JP2009117001A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単かつ安価な構成で、画像を形成するときのトレイ上のCDの浮き上がりを防ぐことができ、画像品位の劣化を防止できる記録装置を提供する。
【解決手段】 画像形成部5の搬送上流側に配された第1搬送ローラ36および第1従動回転体37と、画像形成部の搬送下流側に配された第2搬送ローラ40、41および第2従動回転体42とを備える。被記録材994を搭載したトレイ83を第1搬送ローラおよび第2搬送ローラで搬送することにより、記録ヘッド7による被記録材への画像形成を可能にする。トレイは、被記録材取付部832を除いて、被記録材取付部より搬送下流側部分が自重により下方へたわむことができる構成にする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより被記録材に画像を形成する記録装置であって、トレイに搭載された被記録材にも画像を形成することができる記録装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより画像を形成するように構成されている。被記録材としては、通常の用紙の他に、プラスチックシート、写真調印画紙、布など種々の材質のシート材が使用されている。一方、CD−RやDVDやカードのように小型で厚みのある被記録材(以下、まとめてCDと称する)に記録することを要請されることがある。しかし、CDに記録する場合に通常の用紙のための搬送経路を使用すると、CDの剛性が高いことに起因して、搬送性が劣化したり、CDや搬送部に傷が発生するなどの不具合が生じる。そこで、CDを搬送する場合には、トレイを使用し、通常の搬送経路と異なる経路を通して搬送することが行われている。なお、CDに対する記録は、例えば、CD自体の表面やCDに貼られたラベルなどに画像を形成する態様で行われる。
トレイを用いて記録する場合は、小型で厚みのある被記録材としてのCDをトレイに搭載し、記録装置に装着されたトレイセットユニットの案内部(トレイガイド)にトレイを挿入して所定位置にセットする。そして、搬送ローラを逆転駆動してトレイを装置内へ逆搬送した後、画像形成部の搬送上流側および搬送下流側に配された第1搬送ローラおよび第2搬送ローラにより搬送しながら記録ヘッドで画像を形成する。次いで、トレイを上記トレイセットユニットへ再び送り込み、トレイとともに記録したCDを取り出す。トレイの使用が終了すると、上記トレイセットユニットを記録装置から取り外すことで、通常の被記録材に記録可能な状態に戻すことができる。
特開2004−042346号公報
しかしながら、従来の記録装置においては、CDを搭載したトレイに搬送しながら画像を形成していくとき、搬送ローラに支持されたトレイの自重による搬送方向の湾曲変形によりCDが浮き上がるという不都合があった。特に、記録ヘッドからインク滴を吐出して画像を形成するインクジェット記録装置では、CDの浮き上がりにより記録ヘッドとCDとの隙間が変動し、インク滴の着弾位置がずれて画像品位の劣化を招くことがある。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、簡単かつ安価な構成で、画像を形成するときのトレイ上のCDの浮き上がりを防ぐことができ、画像品位の劣化を防止できる記録装置を提供することである。
本発明は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより被記録材に画像を形成する記録装置において、画像形成部の搬送上流側に配された第1搬送ローラおよび第1従動回転体と、画像形成部の搬送下流側に配された第2搬送ローラおよび第2従動回転体とを備え、被記録材を搭載したトレイを前記第1搬送ローラおよび前記第2搬送ローラで搬送することにより、前記記録ヘッドによる被記録材への画像形成を可能にし、前記トレイは、被記録材取付部より搬送下流側の自重によるたわみが前記被記録材取付部へ伝達されないことを特徴とする。
また、本発明は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより被記録材に画像を形成する記録装置において、画像形成部の搬送上流側に配された第1搬送ローラおよび第1従動回転体と、画像形成部の搬送下流側に配された第2搬送ローラおよび第2従動回転体とを備え、被記録材を搭載したトレイを前記第1搬送ローラおよび前記第2搬送ローラで搬送することにより、前記記録ヘッドによる被記録材への画像形成を可能にし、前記トレイは、被記録材取付部より搬送下流側の自重によるたわみが前記被記録材取付部へ伝達されることを阻止するための開口を有することを特徴とする。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成で、画像を形成するときのトレイ上のCDの浮き上がりを防ぐことができ、画像品位の劣化を防止できる記録装置が提供される。
以下に本発明の実施形態を説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は記録装置の外観斜視図である。図2は記録装置の内部機構を右前方から見た斜視図である。図3は記録装置の縦断面図である。ここでは、記録装置が、画像情報に基づいて記録ヘッドから被記録材へインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置である場合を示す。記録装置は、給紙部2、搬送部3、画像形成部5、吐出回復部6、装置外装部9を備えている。
給紙部2は、シート状の被記録材Pを積載する圧板21、被記録材Pを給送する給紙ローラ28、被記録材を分離する分離ローラ24、被記録材を積載位置に戻すための戻しレバー22などを、ベース20に取り付けて構成されている。ベース20または装置外装に、被記録材を積載するための引き出し可能な給紙トレイ26が取り付けられている。給紙ローラ28は、被記録材基準面寄りの位置に設けられたローラゴム281により被記録材を給送する。圧板21には、積載位置を規制するための可動サイドガイド23が設けられている。圧板21は、回転可能に装着されており、ばね212により給紙ローラ28へ付勢されている。圧板21には、被記録材Pの重送を防止するために、摩擦係数が大きい分離シートが設けられている。圧板21は不図示のカムにより給紙ローラ28に対し押圧、離間される。
分離ローラ24は、被記録材を1枚ずつ分離するためのローラであり、ばねにより給紙ローラ28へ付勢されている。分離ローラ24にはトルクリミッタが設けられ、回転負荷が所定以上のときに回転する。圧板21、戻しレバー22、分離ローラ24の位置はASFセンサ29によって検知される。戻しレバー22は、カムによって回転させられることで被記録材を戻す。待機状態では、圧板28はリリースされ、分離ローラ24もリリースされ、戻しレバー22は送り出し面を塞ぐ位置に保持されている。給紙の指令があると、分離ローラ24が給紙ローラ28に当接し、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給紙ローラ28に当接する。この状態で給紙が開始される。
給紙が開始されると、所定枚数の被記録材が給紙ローラ28と分離ローラ24のニップに送り出される。送り出された被記録材は分離ローラ24で分離され、最上位の1枚のみが給送される。被記録材が、画像形成部5の搬送上流側に配された第1搬送ローラ36のニップに到達すると、圧板21および分離ローラ24はリリースされ、戻しレバー22は積載位置に戻される。このとき、給紙ローラ28と分離ローラ24のニップまで送り出されていた被記録材は積載位置まで戻される。
搬送部3は、第1搬送ローラ36、PEセンサ32、上流排紙ローラ40、下流排紙ローラ41を備えている。本実施形態では、上流排紙ローラ40および下流排紙ローラ41の2列の排紙ローラにより、画像形成部5の搬送下流側に配された第2搬送ローラを構成している。第2搬送ローラも1個の排紙ローラで構成しても良い。第2搬送ローラ40、41は第1搬送ローラ36と同期駆動される。第1搬送ローラ36には第1従動回転体としてのピンチローラ37が配されており、第2搬送ローラローラ40、41には第2従動回転回転体としての拍車42が配されている。第1従動回転体37は回転体ホルダ30に軸支され、第1搬送ローラ30に圧接する方向にばねで付勢されている。第2従動回転体42も、回転体ホルダ43に軸支され、第2搬送ローラ40、41に圧接する方向にばねで付勢されている。
搬送部3の入口には被記録材Pを導入するシートガイド33が配されており、画像形成部5には被記録材を支持するためのプラテン34が配されている。PEセンサ32は、搬送ローラ36の搬送上流側に配されたセンサレバー321の動きにより遮光されることにより、被記録材Pの先端および後端を検知する。被記録材の先端を検知するとともに、搬送ローラ36の回転量を検知することで、被記録材をプラテン34上の記録開始位置まで搬送する。搬送ローラ36の端部にはプーリ361およびコードホイール362が固定されており、プーリ361を介して回転駆動されるとともに、エンコーダセンサによりコードホイール362を読み取ることにより被記録材の搬送量を検知する。
画像形成部5はキャリッジ50に搭載された記録ヘッド7を備えており、プラテン34上で被記録材Pに画像を形成していく。画像形成部5を挟んで、搬送上流側に第1搬送ローラ36および第1従動回転体37が配され、搬送下流側に第2搬送ローラ40、41およびそれぞれの第2従動回転体42が配されている。第2従動回転体42は揺動可能な回転体ホルダ43に軸支されており、ばね付勢力により各搬送ローラ40、41に押圧されている。キャリッジ50は、ガイドシャフト52およびガイドレール111に沿って、搬送方向と交差する方向に往復移動可能に支持されている。キャリッジ50は、キャリッジモータ54により、プーリに巻回されたタイミングベルト541を介して駆動される。キャリッジ50の位置は、コードストリップ561をエンコーダセンサで読み取ることにより検知される。キャリッジ50上の電気基板は、フレキシブルケーブル57を介して、装置本体のメイン基板に接続されている。
記録ヘッド7は各色インクを吐出する複数のインク吐出部を有し、各インク吐出部には対応するインクを供給するためのインクタンク71が交換可能に装着されている。各インク吐出部は複数の吐出口からなる吐出口列を有する。記録ヘッド7は、画像情報に基づいて吐出口から被記録材へインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録ヘッドである。こうして、キャリッジ50の移動に同期して記録ヘッド7から被記録材へインクを吐出することにより1ラインずつ画像を形成していくシリアルタイプのインクジェット記録装置が構成されている。
ガイドシャフト52の両端には偏心カムが設けられており、偏心カムを回転させてガイドシャフト52を昇降させることによりキャリッジ50を昇降させることができる。これにより、厚みが異なる被記録材に対しても最適なギャップを形成することができる。後述するトレイ83に搭載された小型で厚みのある被記録材としてのCDに画像を形成する場合にも対応する構成となっている。さらに、キャリッジ50には、後述するトレイ83の位置検出マーク834を検出するための光学センサ59が取り付けられている。光学センサ59は、発光素子より発光し、その反射光を受光することでトレイ83の位置を検出する。
上記構成において、間欠搬送される被記録材が停止している間に、キャリッジ50を移動させながら記録ヘッド7からインクを吐出することにより、1ラインごとに画像を形成していく。つまり、1ライン記録と間欠搬送とを繰り返すことにより被記録材P全体の画像が形成される。画像を形成された被記録材は、第2搬送ローラ40、41を通して装置外へ排出され、排紙トレイ46上に載置される。排紙トレイ46はフロントカバー95内に収納可能である。
キャリッジ50の移動範囲であって画像形成領域を外れた位置には吐出回復部6が配されている。吐出回復部6は、ポンプ60、キャップ61およびワイパー62を備えている。ポンプ60は、記録ヘッド7をクリーニングするための吸引ポンプであり、キャップ61は記録ヘッド7の吐出口を覆うためのものであり、ワイパー62は記録ヘッド7の吐出口が形成された面に付着したインク等を拭き取り除去するためのものである。ポンプ60、キャップ61およびワイパー62の動作は、回復用カム63の回転位置により制御される。
装置外装部9は、下ケース99、上ケース98、アクセスカバー97、コネクタカバー96、フロントカバー95、サイドカバー93から構成され、シャーシ11に組み付けられた前述の各機構部分を覆うように組み付けられている。フロントカバー95には排紙トレイ46が収納可能に装着され、フロントカバー95の開閉状態は不図示のセンサにより検出される。上ケース98にはアクセスカバー97が開閉可能に取り付けられている。アクセスカバー97を開くことにより装置内部にアクセス可能であり、記録ヘッド7やインクタンク71の交換などのメインテナンス作業を行うことができる。下ケース99と上ケース98との間のコネクタが設けられている部分はコネクタカバー96によって覆われている。給紙トレイ26は上ケース98に開閉可能に取り付けられており、閉じたときに給紙部2のカバーになる。
図4はトレイセットユニットの斜視図である。図5はトレイセットユニットを記録装置に装着する前後の状態を示す斜視図である。図6は記録装置に装着されたトレイセットユニットのスライドカバーを移動させる前後の状態を示す部分縦断面図である。図7は記録装置に装着されたトレイセットユニットにトレイを挿入した状態を示す部分縦断面図である。図8はトレイを搬送する状態を示す部分縦断面図である。図9は第1の実施形態に係るトレイの平面図である。図10はCDに画像を形成するときの状態を示す縦断面図である。図11は第2の実施形態に係るトレイの平面図である。図12は従来のトレイを用いてCDに画像を形成するときの状態を示す縦断面図である。
次に、トレイを用いてCD−RやDVDやカードのように小型で厚みのある被記録材(CDと称する)に記録する場合について説明する。トレイ搬送に使用されるトレイセットユニット8は、スライドカバー81、トレイガイド82、フック84およびアーム85を備えている。先ず、フロントカバー95を開いた状態で、トレイセットユニット8を矢印Y方向に挿入して記録装置の下ケース99に装着する。トレイセットユニット8が所定位置まで挿入されると、フック84が下ケースのストッパに掛止することでロックがかかる。次いで、スライドカバー81を矢印W方向へ移動させることにより、トレイ挿入口821を開口させるとともに、アーム85が進入して回転体ホルダ43を持ち上げることで第2従動回転体42を上昇させる。
次いで、CDを搭載したトレイ83をトレイ挿入口821から挿入する。トレイ挿入口821から挿入されたトレイ83は、トレイガイド82上の所定位置にセットされる。このセット位置では、トレイ83は、ばね付勢された不図示の回転自在なコロにより第2搬送ローラ40、41に押圧され、搬送可能な状態でセットされる。次いで、第1搬送ローラ36とともに第2搬送ローラ40、41を逆回転させてトレイ83を奥へ送り込み、第1搬送ローラ36および第1従動回転体37のニップを通して所定の搬送上流位置まで逆搬送する。このとき、第1従動回転体37はばね付勢力に抗して持ち上げられた状態で搬送力付与可能な状態になっている。また、キャリッジ50がホームポジションから記録領域へ移動してくる前に、記録ヘッド7とトレイ83(CD994)との間に最適なキャップを形成する動作が行われる。つまり、昇降モータ58によりガイドシャフト52の昇降機構を作動してキャリッジ50を上昇させることにより、記録ヘッド7とプラテン34との間の隙間を拡大する動作が行われる。
以上の一連の初期動作により、トレイ83をCD全体の画像形成が可能な搬送上流側の所定位置まで逆搬送した後、トレイ83を順方向に搬送しながら記録ヘッド7による画像形成が開始される。すなわち、この所定位置から、第1搬送ローラ36および第2搬送ローラ40、41によりトレイ83を順方向に搬送しながら、画像形成部5において記録ヘッド7によりトレイ上のCD(CDに貼られたシール等を含む)994に画像を形成する。CD994に対する画像形成が終了すると、トレイ83はトレイガイド82上のセット位置へ戻される。そこで、CD994を搭載したトレイ83をトレイガイド82から取り出す。さらにCDの記録を行う場合は、次のCDを搭載したトレイをトレイガイド82にセットと以上の動作を繰り返す。CDの記録を終了する場合は、トレイガイド82からトレイを取り出した後、キャリッジ50を下降させるとともに、前述の逆の動作によってトレイセットユニット8を記録装置から取り外す。これにより、普通紙等の通常の被記録材Pに記録可能な状態に戻すことができる。
図9は第1の実施形態に係るトレイの平面図である。図10は第2の実施形態に係るトレイの平面図である。次に、図9および図10において、トレイ83は、板厚2〜3mm程度の樹脂板で形成されている。トレイ83のほぼ中央部には、小型で厚みのある被記録材であるCD994を位置決め保持するための被記録材取付部(CD取付部)832が設けられている。被記録材取付部832の周面には、CDの位置決めとガタ取りのための係止部が形成されている。そして、被記録材取付部832を中心として円形のCD収容部841が形成されていく。CD収容部841はトレイ表面より略CD994の厚さ分だけ低い円形の凹部で形成されており、その内部には二点鎖線で示す円形のCD994が位置決めされて搭載される。841aはCD収容部841の段差周縁部を示す。
833はトレイの出し入れ時にユーザーが掴むための操作部833であり、834は搬送されてくるトレイの位置を検出するために複数箇所に設けられた位置検出マーク834である。各位置検出マーク834の周囲には誤検知を防ぐための凹部834aが形成されている。835はCDを取り出すために複数箇所に設けられたCD取出用開口835である。836は挿入位置合わせマークであり、トレイガイド82のセットマーク826と一致させるところまでトレイ83を挿入する。838はCD994が装着されたか否かを検知するためのメディア検知マークであり、838aはトレイアダプタの種類を判別するためのアダプタ種検知マークである。
トレイ83の先端部には、第1搬送ローラ36と第1従動回転体37とのニップへの噛み込みを確実にするための厚み0.1〜0.3mm程度のトレイシート831が取り付けられている。また、トレイ83自身も、その先端部にテーパー部830が設けられている。従って、先ずトレイシート831が噛み込まれることで搬送力が生まれ、次いで、テーパー部830が第2従動回転体37を持ち上げることで、厚みがあるトレイ83を確実に挟持でき、正確に搬送することが可能になる。
そこで、トレイ83は、画像形成部5を搬送されるときのように略水平姿勢で搬送されるとき、被記録材取付部(CD取付部)832より搬送下流側の自重によるたわみが被記録材取付部832へ伝達されないように構成されている。例えば、被記録材取付部(CD取付部)832を除いて、被記録材取付部より搬送下流側部分が自重によって下方へたわむことができるように構成される。図示の例では、トレイ83は被記録材取付部832より搬送下流側部分の自重によってたわむことができるが、トレイ83には、このたわみが被記録材取付部832へ伝達されることを阻止するための開口が形成されている。この開口は、図9では開口839で示され、図10では849で示されており、これらの開口はひずみを逃がしてたわみを伝達しないように形成されている。これらの開口839、849は、被記録材取付部832を搬送下流側(図示の下側)から囲むように形成されている。
上記開口は、図9のトレイにおいては、被記録材取付部832を搬送下流側から囲むとともに搬送上流側が開放した箱形状または碗形状の開口839で形成されている。ここで、搬送下流側とは、画像形成時の順方向の搬送を基準としており、図示下側になる。また、開口839は、被記録材取付部832の搬送下流側を囲むとともに、その両側部分が被記録材取付部832より所定距離jだけ搬送上流側まで形成されている。
一方、上記開口は、図10のトレイにおいては、被記録材取付部832を中心として、被記録材取付部832を搬送下流側から囲む円弧状の開口849で形成されている。この開口849も、被記録材取付部832の搬送下流側を囲むとともに、その両側部分が被記録材取付部832より所定距離kだけ搬送上流側まで形成されている。さらに、図10のトレイでは、円弧状の開口849の半円形の周縁がCD収容部841の段差周縁部841aと略同じ半径位置にある。そして、被記録材取付部832に取り付けられたCD(被記録材)994の外周と開口849の周縁との間に若干の隙間が設けられている。かかる隙間を設けることにより、CD994の外周とCD収容部841の段差周縁部841aとの接触が原因となってトレイのたわみによりCD994が浮き上がることを防止している。
図11は第1の実施形態もしくは第2の実施形態に係るトレイを用いてCDに画像を形成するときのトレイの状態を模式的に示す縦断面図である。図12は従来のトレイを用いてCDに画像を形成するときのトレイの状態を模式的に示す縦断面図である。図11において、画像を形成するとき、トレイ83の下面は第1搬送ローラ36および第2搬送ローラ40、41により支持されている。このため、記録ヘッド7とトレイ83との間の距離は固定位置にある第1搬送ローラ36および第2搬送ローラ40、41によって決められる。
この場合、画像形成中において、図11(a)および図11(b)に示すように被記録材取付部832が第2搬送ローラ40、41よりも搬送上流側もしくは第2搬送ローラと同じ位置にあるときは、CD994は平坦に維持される。このときは、トレイ83が自重によってたわんだり、トレイ83のたわみが原因となって被記録材取付部832が傾斜したりすることはない。従って、トレイ83およびCD994は平坦面(通常ではほぼ水平方向の平坦面)に維持され、記録ヘッド7とトレイ83との距離が一定に保たれる。
トレイ83がさらに搬送されて、図11の(c)に示すように被記録材取付部832が第2搬送ローラ40、41よりも搬送下流側になると、トレイ83の被記録材取付部832より搬送下流側の部分が自重により下方へ湾曲するようにたわむ。しかし、トレイ83には開口839もしくは949が形成されているので、このたわみが被記録材取付部832へ伝達されることはなく、被記録材取付部832は傾斜することなく元の姿勢に維持される。このため、被記録材取付部832に装着されたCD994は、図示のような水平方向の平坦面のままに維持される。すなわち、トレイ83の被記録材取付部832より搬送下流側部分が自重によってたわむ場合でも、CD994が傾斜して浮き上がることはなく、記録ヘッド7とCD994との距離を一定に保つことができ、記録画像の画質劣化を防止することができる。
一方、図12の従来のトレイ183を用いる場合は、被記録材取付部832が第2搬送ローラ40、41よりも搬送下流側へ搬送されてきたとき、被記録材取付部832より搬送下流側部分の自重によるたわみ(湾曲変形)により被記録材取付部832が傾斜する。これにより被記録材取付部832に装着されたCD994も図示のように傾斜して浮き上がる。すなわち、トレイ183が搬送下流側部分の自重によってたわむと、このたわみが被記録材取付部832に伝達され、被記録材取付部832が搬送方向に斜めに傾くことで、CD994の搬送上流側部分が浮き上がる。このCD994の浮き上がり現象により、記録ヘッド7とCD994との距離が変動し、記録画像の画質が劣化する。インクジェット記録の場合は、インク滴の飛翔距離の変動により、CD994上の着弾位置にずれが生じることで、画質が劣化する。
これに対し、図9〜図11の実施形態によれば、開口を設けるという簡単かつ安価な構成で、このような従来のトレイ189の不都合を解消することができる。つまり、開口839もしくは849を設けることにより、画像を形成するときのトレイ上のCDの浮き上がりを防いで、記録ヘッド7とCD994との距離を一定に保つことができ、CD994上に形成される画像の画質劣化を防止することができる。
なお、以上の実施形態では、トレイ83に箱形状または碗形状の開口839もしくは円弧状の開口849を形成する場合を例に挙げたが、この開口の形状はその他の形状であっても良い。すなわち、トレイ83の被記録材取付部832より搬送下流側部分の自重によるたわみが被記録材取付部832へ伝達されることを阻止できる形状であれば、その他の形状でも良い。さらに、被記録材取付部へのたわみの伝達を阻止できる構造であれば、前述のような開口に代えて、厚みを薄くしたシート状部分あるいは軟弱材質の部分などでたわみ伝達阻止領域を形成しても良い。
なお、以上の実施形態では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、熱転写式、感熱式、レーザービーム式、ワイヤドット式など、他の記録方式の記録装置にも同様に適用可能である。また、本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の単体の記録装置の他、複合機器やシステム構成などにおける記録装置に対しても同様に適用可能である。
記録装置の外観斜視図である。 記録装置の内部機構を右前方から見た斜視図である。 記録装置の縦断面図である。 トレイセットユニットの斜視図である。 トレイセットユニットを記録装置に装着する前後の状態を示す斜視図である。 記録装置に装着されたトレイセットユニットのスライドカバーを移動させる前後の状態を示す部分縦断面図である。 記録装置に装着されたトレイセットユニットにトレイを挿入した状態を示す部分縦断面図である。 トレイを搬送する状態を示す部分縦断面図である。 第1の実施形態に係るトレイの平面図である。 第2の実施形態に係るトレイの平面図である。 第1の実施形態もしくは第2の実施形態に係るトレイを用いてCDに画像を形成するときのトレイの状態を模式的に示す縦断面図である。 従来のトレイを用いてCDに画像を形成するときのトレイの状態を模式的に示す縦断面図である。
符号の説明
5 画像形成部
7 記録ヘッド
36 第1搬送ローラ
37 第1従動回転体
40、41 第2搬送ローラ
42 第2従動回転体
83 トレイ
832 被記録材取付部
839 開口
849 開口
994 CD

Claims (6)

  1. 画像情報に基づいて記録ヘッドにより被記録材に画像を形成する記録装置において、
    画像形成部の搬送上流側に配された第1搬送ローラおよび第1従動回転体と、画像形成部の搬送下流側に配された第2搬送ローラおよび第2従動回転体とを備え、
    被記録材を搭載したトレイを前記第1搬送ローラおよび前記第2搬送ローラで搬送することにより、前記記録ヘッドによる被記録材への画像形成を可能にし、
    前記トレイは、被記録材取付部より搬送下流側の自重によるたわみが前記被記録材取付部へ伝達されないことを特徴とする記録装置。
  2. 画像情報に基づいて記録ヘッドにより被記録材に画像を形成する記録装置において、
    画像形成部の搬送上流側に配された第1搬送ローラおよび第1従動回転体と、画像形成部の搬送下流側に配された第2搬送ローラおよび第2従動回転体とを備え、
    被記録材を搭載したトレイを前記第1搬送ローラおよび前記第2搬送ローラで搬送することにより、前記記録ヘッドによる被記録材への画像形成を可能にし、
    前記トレイは、被記録材取付部より搬送下流側の自重によるたわみが前記被記録材取付部へ伝達されることを阻止するための開口を有することを特徴とする記録装置。
  3. 記録ヘッドは画像情報に基づいて吐出口から被記録材へインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記開口は、前記被記録材取付部を搬送下流側から囲むように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の記録装置。
  5. 前記開口は前記被記録材取付部を搬送下流側から囲む円弧状に形成され、前記被記録材取付部に取り付けられた被記録材の外周と前記開口の周縁との間に隙間を設けることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記開口は、前記被記録材取付部より搬送上流側まで形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の記録装置。
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