JP2019508489A - 発毛促進活性及び/又はメラニン生成促進活性を示すペプチド及びその用途 - Google Patents

発毛促進活性及び/又はメラニン生成促進活性を示すペプチド及びその用途 Download PDF

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Abstract

本発明は、発毛促進活性及び/又はメラニン生成促進活性を示すペプチド、前記ペプチドを有効成分として含む脱毛防止及び/又は改善用組成物、前記ペプチドを有効成分として含む発毛及び/又は育毛促進用組成物、前記ペプチドの脱毛防止及び/又は改善用途、前記ペプチドの発毛及び/又は育毛促進用途、前記ペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は治療用薬剤学的組成物、前記ペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は改善用化粧品組成物、及び前記ペプチドのメラニン低色素症の予防、改善、及び/又は治療用途に関するものである。前記ペプチドは毛嚢細胞成長を促進し、発毛関連成長因子及び発毛関連因子の発現を増加させることによって、発毛に優れる効果を示す。また、前記ペプチドは、チロシナーゼの活性及び発現を増加させ、メラニン形成に関与する因子の発現を増加させることによって、メラニン生成において優れる効果を示す。前述した本発明のペプチドの優れる活性及び安定性により前記ペプチドは医薬、医薬外品、及び化粧品に非常に有利に適用できる。【選択図】図1a

Description

本発明は、発毛促進活性及び/又はメラニン生成促進活性を示すペプチド、前記ペプチドを有効成分として含む脱毛防止及び/又は改善用組成物、前記ペプチドを有効成分として含む発毛及び/又は育毛促進用組成物、前記ペプチドの脱毛防止及び/又は改善用途、前記ペプチドの発毛及び/又は育毛促進用途、前記ペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は治療用薬剤学的組成物、前記ペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は改善用化粧品組成物、及び前記ペプチドのメラニン低色素症の予防、改善、及び/又は治療用途に関するものである。
毛嚢は哺乳動物の皮膚の独特の器官であって、原始表皮の下部が成長してより深い皮膚層に伸張された器官である。毛嚢の基部には小嚢または真皮乳頭細胞として知られている細胞のプラグが存在し(非特許文献1)、乳頭は毛嚢の正常な循環(非特許文献2〜3)及び毛幹の成長に必須である。毛幹はケラチンフィラメントとフィラメント凝集タンパク質で充填された硬く密着した上皮細胞で製造されたトレッド形状の構造である。
人間の毛髪は周期的に生長期、退行期、休止期を繰り返して毛髪が抜けてまた生成される過程を経るようになる。毛髪周期の決定はホルモン調節や多くの成長因子などの調節を通じてなされる。一方、毛髪は激しいストレスや栄養欠乏などにより早く退行期を経て休止期に入って激しい脱毛が誘発されることがある(非特許文献4)。
男性型ハゲ頭において頭皮の前面及び上部の毛嚢はアンドロゲンに対して感受性を示す。それで、男性型ハゲ頭の場合、毛嚢の破壊よりは毛嚢の小型化に該当するが、男性ホルモンであるアンドロゲンの過剰な分泌が原因である。アンドロゲン過剰分泌によって5−アルファ還元酵素が活性化されてテストステロンがジヒドロテストステロン(dihydrotestosterone、DHT)に変形され、このように生成されたジヒドロテストステロンは毛髪が伸びる期間を短縮させ、毛嚢を小型化させて、太くて丈夫な成毛の数を減少させることによって、脱毛を誘発させる。
一般に、年を取るにつれて脱毛が拡散される。例えば、傷跡脱毛症、火傷、または圧迫傷害と関連した傷跡形成状態のような相異する疾患状態が顕著な脱毛を起こすことがある。このような脱毛現象を治療するために、今までは医薬品にさまざまな物質などが使われてきたが、値段があまり高く、さまざまな副作用が誘発される。
また、このような医薬品は持続的な使用を必要とし、使用を中断した時にはまた脱毛が誘発され、効能に対する個々人の差が激しく、副作用も個々人毎に差があるという短所がある。
その他、化粧品に用いられている原料は値段が低廉であるという長所があるが、植物抽出物由来成分から構成されているので、実際その効能は大きくないという短所がある。したがって、効果的で、かつ費用的な面でもより経済的な新しい有効成分に対する要求が当業界に台頭している。
今まで知られている2つの利用可能な薬物(ミノキシジル及びフィナステリド)は追加脱毛を遅延させることはできるが、新しい毛嚢の再生を誘導することはできなかった。また、頭髪化粧品のうち、植物抽出物などを用いた脱毛防止製品が多く発売された。
例えば、クララ、唐辛子、當藥、桑白皮、桑葉、人参、甘草、芍薬、地黄、茴香、山茱萸、ニンニクなどの抽出物を含有した製品、キサンチン及び成長ホルモンを含有する組成物を添加してジヒドロテストステロンの過剰に伴う細胞代謝の抑制を改善すると共に、成長ホルモンが毛髪成長を促進することによって、脱毛防止及び毛髪を再生して毛髪成長促進効果を示す製品、発毛及び毛髪の成長を促進するためにミネラル及びビタミン類、緑茶、ローズマリー、ヨモギ、甘草抽出液を含有した製品を開発して、頭皮と毛髪に栄養を供給し、脱毛の予防及び毛髪成長促進に効果がある発毛促進用製品、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、及び葉酸などの物質と植物抽出物を混合して人体内の5−アルファ還元酵素を抑制して男性ホルモンの代謝過程でジヒドロテストステロンガ形成されないようにし、髪の毛の新陳代謝作用を助ける男性型脱毛製品が開発されたが、新生毛髪の生成まで影響を及ぼす製品は見つけることができなかった。
皮膚細胞は紫外線や環境汚染、その他の外部要因の刺激に対して防御機転として表皮基底層に存在するメラニン細胞(melanocyte)のメラニン小体(melanosome)でメラニンを生成する。メラニンは動物の皮膚、瞳、髪の毛の色を決定する重要な要因である。低色素症は皮膚癌の危険因子とも知られている。
東洋人らはメラニンが過多に生成されることに敏感で、メラニン生成を抑制する美白関連の研究が多く遂行された。しかしながら、最近にはメラニン生成が抑制されて表れる白斑症(Vitiligo)に対する要求も増加しているので、これに対する研究も進められている。
白斑症は、メラニン細胞の死滅や怪死によるさまざまな大きさ及び形態の白色斑が皮膚に表れる後天性脱色素疾患である。全世界的に人口の約1%で表れる比較的ありふれた疾患で、人種や地域に従う差はない。発生年齢は10〜30歳に最も多く、95%の場合は40歳以前に発病し、患者の30%で家族力がある。
白斑症が生じる原因に対してまだ正確に判明されたところがないが、自家免疫説、神経体液説、メラニン細胞自家破壊説など、さまざまな説が提示されている。自家免疫説はメラニン細胞系抗原に対する自家抗体の発現によりメラニン細胞の破壊または機能異常がもたらされるか、または細胞毒性リンパ球や活性化されたリンパ球が分泌したリンフォカインにメラニン細胞が破壊されるという説である。神経体液説は、カテコールアミン生合成の異常とモノアミン酸化酵素の増加などによってストレスと関連した過酸化水素が作られて、これによってメラニン細胞が破壊されるという説であって、白斑症が神経節に沿って発生するか、または神経損傷やストレス後に発病することもある。メラニン細胞自家破壊説は、メラニン形成過程で生じる中間代謝物質や最終代謝物質であるフェノール複合体がメラニン細胞内に蓄積されて細胞を破壊するという説である。その他、固有細胞欠損(inherent cellular defect)、遺伝要因、細胞死滅、カルシウム代謝異常などの多様な因子が提示されている。
メラニンは、メラニン生成細胞(melanocytes)から合成され、紫外線照射や毒性物質と化学物質を吸収することによって、皮膚を保護することに重要な役割をする。したがって、メラニン合成が正常に起こらない人々では全ての皮膚が白色になるよりは部分的に白色に変わって斑が生じる外形的な問題点もあり、外部刺激に敏感になることがさらに問題である。
メラニン合成に重要な酵素であるチロシナーゼ(tyrosinase)、TRP−1(tyrosinase related protein−1)、TRP−2(tyrosinase related protein−2)は酸化的反応に触媒として作用する(非特許文献5)。
チロシナーゼはチロシン(tyrosine)をDOPA(L−3,4−dihydroxyphenylalanine)で、DOPAをDOPAキノン(quinone)に酸化させる作用をし、TRP−1はジヒドロキシインドルカルボキシル酸オキシダーゼ(dihydroxyindole carboxylic acid oxidase)として5,6−ジヒドロキシインドル−2−カルボキシル酸(5,6−dihydroxyindole−2−carboxylic acid;DHICA)をインドル−5,6−キノン−2−カルボキシル酸(indol−5,6−quinone−2−carboxylic acid)に変化させることに関与する。
TRP−1はチロシナーゼを安定化させ、活性を調節する役割をし、TRP−2はDOPAクロムタウトメラーゼにてDOPAクロムをDHICAに変化させてメラニン細胞をなすユーメラノン(eumelanon)とフェオメラノン(pheomelanon)を形成し、これらの割合によって皮膚、髪の毛、瞳の色などが決定される。
メラニン合成は、紫外線照射とMSH(α−melanocyte stimulating hormone)によって活性化される。α−MSHはペプチドホルモンで、紫外線により生成され、脳下垂体及び皮膚を含んだいろいろな細胞から作られるものとして知られている。
α−MSHは側分泌(paracrine)によりメラニン生成細胞のMCR(melanocortin receptor)に作用して転写因子であるMITF(microphthalmia−associated transcription factor)の活性を調節してメラニン合成に重要な役割をするチロシナーゼ、TRP−1(DHICA oxidase)、TRP−2(DOPAchrome tautomerase)などの活性を調節する(非特許文献6)。
メラニン形成細胞がUVまたはα−MSHによって刺激されれば、各々p38やPKA(protein kinase A)によりチロシナーゼが活性化されると報告された。ところで、この2つ経路のうち、特にα−MSH−>cAMP−>PKA過程がメラニン合成に重要な役割をするが、cAMPの増加はCREB(cAMP−responsive element binding protein)リン酸化を促進させ、これが転写因子であるMITFの発現を増加させ、これはチロシナーゼの活性を向上させ、チロシナーゼmRNA発現を増加させるという報告がある(非特許文献7〜8)。
一方、我が国をはじめとする東洋人らは誰でも真っ白い皮膚色を有することを願うため、メラニン生成を抑制する美白成分に対する研究を多く遂行してきた。しかしながら、メラニンは皮膚のメラニン生成細胞から合成され、紫外線照射や毒性物質と化学物質を吸収することによって、皮膚を保護することに重要な役割をする。メラニンの正常な合成が表れない場合は、皮膚が外部刺激に敏感で、外形的にも非正常的に見えるので、メラニン合成が正常化できるように治療することが必要であり、これに対する研究も遂行されたものがある。しかしながら、まだメラニン合成を促進させることに対する技術開発が十分に遂行されていない。
本明細書の全体に亘って多数の論文及び特許文献が参照され、その引用が表示されている。引用された論文及び特許文献の開示内容はその全体として本明細書に参照として挿入されて本発明が属する技術分野の水準及び本発明の内容がより明確に説明される。
Stenn and Paus, Physiol. Rev., 81: 449 (2002) Oliver, Embryol. Exp. Morph. 15: 3311 (1966) Oliver, Embryol. Exp. Morph. 16: 231 (1966) American Journal of Pathology, 162(3)(2003), (Arck, Petra Clara; Handjiski, Bori) Pigment Cell Res. 14 (6): 43744 THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY Vol. 273, No. 31, Issue of July 31, pp. 195609565, 1998 Nucleic Acids Res. 30 (14): 3096106 Pigment Cell Melanoma Res 21 (6): 66576
本発明者らは、生物学的に有効な活性を有するペプチドを開発するために努力した結果、配列表の配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列を有するペプチドが優れる発毛効能及びメラニン生成促進活性を示すことを確認し、これらが脱毛防止または改善及びメラニン低色素症の予防及び治療に有用に使用できることを究めることによって、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明の目的は配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなる発毛促進活性を示すペプチドを提供することにある。
本発明の他の目的は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドを有効成分として含む脱毛防止及び/又は改善用組成物を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドを有効成分として含む発毛及び/又は育毛促進用組成物を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるメラニン生成促進活性を示すペプチドを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は治療用薬剤学的組成物を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は改善用化粧品組成物を提供することにある。
本発明の他の目的及び利点は、以下の発明の詳細な説明、請求範囲、及び図面により一層明確になる。
本発明者らは、生物学的に有効な活性を有するペプチドを開発するために努力した結果、配列表の配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列を有するペプチドが優れる発毛効能及びメラニン生成促進活性を示すことを確認し、これらが脱毛防止または改善及びメラニン低色素症の予防及び治療に有用に使用できることを究めた。
本発明のペプチドは本発明者らが保有しているペプチドライブラリーのうち、細胞増殖実験を通じて発毛効能に優れるペプチドをスクリーニングしたものであって、総2種が本発明のペプチドに提供される。
本発明は発毛促進活性及び/又はメラニン生成促進活性を示すペプチド、前記ペプチドを有効成分として含む脱毛防止及び/又は改善用組成物、前記ペプチドを有効成分として含む発毛及び/又は育毛促進用組成物、前記ペプチドの脱毛防止及び/又は改善用途、前記ペプチドの発毛及び/又は育毛促進用途、前記ペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は治療用薬剤学的組成物、前記ペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は改善用化粧品組成物、及び前記ペプチドのメラニン低色素症の予防、改善、及び/又は治療用途に関するものである。前記ペプチドは毛嚢細胞成長を促進し、発毛関連成長因子及び発毛関連因子の発現を増加させることによって、発毛に優れる効果を示す。また、前記ペプチドはチロシナーゼの活性及び発現を増加させ、メラニン形成に関与する因子の発現を増加させることによって、メラニン生成において優れる効果を示す。前述した本発明のペプチドの優れる活性及び安定性により前記ペプチドは医薬、医薬外品、及び化粧品に非常に有利に適用できる。
本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドのヒト毛乳頭細胞(Human hair follicle dermal papilla cells、HHFDPC)成長促進効果を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドのヒト毛乳頭細胞(Human hair follicle dermal papilla cells、HHFDPC)成長促進効果を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによりβ−カテニンの発現が増加することを確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによりβ−カテニンの発現が増加することを確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるVEGFの発現増加を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによるKGFの発現増加を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるERKリン酸化増加を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによるPI3K発現増加及びERKリン酸化増加を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるMSX2発現増加を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるTGF−β1発現抑制を確認した結果を示す写真である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによるTGF−β1発現抑制を確認した結果を示す写真である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるBcl−2の発現増加及びBaxの発現減少を確認した結果を示す写真である。 本発明の一実施形態に係る配列番号3のアミノ酸配列からなるペプチドによるBcl−2の発現増加及びBaxの発現減少を確認した結果を示す写真である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるHa3−II及びケラチン−14の発現増加を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによるケラチン−14の発現増加を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるヒト毛乳頭細胞でDHT処理により増加した毛髪成長遅延関連因子であるDKK−1のmRNA発現減少を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによるヒト毛乳頭細胞でDHT処理により増加した毛髪成長遅延関連因子であるDKK−1のmRNA発現減少を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるDKK−1の発現減少を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによるDKK−1の発現減少を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによるメラニン生成増加効果を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによるメラニン生成増加効果を確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによりチロシナーゼの活性が増加することを確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによりチロシナーゼの活性が増加することを確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによりMITF、チロシナーゼのmRNA発現が増加することを確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによりMITF、チロシナーゼ、TRP1のmRNA発現が増加することを確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドによりMITF及びチロシナーゼのタンパク質発現が増加することを確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによりMITF及びチロシナーゼのタンパク質発現が増加することを確認した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドによるCREBのリン酸化増加を確認した結果を示す図である。
本発明の一態様は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列を含む発毛促進活性を示すペプチドに関するものである。
前記ペプチドは配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列を含むものであって、例えば、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドのものでありうる。
本発明のペプチドは、アミノ酸配列の一部の部位を選定し、その活性を増加させるためにN−末端またはC−末端に変形を誘導することができる。
例えば、前記C−末端変形はペプチドのC−末端がヒドロキシ基(−OH)、アミノ基(−NH)、アザイド(−NHNH)などに変形されるものでありうるが、これに限定されるものではない。
また、前記N−末端変形は、ペプチドのN−末端がアセチル基、フルオレニルメトキシカルボニル基、ホルミル基、パルミトイル基、ミリスチル基、ステアリル基、及びポリエチレングリコール(PEG)で構成された群から選択された1種以上の保護基が結合されるものでありうるが、これに限定されるものではない。前記保護基は、生体内のタンパク質切断酵素の攻撃から本発明のペプチドを保護する作用をする。
前記ペプチドのN−末端及び/又はC−末端変形は、ペプチドの安定性を格段に改善する作用をし、このような変形を通じて本発明のペプチドは生体内投与時の半減期を増加させて高い半減期を有することができる。
本発明の一態様によれば、本発明のペプチドは毛嚢細胞成長を促進し、毛髪成長関連因子であるβ−カテニンの発現を増加させ、発毛関連成長因子であるKGF(Keratinocyte growth factor)、VEGF(Vascular endothelial growth factor)の発現を増加させ、発毛シグナリング分子であるPI3K(Phosphoinositide 3−kinase)の発現を増加させ、ERK(extracellular signal−regulated kinase)のリン酸化を増加させ、毛髪成長関連因子であるMSX2、Ha3−II、及びケラチン−14の発現を増加させ、毛髪成長遅延と関連したTGF−β1及びDKK−1の発現を減少させ、細胞死滅抑制タンパク質であるBcl−2の発現増加、及び細胞死滅関連タンパク質であるBaxの発現減少を誘導する。
このような結果は本発明のペプチドが発毛に対して非常に優れる効能を有するということを意味する。したがって、本発明のペプチドは脱毛防止または改善、発毛促進、及び毛髪成長改善用途に利用できる。
本発明の他の態様は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドからなる群から選択された1種以上のペプチドを有効成分として含む脱毛防止または改善用組成物に関するものである。
本発明のペプチドは、毛根が生成できるようにする皮膚組織の髪の毛卵胞(hair follicle)にある細胞の増殖を誘導して新たな毛嚢が生成できるようにする。さらに、β−カテニン(beta−catenin)のシグナルを活性化させて発毛促進遺伝子を発現させ、発毛に関与する成長因子の発現を増加させる。
本発明のペプチドは毛髪が生成され成長される時期である生長期を促進させる役割をし、さまざまな環境的な要因により退行期へ行く毛髪の周期を生長期に維持するようにすることによって、脱毛抑制効果を示し、正常毛髪では毛髪に栄養分を供給して毛髪健康が維持できるようにする。したがって、本発明の組成物は脱毛防止及び/又は改善に非常に効果的である。
本発明の組成物は前述した本発明のペプチドを有効成分として含むので、この2つの間の共通した内容は本明細書の過度な複雑性を避けるためにその記載を省略する。
本発明の更に他の態様は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドからなる群から選択された1種以上のペプチドを有効成分として含む発毛及び/又は育毛促進用組成物に関するものである。
本発明の組成物は化粧品組成物に製造できるが、これに限定されるものではない。
前記化粧品組成物は、前述した本発明のペプチドの化粧品学的有効量(cosmetically effective amount)を含むものでありうる。
また、前記化粧品組成物は化粧品学的に許容される担体を追加的に含むものでありうるが、これに限定されるものではない。
本発明の化粧品組成物は当業界で通常的に製造されるいかなる剤形にも製造されることができ、例えば、溶液、懸濁液、乳濁液、ペースト、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤−含有クレンジング、オイル、粉末ファウンデーション、乳濁液ファウンデーション、ワックスファウンデーション、及び/又はスプレーなどに剤形化できるが、これに限定されるものではなく、例えば、柔軟化粧水、栄養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、アイクリーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、クレンジングウォーター、パック、スプレー、及び/又はパウダーの剤形に製造できる。
前記化粧品組成物の剤形がペースト、クリーム、またはゲルの場合には、担体成分として、動物性油、植物性油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、シリカ、タルク、及び/又は酸化亜鉛などが利用できるが、これに限定されるものではない。
前記化粧品組成物の剤形がパウダーまたはスプレーの場合には、担体成分として、ラクトース、タルク、シリカ、アルミニウムヒドロキシド、カルシウムシリケート、及び/又はポリアミドパウダーが利用できるが、これに限定されるものではない。
前記化粧品組成物の剤形がスプレーの場合には、追加的にクロロフルオロハイドロカーボン、プロパン/ブタン、及び/又はジメチルエーテルのような推進体を含むことができるが、これに限定されるものではない。
前記化粧品組成物の剤形が溶液または乳濁液の場合には、担体成分として、溶媒、溶解化剤、及び/又は乳濁化剤が用いられることができ、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、エチルカーボネート、エチルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコールオイル、グリセロール脂肪族エステル、ポリエチレングリコール、及び/又はソルビタンの脂肪酸エステルが利用できるが、これに限定されるものではない。
前記化粧品組成物の剤形が懸濁液の場合には、担体成分として、水、エタノール、及び/又はプロピレングリコールのような液状の希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、及び/又はポリオキシエチレンソルビタンエステルのような懸濁剤、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、アガー、及び/又はトラガカントなどが利用できるが、これに限定されるものではない。
前記化粧品組成物の剤形が界面−活性剤含有クレンジングの場合には、担体成分として、脂肪族アルコールサルフェート、脂肪族アルコールエーテルサルフェート、スルホスクシン酸モノエステル、イセチオネート、イミダゾリニウム誘導体、メチルタウレート、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物性油、ラノリン誘導体、及び/又はエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどが利用できるが、これに限定されるものではない。
本発明の化粧品組成物に含まれる成分は有効成分としてのペプチド類と担体成分の以外に、化粧品組成物に通常的に用いられる成分を含むことができ、例えば、抗酸化剤、安定化剤、溶解化剤、ビタミン、顔料、及び/又は香料のような通常的な補助剤を含むことができるが、これに限定されるものではない。
本発明の更に他の一態様は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドの脱毛防止、及び/又は改善用途に関するものである。
前記ペプチドは前述したペプチドと同一であるので、共通した内容は本明細書の過度な複雑性を避けるためにその記載を省略する。
本発明の更に他の一態様は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドの発毛及び/又は育毛促進用途に関するものである。
前記ペプチドは前述したペプチドと同一であるので、共通した内容は本明細書の過度な複雑性を避けるためにその記載を省略する。
本発明の更に他の一態様は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるメラニン生成促進活性を示すペプチドに関するものである。
本発明の一態様によれば、本発明のペプチドはメラニン形成細胞でメラニン生成を増加させ、メラニン合成を調節する酵素であるチロシナーゼの発現を増加させ、メラニン形成に関与する因子であるMITF、TRP1の発現を増加させ、CREBのリン酸化を増加させる。
このような結果は、本発明のペプチドがメラニン生成を増加させることによって、メラニン低色素症が緩和されるようにする効果を有するということを意味する。したがって、本発明のペプチドはメラニン低色素症の予防、改善、及び/又は治療用途に利用できる。
前記メラニン低色素症は、白斑症、白色症、脱色素母斑、白色粃糠疹、白癜、炎症後脱色症、斑状硬皮症、部分白皮症、特発性滴状低色素症、及び/又は点状白皮症のものでありうるが、これに限定されるものではない。
本発明の更に他の態様は、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドからなる群から選択された1種以上のペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は治療用薬剤学的組成物に関するものである。
本発明の組成物が薬剤学的組成物に製造される場合、前述した本発明のペプチドの薬剤学的有効量(pharmaceutically effective amount)を含むものでありうる。
また、前記薬剤学的組成物は薬剤学的に許容される担体を追加的に含むものでありうるが、これに限定されるものではない。
本発明の薬剤学的組成物に含まれる薬剤学的に許容される担体は製剤時に通常的に用いられるものであって、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、澱粉、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、ゼラチン、珪酸カルシウム、微細結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、メチルセルロース、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、滑石、ステアル酸マグネシウム、及び/又はミネラルオイルなどを含むことができるが、これに限定されるものではない。
本発明の薬剤学的組成物は、前記成分の以外に、潤滑剤、湿潤剤、甘味剤、香味剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤などを追加で含むことができるが、これに限定されるものではない。
本発明の薬剤学的組成物は非経口で投与するものでありうるが、例えば、皮膚局所投与により投与することができる。
本発明の薬剤学的組成物の適した投与量は、製剤化方法、投与方式、患者の年齢、体重、性、病的状態、飲食、投与時間、投与経路、排泄速度、及び反応感応性のような要因により多様で、普通に熟練した医師は所望の治療または予防に効果的な投与量を容易に決定及び処方することができる。本発明の好ましい具現例によれば、本発明の薬剤学的組成物の1日投与量は0.001−1000mg/kgである。
本発明の薬剤学的組成物は、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができる方法によって、薬剤学的に許容される担体及び/又は賦形剤を用いて製剤化することによって、単位容量形態に製造されるか、または多容量容器内に内入させて製造できる。
この際、剤形はオイルまたは水性媒質中の溶液、懸濁液、または油化液形態であるか、またはエキス剤、粉末剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、またはゲル(例えば、ハイドロゲル)形態であって、分散剤または安定化剤をさらに含むことができるが、これに限定されるものではない。
本発明の更に他の態様は、配列番号1または配列番号2からなるペプチドからなる群から選択された1種以上のペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は改善用化粧品組成物を提供する。
本発明の組成物が化粧品組成物に製造される場合、前述した本発明のペプチドの化粧品学的有効量(cosmetically effective amount)を含むものでありうる。
また、前記化粧品組成物は化粧品学的に許容される担体を追加的に含むものでありうるが、これに限定されるものではない。
本明細書で、用語“ペプチド”は、ペプチド結合によりアミノ酸残基が互いに結合されて形成された線形の分子を意味する。本発明のペプチドは当業界に公知された化学的合成方法、特に固相合成技術(solid−phase synthesis techniques; Merrifield, J. Amer. Chem. Soc. 85:2149−54(1963); Stewart, et al., Solid Phase Peptide Synthesis, 2nd. ed., Pierce Chem. Co.: Rockford, 111(1984))、または液相合成技術(US登録特許第5,516,891号)により製造できる。
本明細書で、用語“安定性”は、イン・ビボ安定性だけでなく、貯蔵安定性(例えば、常温貯蔵安定性)も意味する。
本発明で、“発毛促進”は毛髪が生成されることを意味し、毛髪生成速度及び生成量を増加させる広い意味として使われる。また、毛根機能が強化されるか、または毛髪の脱落及び生成周期が短くなって毛嚢で伸びる毛髪の数が増加することを意味する。
本発明において、“毛髪成長”または“育毛”は、生成された毛髪(髪の毛)の太さが増加するか、長さ伸び速度に影響を及ぼすことを意味する。
本発明において、“脱毛防止”は、毛嚢または頭皮から毛髪が抜ける現象が阻止または弱化されることを意味する。
本明細書で、用語“化粧品学的有効量”は、前述した本発明の組成物の効能を達成するのに十分な量を意味する。
本明細書で、用語“薬剤学的有効量”は前述したペプチドの効能または活性を達成することに十分な量を意味する。
以下、実施形態を通じて本発明をより詳細に説明する。これら実施形態はただ本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の要旨に従って本発明の範囲がこれら実施形態により制限されないということは当業界で通常の知識を有する者において自明である。
実施形態
合成例1:ペプチドの合成
クロロトリチルクロライドレジン(Chloro trityl chloride resin; CTL resin, Nova biochem Cat No. 01−64−0021)700mgを反応容器に入れてメチレンクロライド(MC)10mlを加えて3分間撹拌した。溶液を除去し、ジメチルホルムアミド(DMF)10mlを入れて3分間撹拌した後、また溶媒を除去した。反応器に10mlのジクロロメタン溶液を入れてFmoc−Leu−OH(Bachem、Swiss)200mmole及びジイソプロピルエチルアミン(DIEA)400mmoleを入れた後、撹拌してよく溶かして、1時間の間撹拌しながら反応させた。反応後、洗浄し、メタノールとDIEA(2:1)をDCM(dechloromethane)に溶かして10分間反応させ、過量のDCM/DMF(1:1)で洗浄した。溶液を除去し、ジメチルホルムアミド(DMF)を10ml入れて3分間撹拌した後、また溶媒を除去した。脱保護溶液(20%のピペリジン(Piperidine)/DMF)10mlを反応容器に入れて10分間常温で撹拌した後、溶液を除去した。同量の脱保護溶液を入れて、また10分間反応を維持した後、溶液を除去し、各々3分ずつDMFで2回、MCで1回、DMFで1回洗浄してLeu−CTL Resinを製造した。新たな反応器に10mlのDMF溶液を入れて、Fmoc−Thr(tBu)−OH(Bachem、Swiss)200mmole、HoBt 200mmole、及びBop 200mmoleを入れた後、撹拌してよく溶かした。反応器に400mmole DIEAを分画に2回に亘って入れた後、全ての固体が溶けるまで最小限5分間撹拌した。溶かしたアミノ酸混合溶液を脱保護されたレジンがある反応容器に入れて1時間の間常温で撹拌しながら反応させた。反応液を除去し、DMF溶液で3回5分ずつ撹拌した後、除去した。反応レジンを少量取ってカイザーテスト(Nihydrin Test)を用いて反応程度を点検した。脱保護溶液で前記と同様に2回脱保護反応させてThr(tBu)−Leu−CTL Resinを製造した。DMFとMCで十分に洗浄し、もう一度カイザーテストを遂行した後、前記と同様に以下のアミノ酸付着実験を遂行した。選ばれたアミノ酸配列に基づいてFmoc−Asp(OtBu)−OH、Fmoc−Ala−OH、Fmoc−Ser(tBu)−OH、Fmoc−Arg(Pbf)−OH、Fmoc−Trp−OH、Fmoc−Lys(Boc)−OH、及びFmoc−Trp−OHの順に連鎖反応させた。Fmoc−保護基を脱保護溶液で10分ずつ2回反応させた後、よく洗浄して除去した。無水酢酸とDIEA、HoBtを入れて1時間の間アセチル化を遂行した後、製造されたペプチジルレジンをDMF、MC、及びメタノールで各々3回を洗浄し、窒素空気をゆっくり流して乾燥した後、P下で真空に減圧して完全に乾燥した後、脱漏溶液[トリフルロ化酢酸(Trifluroacetic acid)95%、蒸留水2.5%、チオアニソール(Thioanisole)2.5%]30mlを入れた後、常温で時々揺らしながら2時間反応を維持した。フィルタリングを行ってレジンを濾して、レジンを少量のTFA溶液で洗浄した後、母液と合せた。減圧を用いて全体ボリュームが半分位残るように蒸留し、50mlの冷たいエーテルを加えて沈殿を誘導した後、遠心分離して沈殿を集めて、もう2回冷たいエーテルで洗浄した。母液を除去し、窒素下で十分に乾燥して精製前Trp−Lys−Trp−Arg−Ser−Ala−Asp−Thr−Leuペプチド1を0.73g合成した(収率:93.1%)。分子量測定機を用いて測定時、分子量1162.3(理論値:1162.3)を得ることができた。他の配列番号2のペプチドも前記のような方法により合成を進行した。
実施形態1:DPC増殖アッセイ
ヒト毛乳頭細胞(Human hair follicle dermal papilla cells)を2×10細胞/ウェルの密度で96−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して3日間培養し、4mg/ml MTT溶液を100ulずつウェルに処理して4時間反応させた。生成されたホルマザンをDMSO処理を通じて溶かして出した後、マイクロプレートリーダを使用して560nmでの吸光度を測定して、その結果を図1a及び図1bに示した。
図1a及び図1bから確認できるように、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞の成長が濃度依存的に促進されることを確認した。
実施形態2:β−カテニン活性試験
ヒト毛乳頭細胞を4×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して15、30分培養し、細胞を回収して核と細胞質タンパク質を各々分離した。β−カテニン抗体(santacruz biotechnology、USA)を用いてウェスタンブロッティングを遂行してβ−カテニン発現様相を比較して、その結果を図2a及び図2bに示した。
図2a及び図2bから確認できるように、ヒト毛乳頭細胞で毛髪成長関連因子であるβ−カテニンの発現が配列表の配列番号1または配列番号2のペプチド処理により増加した。β−カテニン発現増加及び活性は毛髪成長関連分子の発現を増加させる。
実施形態3:KGF、VEGF RT−PCR
ヒト毛乳頭細胞を4×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して24時間の間培養し、細胞を回収してRNAを分離した。RNA定量後、cDNA合成キット(Intron、Korea)を用いてcDNAを合成し、PCRプリミックス(Intron、Korea)及びKGF、VEGF各々のプライマーを用いてPCR進行後、5%アガロースゲルに電気泳動して各サンプル処理条件で前記成長因子のmRNA発現程度を比較して、その結果を図3a及び図3bに示した。
図3aから確認できるように、配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞の成長に影響を与えるVEGFの発現が増加することを確認した。
また、図3bから確認できるように、配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞の成長に影響を与える因子であるKGFの発現が増加することを確認した。
実施形態4:PI3K & p−ERK WB
ヒト毛乳頭細胞を4×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して15、30分培養し、細胞を回収して細胞溶解物を準備した。PI3K抗体(santacruz biotechnology、USA)及びphospho−ERK抗体(Cell Signaling Technology、USA)を用いてウェスタンブロッティングを遂行してタンパク質発現様相を比較して、その結果を図4a及び図4bに示した。
図4aから確認できるように、配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞の成長に影響を与えるERKリン酸化レベルが増加した。
また、図4bから確認できるように、配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞で毛髪成長シグナリング分子であるPI3Kの発現増加及びERKリン酸化レベル増加が観察された。
実施形態5:MSX2 RT−PCR
ヒト毛乳頭細胞を4×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して24時間の間培養し、細胞を回収してRNAを分離した。RNA定量後、cDNA合成キット(Intron、Korea)を用いてcDNAを合成し、PCRプリミックス(Intron、Korea)及びMSX2プライマーを用いてPCR進行後、5%アガロースゲルに電気泳動して各サンプル処理条件で前記成長因子のmRNA発現程度を比較して、その結果を図5に示した。
図5から確認できるように、配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞で毛幹(hair shaft)伸張(elongation)に影響を与える因子であるMSX2の発現が増加した。
実施形態6:TGF−β1 RT−PCR
ヒト毛乳頭細胞を4×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して24時間の間培養し、細胞を回収してRNAを分離した。RNA定量後、cDNA合成キット(Intron、Korea)を用いてcDNAを合成し、PCRプリミックス(Intron、Korea)及びTGF−β1プライマーを用いてPCR進行後、5%アガロースゲルに電気泳動して各サンプル処理条件で前記成長因子のmRNA発現程度を比較して、その結果を図6a及び図6bに示した。
図6a及び図6bから確認できるように、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞で毛髪成長抑制因子のうちの1つであるTGF−β1の発現が抑制されることを確認した。
実施形態7:Bcl−2/Bax WB
ヒト毛乳頭細胞を4×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して24時間培養し、細胞を回収して細胞溶解物を準備した。Bcl−2及びBax抗体(santacruz biotechnology、USA)を用いてウェスタンブロットを遂行してタンパク質発現様相を比較して、その結果を図7a及び図7bに示した。
図7a及び図7bから確認できるように、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞で抗−細胞死滅タンパク質であるBcl−2の発現が増加し、細胞死滅関連タンパク質であるBaxの発現が減少した。
実施形態8:Ha3−II及びケラチン−14 RT−PCR
ヒト毛乳頭細胞を5×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して24時間の間培養し、細胞を回収してRNAを分離した。RNA定量後、cDNA合成キット(Intron、Korea)を用いてcDNAを合成し、PCRプリミックス(Intron、Korea)及びHa3−II、ケラチン−14プライマーを用いてPCR進行後、5%アガロースゲルに電気泳動して各サンプル処理条件で前記成長因子のmRNA発現程度を比較して、その結果を図8a及び図8bに示した。
図8aから確認できるように、配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞で毛髪成長関連因子であるHa3−II及びケラチン−14のmRNA発現が増加することを確認した。
また、図8bから確認できるように、配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりヒト毛乳頭細胞でケラチン−14のmRNA発現が増加することを確認した。
実施形態9:DKK−1RT−PCR
ヒト毛乳頭細胞を5×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して24時間の間培養し、細胞を回収してRNAを分離した。RNA定量後、cDNA合成キット(Intron、Korea)を用いてcDNAを合成し、PCRプリミックス(Intron、Korea)及びDKK−1プライマーを用いてPCR進行後、5%アガロースゲルに電気泳動して各サンプル処理条件で前記成長因子のmRNA発現程度を比較して、その結果を図9a及び図9bに示した。
図9a及び図9bから確認できるように、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドの処理によりヒト毛乳頭細胞でDHT処理により増加した毛髪成長遅延関連因子であるDKK−1のmRNA発現が減少した。
実施形態10:DKK−1 WB
ヒト毛乳頭細胞を4×10細胞/ウェルの密度で6−ウェルプレートにシーディングした後、一晩中培養した。無血清培地に変えた後、ペプチドを処理して24時間の間培養し、細胞を回収して細胞溶解物を準備した。DKK−1抗体(santacruz biotechnology、USA)を用いてウェスタンブロットを遂行してタンパク質発現様相を比較して、その結果を図10a及び図10bに示した。
図10a及び図10bから確認できるように、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドの処理によりヒト毛乳頭細胞でDHT処理により増加した毛髪成長遅延関連因子であるDKK−1のタンパク質発現が減少した。
実施形態11:メラニン測定アッセイ
6−ウェル培養用平板にメラニン形成細胞(B16F10 cell line)を37℃培養器で24時間培養した後、各板の培地を除去し、新たな培地に取替後、本ペプチドを濃度別に処理した。72時間の間培養した後、培養液を除去し、細胞を剥がした後、1.5mlチューブに移して13,000rpmで3分間遠心分離して上層液を除去し、細胞ペレットを回収してメラニンを観察した。細胞ペレットを2M NaOH 150ulずつ入れて60℃で30分間細胞内メラニンを溶解させた。96−ウェル平板の各ウェルに溶解させて得た上層液を100ulずつ入れて490nmで吸光度を測定して、その結果を図11a及び図11bに示した。
図11a及び図11bから確認できるように、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりメラニン細胞でメラニン生成が増加した。
実施形態12:チロシナーゼ活性試験
黒色腫細胞株(B16F10)の細胞を6−ウェル培養用平板に24時間培養し、濃度別ペプチドを処理して72時間培養した。氷の上に6−ウェル培養用平板を上げて、冷たいPBSで洗浄した後、1%Triton X−100が含まれた0.1Mリン酸ナトリウムバッファ(pH6.8、溶解バッファ)を300uL入れて、細胞を1.5mLチューブに集めて−270℃に急速冷凍させた後、解凍させる反応を5回繰り返して細胞膜を破壊した。13,000rpmで20分間遠心分離した後、上層液を他の1.5mLチューブに集めて、この試料のタンパク質を定量した。試料のタンパク質濃度が同じ濃度になるように希薄して96−ウェル培養用平板に3個のウェルずつ株分けし、10mM L−dopa 20uLを添加して37℃で1時間培養後、475nmで吸光度を測定して、その結果を図12a及び図12bに示した。
図12a及び図12bから確認できるように、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチド処理によりメラニン細胞内チロシナーゼ活性が増加した。
実施形態13:メラニン生成関連遺伝子RT−PCR
メラニン形成細胞(B16F10細胞株)を6−ウェル培養用平板に24時間培養後、ペプチドを濃度別に処理した。72時間の間培養された細胞のRNA抽出後、cDNAを製作した。メラニン形成に関与する因子であるMITF及びチロシナーゼに対する各々の特異的なプライマーを用いてPCRして各遺伝子の発現変化を観察して、その結果を図13a及び図13bに示した。
図13aから確認できるように、配列番号1のアミノ酸配列からなるペプチドをメラニン細胞に処理時、メラニン形成過程に関与する転写因子であるMITF及び酵素であるチロシナーゼのmRNA発現が増加した。
また、図13bから確認できるように、配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドをメラニン細胞に処理時、メラニン形成過程に関与する転写因子であるMITF及び酵素であるチロシナーゼ、TRP1のmRNA発現が増加した。
実施形態14:メラニン生成関連タンパク質ウェスタンブロッティング
メラニン形成細胞(B16F10細胞株)を6−ウェル培養用平板に24時間培養後、本ペプチドを濃度別に処理した。72時間の間培養した後、細胞を溶解してメラニン形成に関与する因子であるMITF及びチロシナーゼの発現を特異的な抗体(2種類全てSantacruz biotechnology、USA)を用いてウェスタンブロットにより確認して、その結果を図14に示した。
図14a及び図14bから確認できるように、配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドをメラニン細胞に処理時、メラニン形成過程に関与する転写因子であるMITF及び酵素であるチロシナーゼのタンパク質発現が増加した。
実施形態15:メラニン生成関連タンパク質活性試験
メラニン形成細胞(B16F10細胞株)を6−ウェル培養用平板に24時間培養後、本ペプチドを濃度別に処理した。72時間の間細胞を培養した後、細胞を溶解してメラニン形成に関与する信号伝達物質であるCREBのリン酸化程度を特異的な抗体(cell Signaling Technology、USA)を用いてウェスタンブロットにより確認した。
図15から確認できるように、配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドをメラニン細胞に処理時、メラニン形成過程に関与する因子であるCREBのリン酸化レベルが増加した。
以上、本発明の特定の部分を詳細に記述したところ、当業界の通常の知識を有する者に当たって、このような具体的な技術は単に好ましい具現例であり、これに本発明の範囲が制限されるものではない点は明らかである。したがって、本発明の実質的な範囲は添付した請求項とその等価物により定義されるということができる。
本発明は、発毛促進活性及び/又はメラニン生成促進活性を示すペプチド、前記ペプチドを有効成分として含む脱毛防止及び/又は改善用組成物、前記ペプチドを有効成分として含む発毛及び/又は育毛促進用組成物、前記ペプチドの脱毛防止及び/又は改善用途、前記ペプチドの発毛及び/又は育毛促進用途、前記ペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は治療用薬剤学的組成物、前記ペプチドを有効成分として含むメラニン低色素症の予防及び/又は改善用化粧品組成物、及び前記ペプチドのメラニン低色素症の予防、改善、及び/又は治療用途に関するものである。

Claims (19)

  1. 配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなる発毛促進活性を示す、ペプチド。
  2. 前記ペプチドは、毛嚢細胞成長を促進することを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  3. 前記ペプチドは、β−カテニン発現を増加させることを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  4. 前記ペプチドは、KGF(Keratinocyte Growth Factor)及びVEGF(Vascular endothelial growth factor)からなる群から選択される発毛関連成長因子の発現を増加させることを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  5. 前記ペプチドは、PI3K(Phosphoinositide 3−kinase)の発現及びERK(Extracellular Signal−regulated Kinase)のリン酸化を増加させることを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  6. 前記ペプチドは、MSX2(Msh homeobox 2)、Ha3−II(Keratin、type I cuticular Ha3−II)、及びケラチン−14からなる群から選択される発毛関連因子の発現を増加させることを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  7. 前記ペプチドは、TGF−β1(transforming growth factor beta 1)及びDKK−1(Dickkopf WNT Signaling Pathway Inhibitor 1)からなる群から選択される毛髪成長遅延因子の発現を減少させることを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  8. 前記ペプチドは、Bcl−2(B−cell lymphoma 2)の発現を増加させ、Bax(BCL2−associated X protein)の発現を減少させることを特徴とする、請求項1に記載のペプチド。
  9. 配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドからなる群から選択された1種以上のペプチドを有効成分として含む、脱毛防止または改善用組成物。
  10. 配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドからなる群から選択された1種以上のペプチドを有効成分として含む、発毛または育毛促進用組成物。
  11. 配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるメラニン生成促進活性を示す、ペプチド。
  12. 前記ペプチドは、チロシナーゼ(tyrosinase)の活性を増加させることを特徴とする、請求項11に記載のペプチド。
  13. 前記ペプチドは、MITF(Microphthalmia−associated transcription factor)及びTRP1(Tyrosinase−related protein 1)からなる群から選択されるメラニン合成関連因子の発現を増加させることを特徴とする、請求項11に記載のペプチド。
  14. 前記ペプチドは、チロシナーゼの発現を増加させることを特徴とする、請求項11に記載のペプチド。
  15. 前記ペプチドは、CREB(cAMP response element−binding protein)のリン酸化を増加させることを特徴とする、請求項11に記載のペプチド。
  16. 配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドからなる群から選択された1種以上のペプチドを有効成分として含む、メラニン低色素症の予防または治療用薬剤学的組成物。
  17. 前記低色素症は、白斑症、白色症、脱色素母斑、白色粃糠疹、白癜、炎症後脱色症、斑状硬皮症、部分白皮症、特発性滴状低色素症、または点状白皮症であることを特徴とする、請求項16に記載のメラニン低色素症の予防または治療用薬剤学的組成物。
  18. 配列番号1または配列番号2のアミノ酸配列からなるペプチドからなる群から選択された1種以上のペプチドを有効成分として含む、メラニン低色素症の改善用化粧品組成物。
  19. 前記低色素症は、白斑症、白色症、脱色素母斑、白色粃糠疹、白癜、炎症後脱色症、斑状硬皮症、部分白皮症、特発性滴状低色素症、または点状白皮症であることを特徴とする、請求項18に記載のメラニン低色素症の改善用化粧品組成物。
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