JP2009120344A - シート検出装置及びそれを備えたシート搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

シート検出装置及びそれを備えたシート搬送装置、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送中のシートの有無を検出する部品や機器を作動させるための電力の供給を画像形成装置側の電源に依存せず、束線などの配線を這い回して給電する従前の構造が不要となるシート検出装置を提供する。
【解決手段】シートPが通過中(図2参照)、シートPの当接によって検出手段を構成する部材の1つである可動片8が反動によってセンサ軸7上で回動し、検出手段の他の部材のセンサフラグ1が同方向に回動して変位してフォトインタラプタ2の光路を遮光する。同時に、センサ軸7上の誘電体4が誘電コイル3(発電手段)に入り込み、シートPが通過後は誘電コイル3から逃げる。その挿脱運動を繰り返して電磁誘導し、電力を発生させる。一方、通過中のシートPによってセンサフラグ1が光路を遮光したことのシート「有り」信号は無線発信装置5から画像形成装置側の制御手段に送信される。すなわち、検出信号を従前の束線など這い回した配線を用いず、電波信号として制御手段に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に、複写機、ファクシミリ装置、プリンタおよび複合機などの電子写真画像形成装置に装備され、被転写材や記録紙など搬送中のシートの有無を検出するシート検出装置、このシート検出装置に備わるシート搬送装置に関するものである。
シート搬送路に沿って複数のシート検出装置が配置された複写機などの画像形成装置については、先に本出願人によって多くの提案がなされている(たとえば、特許文献1参照)。具体例として、図11および図12にシート検出装置50を示す。シートの搬送路に臨んで配置されたシート検出装置50によって、図12のように、シートPが通過するタイミングで有無を検出する。普通、そうしたシート検出装置50は光学式検出装置としてのフォトインタラプタ2と、樹脂質などで扇形に形成されたセンサフラグ1と、そして通過中のシートPが当接することで動作するフラップ状可動片8を組み合わせて構成される。センサフラグ1の扇形の要(かなめ)部分は回動軸7に軸支され、それと同軸上に可動片8が設けられている。
図11は、シートPの通過がなく、可動片8に当接していない非通紙時の状態を示している。この場合可動片8はほぼ垂直に垂れ下がった定位置に待機していて、センサフラグ1はフォトインタラプタ2における光路を遮らない通光状態となっている。
図12は、搬送されてきたシートPの通過により、そのシートPが可動片8に接触した通紙時の状態を示している。通過中のシートPが可動片8に当接すると、その反動で可動片8が定位置から回動軸7を介して図中時計回り方向に回動し、回動軸7の回転に伴って一体にセンサフラグ1も回動してフォトインタラプタ2に割り込んで光路を遮る。光路が遮光されたことでそれまでの通光状態を示すシートPの「無し」から「有り」を示す検出信号を出力する。
シートPが通過し終えると、センサフラグ1と可動片8は自重で回動軸7を介して垂れ下がって元の定位置に復帰し、次のシートPが到達するまでの待機状態、すなわち図11に示す状態となる。なお、センサフラグ1と可動片8の自重を利用しないで、リターンスプリングでセンサフラグ1と可動片8を定位置に確実かつ強制的に復帰させる構造も知られている。
フォトインタラプタ2は、画像形成装置に備わる電源から束線51で電力の供給を受けて作動し、センサフラグ1によって光路を遮られていない通光時の非通紙状態ではオン信号を出力しており、光路を遮られた遮光時の通紙状態になるとオフ信号を出力する。フォトインタラプタ2からのオン/オフ信号はDCコントーラなどの制御部に束線51で送られ、その制御部から出力した制御信号でもって画像形成装置はシートPの位置や有無に基づいて作動する。
一方、図13は、シートPを積載して収納する給紙部に設けられたメデイア検出手段を示している。このメディア検出手段によってシートPの紙種や厚さ、そして画像といったメディア情報を検出する。そうしたメディア情報に応じて自動的にシート搬送の制御を行い、また画像を制御するように構成したものが多く提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
図13に示すメディア検出手段32の場合、照射光の反射用と透過用のLED32a,32bを有し、受光側に読取センサ32cが配置されている。反射用LED32aからの照射光を通過中のシートPに反射させてその反射光L1によって表面映像を読み取る。また、透過用LED32bからの照射光を通過中のシートPに透過させ、この透過光L2を読み取ることでシートPの種類や厚さを検出する。
かかるメディア検出手段32は、図12のフォトインタラプタ2のように、搬送されてきたシートPに正対できる搬送路に臨んだ位置に配置され、画像形成装置側の電源から束線51による配線でもって給電されて動作する。通過中のシートPに正対すると、メディア検出手段32は発光してシートPで反射させた反射光L1を検出し、あるいは透過させたときはその透過光L2を検出して信号を出力する。出力信号は図示しないDCコントローラなどの制御部に束線51による配線で有線送信され、制御部は制御信号を出力して画像形成装置においてシートPの種類や表面性、画像といったメディア情報に基づいた作動を実行させる。
特開平9−183537号公報 特開2006−69737号公報
ところで、図11に例示したシート検出装置50にあっては、画像形成装置の搬送路に沿って複数が配置されるためにつぎの問題点がある。
1)シート検出装置50の配置数だけフォトインタラプタ2が必要となることである。大型タイプの画像形成装置ではシートPを搬送する搬送路長もより一層長くなるから、それだけシート検出装置50の設置数が増えてしまう。
2)シートPの位置をできるだけ詳細かつ高精度で検出しようとすれば、勢いシート検出装置50の設置数が増加する。
3)シート検出装置50の設置数が増加すれば、DCコントローラなど制御部における電気的な入出力ポート数が同数だけ増加し、制御が非常に複雑化する。
4)画像形成装置においてフォトインタラプタ、束線、クランプ類などの電気機器の種類や設置数が多くなれば、コスト高となり、またそれらの機器の収納に広大なスペースを見込む必要が生じて画像形成装置本体の大型化につながる。
5)束線を機体内に這い回して配線し、またクランプ類など実装した後にあっても、断線などのトラブルが皆無となるような保守点検を維持し続けることは容易ではない。このように維持が困難という問題は、図13のメディア検出手段32においても同様なことがいえる。
以上から、本発明の目的は、搬送中のシートの有無を検出する部品や機器を作動させるための電力の供給をたとえば画像形成装置の電源に依存せず、束線などの配線を這い回して給電する従前の構造が不要となるシート検出装置を提供することにある。
加えて、本発明の目的は、検出機器に給電する束線配線を廃止して検出信号を無線で送受信することで、たとえば画像形成装置内にて配線スペースと配線組立コストを削減し、構造の大幅な簡略化とコスト低減を実現できるシート検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る代表的なシート検出装置は、搬送路に臨んで配置されて搬送中のシートを検出するシート検出装置であって、搬送中のシートの有無を検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号を制御手段に対して無線発信する無線発信手段と、前記検出手段が搬送中のシートの有無を検出するときの運動を利用して電力を発生させる発電手段と、を有し、前記検出手段および前記無線発信手段が前記発電手段から電力の供給を受けて作動可能に構成したことを特徴とするものである。
本発明のシート検出装置によれば、搬送中のシートの有無を検出する際の部品や機器の運動を利用して電磁誘導による電力を発生させ、その電力でもって検出手段や無線発信手段を作動させる。したがって、束線などの配線を這い回す手間とコストを削減でき、たとえば画像形成装置の内部構造を非常に簡略化でき、しかも配線スペースなど見込まないだけ小型化に寄与できる効果がある。加えて、搬送中のシートの有無検出に要する電力を装置側の電源に依存しないので、たとえば画像形成装置の装置本体側における省電力にも寄与する格別な効果が得られる。
以下、本発明に係るシート検出装置とこれに備わるシート搬送装置の好適な実施形態について、画像形成装置に装備した場合について図を参照して詳細に説明する。改良点をより明確にするために、図11〜図13の従来構造で例示した部材や機器と同一または同種のものには同一符号を付してある。
≪第1実施形態≫
図1〜図4は、第1実施形態のシート検出装置6の構成を示す。
図1および図2に示すように、本実施形態のシート検出装置6は検出手段、発電手段、そして無線発信手段からなっており、それら各手段における部材と機器をコンパクトにユニット化して構成されている。
まず、検出手段は、検出用の光を遮るためのたとえば樹脂製で扇形に形成されたセンサフラグ1を有し、扇形の要(かなめ)部分がセンサ軸(回動軸)7に軸支されて一体に回動可能となっている。また、センサ軸7である回動軸上にはフラップ形状あるいは可動爪形状などによる可動片8が軸支されていて、搬送されてきたシートPがその可動片8に当接すると、その反動で可動片8がセンサ軸7を介して跳ね上がるように図2中時計回り方向に回動するようになっている。そして、受発光用LEDなど用いた発光部と受光部からなるフォトインタラプタ2として構成され、発光部と受光部との間に光が通る光路を形成するようになっている。
つぎに、発電手段は、誘電コイル3および誘電体4などからなっており、それら誘電コイルと誘電体4による電磁誘導で起電力を発生させて発電する。また、誘電体4に磁石を利用している。そうした磁石による誘電体4は上記センサフラグ1の一部に装着された構造でもよいし、図1と図2に示すように、センサ軸7上に誘電体(片)4として軸支させて設けて一体回動できる構造でもよい。したがって、通過中のシートPの当接による反動でセンサフラグ1がセンサ軸7を介して定位置から回動変位したとき、その動きと一体に誘電体4を回動させて電磁誘導で発電させる。シートPの通過後、可動片8はシートPの当接から開放されて自重で図1に示す垂れ下がった元の定位置に復帰する。そうした可動片8の回動の繰り返しでもって、センサ軸7上の誘電体4を繰り返し運動させ、電磁誘導によって電力を発生させる発電構造とすることができる。
なお、誘電コイル3と誘電体4である磁石とを用いて発電する形態を例示したが、センサフラグ1の移動を利用して発電するものであればこれに限るものではない。例えば、センサフラグ1の移動によって圧電素子を押圧して発電するようにしてもよい。
また、無線発信装置(無線発信手段)5としては、従来のように束線による配線を用いず、電波信号で検出信号を画像形成装置側に備わっている制御手段に対して送信する機材などからなっている。
かかるシート検出装置6は搬送路に臨んで配置され、搬送路を搬送されてきて通過中のシートPが検出手段の可動片8に当接すると、その反動で可動片8がセンサ軸7を介して回動し、それと一体にセンサフラグ1が定位置から回動して変位する。センサフラグ1が回動変位してフォトインタラプタ2の光路に割り込んで遮って遮光する。同時に、同方向へ誘電体4も回動変位して誘電コイル3に入り込み、シートPの通過後はその誘電体4が誘電コイル3から逃げ、そうした挿脱運動を繰り返して電磁誘導し、電力を発生させる。発電した電力は検出手段のフォトインタラプタ2と無線発信装置5を作動可能に利用される。
上記のように、シートPの通過中、センサフラグ1が回動変位してフォトインタラプタ2の光路を遮光することで、それが「シート有り」を示す検出信号として出力され、無線発信装置5から送信させる。無線発信装置5は、従来のように束線による配線を用いず、検出信号を電波で画像形成装置に備わるDCコントローラなどによる制御部に送る。CPU(中央演算処理装置)などからなる制御部は、画像形成装置全体の作動を統括して制御するとともに、無線発信装置5から受信した検出信号に基づいて判断し、シートPの搬送制御や搬送ローラの回転制御などにフィードバックさせる。
以下、図2を参照して、本実施形態のシート検出装置6の動作と作用の具体例を説明する。
図示しない給紙カセットに収納されたシートPが一枚ずつ繰り出されて給送され、搬送ローラ対9によって図中矢印Sの方向に搬送路に沿って搬送される。
図3は、シートPが可動片8に未だ接触していない状態を示しており、そうした非通紙時の可動片8はほぼ垂直に垂れ下がった定位置にて待機している。また、その非通紙時にあっては、センサフラグ1と同軸のセンサ軸7上の誘電体4は誘電コイル3から離間しており、センサフラグ1はフォトインタラプタ2の光路を遮っていない通光状態になっている。その通光状態であることの信号がシートP「無し」であることを示し、そうしたシート無し信号を画像形成装置側の制御部では認識している。
そこで、図4に示すように、搬送されてきたシートPが可動片8に当接して接触すると、その当接による反動で可動片8が図の時計回り方向にセンサ軸7上で回動する。同時に、センサ軸7上の誘電体4も同方向に回動変位して誘電コイル3に挿入した位置となる。センサフラグ1は回動変位してフォトインタラプタ2の光路に割り込んで遮光する。その遮光によってシートPの「有り」であることを示す検出信号を出力する。
シートPが通過し終えた後、可動片8への当接解除によって、開放されたセンサ軸7上の可動片8とセンサフラグ1はそれらの自重でもって反時計回りに復帰方向へ回動してほぼ垂直方向に垂れ下がる。図3の原位置に戻ってつぎのシートPが搬送されてくる間、待機状態となる。センサフラグ1や可動片8の復帰動作を自重にまかせることなく、復帰動作の確実性を増すためにリターンスプリングを用いて積極的かつ強制的に戻す構造も可能である。
以上のように、図3の非通紙状態と図4の通紙状態を繰り返すことによって、誘電コイル3に対して誘電体4が挿脱して出入りを繰り返すことで物理的に電磁誘導が行われ、誘電コイル3に起電力が発生する。この電力を図示しないコンデンサなどの蓄電手段にチャージして必要時に取り出して利用してフォトインタラプタ2や無線発信装置5を必要時に作動させる。シートPの有無を示す検出信号は無線発信装置5からDCコントローラなどの画像形成装置側の制御部に送信され、制御部からの制御信号によってシートPの搬送制御などを行う。
図5は、本実施形態のシート検出装置6と画像形成装置との間の制御に係る構成を示す機能ブロック図である。
図5中の検知手段とはシート検出装置6に相当する。シートPの有無を検出した信号を発信装置(無線発信装置5)から画像形成装置側に設けた受信装置に送信して制御部に送る。制御部は受信した検出信号に基づいて種々の制御を行う。画像形成装置の内部のシート搬送路に臨んで必要最小限数のシート検出装置6が配置されている。それら各シート検出装置6からコードレスで送信される検出信号のすべてを画像形成装置側の受信手段が受信し、それら受信した検出信号を制御部において判断して種々の制御を実行する。
以上から明らかなように、この第1実施形態のシート検出装置6によれば、画像形成装置本体から給電のための束線などを這い回して配線する組み付け手間が省ける。それだけでなく、シートPの有無を示す検出信号も配線を使わずに送受信する完全コードレス化を実現したシート検出装置を提供することができる。それによって、画像形成装置の内部に束線を這い回して配線する製造ラインにおける複雑な組付工程を省け、組立効率を飛躍的に向上させることができる。加えて、画像形成装置内にて配線経路を考慮しないで済むからそれだけ設計の自由度が増し、配線経路のスペースを見込まない分だけ画像形成装置を小型化できるといった格別な効果を生み出す。さらには有線のアンテナ現象で生じる異音などのノイズ発生も解消することができる。
≪第2実施形態≫
つぎに、図6および図7を参照して本発明に係る第2実施形態のシート検出装置を説明する。第1実施形態で示した各部材や機器と同一のものには同一符号を付して重複する説明は省く。
この第2実施形態のシート検出装置は、センサフラグ1、可動片8、フォトインタラプタ2、無線発信装置5、そして搬送ローラ24の回転運動を利用した発電手段26などによって構成されている。すなわち、第1実施形態では発電にセンサ軸7上に設けた誘電体4の正逆方向への繰り返し回動を利用したが、第2実施形態では搬送ローラ24の回転を利用する点が構成上の違いである。
画像形成装置では、シートPを搬送するために多数の搬送ローラが配置されてシート搬送装置を構成している。それら搬送ローラは画像形成装置に備わる駆動源モータの回転動力を得て回転する。搬送ローラの代表として示す搬送ローラ24において、ローラ軸24b上にはローラ24aを有し、そのローラ軸24bの一端側の同軸上に円板部材23が取り付けて設けられている。円板部材23にはたとえば角度180°の位相位置に磁石を利用した誘電体4が装着されている。誘電体4は1個以上で、この場合は180°位相する2個所に2つが装着されている。したがって、図7に示すように、通過中のシートPによって搬送ローラ24が回転すると、誘電体4が通過する付近に誘電コイル3を有する発電手段26を配置しておけば、それら誘電体4と誘電コイル3とによる電磁誘導で電力を発生させることができる。
すなわち、シートPの通過時、搬送ローラ24が回転によってローラ軸24b端の円板部材23が一体に同方向へ回転し、磁石を利用した誘電体4が回動して変位する。円板部材23上の誘電体4は誘電コイル3に接近しかつ離間を回転中に繰り返す。誘電コイル3への接離繰り返しによって発生する誘電コイル3の起電力を蓄電し、その電力を利用してフォトインタラプタ2や無線発信装置5を作動させる。それらの作動でもってシートPの有無を検出した信号がDCコントローラなどによる制御部に送られ、そこからの制御信号によってシート搬送制御など種々の制御が実行される。
ここで、発電効率をさらに高めるべく、上記搬送ローラ24の回転を従動化する構造も考えられ、以下それについて説明する。
一般に、搬送中のシートPは搬送路においてシート先端側とシート後端側で計4本の搬送ローラで搬送される。したがって、シートPの先端側が搬送ローラ27に到達した時点でシート後端側の搬送ローラ24の回転を停止させ、それを従動ローラ(従動体)として機能させてシート先端側の搬送ローラ27のみを駆動体として搬送させる。この搬送ローラ27に回転駆動力を付与することができる。その状態で搬送路をシートPが進行するに伴い、シート後端側の搬送ローラ24を従動機能化させる。そのように搬送ローラの駆動を切換可能にすることで省電力化が図られ、しかも従動ローラにて発電して発電効率を高めることができる。
搬送ローラ24の回転運動に代えて、誘電コイル3を搬送ローラ24のローラ軸24b上に装着し、誘電体4をその誘電コイル3周辺に配置して電磁誘導を発生させる構造でも可能である。
この第2実施形態におけるシート検出装置と画像形成装置側との関係による構成は、第1実施形態の図5で示した構成の機能ブロックに共通するので説明を省く。
したがって、第2実施形態においても、第1実施形態と同様な効果が得られる。すなわち、画像形成装置から給電を受けるための配線が不要となるだけでなく、シートPの有無を示す検出信号も配線を使わずに送受信する完全コードレス化を実現したシート検出装置を提供することができる。それによって、画像形成装置の内部に束線を這い回して配線する製造ラインにおける複雑な組付工程を省け、組立効率を飛躍的に向上させることができる。加えて、画像形成装置内にて配線経路を考慮しないで済むからそれだけ設計の自由度が増し、配線経路のスペースを見込まない分だけ画像形成装置を小型化できるといった格別な効果を生み出す。さらには有線のアンテナ現象で生じる異音などのノイズ発生も解消することができる。
≪第3実施形態≫
つぎに、図8〜図10は、本発明による第3実施形態のシート検出装置を示す。
画像形成装置に対して印刷ジョブが信号でもって指示されると、給紙カセットからシートPが給紙部材によって一枚ずつ繰り出されて給紙を開始する。図8および図9に示すように、シートPは給紙搬送ローラ31などによって搬送路に沿って順次搬送される。搬送路に臨んでメディアセンサ(メディア検出手段)32が配置され、搬送されてきたシートPがそのメディアセンサ32に差し掛かるとシートPの種類を検出するようになっている。また、レジストローラ33が配置され、図示しない転写部とのタイミングを図ってシートPは搬送され、転写部で感光体ドラムなど感光体上に現像された映像をシートPに転写する。図示しない定着部にて加熱および加圧を施すことで、シートP上に転写された画像を永久定着させる。
ここで、図10は、この第3実施形態の要部ともいうべきメディアセンサ32の構成を示す。このメディアセンサ32は、光照射手段である反射用LED32aと透過用LED32bを有し、受光側の読取センサ32cなどによって構成されている。したがって、反射用LED32aからの照射光がシートPで反射され、その反射光L1でもって表面映像を読み取る。また、透過用LED32bからの照射光をシートPに透過させ、その透過光L2を読み取ることでシートPの種類や厚さを検出することができる。そうした機能を遂行できるならば、メディアセンサ32の構成は上記各機器からなるものに限定されない。
メディアセンサ32を配置する位置は、図9に示すレジストローラ33や給紙搬送ローラ31付近が望ましく、シートPの種類や厚さを検出してその検出信号に基づいてシートPを搬送する際のローラ回転制御にフィードバックさせるうえで好都合である。
また、レジストローラ33と給紙搬送ローラ31のいずれか一方において、この場合給紙搬送ローラ31において、そのローラ軸31aの一部を利用して誘電体4である磁石が装着されている。ローラ軸31aの一端側で同軸上に円板部材23が固定して設けられ、ローラ軸31aと一体に回転する。その円板部材23の一部には誘電体4が1個またはそれ以上複数個が装着されている。したがって、ローラ軸31aが回転すると、誘電体4が通過する付近に誘電コイル3を有する発電手段26を配置しておけば、誘電体4と誘電コイル3との電磁誘導で起電力が生じ、電力を発電させることができる。
すなわち、シートPの通過時、レジストローラ33または給紙搬送ローラ31が回転することから、誘電体4を担持している円板部材23もまた回転する。円板部材23に担持されている誘電体4は誘電コイル3に接近と離間を回転中に繰り返すこととなる。かかる接離繰り返しによって発生する誘電コイル3の起電力を利用することで、メディアセンサ32と無線送信装置5が作動できるようになる。それらの作動でもってシートPの種類や厚さを検出し、検出信号を画像形成装置本体側のDCコントローラなど制御部に送り、制御部における種々の制御の1つとして、メディアに適合するシート搬送制御を実現することができる。
図5の機能ブロックにて示す検知手段は第3実施形態では上記メディアセンサ32に相当する。検出されたシートPのメディアの種類や厚みのデータは発信装置から画像形成装置側の制御部にむけて送信される。すなわち、発信された信号を無線受信装置が受信して制御部に送る。制御部では、受信した信号に基づいてメディア情報を判断し、画像形成装置本体におけるシートPの搬送や定着部の作動、といった種々の制御を統括して実行する。
この第3実施形態においても第1、第2実施形態と同様な効果が実現される。すなわち、画像形成装置から給電を受けるための配線が不要となるだけでなく、シートPの有無を示す検出信号も配線を使わずに送受信する完全コードレス化を実現したシート検出装置を提供することができる。それによって、画像形成装置の内部に束線を這い回して配線する製造ラインにおける複雑な組付工程を省け、組立効率を飛躍的に向上させることができる。加えて、画像形成装置内にて配線経路を考慮しないで済むからそれだけ設計の自由度が増し、配線経路のスペースを見込まない分だけ画像形成装置を小型化できるといった格別な効果を生み出す。さらには有線のアンテナ現象で生じる異音などのノイズ発生も解消することができる。
以上、本発明に係るシート検出装置について数例の実施形態を説明したが、それら実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内でその他の実施形態、応用例、変形例およびそれらの組み合わせも可能である。
本発明によるシート検出装置の第1実施形態の構成を示す図。 同第1実施形態における動作態様を示す図。 同第1実施形態において搬送中のシートの検出態様を示す図。 同第1実施形態において搬送中のシートの検出態様を示す図。 同第1実施形態のシート検出装置による検出信号に基づいた画像形成装置での制御の関係を示す構成の機能ブロック図(第2,第3実施形態も共通)。 本発明によるシート検出装置の第2実施形態の構成を示す図。 同第2実施形態における搬送中のシートの検出態様を示す図。 本発明によるシート検出装置の第3実施形態としてメディア検出手段を示す図。 同第3実施形態におけるメディア検出手段の動作を示す図。 同第3実施形態におけるメディア検出手段の構成を示す図。 従来例のシート検出装置の構成を示す図。 同従来構造においてシートPの検出形態を示す図。 従来のメディア検出手段の構成を示す図。
符号の説明
1 センサフラグ(検出手段)
2 フォトインタラプタ(検出手段)
3 誘電コイル(発電手段)
4 誘電体(発電手段)
5 無線発信装置
6 シート検出装置
8 可動片(検出手段)
P 記録紙や被転写材などのシート
32 メディアセンサ(メディア検出手段)
51 束線による配線

Claims (13)

  1. 搬送路に臨んで配置されて搬送中のシートを検出するシート検出装置であって、
    搬送中のシートの有無を検出する検出手段と、
    前記検出手段からの検出信号を制御手段に対して無線発信する無線発信手段と、
    前記検出手段が搬送中のシートの有無を検出するときの運動を利用して電力を発生させる発電手段と、
    を有し、
    前記検出手段および前記無線発信手段が前記発電手段から電力の供給を受けて作動可能に構成したことを特徴とするシート検出装置。
  2. 前記検出手段が回動軸上で回動するセンサフラグを含み、通過中のシートが当接することによって前記回動軸上のセンサフラグが回動変位して前記検出手段からの光を遮光することにより、前記検出手段が出力したシート有りを示す検出信号を前記無線発信手段によって発信することを特徴とする請求項1に記載のシート検出装置。
  3. 前記検出手段がフォトインタラプタであることを特徴とする請求項2に記載のシート検出装置。
  4. 前記発電手段を形成する誘電体が前記回動軸の同軸上に設けられ、通過中および通過後のシートの当接および当接解除によって前記回動軸が正逆方向に回動を繰り返す運動を利用して起電力を発生させることを特徴とする請求項2に記載のシート検出装置。
  5. 搬送路に臨んで配置されて搬送中のシートを検出するシート検出装置であって、
    シートを搬送する搬送ローラと、
    搬送中のシートの有無を検出する検出手段と、
    前記検出手段からの検出信号を制御手段に対して無線発信する無線発信手段と、
    前記搬送ローラの回転を利用して電力を発生させる発電手段と、
    を有し、
    前記検出手段および前記無線発信手段が前記発電手段から電力の供給を受けて作動可能に構成したことを特徴とするシート検出装置。
  6. 前記検出手段が回動軸上で回動するセンサフラグを含み、通過中のシートが当接することによって前記回動軸上のセンサフラグが回動変位して前記検出手段からの光を遮光することにより、前記検出手段が出力したシート有りを示す検出信号を前記無線発信手段によって発信することを特徴とする請求項5に記載のシート検出装置。
  7. 前記検出手段がフォトインタラプタであることを特徴とする請求項6に記載のシート検出装置。
  8. 前記発電手段を形成する誘電体が前記搬送ローラの同軸上に設けられ、通過中および通過後のシートの当接および当接解除によって前記搬送ローラが回転する運動を利用して起電力を発生させることを特徴とする請求項5に記載のシート検出装置。
  9. 前記搬送ローラの同軸上に設けられて一体に回転する円板部材に、前記誘電体が装着されてなっていることを特徴とする請求項8に記載のシート検出装置。
  10. 前記搬送ローラは、回転駆動力を付与する駆動体と、回転駆動力が付与される従動体とに切換可能となっていることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載のシート検出装置。
  11. 搬送路に臨んで配置されて搬送中のシートを検出するシート検出装置であって、
    シートを搬送する搬送ローラと、
    搬送中のシートの表面性または画像によるメディア情報を検出するメディア検出手段と、
    前記メディア検出手段からの検出信号を制御手段に対して無線発信する無線発信手段と、
    前記搬送ローラの回転運動を利用して電力を発生させる発電手段と、
    を有し、
    前記メディア検出手段および前記無線発信手段が前記発電手段から電力の供給を受けて作動可能に構成したことを特徴とするシート検出装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート検出装置が装備されていることを特徴とするシート搬送装置。
  13. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート検出装置、または請求項12に記載のシート搬送装置が装備されていることを特徴する画像形成装置。
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