JP2009123397A - 照明装置及びそれを用いた画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の畝状の凸部が形成されている面の裏面に、中心線平均粗さRaが0.05<Ra<0.5μmで、かつ、十点平均粗さRzが0.5<Rz<5.0μmの粗さの微細凹凸をもつ光線方向制御手段を備える部材を用いることにより上記課題を解決する。
【選択図】図2
Description
本願第1の発明は、
互いに垂直に交わる幅、高さ、厚さを持つ略直方体状の照明装置であって、
前記幅、高さ、厚さの値はこの順に大きく、
厚さ方向出射側に向けて、線状光源、第一光線方向制御手段の順に備えており、
前記線状光源は、全領域に渡り複数平行に配列しており、
前記第一光線方向制御手段は、長手方向が幅方向に平行な複数の畝状の凸部よりなっており、
かつ、前記第一光線方向制御手段に形成されている複数の畝状の凸部が形成されている面の裏面は、中心線平均粗さRaが0.05<Ra<0.5μmで、かつ、十点平均粗さRzが0.5<Rz<5.0μmの粗さの微細凹凸を有することを特徴とする照明装置である。
前記線状光源と前記第一光線方向制御手段との間に第二光線方向制御手段を備え、
前記第二光線方向制御手段は、長手方向が高さ方向に平行な複数の畝状の凸部よりなっており、
かつ、前記第二光線方向制御手段に形成されている複数の畝状の凸部が形成されている面の裏面に中心線平均粗さRaが0.05<Ra<0.5μmで、かつ、十点平均粗さRzが0.5<Rz<5.0μmの粗さの微細凹凸を有する
ことを特徴とする前記第1の発明の照明装置である。
前記第一光線方向制御手段および第二光線方向制御手段の畝状凸部の長手方向に垂直な断面形状が互いに略同一であることを特徴とする前記第2の発明の照明装置である。
前記複数の線状光源が、前記照明装置の幅方向に平行かつ幅方向の略全域に渡るように配置され、高さ方向に沿って配列されていることを特徴とする前記第1または第3の発明の照明装置である。
前記第1、第3、または、第項4の発明の照明装置に対し、前記第一光線方向制御手段が設けられた面の側に該面を覆うように透過型表示素子を備えることを特徴とする画像表示装置である。
本発明は、直下方式において、光の利用効率が高く、視野角が広く、正面方向への出光強度の分布を一定とすることで、ランプイメージなどの正面方向の輝度ムラがなく、かつ正面方向の輝度が高い照明装置を提供する。さらに、第一光線方向制御手段と第二光線方向制御手段と反射板に入射した光に対して、すべての場所で同様な光学的制御を行うことが可能であるため、線状光源と他の部材との位置合わせが不要で、ディスプレイサイズや線状光源の本数や配置の変更にも即座に対応でき、生産性よく製造できる照明装置を提供する。また、第一光線方向制御手段および第二光線方向制御手段を有する照明装置を用いた画像表示装置を提供する。
幅、高さ、厚さの値がこの順に大きく幅と高さ方向が照明面となるので薄くて大画面で、幅方向を水平に配置することで多くの表示装置などに好適である。第二光線方向制御手段は、幅方向に沿って光線方向を制御することで高い正面輝度が得られ、かつ、好ましい水平視野角が得られる。第一光線方向制御手段は、高さ方向に沿って光線方向を制御することで好ましい垂直視野角が得られる。さらに第二光線方向制御手段は第一光線方向制御手段に一部光を戻すことで水平方向の拡散性を高め、多くの用途で望ましい輝度ムラは解消され、輝度の均一性が得られる。また、第一光線方向制御手段、および、第二光線方向制御手段が有する所定範囲の微細凹凸により、優れた耐傷付き性が得られるとともに、光学干渉縞の発生を抑制することができる。
第一光線方向制御手段および第二光線方向制御手段を構成する畝状凸部の断面形状が互いに同一であることで、製造上有利となる。
線状光源は同じタイプのものを用いることが生産上有利であり、輝度の均一化にも有利であるが、この場合、線状光源を出射面の矩形の幅方向と平行に配列することが、線状光源の本数を削減することができるため好ましい。また、線状光源を同一平面内に等間隔に配置することで、本発明の課題である輝度ムラは、線状光源の配置に伴う周期的なものとなり、主面内で均一な光学性能を持つ光線方向制御手段での輝度ムラの解消は容易になる。また、線状光源は幅方向に平行に配置することで、高さ方向に配置するよりも部品点数を削減できる。
該照明装置は正面輝度が高く、正面方向の輝度分布が均一な照明装置であり、この照明装置の出射側に透過型表示素子を設けることにより、好ましい画像表示装置として利用できる。ここで、画像表示装置とは、照明装置と表示装置を組み合わせた表示モジュール、さらには、この表示モジュールを用いたテレビ、パソコンモニターなどの少なくとも画像表示機能を有する機器のことをいう。
ここで、上述で記載した中心線平均粗さRaおよび十点平均粗さRzは、JIS B 0601に準拠した方法にて測定した値を示す。
光拡散手段としては、前記光線制御手段の畝状の凸部にシボやエンボスなどのランダムな凹凸を設ける方法、少量の光拡散剤を構造物の内部に分散させる方法、拡散シートを光制御部材の入射側および/または出射側に設ける方法、あるいはこれらを組み合わせた方法が挙げられる。
光拡散手段としては、光拡散剤を構造物の内部に分散させる方法、拡散シートを光制御部材の入射側および/または出射側に設ける方法、あるいはこれらを組み合わせた方法が挙げられる。得られる拡散性や輝度ムラ解消効果と正面輝度とのバランスから用いる用途に好ましい範囲に調整することができる。
第1の押出機(内部層用):スクリュー径65mm(L/D=28)、単軸、ベント付き(SE65CVA;東芝機械(株))。
第2の押出機(表層用):スクリュー径50mm(L/D=30)、単軸、ベント付き(UT−50−HS;プラスチック工学研究所(株))。
フィードブロック
ダイ:Tダイ、リップ幅1000mm、リップ間隔5mm。
ロール:ポリシングロール3本、縦型。
線状光源と前記第二光線方向制御手段との間の拡散手段として使用した光拡散板は、以下のようにして作製した。
(1)メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))と、シロキサン系重合体粒子(トスパール120:GE東芝シリコーン株式会社社製、屈折率:1.420)1.0質量%と紫外線吸収剤である2−(5−メチルー2ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール0.1質量%とをヘンシェルミキサーで混合後、押出機を用いて溶融混練し、押出樹脂温度235℃にて、幅1000mm、厚み2mmの光拡散板(P−1)を得た。
(1)メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))を第1の押出機を用いて溶融混練し、押出樹脂温度235℃にて、幅1000mm、厚み2mmの透明基板(A−1)を作製した。
(2)メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))を第1の押出機を用いて溶融混練し、別に、メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))とメタクリルスチレン系重合体粒子(MSX−8V:積水化成品工業(株)社製、数平均粒子径8μm、CV値39%、屈折率1.550)7質量%、紫外線吸収剤である2−(5−メチル−2ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール0.1質量%とをヘンシェルミキサーで混合後、第2の押出機を用いて溶融混練し、第1および第2の押出機とダイスとの間に設けられたアダプター内で両者を合流させ、押出樹脂温度235℃にて、幅1000mm、厚み2mm、表層厚み100.3μmの表層に微細凹凸を有する透明基板(A−2)を作製した。
(3)メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))を第1の押出機を用いて溶融混練し、別に、メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))とメタクリルスチレン系重合体粒子(MSX−8V:積水化成品工業(株)社製、数平均粒子径8μm、CV値39%、屈折率1.550)2質量%、紫外線吸収剤である2−(5−メチル−2ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール0.1質量%とをヘンシェルミキサーで混合後、第2の押出機を用いて溶融混練し、それぞれの押出機とダイスとの間に設けられたアダプター内で両者を合流させ、押出樹脂温度235℃にて、幅1000mm、厚み2mm、表層厚み95.2μmの表層に微細凹凸を有する透明基板(A−3)を作製した。
(4)メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))を第1の押出機を用いて溶融混練し、別に、メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))とメタクリルスチレン系重合体粒子(MSX−8V:積水化成品工業(株)社製、数平均粒子径8μm、CV値39%、屈折率1.550)0.3質量%とをヘンシェルミキサーで混合後、第2の押出機を用いて溶融混練し、第1および第2の押出機とダイスとの間に設けられたアダプター内で両者を合流させ、押出樹脂温度235℃にて、幅1000mm、厚み0.5mm、表層厚み50.4μmの表層に微細凹凸を有する透明基板(A−4)を作製した。
(5)メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))を第1の押出機を用いて溶融混練し、別に、メタクリルスチレン系共重合樹脂ペレット(TX−800S:電気化学工業株式会社製、屈折率1.549))とメタクリルスチレン系重合体粒子(MSX−8V:積水化成品工業(株)社製、数平均粒子径8μm、CV値39%、屈折率1.550)0.5質量%とをヘンシェルミキサーで混合後、第2の押出機を用いて溶融混練し、第1および第2の押出機とダイスとの間に設けられたアダプター内で両者を合流させ、押出樹脂温度235℃にて、幅1000mm、厚み0.5mm、表層厚み68.4μmの表層に微細凹凸を有する透明基板(A−5)を作製した。
(光線方向制御手段の作製)
光入射面に平坦である面が形成され、出光面に楕円形状が形成されることを特徴とする光線方向制御手段を有する部材は、以下のようにして作製した。
先ず、単位凸部幅P1=80μmの楕円弧状断面の溝を有する雌金型を切削加工により作製した。
y=0.139−8.33x2/(1+(1−38.9x2)1/2)(−0.4≦x≦0.4(mm))
で表されるシリンドリカル状の溝を有する雌金型を切削加工により作製した。ここでxは線状光源と直交する座標であり、yは凸部底部からの高さである。レンズ形状は金型表面に対し対称形状とし、深さも面内で一定とした。次に金型から、紫外線硬化樹脂で厚さ0.4mmのポリカーボネートフィルム表面上にレンズ形状をそれぞれ成形し、凸形状のレンズが形成された光線方向制御手段を有する部材(B−1)を得た。
成形試験片の輝度および視野角は、次のような照明装置を用いて下記配置・方法で測定した。
照明装置:市販の液晶テレビセット(Polyvision社製 27“WLCD−TV N3272)のバックライト装置を用いた。
測定配置:照明装置に後述する実施例、比較例記載のそれぞれの部材を配置し、回転ステージ上に固定設置し、更に前記照明装置に配置した部材の最表面(出射光側)から500mm離れた位置に輝度計(BM−5A;株式会社トプコン製)を固定した。
測定方法:照明装置の中心点と輝度計を結んだ線を中心線とし、該中心線に対して垂直方向に該照明装置の出射面を固定し、該角度を0度とした。この状態の輝度を測定し、中心輝度とした。
上記輝度を測定時、前記照明装置に配置した部材の最表面(出射光側)の角度0度における輝度値を用いて、下記のように記号○、×で評価した。
〇:10000cd/m2以上であるもの
×:10000cd/m2未満であるもの
上記輝度を測定時、前記照明装置に配置した部材の最表面(出射光側)を目視にて光源イメージの消失状況を観察し、下記のように記号○、△、×で評価した。
〇:光源イメージが消失したもの
△:光源イメージがぼやけたもの
×:光源形状が、はっきり認識できるもの
成形試験片の耐傷付き性は、次のような照明装置を用いて下記配置・方法で測定した。
照明装置:市販の液晶テレビセット(Polyvision社製 27“WLCD−TV N3272)のバックライト装置を用いた。
測定配置:照明装置に後述する実施例、比較例記載のそれぞれの部材を配置し、振動試験装置(VS−2000;IMV株式会社製)に固定設置した。
振動条件:
振動加振力:正弦波9.8kgfrms(96Nrms)
振動数:300Hz
振動方向:照明装置の幅、高さ、厚さ方向それぞれ
振動時間:照明装置の幅、高さ、厚さ方向それぞれに対し、30min
評価方法:前記振動条件にて前記成形試験片を組み込んだ照明装置に振動を加えた後、照明装置の光源を点灯させ、傷の視認性を目視にて観察し、下記のように○、×で評価した。
〇:傷が視認されないもの
×:傷が、はっきり認識できるもの
本実施例、比較例の照明装置として、市販の液晶テレビセット(Polyvision社製 27インチワイドLCD−TV N3272)のバックライト装置を用いた。つまり、光源Cならびに反射板Dは、前記バックライト装置に具備されていたものをそのまま用いた。
前記照明装置の構成は、図2の略図で示される。図示していない前記照明装置の詳細を以下に記載する。幅方向の長さ:620mm、高さ方向の長さ:355mm、幅方向と高さ方向に垂直な厚さ方向の長さ:18mmであった。前記バックライト装置の出射側の開口部に対向する位置にある底部を覆うように、白色の反射板6が具備されていた。
前記、反射板6の出射側に2.5mmの間隔をおいて、該反射板と平行に線状光源1を配置してあった。線状光源1としては、直径3mm、長さ625mmの16本の冷陰極管を、長手方向は高さ方向に平行に幅方向に沿って24mmずつの間隔をおいて配置してあった。
まず、図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−2)を凸形状のレンズが形成された面を線状光源1側と反対に向け、前記バックライトの出射面側へ線状光源1である冷陰極管の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に設置した。
次に図3に示すようにその上に拡散手段5(光拡散シート;恵和株式会社製 商品名“オパルス”BS−042)を重ね合わせた。
評価結果を表1に示す。Ra=0.33μm、Rz=1.9μmである微細凹凸と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度は高い値を維持しつつ、光源イメージの消失は、微細凹凸をつけていない光線方向制御手段を用いた結果(後述の参考例1記載)より良好となり、かつ、耐傷付き性は、良好であった。
図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−3)を用いる以外は、前記実施例1と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=0.36μm、Rz=2.3μmである微細凹凸と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度は高い値を維持しつつ、光源イメージの消失は、微細凹凸をつけていない光線方向制御手段を用いた結果(後述の参考例1記載)より良好となり、かつ、耐傷付き性は、良好であった。
図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−4)を用いる以外は、前記実施例1と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=0.42μm、Rz=1.9μmである微細凹凸と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度は高い値を維持しつつ、光源イメージの消失は、微細凹凸をつけていない光線方向制御手段を用いた結果(後述の参考例1記載)より良好となり、かつ、耐傷付き性は、良好であった。
上記で得られた拡散手段2(光拡散板)(P−1)を前記バックライトの出射面側へ配置し、図4に示すようにその上に拡散手段5(光拡散シート;恵和株式会社製 商品名“オパルス”BS−042)を重ね合わせた。
次に、図4に示すようにその上に第二光線方向制御手段3を配置した。前記第二光線方向制御手段3として、凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−5)を凸形状のレンズが形成された面を線状光源1側と反対に向け、前記拡散手段2(光拡散板)(P−1)の上に線状光源1である冷陰極管の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に設置した。
さらに、図4に示すようにその上に第一光線方向制御手段4を配置した。前記第一光線方向制御手段4として、凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−5)を凸形状のレンズが形成された面を線状光源1側と反対に向け、前記第二光線方向制御手段3の上に線状光源1である冷陰極管の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行となる方向に設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=0.21μm、Rz=0.6μmである微細凹凸を有し、線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第二光線方向制御手段とRa=0.21μm、Rz=0.6μmである微細凹凸を有し、線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第一光線方向制御部材とを組み合わせ、かつ、線状光源と前記第一光線方向制御手段との間に拡散手段を有する光拡散板(P−1)と組み合わせた時、測定輝度は高い値であり、光源イメージは消失した。また、第一光線方向制御手段および第二光線方向制御手段に形成されているRa=0.21μm、Rz=0.6μmである微細凹凸により、前述のように第二光線方向制御手段と第一光線方向制御手段とを組み合わせても干渉縞は視認されなかった。
図4に示すように第一光線方向制御手段4、および、第二光線方向制御手段3として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−6)を用いる以外は、前記実施例4と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=0.30μm、Rz=1.2μmである微細凹凸を有し、線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第二光線方向制御手段とRa=0.30μm、Rz=1.2μmである微細凹凸を有し、線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第一光線方向制御部材とを組み合わせ、かつ、線状光源と前記第一光線方向制御手段との間に拡散手段を有する光拡散板(P−1)と組み合わせた時、測定輝度は高い値であり、光源イメージは消失した。また、第一光線方向制御手段および第二光線方向制御手段に形成されているRa=0.30μm、Rz=1.2μmである微細凹凸により、前述のように第二光線方向制御手段と第一光線方向制御手段とを組み合わせても干渉縞は視認されなかった。
まず、図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−7)を凸形状のレンズが形成された面を線状光源1側と反対に向け、前記バックライトの出射面側へ線状光源1である冷陰極管の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に設置した。
次に図3に示すようにその上に拡散手段5(光拡散シート;恵和株式会社製 商品名“オパルス”BS−042)を重ね合わせた。
評価結果を表1に示す。線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度は高い値であり、光源イメージは、ほやけた程度に消失した。また、耐傷付き性は、不良であった。
図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−8)を用いる以外は、前記実施例1と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=3.1μm、Rz=16.4μmである微細凹凸と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度が低下しており、かつ、光源イメージははっきり見え、照明装置として好ましくなかった。
図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−9)を用いる以外は、前記実施例1と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=1.2μm、Rz=18.9μmである微細凹凸と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度が低下しており、かつ、光源イメージははっきり見え、照明装置として好ましくなかった。
図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−10)を用いる以外は、前記実施例1と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=1.1μm、Rz=6.1μmである微細凹凸と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度が低下しており、かつ、光源イメージははっきり見え、照明装置として好ましくなかった。
図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−11)を用いる以外は、前記実施例1と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=1.4μm、Rz=6.6μmである微細凹凸と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度が低下しており、照明装置として好ましくなかった。
図3に示すように第一光線方向制御手段4として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−12)を用いる以外は、前記実施例1と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=0.66μm、Rz=3.2μmである微細凹凸と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行する方向に配置した第一光線方向制御部材を用いたことで、測定輝度が低下しており、照明装置として好ましくなかった。
図4に示すように第一光線方向制御手段4、および、第二光線方向制御手段3として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−1)を用いる以外は、前記実施例4と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第二光線方向制御手段と線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第一光線方向制御部材とを組み合わせ、かつ、線状光源と前記第一光線方向制御手段との間に拡散手段を有する光拡散板(P−1)と組み合わせた時、測定輝度は高い値であり、光源イメージは消失した。ただし、前述のように第二光線方向制御手段と第一光線方向制御手段とを組み合わせた時、干渉縞が発生し、照明装置として好ましくなかった。また、耐傷付き性は、不良であった。
図4に示すように第一光線方向制御手段4、および、第二光線方向制御手段3として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−13)を用いる以外は、前記実施例4と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=2.8μm、Rz=14.9μmである微細凹凸を有し、線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第二光線方向制御手段とRa=2.8μm、Rz=14.9μmである微細凹凸を有し、線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第一光線方向制御部材とを組み合わせ、かつ、線状光源と前記第一光線方向制御手段との間に拡散手段を有する光拡散板(P−1)と組み合わせたことで、測定輝度が低下しており、かつ、光源イメージははっきり見え、照明装置として好ましくなかった。
図4に示すように第一光線方向制御手段4、および、第二光線方向制御手段3として、上記で得られた凸形状のレンズおよび微細凹凸が形成された光線方向制御手段を有する部材(B−14)を用いる以外は、前記実施例4と同様に各部材を設置した。
評価結果を表1に示す。Ra=0.77μm、Rz=3.6μmである微細凹凸を有し、線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第二光線方向制御手段とRa=0.77μm、Rz=3.6μmである微細凹凸を有し、線状光源の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に配置した第一光線方向制御部材とを組み合わせ、かつ、線状光源と前記第一光線方向制御手段との間に拡散手段を有する光拡散板(P−1)と組み合わせたことで、光源イメージははっきり見え、照明装置として好ましくなかった。また、測定輝度は10000cd/m2を超えていたものの、図4に示す同様の部材構成をもつ実施例4、および、実施例5と比較すると低下が大きかった。
上記で得られた拡散手段2(光拡散板)(P−1)を前記バックライトの出射面側へ配置し、図5に示すようにその上に拡散手段5(光拡散シート;恵和株式会社製 商品名“オパルス”BS−042)を重ね合わせた。
次に、図5に示すようにその上に第二光線方向制御手段3を配置した。前記第二光線方向制御手段3として、プリズムシート(3M株式会社製 商品名“BEFIII−10T”)をプリズムが形成された面を線状光源1側と反対に向け、前記プリズムシートの上に線状光源1である冷陰極管の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略直交する方向に設置した。
さらに、図5に示すようにその上に第二光線方向制御手段4を配置した。前記第二光線方向制御手段4として、プリズムシート(3M株式会社製 商品名“BEFIII−10T”)をプリズムが形成された面を線状光源1側と反対に向け、前記第一方向制御手段3の上に線状光源1である冷陰極管の長手方向と凸形状のレンズ稜線が略平行となる方向に設置した。
2 拡散手段(光拡散板)
3 第一光線方向制御手段
4 第二光線方向制御手段
5 拡散手段(光拡散シート)
6 反射板
7 微細凹凸
8 畝状の凸部
Claims (5)
- 互いに垂直に交わる幅、高さ、厚さを持つ略直方体状の照明装置であって、
前記幅、高さ、厚さの値はこの順に大きく、
厚さ方向出射側に向けて、線状光源、第一光線方向制御手段の順に備えており、
前記線状光源は、全領域に渡り複数平行に配列しており、
前記第一光線方向制御手段は、長手方向が幅方向に平行な複数の畝状の凸部よりなっており、
かつ、前記第一光線方向制御手段に形成されている複数の畝状の凸部が形成されている面の裏面は、中心線平均粗さRaが0.05<Ra<0.5μmで、かつ、十点平均粗さRzが0.5<Rz<5.0μmの粗さの微細凹凸を有することを特徴とする照明装置。 - 前記線状光源と前記第一光線方向制御手段との間に第二光線方向制御手段を備え、
前記第二光線方向制御手段は、長手方向が高さ方向に平行な複数の畝状の凸部よりなっており、かつ、前記第二光線方向制御手段に形成されている複数の畝状の凸部が形成されている面の裏面に中心線平均粗さRaが0.05<Ra<0.5μmで、かつ、十点平均粗さRzが0.5<Rz<5.0μmの粗さの微細凹凸を有することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記第一光線方向制御手段および第二光線方向制御手段の畝状凸部の長手方向に垂直な断面形状が互いに略同一であることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
- 前記複数の線状光源が、前記照明装置の幅方向に平行かつ幅方向の略全域に渡るように配置され、高さ方向に沿って配列されていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の照明装置。
- 請求項1、請求項3、または、請求項4に記載の照明装置に対し、前記第一光線方向制御手段が設けられた面の側に該面を覆うように透過型表示素子を備えることを特徴とする画像表示装置。
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