JP2009117899A - レイヤ2ネットワークおよびネットワーク接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多重障害が発生した場合であっても、それらの障害に対して十分に対応可能な、より耐障害性の高いレイヤ2ネットワークを得る。
【解決手段】複数のノードを用いて構成されるリングを複数連結した多リング型ネットワークを構成し、ポート閉塞制御によってネットワークループを防止するレイヤ2ネットワークであって、複数のノードが、ノード間リンクの状態を監視するリンク状態監視部と、監視結果として得られた正常なノード間リンクの数に基づいて、障害発生状態を判定する障害状態判定部6と、障害状態判定部による判定結果に基づいて、ノード間リンクが接続されたポートに対する閉塞制御を実行するポート閉塞制御部3と、を備え、ポート閉塞制御部3は、障害状態判定部6により障害が発生していると判定された場合、迂回経路を確保するために、閉塞中のポートの閉塞を解除する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、経路の障害を迂回することが可能なレイヤ2ネットワークに関するものである。
複数のレイヤ2スイッチから構成されるレイヤ2ネットワークでは、一般的に、経路冗長性を持たせるためにメッシュ状やリング状のネットワークが用いられている。このとき、ネットワーク内にループがあると中継フレームが無限周回するため、ループを防ぐための制御用プロトコルが多数提案されている。
なかでも、IEEE802.1D(非特許文献1)で規定されるスパニングツリープロトコル(STP)は最も普及しているレイヤ2ネットワーク制御用プロトコルである。STPでは、BPDU(Bridge Protocol Data Unit)と呼ばれる制御フレームを定期的に送信することと、各スイッチにおけるフレーム中継最大遅延時間とネットワークの最大直径(任意の2点間のレイヤ2スイッチ最大数)を規定し、タイマをベースとした状態遷移を行うことで、各レイヤ2スイッチの状態を同期させている。
ここで、STPの課題であるレイヤ2スイッチ接続台数の制限を解消するための技術として、たとえば、下記特許文献1がある。下記特許文献1における発明では、マスタ装置および複数のスレーブ装置によって、マスタ装置が一方の端局となるように縦列接続された論理的なグループからなるレイヤ2ネットワークを構成する。この構成では、マスタ装置が定期的に送信する管理フレームに対して、グループの端点または障害検出点から管理フレームを折り返し返送する。この動作により、ブロッキング状態の遷移を行うことができるため、最大直径の制約が不要となる。
また、このような特許文献1を始めとするリング構成技術では、ブロッキング状態の遷移により任意の二点間に2通りの経路を提供することができるため、たとえば、一方の経路で障害が生じた場合であっても他方を迂回経路とすることができる。
IEEE 802.1D,1998Edition 特開2007−174119号公報
しかしながら、上記従来の技術では、同時に複数箇所で障害が発生した場合には対応が十分ではない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多重障害が発生した場合であっても、それらの障害に対して十分に対応可能な、より耐障害性の高いレイヤ2ネットワークを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のノードを用いて構成されるリングを複数連結した多リング型ネットワークを構成し、ポート閉塞制御によってネットワークループを防止するレイヤ2ネットワークであって、前記複数のノードが、複数のノード間リンクの状態を監視するリンク状態監視部と、前記リンク状態監視部による監視結果として得られた正常なノード間リンクの数に基づいて、現状の経路の障害発生状態を判定する障害状態判定部と、前記障害状態判定部による判定結果に基づいて、前記ノード間リンクが接続されたポートに対する閉塞制御を実行するポート閉塞制御部と、を備え、前記ポート閉塞制御部は、前記障害状態判定部により現状の経路に障害が発生していると判定された場合、迂回経路を確保するために、ネットワークループを防止するために閉塞中のポートの閉塞を解除することを特徴とする。
この発明によれば、ネットワーク接続装置間のリンクの状態を監視し、正常な幹線リンクの数に応じてポート閉塞制御を行うこととしたので、ネットワークループの発生を防止しつつ、多重障害が発生した場合であっても迂回経路を確保することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかるネットワーク接続装置を用いたレイヤ2ネットワークの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるネットワーク接続装置の構成例を示すブロック図である。ネットワーク接続装置1は、リンク状態監視部2A,2Bおよび2Cと、ポート閉塞制御部3と、スイッチ部4と、経路判定部5と、障害状態判定部6と、メッセージ中継部7と、を備えている。ネットワーク接続装置1は、ネットワークへの接続状態により、マスタ装置として動作することもあるし、スレーブ装置として動作することもある。
ネットワーク接続装置1は、たとえば、3つのポートを有しており、リンク状態監視部2A,2Bおよび2Cは、ネットワーク接続装置1の各ポートに接続されたリンクの状態を監視し、監視結果として得られる障害情報をポート閉塞制御部3に通知する。ここで、障害情報とは、障害が発生した旨の情報または障害が回復した旨の情報である。
ポート閉塞制御部3は、自ネットワーク接続装置がマスタ装置である場合、管理フレームをスレーブ装置に対して送信する。そして、スレーブ装置から応答管理フレームまたは障害応答管理フレームを受信することで、リングの障害状態を常時監視している。一方、自ネットワーク接続装置がスレーブ装置である場合、ポート閉塞制御部3は、ネットワークが正常な状態では応答管理フレームを送信し、ネットワーク上に障害の発生を検出した際には障害応答管理フレームを送信する。
また、ポート閉塞制御部3は、リンク状態監視部から通知される障害情報や、他のネットワーク接続装置から通知される通知メッセージまたは障害応答管理フレームに基づいて、ポートの閉塞状態を制御する。ここで、通知メッセージとは、任意のネットワーク接続装置が、自グループ内でカバーし切れない障害の発生を検知した際に、迂回経路を確保する目的で、隣接するネットワーク接続装置に対して送信するメッセージである。これを受信したネットワーク接続装置は、自ネットワーク接続装置の障害発生状態と通知メッセージの内容とを合わせて状況を判断し、ブロッキング制御等を行う。
経路判定部5は、ポート閉塞制御部3から通知された障害情報に基づいて、上述の通知メッセージを作成し、正常なリンクが接続されたポートに向けて送信する。障害状態判定部6は、ポート閉塞制御部3から通知される障害情報に基づいて、自ネットワーク接続装置が「障害発生」または「正常」のいずれかであるかを判定する。メッセージ中継部7は、通知メッセージを他のネットワーク接続装置から受信した際に、自身の有するポートに接続されたリンクの中の正常なリンク数を判定し、その判定に基づいて通知メッセージを中継する。
図2は、実施の形態1のレイヤ2ネットワークの一例を示す図であり、詳細には、図1のネットワーク接続装置を4台用いて構成されるリングを複数連結した多リング型ネットワークの一例を示している。図2に示されるネットワークは、ネットワーク接続装置1で実現されるノード10〜19を備えており、ノード11には端末301、ノード13には端末302、ノード15には端末303が接続されている。以下、リングを構成するノード間のリンクを「幹線リンク」または「リンク」、ノードと端末または冗長化されていないスター型ネットワークとの接続リンクを「支線リンク」と呼ぶ。
また、880,881,882,883は、これらのノード上に論理的に構成されたグループである。図2では、ノード10,11,12,13がグループ880を、ノード11,14,15,12がグループ881を、ノード14,16,17,15がグループ882を、ノード16,18,19,17がグループ883を、それぞれ構成することで、各リングを構成している。
また、図2のネットワークでは、特定のノードが一方の端局となるように縦列接続のグループを構成し、グループの両端のうちの一方のノードをマスタ装置とし、グループのその他のノードをスレーブ装置として定義する。そして、マスタ装置が、障害を検出するための管理フレームを送信すると、グループ内の各スレーブ装置はその管理フレームを転送していき、グループの端局となるスレーブ装置が応答管理フレームをマスタ装置に向けて送信する。マスタ装置は、応答管理フレームを受信した場合、グループ内のリンクに障害がないと判断し、グループ内のループを防ぐために、自装置のポートの1つをブロッキング状態とする。
また、グループ内で管理フレームを受信したスレーブ装置は、グループの経路であるリンクに障害が発生した場合、障害応答管理フレームをマスタ装置に向けて送信する。マスタ装置は、障害応答管理フレームを受信すると、ブロッキングポートをブロッキング解除し、グループ内にアドレスフラッシュ指示を送信する。また、リンク障害を検出したもう一方のノードも一定時間経過後にグループ内にアドレスフラッシュ指示を送信する。グループ内の各ノードは、アドレスフラッシュ指示を受信および中継し、グループを構成するポート上で学習していたアドレス情報を消去し、グループの経路切り替えが完了する。
図2のネットワークにおいて、障害が発生していない状態では、グループ880のリングでは、マスタ装置10がポート101をブロッキング状態とし、その他各幹線リンクに接続するポート113,112,121,122,131,132,102は中継状態となっている。ノード11では、端末301のアドレスを支線ポートで、端末302および端末303のアドレスをポート112で学習している。
また、グループ881のリングでは、マスタ装置11がポート111をブロッキング状態とし、その他各幹線リンクに接続するポート143,142,151,152,123は中継状態となっている。ノード14では、端末301、端末302、端末303のアドレスをポート142で学習している。ノード15では、端末301および端末302のアドレスをポート152で、端末303のアドレスを支線ポートで学習している。
また、グループ882のリングでは、マスタ装置14がポート141をブロッキング状態とし、その他各幹線リンクに接続するポート163,162,171,172,153は中継状態となっている。ノード16では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート162で学習している。ノード17では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート172で学習している。
また、グループ883のリングでは、マスタ装置16がポート161をブロッキング状態とし、その他各幹線リンクに接続するポート183,182,191,192,173は中継状態となっている。ノード18では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート182で学習している。ノード19では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート192で学習している。
このように、上記のネットワークでは、各グループ内のマスタ装置がポート閉塞を行っており、ネットワーク上にループは生じない。この状態で、たとえば、マスタ装置11に接続される端末301は、ノード11−ノード12間の幹線リンクを経由した経路により、端末302および端末303との通信が可能である。
つぎに、上記のように構成されたネットワークにおいて、各ノードがとる動作を、複数の障害発生のバリエーションを示して説明する。
(1)マスタ装置であるノードに接続された複数のリンクに障害が発生した場合
(1−1)ノード10−ノード11間およびノード11−ノード12間に障害が発生した場合
ここでは、マスタ装置の周囲のリンクに複数の障害が発生した場合について説明する。一例として、ノード10−ノード11間およびノード11−ノード12間に障害が発生した場合において、まず、グループ881のマスタ装置として動作するノード11の動作を説明する。
図3は、ノード10−ノード11間およびノード11−ノード12間の幹線リンクに障害が発生している状態を表す図である。ノード11のリンク状態監視部2Cは、ポート113のリンクの障害を検出すると、ポート閉塞制御部3に障害情報を通知する。また、リンク状態判定部2Bも同様に、ポート112の障害情報をポート閉塞制御部3に通知する。また、リンク状態監視部2Aは、ポート111のリンクが正常であることを、障害発生前にポート閉塞制御部3に通知済みである。そして、ポート閉塞制御部3は、障害情報を受信すると、その障害情報を障害状態判定部6へ送る。
ここで、図4−1は、マスタ装置として動作するノードの障害状態判定動作を説明するためのフローチャートである。たとえば、ノード11の障害状態判定部6は、障害情報が通知されたことを検出すると、図4−1に示す処理を開始する。
障害状態判定部6は、障害情報を受信すると(ステップS10)、自装置の正常幹線リンク数を計算し(ステップS11)、得られた正常幹線リンク数を判定する(ステップS12)。たとえば、正常幹線リンク数が「0」または「1」であると判定した場合(ステップS12:Yes)、障害状態判定部6は、現時点の状態を「障害発生」と判定し(ステップS13)、ポート閉塞制御部3に対して「障害発生」を通知する。一方で、正常幹線リンク数が「2」以上の場合は(ステップS12:No)、現時点の状態を「正常」と判定し(ステップS14)、ポート閉塞制御部3に対して「正常」を通知する。
図3において、ノード11の障害状態判定部6では、正常幹線リンク数:「1」という計算結果が得られるので、「障害発生」と判定し(ステップS13)、ポート閉塞制御部3に対して「障害発生」を通知する。
つぎに、ノード11のポート閉塞制御部3が障害状態判定部6から「障害発生」を受信した場合の動作を説明する。図4−2は、ポート閉塞制御部3による閉塞制御動作を示すフローチャートである。
ノード11のポート閉塞制御部3は、「障害発生」を受信すると(ステップS15)、正常幹線リンク数が「1」か否かを判定する(ステップS16)。ここでは、正常幹線リンク数が「1」であると判定するので(ステップS16:Yes)、ポート閉塞制御部3は、さらに、「正常幹線リンクがブロッキングポートに接続されている」か否かを判定する(ステップS17)。そして、ここでは、ブロッキングポートであるポート111に接続されているので(ステップS17:Yes)、ポート閉塞制御部3は、ポート111のブロッキングを解除し(ステップS18)、さらに、グループ881に対してアドレスフラッシュ指示を送信する(ステップS19)。
アドレスフラッシュ指示を受信したグループ881に属する各ノードは、アドレスフラッシュを実行する。ノード12では、ポート121およびポート123で学習したアドレスをフラッシュする。また、ノード15では、ポート152で学習したアドレスをフラッシュする。なお、ノード11は、アドレスフラッシュ指示を送信する際にポート112のアドレスフラッシュを実行してもよいし、各リンク障害を検出した際にアドレスフラッシュを実行してもよい。
なお、ステップS16の処理で、正常幹線リンク数が「0」であると判定した場合(ステップS16:No)、または、ステップS17の処理で、正常幹線リンクがブロッキングポートに接続されていないと判断した場合(ステップS17:No)、ポート閉塞制御部3は、閉塞制御動作を終了する。
以上の処理により、図3の例では、グループ881の各ノードにおいて、端末301および302のアドレスがアドレステーブルからフラッシュされるため、これらの端末宛のパケットはフラッディング対象となり、新たな経路で通信を継続することが可能となる。すなわち、端末301と端末302間の通信は、ノード11,ノード14,ノード15,ノード12,ノード13を経由して継続することが可能となる。
(1−2)ノード10−ノード11間およびノード11−ノード12間の障害に加えて、さらにノード14−ノード15間に障害が発生した場合
つづいて、ノード10−ノード11間およびノード11−ノード12間に加え、ノード14−ノード15間にも障害が発生した場合について説明する。図5は、ノード10−ノード11間,ノード11−ノード12間,およびノード14−ノード15間の幹線リンクに障害が発生している状態を表す図である。以下では、マスタ装置として動作するノード11と、ノード11に隣接するグループ882のマスタ装置であるノード14と、ノード14に隣接するグループ883のマスタ装置であるノード16、の動作を主に説明する。
なお、図5では、図3に示されるように障害が発生した場合と同様の処理で、ノード11の障害状態判定部6が図4−1のフローチャートにしたがって障害状態判定動作を行い、ノード11のポート閉塞制御部3が、図4−2のフローチャートにしたがって、ブロッキング解除およびグループ881に対するアドレスフラッシュ指示を行う。また、グループ881のマスタ装置として動作するノード11は、自身が送信する管理フレームに対するノード14からの応答により、ノード14とノード15との間で障害が発生したことを認識している。また、ノード11のポート閉塞制御部3は、リング状態監視部から通知される障害情報を、経路判定部5に通知している。
このような状況で、ノード11の経路判定部5は、ポート111に接続されたリンクのみが正常である状態を検知すると、通知メッセージを作成し、それをポート111に向けて送信する。図5において、401はノード11がノード14に向けて送信する通知メッセージである。
つぎに、上記通知メッセージ401を受信したノード14の動作を説明する。ノード14のリンク状態監視部2Bは、ポート142に接続された幹線リンクの障害を検出すると、ポート閉塞制御部3に障害情報を通知する。また、リンク状態監視部2Aおよびリンク状態監視部2Cは、ポート141およびポート143のリンクが正常であることを、障害発生前にポート閉塞制御部3に通知済みである。また、ノード14の障害状態判定部6は、上記図4−1の障害状態判定動作を実行し、現在の状態が「正常」であることを通知済みである。したがって、これらの処理により、ノード14のポート閉塞制御部3は、現在の状態が「正常」であり、正常幹線リンク数が、ブロッキングポート141に接続されたリンクを含んで「2」であることを把握している。
図6は、マスタ装置として動作するノードが通知メッセージを受信した場合の動作を説明するためのフローチャートである。ここでは、上述のようにノード11から送信された通知メッセージ401を、グループ882のマスタ装置であるノード14が受信した場合の動作を説明する。
ノード14のポート閉塞制御部3は、通知メッセージを受信すると(ステップS20)、上記で把握している状況に基づき、正常幹線リンク数がブロッキングポート(ここではポート141)に接続されたリンクを含んで「2」であるか否かを判断する(ステップS21)。ここでは、正常幹線リンク数がブロッキングポート(ここではポート141)に接続されたリンクを含んで「2」であると判断できるので(ステップS21:Yes)、ポート閉塞制御部3は、ブロッキングポート141をブロッキング解除し(ステップS18)、グループ882にアドレスフラッシュ指示を通知する(ステップS19)。なお、ステップS21の処理で、上記以外であると判断した場合(ステップS21:No)、ポート閉塞制御部3は、図6の動作を終了する。
その後、アドレスフラッシュ指示を受信したグループ882に属する各ノードは、アドレスフラッシュを実行する。ノード14は、ポート142およびポート143で学習したアドレスをフラッシュする。また、ノード15は、ポート152および153で学習したアドレスをフラッシュする。
以上の処理により、これまでの経路上の各ノードにおいて、端末301、302および303のアドレスがアドレステーブルからフラッシュされるため、これらの端末宛のパケットはフラッディング対象となり、新たな経路で通信を継続することが可能となる。たとえば、端末301と端末303との間の通信は、ノード11,ノード14,ノード16,ノード17,ノード15を経由して継続することが可能となる。
つぎに、通知メッセージを受信したノードがこれを中継する動作を説明する。図7は、マスタ装置として動作するノードが通知メッセージを中継する動作を示すフローチャートである。ここで、各ポートが受信した通知メッセージは、上記ポート閉塞制御部3とともにメッセージ中継部7にも送られる。
たとえば、メッセージ中継部7は、通知メッセージを受信すると(ステップS30)、ポート閉塞制御部3から通知されている障害情報に基づいて正常幹線リンク数を計算し(ステップS31)、得られた正常幹線リンク数を判定する(ステップS32)。
たとえば、正常幹線リンク数が「2」の場合(ステップS32:Yes)、メッセージ中継部7は、通知メッセージを受信したリンク以外の、もう一方の正常幹線リンクに向けて通知メッセージを中継し(ステップS33)、図7の処理を終了する。一方、正常幹線リンク数が「2」以外の場合(ここでは1か3の場合)(ステップS32:No)、メッセージ中継部7は、通知メッセージを中継せずに破棄する等して(ステップS34)、図7に示す処理を終了する。
たとえば、図5には、マスタ装置として動作するノード14が、上記図7に示す中継動作を実行し、通知メッセージをノード16に中継する場合の一例が示されている。詳細には、ノード14のメッセージ中継部7は、ステップS32の判断により、正常幹線リンク数が「2」であると判断するので(ステップS32:Yes)、通知メッセージを受信したリンク以外の、もう一方の正常幹線リンクに向けて通知メッセージを中継する(ステップS33)。
つぎに、上記通知メッセージ401を受信したノード16の動作を説明する。なお、ノード16のポート閉塞制御部3は、障害状態判定部6による障害状態判定動作により、現在の状態が「正常」であり、正常幹線リンク数が「3」であることを把握している。
上述のようにノード14から送信された通知メッセージ401を、グループ883のマスタ装置であるノード16が受信すると、ノード16は、図6の処理を開始する。そして、ステップS21の処理において、ノード16のポート閉塞制御部3は、正常幹線リンク数が「3」であると判断し(ステップS21:No)、図6に示す動作を終了する。なお、上記処理により、ポート161はブロッキング状態が維持されるので、グループ883のリングでループが生じることはない。
つぎに、ノード14から通知メッセージ401を受信したノード16の中継動作を図7にしたがって説明する。図5には、ノード16がポート163で受信した通知メッセージ401を中継しない場合の動作が示されている。具体的には、ノード16のメッセージ中継部7は、ステップS32の判断により、正常幹線リンク数が「3」であると判断するので(ステップS32,No)、すなわち、ノード11からノード14の間で発生している障害をカバーするための迂回経路が存在する可能性があるので、通知メッセージを破棄して中継処理を行わない(ステップS34)。以上の処理を行った後の状態が、図5に示されている。
(2)スレーブ装置として動作するノードに接続された複数のリンクに障害が発生した場合
(2−1)ノード12−ノード15間およびノード14−ノード15間に障害が発生した場合
つぎに、スレーブ装置の周囲のリンクに複数の障害が発生した場合について説明する。ここでは、ノード12−ノード15間およびノード14−ノード15間に障害が発生した場合を一例として、グループ882の端局であるノード15の動作を説明する。スレーブ装置として動作するノード15は、リングが正常な状態では、グループ882のマスタ装置として動作するノード14が送信する管理フレームに対して、応答管理フレームを送信している。
図8は、ノード12−ノード15間およびノード14−ノード15間の幹線リンクに障害が発生している状態を表す図である。ここで、ノード15では、リンク状態監視部2Aがポート153を、リンク状態監視部2Bがポート151を、リンク状態監視部2Cがポート152を、それぞれ監視する。
ここでは、ノード15のリンク状態監視部2Bおよびリンク状態監視部2Cが、それぞれ、ポート151が接続されるリンクおよびポート152が接続されるリンクに障害が発生していることを検出すると、ポート閉塞制御部3に障害情報を通知する。また、リンク状態監視部2Aは、ポート153のリンクが正常であることを、障害発生前にポート閉塞制御部3に通知済みである。また、ノード15の障害状態判定部6は、上記図4−1の障害状態判定動作を実行し、現在の状態が「障害発生」であることを通知済みである。したがって、これらの処理により、ノード15のポート閉塞制御部3は、現在の状態が「障害発生」であり、正常幹線リンク数が「1」であることを把握している。
このような状況で、ポート閉塞制御部3は、ノード14より受信した管理フレームに対する応答として、障害応答管理フレームをポート153に対して送信する。
グループ882のマスタ装置であるノード14は、障害応答管理フレームを受信すると、ポート141のブロッキングを解除するとともに、アドレスフラッシュ指示をグループ882に対して送信する。
また、ノード14は、グループ882のマスタ装置であるとともに、グループ881のスレーブ装置でもある。また、グループ881のスレーブ装置として動作するノード14のリンク状態監視部は、ノード14−ノード15間の障害を検出し、ポート閉塞制御部3へ通知している。
このような状況で、ノード14のポート閉塞制御部3は、ノード11より受信した管理フレームに対する応答として、障害応答管理フレームを送信する。これを受けたノード11のポート閉塞制御部3は、ポート111のブロッキングを解除し、グループ881に対してアドレスフラッシュを送信する。
上記の処理により、グループ881およびグループ882の各ノードにおいて、端末301,302および303の各アドレスがアドレステーブルからフラッシュされるため、これらの端末宛のパケットはフラッディング対象となり、新たな経路で通信を継続することが可能となる。たとえば、端末301と端末303間の通信は、ノード11,ノード14,ノード16,ノード17,ノード15を経由して継続することが可能となる。
一方で、ノード15のポート閉塞制御部3は、各リンク状態監視部から通知された障害情報を、経路判定部5にも通知している。そして、経路判定部5は、ポート153に接続されたリンクのみが正常である状態を検知すると、通知メッセージを作成し、それをポート153に向けて送信する。402はノード15がノード17に向けて送信する通知メッセージである。なお、ノード17のメッセージ中継部7は、図7の処理にしたがって、受信した通知メッセージ402を中継することなく破棄する(ステップS34)。以上の処理を行った後の状態が、図8に示されている。
(2−2)ノード12−ノード15間,ノード14−ノード15間およびノード16−ノード17間に障害が発生した場合
つづいて、上記ノード12−ノード15間およびノード14−ノード15間の障害に加え、さらにノード16−ノード17間にも障害が発生した場合について説明する。以下では、グループ882の端局であるノード15と、ノード15に隣接するノード17の動作を説明する。図9は、ノード12−ノード15間,ノード14−ノード15間およびノード16−ノード17間の幹線リンクに障害が発生している状態を表す図である。なお、上記図8の場合と同様に、ノード15のポート閉塞制御部3は、現在の状態が「障害発生」であり、正常幹線リンク数が「1」であることを把握している。
こうした状況で、ノード15の経路判定部5は、正常幹線リンクが接続されているポート153に向けて通知メッセージを送信する。403はノード15が送信する通知メッセージである。なお、図9に示す状況では、図8の状況とは異なり、ノード15がノード14からの管理フレームを受け取れないので、障害応答管理フレームを送信することができない。
つぎに、ノード15から通知メッセージを受信したノード17の動作を説明する。ノード17のリンク状態監視部2Bは、ポート171のリンクを監視しており、障害を検出すると、ノード17のポート閉塞制御部3に障害情報を通知する。また、リンク状態監視部2Aおよびリンク状態監視部2Cは、ポート172およびポート173のリンクが正常であることを、障害発生前にポート閉塞制御部3に通知済みである。また、ノード17の障害状態判定部6は、上記図4−1の障害状態判定動作を実行し、現在の状態が「正常」であることを通知済みである。したがって、これらの処理により、ノード17のポート閉塞制御部3は、現在の状態が「正常」であり、正常幹線リンク数が「2」であることを把握している。
以下、このような状況で、通知メッセージ403を受信した場合のノード17の動作を図面にしたがって説明する。図10は、スレーブ装置が通知メッセージを受信した場合の動作を示すフローチャートである。
ノード17のポート閉塞制御部3は、通知メッセージを受信すると(ステップS50)、その旨を障害状態判定部6へ送る。障害状態判定部6は、まず、自ノードがグループの端局のスレーブ装置であるか否かを判定する(ステップS51)。ここでは、ノード17がグループ883の端局でありかつスレーブ装置であるので(ステップS51:Yes)、つぎに、障害状態判定部6は、ポート閉塞制御部3から通知されている障害情報に基づいて正常幹線リンク数を計算し、得られた正常幹線リンク数を判定する(ステップS52)。ここでは、正常幹線リンク数が「2」であるので(ステップS52:Yes)、つぎに、ポート閉塞制御部3は、さらに、受信した通知メッセージがグループの端点となるポートからの受信か否かを判定する(ステップS53)。そして、障害状態判定部6は、グループの端点であるポート173以外からの受信と判断し(ステップS53:No)、現在の状態を「障害発生」であると判定し、その旨をポート閉塞制御部3に通知する。
その後、「障害発生」を通知されたノード17のポート閉塞制御部3は、ノード16から受信した管理フレームに対する応答として、障害応答管理フレームを送信する。そして、ノード17が送信した障害応答管理フレームを受信した、グループ883のマスタ装置であるノード16は、ブロッキング状態としていたポート161をブロッキング解除し、グループ883に対してアドレスフラッシュ指示を送信する。
アドレスフラッシュ指示を受信したグループ883に属する各ノードはアドレスフラッシュを実行する。ここでは、ノード16では、ポート162およびポート163で学習したアドレスをフラッシュする。また、ノード17では、ポート172で学習したアドレスをフラッシュする。
なお、上記ステップS51の処理で自ノードが端局のスレーブ装置でないと判定された場合(ステップS51:No)、ステップS52の処理で正常幹線リンク数が「2」以外と判定された場合(ステップS52:No)、または、ステップS53の処理で通知メッセージを端点から受信していると判定された場合(ステップS53:Yes)については、図10の障害判定動作を終了する。
また、従来どおり、ノード16は、ノード16とノード17の間の障害を検出し、ノード14より受信した管理フレームに対する応答として障害応答管理フレームを送信する。また、ノード14は、ノード14とノード15の間の障害を検出し、ノード11より受信した管理フレームに対する応答として障害応答管理フレームを送信する。そして、障害応答管理フレームを受信した各マスタ装置は、ブロッキングポートに対するブロッキング解除と、自グループに対するアドレスフラッシュ指示の送信と、をそれぞれ実行する。
したがって、グループ881,グループ882およびグループ883の各ノードにおいて、端末301,302および303のアドレスがアドレステーブルからフラッシュされるため、これらの端末宛のパケットはフラッディング対象となり、新たな経路で通信を継続することが可能となる。たとえば、端末301と端末303との間の通信は、ノード11,ノード14,ノード16,ノード18,ノード19,ノード17,ノード15を経由して継続することが可能となる。
一方、通知メッセージを受信した各ノードのメッセージ中継部7では、別途図7に示す処理がそれぞれ実行され、通知メッセージは、最終的に、ノード11に到達する。以上の処理を行った後の状態が、図9に示されている。
なお、本実施の形態では、障害応答管理フレームをトリガとして、ブロッキング解除およびアドレスフラッシュ指示を行うこととしたが、これに限らず、たとえば、通知メッセージの到着が障害応答管理フレームの到着よりも早い状況であれば、通知メッセージをトリガとしてブロッキング解除およびアドレスフラッシュ指示を行うこととしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、ネットワーク接続装置間のリンクの状態を監視し、正常な幹線リンクの数に応じてポート閉塞制御を行うこととした。これにより、ネットワークループの発生を防止しつつ、多重障害が発生した場合であっても迂回経路を確保することができる。
また、本実施の形態では、回線障害により自リング内で迂回経路が確保できない場合に、通知メッセージを送信することで、他のリングにその旨を通知することとした。これにより多リング接続型ネットワークにおいて多重障害が発生した場合であっても、経路変更を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、ネットワーク接続装置間で通知メッセージの中継を行うこととしたので、不要なブロッキング解除を防止し、ネットワークループの発生を防止することができる。
なお、本実施の形態では、マスタ装置として動作するノードがポート閉塞制御を行うこととして説明したが、これに限らず、たとえば、マスタ装置により指定されたスレーブ装置がポート閉塞制御を行うこととしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、ネットワーク接続装置を4台用いて構成されるリングを連結したネットワークを一例として、本発明の特徴的な処理を説明した。実施の形態2では、6台のノードで構成されたリングを連結したネットワークについても、本発明(実施の形態1の処理)を適用できることを示す。
図11は、実施の形態2のレイヤ2ネットワークの一例を示す図であり、詳細には、図1のネットワーク接続装置を6台用いて構成されるリングを連結したネットワークの一例を示している。図11に示されるネットワークは、図2に示される場合と同様に、ネットワーク接続装置1で実現されるノード10〜19を備えており、ノード11には端末301、ノード13には端末302、ノード15には端末303が接続されている。
図11のネットワークは、ノード11,ノード12,ノード14,ノード15,ノード16およびノード17で、グループ884を構成している。ノード14とノード15の間の幹線リンクは接続していない。
たとえば、図11のネットワークで障害が発生していない場合、グループ880のリングでは、マスタ装置10がポート101をブロッキング状態とし、その他各幹線リンクに接続するポート113,112,121,122,131,132,102は中継状態となっている。ノード11では、端末301のアドレスを支線ポートで、端末302および端末303のアドレスをポート112で学習している。ノード12では、端末301のアドレスをポート121で、端末302のアドレスをポート122で、端末303のアドレスをポート123で学習している。
また、グループ884のリングでは、マスタ装置11がポート111をブロッキング状態とし、その他各幹線リンクに接続するポート143,141,163,162,171,172,153,152,123,121,112は中継状態となっている。ノード14では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート141で学習している。ノード15では、端末301および端末302のアドレスをポート152で、端末303のアドレスを支線ポートで学習している。ノード16では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート162で学習している。ノード17では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート172で学習している。
また、グループ883のリングでは、マスタ装置16がポート161をブロッキング状態とし、その他各幹線リンクに接続するポート183,182,191,192,173は中継状態となっている。ノード18では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート182で学習している。ノード19では、端末301,端末302および端末303のアドレスをポート192で学習している。
このように、上記のネットワークでは、各グループ内のマスタ装置がポート閉塞を行っており、ネットワーク上にループは生じていない。この状態で、たとえば、マスタ装置11に接続される端末301は、ノード11−ノード12間の幹線リンクを経由した経路により、端末302および端末303との通信が可能である。
つぎに、上記のように構成されたネットワークで複数の障害が発生した場合に、各ノードがとる動作について説明する。
図12は、ノード12−ノード15間およびノード16−ノード17間の幹線リンクに障害が発生している状態を表す図である。ノード15のリンク状態監視部2Cは、ポート152のリンクの障害を検出すると、ポート閉塞制御部3に障害情報を通知する。また、リンク状態監視部2Aは、ポート153のリンクが正常であることを、障害発生前にポート閉塞制御部3に通知済みである。また、ノード15の障害状態判定部6は、前述した図4−1の障害状態判定動作を実行し、現在の状態が「障害発生」であることを通知済みである。したがって、これらの処理により、ノード15のポート閉塞制御部3は、現在の状態が「障害発生」であり、正常幹線リンク数が「1」であることを把握している。
この状況で、ノード15のポート閉塞制御部3は、各リンク状態監視部から通知された障害情報を経路判定部5に通知する。そして、経路判定部5は、正常幹線リンクが接続されているポート153に対し、通知メッセージを送信する。図12において、404はノード15が送信する通知メッセージである。
つぎに、ノード17の動作を説明する。ノード17のリンク状態監視部2Bは、ポート171のリンクを監視しており、障害を検出すると、ノード17のポート閉塞制御部3に障害情報を通知する。また、リンク状態監視部2Aおよびリンク状態監視部2Cは、ポート172およびポート173のリンクが正常であることを、障害発生前にポート閉塞制御部3に通知済みである。また、ノード17の障害状態判定部6は、前述した図4−1の障害状態判定動作を実行し、現在の状態が「正常」であることを通知済みである。したがって、これらの処理により、ポート閉塞制御部3は、現在の状態が「正常」であり、正常幹線リンク数が「2」であることを把握している。
この状況で、ノード17は、ノード15から通知メッセージ404を受信すると、障害状態判定部6が前述した図10の処理を開始し、現在の状況が「障害発生」であると判定し(ステップS54)、その旨をポート閉塞制御部3に通知する。
その後、「障害発生」を通知されたポート閉塞制御部3は、図9の処理と同様に、ノード16から受信した管理フレームに対する応答として、障害応答管理フレームを送信する。ノード17が送信した障害応答管理フレームを受信したグループ883のマスタ装置であるノード16は、ブロッキング状態としていたポート161をブロッキング解除し、グループ883に対してアドレスフラッシュ指示を送信する。そして、アドレスフラッシュ指示を受信したグループ883に属する各ノードがアドレスフラッシュを実行する。
また、従来どおり、ノード16は、ノード16とノード17の間の障害を検出し、ノード11からノード14を経由して受信した管理フレームに対する応答として、障害応答管理フレームを送信する。そして、障害応答管理フレームを受信したノード11は、ブロッキングポートに対するブロッキング解除と、自グループに対するアドレスフラッシュ指示の送信と、をそれぞれ実行する。
したがって、グループ884およびグループ883の各ノードにおいて、端末301,302および303のアドレスがアドレステーブルからフラッシュされるため、これらの端末宛のパケットはフラッディング対象となり、新たな経路で通信を継続することが可能となる。たとえば、端末301と端末303との間の通信は、ノード11,ノード14,ノード16,ノード18,ノード19,ノード17,ノード15を経由して継続することが可能となる。
一方、通知メッセージを受信した各ノードのメッセージ中継部7では、別途図7に示す処理がそれぞれ実行され、通知メッセージは、最終的に、ノード11に到達する。以上の処理を行った後の状態が、図12に示されている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、1つのリングを5台以上のノードで構成した場合であっても、実施の形態1と同様の処理を適用することが可能である。これにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかるネットワーク接続装置は、リング型のレイヤ2ネットワークの構築に有用であり、特に、多重障害に対する耐久性を高めたい場合に適している。
本発明にかかるネットワーク接続装置の構成例を示すブロック図である。 図1のネットワーク接続装置を4台用いて構成されるリングを複数連結したネットワークの一例を示す図である。 複数の幹線リンクに障害が発生している状態の一例を示す図である。 マスタ装置による障害状態判定動作を説明するためのフローチャートである。 ポート閉塞制御部による閉塞制御動作を示すフローチャートである。 複数の幹線リンクに障害が発生している状態の一例を示す図である。 マスタ装置が通知メッセージを受信した場合の動作を説明するためのフローチャートである。 マスタ装置が通知メッセージを中継する動作を示すフローチャートである。 複数の幹線リンクに障害が発生している状態の一例を示す図である。 複数の幹線リンクに障害が発生している状態の一例を示す図である。 スレーブ装置が通知メッセージを受信した場合の動作を示すフローチャートである。 図1のネットワーク接続装置を6台用いて構成されるリングを連結したネットワークの例を示す図である。 複数の幹線リンクに障害が発生している状態の一例を示す図である。
符号の説明
1 ネットワーク接続装置
2A,2B,2C リンク状態監視部
3 ポート閉塞制御部
4 スイッチ
5 経路判定部
6 障害状態判定部
7 メッセージ中継部
10,11,12,13,14,15,16,17,18,19 ノード
101,102,111,112,113,121,122,123,131, 132,141,142,143,151,152,153,161,162, 163,171,172,173,182,183,191,192 ポート
301,302,303 端末
401,402,403,404 通知メッセージ
880,881,882,883,884 グループ

Claims (8)

  1. 複数のノードを用いて構成されるリングを複数連結した多リング型ネットワークを構成し、ポート閉塞制御によってネットワークループを防止するレイヤ2ネットワークであって、
    前記複数のノードが、
    複数のノード間リンクの状態を監視するリンク状態監視部と、
    前記リンク状態監視部による監視結果として得られた正常なノード間リンクの数に基づいて、現状の経路の障害発生状態を判定する障害状態判定部と、
    前記障害状態判定部による判定結果に基づいて、前記ノード間リンクが接続されたポートに対する閉塞制御を実行するポート閉塞制御部と、
    を備え、
    前記ポート閉塞制御部は、前記障害状態判定部により現状の経路に障害が発生していると判定された場合、迂回経路を確保するために、ネットワークループを防止するために閉塞中のポートの閉塞を解除することを特徴とするレイヤ2ネットワーク。
  2. 前記障害状態判定部は、正常なノード間リンクの数が「2」未満の場合に、現状の経路に障害が発生している状態を示す「障害発生」と判定し、正常なノード間リンクの数が「2」以上の場合に、現状の経路が正常に機能している状態を示す「正常」と判定することを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2ネットワーク。
  3. さらに、前記複数のノードは、
    前記リンク状態監視部による監視結果に基づき1つのポートに接続されたノード間リンクのみが正常であることを検知した場合に、当該リンクを迂回経路と判定し、当該迂回経路を認識させるための通知メッセージを当該リンクが接続されたポートに向けて送信する経路判定部、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のレイヤ2ネットワーク。
  4. 前記ポート閉塞制御部は、自ノードが他のノードから通知メッセージを受信し、かつ、正常なノード間リンクの数が閉塞中のポートに接続されたリンクを含んで「2」であることを検知した場合に、当該ポートの閉塞を解除することを特徴とする請求項3に記載のレイヤ2ネットワーク。
  5. さらに、前記複数のノードは、
    自ノードが他のノードから通知メッセージを受信し、かつ、正常なノード間リンクの数が「2」であることを検知した場合に、当該通知メッセージの受信に使用されたノード間リンク以外のもう一方のノード間リンクに接続されたポートに向けて、当該通知メッセージを送信するメッセージ中継部、
    を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のレイヤ2ネットワーク。
  6. 前記メッセージ中継部は、正常なノード間リンクの数が「2」以外であることを検知した場合、他のノードから受信した通知メッセージを中継しないことを特徴とする請求項5に記載のレイヤ2ネットワーク。
  7. 自ノードが、マスタとして動作するノードから管理フレームを受信するスレーブ動作を行い、かつリングを構成する各ノードの端局である場合、
    前記障害状態判定部は、さらに、正常なノード間リンクの数が「2」であることを検知し、かつリングの端点ポート以外から通知メッセージを受信したことを検知した場合に、「障害発生」と判定し、
    前記ポート閉塞制御部は、「障害発生」と判定された場合に、前記管理フレームの受信に対する応答として、前記マスタとして動作するノードに向けて障害応答管理フレームを送信することを特徴とする請求項3〜6のいずれか一つに記載のレイヤ2ネットワーク。
  8. ポート閉塞制御によってネットワークループを防止するレイヤ2ネットワークにおいて、請求項1〜7のいずれか一つに記載のノードとして動作することを特徴とするネットワーク接続装置。
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