JP2009126413A - 車両用電装機器の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動車等の車両のヘッドランプやワイパ等に用いて好適の、車両用電装機器の制御装置に関し、コストを抑制しながら故障時や通信不良時にも電装機器の作動制御にドライバの意図を反映させるようにする。
【解決手段】 オペレータの操作に基づき車両の電装機器3の作動要求を出力する作動要求手段1と、作動要求手段1に接続され電装機器3の作動要求に基づいて電装機器3の作動を制御する制御手段2と、制御手段2に接続されハザードランプのオンオフを切り替えるハザードランプスイッチ4とをそなえ、制御手段2は、作動要求手段1の故障判定時には、ハザードランプスイッチ4の操作情報に基づいて電装機器3の作動を制御するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 オペレータの操作に基づき車両の電装機器3の作動要求を出力する作動要求手段1と、作動要求手段1に接続され電装機器3の作動要求に基づいて電装機器3の作動を制御する制御手段2と、制御手段2に接続されハザードランプのオンオフを切り替えるハザードランプスイッチ4とをそなえ、制御手段2は、作動要求手段1の故障判定時には、ハザードランプスイッチ4の操作情報に基づいて電装機器3の作動を制御するように構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車等の車両のヘッドランプやワイパ等に用いて好適の、車両用電装機器の制御装置に関するものである。
従来より、種々の車体系電装機器を統合制御するいわゆるボディコントロールユニット(BCU)又はボディコントロールモジュール(BCM)が知られている。そして、このようなBCUを用いることにより、テールランプやバックランプ等の制御,ドアロック制御,空調制御など様々な制御機能を統合することができる。また、近年では、上記BCUに対してさらにエンジンの電源管理を行う機能を統合させた統合モジュールも提案されている。
そして、このようなBCUと各種スイッチ(例えばヘッドランプスイッチやワイパスイッチ等)をLIN(Local Interconnect Network)等により通信可能に接続し、各種スイッチからの情報に基づいて車体電装品の作動が制御される。
このような構成においては、BCUと各種スイッチとの間の通信異常や断線等の故障が生じるとヘッドランプの点灯や消灯などが制御不能となることが考えられる。このため、このような故障時の対策として、従来より通信を二重化した技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に開示された技術は、ヘッドランプスイッチとBCUとの間で断線等のトラブルが生じた場合のフェイルセーフに関するものであって、ヘッドランプスイッチに対してさらに非常用のスイッチを設け、BCUがヘッドランプスイッチの異常を検知すると上記非常用スイッチを強制的にオンに切り替えてヘッドランプを強制点灯させるものである。
特開平11−151999号公報
このような構成においては、BCUと各種スイッチとの間の通信異常や断線等の故障が生じるとヘッドランプの点灯や消灯などが制御不能となることが考えられる。このため、このような故障時の対策として、従来より通信を二重化した技術が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に開示された技術は、ヘッドランプスイッチとBCUとの間で断線等のトラブルが生じた場合のフェイルセーフに関するものであって、ヘッドランプスイッチに対してさらに非常用のスイッチを設け、BCUがヘッドランプスイッチの異常を検知すると上記非常用スイッチを強制的にオンに切り替えてヘッドランプを強制点灯させるものである。
しかしながら、このような従来の技術では、上述のように故障に備えて非常用のスイッチを設けておく必要があり、この分だけコスト増になるほか電気回路が複雑化するという課題がある。また、従来の技術は故障判定時に強制的にオン制御するものであり、ヘッドライト等の電装機器の場合には、上述の強制オン制御によりドライバの意図しない点灯を招くことになる。また、強制オン制御の場合バッテリの消費が増大するほか、他の交通車両に対する幻惑を招く恐れがある。
本発明は、このような種々の課題に鑑み創案されたもので、コストを抑制しながら、スイッチの故障時や通信不良時にも電装機器の作動にある程度ドライバの意図を反映できるようにした、車両用電装機器の制御装置を提供することを目的とする。
このため、本発明の車両用電装機器の制御装置は、オペレータの操作に基づき車両の電装機器の作動要求を出力する作動要求手段と、該作動要求手段に接続され、該電装機器の作動要求に基づいて該電装機器の作動を制御する制御手段と、該制御手段に接続され、該車両のハザードランプのオンオフを切り替えるハザードランプスイッチとをそなえ、該制御手段は、該作動要求手段との通信不良又は該作動要求手段の故障を判定する故障判定部を有し、該故障判定部において該通信不良又は該故障が判定されると、該ハザードランプスイッチの操作情報に基づいて該電装機器の作動を制御することを特徴としている(請求項1)。
また、該電装機器が、該車両のヘッドライト又はワイパであり、該作動要求手段がヘッドライトスイッチ又はワイパスイッチであるのが好ましい(請求項2)。
また、該故障判定部は、該作動要求手段の作動要求信号を所定時間以上受信できなかった場合に、該作動要求手段が故障又は通信不良であると判定するのが好ましい(請求項3)。
また、該故障判定部は、該作動要求手段の作動要求信号を所定時間以上受信できなかった場合に、該作動要求手段が故障又は通信不良であると判定するのが好ましい(請求項3)。
また、該故障判定部は、該作動要求手段から得られる作動要求信号が予め設定された信号以外の信号を受信すると、該作動要求手段が故障又は通信不良である判定するのが好ましい(請求項4)。
また、該制御手段には予め日没時間情報が記憶されるとともに、該制御手段には現在時刻を入手可能な機器が接続され、該故障判定部において該通信不良又は該故障が判定されると、該ハザードランプスイッチがオンに操作され、且つ該機器から入手した現在時刻が日没時間を過ぎていると判定されると該電装機器の作動を強制的にオンに制御するのが好ましい(請求項5)。
また、該制御手段には予め日没時間情報が記憶されるとともに、該制御手段には現在時刻を入手可能な機器が接続され、該故障判定部において該通信不良又は該故障が判定されると、該ハザードランプスイッチがオンに操作され、且つ該機器から入手した現在時刻が日没時間を過ぎていると判定されると該電装機器の作動を強制的にオンに制御するのが好ましい(請求項5)。
本発明の車両用電装機器の制御装置によれば、作動要求手段の故障時や通信不良時等のフェイル時おけるバックアップ用に新たな部品や回路等を設けることなく電装機器の作動を制御できる。特にハザードランプスイッチのオンオフに連動させて電装機器の作動を強制的にオンオフ制御することにより、ドライバが特に意図しなくても電装機器を作動させることができるようになる。例えば電装機器が車両のヘッドライトやワイパの場合、このような機器に不具合が生じると車両走行に支障をきたすため、ドライバは車両を停止させてハザードランプスイッチを操作してハザードランプを点滅させることが考えられる。このとき、ヘッドライト又はワイパ等の電装機器を作動させることにより、ドライバに事前に故障時の知識がなくても車両を自走可能な状態することができる。また、日没時刻を加味して電装機器を作動させることができる。
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両用電装機器の制御装置について説明すると、図1はその要部構成示す模式的なブロック図である。
図中の符号1は車両に設けられたヘッドライト(電装機器)3の点灯消灯等を切り替えるライティングスイッチ(作動要求手段)であって、図示しない車室内のステアリングコラムに取り付けられている。また、このライティングスイッチ1は制御手段としてのボディコントロールユニット(BCU)2にLIN等の通信回線を介して相互通信可能に接続されている。ここで、BCU2は、主にワイパやライト等の電装機器の作動を制御する手段であって、図示しない入力装置や制御プログラム等の記憶に供される記憶装置、中央演算処理装置(CPU)等をそなえて構成されている。
図中の符号1は車両に設けられたヘッドライト(電装機器)3の点灯消灯等を切り替えるライティングスイッチ(作動要求手段)であって、図示しない車室内のステアリングコラムに取り付けられている。また、このライティングスイッチ1は制御手段としてのボディコントロールユニット(BCU)2にLIN等の通信回線を介して相互通信可能に接続されている。ここで、BCU2は、主にワイパやライト等の電装機器の作動を制御する手段であって、図示しない入力装置や制御プログラム等の記憶に供される記憶装置、中央演算処理装置(CPU)等をそなえて構成されている。
また、ヘッドライト3は直接ライティングスイッチ1に接続されるのではなく、BCU2を介してライティングスイッチ1に接続されている。そして、ライティングスイッチ1からは、オペレータ(主にドライバ)の操作に基づくヘッドライト3に対するオンオフ等の作動要求がBCU2に出力されるようになっている。
また、BCU2では、このようなライティングスイッチ1からの作動要求情報を通信回線を経て入手し、入手した作動要求情報に基づいてヘッドランプ3に対しオンオフ等の制御信号を出力するようになっている。
また、BCU2では、このようなライティングスイッチ1からの作動要求情報を通信回線を経て入手し、入手した作動要求情報に基づいてヘッドランプ3に対しオンオフ等の制御信号を出力するようになっている。
また、BCU2には車両のハザードランプのオンオフを切り替えるハザードランプスイッチ(以下ハザードスイッチと略す)4も接続されている。ここで、ハザードスイッチ4は通信回線で接続されているのではなく、単にハザードスイッチ4のオンオフを検出できるように電気的に接続されている。また、ハザードランプは、実際にはウィンカーランプが機能を兼用しており、左右のウィンカーランプを同期して点滅させることによりウィンカーランプがハザードランプとして機能するようになっている。
また、BCU2は、その内部にライティングスイッチ1の故障又はライティングスイッチ1との通信不良(以下、まとめて単に故障と称する)を検知・判定する故障判定部5が設けられている。この故障判定部5はソフトウェアにより構築された機能部位であって、本実施形態においては例えば以下の手法によりライティングスイッチ1の故障を判定するようになっている。すなわち、上述したようにライティングスイッチ1とBCU2とはLINにより通信可能に接続されて常時通信を行っており、この際に送受信された情報の内容に基づいてライティングスイッチ1の故障を判定する。より具体的には、下記の1又は2が成立するとライティングスイッチ1が故障していると判定する。
1.所定時間以内にライティングスイッチ1からの情報が何ら受信できなかった場合
2.ライティングスイッチ1から想定外の信号を受信した場合
1.の場合について説明すると、BCU2とライティングスイッチ1とは一定の通信時間間隔をおいて通信を実行しており、BCU2からライティングスイッチ1に対して操作情報の要求が出力されるとこれに対応してライティングスイッチ1からオン又はオフ等のスイッチ情報が送信されるようになっている。したがって、たとえライティングスイッチ1がオフ位置に操作されている場合であっても、オフ位置であることを示す信号が一定時間間隔で出力されるようになっている。
1.所定時間以内にライティングスイッチ1からの情報が何ら受信できなかった場合
2.ライティングスイッチ1から想定外の信号を受信した場合
1.の場合について説明すると、BCU2とライティングスイッチ1とは一定の通信時間間隔をおいて通信を実行しており、BCU2からライティングスイッチ1に対して操作情報の要求が出力されるとこれに対応してライティングスイッチ1からオン又はオフ等のスイッチ情報が送信されるようになっている。したがって、たとえライティングスイッチ1がオフ位置に操作されている場合であっても、オフ位置であることを示す信号が一定時間間隔で出力されるようになっている。
このため、上記の通信時間間隔よりも大きく設定された所定時間を越えても何らライティングスイッチ1から情報が得られない場合には、故障判定部5では通信ラインの断線等による故障と判定するようになっている。
2.の場合について説明すると、ライティングスイッチ1からは予め設定された信号のみ出力されるようになっており、例えばオフの場合には “001”,スモール点灯の場合“010”,ライトオン(ロービーム点灯)の場合“011”,ハイビーム点灯の場合“110”の信号が出力されるように構成されている。したがって、ライティングスイッチ1から“000”や“111”のように設定外の信号が出力された場合には、故障判定部5ではライティングスイッチ1が故障したと判定するようになっている。
2.の場合について説明すると、ライティングスイッチ1からは予め設定された信号のみ出力されるようになっており、例えばオフの場合には “001”,スモール点灯の場合“010”,ライトオン(ロービーム点灯)の場合“011”,ハイビーム点灯の場合“110”の信号が出力されるように構成されている。したがって、ライティングスイッチ1から“000”や“111”のように設定外の信号が出力された場合には、故障判定部5ではライティングスイッチ1が故障したと判定するようになっている。
そして、故障判定部5でライティングスイッチ1の故障が判定されると、BCU2ではライティングスイッチ1からの情報をキャンセルするとともに、ハザードスイッチ4のオンオフの操作状況に同期させてヘッドライト3のオンオフを制御するようになっている。
ここで、ハザードスイッチ4は、ドライバが他の道路使用者に対して一時的に車両の停止や異常を知らせるためのスイッチであるため、例えば夜間にライティングスイッチ1が故障した場合にはドライバは安全を確保するために車両を減速又は停止させるとともにハザードスイッチ4を操作する可能性が高い。
ここで、ハザードスイッチ4は、ドライバが他の道路使用者に対して一時的に車両の停止や異常を知らせるためのスイッチであるため、例えば夜間にライティングスイッチ1が故障した場合にはドライバは安全を確保するために車両を減速又は停止させるとともにハザードスイッチ4を操作する可能性が高い。
そこで、本実施形態では、ライティングスイッチ1の故障判定時にはハザードスイッチ4の操作に連動させてヘッドライト3を点灯させることで、通信システムの二重化やフェイル時の新たな回路追加等をすることなく、フェイルセーフを実現しているのである。
また、ライティングスイッチ1の故障判定が昼間であれば、ドライバはライティングスイッチ1の故障判定に気がつかず、あえてハザードスイッチ4を操作することもないので、従来のようにライティングスイッチ1の故障時、昼間であっても強制的にライトを点灯させるような事態を回避することができる。
また、ライティングスイッチ1の故障判定が昼間であれば、ドライバはライティングスイッチ1の故障判定に気がつかず、あえてハザードスイッチ4を操作することもないので、従来のようにライティングスイッチ1の故障時、昼間であっても強制的にライトを点灯させるような事態を回避することができる。
なお、ライティングスイッチ1の故障判定時においては、具体的にはハザードスイッチ4がオン(ハザードランプオン)のとき、ヘッドライト3をロービームに強制的にオンとし、ハザードスイッチ4がオフ(ハザードランプオフ)のとき、ヘッドライトオフ(消灯)となるようにBCU2から制御信号が出力されるようになっている。
また、ヘッドライト3がオンになっていてもハザードランプが点滅していては走行継続しにくいので、再度ハザードスイッチ4をオフにしたときにはヘッドライト3のオンを継続するように構成しても良い。
また、ヘッドライト3がオンになっていてもハザードランプが点滅していては走行継続しにくいので、再度ハザードスイッチ4をオフにしたときにはヘッドライト3のオンを継続するように構成しても良い。
また、本実施形態では上述のような基本的な制御内容に加えて、以下のような付加的な制御内容を追加しても良い。すなわち、図1に示すように、BCU2にはハザードスイッチ4以外にもメータクラスタ6,ナビゲーションシステム7及び車車間通信システム8がCAN等の通信回線を介して接続されている。
そして、ECUで2ではメータクラスタ6に設けられた時計から現在時刻情報を、ナビゲーションシステム7からは現在時刻情報及び現在地情報を入手するようになっている。また、車車間通信システム8とは、他車の車車間通信システム8′を介して相互に現在位置情報や車両の走行情報をやりとりするシステムであって、この車車間通信システムから、相互の車両の位置関係を入手するようになっている。
そして、ECUで2ではメータクラスタ6に設けられた時計から現在時刻情報を、ナビゲーションシステム7からは現在時刻情報及び現在地情報を入手するようになっている。また、車車間通信システム8とは、他車の車車間通信システム8′を介して相互に現在位置情報や車両の走行情報をやりとりするシステムであって、この車車間通信システムから、相互の車両の位置関係を入手するようになっている。
また、BCU2には予め、主要な都市の日没時刻が記憶されており、上述の各種情報を組み合わせることにより、よりドライバの意図に近づけるようなヘッドライト3の点灯制御を行うようになっている。つまり、ライティングスイッチ1の故障が判定され、且つハザードスイッチがオンに操作されると、BCU2ではメータクラスタ6又はナビゲーションシステム7から現在時刻情報を取り込むとともにナビゲーションシステム7又は車車間通信システム8から現在位置情報を取り込み、現在走行している都市又は現在位置に最も近い都市の日没時刻を参照する。そして、BCU2内に予めストアされた当該都市の日没時刻と現在時刻とを比較し、現在時刻が日没以降、且つ所定時刻(例えば午前8時)以前であるかを判定し、現在時刻が上記範囲内の時間であると判定すると、消灯のままでは走行に支障を来たすような時間帯であると判定してヘッドライト3を強制的にロービームで点灯させるようになっている。なお、日没時刻と同様に主要都市の日の出時刻を記憶しておき、上記所定時刻に代えて日の出時刻を用いても良い。
また、現在時刻が上記範囲内の時間外であったとしても、ナビゲーションシステム7からの現在地情報に基づいて現在トンネルを走行していると判定した場合には、やはりヘッドライト3を点灯させるようになっている。
さらには、車車間通信システム8を利用して他車の走行情報(走行位置、車速、ヘッドライトのオンオフ等の情報)を取得し、所定距離の範囲内(例えば半径10km内)に車両が存在する場合には当該車両は同じ地域を走行しているものと判定し、この車両のヘッドライトのオンオフ情報を入手し、このオンオフ情報に基づいて自車のヘッドライト3を点灯させるように構成してもよい。
さらには、車車間通信システム8を利用して他車の走行情報(走行位置、車速、ヘッドライトのオンオフ等の情報)を取得し、所定距離の範囲内(例えば半径10km内)に車両が存在する場合には当該車両は同じ地域を走行しているものと判定し、この車両のヘッドライトのオンオフ情報を入手し、このオンオフ情報に基づいて自車のヘッドライト3を点灯させるように構成してもよい。
また、BCU2内にライティングスイッチ1の操作情報を常に記憶する記憶部と、該記憶部で記憶されたドライバのライティングスイッチ1の操作情報に基づいて該ドライバのライティングスイッチ1の操作に関する癖を学習する学習部とを設け、ライティングスイッチ1の故障判定時には上記の学習内容を反映させてヘッドライト3の強制点灯を行っても良い。このように構成した場合には、例えば日没時刻よりも早い時間にヘッドライト3を点灯させる等、ドライバの好みをより反映させることができ、ヘッドライト3の強制点灯に対する違和感を大幅に低減することができる。
また、本実施形態では、上述のようにハザードスイッチ4をオンにするとヘッドライト3をロービームとなるように設定しているが、このような構成に加えて、短い時間(例えば1秒)内に2回連続でハザードスイッチ4をオンにした場合(いわゆるダブルクリックに相当)には、ハイビームに切り換えるように設定しても良い。
本発明の一実施形態に係る車両用電装機器の制御装置は上述のように構成されているので、BCU2の故障判定部5においてライティングスイッチ1の故障が判定されると、ハザードスイッチ4のオンオフ操作に基づいてヘッドライト3のオンオフが制御される。これにより、ライティングスイッチ1の故障に備えて非常用のスイッチを設ける必要がなくなり、コスト増を回避しながらフェイルセーフを実現することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用電装機器の制御装置は上述のように構成されているので、BCU2の故障判定部5においてライティングスイッチ1の故障が判定されると、ハザードスイッチ4のオンオフ操作に基づいてヘッドライト3のオンオフが制御される。これにより、ライティングスイッチ1の故障に備えて非常用のスイッチを設ける必要がなくなり、コスト増を回避しながらフェイルセーフを実現することができる。
また、ヘッドライト3をハザードスイッチ4に連動させることにより、ドライバの意図しない強制点灯を極力回避でき、換言すると、ドライバの意図を反映してヘッドライト3を点灯させることができる。つまり、車両の取扱説明書等を読んでライティングスイッチ1の故障時の動作を正しく理解しているドライバにとっては、意識的にハザードスイッチ4を操作することで自ら意図してヘッドライト3を点灯させることができる。
さらには、ライティングスイッチ1の故障時の動作を正しく理解していないドライバであっても、緊急時と判定してハザードランプを点灯させることにより、特に意識しなくてもヘッドランプ3を点灯させることが可能となり、安全性が大幅に向上する。また、このような場合には、ドライバがライティングスイッチ1の故障時の動作を正しく理解していなくても、一旦ハザードスイッチ4を操作することにより、ドライバはハザードスイッチ4とヘッドライト3との連動機能を知ることができるので、以降は自らの意思でヘッドライト3のオンオフを制御できるようになる。
また、時計やナビゲーションシステム7からの情報に基づいて、夜間やトンネル内のみヘッドランプ3を点灯させることにより、状況に応じたヘッドライトの点灯を実行することができる。また、車車間通信システム8を利用して、同じ地域を走行している車両のヘッドライトのオンオフ情報に基づいてヘッドライト3を点灯させることにより、より地域の状況に合わせた制御とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、上述の実施形態においては電装機器としてヘッドライトを適用した場合について説明したが、ワイパを適用しても良い。この場合にはワイパスイッチが作動要求手段となる。
また、実施形態中ではBCU2とライティングスイッチ1とをLINで接続するとともに、BCU2とナビゲーションシステム7等の機器とをCANで接続しているが、これらの各通信回線の規格は特に限定されるものではなく相互に通信可能であれば他の規格で接続しても良い。また、BCU2とハザードスイッチ4とをLINやCAN等の通信回線を介して接続しても良い。
また、実施形態中ではBCU2とライティングスイッチ1とをLINで接続するとともに、BCU2とナビゲーションシステム7等の機器とをCANで接続しているが、これらの各通信回線の規格は特に限定されるものではなく相互に通信可能であれば他の規格で接続しても良い。また、BCU2とハザードスイッチ4とをLINやCAN等の通信回線を介して接続しても良い。
1 ライティングスイッチ(作動要求手段)
2 BCU(制御手段)
3 ヘッドライト(電装機器)
4 ハザードスイッチ(ハザードランプスイッチ)
5 故障判定部
6 メータクラスタ
7 ナビゲーションシステム
8 車車間通信システム
2 BCU(制御手段)
3 ヘッドライト(電装機器)
4 ハザードスイッチ(ハザードランプスイッチ)
5 故障判定部
6 メータクラスタ
7 ナビゲーションシステム
8 車車間通信システム
Claims (5)
- オペレータの操作に基づき車両の電装機器の作動要求を出力する作動要求手段と、
該作動要求手段に接続され、該電装機器の作動要求に基づいて該電装機器の作動を制御する制御手段と、
該制御手段に接続され、該車両のハザードランプのオンオフを切り替えるハザードランプスイッチとをそなえ、
該制御手段は、該作動要求手段との通信不良又は該作動要求手段の故障を判定する故障判定部を有し、該故障判定部において該通信不良又は該故障が判定されると、該ハザードランプスイッチの操作情報に基づいて該電装機器の作動を制御する
ことを特徴とする、車両用電装機器の制御装置。 - 該電装機器が、該車両のヘッドライト又はワイパであり、該作動要求手段がヘッドライトスイッチ又はワイパスイッチである
ことを特徴とする、請求項1記載の車両用電装機器の制御装置。 - 該故障判定部は、該作動要求手段の作動要求信号を所定時間以上受信できなかった場合に、該作動要求手段が故障又は通信不良であると判定する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両用電装機器の制御装置。 - 該故障判定部は、該作動要求手段から得られる作動要求信号が予め設定された信号以外の信号を受信すると、該作動要求手段が故障又は通信不良である判定する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両用電装機器の制御装置。 - 該制御手段には予め日没時間情報が記憶されるとともに、該制御手段には現在時刻を入手可能な機器が接続され、
該故障判定部において該通信不良又は該故障が判定されると、該ハザードランプスイッチがオンに操作され、且つ該機器から入手した現在時刻が日没時間を過ぎていると判定されると該電装機器の作動を強制的にオンに制御する
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用電装機器の制御装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110201 |