JP2009118716A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却性能の向上を図ることができるとともに塵埃分離除去性能の向上を図ることが可能な車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】車両用駆動装置は、電動機本体10と、電動機本体のケースの外方で回転軸の端部に取り付けられた冷却ファン12と、冷却ファンを覆ってケースに取り付けられたファンカバー14と、ファンカバーに取付けられた制御装置60および放熱部材62と、を有している。ファンカバーは、誘導口40と、ケースの外周側に位置した吐出口42と、誘導口から径方向外周に向かって延びた放射通風路44aと、放射通風路の外周部からケースの外周面に沿って吐出口まで延びた外周通風路44bと、放射通風路の外周部に位置し外周通風路よりも径方向外方に延出し放射通風路から導かれた空気を反転して外周通風路に導く反転通風路44cと、反転通風路に連通してファンカバーに形成され、ファンカバーの反転通風路から空気中の塵埃を排出する排出口48と、を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動機とこの電動機を制御する制御装置とを備えた車両用の駆動装置に関する。
車両用駆動装置、例えば、鉄道車両用の駆動装置は、車輪の近傍で台車内に設置された電動機と、車両の床下に配置された制御装置とを備えている。従来使用されている誘導電動機では、一台の制御装置で複数台の主電動機を駆動するため、制御装置は、車体の床下に設置され、配線により各主電動機に接続されている。
近年、磁石の高性能化や磁束密度を向上させる技術の進歩により、鉄道車両用で永久磁石同期電動機が適用されるようになってきた。この主電動機と、電力を供給する制御装置とは1:1で対応する。そのため、従来のように制御装置を車両の床下に設置する必要はなく、各主電動機の近傍に設置、または一体型にすればよいことになる。このように主電動機と制御装置とを一体型にすると以下のような様々なメリットが生まれる。
一つ目として、従来の主電動機と制御装置とはケーブルで接続されている。両者が近接して配置されると配線距離が短くなり、または配線が不要となることからコスト低減を図ることができる。また、配線ノイズが発生しないため、信号線へのノイズの影響がなくなる。
二つ目として、主電動機と制御装置とが1:1で個別対応し、その際に制御装置を小型にすることができ、主電動機と制御装置を含めたトータルコストが低減する。
三つ目として、制御装置の占有していた車両の床下スペースが空くことから、この部分への他の電源装置の設置や2階建て車両への適用など有効に利用できる。
他にも様々なメリットが得られる。
しかし、両者を寸法制約の多い台車内に収めるには小型化が必要となる。また、電動機、制御装置ともに熱を発生するため、許容温度を越えないように十分に冷却しなければならない。電動機と制御装置が一体になった駆動装置としては、例えば特許文献1に開示された装置があげられる。この駆動装置によれば、電動機の上部に制御装置が設けられ、冷却液が電動機と制御装置の両方を通過する構成となっている。電動機内では冷却液がステータ外周部や軸受近傍を通過する。
近年では、主電動機本体を密閉形にして機内への塵埃の侵入を防ぎ、回転軸に接続されたファンの回転よって本体の外周表面に送風する、いわゆる全閉外扇形の電動機が開発されている。
特開平8−336261号公報
上述した従来の車両用駆動装置においては、次のような解決すべき課題が存在する。すなわち、電動機の構造では、導入する外気に混入している塵埃を通風ろ過器のフィルタで除去するため、フィルタのメッシュが次第に目詰まりしてくる。ファルタが目詰まり状態になると、制御装置の温度上昇が許容限度を超えてしまい、不具合を生じる。そのため、短い周期で定期的にフィルタを清掃する必要があり、保守面から改善が望まれる。
外扇形の電動機では、高速回転(2000rpm以上)時、列車速度制限による蛇行運転時の回転数域において、鉄損と銅損の発生熱量が小さくなる。また、制御装置の発生熱量も小さいくなり、制御装置および電動機の温度上昇が小さくなる。そのため、制御装置、例えば、インバータのスイッチング素子IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)に、冷却風を送り込むと、ヒートサイクルの温度差が大きくなり、素子の疲労破壊に至りやすくなる。
近年、環境への配慮より車両、機器の低騒音化が要望され、電動機においても低騒音化が強く望まれている。電動機の騒音成分で最も大きいのは、冷却ファンが発生する騒音であり、特にファンの外周部が大きく開放している電動機では騒音が大きく、その改善が望まれている。
本発明は、上記の課題を解決させるためになされたもので、その目的は、冷却性能の向上を図ることができるとともに塵埃分離除去性能の向上を図ることが可能な車両用駆動装置を提供することにある。
この発明の態様に係る車両用駆動装置は、密閉されたケースと、前記ケースに軸受けを介して回転自在に支持されているとともに、前記ケースの外側に突出した端部を有する回転軸と、前記ケース内で前記回転軸に設けられたロータと、前記ケース内に設けられたステータと、を有する電動機本体と、前記ケースの外方で前記回転軸の端部に取り付けられ、前記回転軸と一体に回転可能な冷却ファンと、前記冷却ファンを覆って前記ケースに取り付けられたファンカバーであって、前記冷却ファンに対向して設けられた誘導口と、前記ケースの外周側に位置した吐出口と、前記誘導口から径方向外周に向かって延びた放射通風路と、前記放射通風路の外周部から前記ケースの外周面に沿って前記吐出口まで延びた外周通風路と、前記放射通風路の外周部に位置し前記外周通風路よりも径方向外方に延出し前記放射通風路から導かれた空気を反転して前記外周通風路に導く反転通風路と、を有し、前記誘導口から吸い込まれた空気を前記放射通風路、反転通風路、および外周通風路を通して前記吐出口から吹き出すファンカバーと、前記反転通風路に連通して前記ファンカバーに形成され、前記ファンカバーの反転通風路から空気中の塵埃を排出する排出口と、前記ファンカバーに取付けられ前記電動機本体を制御する制御装置と、前記制御装置に対向して前記ファンカバーに取付けられた放熱部材と、を備えている。
本発明の様態によれば、冷却性能の向上を図ることができるとともに塵埃分離除去性能の向上を図ることが可能な車両用駆動装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の第1の実施形態に係る車両用駆動装置である電機車駆動装置について図面を参照して説明する。
始めに、この発明の実施形態に係る電機車駆動装置を備えた鉄道車両について説明する。図6は鉄道車両を概略的に示している。この鉄道車両は、それぞれ車輪50が設けられた一対の台車フレーム52と、台車フレーム上に空気ばね54を介して支持された車両55と、を備えている。各台車フレーム52上で車輪50の近傍には電機車駆動装置56が載置されている。電機車駆動装置56は、後述するように、電動機とこの電動機に取り付けられた制御装置とを一体に備えている。電機車駆動装置56は、図示しないギアボックスおよびカップリングを介して回転力を車輪50に伝達できるように接続されている。車輪50は図示しないレール上に載置されている。車輪50、台車フレーム52、空気ばね54で構成される構造を総称して台車と呼ぶ。
車両55の天井側にはパンタグラフ57が設けられ、このパンダグラフは架線58と接触している。架線58からパンタグラフ57に供給された電力は、図示しない他の機器を通過し、制御装置に供給される。電力は制御装置により直流から交流に変換され、図示しない配線を通して、各電動機に供給される。電動機は供給された電力により稼動し、ギアボックスとカップリングを介して車輪50を回転させ、これにより、車両55はレール上を走行する。
次に、第1の実施形態に係る電機車駆動装置について説明する。
図1は、電機車駆動装置を示す縦断面図、図2は、図1の線A−Aに沿った電機車駆動装置の断面図、図3は、図1の線B−Bに沿った電機車駆動装置の断面図である。
図1および図2に示すように、電機車駆動装置56の電動機18は、電動機本体10、電動機本体の一端部外側に設けられた冷却ファン、つまり、外扇ファン12、および外扇ファンを覆ったファンカバー14を備えている。
図1に示すように、電動機本体10は、両端が閉塞したほぼ円筒状のケース20と、ケースをほぼ同軸的に貫通して設けられた回転軸22とを備えている。回転軸22の両端部は、それぞれ軸受24により、ケース20に対して回転自在に支持されているとともに、これら両端部は、ケースから外方に突出している。回転軸22の一方の端部は、図示しないカップリング、ギアボックス等を介して車輪に駆動力を出力する出力端を構成している。回転軸22の他端部には、外扇ファン12が取り付けられている。
ケース20内において、回転軸22の軸方向中央部に、円筒状のロータ鉄心25が固定されている。ロータ鉄心25は、一対のロータ鉄心押さえ26により、軸方向両側面から挟まれるように支持されている。ロータ鉄心25およびロータ鉄心押さえ26には、両者を軸方向に貫通するロータダクト27が複数個形成されている。
ロータ鉄心25の外周側にはエアギャップ(空隙)を介して、積層鉄心で形成された円筒状のステータ28が設けられている。ステータ28は、ケース20の内周面に固定されている。ステータ28の内周部には、軸方向に延びた複数の溝が形成され、これらの溝にステータコイル30が埋め込まれている。ステータコイル30のコイルエンドはステータ28の両側面から軸方向に張り出している。
外扇ファン12は円盤状のファンベース32を有し、このファンベースは回転軸22の反負荷側端部に同芯状に固定され回転軸と一体的に回転される。ファンベース32には、複数の板状の羽根33が設けられ、それぞれ回転軸22を中心として半径方向に延びている。羽根33は、奇数枚、例えば、11枚設けられ、円周方向に等間隔、例えば、第1ピッチθ1を置いて位置している。この外扇ファン12は、一般にラジアルファンと呼ばれ、回転軸22の両回転方向に対応できるように形成されている。
外扇ファン12を覆って、ファンカバー14が設けられている。図1ないし図3に示すように、ファンカバー14は、円盤状のカバー本体36と、カバー本体の外周縁から延出したほぼ円筒状のガイド筒38とを有している。カバー本体36は、ケース20の端面よりも大きな外径に形成され、ケース端面と同軸的に、かつ、隙間を置いて対向している。また、カバー本体36は、外扇ファン12と同軸的に配置され、外扇ファンと対向している。カバー本体36の中心には、誘導口40が形成されている。
ファンカバー14のガイド筒38は、カバー本体36の外周縁からケース20側に延出し、ケース20の一端部外周面と隙間を置いて対向している。ガイド筒38の延出端とケース20とにより、吐出口42が規定されている。このガイド筒38は、複数の弾性支持部材、例えば、複数のばね39により、ケース20に対して弾性支持されている。
そして、ファンカバー14のカバー本体36およびガイド筒38と、ケース20の外面と、により冷却空気の通風路が形成されている。すなわち、カバー本体36とケース20のファン側端面とにより、誘導口から径方向外周に向かって延びた放射通風路44aが形成され、ガイド筒38とケース外周面とにより、放射通風路44aの外周部からケースの外周面に沿って吐出口42まで延びた外周通風路44bが形成されている。また、カバー本体36とガイド筒38との境界部に、ガイド筒よりも径の大きな環状の外周溝45が形成されている。この外周溝45により、ガイド筒38よりも径方向外方に延出した反転通風路44cが規定されている。反転通風路44cは、放射通風路44aの外周部に位置しているとともに外周通風路44bよりも径方向外方に延出し、放射通風路から導かれた冷却空気を反転して外周通風路44bに導く。
図1および図3に示すように、カバー本体36の外周部、特に、外周部下端には、2つの排出口48が形成され、それぞれ反転通風路44cに連通している。これらの排出口48は、ファンカバー14の反転通風路44cから空気中の塵埃を排出する。
図1ないし図3に示すように、ケース20の外周には、電動機本体10の動作を制御する制御箱23が、例えば、ばね等で形成された弾性支持部材21を介して、載置されている。
ガイド筒38の外周面には、電動機本体10の駆動を制御する制御装置として、それぞれ電動機本体に電力を供給する複数のインバータ60が取り付けられている。本実施形態では、1200Vのインバータ60が偶数個、例えば、12個設けられている。これらのインバータ60は、ガイド筒38の円周方向に沿って互いに等間隔離間して、例えば、第2ピッチθ2で設けられている。ここで、第2ピッチθ2は、外扇ファン12の羽根33の第1ピッチθ1よりも小さく設定されている。
ガイド筒38の内周面には、それぞれ放熱部材として複数、例えば、12個の放熱フィン62が取付けられ、外周通風路44b内に位置している。複数の放熱フィン62は、それぞれガイド筒38を挟んでインバータ60と対向して配置されている。すなわち、複数の放熱フィン62は、ガイド筒38の円周方向に沿って互いに等間隔離間して第2ピッチθ2で設けられている。各放熱フィン62の高さH、つまり、ガイド筒38の径方向に沿った高さHは、ガイド筒38の厚さSよりも小さく形成されている。
なお、本実施形態では、外扇ファン12の羽根33を奇数個、放熱フィン62を偶数個としてが、逆に、羽根を偶数個、放熱フィン62を奇数個設ける構成としてもよい。すなわち、羽根33の第1ピッチθ1と放熱フィン62の第2ピッチθ2とが互いに相違していればよく、羽根、放熱フィン共に偶数個、あるいは奇数個設けてもよい。
図2および図3に示すように、電機車駆動装置56の電動機本体10は、ケース20の外周面から延出した複数のブラケット61を有し、このブラケットを車両の台車フレーム52等にねじ止めすることにより台車に取り付けられている。
上記のように構成された電機車駆動装置の運転時、回転軸22の回転に同期して外扇ファン12が回転されると、誘導口40からファンカバー14内に外気が吸引され、遠心力によって外扇ファン12から半径方向に冷却風が吹き出す。吹き出した冷却風は、放射通風路44aに沿って外周部まで流れ、反転通風路44cに沿って向きが反転された後、外周通風路44bを流れ吐出口42から排気される。外扇ファン12の羽根33はラジアル形状になっているため、電動機本体10の正転、逆転駆動において、左右反転した同様の流れとなる。
冷却風の一部は、ケース20外周面の長手方向に流れ、ケースおよびケース内部を冷却する。冷却風は制御箱23の周囲を通って流れ、これを冷却する。更に、外周通風路44bを流れる冷却風は、ファンカバー14の内面に設けられた放熱フィン62を通り、これらを冷却する。インバータ60で発生した熱は、ファンカバー14および放熱フィン62に伝達され、放熱フィンから放熱される。これにより、インバータ60は、効率よく冷却される。
ファンカバー14に放熱用の放熱フィンを設けることにより、ラジエータとして放熱面積を大きくし大きな放熱作用が働く。そのため、放熱用の独立したラジエータ等を設ける必要がなく、装置全体を小形化でき、狭い台車内にでも電機車駆動装置を設置することができる。
インバータ60はファンカバー14の外周面側に設けられているため冷却風が直接当たらないとともに、放熱フィン62の高さHは、ファンカバー14の厚さWよりも小さく形成され放熱フィンよりもファンカバーの方が熱容量が大きい。そのため、インバータ60が冷却風によって過度に冷却されることがなく、ヒートサイクルの温度差が小さくなり、インバータの疲労破壊を防止することができる。
ファンカバー14に放熱フィンを設けた場合、放熱する独立したラジエータを省略することができ、電動機全体を小型化し、狭い台車内でも主電動機と制御装置とを設置することができる。
また、複数のインバータ60は分散して配置されているため、インバータ60からの単体の発熱は小さくなり、効率よく冷却される。例えば電圧3300Vを3個配置するより、1200Vを12個配置した方が、熱源分散の放熱作用が大きい。
ファンカバー14の外周位置には反転通風路44cと機外とを連通させる排出口48が設けられている。そのため、冷却空気に混入している塵埃、砂、水分等は遠心力の作用によって外周溝45の内壁に押し付けられて回転方向に移動し、排出口48から機外、つまり、ファンカバー14の外に排出される。従って、櫛形の放熱フィン62が塵埃等によって目詰まりすることを防止し、放熱作用を長期間に亘って発揮することができる。これにより、定期的なメンテナンス(分解清掃)が不要となる。塵埃が分離除去されて清浄化された冷却空気は、放熱フィン62を通り抜け外気に排出される。外気の塵埃分離除去を向上させることにより、通風ろ過器(フィルタ)が不要となり、保守の省力化を図ることができる。
また、第1の実施形態において、外扇ファン12の羽根の配列ピッチと、放熱フィン62の配列ピッチとはが互いに相違し、一方を奇数個、他方を偶数個とすることにより、羽根33と放熱フィン62との円周方向への配置角度が一致しない構成としている。そのため、外扇ファン12の羽根と放熱フィンとの風きり音の干渉音をなくし、電動機18の騒音を低減することができる。
更に、ファンカバー14および制御箱23は電動機本体10に弾性支持されているため、車輪、レールあるいは電動機からの振動を効果的に絶縁することができる。
以上のことから、冷却性能および塵埃分離除去性能の向上を図ることができ、更に、騒音の低減を図ることが可能な電機車駆動装置が得られる。
次に、この発明の第2の実施形態に係る電機車駆動装置について説明する。図4は、第2の実施形態に係る電機車駆動装置の縦断面図、図5は、車両用駆動装置を外旋ファン側から背面図である。なお、第2の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
図4および図5に示すように、電機車駆動装置は、第1の実施形態と同様の構成を有する電動機本体10、電動機本体の一端部外側に設けられた外扇ファン12、および外扇ファンを覆ったファンカバー14を備えている。ケース20の外周には、電動機本体10の動作を制御する図示しない制御箱23が、例えば、ばね等で形成された弾性支持部材21を介して、載置されている。
ファンカバー14は、円盤状のカバー本体36と、カバー本体の外周縁から延出したほぼ円筒状のガイド筒38と、カバー本体の外側に隙間をおいて対向配置された環状の外カバー66と、を有している。カバー本体36は、ケース20の端面よりも大きな外径に形成され、ケース端面と同軸的に、かつ、隙間を置いて対向している。また、カバー本体36は、外扇ファン12と同軸的に配置され、外扇ファンと対向している。カバー本体36の中心には、誘導口40が形成されている。
ファンカバー14のガイド筒38は、カバー本体36の外周縁からケース20側に延出し、ケース20の一端部外周面と隙間を置いて対向している。ガイド筒38の延出端とケース20とにより、環状の第1吐出口42aが規定されている。このガイド筒38は、図示しない複数の弾性支持部材、例えば、複数のばねにより、ケース20に対して弾性支持されている。
外カバー66は、カバー本体36とほぼ等しい外径に形成され、カバー本体と同一の角度で、すなわち、カバー本体と平行に対向して設けられている。外カバー66は、複数の弾性支持部材、例えば、複数のばね68によりカバー本体36に支持されている。外カバー66の中央には、円形の第2誘導口40bが形成され、第1誘導口40aと同軸的に対向している。これら第1および第2誘導口40a、40bにより、ファンカバー14内に冷却空気(外気)を導入する誘導口40が形成されている。
カバー本体36とケース20のファン側端面とにより、誘導口40から径方向外周に向かって延びた第1放射通風路44aが形成され、外扇ファン12はこの第1放射通風路内に位置している。ガイド筒38とケース外周面とにより、第1放射通風路44aの外周部からケースの外周面に沿って第1吐出口42aまで延びた外周通風路44bが形成されている。また、カバー本体36の外面と外カバー66とにより、第1放射通風路44aの外側に形成され誘導口40から第2吐出口42bまで放射方向に延びた第2放射通風路44dが形成されている。
外カバー66の外面には、電動機本体10の駆動を制御する制御装置として、それぞれ電動機本体に電力を供給する複数のインバータ60が取り付けられている。本実施形態では、1200Vのインバータ60が偶数個、例えば、12個設けられている。これらのインバータ60は、外カバー66の円周方向に沿って互いに等間隔離間して設けられている。
外カバー66の内面上には、それぞれ放熱部材として複数、例えば、12個の放熱フィン62が取付けられ、第2放射通風路44d内に位置している。各放熱フィン62は、外カバー66の径方向に沿って延びている。複数の放熱フィン62は、それぞれ外カバー66を挟んでインバータ60と対向して配置されている。すなわち、複数の放熱フィン62は、外カバー66の円周方向に沿って互いに等間隔離間して設けられている。
上記のように構成された電機車駆動装置によれば、運転時、電動機本体10により回転軸22が回転されると、これと一体に外扇ファン12が回転される。これにより、冷却空気(外気)がファンカバー14の誘導口40からファンカバー内に吸込まれ、その大部分は、遠心力により外扇ファン12から放射方向に吹き出される。吹き出した冷却風は、第1放射通風路44aに沿って外周部まで流れ、更に、外周通風路44bを流れ第1吐出口42aから排出される。冷却風は、第1放射通風路44aおよび外周通風路44bを流れる際、ケース20およびケース内部を冷却する。また、第1吐出口42aから排出された冷却風は制御箱23の周囲を通って流れ、これを冷却する。
一方、外扇ファン12によりファンカバー14の誘導口40からファンカバー内に吸込まれた冷却空気の一部、例えば、5%程度の冷却空気は、第2放射通風路44d内に流入する。この冷却空気は、第2放射通風路44dと通って流れた後、第2吐出口42bから外部に排出される。冷却空気は、第2放射通風路44dを流れる間、外カバー66を冷却するとともに、外カバー66の内面に設けられた放熱フィン62を通り、これらを冷却する。インバータ60で発生した熱は、外カバー66および放熱フィン62に伝達され、放熱フィンから放熱される。これにより、インバータ60は、効率よく冷却される。
なお、外扇ファン12の羽根33はラジアル形状になっているため、電動機本体10の正転、逆転駆動において、冷却風は、左右反転した同様の流れとなる。
上記のように構成された第2の実施形態に係る電機車駆動装置によれば、第1放射通風路の外側に位置した第2放射通風路を規定している外カバーに放熱フィンおよびインバータを設けている。そのため、外気に混入している塵埃、砂、水分等は外扇ファン12の吸い込み作用により、第1放射通風路44aを通って回転方向に移動し、外周通風路44bおよび第1吐出口42aを通して機外に排出される。一方、第2放射通風路44dには、風速の遅い風が流れ込み、この遅い冷却風には、塵埃、砂、水分等がほとんど含まれていない。そのため、第2放射通風路44dに設けられた櫛形の放熱フィン62に塵埃などが目詰まりすることが無くなり、長期間に亘って放熱作用を発揮することができる。これにより、定期的なメンテナンス(分解清掃)が不要となる。また、通風ろ過器(フィルタ)が不要となり、一層の保守の省力化を図ることができる。
また、インバータに直接の冷却風が当たらないため、ヒートサイクルの温度差が小さくなり、素子の疲労破壊を防止することができる。その他、第2の実施形態において、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第2の実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、カバー本体に反転通風路および排出口を設け、冷却風と共に吸い込まれた塵埃、砂、水分等を分離除去し、排出口から排出する構成としてもよい。
この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
この発明は、前述した電機車駆動装置に限らず、自動車用モータ、家電用モータ、産業用モータ、発電機などの回転電動機にも適用可能である。冷却ファンの羽根数、制御装置の設置数は、前述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて増減可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電機車駆動装置を示す断面図。 図2は、図1の線A−A線に沿った電機車駆動装置の断面図。 図3は、図1の線B−Bに沿った電機車駆動装置の断面図。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る電機車駆動装置を示す断面図。 図5は、第2の実施形態に係る電機車駆動装置の冷却ファン側を示す正面図。 図6は、電機車駆動装置を備えた車両を示す側面図。
符号の説明
10…電動機本体、12…外扇ファン、14…ファンカバー、20…ケース、
22…回転軸、23…制御箱、25…ロータ鉄心、28…ステータ、36…カバー本体、
38…ガイド筒、40…誘導口、40a…第1誘導口、40b…第2誘導口、
42…吐出口、42a…第1吐出口、42…第2吐出口、44a…放射通風路、
44b…外周通風路、44c…反転通風路、44d…第2放射通風路、48…排出口、
60…インバータ、62…放熱フィン、66…外カバー

Claims (5)

  1. 密閉されたケースと、前記ケースに軸受けを介して回転自在に支持されているとともに、前記ケースの外側に突出した端部を有する回転軸と、前記ケース内で前記回転軸に設けられたロータと、前記ケース内に設けられたステータと、を有する電動機本体と、
    前記ケースの外方で前記回転軸の端部に取り付けられ、前記回転軸と一体に回転可能な冷却ファンと、
    前記冷却ファンを覆って前記ケースに取り付けられたファンカバーであって、前記冷却ファンに対向して設けられた誘導口と、前記ケースの外周側に位置した吐出口と、前記誘導口から径方向外周に向かって延びた放射通風路と、前記放射通風路の外周部から前記ケースの外周面に沿って前記吐出口まで延びた外周通風路と、前記放射通風路の外周部に位置し前記外周通風路よりも径方向外方に延出し前記放射通風路から導かれた空気を反転して前記外周通風路に導く反転通風路と、を有し、前記誘導口から吸い込まれた空気を前記放射通風路、反転通風路、および外周通風路を通して前記吐出口から吹き出すファンカバーと、
    前記反転通風路に連通して前記ファンカバーに形成され、前記ファンカバーの反転通風路から空気中の塵埃を排出する排出口と、
    前記ファンカバーに取付けられ前記電動機本体を制御する制御装置と、
    前記制御装置に対向して前記ファンカバーに取付けられた放熱部材と、
    を備えた車両用駆動装置。
  2. 前記ファンカバーは、前記冷却ファンと対向しているとともに前記誘導口を有したカバー本体と、前記カバー本体の周縁部から延出し前記ケースの外周面に対向しているとともに、環状の吐出口を規定したガイド筒と、前記カバー本体とガイド筒との境界部に形成され、前記ガイド筒よりも径方向外方に延出し前記反転通風路を規定した環状の外周溝と、を有している請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記冷却ファンは、前記回転軸に対して円周方向に第1ピッチで並んで設けられた複数の羽根を有し、
    前記放熱部材は、前記ケースの円周方向に沿って第2ピッチで並んで設けられた複数の放熱フィンを有し、
    前記第1ピッチと第2ピッチとは互いに異なっている請求項3に記載の車両用駆動装置。
  4. 密閉されたケースと、前記ケースに軸受けを介して回転自在に支持されているとともに、前記ケースの外側に突出した端部を有する回転軸と、前記ケース内で前記回転軸に設けられたロータと、前記ケース内に設けられたステータと、を有する電動機本体と、
    前記ケースの外方で前記回転軸の端部に取り付けられ、前記回転軸と一体に回転可能な冷却ファンと、
    前記冷却ファンを覆って前記ケースに取り付けられたファンカバーであって、前記冷却ファンに対向して設けられた誘導口と、前記ケースの外周側に位置した第1吐出口と、前記誘導口から前記冷却ファンの周囲を通り径方向外周に向かって延びた第1放射通風路と、前記第1放射通風路の外周部から前記ケースの外周面に沿って前記第1吐出口まで延びた外周通風路と、前記第1放射通風路の外側に形成され前記誘導口から第2吐出口まで延びた第2放射通風路と、を有し、前記誘導口から吸い込まれた空気を前記第1放射通風路および外周通風路を通して前記第1吐出口から吹き出すとともに、前記誘導口から吸い込まれた空気を前記第2放射通風路を通して前記第2吐出口から吹き出すファンカバーと、
    前記ファンカバーに支持され前記電動機本体を制御する制御装置と、
    前記制御装置に対向して前記ファンカバーに取付けられ前記第2放射通風路に位置した放熱部材と、
    を備えた車両用駆動装置。
  5. 前記ファンカバーは、前記冷却ファンと対向しているとともに前記誘導口を有したカバー本体と、前記カバー本体の周縁部から延出し前記ケースの外周面に対向しているとともに、環状の第1吐出口を規定したガイド筒と、前記カバー本体の外側に対向して設けられ前記誘導口の周囲に位置し、前記第2放射通風路および第2吐出口を規定した外カバーと、を有し、
    前記制御装置および冷却部材は前記外カバーに取付けられている請求項7に記載の車両用駆動装置。
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