JP2009122303A - 入力制御装置およびこれを備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の本体から取り外して利用が可能な操作パネルの操作性を向上させ、その管理を効率的に行う。
【解決手段】機器本体の機能を利用するため、認証情報登録の有無を確認し(S1)、登録済みユーザの場合(Yes)、ユーザ認証の情報を入力する(S2)。認証情報の確認を行い(S3)、許可されると(Yes)、認証ユーザの設定情報を取得と、処理時間情報の記録を開始(S4)。登録した設定情報に基づき、ユーザに合わせたLCD画面の表示変更を行う(S5)。操作ブロックのロック機構の有無を確認し(S6)、ある場合(Yes)、制御信号を出力しロック解除(S7)。処理S1にて、未登録の場合(No)、認証情報登録の確認画面を表示し、登録処理の有無を確認(S8)。登録する場合(Yes)、認証情報の登録処理を行う(S9)。ユーザ認証により操作ブロック着脱のロック解除と、ユーザ設定画面に表示変更し、操作性を向上させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、操作パネル等の入力制御手段、およびこれを備えた電子機器に係り、複写機、印刷装置、ファクシミリ装置等の電子機器の遠隔操作を行う操作ブロックを有する入力制御装置と、この入力制御装置を備えた電子機器に関するものである。
近年、複写機、ファクシミリ、プリンタ、またこれら機能を有する複合機等の電子機器においては、多くの機能をより簡単に操作できるような配列形態とされたユーザインタフェースとしての操作部を有している。そして、この操作部は、電子機器の装置本体に固定されたままであった。そして、操作部は、該操作部、コントロールパネル等の表示部に表示される操作手順に応じてユーザによって操作される。
さらに、車椅子等を使用しているユーザ対応や天井灯等の映り込み対策として、チルト機構等の複雑な機構を有して操作部の角度調整、位置を変えられるようにしたものや、装置本体から取り外してリモコンのように使用するようにしたものが提案されてきた。
特許文献1には、画像形成装置本体に対して着脱可能な遠隔操作部を本体から取り外してリモコンとして使用することが記載され、この画像形成装置によれば、必要に応じて遠隔操作部を装置本体から取り外しての操作を可能とすることで、さまざまなタイプのユーザにとって使い易い装置の提供を図っている。
また、操作部において、電子機器の高機能化,機能の高集積化等に伴い、これに対応した機器操作に係る所定情報の入力方法に多様化が要求されている。従来のように、単機能のスイッチを複数配置することは、専有面積が多く、その範囲内において入力可能な選択機能には限りがある。このため、タッチパネル付きディスプレイのような複数の指示項目を切替えて表示する表示部と、表示された指示項目を選択し入力する入力部を兼ねた装置が用いられている(特許文献2参照)。
故障等の警告の視認性および操作性を向上させるため、操作表示装置として、具備するLCD表示部の上に、接続機器に発生した故障等の情報表示した絵文字等のシートを形成し、LCD表示部により、絵文字シートを照光して通知する装置が記載されている(特許文献3参照)。また、特許文献4には、電子機器の本体から取り外して利用が可能な操作パネルの操作性を向上させることが記載されている。
特開2004−101836号公報 特開平07−261904号公報 特開平11−065769号公報 特開2006−227171号公報
しかしながら、従来のこのような構成においては、操作部の部分的なブロックが取り外し可能な操作パネルでは、不特定多数の人が取り外すことができてしまう、さらに操作ブロックが取り外されたまま戻されない可能性があるという問題があった。
また、操作ブロックが取り外された状態を検出することにより、画面の表示・入力の切替えは行われていたが、個人ごとに最適な画面表示/入力画面ではなく、汎用的なものとなっており、誰もが支障なく利用できるという観点からは、さまざまな身体障害や、老齢者を対象とした表示画面の提供が困難であるという問題があった。
本発明は、前記従来技術の問題を解決することに指向するものであり、電子機器の本体から取り外して利用が可能な操作パネルの操作性を向上させることを目的とする。
具体的には、誰が操作パネル(操作ブロック)を取り外したか否かが分かるような仕組み、あるいは、取り外されたままになっている操作ブロックを本体に戻すよう促す仕組みを提供するともに、取り外した個人を特定したときに、予め登録されている個人の専用画面を表示することによって、より操作性の向上を図るようにしたものである。
前記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載した入力制御装置は、電子機器の操作に係る所定の指示項目の中から選択された指示項目の情報を入力する着脱自在な複数の操作ブロックと、操作ブロックの各々で入力された指示項目の情報を電子機器に出力する選択情報出力手段を備える入力制御装置において、指示項目を表示する表示手段と、表示された示項目の選択を検出する選択検出手段と、入力制御装置本体から取り外されたときに操作ブロックの各々に対応した指示項目を表示手段に表示させる制御を行う表示制御手段と、操作ブロックから入力された認証情報に基づきユーザ認証を行う認証手段と、各手段の制御および電子機器との信号授受に係る制御を行う制御手段とを備えたことにより、個々のユーザにおける専用画面を表示することができ、より操作性の向上を図ることができる。
また、請求項2,3に記載した入力制御装置は、請求項1の入力制御装置において、認証手段がユーザの特定に用いるユーザ認証の認証情報が、装置本体と接続したネットワーク上のデータベース、あるいは装置本体に予め登録されていること、また、操作ブロックまたは装置本体に接続された外部機器からの入力によって、新たに登録設定が可能なことにより、より多くのユーザにおける操作性の向上を図ることができる。
また、請求項4〜6に記載した入力制御装置は、請求項1〜3の入力制御装置において、認証手段によりユーザ認証が許可され、操作ブロックのいずれかが取り外されたときに、ユーザ認証した認証情報に基づき、操作ブロックを取り外したユーザを特定して表示手段に表示すること、また、取り外された操作ブロック側に装置本体側の操作ブロックの機能を取り込むこと、また、認証手段によりユーザ認証が許可されたときに、操作ブロックにユーザ認証したユーザ対応の画面を表示すること、ユーザに合わせた表示ができ、操作ブロックの操作性を向上することができる。
また、請求項7,8に記載した入力制御装置は、請求項1〜4の入力制御装置において、認証手段によりユーザ認証が許可され、操作ブロックのいずれかが取り外されたときに、予め設定された時間内に操作ブロックが取り付けられたことを保持手段により確認ができないとき、ユーザ認証したユーザに対して返却を促す処理を行うこと、さらに、返却を促す処理において、装置本体と接続したネットワークを用いた電子メール、携帯機器を介した通知、または操作ブロックの表示手段による表示を用いて通知を行うことにより、ユーザに返却の通知でき、戻し忘れを防ぎ、操作ブロックの利用効率を向上できる。
また、請求項9〜11に記載した入力制御装置は、請求項1〜3の入力制御装置において、認証手段によるユーザ認証が行われ、ユーザ認証が許可されないときは、操作ブロックの取り外しを制限すること、または操作ブロックの動作機能を制限すること、さらに、ユーザ認証が許可されずに操作ブロックが取り外されたときに、警告の処理を行うこと、さらに、警告の処理が、音による通知、表示による通知、または操作ブロックを電気的不使用状態とするいずれか1以上を行うことにより、未登録のユーザに警告することが可能となり、着脱自在な操作ブロックを管理制御できる。
また、請求項12〜16に記載した入力制御装置は、請求項9の入力制御装置において、操作ブロックの取り外しを制限する信号により、操作ブロックを固定する保持手段の係止機構を動かし操作ブロックの取り外しを制御すること、さらに、保持手段が、固定する操作ブロックの一方に装置本体に対して回動可能に係合する軸部と、他方に操作ブロックの取り外しを制限する係止機構とからなること、さらに、保持手段の係止機構が、装置本体側および各操作ブロック側の各々に設けた軸部と、各々の軸部に引っ掛けて操作ブロックを固定する爪部とからなること、さらに、係止機構の爪部が、回転自在とする軸を備え、軸を軸対称の中心として配置されたこと、さらに、係止機構の爪部が、操作ブロックの固定を解除する回動に合わせて操作ブロックを押し上げることにより、操作ブロックの取り外しを制限でき、取り外し時には操作を向上できる。
また、請求項17に記載した電子機器は、請求項1〜16の入力制御装置を備えたことにより、複数の着脱自在な操作ブロックを容易に管理制御することができる。
本発明によれば、電子機器の本体から取り外して利用が可能な操作パネル(操作ブロック)の操作性を向上させることができ、さらに効率よく管理することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態における入力制御装置である操作パネルの概略構成を示した図である。図1(a)は着脱自在に設けた操作ブロックの取り付け時、(b)は操作ブロックの取り外し時、(c)は別の操作ブロックの取り外し時を示す。本実施形態に係る操作パネルは、例えば、複写機、ファクシミリ、プリンタ、これらを一体化した複合機等の電子機器に用いられ、操作パネルの一部を取り外して電子機器のリモコンとして使用することが可能な操作ブロックを複数有し構成される。
また、図2は操作パネルの概略を示すブロック図である。図2に示すように、電子機器本体(以下、機器本体という)2には、操作機能等を制御する本体制御部21を設けており、この本体制御部21には、各種情報等を記憶する記憶部22を接続している。そして、本体制御部21はさらに、通信I/F(インタフェース)23を介して操作パネル1を制御するためのシリアル信号等の送受信を行う。そして、機器本体2が有する操作対象機能を操作パネル1にてユーザに選択させ、その選択された(例えば、画像形成装置であればコピー機能に関する)操作対象機能を示す指示項目の選択情報等に基づいて動作を制御する。
操作パネル1は、操作部ベース10と、第1操作ブロック11と、第2操作ブロック12と、第3操作ブロック13とを有している。なお、本実施形態では、着脱自在な2つの操作ブロックの場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、3つ以上の操作ブロックとしてその配置も種々異なる形態とすることも可能である。
操作部ベース10は、制御部101、記憶部102、通信I/F103、認証部104等を有している。そして、制御部101は、中央処理装置(CPU)、大規模集積回路(LSI)、デジタル信号処理プロセッサ(DSP)等が用いられ、本体制御部21から入力されるシリアル信号を解釈し、この解釈結果に基づいて各々の操作ブロックを制御する。また、各々の操作ブロックからの入力信号を解釈し、本体シリアル信号に変換して転送する。また、接点式スイッチ、センサ等からなる着脱検出手段(図示せず)により各操作ブロックの着脱状態を検出する。
また、制御部101は、バス106を介して第1操作ブロック11、第2操作ブロック12、および第3操作ブロック13の各々に対応した有線、無線等のインタフェース(I/F)107と接続している。例えば、第1操作ブロック11は機器本体2に固定されていることから、I/F107は有線のみ、また、第2操作ブロック12と第3操作ブロック13は機器本体2に対して着脱自在に設けられていることから、有線と無線のそれぞれを設けている。さらに、着脱自在な操作ブロックの着脱操作を制限するためのロック機構108を備えている。
そして、制御部101は、第2操作ブロック12または第3操作ブロック13が機器本体2に取り付けられた状態を着脱検出手段によって検出するとI/F107の有線の機能を用い、また取り外された状態を検出すると、無線の機能を用いて、各操作ブロックとの各種信号の入出力を行う。
次に、第1操作ブロック11は、機器本体2に対して固定され、前述したCPU等からなる第1制御部111を有しており、内蔵する記憶媒体等に記憶している各種プログラムによって動作する。そして、第1制御部111は、記憶部112へのデータの書き込み/読み出しを行うとともに、I/F117を介した操作部ベース10からの信号を解釈し、また、操作部ベース10からのキー情報要求時等に、操作キー115の操作状態を指示項目の選択情報として操作部ベース10の制御部101に対して出力する。
次に、第2操作ブロック12は、機器本体2に対して着脱自在に設けられ、前述したCPU等からなる第2制御部121を有しており、内蔵する記憶媒体(ROM)等に記憶している各種プログラムによって動作する。そして、第2制御部121は、記憶部122へのデータの書き込み/読み出しを行うとともに、有線または無線のI/F127を介した操作部ベース10からの信号を解釈し、表示制御部123を制御してLCD124(表示手段:表示部)に、記憶部122に記憶している各種情報や操作部ベース10からの各種情報等を指定して表示させる。
また、第2制御部121は、制御部101からのタッチパネル126(選択検出手段:入力部)における位置情報要求時に、入力制御部125からのタッチパネル126の位置情報を指示項目の選択情報として制御部101へ転送する。このように本実施形態では、LCD124とタッチパネル126とを重ね合わせて構成し、LCD124は表示制御部123の制御によって第2制御部121の指示に応じた表示を行い、そのときのタッチパネル126の押圧位置は、表示面上の座標位置として入力制御部125によって検出し、この検出座標位置を示すタッチパネル位置情報が入力制御部125から第2制御部121に出力される。
次に、第3操作ブロック13は、機器本体2に対して着脱自在に設けられ、前述したCPU等からなる第3制御部131を有している。そして、第3制御部131は、記憶部132へのデータの書き込み/読み出しを行うとともに、有線または無線のI/F137を介した操作部ベース10からの信号を解釈し、スタートキー等に対応したLEDの点灯/消灯を制御する。また、操作部ベース10からのキー情報要求時等に、例えば10キー、割り込みキー等の複数ある操作キー135の操作状態を、指示項目の選択情報として操作部ベース10の制御部101に対して出力する。
また、機器本体2の本体制御部21は、ネットワークI/F(図示せず)を介してネットワーク30と接続され、このネットワーク30に接続されたサーバー31、PCや携帯機器の外部装置33と情報の授受が可能であり、例えばサーバー31に有する記憶部32(データベース等)にユーザ認証の認証情報を登録し、ネットワーク30、本体制御部21、通信I/F23,103および制御部101を経て、認証部104により行うユーザ認証の処理で参照するようにしても良い。
なお、ユーザ認証処理を認証部104において行うように説明をしたが、制御部101において動作する各部の制御プログラムと同様に、プログラムとして制御部101にて処理動作を行うようにしても良い。また、前述したサーバー31の記憶部32に代えて、記憶部102にユーザ認証の認識情報を登録しておいても良い。
なお、認証情報の記憶部102への登録方法として、ネットワーク30を介したPC等の外部装置33、また外部I/F105によって接続した外部入力機器5(キーボード、カードリーダ等)、あるいは第1〜第3操作ブロック11,12,13より入力する。この登録の処理は、特別な権限を持った管理者等により設定登録が行われる。また、設定登録を行う権限に階層を持たせ、階層に応じて設定できる機能に制限を設けた設定登録が可能なようにしても良い。
次に、第2操作ブロック12のLCD124に表示する指示項目の表示例を、前述した図1〜3を参照しながら説明する。なお、図3(a)は操作パネルに着脱自在な各操作ブロックが取り付けられたときのLCDの表示例を示し、(b)は第3操作ブロックを取り外したときの表示例を示し、(c)は第2操作ブロックを取り外したときの表示例を示した図である。
操作パネル1に対して全ての操作ブロックが取り付けられた場合、図3(a)に示すように、第2操作ブロック12には本来表示される画面(例えば、初期画面となるメニュー画面等)に指示項目の機能表示がされる。
また、図1(b)に示すように、操作パネル1から第3操作ブロック13が取り外された場合、第2操作ブロック12のLCD124には、第2操作ブロック12の機能表示と第3操作ブロック13の機能表示が図3(b)に示すよう表示される。
さらに、図1(c)に示すように、第2操作ブロック12が取り外された場合、第2操作ブロック12のLCD124には、第1操作ブロック11の機能表示と、第2操作ブロック12の機能表示と、第3操作ブロック13の機能表示が図3(c)のように表示される。この第2操作ブロック12は前述したようにLCD124とタッチパネル126とを重ね合わせて構成しており、表示された指示項目の入力することにより第2操作ブロック12のみによる機器本体2の操作が可能である。
また、取り外された第2操作ブロック12において、表示される機能表示は前述したように、3つの操作ブロックの機能表示がなされるため、より表示画面を認識し易くするため、表示する各指示項目の色、輝度、反転、点滅あるいは拡大等により表示内容を変更し、これにより認識度を向上させることも可能である(図4参照)。
図5は本実施形態における操作パネルに着脱自在な操作ブロックの取り外しに係る制御を示すフローチャートである。本実施形態の動作について、図2を参照しながら図5に基づき説明する。
機器本体2において、装置の機能を有効に利用するために、予め各ユーザに対して設定登録される認証情報の登録の有無を確認する(S1)。ユーザ認証の登録を促す表示画面は、LCD124に初期画面として表示を行う。この初期画面として、図3(a)に示すような設定登録の有無を確認する指示項目の表示に加え、通常の処理を選択する指示項目を含めて表示する。登録済みユーザの場合(S1のYes)には、登録されたユーザ認証の情報(ID)を入力する。LCD124の画面表示に対し、タッチパネル126,操作キー・LED135等から情報を入力する(S2)。
入力された認証情報が登録されているか否かの確認を行って(S3)、登録されていることが確認され許可されると(S3のYes)、認証したユーザに対して個々に登録されている設定情報を取得し、また処理に係る時間情報の記録を開始する(S4)。ユーザの登録した設定情報に基づき、LCD124の画面(各指示項目の色、輝度、反転、点滅あるいは拡大等の表示、または所定の操作に係る特別な指示項目の表示等)の表示変更を行う(S5)。
また、操作パネル1に各操作ブロックを保持固定するロック機構を備えているか否かの確認を行い(S6)、ロック機構を有する場合(S6のYes)、操作パネル1(操作部ベース10)と各操作ブロックとのロックを解除する制御信号をロック機構へ出力する(S7)。
前述の処理S1において、ユーザ認証が未登録の場合(S1のNo)、例えば図3(a)に示す「個人設定画面」の指示項目を選択することにより、認証情報の登録をするか否かの確認を行う画面表示等を表示して、登録処理を行うか否かの確認を行う(S8)。登録を行う場合(S8のYes)、認証情報の登録処理を行う(S9)。
この認証情報の登録処理は、機器本体2を取り扱う個々のユーザ情報等を設定するとともに、登録ユーザに対して情報を送信するメールアドレス等の連絡先を含む、また、ユーザ情報の登録方法として、外部I/F105を介して外部入力機器5(キーボード、カードリーダ等)を用いて行うことも可能であり、さらには、ネットワークを介して、外部装置33から登録することもできる。
また、登録したユーザ情報は、操作部ベース10の記憶部102、認証部104、機器本体2の記憶部22、あるいはネットワーク30を介したサーバー31の記憶部32等に記録する。また、登録情報は、一箇所に全てを記憶するだけではなく、分散して記憶するようにしても良い。
ユーザ認証を行う情報の入力方法として、前述した操作ブロックから行う以外に、外部I/F105に接続した外部入力機器5を介して入力するような場合、特に、外部入力機器5として、カードリーダ等を利用することで、認証情報に加えよりも多く情報が入力可能となり、個々のユーザの設定情報(機能に係る装置の操作情報)を個人で管理することができ、その情報量の分だけ記憶部に記憶する情報量を減らすことができ、より多くのユーザ情報を登録利用することも可能となる。
図6(a),(b)は前述した操作ブロックの保持手段であるロック機構の概略構成を示す図である。操作パネル1の操作部ベース10には、第2,第3操作ブロック12,13を保持するための軸部43,44,48および爪部45が設置されている。係止機構である爪部45は、操作部ベース10に形成された軸47に回動可能に支持され軸47を中心として回転方向に連動して動作する。また、爪部45の両先端部分には軸47を軸対称とした引っ掛け形状が形成されており、この軸47を中心に爪部45を矢印A方向に回動させ、第2,第3操作ブロック12,13に形成された軸部48および操作部ベース10に形成された軸部43とによって、第2,第3操作ブロック12,13を保持固定することができる(図6(a)参照)。
第2,第3操作ブロック12,13の設置および保持固定の方法は、操作部ベース10の一方に設置されている軸部44に第2,第3操作ブロック12,13の少なくともいずれか一方に形成された係合部46を挿入し、操作部ベース10に設置する。
また、前述したようにユーザ認証が確認された後、制御部101からの制御信号により駆動部(図示せず)を駆動し、軸47にて連動している爪部45が矢印B方向に回転し、第2,第3操作ブロック12,13の保持固定を解除する。この爪部45による保持固定は、第2,第3操作ブロック12,13の個々に設けても良く、1つの爪部45により第2,第3操作ブロック12,13を共通に保持固定する構成としても良い。
さらに、各操作ブロックの保持固定の解除および取り出しの方法としては、操作部ベース10の制御部101から各操作ブロックの保持解除の制御信号によりロック機構108,128,138の駆動部を駆動し、爪部45を回動させて矢印B方向に回転させる。このとき、爪部45の一部を操作ブロックの任意位置に接触させることにより、保持固定の解除時には操作ブロックが解除方向に持ち上がる構造になっている(図6(b)参照)。これにより、操作ブロックを取り外し易くなる。
次に、図7は本実施形態におけるユーザ認証することなく操作ブロックが取り外された場合の動作を示すフローチャートである。この処理は前記の図6の処理S3において、ユーザ認証が許可されずに(S3のNo)、また操作パネル1にロック機構を備えておらず、操作ブロックが取り外された場合の処理である。
まず、操作ブロックの取り外されたことを検出する(例えば、操作ブロックが所定の位置に載置されたときにオンする接点式スイッチ等により)と、取り外し時の初期時間情報を取得し記憶する(S11)。次に取得した時間情報と初期時間情報から得た差分の時間が、予め設定された値を超えたか否かを確認し(S12)、超えたとき(S12のYes)機器本体2、操作パネル1、着脱自在な操作ブロック(12,13)に有するランプ、LED等による点滅、点灯やLCDに返却を促す文字表示、スピーカによるアラーム音等の警告報知を行う(S13)。
さらに、操作ブロックがユーザ認証の許可を受けずに取り外されたことを管理者(ネットワーク上のPC、携帯端末機等)に送信する(S14)。これにより、操作ブロックを用いた処理が行われたこと、あるいは不正に使用されたことを確認することができる。また、管理者への送信に加え送信された情報を記憶部等に記録しても良く、取り外しが行われた時刻とともに記録することができる。
なお、この警告報知を開始する時間情報の設定値は、機器本体2において通常処理するような時間、あるいは操作ブロックが取り外されたことの確認した直後としても良い。
また、前述した警告報知によって、操作ブロックが操作部ベース10に返却されたことを確認し(S15)、返却された場合(S15のYes)、時間情報の取得を終了し(S16)、また初期時間情報を記録しているような場合は記録をリセットする。さらに、処理S13において行っている警告報知を終了し(S17)、操作ブロックが返却されたことを管理者へ送信する(S18)。
前述した警告報知は、連続したり、所定時間を繰り返したりしても良く、さらには、操作ブロックの機能を電気的に不使用の状態としても良い。
なお、操作パネル1にロック機構を備えている場合には、ユーザ認証が行われないと操作ブロックはロック機構によって保持固定されており、取り外すことはできなくなるが、例えば無理に操作ブロックを取り外した場合には、ロック機構や前述した接点式スイッチにより取り外されたことが検出され、図7の警告報知の処理が行われることになる。
また、図8は本実施形態におけるユーザ認証された後、操作ブロックが取り外された場合の動作を示すフローチャートである。図5に示した処理によりロック機構が解除された後、操作ブロックが取り外されたことを確認すると、初期時間情報を取得し記憶する(S21)。機器本体2が操作中であるか否かの確認を行い(S22)、操作中である場合(S22のYes)、最初の処理S21へ戻り、時間情報を再び取得して前述の処理を繰り返す。
また、操作中でない場合(S22のNo)、先に取得した初期時間情報と直前に取得した時間情報の差が予め設定された時間以上、操作ブロックが取り外されているか否かを確認し(S23)、設定された時間以上取り外されている場合(S23のYes)、後述するタイムオーバー処理(S26)を行う。また、設定された時間以上取り外されていない場合(S23のNo)、操作ブロックが操作部ベース10に返却された否かの確認をする(S24)。
処理S24において、返却されていない場合(S24のNo)、最初の処理S21へ戻り、時間情報を再び取得して前述の処理を繰り返す。また、返却された場合(S24のYes)、ユーザ認証した認証情報に係る設定を解除し、また初期時間情報の記録をリセットし、LCD124の表示内容を初期状態に戻して、ロック機構108,128,138により各操作ブロックを保持固定する(S25)。
図9は前述したタイムオーバー処理を示すフローチャートである。図9において、図8の処理S23により操作ブロックが設定された時間以上取り外されていることが確認され、返却を促す処理が必要となると、機器本体2、操作パネル1、着脱自在な操作ブロック(12,13)に有するランプ、LED等による点滅、点灯やLCDに返却を促す文字表示、スピーカによるアラーム音等の警告報知を行う(S31)。さらに、操作ブロックが返却されていない状態であることを管理者(ネットワーク上のPC、携帯端末機等)に送信する(S32)。
この警告報知によって、操作ブロックが操作部ベースに返却されたか否かを確認し(S33)、返却された場合(S33のYes)、時間情報の取得を終了し、また、初期時間情報等の記録をリセットする(S34)。さらに、処理S31において行っている警告報知を終了し(S35)、操作ブロックが返却されたことを管理者へ送信する(S36)。
また、処理S33において、操作ブロックが操作部ベースに返却されない場合(S33のNo)、例えば図8に示す処理S23での所定時間等の経過後に、ネットワーク等介して、操作ブロックを使用しまだ返却していない、登録されているユーザにメール等によって、返却を促す通知を送付する(S37)。
なお、前述の処理S31で行う警告報知において、LCD124に表示する返却を促す文字表示にユーザ登録されたユーザ名等を表示することも可能となり、このように、ユーザを特定することができるため、操作ブロックを含めた管理が容易となる。
以上のように、操作パネル1から着脱自在な操作ブロックを効率よく管理することができ、さらに、利用するユーザごとに機能表示をすることも可能となる。また、前述した装置状態を管理者に通知し、さらには記録するように構成することで、機器本体の消耗品等の使用状況、稼動状況を把握でき、定期点検や消耗品の補充等も同時に管理することも可能となる。
本発明に係る入力制御装置およびこれを備えた電子機器は、機器本体から取り外して利用が可能な操作パネル(操作ブロック)の操作性を向上させることができ、また着脱自在な遠隔操作を行う操作ブロックを効率よく管理することが可能となり着脱自在な操作ブロックを備えた装置に有用である。
本発明の実施形態における入力制御装置である操作パネルの概略構成(a),(b),(c)を示した図 操作パネルの概略を示すブロック図 (a)は操作ブロックの取り付け時の表示例、(b)は第3操作ブロックの取り外し時の表示例、(c)は第2操作ブロックの取り外し時の表示例を示す図 表示画面を認識し易く表示内容を変更した表示例を示す図 着脱自在な操作ブロックの取り外しの制御を示すフローチャート 操作ブロック保持手段のロック状態(a)、解除状態(b)の概略構成を示す斜視図 ユーザ認証することなく操作ブロックが取り外された場合の動作を示すフローチャート ユーザ認証後、操作ブロックが取り外された場合の動作を示すフローチャート 図8のタイムオーバー処理を示すフローチャート
符号の説明
1 操作パネル
2 機器本体
5 外部入力機器
10 操作部ベース
11 第1操作ブロック
12 第2操作ブロック
13 第3操作ブロック
21 本体制御部
30 ネットワーク
31 サーバー
22,32 記憶部
33 外部装置
43,44,48 軸部
45 爪部
46 係合部
47 軸
101 制御部
104 認証部
105 外部I/F
108,128,138 ロック機構
123 表示制御部
124 LCD
125 入力制御部
126 タッチパネル

Claims (17)

  1. 電子機器の操作に係る所定の指示項目の中から選択された前記指示項目の情報を入力する着脱自在な複数の操作ブロックと、前記操作ブロックの各々で入力された前記指示項目の情報を前記電子機器に出力する選択情報出力手段を備える入力制御装置において、
    前記指示項目を表示する表示手段と、表示された前記指示項目の選択を検出する選択検出手段と、前記入力制御装置本体から取り外されたときに前記操作ブロックの各々に対応した前記指示項目を前記表示手段に表示させる制御を行う表示制御手段と、前記操作ブロックから入力された認証情報に基づきユーザ認証を行う認証手段と、各手段の制御および前記電子機器との信号授受に係る制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする入力制御装置。
  2. 前記認証手段がユーザの特定に用いるユーザ認証の認証情報が、装置本体と接続したネットワーク上のデータベース、あるいは前記装置本体に予め登録されていることを特徴とする請求項1記載の入力制御装置。
  3. 前記認証手段がユーザの特定に用いるユーザ認証の認証情報が、操作ブロックまたは装置本体に接続された外部機器からの入力によって、新たに登録設定が可能なことを特徴とする請求項1または2記載の入力制御装置。
  4. 前記認証手段によりユーザ認証が許可され、操作ブロックのいずれかが取り外されたときに、前記ユーザ認証した認証情報に基づき、前記操作ブロックを取り外したユーザを特定して表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の入力制御装置。
  5. 前記認証手段によりユーザ認証が許可され、操作ブロックのいずれかが取り外されたときに、前記取り外された操作ブロック側に装置本体側の操作ブロックの機能を取り込むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の入力制御装置。
  6. 前記認証手段によりユーザ認証が許可されたときに、操作ブロックに前記ユーザ認証したユーザ対応の画面を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の入力制御装置。
  7. 前記認証手段によりユーザ認証が許可され、操作ブロックのいずれかが取り外されたときに、予め設定された時間内に前記操作ブロックが取り付けられたことを保持手段により確認ができないとき、前記ユーザ認証したユーザに対して返却を促す処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の入力制御装置。
  8. 前記返却を促す処理において、装置本体と接続したネットワークを用いた電子メール、携帯機器を介した通知、または操作ブロックの表示手段による表示を用いて通知を行うことを特徴とする請求項7記載の入力制御装置。
  9. 前記認証手段によるユーザ認証が行われ、前記ユーザ認証が許可されないときは、操作ブロックの取り外しを制限すること、または前記操作ブロックの動作機能を制限することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の入力制御装置。
  10. 前記認証手段によるユーザ認証が行われ、前記ユーザ認証が許可されずに操作ブロックが取り外されたときに、警告の処理を行うこと特徴とする請求項9記載の入力制御装置。
  11. 前記警告の処理が、音による通知、表示による通知、または操作ブロックを電気的不使用状態とするいずれか1以上を行うことを特徴とする請求項10記載の入力制御装置。
  12. 前記操作ブロックの取り外しを制限する信号により、前記操作ブロックを固定する保持手段の係止機構を動かし前記操作ブロックの取り外しを制御することを特徴とする請求項9記載の入力制御装置。
  13. 前記保持手段が、固定する操作ブロックの一方に装置本体に対して回動可能に係合する軸部と、他方に前記操作ブロックの取り外しを制限する係止機構とからなることを特徴とする請求項12記載の入力制御装置。
  14. 前記保持手段の係止機構が、装置本体側および各操作ブロック側の各々に設けた軸部と、前記各々の軸部に引っ掛けて前記操作ブロックを固定する爪部とからなることを特徴とする請求項12または13記載の入力制御装置。
  15. 前記係止機構の爪部が、回転自在とする軸を備え、前記軸を軸対称の中心として配置されたこと特徴とする請求項14記載の入力制御装置。
  16. 前記係止機構の爪部が、操作ブロックの固定を解除する回動に合わせて前記操作ブロックを押し上げることを特徴とする請求項15記載の入力制御装置。
  17. 請求項1〜16の入力制御装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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