JP2001318776A - プリントシステム、プリントサーバ、画像形成装置及び端末装置 - Google Patents

プリントシステム、プリントサーバ、画像形成装置及び端末装置

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JP2001318776A
JP2001318776A JP2000138843A JP2000138843A JP2001318776A JP 2001318776 A JP2001318776 A JP 2001318776A JP 2000138843 A JP2000138843 A JP 2000138843A JP 2000138843 A JP2000138843 A JP 2000138843A JP 2001318776 A JP2001318776 A JP 2001318776A
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Katsuhide Sakai
克英 酒井
Hiroyuki Yoshikawa
博之 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より適切な金額を課金することができ、ま
た、プリント処理時刻に関するユーザの要求に柔軟に対
応することができるプリントシステムなどを提供する。 【解決手段】 端末装置から画像形成ジョブを投入する
際に優先度を設定するとともに、各々のジョブに課金を
行うプリントシステムにおいて、高い優先度(優先印刷
など)が指定されたジョブであって、他のジョブ(待ち
印刷など)を飛ばして実行したジョブへの課金額を増額
した場合、飛ばされたジョブの課金額を減額する。ま
た、画像形成スタート時刻の設定(待ち印刷の場合)を
可能としておき、設定された場合には、当該時刻の経過
までジョブの実行を保留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して複数の端末でプリンタを共用するようにしたプリン
トシステム、プリントサーバ、画像形成装置及び端末装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ネットワークを介して複数の端末
でプリンタを共用するようにしたプリントシステムが広
く実用化されている。このようなプリントシステムにお
いて、例えば、それぞれに予算が割り振られた複数の部
署でプリンタを共用する場合、当該複数の部署にプリン
タの保守費用や用紙代などを按分して負担させるように
したい場合があるが、各部署が同じような頻度で同じよ
うな枚数だけプリントするとは限らないから、プリント
枚数が多い部署には、それだけ多額の費用を割り振るの
が部署間の公平に繋がることになる。係る事情に対処す
るため、例えば画像形成ジョブ(以下、単に「ジョブ」
という。)などの単位ごとに、画像形成枚数などをカウ
ントして課金を行う課金システムが考案されている。
【0003】一方、上記のようなプリントシステムで
は、ほぼ同じ時間帯に多数の端末からジョブが投入され
るような場合があるが、投入されるジョブには、急いで
プリントする必要があるものと、それほど急ぐ必要はな
いものとが混在するのが一般的である。そこで、それほ
ど急ぐ必要のないジョブの実行のために急ぎのジョブが
待たされる、といった問題点に対処すべく、投入するジ
ョブごとに優先度の設定ができるようにしたプリントシ
ステムも考案されている。
【0004】さて、このように優先度を設定できるよう
にしたプリントシステムにおいて、ジョブごとに課金を
行うようにした場合に、高い優先度を設定して本来の順
番よりも早くプリント結果を得たジョブと、他のジョブ
が優先して実行されたために、本来の順番よりも遅くプ
リントされたジョブとの間での課金額の公平をどのよう
に実現するかが問題となる。係る問題に対処する技術と
して、高い優先度が設定されたために、他のジョブより
も優先して実行されたジョブに対しては、通常よりも高
い金額を課金するようにした課金システムが特開平9−
190318号公報に開示されている。
【0005】この従来技術においては、ジョブごとに優
先度を設定したり、予めジョブごとに最高課金額を設定
しておくなどの方法で各ジョブの実行順序を制御すると
ともに、飛ばしたジョブの数に応じて課金額を増額する
などの方法で、優先して実行されたジョブへの課金額を
増額している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、飛ばし
たジョブの数に応じて課金額を増額する場合には、多数
のジョブを飛ばして実行されたジョブには、少数のジョ
ブを飛ばして実行されたジョブと比較して多額の金額が
増額されることになるし、また、設定された最高課金額
に従って実行順序の制御を行う場合においては、後から
投入されたジョブが複数のジョブの間に割り込んだよう
な場合、当該割り込んだジョブの課金額を増額させるだ
けでなく、当該割り込んだジョブより先行して実行され
るジョブへの課金額も増額させるなどの処理を行ってお
り、いずれの場合においても課金額の総計が際限なく増
加してしまう場合があるという問題点を有していた。そ
のため、当該課金システムにより課金される金額をその
まま各部署に割り振ったのでは、実際のプリントシステ
ムの維持コストを大幅に上回るような金額が割り振られ
る場合もあり、現実の利用には不便である。
【0007】一方、例えばジョブを投入した直後にプリ
ント結果を得る必要はないが、所定の時刻にはプリント
結果を得たい場合などもある。この場合、高い優先度を
設定してジョブを投入すると、必要以上に早くプリント
結果が得られ、かつ、課金額も高くなる可能性がある。
ここで、課金額を低く抑えるには、プリント結果が必要
な時刻が近づくのを待ってジョブを投入したり、優先度
を低く設定する方法があるが、前者の方法では、既に文
書が出来上がっている場合でもジョブの投入を待たなけ
ればならないという不都合があり、後者の方法では、優
先度の高いジョブに飛ばされているうちに、所定の時刻
になってもプリント結果を得られない場合が生じるとい
う問題がある。
【0008】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、より適切な金額を課金することが
でき、また、プリント処理時刻に関するユーザの要求に
柔軟に対応することができるプリントシステム、プリン
トサーバ、画像形成装置及び端末装置を提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るプリントシステムは、ネットワークを
介して複数の端末でプリンタを共用するようにしたプリ
ントシステムにおいて、前記各々の端末は、投入する画
像形成ジョブごとの優先度を設定する優先度設定手段を
備え、前記プリントシステムは、前記画像形成ジョブご
とに設定された優先度を取得する優先度取得手段と、前
記優先度取得手段により取得された優先度に基づいて画
像形成ジョブの実行順序を制御する実行順序制御手段
と、画像形成ジョブに対して課金する課金手段と、前記
実行順序制御手段の制御により、先行して投入された他
の画像形成ジョブを飛ばして実行される画像形成ジョブ
に対する課金額を増額させる増額手段と、飛ばされた画
像形成ジョブに対する課金額を減額させる減額手段とを
有することを特徴としている。
【0010】このような構成とすることで、課金額の総
計が際限なく増加してしまうといった事態を防止するこ
とができる。また、前記減額手段は、前記増額手段によ
り増額された分とほぼ同額を減額させることが好まし
い。このようにすれば、増額させる金額の総計と、減額
させる金額の総計とをほぼ同一にすることができ、実際
の画像形成に要する費用が優先度の設定状況に拘らずほ
ぼ一定であることに鑑みれば、より合理的な課金を行う
ことができるし、課金された金額をそのまま負担額とし
て各部署などに割り振ることもできるため、実際の利用
に便宜だからである。
【0011】また、前記プリントシステムには、画像形
成ジョブごとに設定された優先度を取得する優先度取得
手段と、前記優先度取得手段により取得された優先度に
基づいて画像形成ジョブの実行順序を制御する実行順序
制御手段と、画像形成ジョブに対して課金する課金手段
と、前記実行順序制御手段の制御により、先行して投入
された他の画像形成ジョブを飛ばして実行される画像形
成ジョブに対する課金額を増額させる増額手段と、飛ば
された画像形成ジョブに対する課金額を減額させる減額
手段とを有し、さらに、画像形成ジョブに対する課金額
が増額される場合に、当該増額される課金額を、当該画
像形成ジョブを投入した端末に通知する通知手段と、前
記通知手段による通知に対応して端末から送信される、
増額された課金額でも、当該画像形成ジョブを優先して
実行させるか否かに関する指示情報を取得する指示情報
取得手段とを備え、前記実行順序制御手段は、前記指示
情報取得手段が取得した指示情報に基づいて、画像形成
ジョブの実行順序を制御するプリントサーバを用いるこ
とが好ましい。増額後の金額が余りに高額となる場合な
ど、ジョブの重要性によっては、通常の優先度に変更し
たい場合や、ジョブ自体をキャンセルしたい場合なども
生じ得るからである。
【0012】もっとも、優先印刷が指定されるのは印刷
を急いでいる場合も多いと考えられるから、前記通知手
段による通知などを行わせるか否かの指定を受け付け、
通知の必要がない旨の指定がなされている場合には、通
知を行わずにそのまま画像形成ジョブの実行制御を行う
ようにすることもできる。また、前記プリントサーバは
さらに、画像形成ジョブに設定された、当該画像形成ジ
ョブの実行処理開始時刻に関する情報を取得する処理開
始時刻情報取得手段と、現在時刻を計時する時計手段
と、前記実行処理開始時刻に関する情報が設定された画
像形成ジョブのそれぞれについて、当該情報により指定
された時刻が経過したか否かを判定する判定手段とを備
え、前記実行順序制御手段は、前記判定手段により、指
定された時刻が経過したと判定されるまでは、当該画像
形成ジョブを実行させないように制御することができ
る。
【0013】会社などに設置されたプリントシステムを
考えた場合、投入される画像形成ジョブの中には、例え
ば退社時に印刷指示をして翌日出社時に印刷完了してい
れば良い場合など、ジョブ投入時点における優先度は通
常以下と言えるジョブも存在する。上記の構成とすれ
ば、処理開始時刻の経過までは、わざと他のジョブを先
行して実行させることで、印刷指示者が退社した後も、
プリンタを使用するユーザが適時に印刷を行うことがで
きるとともに、印刷指示者にとっては課金額の軽減を図
ることも可能となる。この場合、所定時間が経過するま
では、対象ジョブより優先度の高いジョブの処理が行わ
れた場合であっても、課金額の変更はしないようにする
ことも考えられる。また、この「所定時間」について
は、ユーザ又は部署ごとに任意に設定可能とすればよ
い。
【0014】また、上記「実行処理開始時刻に関する情
報」として、前記処理開始時刻情報取得手段は、ユーザ
により指定された時刻をそのまま取得するようにしても
よいし、ユーザには、画像形成を完了すべき時刻を指定
させ、指定された時刻から実行処理開始時刻を算出し
て、当該算出された情報を取得するようにしてもよい。
ここで、前記処理開始時刻情報取得手段はさらに、前記
実行処理開始時刻に関する情報に付加される、実行処理
開始時刻の経過後における当該画像形成ジョブの優先度
に関する情報を取得し、前記実行順序制御手段は、前記
判定手段により指定された時刻が経過したと判定された
場合に、前記優先度に関する情報に基づいて画像形成ジ
ョブの実行順序を制御するようにすれば、処理開始時刻
の経過後の優先度として高い優先度を設定することで、
必要な時刻までにはプリント結果を得られるようにする
こともできるし、経過後の優先度として通常の優先度を
設定すれば、より課金額の軽減に有効である。
【0015】また、前記プリントサーバはさらに、前記
画像形成ジョブに関する情報を取得するジョブ情報取得
手段を備え、前記課金手段は、前記ジョブに関する情報
が所定の要件を満足する場合には、前記増額手段による
増額及び前記減額手段による減額を禁止するようにすれ
ば、例えば特定の部署、特定の利用者などが投入したジ
ョブに関しては、課金額の増額及び減額がなされないよ
うにすることも可能となる。
【0016】さらに、上記したようなプリントサーバの
機能は画像形成装置に備えるようにしてもよい。スキャ
ナなどの画像読み取り手段を備える画像形成装置に、プ
リントサーバの機能を備える場合には、当該画像読み取
り手段により読み取られた原稿の画像形成動作について
優先度を設定するようにすることも可能である。一方、
ネットワークを介して複数の端末でプリンタを共用する
ようにしたプリントシステムにおいて、画像形成ジョブ
を投入する端末装置であって、画像形成ジョブの実行処
理開始時刻に関する情報と、当該実行処理開始時刻が経
過した後の当該画像形成ジョブの優先度とを設定する処
理開始時刻情報設定手段を有することを特徴とする端末
装置を用いれば、ジョブ投入時にすぐプリント結果を得
る必要はない場合でも、所定の時刻等の情報と、当該時
刻等の経過後の優先度が設定でき、これにより、所定の
時刻に到達した場合にプリント結果を得るような指定を
行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプリントシス
テムの実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。 (実施の形態1) (1)プリントシステムの構成 まず、本発明の実施の形態に係るプリントシステムの構
成について説明する。図1は、係るプリントシステムの
構成を示す図である。同図に示されるように、本実施の
形態のプリントシステムは、プリンタ101、プリント
サーバ102、及び複数の端末A103、端末B104
(同図には2台のみ表示しているが、実際には、任意の
台数が接続可能である。以下、複数の各端末をまとめて
表す場合には、単に「端末110」と表記する。)など
がLAN105を介して接続されて構成される。
【0018】プリンタ101としては、例えば外部イン
ターフェース機能を備えたデジタル複写機や、レーザプ
リンタ、インクジェットプリンタなど、種々の公知の画
像形成装置を用いることができる。また、プリンタサー
バ102としては、一般的なパーソナルコンピュータ
(以下、「PC」という。)にプリントサーバ用のソフ
トウェアをインストールしたものを用いることができる
が、係るプリントサーバの機能を内蔵したプリンタも実
用化されており、そのようなプリンタを用いる場合に
は、特にサーバ用のPCを備える必要はなくなる。
【0019】端末A103及び端末B104などの各端
末110としては、プリンタ101用のドライバプログ
ラム(以下、単に「プリンタドライバ」という。)をイ
ンストールしたPCなどの情報処理装置を用いることが
できる。なお、端末110以外にもイメージリーダ(不
図示)などの画像読み取り装置を接続して用いることも
可能である。
【0020】各端末110からは、ワープロや描画ソフ
トウェアなどにより作成され、プリントに供されるデー
タ(以下、「プリントデータ」という。)に、後に詳述
する優先度情報などが付加された画像形成ジョブが投入
される。投入されたジョブは、順次プリントサーバ10
2に蓄積され、設定された優先度に基づく実行順序で画
像形成されるように制御されるとともに、それぞれのジ
ョブに対する課金がなされる。このジョブの実行順序の
制御及び課金処理の詳細については後述する。
【0021】(2)ジョブごとの優先度の設定 次に、各々のジョブに対して優先度などの各種情報を設
定する方法等について説明する。図2は、本実施の形態
の各端末110においてCRT装置、液晶ディスプレイ
装置などの各種表示装置に表示される優先度設定用ウィ
ンドウの形態の一例を示す図である。同図のような画面
の表示機能は、例えばプリンタドライバに含めることが
できる。以下、同図に示される画面について詳細に説明
する。
【0022】最上段の「画像形成ジョブの優先度」は、
ジョブごとの優先度を指定する際に用いる。なお、ジョ
ブごとに優先度を設定するために、ジョブの投入ごとに
設定する必要があるわけではなく、一度設定した優先度
を記憶して、変更がなされるまでは、その優先度で投入
されるようにすることができる。「優先印刷」とは、優
先度が最も高い設定であり、「通常印刷」が設定された
ジョブや、「待ち印刷」が設定されたジョブであって後
述の画像形成スタート時刻に達していないジョブ(以
下、「待ち状態が解除されていないジョブ」という。)
を飛ばして、優先的にジョブの実行を行うものである。
【0023】「通常印刷」とは、通常の設定であり、
「優先印刷」が設定されたジョブには飛ばされるが、待
ち状態が解除されていないジョブを飛ばして実行され
る。「待ち印刷」とは、ジョブ投入時点における優先度
の低いジョブであって、待ち状態が解除されない状態に
おいては、優先印刷のジョブや通常印刷のジョブに飛ば
されるが、設定された画像形成スタート時刻に達する
と、即ち、待ち状態が解除されると、優先印刷又は通常
印刷のジョブとして取り扱われるようになる設定であ
る。待ち状態が解除された場合に、優先印刷として取り
扱うか、通常印刷として取り扱うかは、同画面における
「画像形成スタート後の優先度」として、いずれかを選
択する。
【0024】「画像形成スタート後の優先度」として、
優先印刷が選択された場合には、待ち状態が解除された
時点において投入されている通常印刷のジョブを飛ばし
て実行されることになるから、所定の時刻までにはプリ
ント結果を得たいといった場合に、特に有効である。一
方、「画像形成スタート後の優先度」として通常印刷が
選択された場合は、最も優先度が低い状態と考えること
ができ、いつまでにプリント結果が得られる、といった
保証はないが、例えば早朝投入して夕刻までにプリント
結果を得たいというような場合に利用することができ
る。また、本実施の形態のプリントシステムにおいて
は、後述のように、通常印刷や待ち印刷のジョブを飛ば
して優先的に実行した場合には課金額が増額される一
方、飛ばされたジョブの課金額は減額されるから、待ち
状態が解除された場合に通常印刷として取り扱う指定
は、優先度の低いジョブを投入するに際して、課金額を
低く抑えようとする場合に有効である。
【0025】「優先印刷料金確認」のボックスをチェッ
クすると、優先印刷を選択した場合、後述の方法にて算
出される増額後の課金額を表示し、当該増額された課金
額でも優先印刷を行うか否かの確認を促す確認画面が表
示される。図3に当該確認画面の一例を示す。なお、図
2に示したような画面にて設定された各種情報はプリン
トデータとともにジョブとして投入される。
【0026】(3)課金額の算出 次に、本実施の形態のプリントシステムにおける課金額
の算出方法の詳細について説明する。前述の如く、本実
施の形態では、先行して投入された他のジョブ(通常印
刷若しくは待ち印刷の指定)を飛ばして実行されたジョ
ブについては課金額を増額する一方、他のジョブ(優先
印刷若しくは通常印刷の指定)に飛ばされたジョブにつ
いては課金額を減額することにより、適切な金額の課金
を図っている。以下、増額される金額の総額と減額され
る金額の総額とがほぼ等しくなるように課金する場合を
例として、課金額の算出方法の詳細について説明する。
なお、増額される金額の総額と減額される金額の総額と
がほぼ等しくなるように課金することが好ましいのは、
優先度の設定に拘らず画像形成に要する費用が一定であ
ることに鑑みると、もっとも合理的な課金ができると考
えられるからであり、また、例えばプリンタを共有する
複数の部署に実際に費用を請求する場合に、算出された
課金額をそのまま用いることができ、実際の利用に便宜
だからである。
【0027】本実施の形態では、まず、画像形成枚数1
枚ごとの基本的な課金額を10円とし、優先印刷が設定
されることにより通常印刷のジョブを一つ飛ばした場合
(状況1)、優先印刷が設定されることにより待ち印刷
のジョブを一つ飛ばした場合(状況2)、通常印刷が設
定されることにより待ち印刷のジョブを一つ飛ばした場
合(状況3)のそれぞれについて、他のジョブを飛ばす
側のジョブの画像形成枚数1枚あたりの増額金額を設定
しておく。本実施の形態では、例えば状況1における1
枚あたりの増額金額を7円、状況2における増額金額を
5円、状況3における増額金額を5円とする。なお、こ
の設定は任意であり、固定値としてもよいが、適切な課
金額が装置の設置環境に応じて異なる場合も多いことを
考慮すると、上記基本的な課金額を含めて、プリンタ1
01の操作パネルやプリントサーバ102、あるいは特
定の端末などから設定を行うような機構を備えることが
好ましい。また、各状況ごとの設定金額として異なる金
額を設定してもよいし、等しい金額を設定してもよい。
【0028】上記の設定金額に基づいて、先行して投入
された他のジョブを飛ばして実行されたジョブの課金額
の増額がなされると、一方で、当該ジョブに飛ばされた
ジョブの課金額を減額する。この減額方法も特に限定さ
れるわけではなく、増額された金額を、飛ばされたジョ
ブの数で割って単純平均の金額をそれぞれのジョブから
減額するようにしてもよいし、上記各状況ごとで発生し
た増額分を、当該増額を発生させたジョブに割り振って
減額するようにしてもよい。
【0029】(4)プリントサーバ102の構成 次に、本実施の形態におけるプリントサーバ102の構
成について説明する。図4は、プリントサーバ102の
構成を示す機能ブロック図である。同図に示されるよう
に、プリントサーバ102は、通信部1021、受信管
理部1022、ジョブ管理部1023、送信管理部10
24、課金管理部1025、ジョブ管理テーブル格納部
1026、プリントデータ格納部1027、課金管理テ
ーブル格納部1028、時刻管理部1029を含んでお
り、これら各部の機能は、プリントサーバ102に備え
られるCPUなどの情報処理手段の上で所定のプログラ
ムが動作し、ハードディスクなどの情報記憶手段へのデ
ータの格納及び読み出しを行うことや、LAN105を
介したデータの送受信を行うことなどにより実現され
る。
【0030】通信部1021は、LAN105を介して
他の機器とデータの送受信を行う際のインターフェース
部である。受信管理部1022は、LAN105を介し
て他の機器から送信されてきたデータの受信管理を行
う。ジョブ管理部1023は、受信管理部1022が受
信したジョブに含まれるデータを受け取り、ジョブ管理
テーブル格納部1026に格納されているジョブ管理テ
ーブルからデータを読み出したり、ジョブ管理テーブル
の内容の更新などを行う。
【0031】また、ジョブ管理部1023は、受信した
ジョブに含まれるプリントデータを順次プリントデータ
格納部1027に格納し、画像形成に際しては、プリン
トデータを取り出して、送信管理部1024へ送る。ま
た、画像形成スタート時刻の設定がなされた場合の制御
のために、現在時刻を管理する時刻管理部1029と接
続されている。
【0032】送信管理部1024は、LAN105を介
して他の機器にデータを送信する処理を管理する。課金
管理部1025は、受信管理部1022が優先印刷のジ
ョブを受信した場合に、増額された課金額を算出して、
端末側に送信すべく送信管理部1024へと送ったり、
プリンタ101から画像形成終了の通知を受けた場合に
は、ジョブ管理部1023から課金額に関する情報を取
得して課金管理テーブル格納部1028に格納されてい
る課金管理テーブルの内容を更新する。ここで、課金管
理テーブルとは、例えば端末ごとや、部署ごとなどに課
金額を集計して保持するテーブルである。
【0033】以上のように構成されたプリントサーバ1
02において、ジョブが投入された場合に、プリントサ
ーバ102にて行われる処理の内容について、詳細に説
明する。図5は、本実施の形態のプリントサーバ102
において、ジョブが投入された場合に実行されるジョブ
制御処理の内容を模式的に示すフローチャートである。
なお、同図に示される処理は、単一のジョブに対して少
なくとも行う必要があると考えられる処理をまとめたも
のであり、他のジョブに対する制御処理や、その他の制
御処理と並行して行う必要がある場合など、同図の制御
内容をそのままプログラムするのは適切でない場合もあ
るが、説明の簡略化のため、ここではそれらの場合につ
いての詳細な説明は省略する。
【0034】プリントサーバ102は、ジョブ制御処理
において、まず投入されたジョブに設定された優先度が
「優先印刷」であるか否かを判断する(S101)。本
実施の形態では、優先印刷が指定されている場合であっ
て、図2に示した画面における「優先印刷表示確認」の
設定がオンとなっている場合(S102:Yes)に
は、端末側で確認画面を表示させるべく、増額された課
金額を端末側に通知する必要があるため、ジョブ管理部
1023は、ジョブ投入時点での他のジョブの投入状況
を参照して課金額を算出し(S103)、算出結果を送
信管理部1024を介して端末側に通知する(S10
4)。
【0035】ここでの課金額の算出は、ジョブの実行順
序の制御に用いられるジョブ管理テーブルの内容を参照
して行うことができる。図6は、本実施の形態における
ジョブ管理テーブルの内容の一例を示す図である。同図
に示されるように、本実施の形態のジョブ管理テーブル
には、ジョブの投入ごとに採番されるジョブ番号、それ
ぞれの時点における実行順序を示す番号、投入元端末を
示す識別子、投入時刻、優先度、画像形成スタート時
刻、待ち状態解消後の優先度、画像形成枚数及び課金額
が保持される。
【0036】ステップS103の課金額算出処理は、具
体的には、各ジョブの優先度と、優先印刷以外の優先度
が指定されたジョブのそれぞれの画像形成枚数などを参
照して行うことができる。図6の例において、4番目の
ジョブが優先印刷指定で投入された場合を例として説明
すると、当該ジョブによって飛ばされるジョブとして
は、通常印刷と待ち印刷のジョブが一つずつである。な
お、待ち印刷のジョブ(ジョブ番号3番)は、この時点
では、まだ待ち状態が解消されていないので、通常印刷
の場合の課金額がそのまま設定されている。
【0037】ジョブ番号4番のジョブの画像形成枚数は
2枚であるから、通常印刷のジョブを一つ飛ばすごと
に、7円*2枚で14円の課金額が増額される。また、
待ち印刷のジョブを一つ飛ばすごとに、5円*2枚で1
0円の課金額が増額される。一方、実行順序の「0」
は、当該ジョブが既に画像形成処理中であることを意味
しており、このジョブはもはや他のジョブを飛ばすこと
も、他のジョブに飛ばされることもないから、その課金
額は変化しない。従って、課金額の増額は、14円*1
+10円=24円となる。これを基本的な課金額である
20円とを加算し、ジョブ番号4番の課金額は、とりあ
えず44円と算出されるので、この金額をステップS1
04において、端末側に通知する。
【0038】その後、端末側からの応答を待って(S1
05)、テーブル更新処理を行う(S106)。テーブ
ル更新処理とは、実行順序の制御と課金額の算出などの
処理を行い、所定の順序でジョブが実行されるととも
に、適切な金額が課金されるようにジョブ管理テーブル
を更新する処理である。なお、ステップS105におけ
る応答には、優先印刷でそのまま処理する応答の他、通
常印刷などへの変更、印刷自体のキャンセルなどの応答
もあるが、図5のフローチャートでの詳細な図示は省略
している。もっとも、例えば通常印刷への変更があれ
ば、テーブル更新処理において通常印刷のジョブが投入
された場合と同様に扱えばよいし、ジョブ自体がキャン
セルされた場合には、テーブル更新処理をスキップする
ようにすればよい。
【0039】また、ステップS101の判定において、
優先印刷でなかった場合、及びステップS102の判定
において、確認画面の表示指示がされていなかった場合
には、増額された課金額を端末側に通知する必要もない
から、そのままテーブル更新処理へと移行する。次に、
テーブル更新処理の詳細について説明する。ここでは、
図6に示した状態で、ジョブ番号4番のジョブが優先印
刷指定で投入され、そのまま優先印刷を行う旨の指示が
入力された場合を例として説明する。図7にテーブル更
新処理後のジョブ管理テーブルの内容を示す。
【0040】本実施の形態のテーブル更新処理では、ま
ず、ジョブの実行順序制御を行うべく、まず、実行順序
を示す番号の更新を行う。図7の例に示される例では、
後から投入された優先印刷のジョブの実行順序が1番と
なり、まだ画像形成を開始していない通常印刷のジョブ
と、待ち印刷のジョブとの実行順序がそれぞれ1ずつ増
加して、飛ばされたことを示している。実行順序の制御
は、以下、更新された実行順序に従って画像形成を行う
ことでなされる。
【0041】次に、課金額の増額及び減額の処理を行
う。本実施の形態では、課金額の算出は、このテーブル
更新処理を行う時点でのジョブ管理テーブルの内容に基
づいて行う。同図の例では、優先印刷のジョブについ
て、確認画面の表示後、別途投入されたジョブは存在し
ないから、確認画面に表示された金額(44円)をその
まま当該ジョブの課金額とできるが、確認画面に対する
応答が必ずしも短時間でなされるとは限らないから、他
の画像形成ジョブの処理が終了した場合や、他のジョブ
が投入された場合には、課金額が確認画面に表示された
金額と異なる場合もあり得る。もっとも、確認画面を表
示している場合において、課金額に変更があった場合に
は、変更後の課金額を算出して端末側に通知し、確認画
面の表示内容を変更するようにしてもよい。
【0042】図7の例では、ジョブ番号2番のジョブを
飛ばすことにより14円の増額、ジョブ番号3番のジョ
ブを飛ばすことにより10円の増額となったのであるか
ら、それぞれジョブ番号2番のジョブの課金額を14円
減額、ジョブ番号3番のジョブの課金額を10円減額し
ている。なお、ジョブの課金額は実質的には、当該ジョ
ブの画像形成が開始した時点で確定したといえるが、本
実施の形態では、画像形成の終了を待って(S107:
Yes)、課金処理を行う(S108)。この課金処理
は、課金管理部1025を介して前述した課金管理テー
ブルの更新を行う処理である。例えば、端末ごとの管理
を行う場合、それまで端末Bの課金額の総額が100円
であったとすれば、当該金額に今回実行したジョブの課
金額44円を加算して144円とする。なお、課金管理
部1025にて端末と部署との対応関係を保持し、当該
関係を参照することにより、部署ごとの課金総額を管理
することもできる。
【0043】以上のような処理を行うことにより、課金
額の総額が際限なく増加することを防止でき、より合理
的な金額を課金することが可能となるが、最後に、画像
形成スタート時刻が到来した場合について説明を加え
る。図8は、ジョブ番号3番のジョブの画像形成スター
ト時刻が到来した直前(図8(a))及び直後(図8
(b))のジョブ管理テーブルの内容の一例を示す図で
ある。
【0044】同図の例では、画像形成スタート時刻の到
来直前にジョブ番号151番のジョブと152番のジョ
ブとが投入されている。そのうち151番のジョブは優
先印刷であり、3番のジョブを飛ばすことにより増額さ
れた課金額で既に画像形成を行っており、152番のジ
ョブは通常印刷で次に画像形成されるように予定されて
いる(図8(a)、実行順序参照)。
【0045】ここで、151番のジョブの画像形成中に
3番のジョブの画像形成スタート時刻が到来すると、当
該3番のジョブの待ち状態解消後の優先度は優先印刷で
あるから、152番のジョブを飛ばして画像形成される
こととなる(図8(b)、実行順序参照)。なお、本実
施の形態では、待ち印刷が優先印刷となる場合に、他の
ジョブより先に処理する際の課金額を増減するか否かに
ついては、ユーザ(若しくは部署)等ごとに任意に設定
することが可能な構成としている。増額する場合には、
この際に152番のジョブを飛ばすことによる課金額の
増額が行われるが、この場合は、前述した状況1に対応
するから、3番のジョブの課金額が7円*15枚で10
5円増額され、それに対応して152番のジョブの課金
額が105円減額されている。
【0046】以上のような処理を行うことにより、合理
的な課金を行いながら、所定の時刻にプリント結果を得
たいという利用者の要求にも柔軟に対応することができ
るようになる。なお、上記の例では、待ち状態解消後の
優先度が優先印刷の場合について説明したが、待ち状態
解消後の優先度が通常印刷の場合は、待ち状態解消時に
存在するジョブを全て実行した後に、当該待ち状態が解
消したジョブが実行されることとなり、待ち状態解消時
に他のジョブを飛ばすことによる課金額の増額が発生し
ないため、課金額の節約のためには、より有効な手段と
なる。
【0047】<変形例>以上、本発明の実施の形態につ
いて説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態
に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例
えば、以下のような変形例を考えることができる。 (1)即ち、上記実施の形態では、待ち状態解消後の優
先度として、優先印刷と通常印刷とを選択できるように
したが、常に優先印刷としたり、常に通常印刷として取
り扱うようにしてもよい。また、上記の手法で待ち状態
解消後の優先度として優先印刷を指定した場合、待ち状
態解消時に、他にも優先印刷のジョブが存在した場合、
それらのジョブの後で画像形成されることとなるが、待
ち状態解消後は常に最優先で画像形成されるような設定
を設けるようにしてもよい。もっとも、この場合は優先
印刷のジョブをも飛ばして実行する可能性もあるから、
それに対応して、増額させる課金額も設定することが好
ましい。このようにすれば、画像形成スタート時刻を設
定した場合に、当該時刻から大きく遅れることなく確実
にプリント結果を得ることができる。
【0048】(2)また、上記実施の形態では、画像形
成スタート時刻として、日付及び時刻を指定するように
したが、投入時からの経過時間を指定するようにしても
よい。その場合には、時刻管理部1029において、各
ジョブの投入時刻から画像形成スタート時刻までの時間
の経過を管理することになる。 (3)上記実施の形態では、ジョブは全て端末から投入
されるものとして説明したが、プリンタ101としてス
キャナ等の画像読み取り手段を備えるデジタル複写機な
どを備えた場合には、当該複写機において読み込まれた
原稿のプリントジョブについて優先度を設定できるよう
にしてもよい。具体的には、複写機の操作パネルにおい
て優先度を設定できるようにして、読み込まれた原稿の
データをプリントサーバ102に送信するようにすれ
ば、端末110から投入されたジョブと同様に取り扱う
ことができる。
【0049】(4)上記実施の形態では、全ての端末を
同等に取り扱うことを前提としたが、例えば特定の端末
や、特定の部署から投入されたジョブについては、優先
して実行する指定であっても、課金額の増額(及び飛ば
されたジョブの課金額の減額)を行わないようにしても
よい。例えば、上記のように、複写機にて読み込まれた
原稿のデータをプリントするような場合には、その旨の
利用者や部署が不特定であるから、優先印刷が指定され
ても課金額の増額を行わないようにすることもできる
し、端末IDの他に部署ID、ユーザIDなど、ジョブ
に関する情報をジョブに付加して送信するようにし、当
該ジョブに関する情報を参照して、特定のジョブの場合
には課金額の増額を行わないようにすることもできる。
【0050】(5)上記実施の形態では、飛ばされたジ
ョブの課金額がマイナスになることもある場合について
説明した。一つのジョブに対する課金額がマイナスとな
っても、実際の課金は、例えば一ヶ月単位などで集計し
て行われるのが通常であるから、実際の課金において大
きな問題になることはないと思われるが、一つのジョブ
に対する課金額や、端末、部署等に対する課金総額が0
より小さくならないような制御を行うようにしてもよ
い。
【0051】具体的には、他のジョブに飛ばされること
で、ジョブに対する課金額が0より小さくなるような場
合には、最小課金額を0とし、それ以上の減額を行わな
い代わりに、増額する側も、それに対応するだけ増額さ
せる、といった処理を行うことも可能であるし、課金管
理テーブルに格納される集計された値が0となった場合
に、それ以上の減額を行わないようにすることもでき
る。
【0052】(6)上記実施の形態では、図2の画面の
「画像形成スタート時刻の設定」にて設定された時刻
に、それまで「待ち印刷」に設定されていたジョブの優
先度を「優先印刷」若しくは「通常印刷」に変更する場
合について説明したが、設定された時刻までに印刷が完
了するような指定ができるようにすることも可能であ
る。
【0053】具体的には、設定された時刻と画像形成枚
数などの情報から、設定された時刻に画像形成を完了す
るために、画像形成を開始すべき時刻を算出する。この
算出は端末110の側で行ってもよいし、プリントサー
バ102で算出するようにしてもよい。算出された開始
時刻が別の優先印刷のジョブと重なる場合も考えられる
が、設定された時刻までに画像形成を完了させる必要が
あるジョブについては、他のジョブよりも優先して画像
形成を行うようにすることが好ましい。この場合、他の
優先印刷のジョブを飛ばすこととなっても、課金額の増
額を行わないようにすることもできる。
【0054】(7)以上に説明したような処理は、プリ
ントサーバや端末装置にプログラムをインストールして
実行させることにより実現することができるが、当該プ
ログラムは、例えばCD−ROMなどの記録媒体に格納
して販売等することも可能である。また、一時的であっ
ても記録媒体に格納されたプログラムを、インターネッ
トなどのネットワークを介して送信し、他の情報処理装
置が備える記録媒体に格納させることもできる。
【0055】また、上記記録媒体に格納等するプログラ
ムとしては、それのみで上記に説明した処理を実現でき
るようなものであっても良いし、予め端末装置などにイ
ンストールされているオペレーティングシステムなどの
汎用プログラムと共に動作することにより、上記の機能
を実現させるようにすることもできる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るプリントシ
ステムによれば、ジョブに設定される優先度に基づいて
ジョブの実行順序を制御する場合において、先行して投
入された他のジョブを飛ばして実行されるジョブに対す
る課金額を増額させるとともに、飛ばされたジョブに対
する課金額を減額させるようにしているので、課金額の
総額が際限なく増加することを防止することができると
いう効果がある。
【0057】また、ジョブに設定された、当該ジョブの
実行処理開始時刻に関する情報を取得する処理開始時刻
情報取得手段と、現在時刻を計時する時計手段と、前記
実行処理開始時刻に関する情報が設定されたジョブのそ
れぞれについて、当該情報により指定された時刻が経過
したか否かを判定する判定手段とを備え、指定された時
刻が経過したと判定されるまでは、当該ジョブを実行さ
せないように制御すれば、プリント処理時刻に関する利
用者の要求に柔軟に対応することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリントシステムの
構成を示す図である。
【図2】本実施の形態の端末110において表示装置に
表示される優先度設定用ウィンドウの形態の一例を示す
図である。
【図3】増額された課金額でも優先印刷を行うか否かの
確認を促す確認画面の一例を示す図である。
【図4】プリントサーバ102の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【図5】ジョブが投入された場合に実行されるジョブ制
御処理の内容を模式的に示すフローチャートである。
【図6】ジョブ管理テーブルの内容の一例を示す図であ
る。
【図7】図6の状態からの、テーブル更新処理後のジョ
ブ管理テーブルの内容の一例を示す図である。
【図8】(a)ジョブ番号3番のジョブの画像形成スタ
ート時刻が到来した直前のジョブ管理テーブルの内容の
一例を示す図である。 (b)ジョブ番号3番のジョブの画像形成スタート時刻
が到来した直後のジョブ管理テーブルの内容の一例を示
す図である。
【符号の説明】
101 プリンタ 102 プリントサーバ 103 端末A 104 端末B 105 LAN 110 端末 1021 通信部 1022 受信管理部 1023 ジョブ管理部 1024 送信管理部 1025 課金管理部 1026 ジョブ管理テーブル格納部 1027 プリントデータ格納部 1028 課金管理テーブル格納部 1029 時刻管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP01 AP04 AQ05 AQ06 HH03 HJ08 HK19 HN05 HN15 HN24 HQ17 HR02 HR04 5B021 AA01 CC06 EE01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して複数の端末でプリ
    ンタを共用するようにしたプリントシステムにおいて、 前記各々の端末は、投入する画像形成ジョブごとの優先
    度を設定する優先度設定手段を備え、 前記プリントシステムは、 前記画像形成ジョブごとに設定された優先度を取得する
    優先度取得手段と、 前記優先度取得手段により取得された優先度に基づいて
    画像形成ジョブの実行順序を制御する実行順序制御手段
    と、 画像形成ジョブに対して課金する課金手段と、 前記実行順序制御手段の制御により、先行して投入され
    た他の画像形成ジョブを飛ばして実行される画像形成ジ
    ョブに対する課金額を増額させる増額手段と、 飛ばされた画像形成ジョブに対する課金額を減額させる
    減額手段とを有することを特徴とするプリントシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記減額手段は、 前記増額手段により増額された分とほぼ同額を減額させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリントシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 各端末から投入される画像形成ジョブご
    とに設定された優先度を取得する優先度取得手段と、 前記優先度取得手段により取得された優先度に基づいて
    画像形成ジョブの実行順序を制御する実行順序制御手段
    と、 画像形成ジョブに対して課金する課金手段と、 前記実行順序制御手段の制御により、先行して投入され
    た他の画像形成ジョブを飛ばして実行される画像形成ジ
    ョブに対する課金額を増額させる増額手段と、 飛ばされた画像形成ジョブに対する課金額を減額させる
    減額手段とを備えることを特徴とするプリントサーバ。
  4. 【請求項4】 前記減額手段は、 前記増額手段により増額された分とほぼ同額を減額させ
    ることを特徴とする請求項3に記載のプリントサーバ。
  5. 【請求項5】 前記プリントサーバはさらに、 画像形成ジョブに対する課金額が増額される場合に、当
    該増額される課金額を、当該画像形成ジョブを投入した
    端末に通知する通知手段と、 前記通知手段による通知に対応して端末から送信され
    る、増額された課金額でも、当該画像形成ジョブを優先
    して実行させるか否かに関する指示情報を取得する指示
    情報取得手段とを備え、 前記実行順序制御手段は、 前記指示情報取得手段が取得した指示情報に基づいて、
    画像形成ジョブの実行順序を制御することを特徴とする
    請求項3又は4に記載のプリントサーバ。
  6. 【請求項6】 前記プリントサーバはさらに、 画像形成ジョブに設定された、当該画像形成ジョブの実
    行処理開始時刻に関する情報を取得する処理開始時刻情
    報取得手段と、 現在時刻を計時する時計手段と、 前記実行処理開始時刻に関する情報が設定された画像形
    成ジョブのそれぞれについて、当該情報により指定され
    た時刻が経過したか否かを判定する判定手段とを備え、 前記実行順序制御手段は、 前記判定手段により、指定された時刻が経過したと判定
    されるまでは、当該画像形成ジョブを実行させないよう
    に制御することを特徴とする請求項3から5のいずれか
    に記載のプリントサーバ。
  7. 【請求項7】 前記処理開始時刻情報取得手段はさら
    に、 前記実行処理開始時刻に関する情報に付加される、実行
    処理開始時刻の経過後における当該画像形成ジョブの優
    先度に関する情報を取得し、 前記実行順序制御手段は、 前記判定手段により指定された時刻が経過したと判定さ
    れた場合に、前記優先度に関する情報に基づいて画像形
    成ジョブの実行順序を制御することを特徴とする請求項
    6に記載のプリントサーバ。
  8. 【請求項8】 前記プリントサーバはさらに、 前記画像形成ジョブに関する情報を取得するジョブ情報
    取得手段を備え、 前記課金手段は、前記ジョブに関する情報が所定の要件
    を満足する場合には、前記増額手段による増額及び前記
    減額手段による減額を禁止することを特徴とする請求項
    3から7のいずれかに記載のプリントサーバ。
  9. 【請求項9】 請求項3から8のいずれかに記載のプリ
    ントサーバと、 当該プリントサーバに投入された画像形成ジョブに付随
    して各端末から送信されるプリントデータを用いて画像
    形成を行う画像形成手段とを含むことを特徴とする画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像形成装置はさらに、 原稿を読み取り画像データを生成する画像データ生成手
    段と、 前記画像データ生成手段により生成された画像データを
    用いた画像形成処理に関して優先度を設定する優先度設
    定手段とを備え、 前記実行順序制御手段は、 前記画像データ生成手段により生成された画像データを
    用いる画像形成ジョブについても、実行順序を制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 ネットワークを介して複数の端末でプ
    リンタを共用するようにしたプリントシステムにおい
    て、画像形成ジョブを投入する端末装置であって、 画像形成ジョブの実行処理開始時刻に関する情報と、当
    該実行処理開始時刻が経過した後の当該画像形成ジョブ
    の優先度とを設定する処理開始時刻情報設定手段を有す
    ることを特徴とする端末装置。
  12. 【請求項12】 ネットワークを介して複数の端末でプ
    リンタを共用するようにしたプリントシステムに用いら
    れるプリントサーバが備えるべき機能を情報処理装置に
    実現させるプログラムを記録した記録媒体であって、 当該プログラムは、前記記録媒体に記録されたプログラ
    ムのみが動作することにより、若しくは、前記記録媒体
    に記録されたプログラムが、他の汎用プログラムと共に
    動作することにより、 画像形成ジョブごとに設定された優先度を取得する優先
    度取得処理と、 前記優先度取得処理にて取得された優先度に基づいて画
    像形成ジョブの実行順序を制御する実行順序制御処理
    と、 前記実行順序制御処理により、先行して投入された他の
    画像形成ジョブを飛ばして実行される画像形成ジョブに
    対する課金額を増額させるとともに、飛ばされた画像形
    成ジョブに対する課金額を減額させるように、画像形成
    ジョブに課金する課金処理とを含む処理を実現させるこ
    とを特徴とする記録媒体。
  13. 【請求項13】 ネットワークを介して複数の端末でプ
    リンタを共用するようにしたプリントシステムにおい
    て、画像形成ジョブを投入する端末装置が備えるべき機
    能を実現させるプログラムを記録した記録媒体であっ
    て、 当該プログラムは、前記記録媒体に記録されたプログラ
    ムのみが動作することにより、若しくは、前記記録媒体
    に記録されたプログラムが、他の汎用プログラムと共に
    動作することにより、 画像形成ジョブの実行処理開始時刻に関する情報の入力
    を受け付ける第1の受付処理と、 当該実行処理開始時刻が経過した後の当該画像形成ジョ
    ブの優先度の入力を受け付ける第2の受付処理と、 前記第1の受付処理及び第2の受付処理にて受け付けた
    情報を、画像形成ジョブに含めて、前記プリントシステ
    ムに投入するジョブ投入処理とを含む処理を実現させる
    ことを特徴とする記録媒体。
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