JP2009118184A - 通信装置、通信システム、及び通信方法 - Google Patents

通信装置、通信システム、及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データと電源を重畳して伝送される通信システムにて、受電側の機器の接続の有無に応じて、供給側の機器による電力供給を制御できるようにする。
【解決手段】供給側の機器が、受電側の機器にデータを変調し送信する変調送信部より送信した所定の検出用データと、受電側の機器からのデータを受信し復調する復調受信部で得られた受電側の機器により折り返されて受信されたデータとを比較部で比較し、その比較の結果が、受信されたデータが送信した検出用データにおける所定の周波数帯域が阻止されたデータである場合に、データに重畳させ受電側の機器に対して電源を供給するようにして、受電側の機器が接続されていない場合には、供給側の機器から受電側の機器への電力の出力を抑止できるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置、通信システム、及び通信方法に関し、特に、データ(信号)と電力とを重畳して伝送する通信装置及び通信システムに用いて好適なものである。
従来、電力線にデータを重畳して伝送するデータ伝送方法として、PLC(Power Line Communication:電力線通信)がある。PLCは、電柱から各戸までの間で使用される場合、及び家の壁に配線されている電力線と各コンセントの間で使用される場合がある。
また、データ伝送ケーブルに電源を重畳して電力を供給するシステムとして、IEEEで標準化されたPoE(Power over Ethernet(登録商標)、IEEE802.3af)という規格がある。本規格は、電力の供給を行う供給側の機器が、受電側の機器が電力を受電できるかどうかを確かめた後に電力を供給するものであり、接続検知をしない。また、供給する電源は直流電源であり、安全性は特に考慮されていない。
同様に、USBやIEEE1394と呼ばれる接続規格においても、電源供給用コネクタを用いて電力の供給を行える。しかし、これらの規格においても、供給する電源は直流電源であり、安全性は考慮されていない。
また、ネットワーク伝送媒体上に接続されたデバイスがネットワーク伝送媒体を介しての受電が可能かどうかを電圧パルスに対する応答により確かめ、受電できるならばデバイスに電力を供給するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、基板同士をコネクタケーブルによって接続するとき、基板間に形成したループ回路におけるパルス信号の伝送結果に基づいて接続状態を検出する装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
米国特許第6546494号明細書 特開2004−31009号公報
上述したデータと電源を重畳して伝送する通信システムでは、機器と機器との接続に使用するデータ伝送ケーブルに商用電源等のAC電源(交流電源)が重畳されている。重畳して供給されるAC電源電圧は、例えば85Vから264Vの間の交流電圧である。通常、直流電圧よりも交流電圧の方が人体にとって危険とされており、交流電圧の場合には50V以下の電圧であれば安全と言われている(日本電気協会電気技術指針(JEAG8101-1971)参照。)。
データと電源を重畳して伝送し電力の供給及び受電を行う通信システムにおいては、受電側の機器が接続されていない場合に、ユーザ等が供給側の機器のコネクタ又はそれに接続されたケーブルの開放端の端子に触れてしまうことが考えられる。その結果、供給側の機器のコネクタ又はそれに接続されたケーブルからAC電源が供給されることにより、安全性が低下することが考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、データと電源を重畳して伝送される通信システムにて、受電側の機器の接続の有無に応じて、供給側の機器による電力供給を制御できるようにすることを目的とする。
本発明の通信装置は、受電側の機器に接続するための接続手段と、前記接続手段を介して前記受電側の機器へのデータを送信する送信手段と、前記接続手段を介して前記受電側の機器からのデータを受信する受信手段と、前記送信手段より送信した所定のデータと、前記送信した所定のデータが前記受電側の機器により折り返されて前記受信手段により受信されたデータとを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果が、前記受信されたデータが前記送信した所定のデータにおける所定の周波数帯域が阻止されたデータである場合に、前記接続手段を介して送受信されるデータに重畳させ前記受電側の機器に対して電源を供給する電源制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明の通信装置は、電源を供給する供給側の機器に接続するための第1の接続手段と、前記第1の接続手段を介した前記供給側の機器からの電源の供給を受ける受電手段と、前記第1の接続手段を介して受信した前記供給側の機器からの所定のデータの予め設定された周波数帯域を阻止して前記供給側の機器に折り返す折り返し手段とを備えることを特徴とする。
本発明の通信システムは、複数チャンネルで再生すべきデータを伝送する第1の通信装置と、伝送されたデータに基づき再生処理を行う複数の第2の通信装置とを有する通信システムであって、前記第1の通信装置は、受電側の機器に接続するための接続手段と、外部から入力された電源を前記受電側の機器に供給するか否か制御する電源制御手段と、所定のデータを電源に重畳して前記受電側の機器に送信する送信手段と、前記受電側の機器から所定のデータを受信する受信手段とを備え、前記第2の通信装置は、供給側の機器に接続するための接続手段と、前記供給側の機器から受信したデータの予め設定された周波数帯域を阻止する周波数阻止手段と、前記周波数阻止手段により所定の周波数帯域が阻止されたデータを前記供給側の機器に折り返す折り返し手段とを備え、前記供給側の機器としての前記第1の通信装置と前記受電側の機器としての前記第2の通信装置とが接続されると、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置に送信した所定のデータの所定の周波数帯域が阻止されて折り返されたデータを前記受信手段により受信すると、前記電源制御手段は前記第2の通信装置に前記電源を供給することを特徴とする。
本発明の通信方法は、受電側の機器へのデータを送信する送信工程と、前記受電側の機器からのデータを受信する受信工程と、前記送信工程で送信した所定のデータと、前記送信した所定のデータが前記受電側の機器により折り返されて前記受信工程において受信されたデータとを比較する比較工程と、前記比較工程での比較の結果が前記受信されたデータが前記送信した所定のデータにおける所定の周波数帯域が阻止されたデータである場合に、前記受電側の機器に対して送受信するデータに重畳させ電源を供給する電源制御工程とを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、受電側の機器へのデータを送信する送信ステップと、前記受電側の機器からのデータを受信する受信ステップと、前記送信ステップで送信した所定のデータと、前記送信した所定のデータが前記受電側の機器により折り返されて前記受信ステップにおいて受信されたデータとを比較する比較ステップと、前記比較ステップでの比較の結果が、前記受信されたデータが前記送信した所定のデータにおける所定の周波数帯域が阻止されたデータである場合に、前記受電側の機器に対して送受信するデータに重畳させ電源を供給する電源制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、受電側の機器へ送信した所定のデータと、当該所定のデータが受電側の機器から折り返されたデータとを比較し、その比較結果に基づいて受電側の機器が接続されているか否かを判断して受電側の機器への電源供給を制御する。これにより、受電側の機器が接続されていなければ、供給側の機器から受電側の機器に対して電力が供給されることがなく、誤って機器接続用のコネクタや接続されたケーブルに接触しても電源が供給されず安全性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施形態では、電力を供給する供給側の機器と電力の供給を受ける受電側の機器とがデータ伝送用ケーブル(信号線)により接続される。このデータ伝送用ケーブル(信号線)を介して供給側の機器と受電側の機器との間でデータが伝送されるとともに、データ伝送用ケーブル(信号線)にAC電源を重畳し供給側の機器から受電側の機器に電力が供給される。そして、供給側の機器は、受電側の機器が接続されているか否かを判断し、判断結果に応じてAC電源の供給/停止に係る制御を行う。
また、供給側の機器から受電側の機器に電力を供給するようなシステムでは、AC電源の電圧が100Vで動作する機器と240Vで動作する機器との両方が同じコネクタを用いていることもある。そのため、100Vで動作する機器と240Vで動作する機器とを誤って接続し、100Vで動作する機器に240Vなどの高いAC電源電圧を加えることで、製品を壊してしまうという問題点もあった。そこで、本発明の実施形態では、さらに供給側の機器から受電側の機器にAC電源を供給する前に受電側の機器の種別を判別して、正しい組み合わせの場合のみ供給側の機器から受電側の機器にAC電源を供給するようにする。
図1は、本発明の一実施形態による通信装置を適用したネットワークサラウンドシステム(通信システム)の構成例を示すブロック図である。本実施形態におけるネットワークサラウンドシステムは、複数チャンネルで再生すべきデータを伝送する第1の通信装置(ソース機器)と、伝送されたデータに基づき各々が所定のチャンネルの再生処理を行う複数の第2の通信装置(シンク機器)とを有する。
図1において、801は複数チャンネルで再生すべきデータを伝送するマルチスピーカコントローラ(ソース機器)である。マルチスピーカコントローラ801は、後述するスピーカで出力されるオーディオデータをコントロールする。802〜807はスピーカ用のネットワークアダプタ(シンク機器)である。ネットワークアダプタ802〜807は、マルチスピーカコントローラ801から伝送されたデータに基づき各々が所定のチャンネルの再生処理を行う。ネットワークアダプタ802〜807は、各オーディオチャンネル用のスピーカに接続される。808〜813は5.1チャンネル用スピーカであり、それぞれ、サブウーファースピーカ、センタースピーカ、フロントレフトスピーカ、フロントライトスピーカ、リアレフトスピーカ、リアライトスピーカである。
814は、マルチスピーカコントローラ801に入力されるオーディオデータである。マルチスピーカコントローラ801に入力されたオーディオデータ814は、データ815〜820として、各ネットワークアダプタ802〜807に伝送される。データ815〜820は、オーディオデータ814と同じか、又は各スピーカで出力されるオーディオデータ814の一部分のデータである。821〜826は、各ネットワークアダプタ802〜807から伝送されるオーディオデータであり、スピーカ808〜813で出力される。すなわち、マルチスピーカコントローラ801に入力された複数チャンネルのオーディオデータ814は、割り振られた所定のチャンネルについて各シンク機器により再生処理されて各スピーカ808〜813より発音される。
図2は、本実施形態におけるネットワークサラウンドシステムの一部を詳細に示す図である。図2においては、電源及びデータを伝送するソース機器と、ソース機器に接続され電源及びデータを受けるシンク機器とをそれぞれ示している。
ソース機器101は、AC電源部103と接続し外部の商用AC電源を受電するためのコネクタ101a、及びシンク機器102と接続するためのコネクタ101bを有する。シンク機器102は、ソース機器101と接続するためのコネクタ102a、及びその他のシンク機器(不図示)と接続するためのコネクタ102bを有する。ソース機器101のコネクタ101bは、第1の通信装置が有する受電側の機器に接続するための接続手段に相当する。また、シンク機器102のコネクタ102aは、第2の通信装置が有する供給側の機器に接続するための接続手段(第1の接続手段)に相当し、コネクタ102bは受電側の機器に接続するための接続手段(第2の接続手段)に相当する。
ソース機器101が具備するコネクタ101bにはケーブル118の一端が接続され、シンク機器102が具備するコネクタ102aにはケーブル118の他端が接続されている。すなわち、ソース機器101とシンク機器102とは、ケーブル118を介して接続されている。なお、ケーブル118は、データと電源を重畳して伝送するためのデータ伝送ケーブルである。
ソース機器101の内部構成について説明する。ソース機器101は、電源スイッチ104、ローパスフィルタ(LPF)105、AC/DCコンバータ回路106、データ比較部107、メモリ108、システムコントローラ109、OFDM変調送信部110、及びOFDM復調受信部111を有する。ソース機器101は、さらに高周波アンプ112、113、出力抵抗114、高周波トランス115、及び高周波結合コンデンサ116、117を有する。アンプ112、113、抵抗114、及びトランス115により、公知技術である2線−4線変換回路が構成される。
電源スイッチ104は、コネクタ101aを介して入力されるAC電源部103からの電力(AC電源)を後段に供給するか否か(供給/停止)を切り替えるスイッチである。電源スイッチ104は、システムコントローラ109により制御される。電源スイッチ104及びそれを制御するシステムコントローラ109により電源制御手段が構成される。
電源スイッチ104がオフ状態のときには、後段にAC電源部103からの電源は供給されず、電源スイッチ104がオン状態のときには、AC電源部103からの電源が電源スイッチ104及びLPF105を介してコネクタ101bに出力される。なお、ソース機器101の電源オフ時には電源スイッチ104はオフ状態である。
AC/DC(交流/直流)コンバータ回路106は、AC電源部103からのAC電源(交流電源)をソース機器101内の内部用電源として使用するためのDC電源(直流電圧)に変換する。比較手段であるデータ比較部107は、接続可能な受電側の機器(シンク機器)が接続されているか否かを判断する接続検出に係る処理を行う。具体的には、データ比較部107は、接続対象である受電側の機器の接続の有無を検出するために、受電側との間で送受信した送信データと受信データとを比較する。
記憶手段であるメモリ108は、予め設定されたデータを記憶する不揮発性メモリ、及び一時的にデータを格納する揮発性メモリからなる。システムコントローラ109は、ソース機器101内の全体(各機能部)を制御する。
送信手段であるOFDM変調送信部110は、ソース機器からシンク機器に送信する送信データを、周波数分割多重変調処理の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調して送信する。受信手段であるOFDM復調受信部111は、シンク機器からのOFDM変調されたデータを受信し、その受信データを復調する。
アンプ112、113、抵抗114、及びトランス115により構成される2線−4線変換回路とLPF105の働きにより、OFDM変調送信部110からの伝送データは、コネクタ101bに出力される。逆に、アンプ112、113、抵抗114、及びトランス115により構成される2線−4線変換回路とLPF105の働きにより、コネクタ101bから入力された伝送データは、OFDM復調受信部111に入力される。このときLPF105は、電源スイッチ104へデータが流れ込むのを防ぐ。
このように、AC電源部103からのAC電源とOFDM変調送信部110からの送信データとが多重(重畳)されてコネクタ101bから送出される。また、コネクタ101bから入力される受信データは、LPF105により断たれるため、OFDM復調受信部111へのみ伝送される。以上説明したように、アンプ112、113、抵抗114、及びトランス115により構成される2線−4線変換回路とLPF105により、AC電源とデータが多重分離される。
次に、シンク機器102の内部構成について説明する。シンク機器102は、LPF119、電源スイッチ120、LPF121、AC/DCコンバータ回路122、システムコントローラ123、メモリ124、データ比較部125、ライン切り替えスイッチ126、及びノッチ回路127を有する。シンク機器102は、さらに高周波結合コンデンサ128、129、140、141、高周波トランス130、139、出力抵抗131、138、高周波アンプ132、133、136、137、OFDM変調送信部134、及びOFDM復調受信部135を有する。トランス130、抵抗131、及びアンプ132、133により公知技術である2線−4線変換回路が構成される。また、同様に、アンプ136、137、抵抗138、及びトランス139により、公知技術である2線−4線変換回路が構成される。
ソース機器101より供給されてコネクタ102aから入力される電力(AC電源)は、受電手段としてのLPF119を介して電源スイッチ120及びAC/DCコンバータ回路122に供給される。
電源スイッチ120は、システムコントローラ123の制御に応じて、コネクタ102a及びLPF119を介して入力されるソース機器101からの電力を後段に供給するか否か(供給/停止)を切り替える。電源スイッチ120及びそれを制御するシステムコントローラ123により電源制御手段が構成される。
電源スイッチ120がオフ状態のときには、後段に電源(電力)は供給されず、電源スイッチ120がオン状態のときには、電源(電力)が電源スイッチ120及びLPF121を介してコネクタ102bに出力される。なお、シンク機器102に電源が供給されていないときには、電源スイッチ120はオフ状態である。
AC/DCコンバータ回路122は、ソース機器101から供給されるAC電源をシンク機器102内の内部用電源としてのDC電源(直流電源)に変換して、システムコントローラ123やその他の電気回路に供給する。システムコントローラ123は、シンク機器102内の全体(各機能部)を制御する。記憶手段であるメモリ124は、予め設定されたデータを記憶する不揮発性メモリ、及び一時的にデータを格納する揮発性メモリからなる。比較手段であるデータ比較部125は、ソース機器101内のデータ比較部107と同じ機能を実現し、接続可能な受電側の機器(シンク機器)が接続されているか否かを判断する接続検出に係る処理を行う。
ライン切り替えスイッチ126は、ノッチ回路127、又はトランス130、抵抗131、及びアンプ132、133により構成される2線−4線変換回路のどちらの回路をコネクタ102aに対して接続するか切り替えるスイッチである。ライン切り替えスイッチ126は、システムコントローラ123により制御され、シンク機器102が電源の供給を受けていないときにはノッチ回路127側に接続され、電源の供給を受けているときには2線−4線変換回路側に接続される。
詳細には、シンク機器102が電源の供給を受けていないときには、ライン切り替えスイッチ126は、ノッチ回路127に接続され、またソース機器101との伝送路にあるデータを終端する終端抵抗(不図示)との接続が切断される。したがって、コネクタ102aからシンク機器102に入力されたデータは、ノッチ回路127を通ってコネクタ102aに折り返される。すなわち、ソース機器101とシンク機器102が接続され、かつ、ソース機器101がシンク機器102へ電力を供給していない場合には、ソース機器101がシンク機器102に対して送出した送信データは、シンク機器102で折り返され戻ってくる。これにより、後述する受電側の機器の接続検出が行われる。
ライン切り替えスイッチ126及びノッチ回路127により折り返し手段としての機能が実現される。さらにノッチ回路127は、供給側の機器としてのソース機器101からの所定のデータに周波数に応じた変換処理(信号処理)を施す手段及び変換処理されたデータを伝送する手段としての機能を実現する。例えば、ノッチ回路127は、後述するように所定のデータにおける予め設定された周波数帯域を阻止する(周波数阻止手段)。
一方、シンク機器102が電源の供給を受けているときには、コネクタ102aから入力されたデータは、2線−4線変換回路におけるコンデンサ128、129、トランス130、及びアンプ133を介してOFDM復調受信部(受信手段)135に入力される。よって、ソース機器101からシンク機器102へのデータ伝送が可能となる。このとき、OFDM変調送信部(送信手段)134からソース機器102への送信データは、2線−4線変換回路におけるアンプ132、抵抗131、トランス130、及びコンデンサ128、129を介してAC電源に多重されてコネクタ102aから出力される。よって、シンク機器102からソース機器101へのデータ伝送が可能となる。以上のように、トランス130、抵抗131、アンプ132、133からなる2線−4線変換回路により、AC電源とデータが多重分離される。
また、シンク機器102が電源の供給を受けているとき、OFDM復調受信部135で受信され復調されたソース機器101からのデータは、OFDM変調送信部134でOFDM変調され図示しない下位のシンク機器に対して送信される。OFDM変調送信部134からの下位のシンク機器に対する伝送データは、アンプ136、137、抵抗138、及びトランス139により構成される2線−4線変換回路とLPF121の働きにより、コネクタ102bに出力される。
同様に、コネクタ102bから入力された下位のシンク機器からの伝送データは、アンプ136、137、抵抗138、及びトランス139により構成される2線−4線変換回路とLPF121の働きにより、OFDM復調受信部135に入力され復調される。OFDM復調受信部135で復調された下位のシンク機器からの伝送データは、OFDM変調送信部134でOFDM変調されソース機器101に対して送信される。
このように、アンプ136、137、抵抗138、トランス139により構成される2線−4線変換回路とLPF121により、AC電源とデータが多重分離される。
なお、図2においては、ソース機器101及びシンク機器102のそれぞれの内部におけるデータの処理ブロック等は、従来と同様であるので図示していない。また、各機器におけるAC/DCコンバータ回路は、システムコントローラだけではなく、OFDM変調送信部やOFDM復調受信部、その他の内部の電気回路に対して直流電源を供給しているが、説明の便宜上、図示を省略している。
図3(A)〜(C)は、本実施形態におけるソース機器及び複数のシンク機器からなるシステムの各接続形態での各機器の状態を模式的に示す図である。
図3(A)は、ソース機器と2つのシンク機器1、2が、AC電源とデータが重畳して伝送されるケーブルでデイジーチェーン接続された例を示している。図3(A)に示した接続例において、AC電源を供給されたソース機器は、電力(AC電源)を後段に供給するか否かを切り替えるための機器内部に有する電源スイッチをオン状態にして、ケーブルを介してシンク機器1に電力(AC電源)を供給する。同様に、シンク機器1は、機器内部の電源スイッチをオン状態にして、ケーブルを介してシンク機器2にソース機器から供給された電力(AC電源)を供給する。
図3(B)は、ソース機器のみにAC電源が供給されている状態で、かつソース機器が具備するシンク機器を接続するためのコネクタにはなにも接続されていない例を示している。図3(B)に示した接続例の場合、AC電源が供給されているソース機器は、機器内部の電源スイッチをオフ状態にしており、シンク機器を接続するためのコネクタには電力(AC電源)を出力しない。
図3(C)は、図3(B)と同様にソース機器のみにAC電源が供給されている状態で、かつソース機器が具備するシンク機器を接続するためのコネクタにAC電源及びデータを伝送するためのケーブルが接続された例を示している。ただし、ソース機器のコネクタに接続されたケーブルの先にはシンク機器が接続されていない。図3(C)に示した接続例の場合、ソース機器に対してシンク機器は接続されていないので、ソース機器は、機器内部の電源スイッチをオフ状態にしており、シンク機器を接続するためのコネクタには電力(AC電源)を出力しない。
なお、図3には例示していないが、図3(B)や(C)と同様に受電側の機器であるシンク機器2が接続されていない場合、シンク機器1は、機器内部の電源スイッチをオフ状態にしてシンク機器2を接続するためのコネクタに電力(AC電源)を出力しない。
つまり、本実施形態では、供給側の機器は、受電側の機器が接続されていなければ、コネクタに電力(AC電源)を出力しないように、供給側の機器の内部の電源スイッチを制御しオフ状態にする。これにより、本実施形態における供給側の機器は、受電側の機器を接続するためのコネクタへのケーブル接続如何にかかわらず、受電側の機器が接続されていなければ、コネクタには電力(AC電源)を出力しない。
図4は、図2に示したノッチ回路127の構成例を示す図であり、(A)に回路構成例を示し、(B)にその回路構成で得られる周波数特性を示している。
図4(A)に示すように、ノッチ回路は、コンデンサ(C)と抵抗(R)のみの受動素子だけで構成しており、シンク機器102の電源がオフ状態(電源の供給を受けていないとき)でも動作する。
第1の抵抗(R)の一端がノッチ回路における入力端に接続され、他端が第2の抵抗(R)の一端に接続される。第2の抵抗(R)の他端がノッチ回路における出力端に接続される。第1のコンデンサ(C)の一端がノッチ回路における入力端に接続され、他端が第2のコンデンサ(C)の一端に接続される。第2のコンデンサ(C)の他端がノッチ回路における出力端に接続される。
また、第3の抵抗(R/2)は、一端が第1のコンデンサと第2のコンデンサの相互接続点に接続され、他端が接地される。第3のコンデンサ(2C)は、一端が第1の抵抗と第2の抵抗の相互接続点に接続され、他端が接地される。
図4(B)に示す周波数特性において、ゲインが落ち込んでいる周波数は、1/(2πCR)(C、Rは、図4(A)に示した回路構成での定数)であり、C及びRの値によって周波数特性を変更することができる。以上説明したように、図4に示すノッチ回路は、周波数1/(2πCR)のポイントでゲインを落とすフィルタとなる。
図5は、本実施形態において、受電側の機器の接続検出で用いる検出用データを説明するための図である。
図5(A)は、システムコントローラ109が検出用データをOFDM変調送信部110に対して出力し、OFDM変調送信部110がそのデータを分割後、サブキャリアに重畳して変調した変調波データを示す。
図5(B)は、C及びRの値を調整し図4に示したノッチ回路で阻止する周波数帯域1/(2πCR)が、図5(A)に示したOFDM変調波データの周波数帯域内に入るように調節したときの波形例を示す。図5(B)に示すように、シンク機器1及びシンク機器2に内蔵されたノッチ回路のC及びRの定数をC=C1、R=R1としたとき、1/(2πC1R1)で示した位置にフィルタ波形が形成される(この周波数で表わされる位置をポイント1と呼ぶ)。同様に、他のシンク機器に内蔵されたノッチ回路のC及びRの定数をC=C2、R=R2としたとき、1/(2πC2R2)で示した位置にフィルタ波形が形成される(この周波数で表わされる位置をポイント2と呼ぶ)。なお、ここで言う「他のシンク機器」とは、ソース機器に予め設定されている接続対象機器以外のシンク機器とする。
図5(C)は、図5(B)に示したノッチ回路によるフィルタを図5(A)に示したOFDM変調波データが通過し、それをソース機器101のOFDM復調受信部111で受信したときのデータを示す。図5(C)に示すように、周波数が1/(2πC1R1)の点(ポイント1)では、シンク機器1及びシンク機器2に内蔵されたノッチ回路によりサブキャリアが1つ以上フィルタリングされた状態となる。同様に、周波数が1/(2πC2R2)の点(ポイント2)では、他のシンク機器に内蔵されたノッチ回路によりサブキャリアが1つ以上フィルタリングされた状態となる。
図6は、本実施形態における動作例を示すフローチャー図である。図6においては、図2に示したソース機器101に商用AC電源が供給されたときに、ソース機器101とシンク機器102との間で行われる動作を一例として示している。
ソース機器101とAC電源部103とが接続され、ソース機器101に対して外部からのAC電源が供給されると、図6に示すフローチャートの動作が開始される(ステップS501)。
ステップS502にて、ソース機器101内のAC/DCコンバータ回路106は、AC電源部103から供給されるAC電源をDC電源に変換して、ソース機器101内部の各電気回路に電力(DC電源)を供給する。
ステップS503にて、ステップS502で電力が供給されて動作を開始したシステムコントローラ109は、OFDM変調送信部110に対して外部機器接続検出のための所定の検出用データ(検出信号)を出力するようにメモリ108に指示をする。メモリ108は、OFDM変調送信部110に対して検出用データ(検出信号)を出力する。OFDM変調送信部110は、供給された所定の検出用データ(検出信号)を分割後、サブキャリアに載せて(OFDM変調して)シンク機器102に対して送信する(ステップS504)。
このとき、シンク機器102は、ソース機器101から電力(AC電源)の供給を受けていない、すなわち電源がオフの状態であるので、シンク機器102内のライン切り替えスイッチ126はノッチ回路側に接続されている。そのため、ステップS505にて、シンク機器102に入力されたソース機器101からの所定の検出用データ(検出信号)は、ノッチ回路127によりフィルタリングされ、予め設定された所定の周波数帯域が阻止される。ステップS505でフィルタリングされた検出用データ(検出信号)は、ソース機器101とシンク機器102の間のケーブル118を介してソース機器101に折り返される(ステップS506)。
ステップS507にて、ソース機器101内のOFDM復調受信部111は、ステップS504でOFDM変調送信部110が送信したOFDM変調波の折り返し波を受信する。このOFDM変調波の折り返し波は、送信された所定の検出用データがシンク機器102により折り返された折り返しのデータである。OFDM復調受信部111は、受信したOFDM変調波を復調してデータ比較部107に出力する。
ステップS508にて、データ比較部107は、ステップS503でシステムコントローラ109が送信した所定の検出用データと、ステップS507でOFDM復調受信部111が受信し復調して得られたデータとを比較し、比較結果をメモリ108に出力する。ここで、データ比較部107で比較を行う際に用いる検出用データは、メモリ108内の不揮発性メモリに予め記憶されていたデータであり、ステップS503でOFDM変調送信部110に出力するデータである。
システムコントローラ109は、データ比較部107での比較結果をメモリ108から受け、送信したデータと受信したデータが一致した場合には、コネクタ101bにシンク機器102が接続されていないと判断してステップS503に戻る。一方、システムコントローラ109は、送信したデータと受信したデータが不一致(所定の一部だけが異なる。)の場合には、コネクタ101bにシンク機器が接続されたと判断してステップS509に進む。
ステップS509にて、システムコントローラ109は、データ比較部107での比較において、送信したデータと受信したデータとでどの部分が異なっていたか、すなわちどの周波数帯域が阻止されているかを確認する。本実施形態では、システムコントローラ109は、データ比較部107で比較したときに、図5(C)に示したポイント1でデータが異なっていたか、あるいはポイント2でデータが異なっていたかを確認する。なお、ソース機器101は、接続されるすべてのシンク機器が内蔵するノッチ回路127で設定されている周波数特性をメモリ108内の不揮発性メモリに記憶している。
確認の結果、送信したデータと受信したデータとがポイント1で異なっていた場合には、システムコントローラ109は、コネクタ101bに接続されたシンク機器が接続可能なシンク機器であると判断してステップS510に進む。一方、ポイント2を含む、ポイント1以外の箇所でデータが異なっていた場合には、システムコントローラ109は、接続されたシンク機器が接続対象外の機器であると判断してステップS517に進み、本フローチャートに係る動作を終了する。
以上のように、ステップS508及びS509にて、データ比較部107での比較の結果として得られる送信した所定の検出用データと受信したデータ(折り返しのデータ)の相違に基づいて、ソース機器101に接続された機器の有無及び種別が検出される。
ステップS510にて、システムコントローラ109は、電源スイッチ104をオフ状態からオン状態に切り替える。これにより、ソース機器101からシンク機器102に対して電力(AC電源)が供給される(ステップS511)。
ステップS512にて、シンク機器102のAC/DCコンバータ回路122が起動し、ソース機器101から供給されるAC電源をDC電源に変換して、シンク機器102内部の各電気回路に電力(DC電源)を供給する。
ステップS513にて、システムコントローラ123は、ライン切り替えスイッチ126をノッチ回路127側からコンデンサ128側(2線−4線変換回路側)に切り替える。これにより、シンク機器102は、折り返し手段としての機能を実現させるためのノッチ回路(周波数阻止手段)127を無効にするとともに、ソース機器101とのデータ伝送路を確保する。そして、ソース機器101とシンク機器102との間でデータ通信を確立する(ステップS514)。
ソース機器101は、接続されているシンク機器102に対して適当な時間間隔で接続可否応答を送信する。シンク機器102は、ソース機器101から送信された接続可否応答を受けると、ソース機器101に対して返答を行い、接続していることをソース機器101に伝える。なお、ソース機器101とシンク機器102との間の通信は、お互いのシステムコントローラ間で通信を行う。
ソース機器101は、接続可否応答に対するシンク機器102からの返答に基づいて、シンク機器102との接続が維持されているか切断されているかを判定する(ステップS515)。具体的には、ソース機器101は、接続可否応答に対するシンク機器102からの返答が途絶えたときには、シンク機器102との接続が切断されたと判定してステップS516に進む。一方、ソース機器101は、シンク機器102から定期的に返答が返ってきている場合には、シンク機器102との接続が維持されていると判定してステップS515をループする。
ステップS516にて、システムコントローラ109は、電源スイッチ104をオン状態からオフ状態に切り替えてシンク機器102への電力(AC電源)の供給を停止し、ステップS517に進み、本フローチャートに係る動作を終了する。
以上説明したように、ソース機器(供給側の機器)は、シンク機器の接続検出を行い、接続可能なシンク機器が接続された場合のみ接続されたシンク機器(受電側の機器)に対してAC電源を供給し、それ以外の場合はAC電源を供給しない。また、ソース機器は、シンク機器が接続中も定期的にシンク機器の接続を見ており、シンク機器が抜かれるなどシンク機器との接続が切断した場合には、直ちにシンク機器へのAC電源の供給を停止する。このようにして、供給側の機器としてのソース機器から受電側の機器としてのシンク機器へ電源を供給するか否かの電源制御が行われる。
上述のようにして電力を供給されたシンク機器102は、図6におけるステップS513での動作後、ソース機器101との間でポーリング応答を行う間に、自らが供給側の機器となってコネクタ102bに他のシンク機器が接続されていないか接続検出を行う。
図7は、図3(A)に示したシンク機器1とシンク機器2との間の接続検出を説明するための図である。図7においては、データと電源を重畳して伝送するためのケーブル(データ伝送ケーブル)を用いてデイジーチェーン接続された2つのシンク機器102、201を示している。すなわち、図7には、シンク機器同士が接続されたときの例を示している。
図7において、シンク機器102、201は、図3(A)に示したシンク機器1、2にそれぞれ対応する。シンク機器102は、ソース機器101と接続するためのコネクタ102a、及びシンク機器201と接続するためのコネクタ102bを有する。また、シンク機器201は、シンク機器102と接続するためのコネクタ201a、及びその他のシンク機器(不図示)と接続するためのコネクタ201bを有する。シンク機器102のコネクタ102aは、供給側の機器に接続するための接続手段(第1の接続手段)に相当し、コネクタ102bは受電側の機器としての別のシンク機器(第2の通信装置)201に接続するための接続手段(第2の接続手段)に相当する。また、シンク機器201のコネクタ201aは、供給側の機器としてのシンク機器(第2の通信装置)102に接続するための接続手段(第1の接続手段)に相当する。
シンク機器102が具備するコネクタ102bにはケーブル142の一端が接続され、シンク機器201が具備するコネクタ201aにはケーブル142の他端が接続されている。すなわち、シンク機器102とシンク機器201とは、ケーブル142を介して接続されている。なお、ケーブル142は、データと電源を重畳して伝送するためのデータ伝送ケーブルである。
図7に示すシンク機器102の内部構成は、図2に示したシンク機器102と同様であるので説明は省略する。
また、シンク機器201のLPF202、204、電源スイッチ203、及びAC/DCコンバータ回路205は、シンク機器102のLPF119、121、電源スイッチ120、及びAC/DCコンバータ回路122にそれぞれ相当する。シンク機器201のシステムコントローラ206、メモリ207、データ比較部208、スイッチ209、ノッチ回路210は、シンク機器102のシステムコントローラ123、メモリ124、データ比較部125、スイッチ126、ノッチ回路127に相当する。シンク機器201のコンデンサ212、212、トランス213、抵抗214、アンプ215、216は、シンク機器102のコンデンサ128、129、トランス130、抵抗131、アンプ132、133に相当する。シンク機器201のOFDM変調送信部217、及びOFDM復調受信部218は、シンク機器102のOFDM変調送信部134、及びOFDM復調受信部135に相当する。シンク機器201のアンプ219、220、抵抗221、トランス222、コンデンサ223、224は、シンク機器102のアンプ136、137、抵抗138、トランス139、コンデンサ140、141に相当する。つまり、シンク機器201の内部構成は、シンク機器102と同様であり、その説明は省略する。
図8は、ソース機器102から電力(AC電源)を供給されたシンク機器101が供給側の機器となり、受電側の機器としてのシンク機器102の接続検出を行う際の動作例を示すフローチャートである。
図6におけるステップS513での動作をシンク機器102が行った後、図8に示すフローチャートの動作が開始される(ステップS701)。
ステップS702にて、シンク機器102のシステムコントローラ123は、OFDM変調送信部134に対して外部機器接続検出のための所定の検出用データ(検出信号)を出力するようにメモリ124に指示をする。メモリ124は、OFDM変調送信部134に対して検出用データ(検出信号)を出力する。OFDM変調送信部134は、供給された所定の検出用データ(検出信号)を分割後、サブキャリアに載せて(OFDM変調して)シンク機器201に対して送信する(ステップS703)。
このとき、シンク機器201は、シンク機器102から電力(AC電源)の供給を受けていない(電源がオフの状態である)ので、シンク機器201内のライン切り替えスイッチ209はノッチ回路側に接続されている。そのため、ステップS704にて、シンク機器201に入力されたシンク機器102からの所定の検出用データ(検出信号)は、シンク機器201のノッチ回路210によりフィルタリングされ、予め設定された所定の周波数帯域が阻止される。ここで、シンク機器201のノッチ回路210は、シンク機器102のノッチ回路127と同じ定数を用いた回路である。ステップS704でフィルタリングされた検出用データ(検出信号)は、シンク機器102とシンク機器201の間のケーブル142を介してシンク機器102に戻される(ステップS705)。
ステップS706にて、シンク機器102内のOFDM復調受信部135は、ステップS703でOFDM変調送信部134が送信したOFDM変調波の折り返し波(送信された所定の検出用データに対応する折り返しのデータ)を受信する。OFDM復調受信部135は、受信したOFDM変調波を復調してデータ比較部125に出力する。
ステップS707にて、シンク機器102のデータ比較部125は、ステップS702でシステムコントローラ123が送信した検出用データと、ステップS706でOFDM復調受信部135から受けたデータとを比較し、比較結果をメモリ124に出力する。ここで、データ比較部125で比較を行う際に用いる検出用データは、メモリ124内の不揮発性メモリに予め記憶されていたデータであり、ステップS702でOFDM変調送信部134に出力するデータである。
システムコントローラ123は、データ比較部125での比較結果をメモリ124から受け、送信したデータと受信したデータが同じだった場合には、コネクタ102bにシンク機器201が接続されていないと判断してステップS702に戻る。一方、システムコントローラ123は、送信したデータと受信したデータが所定の一部で異なっていた場合には、コネクタ102bにシンク機器が接続されたと判断してステップS708に進む。
ステップS708にて、システムコントローラ123は、データ比較部125での比較において、送信したデータと受信したデータとでどの部分が異なっていたか、すなわちどの周波数帯域が阻止されているかを確認する。本実施形態では、システムコントローラ123は、データ比較部125で比較したときに、図5(C)に示したポイント1でデータが異なっていたか、あるいはポイント2でデータが異なっていたかを確認する。なお、シンク機器102は、接続されるすべてのシンク機器が内蔵するノッチ回路で設定されている周波数特性をメモリ124内の不揮発性メモリに記憶している。
確認の結果、送信したデータと受信したデータとがポイント1で異なっていた場合には、システムコントローラ123は、コネクタ102bに接続されたシンク機器が接続可能なシンク機器であると判断してステップS709に進む。一方、ポイント2を含む、ポイント1以外の箇所でデータが異なっていた場合には、システムコントローラ123は、接続されたシンク機器が接続対象外の機器であると判断してステップS716に進み、本フローチャートに係る動作を終了する。このようにして、データ比較部125での比較の結果として得られる送信した所定の検出用データと受信したデータ(折り返しのデータ)の相違に基づき、シンク機器102に接続された機器の有無及び種別が検出される。
ステップS709にて、システムコントローラ123は、電源スイッチ120をオン状態にする。これにより、シンク機器102は、ソース機器101から供給されている電力(AC電源)をシンク機器201に対して供給する(ステップS710)。
ステップS711にて、シンク機器201のAC/DCコンバータ回路205が起動し、シンク機器102から供給されるAC電源をDC電源に変換して、シンク機器201内部の各電気回路に電力(DC電源)を供給する。
ステップS712にて、シンク機器201のシステムコントローラ206は、ライン切り替えスイッチ209をノッチ回路210側からコンデンサ211側(2線−4線変換回路側)に切り替える。これにより、シンク機器201は、折り返し手段としての機能を実現させるためのノッチ回路(周波数阻止手段)210を無効にするとともに、シンク機器102とのデータ伝送路を確保する。そして、シンク機器102とシンク機器201との間でデータ通信を確立する(ステップS713)。
シンク機器102は、接続されているシンク機器201に対して適当な時間間隔で接続可否応答を送信する。シンク機器201は、シンク機器102から送信された接続可否応答を受けると、シンク機器102に対して返答を行い、接続していることをシンク機器102に伝える。なお、シンク機器102とシンク機器201との間の通信は、お互いのシステムコントローラ間で通信を行う。
シンク機器102は、接続可否応答に対するシンク機器201からの返答に基づいて、シンク機器201との接続が維持されているか切断されているかを判定する(ステップS714)。シンク機器102は、接続可否応答に対するシンク機器201からの返答が途絶えたときには、シンク機器201との接続が切断されたと判定してステップS715に進む。一方、シンク機器102は、シンク機器201から定期的に返答が返ってきている場合には、シンク機器201との接続が維持されていると判定してステップS714をループする。
ステップS715にて、シンク機器102のシステムコントローラ123は、電源スイッチ120をオフ状態にしてシンク機器201への電力(AC電源)の供給を停止し、ステップS716に進み、本フローチャートに係る動作を終了する。
以上説明したように、ソース機器(供給側の機器)101に対して受電側の機器であるシンク機器102は、ソース機器101からAC電源が供給されると、自らが供給側の機器となって受電側の機器となるシンク機器の接続検出を行う。接続検出の結果、供給側の機器としてのシンク機器102は、接続可能な他のシンク機器が接続された場合のみ接続されたシンク機器(受電側の機器)に対してAC電源を供給し、それ以外の場合はAC電源を供給しない。また、シンク機器102は、他のシンク機器が接続中も定期的にそのシンク機器の接続を見ており、そのシンク機器が抜かれた場合など接続が切断した場合には、直ちにAC電源の供給を停止する。このようにして、供給側の機器としてのシンク機器102から受電側の機器としてのシンク機器201へ電源を供給するか否かの電源制御が行われる。
なお、上述した説明では、1つのソース機器と2つのシンク機器がデイジーチェーン接続された例について述べたが、デイジーチェーン接続されるシンク機器の数はこれに限定されるものではない。デイジーチェーン接続されるシンク機器の数は、上述した例より増加しても良く、シンク機器102とシンク機器201との間で行う接続検出と同様に接続されるシンク機器間で接続検出を行ってAC電源の供給を制御するようにすれば良い。
また、上述したステップS708での動作は、接続されるすべてのシンク機器が内蔵するノッチ回路で設定されている周波数特性を、機器の属性データとしてシンク機器102のメモリ124内の不揮発性メモリに予め記憶しているという前提で動作を説明した。ソース機器101からAC電源を供給されたシンク機器が接続検出を行って他のシンク機器の接続を検出する際、他のシンク機器の周波数特性に係るデータ(種別に応じた属性データ)を予め持っていない場合の方法について図9を参照して説明する。
図9(A)は、図8におけるステップS708において、シンク機器102が、接続された他のシンク機器から受信し復調したデータと比較するデータ(機器の種別に応じた属性データ)をソース機器101から取得する例を示している。図9(A)において、シンク機器102のシステムコントローラ123は、接続されるシンク機器の周波数特性に係るデータ(属性データ)をソース機器101に対して要求し、そのデータを受信して記憶手段であるメモリ124内に記憶する。
シンク機器102は、ソース機器101から提供された周波数特性に係るデータと他のシンク機器から受信し復調したデータとを比較することにより、接続された他のシンク機器が接続対象の機器であるか否かを判別する。すなわち、シンク機器102は、メモリ124に記憶した属性データと、他のシンク機器から所定の周波数帯域が阻止されて折り返されたデータとを照合することにより機器の種別を判別し、接続された他のシンク機器が接続対象の機器であるか否かを判別する。
図9(B)は、図9(A)に示すようにしてシンク機器201がシンク機器102に接続可能なシンク機器と判断されてAC電源を供給されたときに、さらにシンク機器201が別のシンク機器が接続されているかどうかを検出する例を示している。すなわち、図9(B)は、図8に示した動作において、シンク機器102をシンク機器201とし、シンク機器201を他の別のシンク機器とした場合のステップS708の動作を説明するものである。
図9(B)において、シンク機器201のシステムコントローラ206は、シンク機器201に接続された他のシンク機器から受信し復調したデータと比較する周波数特性に係るデータ(属性データ)を、上位側の機器であるシンク機器102に対して要求する。ここで、シンク機器102は、図9(A)において説明したように、接続されるシンク機器の周波数特性に係るデータ(属性データ)を、すでにソース機器101から受信してメモリ124内に記憶してあるので、そのデータをシンク機器201に対して送信する。シンク機器201は、シンク機器102から受信した周波数特性に係るデータ(属性データ)をメモリ207内に記憶し、そのデータと他のシンク機器からのデータとを比較することにより、接続された他のシンク機器が接続対象の機器であるか否かを判断する。
図9(C)は、図8におけるステップS708において、シンク機器102が、接続された他のシンク機器から受信し復調したデータとのデータ比較をソース機器101に依頼する例を示している。図9(C)において、シンク機器102のシステムコントローラ123は、接続された他のシンク機器から受信し復調したデータをソース機器101に対して送信し、他のシンク機器の接続可否判断をソース機器101に依頼する。ソース機器101は、シンク機器102より送信された他のシンク機器からのデータと、自らが有するメモリ108に記憶している周波数特性に係るデータとを比較する。シンク機器102は、ソース機器101での比較結果として、接続されている他のシンク機器が接続対象の機器であるか否かを示す接続可否応答(接続可否判断に係る情報)をソース機器101から受信し、それに応じて以降の動作を行う。
図9(D)は、図9(C)に示すようにしてシンク機器201がシンク機器102に接続可能なシンク機器と判断されてAC電源を供給されたときに、さらにシンク機器201が別のシンク機器が接続されているかどうかを検出する例を示している。すなわち、図9(D)は、図8に示した動作において、シンク機器102をシンク機器201とし、シンク機器201を他の別のシンク機器とした場合のステップS708の動作を説明するものである。
図9(D)において、シンク機器201のシステムコントローラ206は、シンク機器201に接続された他のシンク機器から受信し復調したデータを、上位側の機器であるシンク機器102に対して送信し、他のシンク機器の接続可否判断を依頼する。シンク機器102は、図9(C)に示すようにソース機器101に対して接続可否判断を依頼しており、シンク機器102自身で接続可否判断を行うことができない。したがって、シンク機器201から接続可否判断を依頼されたシンク機器102は、ソース機器101に対してシンク機器201より送信された他のシンク機器からのデータを送信し、シンク機器201に接続された他のシンク機器の接続可否判断を依頼する。
ソース機器101は、シンク機器201に接続された他のシンク機器からのデータと、自らが有するメモリ108に記憶している周波数特性に係るデータとを比較する。シンク機器102は、ソース機器101での比較結果として、シンク機器201に接続されている他のシンク機器が接続対象の機器であるか否かを示す接続可否応答(接続可否判断に係る情報)をソース機器101から受信しメモリ124に記憶する。さらにシンク機器102は、受信し記憶した接続可否応答(接続可否判断に係る情報)をシンク機器201に対して送信する。そして、シンク機器201は、シンク機器102により転送されたソース機器101からの接続可否応答を受信し、それに応じて以降の動作を行う。
以上のようにして、シンク機器が他のシンク機器の周波数特性に係るデータを予め持っていなくとも、接続された他のシンク機器が接続対象の機器であるか否かを判断することが可能となる。以下、シンク機器間での接続可否判断を行う場合には、図9(B)や図9(D)に示したように、上位側のシンク機器に対して問い合わせを行うことにより接続可否判断を行うことができる。なお、シンク機器が他のシンク機器に対して接続可否判断を行う方法は、ここまで述べた3通りのうちのどれか一つをすべてのシンク機器が用いて行うものである。
以上、説明したように本実施形態によれば、電力(AC電源)を供給するソース機器(供給側の機器)は、電力(AC電源)の供給を受けるシンク機器(受電側の機器)に送信した検出用データとシンク機器での折り返しによる受信データとを比較する。その結果、ソース機器は、送信したデータと受信データとが一致している場合には、コネクタに接続対象のシンク機器が接続されていないと判断し、コネクタへのAC電源の供給を停止する。一方、送信したデータと受信データとが所定の一部で異なる場合には、ソース機器は、コネクタに接続対象のシンク機器が接続されていると判断し、コネクタ及びケーブルを介して、接続されたシンク機器へAC電源を供給する。
これにより、簡単な構成で、供給側の機器であるソース機器は、コネクタに接続対象のシンク機器が接続されたかどうかを正確に検出することができ、接続対象のシンク機器が接続されていればシンク機器に対してAC電源を供給することができる。また、コネクタにシンク機器が接続されていない、又は接続されてはいるが接続対象のシンク機器でない場合には、コネクタにAC電源を出力しないようにすることができる。したがって、従来と比較して安全性を向上させることができ、かつ機器種別を確認した後にAC電源を供給することで受電側の機器を誤って破壊することも防止することができる。
さらに、シンク機器の下位に別のシンク機器が接続された場合にも、上位側のシンク機器が接続検出を行うことで、同様の効果が得られる。
また、本実施例では、接続検出用に送信されたOFDM変調波を、バンドエリミネーションフィルタ(BEF:Band Elimination Filter)である、ノッチ回路でフィルタリングした。本発明はこれに限定されるものではなく、他の回路を用いて検出データであるOFDM変調波をフィルタリングしても構わない。例えばBEFの代わりに、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)、ハイパスフィルタ(HPF:High Pass Filter)、バンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)の回路などを用いても良い。例えば、AC100Vの電源で動作するシンク機器はノッチ回路の代わりにLPFを具備し、AC200Vの電源で動作するシンク機器はノッチ回路の代わりにHPFを具備して、お互いの機器種別を判別することが可能である。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置又はシステム内のコンピュータ(CPU又はMPU)に対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムを供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータに格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体は本発明を構成する。また、そのプログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
例えば、システムコントローラ109、123、206が、メモリ108、124、207に格納したプログラムを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現される場合も、本発明の範疇に含まれる。
また、供給されたプログラムがコンピュータにて稼働しているオペレーティングシステム又は他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムがコンピュータに係る機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムの指示に基づいてその機能拡張ボード等に備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の一実施形態における通信システムの構成例を示す図である。 本実施形態における通信システムの一部を詳細に示す図である。 本実施形態における通信システムの各接続形態での各機器の状態を模式的に示す図である。 本実施形態におけるノッチ回路の構成例を示す図である。 本実施形態における接続検出で用いる検出用データを説明するための図である。 本実施形態における動作例を示すフローチャートである。 本実施形態におけるシンク機器間での接続検出を説明するための図である。 本実施形態にて、シンク機器が接続検出を行う際の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態における接続検出の他の手法を説明するための図である。
符号の説明
101 ソース機器(第1の通信装置)
102 シンク機器(第2の通信装置)
101b、102a コネクタ
104、120 電源スイッチ
105、119、121 ローパスフィルタ(LPF)
107、125 データ比較部
108、124 メモリ
109、123 システムコントローラ
110、134 OFDM変調送信部
111、135 OFDM復調受信部
112、113、132、133、136、137 高周波アンプ
114、131、138 出力抵抗
115、130、139 高周波トランス
126 ライン切り替えスイッチ
127 ノッチ回路(ノッチフィルタ)

Claims (14)

  1. 受電側の機器に接続するための接続手段と、
    前記接続手段を介して前記受電側の機器へのデータを送信する送信手段と、
    前記接続手段を介して前記受電側の機器からのデータを受信する受信手段と、
    前記送信手段より送信した所定のデータと、前記送信した所定のデータが前記受電側の機器により折り返されて前記受信手段により受信されたデータとを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果が、前記受信されたデータが前記送信した所定のデータにおける所定の周波数帯域が阻止されたデータである場合に、前記接続手段を介して送受信されるデータに重畳させ前記受電側の機器に対して電源を供給する電源制御手段とを備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記送信した所定のデータと前記送信した所定のデータが前記受電側の機器により折り返されて前記受信手段により受信されたデータとの相違を基に、前記受電側の機器の接続の有無及び機器の種別を検出する検出手段を有することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 電源を供給する供給側の機器に接続するための第1の接続手段と、
    前記第1の接続手段を介した前記供給側の機器からの電源の供給を受ける受電手段と、
    前記第1の接続手段を介して受信した前記供給側の機器からの所定のデータの予め設定された周波数帯域を阻止して前記供給側の機器に折り返す折り返し手段とを備えることを特徴とする通信装置。
  4. 前記折り返し手段は、受動素子で構成されたフィルタにより予め設定された周波数帯域を阻止することを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  5. 前記受電手段にて前記供給側の機器からの電源の供給を受けた後、前記折り返し手段を無効にすることを特徴とする請求項3又は4記載の通信装置。
  6. 受電側の機器に接続するための第2の接続手段と、
    前記第2の接続手段を介して前記受電側の機器へのデータを送信する送信手段と、
    前記第2の接続手段を介して前記受電側の機器からのデータを受信する受信手段と、
    前記送信手段より送信した所定のデータと、前記送信した所定のデータが前記受電側の機器により折り返されて前記受信手段により受信されたデータとの比較の結果が、前記受信されたデータが前記送信した所定のデータにおける所定の周波数帯域が阻止されたデータである場合に、前記第2の接続手段を介して送受信されるデータに重畳させ前記受電側の機器に対して電源を供給する電源制御手段とを備えることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の通信装置。
  7. 複数チャンネルで再生すべきデータを伝送する第1の通信装置と、伝送されたデータに基づき再生処理を行う複数の第2の通信装置とを有する通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    受電側の機器に接続するための接続手段と、
    外部から入力された電源を前記受電側の機器に供給するか否か制御する電源制御手段と、
    所定のデータを電源に重畳して前記受電側の機器に送信する送信手段と、
    前記受電側の機器から所定のデータを受信する受信手段とを備え、
    前記第2の通信装置は、
    供給側の機器に接続するための接続手段と、
    前記供給側の機器から受信したデータの予め設定された周波数帯域を阻止する周波数阻止手段と、
    前記周波数阻止手段により所定の周波数帯域が阻止されたデータを前記供給側の機器に折り返す折り返し手段とを備え、
    前記供給側の機器としての前記第1の通信装置と前記受電側の機器としての前記第2の通信装置とが接続されると、前記第1の通信装置は、前記第2の通信装置に送信した所定のデータの所定の周波数帯域が阻止されて折り返されたデータを前記受信手段により受信すると、前記電源制御手段は前記第2の通信装置に前記電源を供給することを特徴とする通信システム。
  8. 前記第2の通信装置は、
    受電側の機器に接続するための接続手段を備えるとともに、
    前記第1の通信装置から電源を受電した後、
    供給される前記電源を前記受電側の機器に供給するか否か制御する電源制御手段と、
    所定のデータを電源に重畳して前記受電側の機器に送信する送信手段と、
    前記受電側の機器から所定のデータを受信する受信手段とを備え、
    前記供給側の機器としての前記第2の通信装置と前記受電側の機器としての別の通信装置とが接続されると、前記供給側の機器としての第2の通信装置は、前記受電側の機器としての前記別の通信装置に送信した所定のデータの所定の周波数帯域が阻止されて折り返されたデータを前記受信手段により受信すると、前記第2の通信装置の前記電源制御手段は、前記受電側の機器としての前記別の通信装置に前記電源を供給することを特徴とする請求項7記載の通信システム。
  9. 前記第1の通信装置は、
    前記受電側の機器の種別に応じた属性データを予め記憶する記憶手段を備え、
    前記供給側の機器としての前記第1の通信装置と前記受電側の機器としての前記第2の通信装置とが接続されると、前記第1の通信装置は、送信した所定のデータの所定の周波数帯域が阻止されて折り返されたデータを前記記憶手段で記憶した属性データと照合することにより前記受電側の機器の種別を判別し、判別の結果に応じて前記第2の通信装置に電源を供給することを特徴とする請求項8記載の通信システム。
  10. 前記第2の通信装置は、
    前記受電側の機器の種別に応じた属性データを記憶する記憶手段を備え、
    前記供給側の機器としての前記第2の通信装置と前記受電側の機器としての前記別の通信装置とが接続されると、前記供給側の機器としての第2の通信装置は、送信した所定のデータの所定の周波数帯域が阻止されて折り返されたデータを前記記憶手段で記憶した属性データと照合することにより前記受電側の機器の種別を判別し、判別の結果に応じて前記受電側の機器としての前記別の通信装置に電源を供給することを特徴とする請求項8記載の通信システム。
  11. 前記記憶手段で記憶する属性データは、予め記憶しておくか、又は前記供給側の機器としての通信装置から電源を受電した後、当該供給側の機器から受信し記憶することを特徴とする請求項10記載の通信システム。
  12. 前記第2の通信装置は、
    前記供給側の機器としての当該第2の通信装置に前記受電側の機器としての前記別の通信装置が接続可能かどうかの接続可否判断に係る情報を前記第1の通信装置から受信し記憶する記憶手段を備え、
    前記供給側の機器としての前記第2の通信装置に前記受電側の機器としての前記別の通信装置とが接続されると、前記供給側の機器としての第2の通信装置は、前記記憶手段で記憶した接続可否判断に係る情報に基づいて前記受電側の機器としての前記別の通信装置に電源を供給することを特徴とする請求項8記載の通信システム。
  13. 受電側の機器へのデータを送信する送信工程と、
    前記受電側の機器からのデータを受信する受信工程と、
    前記送信工程で送信した所定のデータと、前記送信した所定のデータが前記受電側の機器により折り返されて前記受信工程において受信されたデータとを比較する比較工程と、
    前記比較工程での比較の結果が、前記受信されたデータが前記送信した所定のデータにおける所定の周波数帯域が阻止されたデータである場合に、前記受電側の機器に対して送受信するデータに重畳させ電源を供給する電源制御工程とを有することを特徴とする通信方法。
  14. 受電側の機器へのデータを送信する送信ステップと、
    前記受電側の機器からのデータを受信する受信ステップと、
    前記送信ステップで送信した所定のデータと、前記送信した所定のデータが前記受電側の機器により折り返されて前記受信ステップにおいて受信されたデータとを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップでの比較の結果が、前記受信されたデータが前記送信した所定のデータにおける所定の周波数帯域が阻止されたデータである場合に、前記受電側の機器に対して送受信するデータに重畳させ電源を供給する電源制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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