JP4299607B2 - 電力線通信用受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、配線を伝送路に利用した電力線通信に関し、特に、配線を伝送する通信信号に基づく該配線から放射された電波を受信する電力線通信用受信機に関する。
近年、通信技術の進展により様々な技術分野でネットワーク化が進んでおり、建物内の様々な機器がネットワークに接続されつつある。これら機器をネットワークに接続しこれら機器を有機的に連携運転することによって、さらに建物外のネットワークとこの建物内のネットワークとを相互接続して外部の通信端末からこれら機器に運転を指示することによって、省エネルギーや遠隔制御などに対応すると共に安全で快適な暮らしを提供しようとするものである。これら機器は、ネットワークを通じて通信信号を相互に送受信するが、通信信号の伝送方法の一つにこれら機器に電力を供給する配線を利用した電力線通信がある。この電力線通信は、既設の配線を利用することから新たな伝送路を布設する必要がないという利点がある。そして、そのために、導入に伴う初期費用がその分低廉であり、建物の美観も損ねない、という利点もある。
図6は、従来の電力線通信システムの構成を示す図である。図6において、従来の電力線通信システム100は、電力線通信を行う電力線通信用機器10と、受電及び電力線通信信号を送受信するために電力線通信用機器10が接続されるコンセント11と、コンセント11や照明器具等の各種機器(不図示)まで主に電気を導くための屋内配線分岐線Lと、一般電気事業者の配電系統から電力メータ(不図示)で受電した電気を導く屋内配線母線LMを各屋内配線分岐線L(例えばL1、L2、L2’、L3)に分岐する分電盤12とを備えて構成される。
一般に配電系統から分電盤12までは、1本の中性線M1(不図示)及び中性線M1と100Vの電位差がある2本の電圧線M2、M3(不図示)からなる単相3線式で給電され、屋内配線母線LMと屋内配線分岐線Lとは、分電盤12において、中性線M1と電圧線M2との線間100V、中性線M1と電圧線M3との線間100V、及び、電圧線M2と電圧線M3との線間200Vの3組の組み合わせのうちの何れかで接続される。コンセント11は、一般にこれに接続される負荷の使用態様等を考慮して建築物の屋内各所に複数設けられる。図6には、部屋Aにコンセント11−a、11−b、11−dの3個が設置され、部屋Bにコンセント11−cの1個が設置される例が示されている。また、屋内配線分岐線Lは、一般に給電の管理区分に応じて複数布設される。図6には、分電盤12からコンセント11−dに至る屋内配線分岐線L1と、分電盤12からコンセント11−aに至る屋内配線分岐線L2及び屋内配線分岐線L2から分岐してコンセント11−bに至る屋内配線分岐線L2’と、分電盤12からコンセント11−cに至る屋内配線分岐線L3との3本が布設されている例が示されている。
図6では、電力線通信用機器10−aは、コンセント11−aに接続され、電力線通信用機器10−bは、コンセント11−bに接続され、そして、電力線通信用機器10−cは、コンセント11−cに接続されており、これら各電力線通信用機器10は、各屋内配線分岐線Lを通信信号の伝送路として用いて相互に電力線通信を行う。
また、電力線通信に関する文献として例えば、特許文献1がある。図7は、特許文献1に記載の電力線通信システムの構成及び中継装置の構成を示す図である。図7(A)は、電力線通信システムの構成を示し、図7(B)は、中継装置の構成を示す。
図7(A)において、特許文献1に記載の電力線通信システム200は、電源101と、電源101からの電気を導く電力線幹線103と、電力線幹線103からブレーカ102−aを介して分岐する電力線支線103−aと、電力線幹線103からブレーカ102−bを介して分岐する電力線支線103−bと、電力線幹線103に接続する端末機104と、電力線支線103−aに接続すると共に負荷105−aを制御する端末機104−aと、電力線支線103−aに接続すると共にセンサ106−aを制御するバックアップ電源付きセンサ端末機141−aと、電力線支線103−bに接続すると共に負荷105−bを制御する端末機104−bと、電力線支線103−bに接続すると共にセンサ106−bを制御するバックアップ電源付きセンサ端末機141−bと、電力線幹線103、電力線支線103−a及び電力線支線103−bにそれぞれ接続する中継装置107−c、中継装置107−a及び中継装置107−bとを備えて構成される。
図7(B)において、中継装置107は、無線信号を送受信するアンテナ171と、アンテナ171で受信した電波を無線信号に復調する無線復調手段172と、無線復調手段172で復調した無線信号を電力線通信用の信号に変換する無線・電力線信号変換手段173と、無線・電力線信号変換手段173の出力を電力線通信信号に変調して電力線幹線103又は電力線支線103−a、103−bに送信する変調手段174と、電力線幹線103又は電力線支線103−a、103−bから受信した電力線通信信号を復調する復調手段179と、復調手段179で復調した信号を無線通信用の信号に変換する電力線・無線信号変換手段178と、電力線・無線信号変換手段178の出力を変調してアンテナ171に出力する無線変調手段177と、これら無線・電力線信号変換手段173、電力線・無線信号変換手段178、変調手段174及び復調手段179を制御する制御手段176と、中継すべき端末機104又はセンサ端末機141のアドレス、及び、電力線通信信号を受信したことを示すフラグを記憶する記憶手段175とを備えて構成される。電力線通信信号を受信した際には、中継装置107は、記憶手段175にフラグを立てると共に、当該電力線通信信号の送信元アドレスが記憶手段175に記憶されているアドレスと一致すると常にこの電力線通信信号を無線信号に変換してアンテナ171より空中に放射する。一方、無線信号を受信した際には、中継装置107は、記憶手段175にフラグが立っていないと、この無線信号を電力線通信信号に変換して当該中継装置107が接続する電力線幹線103又は電力線支線103−a、103−bに送信する。
このような構成によって特許文献1に記載の電力線通信システム200は、電力線通信用の機器である各端末機104及び各センサ端末機141が相互に電力線通信を行うが、ブレーカ102が遮断状態になって物理的に伝送媒体(電力線幹線103及び電力線支線103−a、103−b)が切断されたために、端末機104と各センサ端末機141との間で電力線通信を行い得ない場合に、各中継装置107が無線中継することによって端末機104と各センサ端末機141との間の通信を可能としている。
特開平10−276121号公報
ところで、電力線通信では、図6を見ると分かるように、電力線通信用機器10−aと電力線通信用機器10−bとのように同一の屋内配線分岐線L2、L2’に接続されている場合には、伝送距離が比較的短いので伝送ロスや伝送中に乗るノイズの影響が少なく、また、上述の3組のうちの何れか1つの組み合わせとなり異なる組み合わせ(異相)となることもない。このため、このような状況の電力線通信用機器10−aと電力線通信用機器10−bとは、良好に電力線通信を行うことができる。しかしながら、電力線通信用機器10−aと電力線通信用機器10−cとのように異なる屋内配線分岐線L2、L3に接続されている場合には、屋内配線分岐線L3に送受信された通信信号は分電盤12を介して屋内配線分岐線L2に受送信されるため、伝送距離が比較的長くなるので伝送ロスや伝送中に乗るノイズの影響が大きく、また、屋内配線分岐線L2の組み合わせと屋内配線分岐線L3の組み合わせとは異なる(異相)ことも多い。例えば、屋内配線分岐線L2の組み合わせが中性線M1と電圧線M2との組であって屋内配線分岐線L3の組み合わせが中性線M1と電圧線M3との組である場合である。このため、このような状況の電力線通信用機器10−aと電力線通信用機器10−cとは、物理的距離が近い場所にあるにもかかわらず、良好に電力線通信を行うことができない場合があった。
特に、ビルでは、フロアが比較的広いことから、多数の屋内配線分岐線で給電されるために、そして、それら屋内配線分岐線が長くなるために、さらに、各フロアの屋内配線分岐線Lが屋上や地下に設置される受電設備からフロアごとに設置される分電盤を介して配線されるために、電力線通信用機器が電力線通信を良好に行うことができない場合がよりあった。
また、集合住宅等では、各戸が相互に電力線通信を行いたいという要望もあるが、従来のシステムでは、各戸は、屋内配線分岐線、分電盤、屋内配線母線、電力メータ及び配電系統を介して電力線通信を行うことになるので、上述の問題が同様に生じる。
一方、特許文献1に記載の中継装置は、ブレーカの作動状態に関わらず電力線幹線103又は電力線支線103−a、103−bから通信信号を受信した場合に常にその通信信号を空中に放射するため、復調手段179、電力線・無線信号変換手段178及び無線変調手段177から構成される無線送信手段が必要であり、さらに、常に通信信号が空中に放射されるからアンテナ171からも通信信号が受信されるので、フラグを立てたる処理やこのフラグに応じてアンテナ171から受信した通信信号を処理する制御手段も必要である。このため、中継装置107が複雑な回路構成となる。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、伝送ロスが大きい場合や異相となった場合やノイズが多い場合等でも、配線を伝播する通信信号を有効に利用することによって電力線通信用機器に電力線通信を行わせしめる電力線通信用受信機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る電力線通信用受信機は、電力を供給する第1配線から放射される前記第1配線を伝送する通信信号に基づく電波を受信するアンテナと、前記アンテナで受信した電波に基づく通信信号を電力に重畳して出力する出力回路と、電力を供給する第2配線に接続するためのプラグと、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号をそのまま出力するとともに、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号のうち該電力を通過させると共に該通信信号を遮断する回路であって、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号をそのまま出力するか、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号のうち該電力を通過させると共に該通信信号を遮断するか、を選択的に行う回路であって、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号をそのまま出力する場合において、その通過周波数帯域を高域側に伸ばして該通信信号の周波数帯域を含む分離・通過回路、前記プラグを介して入力される通信信号の劣化状態に応じて前記第2配線から前記通信信号の内容を得るに充分な通信信号が得られる場合には、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号をそのまま出力させる第1制御信号を前記分離・通過回路に出力するともに前記出力回路の出力が前記分離・通過回路の出力に重畳しないようにさせる第2制御信号を前記出力回路に出力する一方、前記プラグを介して入力される通信信号の劣化状態に応じて前記第2配線から前記通信信号の内容を得るに充分な通信信号が得られない場合には、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号のうち該電力を通過させると共に該通信信号を遮断させる第3制御信号を前記分離・通過回路に出力するとともに前記出力回路の出力が前記分離・通過回路の出力に重畳するようにさせる第4制御信号を前記出力回路に出力する制御回路とを備える
また、アンテナで受信した電波に基づく通信信号の波形が劣化している場合にも適切な通信信号を電力線通信用受信機に接続される電力線通信用機器に出力する観点から、上述の電力線通信用受信機において、前記出力回路は、前記アンテナで受信した電波から通信信号を再生する受信回路と、前記受信回路で再生した通信信号を電力に重畳して出力する結合回路とを備える。
さらに、所要強度の通信信号を電力線通信用受信機に接続される電力線通信用機器に出力する観点から、上述のこれら電力線通信用受信機において、前記出力回路は、入力を増幅する増幅器を前記結合回路の入力側にさらに備える。
また、上述のこれら電力線通信用受信機において、前記結合回路は、前記通信信号の周波数帯域を通過周波数帯域に含むバンドパスフィルタであ
このような構成の電力線通信用受信機は、第2配線から通信信号の内容を得るに充分な通信信号が得られない場合でも、第1配線から放射される第1配線を伝送する通信信号に基づく電波から通信信号を得ることができる。そして、このような構成の電力線通信用受信機は、よりSN比の良好な通信信号を出力することができる
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1の実施形態の構成)
図1は、第1の実施形態における電力線通信システムの一構成例を示す図である。図2は、第1の実施形態における電力線通信用受信機の構成を示すブロック図である。図3は、結合回路及び分離回路のゲイン・周波数特性を示す図である。
図1において、第1の実施形態における電力線通信システム1は、電力線通信用機器10と、コンセント11と、屋内配線分岐線Lと、分電盤12と、電力線通信用受信機30とを備えて構成される。
電力線通信用機器10は、配線を伝送路として用いることによって通信信号を送受信する電力線通信用の送受信機部分を少なくとも備える機器であって、電気をエネルギー源として稼動する機器部分をさらに備えてもよい。この機器部分は、電力線通信用機器10が提供する機能によって決定され、例えば、照明器具及び空調装置等のオフィス環境や住戸環境を調整する調整装置、監視カメラ、インターホン、住宅情報盤及び電気錠装置等の住戸設備、テレビジョン、ビデオテープレコーダ、DVDレコーダ及び洗濯機等の家庭電化製品、コンピュータ等の情報処理装置、電話機及びファクシミリ装置等の通信機器、煙センサ、温度センサ、照度センサ及び防犯センサ等のセンサ、そして、脈拍計、体温計、血中酸素濃度計及び心電図計等の医療機器等である。なお、電力線通信用機器10が電力線通信用の送受信機部分のみを備える場合には、調整装置や住戸設備等が電力線通信を行えるようにするアダプタとしての役割を果たす。
コンセント11は、電力線通信用機器10や電力線通信用受信機30が屋内配線分岐線Lに接続するために、プラグを差し込むプラグ差込口である。コンセント11は、一般にこれに接続される負荷の使用態様や設置される空間の使用用途等を考慮して、住戸やビル等の建築物における屋内各所に複数設けられる。図1には、図6と同様に、部屋Aにコンセント11−a、11−b、11−dの3個が設置され、部屋Bにコンセント11−cの1個が設置される例が示されている。
屋内配線分岐線Lは、受電設備である電力メータ(不図示)で一般電気事業者の配電系統から受電した電気を、コンセント11や照明器具等の各種機器(不図示)等が設置される屋内各所まで導く導体線であり、配線の一例である。屋内配線分岐線Lは、一般に給電の管理区分に応じて複数布設される。屋内配線分岐線Lは、図1には、図6と同様に、分電盤12からコンセント11−dに至る屋内配線分岐線L1と、分電盤12からコンセント11−aに至る屋内配線分岐線L2及び屋内配線分岐線L2から分岐してコンセント11−bに至る屋内配線分岐線L2’と、分電盤12からコンセント11−cに至る屋内配線分岐線L3との3本が布設されている例が示されている。
分電盤12は、電力メータで受電した電気を複数に分配する場合に、屋内配線母線LMを複数の屋内配線分岐線Lに接続する分岐装置である。また、必要に応じて、屋内配線母線LMは、配線用遮断器(ブレーカ)を介して各屋内配線分岐線Lに接続される。
電力線通信用機器10は、屋内配線分岐線Lから電力供給を受けると共に屋内配線分岐線Lを通信信号の伝送路として利用するために、通常は、電力線通信用機器10−bや電力線通信用機器10−cのように、コンセント11に直接接続されるが、より確実に通信信号を受信する観点から、電力線通信用機器10−aのように、電力線通信用受信機30を介してコンセント11に接続される。
第1の実施形態における電力線通信用受信機30は、屋内配線分岐線Lから放射される屋内配線分岐線Lを伝送する通信信号に基づく電波20を受信すると共に、受信した電波から通信信号を再生して再生した通信信号を電力線通信用機器10に出力する装置である。以下、電力線通信用受信機30の構成について詳細に説明する。
図2において、電力線通信用受信機30は、アンテナ31と、再生出力回路32と、電源回路35と、コンセント36と、分離回路37と、プラグ38とを備えて構成される。
プラグ38は、屋内配線分岐線Lのコンセント11に差し込む差込栓であって、屋内配線分岐線Lより電力を取り込むと共に屋内配線分岐線Lに通信信号が伝送されている場合にはこの通信信号も取り込む。プラグ38は、分離回路37に接続される。
分離回路37は、プラグ38から入力された電力及び通信信号のうち、電力を通過すると共に通信信号を遮断する回路であり、例えば、電力の周波数を含む周波数帯域を通過させると共に通信信号の周波数帯域を含む周波数帯域を遮断するローパスフィルタ(LPF)である。図3(b)は、分離回路37のゲイン・周波数特性を示す図であり、その横軸は周波数であり、縦軸はゲイン[dB]である。LPFの遮断周波数(カットオフ周波数)fcは、図3(b)に示すように電力の周波数fpと通信信号の周波数帯域fbとの間に設定される。通信信号の周波数帯域fbがfs1≦fb≦fs2であって電力の周波数fpに対してfp<fs1の関係にある場合には、LPFの遮断周波数fbは、fp<fc<fs1となるように設定される。即ち、LPFの通過周波数帯域R3に電力の周波数fpが含まれるように設定され、通信信号の周波数帯域fbがLPFの遮断周波数帯域R4に含まれるように設定される。このようにLPFの遮断周波数fcを決定することにより、電力を通過させる共に通信信号を遮断することができる。また、分離回路37によって、屋内配線分岐線L内の白色ガウスノイズ(AWGN)や高周波の狭帯域ノイズ等も遮断することができる。
ここで、電力の周波数fpは、例えば、電力が商用電力の場合には、周波数50Hz(東日本)又は60Hz(西日本)である。信号通信の周波数帯域fbは、電波法の規定によって決定され、例えば、通信速度が低速の電力線通信の場合には10kHz〜450kHzである。
電源回路35は、分離回路37の出力から電力を取り込み、交流を直流に変換して再生出力回路32に直流電源を供給する回路である。電源回路35は、例えば、分離回路37の出力から取り込んだ電力の電圧を所要の電圧に変換する変圧回路と、変圧回路の交流出力を整流する整流回路と、整流回路の脈流出力を直流に平滑する平滑回路とを備えて構成され、平滑回路の直流出力を負荷変動や温度変動等に対して安定化させて出力する安定化回路を必要に応じてさらに備えて構成される。変圧回路は、例えば、トランスを備えて構成され、整流回路は、例えば、ダイオードを備えた半端整流回路又は全波整流回路で構成される。平滑回路は、例えば、コンデンサを備えて構成され、安定化回路は、例えば、三端子レギュレータを備えて構成される。変圧回路の所要の電圧は、直流電源を供給する再生出力回路32に印加すべき電圧値等に応じて決定される。
アンテナ31は、屋内配線分岐線Lから放射された通信信号に基づく電波20を受信し、受信した電波を電気に変換するエネルギー変換器であり、その出力は、再生出力回路32に入力される。
再生出力回路32は、アンテナ31で受信した電波から通信信号を再生し該再生した通信信号を出力する回路であり、例えば、受信回路321と、増幅器(AMP)322と、結合回路323とを備えて構成される。
受信回路321は、アンテナ31の出力波形を屋内配線分岐線Lを伝送していた通信信号の波形に再生する回路であり、その出力は、AMP322に入力される。受信回路321は、例えば、復調回路及び変調回路を備えて構成される。このように受信回路321によって通信信号を再生するので、より良好なSN比で通信信号を電力線通信用機器10に出力することができる。AMP322は、受信回路321の出力を一定の増幅率で増幅する回路であり、その出力は、結合回路323に入力される。このようにAMP322を備えるのでアンテナ31で受信した電波20が微弱な場合でも所要のレベルで電力線通信用機器10に出力することができる。
結合回路323は、AMP322の出力における通信信号を分離回路37の出力に重畳する回路であり、例えば、通信信号の周波数帯域を通過周波数帯域に含むバンドパスフィルタ(BPF)の出力を分離回路37の出力と接続することによって構成される。図3(a)は、結合回路のゲイン・周波数特性を示す図であり、その横軸は周波数であり、縦軸はゲイン[dB]である。図3(a)に示すように、BPFの低周波側遮断周波数fcLは、fcL<fs1となるように設定され、BPFの高周波側遮断周波数fcHは、fs2<fcHとなるように設定される。即ち、BPFの通過周波数帯域R2に通信信号の周波数帯域fbが含まれるように設定され、電力の周波数fpがBPFの遮断周波数帯域R1に含まれるように設定される。このようにBPFの遮断周波数fcL、fcHを設定することによって、通信信号の周波数帯域fbを通過させると共に、通信信号の周波数帯域fb以外の周波数におけるノイズをカットすることができる。
なお、電源回路35からの電力は、再生出力回路32を上述のように構成した場合に、受信回路321及びAMP322に供給される。
コンセント36は、電力線通信用機器10のプラグが差し込まれる差込口である。コンセント36には、分離回路37から出力された電力に再生出力回路32で再生された通信信号が重畳されて入力され、コンセント36からこの通信信号が重畳された電力が電力線通信用機器10に出力される。
そして、これらアンテナ31、再生出力回路32、電源回路35、コンセント36、分離回路37及びプラグ38の各部は、コンセント11とデザイン上調和させると共に電力線通信用機器10が接続し易くする観点から、テーブルタップ型の筐体に収容される。
次に、第1の実施形態の動作について説明する。
(第1の実施形態の動作)
このような構成において、電力線通信用機器10−cが電力線通信用機器10−aに通信信号を送信すべく、電力線通信用機器10−cは、コンセント11−cを介して屋内配線分岐線L3に通信信号を送信する。通信信号は、屋内配線分岐線L3を分電盤12の方向に伝送される一方、不平行な伝送線路を伝播するためアンテナ効果により、屋内配線分岐線L3から電波20となって放射され、空中を伝播する。
屋内配線分岐線L3を伝送する通信信号は、分電盤12を介して屋内配線母線LM、屋内配線分岐線L2及び屋内配線分岐線L1にそれぞれ分配される。また、インピーダンスに不整合が生じている等の要因がある場合には屋内配線分岐線L3に反射する。そして、屋内配線分岐線L2を伝送する通信信号は、さらに屋内配線分岐線L2’に一部が分配され、コンセント11−aを介して電力線通信用受信機30に受信される。電力線通信用機器10−cから屋内配線分岐線L3に送信された通信信号は、屋内配線分岐線L3、分電盤12及び屋内配線分岐線L2による伝送ロス、屋内配線母線LMや屋内配線分岐線L1、L2’への分配、及び、伝送中に乗るノイズ等によって、コンセント11−aを介して電力線通信用受信機30に受信される通信信号のSN比は、劣化したものとなる。あるいは、屋内配線分岐線L3の組み合わせと屋内配線分岐線L2の組み合わせとが異なって異相となる場合には、通信信号は、分電盤12を介して屋内配線分岐線L2に伝送されない。
一方、屋内配線分岐線L3から放射された通信信号に基づく電波20は、電力線通信用受信機30のアンテナ31に受信され、受信回路321で再生され、AMP322で増幅され、結合回路323で分離回路37から出力される電力に重畳される。本実施形態では、分離回路37からは上述のように略電力成分のみが出力され、結合回路323からは上述のように略通信信号成分のみが出力されるので、SN比の良好な出力を得ることができる。そして、通信信号は、電力と共にコンセント36から電力線通信用機器10−aに出力される。
このように本実施形態では、電力線通信用受信機30が屋内配線分岐線Lから放射される通信信号に基づく電波20を受信し、受信した通信信号を電力に再び重畳して電力線通信用機器10に出力するので、電力線通信用機器10間の伝送距離が長距離であったり異相であったたりした場合でも、電力線通信用機器10間の電力線通信を確保することができる。このように本実施形態は、アンテナ効果により屋内配線分岐線Lより放射される通信信号に基づく通常利用されない電波20を積極的に利用するものである。
また、電力線通信用機器10には、通信信号が重畳された電力が供給されるので、電力線通信用機器10は、コンセント11にあたかも直接接続されているように見える。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2の実施形態の構成)
第1の実施形態における電力線通信用受信機30は、常にアンテナ31から受信した通信信号を電力線通信用機器10に出力する装置であるが、第2の実施形態における電力線通信用受信機40は、アンテナ31から受信した通信信号と屋内配線分岐線Lから受信した通信信号とを選択的に電力線通信用機器10に出力する装置である。
図4は、第2の実施形態における電力線通信用受信機の構成を示すブロック図である。図5は、分離・通過回路のゲイン・周波数特性を示す図である。
第2の実施形態における電力線通信システムは、電力線通信用機器10と、コンセント11と、屋内配線分岐線Lと、分電盤12と、電力線通信用受信機40とを備えて構成される。第2の実施形態における電力線通信システムの構成は、第1の実施形態における電力線通信用受信機30の代わりに電力線通信用受信機40を用いる点を除き同一なのでその説明を省略する。
第2の実施形態における電力線通信用受信機40は、屋内配線分岐線Lから放射される屋内配線分岐線Lを伝送する通信信号に基づく電波20を受信すると共に、受信した電波から通信信号を再生した通信信号と屋内配線分岐線Lからの通信信号とを選択的に電力線通信用機器10に出力する装置である。以下、電力線通信用受信機40の構成について詳細に説明する。
図4において、第2の実施形態における電力線通信用受信機40は、アンテナ31と、再生出力回路32と、電源回路35’と、コンセント36と、制御回路41と、ノイズ検出回路42と、分離・通過回路43と、プラグ38とを備えて構成される。第2の実施形態における電力線通信用受信機40は、第1の実施形態における電力線通信用受信機30に対して、電源回路35及び分離回路37に代えて電源回路35’及び分離・通過回路43をそれぞれ用い、制御回路41及びノイズ検出回路42をさらに備えることを除き同一なので、それら説明を省略し、相違点のみを以下に説明する。
電源回路35’は、分離・通過回路43の出力から電力を取り込み、交流を直流に変換して再生出力回路32、制御回路41及びノイズ検出回路42に直流電源を供給すると共に、制御回路41からの制御信号に応じて再生出力回路32に供給する電力をオン・オフ(閉・開)する回路である。
分離・通過回路43は、プラグ38を介して屋内配線分岐線Lから入力された電力及び通信信号を制御回路41の制御信号に応じてそのまま又は通信信号を遮断して出力する回路である。分離・通過回路43は、例えば、制御回路41の制御信号に応じて出力端子に接続する入力端子を切り替える2入力1出力スイッチ431と、プラグ38から入力された電力及び通信信号のうち、電力を通過すると共に通信信号を遮断する分離回路432とを備え、2入力1出力スイッチ431の一方の入力端子c、には、プラグ38から入力された電力及び通信信号がそのまま入力され、他方の入力端子、fには、プラグ38から入力された電力及び通信信号が分離回路432を介して入力される。分離回路432のゲイン・周波数特性は、例えば、上述した図3(b)に示す特性である(図5のカットオフ周波数fc1=図3(b)のカットオフ周波数fc)。このような分離・通過回路43は、制御回路41の制御信号に応じて出力端子a、bを入力端子c、にそれぞれ接続することによってプラグ38から入力された電力及び通信信号がそのまま出力されると共に、制御回路41の制御信号に応じて出力端子a、bを入力端子、fにそれぞれ接続することによってプラグ38から入力された電力及び通信信号のうち通信信号が遮断されて電力が出力される。
ここで、分離・通過回路43は、上述では、入力端子c、にはプラグ38から入力された電力及び通信信号がそのまま入力されるように構成したが、通過周波数帯域R3を図5に一点鎖線で示すように高域側に伸ばして通信信号の周波数帯域fb(fs1≦fb≦fs2<fc2)を含むような通過周波数帯域R5のLPFを入力端子c、に接続するように構成してもよい。なお、fc2は、通過周波数帯域R5の場合におけるLPFのカットオフ周波数である。このように構成することによって、通信信号の周波数帯域fbよりも高域側にノイズが生じた場合にこのノイズをカットすることができるので、屋内配線分岐線Lより受信した通信信号を電力線通信用機器10に出力する場合に、よりSN比の良好な通信信号を出力することができる。
ノイズ検出回路42は、プラグ38と分離・通過回路43との間に接続され、屋内配線分岐線Lからの通信信号のSN比(signal-to-noise ratio)を検出する回路であり、検出結果は、制御回路41に出力される。
制御回路41は、ノイズ検出回路42の検出結果に基づいて制御信号を電源回路35’及び分離・通過回路43に出力する回路であり、例えば、NAND回路等を備えて構成した論理回路やマイクロプロセッサ等を備えたマイクロコンピュータである。制御回路41は、例えば、屋内配線分岐線Lから受信した通信信号のSN比が所要の誤り率以下を満たすSN比以上である場合には、分離・通過回路43からプラグ38から入力された電力及び通信信号を出力させる第1の制御信号を分離・通過回路43に出力すると共に、再生出力回路32の出力が分離・通過回路43の出力に重畳させない第2の制御信号を出力する。一方、屋内配線分岐線Lから受信した通信信号のSN比が所要の誤り率以下を満たすSN比未満である場合には、分離・通過回路43からプラグ38から入力された電力及び通信信号のうち通信信号を遮断する第3の制御信号を分離・通過回路43に出力すると共に、再生出力回路32の出力が分離・通過回路43の出力に重畳するようにする電源回路35’に第4の制御信号を出力する。
再生出力回路32の出力が分離・通過回路43の出力に重畳するか否かの許否は、本実施形態では、制御回路41が電源回路35’に制御信号を出力し、この制御信号に応じて電源回路35’の再生出力回路32への電力供給をオン・オフすることによって行う。このように構成することによって屋内配線分岐線Lからの通信信号を利用する場合には、再生出力回路32で消費する電力をカットすることができ、節電することができる。
なお、再生出力回路32の出力が分離・通過回路43の出力に重畳するか否かの許否は、受信回路321又はAMP322の一方に供給される電力をオン・オフすることによって行ってもよい。あるいは、再生出力回路32の出力が分離・通過回路43の出力に重畳するか否かの許否は、アンテナ31と再生出力回路32との間に、受信回路321とAMP322との間に、AMP322と結合回路323との間に、又は、再生出力回路32の出力側に、スイッチを設けて該スイッチを制御回路41がオン・オフすることによって行ってもよい。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(第2の実施形態の動作)
このような構成において、電力線通信用機器10−cが電力線通信用機器10−aに通信信号を送信すべく、電力線通信用機器10−cは、コンセント11−cを介して屋内配線分岐線L3に通信信号を送信する。通信信号は、屋内配線分岐線L3を分電盤12の方向に伝送される一方、屋内配線分岐線L3から電波20となって放射され、空間を伝播する。
この場合では、電力線通信用機器10−cから屋内配線分岐線L3に送信された通信信号は、第1の実施形態で説明したように、屋内配線分岐線L3、分電盤12及び屋内配線分岐線L2による伝送ロス、屋内配線母線LMや屋内配線分岐線L1、L2’への分配、及び、伝送中に乗るノイズ等によって、コンセント11−aを介して電力線通信用受信機30に受信される通信信号のSN比は、劣化したものとなる。このため、電力線通信用受信機40の制御回路41は、分離・通過回路43に第3の制御信号を出力すると共に、電源回路35’に第4の制御信号を出力する。そして、屋内配線分岐線L3から放射された通信信号に基づく電波20は、電力線通信用受信機40のアンテナ31に受信され、再生出力回路32で分離・通過回路43から出力される電力に重畳される。そして、通信信号は、電力と共にコンセント36から電力線通信用機器10−aに出力される。
このため、電力線通信用機器10間の伝送距離が長距離であったり異相であったたりした場合でも、電力線通信用機器10間の電力線通信を確保することができる。
一方、電力線通信用機器10−bが電力線通信用機器10−aに通信信号を送信すべく、電力線通信用機器10−bは、コンセント11−bを介して屋内配線分岐線L2’に通信信号を送信する。通信信号は、屋内配線分岐線L2’を分電盤12の方向に伝送される一方、屋内配線分岐線L2’から電波20となって放射される。
この場合では、電力線通信用機器10−bから屋内配線分岐線L2’に送信された通信信号は、屋内配線分岐線L2’、屋内配線分岐線L2、コンセント11−aを介して電力線通信用受信機40に受信される。このため、伝送距離が比較的短く、分電盤12を介することもなく、また、異相となることもない。そのため、コンセント11−aを介して電力線通信用受信機40に受信された通信信号のSN比は、所要の誤り率以下を満たすSN比以上となる。従って、電力線通信用受信機40の制御回路41は、分離・通過回路43に第1の制御信号を出力すると共に、電源回路35’に第2の制御信号を出力する。このため、電力線通信用受信機40は、プラグ38から入力された電力及び通信信号を分離・通過回路43を介してコンセント36から電力線通信用機器10−aに出力する。そして、再生出力回路32の電力供給をカットする。このため、電力線通信用受信機40の消費電力を抑制することができる。また、屋内配線分岐線L3から放射された通信信号に基づく電波20は、電力線通信用受信機40のアンテナ31に受信されるが、再生出力回路32が駆動していないので、分離・通過回路43から出力される電力に重畳されることもない。
このように第2の実施形態における電力線通信用受信機40は、アンテナ31から受信した通信信号と屋内配線分岐線Lから受信した通信信号とを屋内配線分岐線Lから受信した通信信号のSN比に応じて選択的に電力線通信用機器10に出力することができる。
なお、上述の第1及び第2の実施形態では、屋内配線母線LMを分電盤で複数の屋内配線分岐線Lに分岐する屋内配線系統の例を示したが、屋内配線母線を配電盤で複数の屋内配線幹線に分岐しさらに各屋内配線幹線を分電盤で複数の屋内配線分岐線にそれぞれ分岐する等の屋内配線母線を複数の分岐装置で多段に分岐する屋内配線系統でもよい。特に、このような多段の屋内配線系統の場合には、送信側の電力線通信用機器が接続するコンセントと受信側の電力線通信用機器が接続するコンセントとが長距離となり易く、また異系統となり易い。このため、本発明の電力線通信用受信機を用いることによってより確実に電力線通信信号の受信を行うことができる。
また、上述の第1及び第2の実施形態において、アンテナ31の出力波形が電力線通信用機器10で通信信号の波形を再生するに充分な形状である場合には、受信回路321を省略することができる。そして、上述の第1及び第2の実施形態において、アンテナ31の出力が電力線通信用機器10で通信信号を受信するに充分なパワーである場合には、AMP322を省略することができる。
さらに、第2の実施形態における分離・通過回路43は、2入力1出力スイッチ431によって電力及び通信信号の通過又は通信信号の遮断を切り替えるように構成したが、抵抗R及びコンデンサC、コイルL及びコンデンサC、又は、抵抗R、コイルL及びコンデンサCで構成した1次のLPFを多段に縦続接続することで高次のLPFを構成すると共に縦続接続の途中にスイッチを設けることによって分離・通過回路43を構成してもよい。このような分離・通過回路43は、当該スイッチを制御回路41の制御信号でオン・オフすることで縦続接続する段数を変えることができ、抵抗RやコイルLやコンデンサCの値をその構成に応じて適切に設定することによって遮断周波数を図5に示すfc1又はfc2に切り替えることができる。これによって分離・通過回路43は、電力、又は、電力及び通信信号を選択的に出力することができる。
第1の実施形態における電力線通信システムの一構成例を示す図である。 第1の実施形態における電力線通信用受信機の構成を示すブロック図である。 結合回路及び分離回路のゲイン・周波数特性を示す図である。 第2の実施形態における電力線通信用受信機の構成を示すブロック図である。 分離通過回路のゲイン・周波数特性を示す図である。 従来の電力線通信システムの構成を示す図である。 特許文献1に記載の電力線通信システムの構成及び中継装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 電力線通信用機器
30、40 電力線通信用受信機
31 アンテナ
32 再生出力回路
35、35’ 電源回路
36 コンセント
37、432 分離回路
38 プラグ
43 分離・通過回路
321 受信回路
322 増幅器
323 結合回路
431 2入力1出力スイッチ

Claims (4)

  1. 電力を供給する第1配線から放射される前記第1配線を伝送する通信信号に基づく電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信した電波に基づく通信信号を電力に重畳して出力する出力回路と、
    電力を供給する第2配線に接続するためのプラグと、
    前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号をそのまま出力するとともに、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号のうち該電力を通過させると共に該通信信号を遮断する回路であって、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号をそのまま出力するか、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号のうち該電力を通過させると共に該通信信号を遮断するか、を選択的に行う回路であって、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号をそのまま出力する場合において、その通過周波数帯域を高域側に伸ばして該通信信号の周波数帯域を含む分離・通過回路
    前記プラグを介して入力される通信信号の劣化状態に応じて前記第2配線から前記通信信号の内容を得るに充分な通信信号が得られる場合には、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号をそのまま出力させる第1制御信号を前記分離・通過回路に出力するともに前記出力回路の出力が前記分離・通過回路の出力に重畳しないようにさせる第2制御信号を前記出力回路に出力する一方、前記プラグを介して入力される通信信号の劣化状態に応じて前記第2配線から前記通信信号の内容を得るに充分な通信信号が得られない場合には、前記プラグを介して前記第2配線より入力される電力及び通信信号のうち該電力を通過させると共に該通信信号を遮断させる第3制御信号を前記分離・通過回路に出力するとともに前記出力回路の出力が前記分離・通過回路の出力に重畳するようにさせる第4制御信号を前記出力回路に出力する制御回路とを備えること
    を特徴とする電力線通信用受信機。
  2. 前記出力回路は、前記アンテナで受信した電波から通信信号を再生する受信回路と、前記受信回路で再生した通信信号を電力に重畳して出力する結合回路とを備えること
    を特徴とする請求項1に記載の電力線通信用受信機。
  3. 前記出力回路は、入力を増幅する増幅器を前記結合回路の入力側にさらに備えること
    を特徴とする請求項2に記載の電力線通信用受信機。
  4. 前記結合回路は、前記通信信号の周波数帯域を通過周波数帯域に含むバンドパスフィルタであること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の電力線通信用受信機。
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