JP2009117897A - 無線送信装置および無線送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】直交変調部の不完全性により生じるひずみを、回路規模の増大並びに演算処理量の増大を抑えて、高い精度で補償する、
【解決手段】第1〜第Nの変調シンボルを生成し、周波数軸上において中心周波数を中心に対称をなすように配置された第1〜第Nのサブキャリア対に対し、第1〜第Nの変調シンボルを第1〜第Nのサブキャリア対に含まれる一方の対象サブキャリアにマッピングし、他方の非対象サブキャリアにヌル信号をマッピングすることにより、複数の第一のサブキャリア信号を生成し、複数の第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換、直交変調、直交復調およびフーリエ変換することにより複数の第二のサブキャリア信号を生成し、第1〜第Nのサブキャリア対毎に、対象サブキャリアに対する第一および第二のサブキャリア信号間の誤差、非対象サブキャリアに対する第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を、第一および第二の誤差ベクトルとして推定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、たとえば直交変調部で発生する振幅誤差並びに位相誤差を補償する無線送信装置および無線送信方法に関する。
OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)に代表されるマルチキャリア無線通信方式では、送信信号が複素信号となるため、通常、送信装置でキャリア周波数への変調処理を行う場合には直交変調部が用いられている。アナログ回路で直交変調部を実現する場合、その不完全性に起因して、ローカル信号発生器により生成されたキャリア信号の同相成分および直交成分の振幅や位相に誤差が生じることがある。これにより、直交変調部より出力される信号に対してひずみが発生し、結果として無線通信性能を制限する要因となっている。
上記ひずみの影響を取り除く(補償する)方法として、直交変調部より出力された信号を、ループバック回路を用いてデジタル信号として再生し、この再生されたデジタル信号を用いて上記した誤差(例えば振幅誤差や位相誤差)の大きさを推定し、推定した結果を用いて、直交変調部へと入力するデジタル信号に対して、予め、直交変調部により生じるひずみを打ち消す(補償する)演算を行うことが提案されている(例えば、特許文献1の図1参照)。
また、マルチキャリア無線通信方式への適用を前提として、直交変調部より出力された信号からループバック回路を用いて各周波数サブキャリアにマッピングされた信号を再生し、この再生された信号と実際にマッピングした信号との差分を算出することで誤差を推定し、この推定した誤差を用いて、サブキャリアにマッピングする信号に対して、予め、誤差を打ち消す(補償する)演算を行うことも提案されている(例えば、特許文献2の図1参照)。
特開2007−116241号公報 特開2006−157256号公報
上記した特許文献1に記載された従来技術では、再生されたデジタル信号のコンスタレーションと本来あるべきコンスタレーションとを比較することで、直交変調部における振幅誤差および位相誤差それぞれを推定している。また、推定した誤差を用いてひずみ成分を補償するデジタル信号処理では、全ての送信信号(サンプル)に対して所定の係数を乗算する処理が行われており、誤差の推定処理および補償処理を導入した結果として、回路規模の増大並びに演算処理量の増大を招くことが想像される。
また、上記した特許文献2に記載された従来技術では、再生されたサブキャリア信号と本来あるべきサブキャリア信号との差分により誤差を推定し、推定した誤差を用いてサブキャリアにマッピングした信号に対して誤差を補償する処理を行っていることから、特許文献1に記載された従来技術と比べて回路規模並びに演算処理量を抑えることが可能である。しかしながら、直交変調部により生じるひずみには、元の送信信号に対して乗算される成分と加算される成分が含まれていることから、差分により誤差を推定する場合には誤差の一部しか推定されないこととなり、結果として誤差の補償精度が劣化してしまうことになる。
よって、本発明は、直交変調部の不完全性により生じるひずみを、回路規模の増大並びに演算処理量の増大を可及的に抑えつつ、且つ高い精度で補償する、無線送信装置および無線送信方法を提供する。
本発明の一態様としての無線送信装置は、
送信データを変調することにより第1〜第Nの変調シンボルを生成する変調シンボル生成手段と、
周波数軸上において中心周波数を中心に対称をなすように配置された第1〜第Nのサブキャリア対に対し、前記第1〜第Nの変調シンボルを前記第1〜第Nのサブキャリア対に含まれる一方の対象サブキャリアにマッピングし、他方の非対象サブキャリアにヌル信号をマッピングすることにより、複数の第一のサブキャリア信号を生成するマッピング手段と、
前記複数の第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換することにより第一の逆フーリエ変換信号を生成する逆フーリエ変換手段と、
前記第一の逆フーリエ変換信号を直交変調することにより第一の変調信号を生成する直交変調手段と、
前記第一の変調信号を直交復調することにより第一の復調信号を生成する直交復調手段と、
前記第一の復調信号をフーリエ変換により複数の周波数成分に分解することにより複数の第二のサブキャリア信号を生成するフーリエ変換手段と、
前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、前記対象サブキャリアに対する前記第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を第一の誤差ベクトルとして推定し、前記非対象サブキャリアに対する前記第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を第二の誤差ベクトルとして推定する誤差推定手段と、
前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、前記対象サブキャリアに対して推定された前記第一の誤差ベクトルにより前記対象サブキャリアの前記第一のサブキャリア信号を補正し、前記非対象サブキャリアに対して推定された前記第二の誤差ベクトルにより前記非対象サブキャリアの第一のサブキャリア信号を補正することにより、複数の補正された第一のサブキャリア信号を生成する、補正手段と、を備え、
前記逆フーリエ変換手段は、前記複数の補正された第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換することにより第二の逆フーリエ変換信号を生成し、
前記直交変調手段は、前記第二の逆フーリエ変換信号を直交変調することにより第二の変調信号を生成し、生成した第二の変調信号を送信のために出力する、
ことを特徴とする。
本発明の一態様としての無線送信方法は、
送信データを変調することにより第1〜第Nの変調シンボルを生成し、
周波数軸上において中心周波数を中心に対称をなすように配置された第1〜第Nのサブキャリア対に対し、前記第1〜第Nの変調シンボルを前記第1〜第Nのサブキャリア対に含まれる一方の対象サブキャリアにマッピングし、他方の非対象サブキャリアにヌル信号をマッピングすることにより、複数の第一のサブキャリア信号を生成し、
前記複数の第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換することにより第一の逆フーリエ変換信号を生成し、
前記第一の逆フーリエ変換信号を直交変調することにより第一の変調信号を生成し、
前記第一の変調信号を直交復調することにより第一の復調信号を生成し、
前記第一の復調信号をフーリエ変換することにより複数の第二のサブキャリア信号を生成し、
前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、前記対象サブキャリアに対する前記第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を第一の誤差ベクトルとして推定し、前記非対象サブキャリアに対する前記第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を第二の誤差ベクトルとして推定し、
前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、前記対象サブキャリアに対して推定された前記第一の誤差ベクトルにより前記対象サブキャリアの前記第一のサブキャリア信号を補正し、前記非対象サブキャリアに対して推定された前記第二の誤差ベクトルにより前記非対象サブキャリアの第一のサブキャリア信号を補正することにより、複数の補正された第一のサブキャリア信号を生成し、
前記複数の補正された第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換することにより第二の逆フーリエ変換信号を生成し、
前記第二の逆フーリエ変換信号を直交変調することにより第二の変調信号を生成し、生成した第二の変調信号を送信のために出力する、
ことを特徴とする。
本発明により、直交変調部の不完全性により生じるひずみを、回路規模の増大並びに演算処理量の増大を可及的に抑えつつ、且つ高い精度で補償できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の無線送信装置および無線送信方法は、図1(A)に示したように、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)と称される無線通信方式に代表される、複数のサブキャリアに信号をマッピングすることで無線通信を行うマルチキャリア無線通信方式に用いて好適である。より具体的には、本発明は、図1(B)に示したように、複数のサブキャリアを分割し、それぞれ異なるユーザ1〜Nに割り当てることで複数のユーザが同時に無線通信を行うことを可能にするOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多重アクセス)と称される無線通信方式に用いて好適である。したがって、以下では、無線通信方式がOFDMAである場合を例にして、本発明の実施の形態を説明する。
(第一実施形態)
図2に本発明の無線送信装置の第一実施形態を示す。図2に示すように、本発明の第一実施形態としての無線送信装置は、少なくとも、変調部11、第一のS/P(シリアル/パラレル)変換部12、マッピング部13、誤差補償部(補正手段)14、周波数/時間変換部(逆フーリエ変換手段)15、P/S(パラレル/シリアル)変換部16、D/A変換部17a、17b、LPF(Low Pass Filter:ローパスフィルタ)18a、18b、直交変調部19、周波数変換部20、BPF(Band Pass Filter:バンドパスフィルタ)21、A/D変換部22、直交復調部23、第二のS/P変換部24、時間/周波数変換部(フーリエ変換手段)25、誤差推定部26を備える。
図2において、変調部11は、入力された送信(バイナリ)データを所定の変調方式により変調して変調シンボル(第一〜第Nの変調シンボル)を生成し、第一のS/P変換部12へ入力する。
第一のS/P変換部12は、入力された変調シンボルをS/P変換し、マッピング部13へ入力する。この際、マッピング部13へ入力する変調シンボルの数は、当該無線送信装置に対して割り当てられたサブキャリア数に対応する。
マッピング部13は、入力された変調シンボルをあらかじめ指定されたサブキャリアにマッピングし、また、変調シンボルがマッピングされないサブキャリアにヌル信号をマッピングすることにより、所定数のサブキャリア信号(複数の第一のサブキャリア信号)を生成し、誤差補償部14へ入力する。この所定数は、無線通信方式にしたがい予め定められたサブキャリア数(所定のサブキャリア数)である。所定のサブキャリア数は、たとえば図1(B)の場合、ユーザ1〜Nに割り当てられた全サブキャリア数である。
ここで、マッピングするサブキャリアは、DC成分(直流成分)を軸として一方を正側、他方を負側としたとき、軸を中心に対称に位置する2つのサブキャリアのいずれか一方である(後述する図5および図6を参照)。すなわち、変調シンボルがマッピングされる各サブキャリアは、正側および負側に分散されてもよいが、マッピングされたサブキャリアに対し軸を挟んで対称の位置のサブキャリアには変調シンボルがマッピングされない(ヌル信号がマッピングされる)ものとする。このようにしてマッピング部13は、周波数軸上において中心周波数を中心にして対称をなすように配置された第1〜第Nのサブキャリア対に対し、第1〜第Nの変調シンボルを第1〜第Nのサブキャリア対に含まれる一方の対象サブキャリアにマッピングし、他方の非対象サブキャリアにヌル信号をマッピングすることにより、所定数のサブキャリア信号(複数の第一のサブキャリア信号)を生成する。
誤差補償部14は、マッピング部13から入力された所定数のサブキャリア信号ないしは一部のサブキャリア信号に対して直交変調部により生じるひずみを取り除く(補償する)演算を行い、結果を周波数/時間変換部15へ入力する。ただし、誤差補償部14は、誤差推定部26により誤差推定を行うときは、マッピング部13から入力された所定数のサブキャリアをそのまま後段の周波数/時間変換部15に出力する。すなわち誤差推定を行うときは誤差補償されていない信号に基づいて行うものとする。誤差補償を経た信号に基づいて誤差推定を行うことも可能であるが、それについては第四実施形態で説明する。マッピング部13の出力をそのまま周波数/時間変換部15に出力するモードはたとえば第一モードに相当し、マッピング部13の出力を誤差補償し、誤差補償した信号を周波数/時間変換部15に出力するモードは第2モードに相当する。このようなモード切替えは、モード切替を制御する制御部を設けることで実現するが、これについては第2実施形態で説明するものとし、本実施形態では制御部の図示を省略している。
周波数/時間変換部15は、誤差補償部14から入力された所定数のサブキャリア信号に対して、例えば逆フーリエ変換演算を用いて周波数/時間変換を行い、所定のサンプル数の時間領域信号(逆フーリエ変換信号)をP/S変換部16へ入力する。所定のサンプル数は、無線通信方式にしたがい予め定められたサンプル数であり、一般的には、これは無線通信方式にしたがい予め定められたサブキャリア数(上記所定のサブキャリア数)と同数である。上記逆フーリエ変換信号が誤差補償を受けていない信号に基づくとき、この時間領域信号はたとえば第一の逆フーリエ変換信号に相当し、誤差補償を受けた信号に基づくときはたとえば第二の逆フーリエ変換信号に相当する。
P/S変換部16は、周波数/時間変換部15から入力された所定のサンプル数の時間領域信号(逆フーリエ変換信号)をP/S変換し、さらに同相信号I(成分)と直交信号(Q成分)を分離して、それぞれDAC17a、17bに入力する。それぞれのDAC17a、17bでは、入力された信号に対してデジタル/アナログ変換を行い、結果をLPF18a、18bに入力する。それぞれのLPF18a、18bでは、入力された信号に対してイメージ成分を取り除くための演算を行い、結果を直交変調部19へと入力する。
直交変調部19は、P/S変換部16から入力された同相信号および直交信号に対して直交変調を行うことにより変調信号を生成し、生成した変調信号を図示しない後段の送信処理部に入力するとともに、ループバック信号として周波数変換部20へ入力する。誤差補償処理を受けていない信号を直交変換して得た変調信号はたとえば第一の変調信号と称され、誤差補償処理を受けた信号を直交変換して得た変調信号はたとえば第二の変調信号と称されてもよい。
周波数変換部20は、直交変換部10から入力された変調信号に対して、後段のA/D変換部22のサンプリングレートよりも低い周波数へと周波数変換を行い、結果をBPF21に入力する。
BPF21は、後段のA/D変換部22の処理にてエイリアス成分を抑えるための演算を行い、結果をA/D変換部22へ入力する。
A/D変換部22は、BPF21から入力された信号に対して所定のサンプリングレートによりA/D変換を行い、結果を直交復調部23へと入力する。
直交復調部23では、A/D変換部22から入力された信号に対してデジタル直交復調演算を行うことにより復調信号(時間領域信号)を生成し、これを第二のS/P変換部24へと入力する。生成された復調信号(時間領域信号)が誤差補償を受けていない信号に基づくとき、当該生成された復調信号はたとえば第一の復調信号に相当し、誤差補償を受けた信号に基づくときはたとえば第二の復調信号に相当する。
第二のS/P変換部24は、直交復調部23から入力された信号をS/P変換し、結果を時間/周波数変換部25へ入力する。この際、時間/周波数変換部25への入力は、無線通信方式にしたがい予め定められたサンプル数(所定のサンプル数)の信号である。
時間/周波数変換部25は、第二のS/P変換部24から入力された所定のサンプル数の信号に対して、例えばフーリエ変換演算を用いて時間/周波数変換する(複数の周波数成分へ分解)ことにより、マッピング部13により生成されたサブキャリア信号を再生し、再生されたサブキャリア信号を誤差推定部26へ入力する。この際、誤差推定部26へ入力するサブキャリア信号の数は、無線通信方式にしたがい予め定められたサブキャリア数(所定のサブキャリア数)である。再生されたサブキャリア信号が、誤差補償を受けた信号に基づくとき、この再生されたサブキャリア信号は、たとえば第二のサブキャリア信号に相当し、誤差補償を受けていない信号に基づくとき、たとえば第三のサブキャリア信号に相当する。
誤差推定部26は、再生されたサブキャリア信号(本実施形態では第二のサブキャリア信号)を用いて直交変調部19により生じるひずみを誤差ベクトルとして推定し、推定した誤差ベクトルを誤差補償部14に通知する。
以下、誤差ベクトルについて詳細に説明する。
周波数/時間変換部15より出力された信号を
Figure 2009117897
とすると、直交変調部19の出力は、
Figure 2009117897
で表されることから、ループバック信号として直交復調部23により再生された信号は、
Figure 2009117897
で表される。ここで、s(t)は周波数/時間変換部15より出力された信号の同相信号I(成分)を、s(t)は直交信号(Q成分)を表しており、fcはキャリア周波数を、αおよびαはそれぞれ同相信号および直交信号に対する振幅誤差を、βおよびβはそれぞれ同相信号および直交信号に対する位相誤差を表している。また、Re[]は[]内の信号の実部であり、上付き文字のは複素共役演算を表している。
これまでの説明で述べたように、本発明ではサブキャリアに変調シンボルをマッピングしていることから、式(3)を周波数軸上の信号として表すと、
Figure 2009117897
となる(「−f」は、中心周波数(DC成分)を軸として正側の「f」に対し対称に位置する負側の周波数を表す)。したがって、変調シンボルがマッピングされているサブキャリアに対して推定された結果は式(4)におけるAで示され、以後これを誤差ベクトルAと称する。また、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアに対称に位置するサブキャリアに対して推定された結果は式(4)におけるBで示され、以後これを誤差ベクトルBと称する。なお、誤差ベクトルAは直交変調部19で生じるひずみの乗算成分であり、誤差ベクトルBは加算成分である。誤差ベクトルAが、補償処理を受けていない信号に基づくときこれはたとえば第一の誤差ベクトルに相当し、補償処理を受けている信号に基づくときこれはたとえば第三の誤差ベクトルに相当する(本実施形態では前者のみ扱う)。また、誤差ベクトルBが、補償処理を受けていない信号に基づくときこれはたとえば第二の誤差ベクトルに相当し、補償処理を受けている信号に基づくときこれはたとえば第四の誤差ベクトルに相当する(本実施形態では前者のみ扱う)。
ここで誤差ベクトルについてさらに深く理解するため、図5および図6を用いて、マッピング部13の出力信号、直交変調部19の出力信号および誤差推定部26への入力信号の関係について説明する。なお、それぞれの信号は全てサブキャリアを単位とする周波数軸上の信号として記載している。
図5(A)に示すように、マッピング部13は、中心周波数(DC成分)を軸にサブキャリア群を2つに分割(ここでは、それぞれを正側サブキャリアおよび負側サブキャリアと称する)した際のいずれか一方にのみ変調シンボルをマッピングし、他方をヌルサブキャリアとしている。変調シンボルがマッピングされたサブキャリアの信号はS(f)により表される。
このようにして得たサブキャリア信号に対して直交変調部19によりひずみが生じると、式(4)にしたがい、変調シンボルがマッピングされたサブキャリア(正側サブキャリア)では、図5(B)に示すように、当該変調シンボルに対して振幅および位相成分にひずみが生じる(S(f)がひずんでA*S(f)となる)。また、変調シンボルがマッピングされていないヌルサブキャリア(負側サブキャリア)では、対称に位置する(変調シンボルがマッピングされている)サブキャリアからの干渉成分が生じる(干渉成分はB*S(―f))。なお、S(f)とS(−f)の値は同じである。誤差推定部26の入力信号を示す図5(C)のように、前者は誤差ベクトルAによる影響であり、後者は誤差ベクトルBによる影響である(なお図5(B)と図5(C)に示す信号は同一である)。
図5(C)に示すような信号(直交変調部19の出力信号)が誤差推定部26に入力されると、誤差推定部26では変調シンボルがマッピングされたサブキャリア(正側サブキャリア)の信号A*S(f)と、変調シンボルがマッピングされていないサブキャリア(負側サブキャリア)の信号B*S(−f)とを用いて誤差推定処理を行うことにより、誤差ベクトルAおよび誤差ベクトルBをそれぞれ推定することができる。誤差ベクトルAは正側サブキャリア毎に推定され、誤差ベクトルBは負側サブキャリア毎に推定される。後に説明するように、誤差推定部26は、正側サブキャリア毎に推定した誤差ベクトルAおよび負側サブキャリア毎に推定した誤差ベクトルBをそのまま誤差補償部14に出力してもよいし、誤差ベクトルAを平均した平均誤差ベクトルA’および誤差ベクトルBを平均した平均誤差ベクトルB’を誤差補償部14に出力してもよい。本実施形態では後者を想定する。
図5では、正側サブキャリア群および負側サブキャリア群のいずれか一方にすべての変調シンボルをマッピングする例を示したが、先にも少し述べたように、変調シンボル毎に、正側サブキャリアおよび負側サブキャリアのどちらか一方にマッピングすればよい。たとえばマッピング部出力、直交変調部出力および誤差推定部出力の他の例を示す図6のように、中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアのいずれか一方にのみ各変調シンボルをマッピングすればよく、この場合も、上記と同様にして、誤差推定部26において誤差ベクトルAおよび誤差ベクトルBをそれぞれ推定することができる。
図3は、誤差推定部26の構成例および動作例の詳細を説明する図である。前述した通り、図3の誤差推定部26は、誤差補償部による誤差補償を経ていない信号に基づいて行うことを前提としている。
時間/周波数変換部25より入力された所定数の再生されたサブキャリア信号は、まず、セレクタ1に入力される。セレクタ1では、所定数の再生されたサブキャリア信号を、変調シンボルがマッピングされているサブキャリアを含むサブキャリア群(以降、第一サブキャリア群と称する)の信号A*S(f)と、変調シンボルがマッピングされているサブキャリアを含まないサブキャリア群(以降、第二サブキャリア群と称する)の信号B*S(−f)とに分割する。たとえば図5の場合、正側サブキャリア群(第一サブキャリア群)の信号と、負側サブキャリア群(第二サブキャリア群)の信号とに分割する。第一サブキャリア群と第二サブキャリア群とは、それぞれ同一数のサブキャリアを含み、どのサブキャリアがどちらの群に属するのかはあらかじめ決められている。
続いて、第一のサブキャリア群に含まれる各再生されたサブキャリア信号A*S(f)に、各サブキャリアにマッピングされた変調シンボルS(f)の複素共役S(f)が乗算される。より詳細には、各サブキャリアにマッピングされた変調シンボルS(f)のレプリカが、送信シンボルレプリカ生成部31により生成され、生成されたレプリカの複素共役が複素共役演算部32で計算され、レプリカの複素共役S(f)が、乗算部33において、上記第一のサブキャリア群に含まれる各再生されたサブキャリア信号A*S(f)に乗算され、誤差ベクトルAが出力される。なお、軸を挟んで互いに対称に位置する正側および負側のサブキャリアのいずれにも変調シンボルがマッピングされていないとき、これらのサブキャリアのS(f)およびS(−f)はいずれも0である。したがって当該サブキャリアのレプリカも0である。
第二のサブキャリア群に含まれる各再生されたサブキャリア信号B*S(−f)には、当該サブキャリアと中心周波数(DC成分)を軸に対象に位置するサブキャリアにマッピングされた変調シンボルS(f)が乗算される。より詳細には、上記DC成分を軸に対象に位置するサブキャリアにマッピングされた変調シンボルS(f)のレプリカが、送信シンボルレプリカ生成部31により生成され、生成されたレプリカS(f)が、乗算部34において、上記第二のサブキャリア群に含まれる各再生されたサブキャリア信号B*S(−f)に乗算され、誤差ベクトルBが出力される。
セレクタ2bでは、各乗算部33から第一サブキャリア群の誤差ベクトルAが入力され、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアの誤差ベクトルAを選択し、選択した誤差ベクトルAを平均化部35bに入力する。
セレクタ2aでは、各乗算部34から第二サブキャリア群の誤差ベクトルBが入力され、中心周波数(DC成分)を軸に対象に位置するサブキャリアに変調シンボルがマッピングされているサブキャリアの誤差ベクトルBを選択し、選択した誤差ベクトルBを平均化部35aへ入力する。
平均化部35a、35bでは、各々入力された誤差ベクトルA、Bを平均化することにより、それぞれ平均誤差ベクトルA’、B’を出力する。平均誤差ベクトルA’が誤差補償を受けていない信号に基づくときこれはたとえば第一の平均誤差ベクトルに相当し、誤差補償を受けた信号に基づくときこれはたとえば第三の平均誤差ベクトルに相当する(本実施形態では前者のみが取り扱われる)。また平均誤差ベクトルB’が誤差補償を受けていない信号に基づくときこれはたとえば第二の平均誤差ベクトルに相当し、誤差補償を受けた信号に基づくときこれはたとえば第四の平均誤差ベクトルに相当する(本実施形態では前者のみが取り扱われる)。
セレクタ1、2a、2bおよび送信シンボルレプリカ生成部31には、事前に、マッピング部13より、各サブキャリアへの変調シンボルのマッピングに関する情報、およびマッピングされた変調シンボルの情報が通知されているものとする。また、図3および後述の説明で用いる図面では、説明を簡単にするため、演算過程で必要になる正規化処理部の図示を省略していることを付記しておく。
図4は、図3に示した誤差推定部の変形例を示す。
図4に示した構成例では、図3と比較して、送信シンボルレプリカ生成部31、複素共役演算部32並びに乗算部33、34が除かれており、代わりに、セレクタ3a、3bと符号反転演算部35が加えられている。この構成は、誤差推定部26の動作時、各サブキャリアにマッピングされる信号がBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調されている場合(たとえばI軸上に原点を挟んで2つの信号点(1、0)(−1、0)をもつ信号点セットを用いて変調を行う場合)に用いることができる。I軸上の正側の信号点(1、0)に変調シンボルがマッピングされたときS(f)またはS(−f)は1であり、負側の信号点(−1、0)にマッピングされたときS(f)またはS(−f)は−1である。
したがって、セレクタ3a、3bは、マッピング部13より通知される、各サブキャリアにマッピングされた変調シンボルに関する情報に基づき、符号反転演算を行うか、行わないかの選択をすることとなる。すなわちS(f)またはS(−f)が1のときは符号反転演算を行わない経路P1を選択することで、A*S(f)=A、B*S(−f)=Bとして、誤差ベクトルAまたはBを得ることができる。また、S(f)またはS(−f)が−1のときは符号反転演算を行う経路P2を選択することで、−1*(A*S(f))=A、−1*(B*S(−f))=Bとして、誤差ベクトルAまたはBを得ることができる。
結果として、図3に示した構成例と比較すると、複数の乗算部が除かれていることから、相対的に簡易な回路構成にて誤差推定部の処理を実現できることとなる。
図7は、誤差補償部14の構成例および動作例の詳細を説明する図である。
マッピング部13より入力された所定の数のサブキャリア信号が誤差補償部に入力される。
誤差推定部26により推定された平均誤差ベクトルA’の複素共役を複素共役演算部43において計算し、平均誤差ベクトルA’の複素共役をセレクタ41から出力されたサブキャリア信号に対して乗算部42において乗算することにより、乗算部42から第一の乗算値を出力する。
一方、誤差補償部14に入力された各サブキャリア信号の複素共役を複素共役演算部44において計算し、また誤差推定部26により推定された平均誤差ベクトルB’を符号反転演算部47において符号反転する。そして、複素共役演算部44で計算された複素共役と、符号反転した平均誤差ベクトルB’とを乗算部45において乗算して、乗算部45から第二の乗算値を出力する。乗算部45から出力された第二の乗算値を、当該サブキャリアとは中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアの第一乗算値に加算部46において加算し、その結果(誤差補償されたサブキャリア信号)を周波数/時間変換部15へと入力する。
図7の例では、平均誤差ベクトルA’および平均誤差ベクトルB’を利用して誤差補償を行ったが、サブキャリア毎に推定した誤差ベクトルAおよび誤差ベクトルBを利用して誤差補償を行うようにしてもよい。その場合、誤差補償部14に入力されるサブキャリア信号には、それぞれ対応する誤差ベクトルAまたは誤差ベクトルBを使用するものとする。
また、誤差補償部14は、たとえば誤差推定部26による誤差推定を行うときは、マッピング部13から入力された所定数のサブキャリア信号を誤差補償することなくそのまま後段の周波数/時間変換部15へ入力するように図示しない制御部によって制御される(詳細は第2実施形態で説明される)。
ここで、上記した誤差補償部14の動作例について補足説明する。
図7で説明したようにしてマッピング部13からのサブキャリア信号を処理すると、誤差補償処理が行われた信号(誤差補償部14の出力信号)は、
Figure 2009117897
となり、これに対する周波数/時間変換部15の出力は、
Figure 2009117897
となる。したがって、これを式(3)に代入することにより、直交変調部19の出力は、
Figure 2009117897
と表されることから、結果としてひずみのない直交変調部出力を得ることができる。
以下、誤差補償部14の動作により直交変調部19からひずみが除去されたサブキャリア信号が得られることについて具体例に基づき説明する。
図8(A)〜図8(D)は、第一のS/P変換部12出力、マッピング部13出力、誤差補償部14出力および直交変調部19出力の一例を示す。なお、それぞれの出力は全てサブキャリアを単位とする周波数軸上の信号として記載している。
第一のS/P変換部12では、送信に用いるサブキャリア数に対応する数の変調シンボルを出力する。したがって、第一のS/P変換部12の出力は、たとえば図8(A)に示すようになる。
このような第一のS/P変換部12出力に対して、マッピング部13では、当該変調シンボルを、あらかじめ割り当てられたサブキャリアにマッピングし、他のサブキャリアをヌルサブキャリアとする。この際、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアと中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアには変調シンボルがマッピングされていないことが好ましい。したがって、マッピング部13の出力は、たとえば図8(B)に示すようになる。
このようなマッピング部13出力に対して、誤差補償部14では、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアに対して、誤差ベクトルAまたは平均誤差ベクトル’を用いて直交変調部19により生じるひずみを補償する演算を行う。また、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアと中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアに対して、誤差ベクトルBを用いて直交変調部19により生じるひずみを補償する演算を行う。したがって、誤差補償部14の出力は、たとえば図8(C)に示すようになる。
このような補償処理が行われた信号を直交変調部19に入力すると、式(6)に従って、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアではひずみ成分が除去され、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアと中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアでは干渉成分が打ち消されることになる。したがって、直交変調部19の出力は、たとえば図8(D)に示されるようになる。
ここで、先にも述べたように、マッピング部13は、必ずしも、正側サブキャリア群および負側サブキャリア群のいずれか一方にだけすべての変調シンボルがマッピングされる必要はなく、変調シンボル毎に、中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアのいずれか一方にマッピングすればよい。図9(A)〜図9(D)は、この場合の例を、図8と同様の形で、示したものである。図9(D)から、直交変調部19の出力では、変調シンボルがマッピングされたサブキャリア信号のひずみ成分が除去され、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアと中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアでは干渉成分を打ち消されていることが理解される。
(第二実施形態)
図10は、本発明の無線送信装置の第二実施形態を示す。図2に示した第一実施形態と異なる点は、新たに制御部27を設けたことにあり、したがってここでは制御部27の動作について説明する。図10において図2の同一名称の要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図10に示したように、制御部27はマッピング部13、誤差補償部14および誤差推定部26と情報の受け渡しを行うことによりそれぞれの動作を制御する。
具体的には、制御部27は、マッピング部13より、変調シンボルの情報と、当該変調シンボルをどのサブキャリアにマッピングしたかに関する情報との通知を受け、これをさらに誤差推定部26に通知することで、誤差推定部26の動作を制御する。また、制御部27は、誤差推定部26により推定された誤差ベクトル(または平均誤差ベクトル)を受け取り、これを誤差補償部14に通知することで誤差補償部14の動作を制御する。また、制御部27は、マッピング部13の出力を誤差補償せずにそのまま後段に通過させる第一モードと、マッピング部13の出力を誤差補償して後段に渡す第二モードとを切り替える。
図11(A)は制御部27の第一動作例、図11(B)は制御部27の第二の動作例を説明するフローチャートである。
第一および第二の動作例のいずれとも、所定の条件を満たした場合に、マッピング部13に対して誤差ベクトル推定に好適となるように、あらかじめ用意した変調シンボルをマッピングすることを要求し、誤差補償部14には誤差補償処理を行わないことを要求することを特徴としている。なお、誤差ベクトル推定に好適とは、例えば、図5を用いて説明した、変調シンボルのマッピング方法などを意味しており、より具体的には、中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアのいずれか一方にのみ変調シンボルをマッピングすることを意味する。また誤差補償処理を行わないとは、マッピング部13の出力を誤差補償処理を行わないで周波数/時間変換部15に入力(直交変調部に入力する)ことを意味する。以下、第一および第二の動作例についてそれぞれ詳細に説明する。
図11(A)に示すように、制御部27はその動作を開始すると、まず、マッピング部13に対して、あらかじめ定めた誤差ベクトル測定用信号のマッピングを要求するとともに誤差補償部14には誤差補償を行わないことを要求し、その後、誤差推定部26により測定された誤差ベクトルを取得する(S11)。すなわち制御部27は第一モードを実行する。
次に、制御部27はモードを第二モードに切り替え、これにより、通常の信号(測定用信号でない信号)が変調部11により変調された後、マッピング部13を介して誤差補償部14により誤差補償される。この誤差補償を受けた信号が、各ブロック(参照符号15〜26)で処理を受け、制御部27は、この誤差補償を受けた信号に基づき推定された平均誤差ベクトルを誤差推定部26から受け取る(S12)。制御部27は、受け取った平均誤差ベクトルの大きさ、具体的には電力を測定し、これを所定の閾値(P_TH)と比較する(S13)。
平均誤差ベクトルの大きさが所定の閾値以下で(S13のNO)、且つ制御を継続する場合には(S14のNO)、誤差推定部26から平均誤差ベクトル(誤差補償された信号に基づき推定された平均誤差ベクトル)の通知を待つ。
逆に、平均誤差ベクトルの大きさが所定の閾値よりも大きい場合には(S13のYES)、マッピング部13に対して誤差ベクトル測定用信号のマッピングを要求するとともに、誤差補償部14には誤差補償を行わないことを要求し、誤差推定部26により測定された平均誤差ベクトルを取得する(S11)。すなわちモードを第1モードにして平均誤差ベクトルを取得する。上記平均誤差ベクトルの大きさが上記所定値よりも大きい場合は、たとえばあらかじめ与えられた切り替え条件が満たされることに相当する。この後(たとえばマッピング部13からの誤差ベクトル測定用信号が誤差補償されずに周波数/時間変換部15に渡された後)、モードを第二のモードにし、ステップS12に進む。
上記例では、誤差推定を行うため、誤差ベクトル測定用信号を用いたが、通常の信号を用いて誤差推定を行うことも可能である。この場合、1回目に送信される信号は誤差補償されないため、ひずみが生じることとなるが、2回目以降に送信される信号は誤差補償によりひずみが補償されることとなる。なお、当然ながら、誤差ベクトル測定用信号を用いた場合、直交変調部で得られた変調信号は、後段の送信処理部(図示せず)に渡されないが、通常の信号を用いたときは、送信のため後段の送信処理部(図示せず)へ渡される。
図11(B)は、図11(A)と同様の動作を示すが、マッピング部13に対して誤差ベクトル測定用信号のマッピングを要求する前に、送信処理中であるか否かを確認する処理が追加されている点が図11(A)と異なる。この際、送信処理中と判断された場合には(S21のYES)、誤差ベクトル測定用信号のマッピングを要求せずに(S11をスキップし)、誤差推定部26より平均誤差ベクトル(誤差補償部14により誤差補償された信号に基づき推定された平均誤差ベクトル)の通知を待つよう動作する(S12)。
(第三実施形態)
図12は、本発明の無線送信装置の第三実施形態の構成を示す。図2に示した第一実施形態と異なる点は、変調部の機能および誤差補償部の機能がマッピング部51の内部に設けられていることにある。マッピング部51の詳細構成例を図13に示す。
マッピング部51は、制御部54と変調シンボル記憶部55を備えている。変調シンボル記憶部55はたとえばルックアップテーブルの形を有する。
変調シンボル記憶部55は、複数の変調方式の各々について、送信(バイナリ)データに対応する変調シンボルを予め記憶する。変調シンボル記憶部55は、データがマッピングされているサブキャリアを含むサブキャリア群(第一サブキャリア群)に適用する変調シンボルと、データがマッピングされていないサブキャリアを含むサブキャリア群(第二サブキャリア群)に適用する変調シンボルとを個別に記憶している。各サブキャリア群の変調シンボルには、誤差推定部26で推定された誤差ベクトルAおよび誤差ベクトルB(または平均誤差ベクトルA’および平均誤差ベクトルB’)が予め加味されている。マッピング部51は、誤差推定部26より誤差ベクトルAおよび誤差ベクトルB(または平均誤差ベクトルA’および平均誤差ベクトルB’)が通知された際には、変調シンボル記憶部55を更新する。
制御部54は、入力された送信(バイナリ)データを基に、変調シンボル記憶部55を参照して変調シンボルを決定し、これをあらかじめ指定されたサブキャリアにマッピングするよう動作する。この際、制御部54は、誤差補償処理も同時に行う。具体的には、あるサブキャリアに変調シンボルをマッピングする場合、当該サブキャリアと中心周波数(DC成分)に対し対称に位置するサブキャリアにも変調シンボル記憶部55を参照して変調シンボルをマッピングする。例えば、変調方式がQPSKであり、送信(バイナリ)データが00の場合、当該サブキャリアは、第一サブキャリア群に属するため、変調シンボルとして、
Figure 2009117897
を、当該サブキャリアと中心周波数(DC成分)に対し対称に位置するサブキャリアは、第二サブキャリア群に属するため、
Figure 2009117897
をマッピングする。
(第四実施形態)
図14は、誤差推定部の第二の構成例および動作例を説明する図である。
図14の誤差推定部は、図3に示した誤差推定部の構成例と比べて、誤差ベクトル記憶部61を備えることと、平均化部35a、35bの出力に対して、所定の演算処理を行うことが異なる。なお、図4に示した誤差推定部の構成例に対しても、同様の構成を追加することが可能である。
図14の誤差推定部は、誤差補償処理が行われて直交変調部19へ入力された信号を用いて、誤差補償処理されていない信号に基づいて推定された誤差ベクトルAおよび誤差ベクトルB(または平均誤差ベクトルA’および平均誤差ベクトルB’)を更新(修正)する場合に用いて好適である。平均化部35a、35bの動作までは図3で示した誤差推定部と同一であるため、ここでは、平均化部35a、36bの後段の動作例について説明する。ただし、最初は図3で示した誤差推定部と同じ動作、すなわち平均化部35a、36bまでの動作を行って、平均誤差ベクトルA’および平均誤差ベクトルB’を取得し、誤差ベクトル記憶部61に記憶しておくものとする。
図14において、誤差ベクトル記憶部61は過去N(Nは任意の整数)回において更新された平均誤差ベクトルを記憶している。
平均化部35bの出力(後述するように誤差ベクトルAの推定誤差の平均)に対して前回推定された平均誤差ベクトルAn−1’を乗算部62において乗算する。すなわち、前回推定された平均誤差ベクトルAn−1’を平均化部35bの出力により修正する。これにより、平均誤差ベクトルA’が得られ、これが誤差推定部から出力されるとともに、誤差ベクトル記憶部61に記憶される。
さらに、平均誤差ベクトルA’と前回推定された平均誤差ベクトルBn−1’を乗算部63において乗算し、これを、平均化部35aの出力(後述するように誤差ベクトルBの推定誤差の平均)に加算部64において加算する。また、前回推定された平均誤差ベクトルAn−1’の複素共役を複素共役演算部65により計算し、計算した複素共役と、加算部64の出力とを乗算部66において乗算する。これにより前回の平均誤差ベクトルBn−1’が修正され、平均誤差ベクトルB’が得られ、これは誤差推定部から出力されるとともに、誤差ベクトル記憶部61に記憶される。
上記例では、平均誤差ベクトルを出力する場合の例を示したが、個々のサブキャリア毎に誤差ベクトルAおよび誤差ベクトルBを出力する場合も同様にして行うことが可能であるのは明白である。
以上に説明した処理により、誤差推定部から所望の出力が得られる原理について以下詳細に説明する。
上記説明から分かるように、
An : 現在の直交変調部の誤差ベクトルA
Bn : 現在の直交変調部の誤差ベクトルB
An-1 : 前回推定された誤差ベクトルA (誤差補償処理で使用される)
Bn-1 : 前回推定された誤差ベクトルB (誤差補償処理で使用される)
とすると、誤差推定部では、誤差ベクトルAおよび誤差ベクトルB(または平均誤差ベクトルA’および平均誤差ベクトルB’)を推定することが目的となる。
送信処理の流れを追っていくと、誤差補償処理では前回推定された誤差ベクトルAn−1、Bn−1(または平均誤差ベクトルAn−1’、Bn−1’)が適用されていることから、誤差補償部の出力は以下のようになる。
Figure 2009117897
これが直交変調部に入力されるが、ここでは、誤差ベクトルAn−1、Bn−1が誤差として影響してくるため、直交変調部の出力は以下のようになる。
Figure 2009117897
ここで、
Figure 2009117897
が成り立つため、上記式は、
Figure 2009117897
と書き直すことができる。
よって、誤差推定部の平均化部35bからは
Figure 2009117897
が出力され、平均化部35aからは
Figure 2009117897
が出力される。
最後に、図14の乗算部62の処理は
Figure 2009117897
を行っていることとなり、結果として誤差ベクトルA(の平均)が得られる。
また、乗算部63、加算部64、複素共役演算部65および乗算部66からなるブロックは、
Figure 2009117897
を行っていることになり、結果として誤差ベクトルB(の平均)が得られる。
ここで、図15を用いて、マッピング部出力、誤差補償部出力、直交変調部出力および誤差推定部出力の関係について説明する。なお、それぞれの信号は全てサブキャリアを単位とする周波数軸上の信号として記載している。
マッピング部では、中心周波数(DC成分)を軸に対象に位置するサブキャリアのいずれか一方にのみ変調シンボルをマッピングし、変調シンボルがマッピングされた以外のすべてのサブキャリアをヌルサブキャリアとする。この結果、マッピング部出力はたとえば図15(A)のようになる。
このようなマッピング部出力に対して、誤差補償部では、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアに対して、誤差ベクトルA(または平均誤差ベクトルA’)を用いて直交変調部により生じるひずみを補償する演算を行う。また変調シンボルがマッピングされたサブキャリアと中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアに対して、誤差ベクトルB(または平均誤差ベクトルB’)を用いて直交変調部により生じるひずみを補償する演算を行う。この結果、誤差補償部の出力はたとえば図15(B)のようになる。
このような補償処理が行われた信号を直交変調部に入力した場合、仮に誤差補償部で用いたサブキャリア毎の誤差ベクトルと、実際に直交変調部により生じるサブキャリア毎の誤差ベクトルとが完全に一致する場合には、図8および図9にて示したように、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアではひずみ成分が除去され、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアと中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアでは干渉成分が打ち消されることになる。しかしながら、誤差補償部で用いたサブキャリア毎の誤差ベクトルと、実際に直交変調部により生じるサブキャリア毎の誤差ベクトルとの間には推定誤差等が残存する。したがって、直交変調部の出力は図15(C)に示したように、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアでは誤差ベクトルAの推定誤差によりひずみが残存し、変調シンボルがマッピングされたサブキャリアと中心周波数(DC成分)を軸に対称に位置するサブキャリアでは誤差ベクトルAまたは誤差ベクトルBの推定誤差により干渉成分が残存することとなる。
したがって、図14に示した誤差推定部における平均化部35a、35bの出力は、誤差ベクトルBの推定誤差の平均、誤差ベクトルAの推定誤差の平均となる。これらの推定誤差に対し、図14を用いて説明したような動作を行うことにより、前回推定した平均誤差ベクトルを、図15(D)に示すように、実際に直交変調部により生じた誤差ベクトルの平均に一致するように修正することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に用いて好適な無線通信方式の説明図。 本発明の無線送信装置の第一実施形態を示す図。 誤差推定部の構成例および動作例を説明する図。 誤差推定部の構成例および動作例の変形例を説明する図。 マッピング部および誤差推定部の動作例の第一の補足説明図。 マッピング部および誤差推定部の動作例の第二の補足説明図。 誤差補償部の構成例および動作例の説明図。 誤差補償部の動作例の第一の補足説明図。 誤差補償部の動作例の第二の補足説明図。 本発明の無線送信装置の第二実施形態を示す図。 第二実施形態における制御部の補足説明図。 本発明の無線送信装置の第三実施形態を示す図。 第三実施形態におけるマッピング部の構成例および動作例の説明図。 誤差推定部の第二の構成例および動作例の説明図。 誤差推定部の第二の構成例および動作例の補足説明図。
符号の説明
11:変調部
12:第一のS/P変換部
13:マッピング部
14:誤差補償部
15:周波数/時間変換部
16:P/S変換部
17a、17b:DA変換部
18a、18b:LPF(ローパスフィルタ)
19:直交変調部
20:周波数変換部
21:BPF(バンドパスフィルタ)
22:AD変換部
23:直交復調部
24:第二のS/P変換部
25:時間/周波数変換部
26:誤差推定部
27、54:制御部
31:送信シンボルレプリカ生成部
32、43、44、65:複素共役演算部
34、33、42、62、63、66:乗算部
35a、35b:平均化部
35:符号反転演算部
46、64:加算部
55:変調シンボル記憶部

Claims (9)

  1. 送信データを変調することにより第1〜第Nの変調シンボルを生成する変調シンボル生成手段と、
    周波数軸上において中心周波数を中心に対称をなすように配置された第1〜第Nのサブキャリア対に対し、前記第1〜第Nの変調シンボルを前記第1〜第Nのサブキャリア対に含まれる一方の対象サブキャリアにマッピングし、他方の非対象サブキャリアにヌル信号をマッピングすることにより、複数の第一のサブキャリア信号を生成するマッピング手段と、
    前記複数の第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換することにより第一の逆フーリエ変換信号を生成する逆フーリエ変換手段と、
    前記第一の逆フーリエ変換信号を直交変調することにより第一の変調信号を生成する直交変調手段と、
    前記第一の変調信号を直交復調することにより第一の復調信号を生成する直交復調手段と、
    前記第一の復調信号をフーリエ変換により複数の周波数成分に分解することにより複数の第二のサブキャリア信号を生成するフーリエ変換手段と、
    前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、前記対象サブキャリアに対する前記第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を第一の誤差ベクトルとして推定し、前記非対象サブキャリアに対する前記第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を第二の誤差ベクトルとして推定する誤差推定手段と、
    前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、前記対象サブキャリアに対して推定された前記第一の誤差ベクトルにより前記対象サブキャリアの前記第一のサブキャリア信号を補正し、前記非対象サブキャリアに対して推定された前記第二の誤差ベクトルにより前記非対象サブキャリアの第一のサブキャリア信号を補正することにより、複数の補正された第一のサブキャリア信号を生成する、補正手段と、を備え、
    前記逆フーリエ変換手段は、前記複数の補正された第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換することにより第二の逆フーリエ変換信号を生成し、
    前記直交変調手段は、前記第二の逆フーリエ変換信号を直交変調することにより第二の変調信号を生成し、生成した第二の変調信号を送信のために出力する、
    ことを特徴とする無線送信装置。
  2. 前記補正手段は、前記第一の誤差ベクトルの複素共役を乗算することにより前記対象サブキャリアの前記第一のサブキャリア信号を補正し、前記非対象サブキャリアの前記第一のサブキャリア信号の複素共役に対し前記第二の誤差ベクトルを乗算して得られる値を符号反転することにより前記非対象サブキャリアの前記第一のサブキャリア信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 前記誤差推定手段は、同相成分の振幅誤差α、直交成分の振幅誤差α、同相成分の位相誤差β、直交成分の位相誤差βとしたとき、
    前記第一の誤差ベクトルとして
    Figure 2009117897
    を推定し、
    前記第二の誤差ベクトルとして
    Figure 2009117897
    を推定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線送信装置。
  4. 前記誤差推定手段は、前記第一の誤差ベクトルを平均した第一の平均誤差ベクトルを計算し、前記第二の誤差ベクトルを平均した第二の平均誤差ベクトルを計算し、
    前記補正手段は、前記対象サブキャリア毎の前記第一のサブキャリア信号を前記第一の平均誤差ベクトルにより補正し、前記非対象サブキャリア毎の前記第一のサブキャリア信号を前記第二の平均誤差ベクトルにより補正することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線送信装置。
  5. 前記変調シンボル生成手段は、IQ平面上の2つの座標(1、0)、(−1、0)からなる信号点セットを用いて前記送信データをBPSK変調し、
    前記誤差推定手段は、
    前記変調シンボルが(1、0)にマッピングされたとき、前記対象サブキャリアの前記第二のサブキャリア信号により表される値を前記第一の誤差ベクトルとして取得し、前記非対象サブキャリアの前記第二のサブキャリア信号により表される値を前記第二の誤差ベクトルとして取得し、
    前記変調シンボルが(−1、0)にマッピングされたとき、前記対象サブキャリアの前記第二のサブキャリア信号に−1を乗算した値を第一の誤差ベクトルとして取得し、前記非対象サブキャリアの前記第二のサブキャリア信号に−1を乗算した値を前記第二の誤差ベクトルとして取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  6. 前記マッピング手段で得られた前記複数の第一のサブキャリア信号を前記補正手段により補正することなく前記逆フーリエ変換手段に渡す第一モードと、前記マッピング手段で得られた前記複数の第一のサブキャリア信号を前記補正手段により補正し前記複数の補正された第一のサブキャリア信号を前記逆フーリエ変換手段に渡す第二モードとを選択的に実行する制御手段をさらに備え、
    前記直交復調手段は、前記第二の変調信号を直交復調することにより第二の復調信号を生成し、
    前記フーリエ変換手段は、前記第二の復調信号をフーリエ変換により複数の周波数成分に分解することにより複数の第三のサブキャリア信号を生成し、
    前記誤差推定手段は、前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、
    前記対象サブキャリアに対する、前記補正された第一のサブキャリア信号および前記第三のサブキャリア信号間の誤差を第三の誤差ベクトルとして推定し、
    前記非対象サブキャリアに対する、前記補正された第一のサブキャリア信号および第三のサブキャリア信号間の誤差を第四の誤差ベクトルとして推定し、
    前記制御手段は、前記第二モードのとき前記サブキャリア対毎に推定された第三および第四の誤差ベクトルを用いて、あらかじめ与えられた切り替え条件が満たされるかどうかを判定し、満たされるときは、モードを前記第一モードに切り替え、切り替え後の前記第一モードにおいて、少なくとも前記マッピング手段から前記逆フーリエ変換手段に前記複数の第一のサブキャリア信号が渡された後、モードを前記第二モードにすることを特徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  7. 前記直交復調手段は、前記第二の変調信号を直交復調することにより第二の復調信号を生成し、
    前記フーリエ変換手段は、前記第二の復調信号をフーリエ変換により複数の周波数成分に分解することにより複数の第三のサブキャリア信号を生成し、
    前記誤差推定手段は、前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、
    前記対象サブキャリアに対する、前記補正された第一のサブキャリア信号および前記第三のサブキャリア信号間の誤差を第三の誤差ベクトルとして推定し、
    前記非対象サブキャリアに対する、前記補正された第一のサブキャリア信号および第三のサブキャリア信号間の誤差を第四の誤差ベクトルとして推定し、
    前記サブキャリア対毎に推定された第三および第四の誤差ベクトルを用いて、前記サブキャリア対毎に推定された第一および第二の誤差ベクトルを修正し、
    前記補正手段は、前記修正された第一および第二の誤差ベクトルを用いて補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  8. 前記誤差推定手段は、前記第一の誤差ベクトルを平均した第一の平均誤差ベクトルを計算し、前記第二の誤差ベクトルを平均した第二の平均誤差ベクトルを計算し、
    前記補正手段は、前記対象サブキャリア毎の前記第一のサブキャリア信号を前記第一の平均誤差ベクトルにより補正し、前記非対象サブキャリア毎の前記第一のサブキャリア信号を前記第二の平均誤差ベクトルにより補正し、
    前記誤差推定手段は、前記第三の誤差ベクトルを平均した第三の平均誤差ベクトルを計算し、前記第四の誤差ベクトルを平均した第四の平均誤差ベクトルを計算し、
    前記誤差推定手段は、前記第三および第四の平均誤差ベクトルを用いて前記第一および第二の平均誤差ベクトルを修正し、
    前記補正手段は、前記修正された第一および第二の平均誤差ベクトルを用いて補正を行うことを特徴とする請求項7に記載の無線送信装置。
  9. 送信データを変調することにより第1〜第Nの変調シンボルを生成し、
    周波数軸上において中心周波数を中心に対称をなすように配置された第1〜第Nのサブキャリア対に対し、前記第1〜第Nの変調シンボルを前記第1〜第Nのサブキャリア対に含まれる一方の対象サブキャリアにマッピングし、他方の非対象サブキャリアにヌル信号をマッピングすることにより、複数の第一のサブキャリア信号を生成し、
    前記複数の第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換することにより第一の逆フーリエ変換信号を生成し、
    前記第一の逆フーリエ変換信号を直交変調することにより第一の変調信号を生成し、
    前記第一の変調信号を直交復調することにより第一の復調信号を生成し、
    前記第一の復調信号をフーリエ変換することにより複数の第二のサブキャリア信号を生成し、
    前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、前記対象サブキャリアに対する前記第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を第一の誤差ベクトルとして推定し、前記非対象サブキャリアに対する前記第一および第二のサブキャリア信号間の誤差を第二の誤差ベクトルとして推定し、
    前記第1〜第Nのサブキャリア対毎に、前記対象サブキャリアに対して推定された前記第一の誤差ベクトルにより前記対象サブキャリアの前記第一のサブキャリア信号を補正し、前記非対象サブキャリアに対して推定された前記第二の誤差ベクトルにより前記非対象サブキャリアの第一のサブキャリア信号を補正することにより、複数の補正された第一のサブキャリア信号を生成し、
    前記複数の補正された第一のサブキャリア信号を逆フーリエ変換することにより第二の逆フーリエ変換信号を生成し、
    前記第二の逆フーリエ変換信号を直交変調することにより第二の変調信号を生成し、生成した第二の変調信号を送信のために出力する、
    ことを特徴とする無線送信方法。
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