JP2009116193A - ダブルクラッドファイバ - Google Patents

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Abstract

【課題】コア径が大きいダブルクラッドファイバにおいて、単一横モード動作を実現する。
【解決手段】第1コア1と、第1コア1の周囲に設けられ、第1コア1に沿って延びるように複数の細孔2aが配置された第1クラッド2と、第1クラッド2の周囲に設けられた第2コア3と、第2コア3の周囲に設けられ、第2コア3に沿って延びるように複数の細孔4aが配置された第2クラッド4とを備えたダブルクラッドファイバ10aであって、第1コア1を伝搬するビームの波長において、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率を、第1コア1を伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きく、且つ第1コア1を伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部Mを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダブルクラッドファイバに関し、特に、レーザガイドやファイバレーザ用のダブルクラッドファイバに関するものである。
高出力のレーザを伝送するレーザガイド、及び高出力のレーザを発振するファイバレーザでは、コアを伝搬する光強度が増大することにより、自己位相変調(SPM)、誘導ブリユアン散乱(SBS)及び誘導ラマン散乱(SRS)などの非線形光学効果が発生するので、ビーム品質の劣化が問題となっている。これらの非線形光学効果の抑制には、ファイバ長を短くして相互作用長を短くしたり、ビームが伝搬するコア径を拡大したりすることが有効である。
例えば、従来の光ファイバ構造では、コア径を拡大すると、多くの高次モードが伝搬することにより、横マルチモード動作となるので、ビーム品質が劣化してしまう。また、近年注目されるフォトニック結晶ファイバでは、周期的な空孔を有するクラッド構造による低NAによって、従来の光ファイバでは不可能な大きさにコア径を拡大できることが知られている。このクラッド構造は、一般的に、複数のキャピラリを最密充填構造で配列することにより構成される。そして、フォトニック結晶ファイバでは、コアを伝搬するビームを上記クラッド構造で閉じ込めることにより、ビーム品質に優れた高出力ファイバレーザやレーザガイドを実現することができる。しかしながら、フォトニック結晶ファイバにおいても、コア径が100μm程度に拡大されると、上記クラッド構造を構成する各空孔の中心間隔Λが広がりすぎるため、上記クラッド構造による低NAを実現してもシングルモード動作させることが難しくなる。なお、光ファイバの伝搬するモードを表すV値は、V=2/3×πΛ×31/2×NA/λで定義される。ここで、NAは、ファイバの開口数であり、λは、ビームの波長である。そして、V値が2.4以上になると、その光ファイバは、マルチモード動作となる。
また、第2クラッドが複数の空孔により構成されたダブルクラッドファイバは、第2クラッドが低屈折率のポリマー樹脂により構成された従来のダブルクラッドファイバのように、ポンプガイドから漏れた励起光がポリマー樹脂を損傷することがないので、高出力のレーザの伝送や発振において有用である。
例えば、非特許文献1には、ダブルクラッドファイバとして、100μmのコア径を有するコアと、そのコアの周囲に配置され互いに平行に延びる複数の細孔により構成された第1クラッドと、その第1クラッドの周囲に配置されたポンプガイド(第2コア)と、そのポンプガイドの周囲に配置され互いに平行に延びる複数の空孔により構成された第2クラッドとを備えたフォトニック結晶ファイバが開示されている。そして、これによれば、種光レーザを増幅することにより、平均出力が42Wとなり、増幅後のビーム品質がエムスクエアで1.3となる、と記載されている。なお、エムスクエア(M)は、
=πWθ/λで定義される。ここで、Wは、ビームウエストにおけるビーム半径であり、θは、ビームの発散角であり、λは、ビームの波長である。そして、回折限界のビームでは、エムスクエアが1となる。
C. D. Brooks and F D Teodro, "Multimegawatt peak-power, single-transverse-mode operation,"Appl. Phys. Lett., vol. 89, 2006.
しかしながら、非特許文献1に開示されたフォトニック結晶ファイバでは、理想的な単一横モード動作時のエムスクエアの値の1.1よりも、エムスクエアの値が劣化している。また、非特許文献1には、優れたビーム品質を得るためのファイバ構造に関する設計指針について全く明らかにされていない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コア径が大きいダブルクラッドファイバにおいて、単一横モード動作を実現することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1コアを伝搬するビームの波長において、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部を備えるようにしたものである。
具体的に本発明に係るダブルクラッドファイバは、第1コアと、上記第1コアの周囲に設けられ、該第1コアに沿って延びるように複数の細孔が配置された第1クラッドと、上記第1クラッドの周囲に設けられた第2コアと、上記第2コアの周囲に設けられ、該第2コアに沿って延びるように複数の細孔が配置された第2クラッドとを備えたダブルクラッドファイバであって、上記第1コアを伝搬するビームの波長において、上記第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、上記第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きく、且つ該第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部を備えていることを特徴とする。
上記の構成によれば、第1コアを伝搬するビームの波長において、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部を備えているので、第1コアを伝搬するセカンドモードが曲げなどの摂動によって第2コアを伝搬するモードに効率的に結合される。これにより、仮に、第1コアのコア径が大きくなって、第1コアにおいてセカンドモードが発生したとしても、そのセカンドモードが第2コアのモードに結合されるので、第1コアには基本モードのみが伝搬され、単一横モード動作が得られる。したがって、コア径が大きいダブルクラッドファイバにおいて、単一横モード動作を実現することが可能になる。
上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の7個により構成されたコア径Dを有し、上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の7個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
0.00660N2−0.08688N+0.49188≦D/D≦0.01046N2−0.124904N+0.62508
の関係式を満たすように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、第1コアが中央の7個の格子形成部からなるダブルクラッドファイバにおいて、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部が具体的に構成される。
上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の19個により構成されたコア径Dを有し、上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の19個以外によりN層(Nは3以下の自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
0.00733N2−0.10093N+0.636533≦D/D≦0.00733N2−0.78533N+0.50027
の関係式を満たすように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、第1コアが中央の19個の格子形成部からなり、第1クラッドの複数の細孔が3層以下に形成されたダブルクラッドファイバにおいて、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部が具体的に構成される。
上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の37個により構成されたコア径Dを有し、上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の37個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
0.00525N2−0.06847N+0.51401≦D/D≦0.00516N2−0.07794N+0.62016
の関係式を満たすように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、第1コアが中央の37個の格子形成部からなるダブルクラッドファイバにおいて、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部が具体的に構成される。
上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の7個により構成されたコア径Dを有し、上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の7個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
0.00713N2−0.09383N+0.53123≦D/D≦0.00962N2−0.11491N+0.57507
の関係式を満たすように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、第1コアが中央の7個の格子形成部からなるダブルクラッドファイバにおいて、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部が具体的に構成される。
上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の19個により構成されたコア径Dを有し、上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の19個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
0.00792N2−0.08482N+0.54029≦D/D≦0.00674N2−0.09286N+0.58561
の関係式を満たすように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、第1コアが中央の19個の格子形成部からなるダブルクラッドファイバにおいて、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部が具体的に構成される。
上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の37個により構成されたコア径Dを有し、上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の37個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
0.00567N2−0.07395N+0.55513≦D/D≦0.00474N2−0.07170N+0.57055
の関係式を満たすように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、第1コアが中央の37個の格子形成部からなるダブルクラッドファイバにおいて、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部が具体的に構成される。
上記コア径Dは、200μm以上であってもよい。
上記の構成によれば、第1コアのコア径Dが200μm以上であるので、巨大なコア径を有し、且つ単一横モード動作が可能なるダブルクラッドファイバが具体的に構成される。
上記コア径Dは、500μm以上であってもよい。
上記の構成によれば、第2コアのコア径Dが500μm以上であるので、ダイオードスタックの100W〜1kWの励起光を束ねた直径500μmの光ファイバと直接接続することが可能になる。これにより、励起光を供給する光ファイバとダブルクラッドファイバとがレンズ結合部品を用いることなく接続されるので、低コスト且つ高効率に励起することが可能になる。
本発明によれば、第1コアを伝搬するビームの波長において、第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きくすると共に、第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部を備えているので、コア径が大きいダブルクラッドファイバにおいて、単一横モード動作を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図7は、本発明に係るダブルクラッドファイバの実施形態1を示している。
図1は、本実施形態のダブルクラッドファイバ10aの横断面図である。
ダブルクラッドファイバ10aは、図1に示すように、ファイバ中心である第1コア1と、第1コア1の周囲に設けられた第1クラッド2と、第1クラッド2の周囲に設けられた第2コア3と、第2コア3の周囲に設けられた第2クラッド4と、第2クラッドの周囲に設けられたサポート層5と、第1コア1、第1クラッド2、第2コア3及び第2クラッド4により構成されたモード制御部Mとを備えている。なお、ダブルクラッドファイバ10aの直径は、例えば、5mm程度である。
第1コア1及び第2コア3は、石英により構成され、ほぼ石英単体の屈折率になっている。
第1クラッド2は、石英により構成され、第1コア1に沿って互いに平行に延びる複数の細孔2aを有しているので、その屈折率が石英単体の屈折率よりも低くなっている。また、第1クラッド2において、細孔2aの中心間隔Λに対する径dの比d/Λは、0.3〜0.5である。ここで、比d/Λが0.3よりも小さい場合には、第1コア1を伝搬するビームの閉じ込め効果が弱くなるおそれがあり、比d/Λが0.5よりも大きい場合には、第1コア1において高次モードが伝搬するおそれがある。
第1コア1及び第1クラッド2の結合体は、後述するように、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部Lを備えている。
第2クラッド4は、石英により構成され、第2コア1に沿って互いに平行に延びる複数の細孔4aを有しているので、その屈折率が石英単体の屈折率よりも低くなっている。
サポート層5は、石英により構成され、ほぼ石英単体の屈折率になっている。
ここで、図2は、ダブルクラッドファイバ10aを製造するためのプリフォーム20の横断面図である。なお、ダブルクラッドファイバ10aは、プリフォーム20を加熱及び延伸して、ファイバ状に線引きすることにより製造される。
プリフォーム20は、図2に示すように、第1コア1を形成するために中央に配置された19本の円柱状のコアロッド11と、第1クラッド2を形成するためにコアロッド11の集合束の周囲に配置された72本の円筒状の第1キャピラリ12と、第2コア3を形成するために第1キャピラリ12の集合束の周囲に配置された筒状の第2コア形成部13と、第2クラッド4を形成するために第2コア形成部13の周囲に配置された88本の円筒状の第2キャピラリ14と、サポート層5を形成するために第2キャピラリ14の集合束の周囲に配置された円筒状のサポート層形成管15とを備えている。なお、第2コア形成部13は、横断面における内周端が正六角形に形成され、その外周端が円形に形成されている。
各コアロッド11及び各第1キャピラリ12は、同一の外径を有し、図2に示すように、横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように最密充填で配置されることにより、上述した複数の格子形成部Lを構成している。
第1コア1は、中央の19個の格子形成部L(19本のコアロッド11)により構成されたコア径Dを有している。ここで、中央の19個の格子形成部Lと中央の19個以外の72個の格子形成部Lとは、同一の外径となるので、コア径Dは、6Λ−dと定義される。
また、第1クラッド2は、中央の19個以外の72個の格子形成部L(72本の第1キャピラリ12)により構成され、ファイバ横断面において、18個の細孔2aが正六角形状に配置された第1の層と、その第1の層の周囲に24個の細孔2aが正六角形状に配置された第2の層と、その第2の層の周囲に30個の細孔2aが正六角形状に配置された第3の層との3層に形成されている。
モード制御部Mは、第1コア1を伝搬するビームの波長において、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率(n)を、第1コア1を伝搬するセカンドモードの実効屈折率(n)よりも大きく、且つ第1コア1を伝搬する基本モードの実効屈折率(n)よりも小さくするように構成されている。すなわち、モード制御部Mは、n>n>nという関係が成立するように構成されている。これにより、第1コア1を伝搬するセカンドモードが曲げなどの摂動によって第2コア3を伝搬するモードに効率的に結合されるので、第1コア1には基本モードのみが伝搬され、単一横モード動作が得られることになる。
具体的に、モード制御部Mは、第1コア1、第1クラッド2、第2コア3及び第2クラッド4を例えば下記の表1の条件で調整することにより構成される。
図3及び図4は、上記表1の条件で調整されたダブルクラッドファイバ(10a)における第1コア1を伝搬する基本モード及びセカンドモードのモードプロファイルである。ここで、基本モードの実効屈折率をnとセカンドモードの実効屈折率をnとすると、その間にはn>nという関係が成り立つ。
また、図5は、第2コア3を伝搬するモードのモードプロファイルである。ここで、第2コア3におけるモードの実効屈折率をnとする。また、第2コア3を伝搬するモードは、図5に示すように、複数の細孔2aに構成された第1クラッド2と複数の細孔4aに構成された第2クラッド4との間を伝搬することになる。
この第2コア3の領域が第1コア1の領域に対して十分広いときには、クラッドモードの実効屈折率nは、基本モードの実効屈折率nやセカンドモードの実効屈折率をnよりも大きくなる。すなわち、n>n>nという関係になる。
これに対して、第1コア1のコア径Dを大きくしたり、第1クラッド2の細孔2aの層数Nを増やしたりすることにより、第2コア3の横断面積を十分に小さくすると、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率nを小さくすることができる。したがって、第1コア1のコア径D、第2コア3のコア径D及び第1クラッド2の細孔2aの層数Nを適切に選択することにより、n>n>nという関係を成立させることができる。
ここで、各モードの実効屈折率(n、n及びn)については、参考文献(S. Jungling and J. C. Chen, "A study and optimization of eigenmode calculations using the imaginary-distance beam-propagation method", J. Quantum Electron., vol. 30, p.2098, 1994.)に記載された虚軸ビーム伝搬法を用いて固有モード解析を行うことにより、算出することができる。なお、計算パラメータは、下記の表2のとおりである。
図6は、層数Nが3層であり、d/Λの値が0.4である場合におけるコア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係を示すグラフである。ここで、図6では、第1コア1を伝搬する基本モードの実効屈折率nの変化を曲線Aで示し、第1コア1を伝搬するセカンドモードの実効屈折率nの変化を曲線Bで示し、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率nの変化を曲線Cで示している。そして、図6のグラフにおいて、ハッチングを付した領域が上記n>n>nという関係が成立する領域である。なお、図6のグラフの結果は、d/Λの値が0.3及び0.5の場合にも成立する。
さらに、層数Nが、1層、2層、4層及び5層である場合における各モードの実効屈折率(n、n及びn)を算出した後に、コア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係により、各層数Nにおいて、上記n>n>nという関係が成立する条件が導かれる。
図7は、各層数Nにおいて、n>n>nという関係が成立するコア径比D/Dの領域を示すグラフである。ここで、図7では、破線の内側が上記n>n>nという関係が成立する領域である。なお、図7中の点Xは、上述した非特許文献1に開示されたフォトニック結晶ファイバを示している。
図7中の破線の上側及び下側の曲線を、例えば、最小二乗法で二次関数で近似すると、
0.00733N2−0.10093N+0.636533≦D/D≦0.00733N2−0.78533N+0.50027
という関係式1が導かれる。なお、Nは、3以下の自然数である。
また、ダブルクラッドファイバにおける製造上の誤差を8%とすると、上記n>n>nという関係が成立する安全領域は、図7中の実線に囲まれた領域になる。そして、この実線の上側及び下側の曲線を、同様に二次関数で近似すると、
0.00792N2−0.08482N+0.54029≦D/D≦0.00674N2−0.09286N+0.58561という関係式2が導かれる。
したがって、モード制御部Mを、コア径比D/Dが上記関係式1、好ましくは上記関係式2を満たすように構成すれば、第1コア1のコア径Dが200μm以上に拡大されても、ダブルクラッドファイバ10aを単一横モードに動作させることができる。
以上説明したように、本実施形態のダブルクラッドファイバ10aによれば、第1コア1を伝搬するビームの波長において、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率nを、第1コア1を伝搬するセカンドモードの実効屈折率nよりも大きくすると共に、第1コア1を伝搬する基本モードの実効屈折率nよりも小さくするモード制御部Mを備えているので、第1コア1を伝搬するセカンドモードが曲げなどの摂動によって第2コア3を伝搬するモードに効率的に結合される。これにより、第1コア1のコア径Dが大きくなって、第1コア1においてセカンドモードが発生したとしても、そのセカンドモードが第2コア2のモードに結合されるので、第1コア1には基本モードのみが伝搬され、単一横モード動作が得られる。したがって、コア径が大きいダブルクラッドファイバにおいて、単一横モード動作を実現することができる。
また、本実施形態のダブルクラッドファイバ10aでは、第2コア2のコア径Dが500μm以上であるので、ダイオードスタックの100W〜1kWの励起光を束ねた直径500μmの光ファイバと直接接続することができる。これにより、励起光を供給する光ファイバとダブルクラッドファイバとをレンズ結合部品を用いることなく接続することができるので、低コスト且つ高効率に励起することができる。
また、本実施形態のダブルクラッドファイバ10aにおいて、第1クラッド2の細孔2aを3層以下にすると、プリフォーム20を作製する際に、複数本のコアロッド(11)の集合束の外周部を第1キャピラリ(12)に置き換える場合に、置き換える本数が少なくなり、製造コストを抑制することができる。また、円柱状の石英ロッドに長さ方向に沿ってドリルで複数の貫通孔を形成してプリフォーム(20)を作製する場合には、形成する穴の個数が少なくなるので、製造コストを抑制することができる。
《発明の実施形態2》
図8〜図10は、本発明に係るダブルクラッドファイバの実施形態1を示している。上記実施形態1では、第1コア1が19本のコアロッド11により構成されたダブルクラッドファイバを例示したが、本実施形態では、第1コア1が7本のコアロッド11により構成されたダブルクラッドファイバを例示する。なお、以下の各実施形態において、図1〜図7と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図8は、本実施形態のダブルクラッドファイバ10bの横断面図である。
ダブルクラッドファイバ10bは、図8に示すように、ファイバ中心である第1コア1と、第1コア1の周囲に設けられた第1クラッド2と、第1クラッド2の周囲に設けられた第2コア3と、第2コア3の周囲に設けられた第2クラッド4と、第2クラッドの周囲に設けられたサポート層5と、第1コア1、第1クラッド2、第2コア3及び第2クラッド4により構成されたモード制御部Mとを備えている。
ここで、ダブルクラッドファイバ10bは、上記実施形態1と同様に、プリフォーム(不図示)を加熱及び延伸して、ファイバ状に線引きすることにより製造される。
このプリフォームは、第1コア1を形成するために中央に配置された7本の円柱状のコアロッド(11)と、第1クラッド2を形成するためにコアロッド(11)の集合束の周囲に配置された54本の円筒状の第1キャピラリ(12)と、第2コア3を形成するために第1キャピラリ(12)の集合束の周囲に配置された筒状の第2コア形成部(13)と、第2クラッド4を形成するために第2コア形成部(13)の周囲に配置された88本の円筒状の第2キャピラリ(14)と、サポート層5を形成するために第2キャピラリ(14)の集合束の周囲に配置された円筒状のサポート層形成管(15)とを備えている。なお、各コアロッド(11)及び各第1キャピラリ(12)は、上記実施形態1と同様に、横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように最密充填で配置されることにより、複数の格子形成部Lを構成している。
第1コア1は、中央の7個の格子形成部L(7本のコアロッド)により構成されたコア径Dを有している。ここで、コア径Dは、4Λ−dと定義される。
また、第1クラッド2は、中央の7個以外の54個の格子形成部L(54本の第1キャピラリ)により構成され、ファイバ横断面において、12個の細孔2aが正六角形状に配置された第1の層と、その第1の層の周囲に18個の細孔2aが正六角形状に配置された第2の層と、その第2の層の周囲に24個の細孔2aが正六角形状に配置された第3の層との3層に形成されている。
モード制御部Mは、上記実施形態1と同様に、第1コア1を伝搬するビームの波長において、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率nを、第1コア1を伝搬するセカンドモードの実効屈折率nよりも大きく、且つ第1コア1を伝搬する基本モードの実効屈折率nよりも小さくするように構成されている。すなわち、モード制御部Mは、n>n>nという関係が成立するように構成されている。
また、モード制御部Mは、以下に示すように、上記実施形態1と同様に、各モードの実効屈折率(n、n及びn)を上記表2に示す計算パラメータにより算出した後に、コア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係により、各層数Nにおいて、上記n>n>nという関係が成立する条件を満たすように構成される。
図9は、層数Nが3層であり、d/Λの値が0.4である場合におけるコア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係を示すグラフである。ここで、図9では、第1コア1を伝搬する基本モードの実効屈折率nの変化を曲線Aで示し、第1コア1を伝搬するセカンドモードの実効屈折率nの変化を曲線Bで示し、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率nの変化を曲線Cで示している。そして、図9のグラフにおいて、ハッチングを付した領域が上記n>n>nという関係が成立する領域である。なお、図9のグラフの結果は、d/Λの値が0.3及び0.5の場合にも成立する。
さらに、層数Nが、1層、2層、4層及び5層である場合における各モードの実効屈折率(n、n及びn)を算出した後に、コア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係により、各層数Nにおいて、上記n>n>nという関係が成立する条件が導かれる。
図10は、各層数Nにおいて、n>n>nという関係が成立するコア径比D/Dの領域を示すグラフである。ここで、図10では、破線の内側が上記n>n>nという関係が成立する領域である。
図10中の破線の上側及び下側の曲線を、上記実施形態1と同様に二次関数で近似すると、
0.00660N2−0.08688N+0.49188≦D/D≦0.01046N2−0.124904N+0.62508
という関係式3が導かれる。
また、ダブルクラッドファイバにおける製造上の誤差を8%とすると、上記n>n>nという関係が成立する安全領域は、図10中の実線に囲まれた領域になる。そして、この実線の上側及び下側の曲線を、同様に二次関数で近似すると、
0.00713N2−0.09383N+0.53123≦D/D≦0.00962N2−0.11491N+0.57507
という関係式4が導かれる。
したがって、モード制御部Mを、コア径比D/Dが上記関係式3、好ましくは上記関係式4を満たすように構成すれば、第1コア1のコア径Dが200μm以上に拡大されても、ダブルクラッドファイバ10bを単一横モードに動作させることができる。
以上説明したように、本実施形態のダブルクラッドファイバ10bによれば、上記実施形態1と同様にコア径が大きいダブルクラッドファイバにおいて、単一横モード動作を実現することができる。
《発明の実施形態3》
図11〜図13は、本発明に係るダブルクラッドファイバの実施形態3を示している。
図11は、本実施形態のダブルクラッドファイバ10cの横断面図である。
ダブルクラッドファイバ10cは、図11に示すように、ファイバ中心である第1コア1と、第1コア1の周囲に設けられた第1クラッド2と、第1クラッド2の周囲に設けられた第2コア3と、第2コア3の周囲に設けられた第2クラッド4と、第2クラッドの周囲に設けられたサポート層5と、第1コア1、第1クラッド2、第2コア3及び第2クラッド4により構成されたモード制御部Mとを備えている。
ここで、ダブルクラッドファイバ10cは、上記実施形態1及び2と同様に、プリフォーム(不図示)を加熱及び延伸して、ファイバ状に線引きすることにより製造される。
このプリフォームは、第1コア1を形成するために中央に配置された37本の円柱状のコアロッド(11)と、第1クラッド2を形成するためにコアロッド(11)の集合束の周囲に配置された90本の円筒状の第1キャピラリ(12)と、第2コア3を形成するために第1キャピラリ(12)の集合束の周囲に配置された筒状の第2コア形成部(13)と、第2クラッド4を形成するために第2コア形成部(13)の周囲に配置された88本の円筒状の第2キャピラリ(14)と、サポート層5を形成するために第2キャピラリ(14)の集合束の周囲に配置された円筒状のサポート層形成管(15)とを備えている。なお、各コアロッド(11)及び各第1キャピラリ(12)は、上記実施形態1及び2と同様に、横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように最密充填で配置されることにより、複数の格子形成部Lを構成している。
第1コア1は、中央の37個の格子形成部L(37本のコアロッド)により構成されたコア径Dを有している。ここで、コア径Dは、8Λ−dと定義される。
また、第1クラッド2は、中央の37個以外の90個の格子形成部L(90本の第1キャピラリ)により構成され、ファイバ横断面において、24個の細孔2aが正六角形状に配置された第1の層と、その第1の層の周囲に30個の細孔2aが正六角形状に配置された第2の層と、その第2の層の周囲に36個の細孔2aが正六角形状に配置された第3の層との3層に形成されている。
モード制御部Mは、上記実施形態1及び2と同様に、第1コア1を伝搬するビームの波長において、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率nを、第1コア1を伝搬するセカンドモードの実効屈折率nよりも大きく、且つ第1コア1を伝搬する基本モードの実効屈折率nよりも小さくするように構成されている。すなわち、モード制御部Mは、n>n>nという関係が成立するように構成されている。
また、モード制御部Mは、以下に示すように、上記実施形態1及び2と同様に、各モードの実効屈折率(n、n及びn)を上記表2に示す計算パラメータにより算出した後に、コア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係により、各層数Nにおいて、上記n>n>nという関係が成立する条件を満たすように構成される。
図12は、層数Nが3層であり、d/Λの値が0.4である場合におけるコア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係を示すグラフである。ここで、図12では、第1コア1を伝搬する基本モードの実効屈折率nの変化を曲線Aで示し、第1コア1を伝搬するセカンドモードの実効屈折率nの変化を曲線Bで示し、第2コア3を伝搬するモードの実効屈折率nの変化を曲線Cで示している。そして、図12のグラフにおいて、ハッチングを付した領域が上記n>n>nという関係が成立する領域である。なお、図12のグラフの結果は、d/Λの値が0.3及び0.5の場合にも成立する。
さらに、層数Nが、1層、2層、4層及び5層である場合における各モードの実効屈折率(n、n及びn)を算出した後に、コア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係により、各層数Nにおいて、上記n>n>nという関係が成立する条件が導かれる。
図13は、各層数Nにおいて、n>n>nという関係が成立するコア径比D/Dの領域を示すグラフである。ここで、図13では、破線の内側が上記n>n>nという関係が成立する領域である。
図13中の破線の上側及び下側の曲線を、上記実施形態1及び2と同様に二次関数で近似すると、
0.00525N2−0.06847N+0.51401≦D/D≦0.00516N2−0.07794N+0.62016
という関係式5が導かれる。
また、ダブルクラッドファイバにおける製造上の誤差を8%とすると、上記n>n>nという関係が成立する安全領域は、図13中の実線に囲まれた領域になる。そして、この実線の上側及び下側の曲線を、同様に二次関数で近似すると、
0.00567N2−0.07395N+0.55513≦D/D≦0.00474N2−0.07170N+0.57055
という関係式6が導かれる。
したがって、モード制御部Mを、コア径比D/Dが上記関係式5、好ましくは上記関係式6を満たすように構成すれば、第1コア1のコア径Dが200μm以上に拡大されても、ダブルクラッドファイバ10cを単一横モードに動作させることができる。
以上説明したように、本実施形態のダブルクラッドファイバ10cによれば、上記実施形態1及び2と同様にコア径が大きいダブルクラッドファイバにおいて、単一横モード動作を実現することができる。
以上説明したように、本発明は、コア径が大きいダブルクラッドファイバにおいても単一横モード動作が可能であるので、例えば、高出力レーザを伝送するレーザガイド、及び溶接・切断・マーキングなどのレーザ加工に使用されるファイバレーザなどについて有用である。
実施形態1に係るダブルクラッドファイバ10aの横断面図である。 ダブルクラッドファイバ10aを製造するためのプリフォーム20の横断面図である。 ダブルクラッドファイバ10aの第1コア1を伝搬する基本モードのモードプロファイルである。 ダブルクラッドファイバ10aの第1コア1を伝搬するセカンドモードのモードプロファイルである。 ダブルクラッドファイバ10aの第2コア3を伝搬するモードのモードプロファイルである。 ダブルクラッドファイバ10aにおいて、層数Nが3層であり、d/Λの値が0.4である場合におけるコア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係を示すグラフである。 ダブルクラッドファイバ10aの各層数Nにおいて、n>n>nという関係が成立するコア径比D/Dの領域を示すグラフである。 実施形態2に係るダブルクラッドファイバ10bの横断面図である。 ダブルクラッドファイバ10bにおいて、層数Nが3層であり、d/Λの値が0.4である場合におけるコア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係を示すグラフである。 ダブルクラッドファイバ10bの各層数Nにおいて、n>n>nという関係が成立するコア径比D/Dの領域を示すグラフである。 実施形態3に係るダブルクラッドファイバ10cの横断面図である。 ダブルクラッドファイバ10cにおいて、層数Nが3層であり、d/Λの値が0.4である場合におけるコア径比D/Dと、各モードの実効屈折率n、n及びnとの関係を示すグラフである。 ダブルクラッドファイバ10cの各層数Nにおいて、n>n>nという関係が成立するコア径比D/Dの領域を示すグラフである。
符号の説明
L 格子形成部
M モード制御部
1 第1コア
2 第1クラッド
2a 細孔
3 第2コア
4 第2クラッド
4a 細孔
10a〜10c ダブルクラッドファイバ

Claims (9)

  1. 第1コアと、
    上記第1コアの周囲に設けられ、該第1コアに沿って延びるように複数の細孔が配置された第1クラッドと、
    上記第1クラッドの周囲に設けられた第2コアと、
    上記第2コアの周囲に設けられ、該第2コアに沿って延びるように複数の細孔が配置された第2クラッドとを備えたダブルクラッドファイバであって、
    上記第1コアを伝搬するビームの波長において、上記第2コアを伝搬するモードの実効屈折率を、上記第1コアを伝搬するセカンドモードの実効屈折率よりも大きく、且つ該第1コアを伝搬する基本モードの実効屈折率よりも小さくするモード制御部を備えていることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
  2. 請求項1に記載されたダブルクラッドファイバにおいて、
    上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、
    上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の7個により構成されたコア径Dを有し、
    上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の7個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、
    上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
    0.00660N2−0.08688N+0.49188≦D/D≦0.01046N2−0.124904N+0.62508
    の関係式を満たすように構成されていることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
  3. 請求項1に記載されたダブルクラッドファイバにおいて、
    上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、
    上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の19個により構成されたコア径Dを有し、
    上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の19個以外によりN層(Nは3以下の自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、
    上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
    0.00733N2−0.10093N+0.636533≦D/D≦0.00733N2−0.78533N+0.50027
    の関係式を満たすように構成されていることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
  4. 請求項1に記載されたダブルクラッドファイバにおいて、
    上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、
    上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の37個により構成されたコア径Dを有し、
    上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の37個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、
    上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
    0.00525N2−0.06847N+0.51401≦D/D≦0.00516N2−0.07794N+0.62016
    の関係式を満たすように構成されていることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
  5. 請求項1に記載されたダブルクラッドファイバにおいて、
    上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、
    上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の7個により構成されたコア径Dを有し、
    上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の7個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、
    上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
    0.00713N2−0.09383N+0.53123≦D/D≦0.00962N2−0.11491N+0.57507
    の関係式を満たすように構成されていることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
  6. 請求項1に記載されたダブルクラッドファイバにおいて、
    上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、
    上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の19個により構成されたコア径Dを有し、
    上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の19個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、
    上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
    0.00792N2−0.08482N+0.54029≦D/D≦0.00674N2−0.09286N+0.58561
    の関係式を満たすように構成されていることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
  7. 請求項1に記載されたダブルクラッドファイバにおいて、
    上記第1コア及び第1クラッドは、ファイバ横断面において、三角格子をそれぞれ形成すると共に、正六角形の外郭を形成するように配置された複数の格子形成部により構成され、
    上記第1コアは、上記複数の格子形成部のうち、中央の37個により構成されたコア径Dを有し、
    上記第1クラッドは、上記複数の格子形成部のうち、上記複数の細孔がそれぞれ形成された上記中央の37個以外によりN層(Nは自然数)に構成され、該複数の細孔の間隔Λに対する該各細孔の径dの比d/Λが0.3〜0.5であり、
    上記モード制御部は、上記第2コアのコア径Dに対する上記コア径Dの比D/Dが、
    0.00567N2−0.07395N+0.55513≦D/D≦0.00474N2−0.07170N+0.57055
    の関係式を満たすように構成されていることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
  8. 請求項1に記載されたダブルクラッドファイバにおいて、
    上記コア径Dは、200μm以上であることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
  9. 請求項1に記載されたダブルクラッドファイバにおいて、
    上記コア径Dは、500μm以上であることを特徴とするダブルクラッドファイバ。
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