JP2009118271A - 画像形成装置および課金カウント方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 ユーザや販売業者ごとに必要なイベント種別についてのみイベント発生をカウントすることを可能とし、課金の不公平を低減する。
【解決手段】 コントローラ１１は、イベントの発生をカウントする課金カウンタ２３と、追加インストールされたコンピュータプログラムが実行されることで実現される拡張アプリケーションを動作させるＡＰＩ２６と、所定のイベントの発生を検出すると、ＡＰＩ２６を介してイベント通知を出力するイベント管理手段２４とを有する。また、課金アプリケーション３１は、コントローラ１１のＡＰＩ２６からのイベント通知に応じて、課金カウンタによりカウントされる課金対象のイベント以外の所定の特殊イベントの発生をカウントする。
【選択図】 図１

Description

本発明は、画像形成装置および課金カウント方法に関するものである。

画像形成装置の使用に対する課金では、印刷、コピーなどといったイベント種別に応じてイベントの発生をカウントしていき、カウンタ値に応じた課金を行う。

印刷には、様々な印刷モードがあり、印刷モードに応じて１頁あたりのトナー消費量が変わる可能性がある。例えば、エコモード、ドラフトモードなどといったトナー消費量を抑制した印刷モードがある（例えば特許文献１参照）。

このようにトナー消費量が異なる場合であっても、トナー消費量に拘わらず１頁ごとに課金が行われることが多い。そのような課金の不公平を低減するものとしては、カラートナーの使用予測量に応じた課金を行う課金方法がある（例えば特許文献２参照）。

特開２００６−１８４７６４号公報 特開２００６−２５１７５８号公報

上述のようにトナー消費量を予測し課金を行う場合、ユーザが事前にどの程度の課金が発生するのが把握しづらいため、イベント種別に応じたページ単位での課金のほうが好ましい。

イベント種別に応じたページ単位での課金で不公平を低減するためには、ページ単位で、イベント種別を細分化し、すべてのイベント種別のイベント発生をカウントしていくことが考えられる。しかしながら、細分化すればするほど、保持すべきカウンタ値の数が多くなりカウンタ値を格納するメモリ領域も大きくする必要がある。このため、すべてのイベント種別についてのイベント発生をカウントしようとすると、メモリ領域が増大し装置のコストが増加してしまう。

このため、必要なイベント種別についてのみイベント発生をカウントすることが考えられるが、ユーザや販売業者によって必要なイベント種別が異なるため、平均的なユーザや販売業者に共通するイベント種別についてのみイベント発生をカウントすることになり、課金の不公平を低減することは困難である。

本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ユーザや販売業者ごとに必要なイベント種別についてのみイベント発生をカウントすることを可能とし、課金の不公平を低減することが可能な画像形成装置および課金カウント方法を得ることを目的とする。

上記の課題を解決するために、本発明では以下のようにした。

本発明に係る画像形成装置は、コントローラと、課金アプリケーションとを備える。コントローラは、イベントの発生をカウントする課金カウンタと、追加インストールされたコンピュータプログラムが実行されることで実現される拡張アプリケーションを動作させる拡張アプリケーション用ＡＰＩと、所定のイベントの発生を検出すると、拡張アプリケーション用ＡＰＩを介してイベント通知を出力するイベント管理手段とを有する。また、課金アプリケーションは、拡張アプリケーションであって、コントローラの拡張アプリケーション用ＡＰＩからのイベント通知に応じて、課金カウンタによりカウントされる課金対象のイベント以外の所定の特殊イベントの発生をカウントする。

これにより、ユーザや販売業者ごとに必要な特殊なイベント種別についての課金カウントを行う課金アプリケーションを追加することで、ユーザや販売業者ごとに必要なイベント種別（標準的なイベント種別およびその特殊なイベント種別）についてのみイベント発生をカウントすることを可能とし、課金の不公平を低減することができる。また、不要なイベント種別についてはカウンタを設けないため、カウンタに使用されるメモリ領域が大きくならずに済む。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置に加え、次のようにしてもよい。この場合、イベント管理手段は、印刷設定情報を含むイベント通知を出力する。そして、課金アプリケーションは、イベント通知における印刷設定情報に基づき所定の特殊イベントが発生したか否かを判定し、その特殊イベントが発生したと判定した場合に、その特殊イベントの発生をカウントする。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、課金アプリケーションは、特殊イベントとしてドラフトモードによる印刷およびＮアップ印刷のうちの少なくとも一方の発生をカウントする。

これにより、ドラフトモード印刷、Ｎアップ印刷といった特殊なイベント種別についてのイベント発生をカウントすることを可能とし、課金の不公平を低減することができる。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、課金アプリケーションは、自己によるカウンタ値を課金情報として所定の外部課金サーバへ送信する。

これにより、外部課金サーバにより、標準的なイベント種別および課金アプリケーションにより対応可能となった特殊なイベント種別についてカウンタ値を集計することができ、課金の不公平を低減することができる。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、課金アプリケーションは、コントローラの課金カウンタによるカウンタ値を読み出し、自己によるカウンタ値とともに集計する。

これにより、標準的なイベント種別および課金アプリケーションにより対応可能となった特殊なイベント種別についてカウンタ値をまとめて集計することができる。このため、それらの集計結果に基づき課金を総合的に行うことができ、課金の不公平を低減することができる。

また、本発明に係る画像形成装置は、上記の画像形成装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。この場合、課金アプリケーションは、集計した課金カウンタによるカウンタ値および自己によるカウンタ値を課金情報として所定の外部課金サーバへ送信する。

これにより、外部課金サーバへのカウンタ値の送信機能がコントローラにない場合でも、課金アプリケーションにより標準的なイベント種別についてのカウンタ値を送信することができる。ひいては、外部課金サーバにおいて、標準的なイベント種別および課金アプリケーションにより対応可能となった特殊なイベント種別についてカウンタ値に基づき課金を行うことができ、課金の不公平を低減することができる。

本発明に係る課金カウント方法は、イベントの発生をカウントする課金カウンタと、追加インストールされたコンピュータプログラムが実行されることで実現される拡張アプリケーションを動作させる拡張アプリケーション用ＡＰＩとを有するコントローラにおいて所定のイベントの発生を検出すると、拡張アプリケーション用ＡＰＩを介してイベント通知を出力するステップと、拡張アプリケーションである課金アプリケーションにより、コントローラの拡張アプリケーション用ＡＰＩからのイベント通知に応じて、課金カウンタによりカウントされる課金対象のイベント以外の所定の特殊イベントの発生をカウントするステップとを備える。

これにより、ユーザや販売業者ごとに必要な特殊なイベント種別についての課金カウントを行う課金アプリケーションを追加することで、ユーザや販売業者ごとに必要なイベント種別についてのみイベント発生をカウントすることを可能とし、課金の不公平を低減することができる。また、不要なイベント種別についてはカウンタを設けないため、カウンタに使用されるメモリ領域が大きくならずに済む。

本発明によれば、ユーザや販売業者ごとに必要なイベント種別についてのみイベント発生をカウントすることを可能とし、課金の不公平を低減することが可能な画像形成装置および課金カウント方法を得ることができる。

以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。

実施の形態１．
図１は、本発明の実施の形態１に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。図１に示す画像形成装置１は、コピー機能、ファクシミリ送受信機能、印刷機能、スキャナ機能などを有する装置である。

この画像形成装置１において、コントローラ１１は、コピー、原稿読み取り、ファクシミリ送信、印刷などといった画像形成処理を行う図示せぬ処理機構を制御する装置である。コントローラ１１は、画像形成装置１に内蔵される図示せぬコンピュータにより制御プログラムが実行されることで実現される。このコンピュータは、課金情報などを格納する不揮発性のメモリを有する。

コントローラ１１において、プリントエンジン２１は、印刷機構を制御するとともに、印刷機構においてページごとに排紙が完了したタイミングで課金カウンタ２３にカウントをさせる処理部である。また、スキャンエンジン２２は、原稿読み取り機構を制御するとともに、原稿読み取り機構においてページごとに読み取りが完了したタイミングで課金カウンタ２３にカウントをさせる処理部である。

また、コントローラ１１において、課金カウンタ２３は、コントローラ１１に予め実行される標準のイベント種別のカウンタ値を保持し、イベントが発生すると、そのイベントに該当する１または複数のイベント種別を特定し、該当する１または複数のイベント種別のカウンタ値を更新する処理部である。この実施の形態１における課金カウンタ２３は、標準のイベント種別のカウンタ値として、（１）プリントトータル、（２）プリントカラー、（３）コピートータル、（４）コピーモノカラー、（５）コピーフルカラー、（６）スキャン（コピー）トータル、（７）スキャン（その他）トータル、（８）ファックス受信トータル、（９）ファックス送信トータル、（１０）両面、および（１１）片面のそれぞれのカウンタ値を保持する。

なお、「プリントトータル」は、印刷ページ数のカウンタである。また、「プリントカラー」は、カラー印刷の印刷ページ数のカウンタである。また、「コピートータル」は、コピーページ数のカウンタである。また、「コピーモノカラー」は、単色カラーコピーのコピーページ数のカウンタである。また、「コピーフルカラー」は、カラーコピーのコピーページ数のカウンタである。また、「スキャン（コピー）トータル」は、コピー用に読み取ったページ数のカウンタである。また、「スキャン（その他）トータル」は、コピー以外のために読み取ったページ数のカウンタである。また、「ファックス受信トータル」は、ファクシミリ受信したページ数のカウンタである。また、「ファックス送信トータル」は、ファクシミリ送信したページ数のカウンタである。また、「両面」は、両面印刷のページ数のカウンタである。また、「片面」は、片面印刷のページ数のカウンタである。

また、イベント管理部２４は、ジョブ処理において所定のイベントが発生すると、そのイベントに対応する処理を実行する処理部である。この実施の形態１では、イベント管理部２４は、ジョブの開始というイベントが発生するとジョブ開始通知を、ページ排紙完了というイベントが発生するとページ排紙通知を、ジョブの完了というイベントが発生するとジョブ完了通知を、拡張アプリケーション用ＡＰＩ２６（以下、単にＡＰＩ２６という）およびアプリケーション拡張プラットフォーム４１を介して課金アプリケーション３１に供給する。ジョブの開始および完了は、ジョブ管理部２５によりイベント管理部２４に通知される。また、ページ排紙の完了は、プリントエンジン２１によりイベント管理部２４に通知される。

また、ジョブ管理部２５は、ユーザによる入力操作などに基づいて、印刷ジョブなどの各種ジョブを生成し、画像形成処理をジョブ単位で実行させる処理部である。ジョブ管理部２５は、ジョブの開始および完了をイベント管理部２４に通知する。

また、ＡＰＩ２６は、コントローラ１１に予め実行されるアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）である。ＡＰＩ２６は、コントローラ１１内部から、課金アプリケーション３１などの拡張アプリケーションを使用可能とするためのインタフェースである。ＡＰＩ２６は、図示せぬ内蔵のコンピュータによりＡＰＩプログラムが実行されることで実現される。具体的には、ＡＰＩプログラムが呼び出されて実行され、ＡＰＩプログラムに記述されている処理が、ＡＰＩ２６の動作として行われる。

このように、コントローラ１１は、標準のイベント種別のカウンタ値を管理する課金カウンタ２３と、拡張アプリケーションを使用可能なＡＰＩ２６とを有する。

また、課金アプリケーション３１は、コントローラ１１から使用可能な拡張アプリケーションであって、コントローラ１１のＡＰＩ２６からのイベント通知に応じて、所定のイベントの発生をカウントする処理部である。課金アプリケーション３１は、課金カウンタ２３によりカウントされる課金対象のイベント以外の所定のイベントの発生をカウントする。具体的には、課金アプリケーション３１は、ＡＰＩ２６のＡＰＩプログラムから課金アプリケーションプログラムが呼び出され、図示せぬ内蔵のコンピュータにより課金アプリケーションプログラムが実行されることにより実現される。

また、アプリケーション拡張プラットフォーム４１は、拡張アプリケーションが使用する共通機能を提供するとともに、拡張アプリケーションがコントローラ１１と連携可能な環境を提供する。具体的には、アプリケーション拡張プラットフォーム４１は、拡張アプリケーションプログラムから呼出可能な関数を含むライブラリとして実装される。例えば、アプリケーション拡張プラットフォーム４１に、ＪＡＶＡ（登録商標）プラットフォームが含められ、上述の課金アプリケーションアプリケーションプログラムは、ＪＡＶＡ（登録商標）アプリケーションプログラムとしてインストールされる。

次に、上記装置の動作について説明する。

標準の状態では、画像形成装置１は、課金アプリケーション３１などの拡張アプリケーションを有していない。このため、課金アプリケーションプログラムが画像形成装置１にインストールされる。これにより、課金アプリケーション３１が実現される。また、課金アプリケーション３１は、ＡＰＩ２６を介して、コントローラ１１のイベント管理部２４に、課金アプリケーション３１へ通知すべきイベント種別を登録する。これにより、画像形成装置１は、図１に示す構成となる。

まず、ジョブが発生した際の課金開始について説明する。図２は、実施の形態１においてジョブが発生した際の課金開始について説明する図である。

ジョブ管理部２５は、ジョブを生成すると、ジョブＩＤを含むジョブ開始通知をイベント管理部２４に供給する（ステップＳ１）。イベント管理部２４は、ＡＰＩ２６およびアプリケーション拡張プラットフォーム４１を介して、課金アプリケーション３１にジョブ開始通知を供給する（ステップＳ２，Ｓ３）。課金アプリケーション３１は、ジョブ開始通知を受け取ると、そのジョブＩＤについてのカウント処理を開始する（ステップＳ４）。カウント処理を開始すると、課金アプリケーション３１は、イベント管理部２４に登録した種別のイベントが発生すると、そのイベントの発生をカウントする。

次に、ページ単位の印刷または原稿読み取りの処理が完了した際の課金処理について説明する。図３は、実施の形態１における課金処理について説明する図である。

プリントエンジン２１は、ページ排紙を完了するごとに、課金カウンタ２３にカウント要求を供給し（ステップＳ２１）、課金カウンタ２３は、その要求を受け取ると、印刷完了したページの印刷設定情報に対応する１または複数のイベント種別を特定し、特定した１または複数のイベント種別のカウンタ値をカウントアップする（ステップＳ２２）。また、プリントエンジン２１は、ページ排紙を完了するごとに、ジョブＩＤおよび印刷設定情報を含むページ情報をイベント管理部２４に供給する（ステップＳ２３）。印刷設定情報には、用紙サイズ情報、Ｎアップ印刷などといったレイアウト情報、ドラフトモードなどといった印刷モード情報などが含まれる。

同様に、スキャンエンジン２２は、１ページの原稿読み取りを完了するごとに、課金カウンタ２３にカウント要求を供給し（ステップＳ２１）、課金カウンタ２３は、その要求を受け取ると、画像形成装置２の動作モード（スキャンのみ、ファクシミリ送信など）を特定し、その動作モードに対応する１または複数のイベント種別を特定し、特定した１または複数のイベント種別のカウンタ値をカウントアップする（ステップＳ２２）。また、スキャンエンジン２２は、１ページの原稿読み取りを完了するごとに、ジョブＩＤおよび読み取り設定情報を含むページ情報をイベント管理部２４に供給する。

イベント管理部２４は、ページ情報を受け取ると、課金アプリケーション３１に通知するイベントが発生したと判定し、ＡＰＩ２６およびアプリケーション拡張プラットフォーム４１を介して、課金アプリケーション３１に、そのページ情報を供給する（ステップＳ２４，Ｓ２５）。

課金アプリケーション３１は、そのページ情報を受け取ると、ページ情報に含まれるジョブＩＤについて課金処理を行う（ステップＳ２６）。課金処理では、課金アプリケーション３１は、まず、ページ情報における印刷設定情報等に基づいて、課金アプリケーション３１によりカウントする対象である特殊イベントが発生したか否かを判定し、カウント対象の特殊イベントが発生したと判定した場合には、その特殊イベントのカウンタ値をカウンタアップする。

例えば、課金アプリケーション３１においてドラフトモード印刷およびＮアップ印刷が特殊イベントに設定されており、ドラフトモード印刷による印刷が完了した場合、課金アプリケーション３１は、印刷設定情報に基づいて、ドラフトモード印刷が発生したと判定し、ドラフトモード印刷のカウンタ値をカウンタアップする。なお、この場合、コントローラ１１内の課金カウンタ２３にはドラフトモード印刷のカウンタ値が保持されていない。

このようにして、コントローラ１１内の課金カウント２３によりカウントされないイベントのうち、所定のイベントの発生が課金アプリケーション３１によりカウントされる。

次に、ジョブが完了した際の課金終了について説明する。図４は、実施の形態１においてジョブが完了した際の課金終了について説明する図である。

ジョブ管理部２５は、ジョブが完了すると、ジョブＩＤを含むジョブ完了通知をイベント管理部２４に供給する（ステップＳ４１）。イベント管理部２４は、ＡＰＩ２６を介して、課金アプリケーション３１にジョブ完了通知を供給する（ステップＳ４２，Ｓ４３）。課金アプリケーション３１は、ジョブ完了通知を受け取ると、そのジョブＩＤについてのカウント処理を終了する（ステップＳ４４）。カウント処理を終了すると、課金アプリケーション３１は、そのジョブＩＤについてカウント開始からカウント終了までの間にカウントした各特殊イベントのカウント値を集計して課金情報を生成し保持する。

なお、課金アプリケーション３１が、アプリケーション拡張プラットフォーム４１、ＡＰＩ２６を使用して、コントローラ１１内の課金カウンタ２３のカウンタ値を取得し、課金カウンタ２３によるカウンタ値と、課金アプリケーション３１によるカウンタ値とをまとめて集計するようにしてもよい。このようにすると、それらの集計結果に基づき課金を総合的に行うことができ、課金の不公平を低減することができる。

また、画像形成装置１に、コンピュータネットワークを介してデータ通信可能なネットワークインタフェースおよびサーバを設け、そのサーバが、コンピュータネットワークに接続されたクライアント端末装置からの要求に応じて、課金アプリケーション３１により集計された課金情報をそのクライアント端末装置に送信するようにしてもよい。さらに、そのサーバは、上述のように課金カウンタ２３によるカウンタ値と課金アプリケーション３１によるカウンタ値とをまとめて集計して得られた課金情報を、そのクライアント端末装置に送信するようにしてもよい。

以上のように、上記実施の形態１に係る画像形成装置は、標準装備されるコントローラ１１と、追加装備される課金アプリケーション３１とを備える。コントローラ１１は、イベントの発生をカウントする課金カウンタ２３と、追加インストールされたコンピュータプログラムが実行されることで実現される拡張アプリケーションを動作させるＡＰＩ２６と、所定のイベントの発生を検出すると、ＡＰＩ２６を介してイベント通知を出力するイベント管理手段としてのイベント管理部２４とを有する。また、課金アプリケーション３１は、コントローラ１１のＡＰＩ２６からのイベント通知に応じて、課金カウンタによりカウントされる課金対象のイベント以外の所定の特殊イベントの発生をカウントする。

これにより、ユーザや販売業者ごとに必要な特殊なイベント種別についての課金カウントを行う課金アプリケーション３１を追加することで、ユーザや販売業者ごとに必要なイベント種別（標準的なイベント種別およびその特殊なイベント種別）についてのみイベント発生をカウントすることを可能とし、課金の不公平を低減することができる。また、不要なイベント種別についてはカウンタを設けないため、カウンタに使用されるメモリ領域が大きくならずに済む。

なお、認証方法を拡張可能な画像形成装置として特開２００７−８０２４５号公報に開示されている技術があるが、これを利用して特殊なイベント種別について別個にカウンタ値を取得することは困難である。

実施の形態２．
本発明の実施の形態２に係る画像形成装置１では、課金アプリケーション３１が、集計した課金情報を、所定の外部課金サーバへ送信する。この場合、課金アプリケーション３１は、所定の外部課金サーバに合わせたデータ形式で課金情報を生成し送信する。

図５は、実施の形態２においてジョブが完了した際の課金終了について説明する図である。図５に示すように、課金終了時に、課金アプリケーション３１は、完了したジョブについてのカウンタ値を集計して、所定の外部課金サーバに合わせたデータ形式で課金情報を生成し（ステップＳ４５）、その外部課金サーバへ送信する（ステップＳ４６）。その外部課金サーバは、その課金情報を受信すると、課金先を特定し、課金情報を蓄積したり課金情報に基づき課金計算を行ったりする。なお、課金先は、課金情報を送信してきた画像形成装置１の識別情報に基づき特定してもよいし、画像形成装置１において課金情報に予め課金先の識別情報を含めておいてもよい。

なお、実施の形態２に係る画像形成装置１は、コンピュータネットワークを介してデータ通信可能なネットワークインタフェースを有する。そして、課金アプリケーション３１は、そのネットワークインタフェースを使用して、課金情報を外部課金サーバへ送信する。実施の形態２に係る画像形成装置１のその他の構成および動作については、実施の形態１の場合と同様であるのでその説明を省略する。

以上のように、上記実施の形態２によれば、課金アプリケーション３１は、自己によるカウンタ値を課金情報として所定の外部課金サーバへ送信する。これにより、外部課金サーバにより、標準的なイベント種別および課金アプリケーション３１により対応可能となった特殊なイベント種別についてカウンタ値を集計することができ、課金の不公平を低減することができる。

また、上記実施の形態２によれば、課金アプリケーション３１は、集計した課金カウンタ２３によるカウンタ値および自己によるカウンタ値を課金情報として所定の外部課金サーバへ送信する。これにより、外部課金サーバへのカウンタ値の送信機能がコントローラ１１にない場合でも、課金アプリケーション３１により標準的なイベント種別についてのカウンタ値を送信することができる。ひいては、外部課金サーバにおいて、標準的なイベント種別および課金アプリケーション３１により対応可能となった特殊なイベント種別についてカウンタ値に基づき課金を行うことができ、課金の不公平を低減することができる。

なお、上述の各実施の形態は、本発明の好適な例であるが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。

例えば、上記実施の形態１，２においては、ドラフトモード印刷とＮアップ印刷を特殊イベントとしているが、特殊イベントとしては、印刷のイベントに限らず、原稿読み取りのイベントとしてもよい。

本発明は、例えば、画像形成装置の使用に対する課金に適用可能である。

本発明の実施の形態１に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態１においてジョブが発生した際の課金開始について説明する図である。 実施の形態１における課金処理について説明する図である。 実施の形態１においてジョブが完了した際の課金終了について説明する図である。 実施の形態２においてジョブが完了した際の課金終了について説明する図である。

符号の説明

１１ コントローラ
２３ 課金カウンタ
２４ イベント管理部（イベント管理手段）
２６ 拡張アプリケーション用ＡＰＩ
３１ 課金アプリケーション

Claims (7)

1. イベントの発生をカウントする課金カウンタと、追加インストールされたコンピュータプログラムが実行されることで実現される拡張アプリケーションを動作させる拡張アプリケーション用ＡＰＩと、所定のイベントの発生を検出すると、前記拡張アプリケーション用ＡＰＩを介してイベント通知を出力するイベント管理手段とを有するコントローラと、
   前記拡張アプリケーションであって、前記コントローラの前記拡張アプリケーション用ＡＰＩからの前記イベント通知に応じて、前記課金カウンタによりカウントされる課金対象のイベント以外の所定の特殊イベントの発生をカウントする課金アプリケーションと、
   を備えることを特徴とする画像形成装置。
2. 前記イベント管理手段は、印刷設定情報を含む前記イベント通知を出力し、
   前記課金アプリケーションは、前記イベント通知における前記印刷設定情報に基づき所定の特殊イベントが発生したか否かを判定し、その特殊イベントが発生したと判定した場合に、その特殊イベントの発生をカウントすること、
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
3. 前記課金アプリケーションは、前記特殊イベントとしてドラフトモードによる印刷およびＮアップ印刷のうちの少なくとも一方の発生をカウントすることを特徴とする請求項２記載の画像形成装置。
4. 前記課金アプリケーションは、自己によるカウンタ値を課金情報として所定の外部課金サーバへ送信することを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
5. 前記課金アプリケーションは、前記コントローラの前記課金カウンタによるカウンタ値を読み出し、自己によるカウンタ値とともに集計することを特徴とする請求項１記載の画像形成装置。
6. 前記課金アプリケーションは、集計した前記課金カウンタによるカウンタ値および自己によるカウンタ値を課金情報として所定の外部課金サーバへ送信することを特徴とする請求項５記載の画像形成装置。
7. イベントの発生をカウントする課金カウンタと、追加インストールされたコンピュータプログラムが実行されることで実現される拡張アプリケーションを動作させる拡張アプリケーション用ＡＰＩとを有するコントローラにおいて所定のイベントの発生を検出すると、前記拡張アプリケーション用ＡＰＩを介してイベント通知を出力するステップと、
   前記拡張アプリケーションである課金アプリケーションにより、前記コントローラの前記拡張アプリケーション用ＡＰＩからの前記イベント通知に応じて、前記課金カウンタによりカウントされる課金対象のイベント以外の所定の特殊イベントの発生をカウントするステップと、
   を備えることを特徴とする課金カウント方法。

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