JP2020190689A - 伝送ファイバ、レーザ加工装置及びレーザ伝送方法 - Google Patents

伝送ファイバ、レーザ加工装置及びレーザ伝送方法 Download PDF

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剛久 奥田
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泰之 藤谷
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Masayuki Kureya
真之 呉屋
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Abstract

【課題】高い品質のレーザを伝送し、加工を効率よく行うことができる伝送ファイバ、レーザ加工装置及びレーザ伝送方法の提供。【解決手段】加工用レーザを伝送する伝送ファイバであって、伝送ファイバの中心側に配置されたコア40を備える第1ファイバ20と、第1ファイバよりも下流側に配置され、入力側の端部が上流側のファイバの出力側の端部と接続された第2ファイバ22と、を備え、第1ファイバのコアの入出射角をNA1、第1ファイバのコアの径をφ1とし、第2ファイバの中心側に配置されたコアの入出射角をNA2、第2ファイバのコアの径をφ2とした場合、NA2<NA1、φ1<φ2を満たす。【選択図】図2

Description

本開示は、例えば、レーザを伝送する伝送ファイバ、伝送ファイバを有するレーザ加工装置及びレーザ伝送方法に関する。
レーザで対象物をレーザ加工装置がある。特許文献1に記載のレーザ加工装置は、基底モードのレーザ光を出力するシングルモード光ファイバレーザと、シングルモード光ファイバレーザが出力するレーザ光を伝搬して出力するマルチモード光ファイバであるプロセス光ファイバと、を互いのコアの中心軸を一致させるように融着接続したファイバを用いることが記載されている。
特開2016−201558号公報
ここで、光ファイバを接続する機構としては、一方のファイバから出力した光を集光して他方のファイバに入射させるカプラを用いる機構がある。カプラを用いる場合、相対的ない位置精度を維持する必要がある。しかしながら、レーザ加工装置は、レーザの出力が大きいため、レーザを伝送することで、発熱し、光学系が変動する場合があるため、位置精度を高く維持することが困難である。
また、特許文献1のレーザ加工装置は、ファイバ同士を融着で接続することで、ファイバ同士の相対位置を固定することができるが、異なるファイバに伝送される毎にレーザの品質が低下してしまう。
本発明の少なくとも一実施形態は、上述した課題を解決するものであり、高い品質のレーザを伝送し、加工を効率よく行うことができる伝送ファイバ、レーザ加工装置及びレーザ伝送方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための一実施形態は、加工用レーザを伝送する伝送ファイバであって、前記伝送ファイバの中心側に配置されたコアを備える第1ファイバと、前記第1ファイバよりも下流側に配置され、入力側の端部が上流側のファイバの出力側の端部と接続された第2ファイバと、を備え、前記第1ファイバのコアの入出射角をNA1、前記第1ファイバのコアの径をφ1とし、前記第2ファイバの中心側に配置されたコアの入出射角をNA2、前記第2ファイバのコアの径をφ2とした場合、NA2<NA1、φ1<φ2を満たすことを特徴とする。
前記入出射角NA1は、0.18以上0.22以下であり、前記入出射角NA2は、0.05以上0.11以下であることが好ましい。
前記第2ファイバは、上流側のファイバの出力側の端部と融着層を介して接続されることが好ましい。
また、前記第2ファイバのコアの径Φ2は、前記第2ファイバの上流側の融着層の長さLaとし、係数をα、Xとすると、
Φ2=Φ1+X×2+α×La

0≦X≦10(単位μm)
0.18≦α≦0.22
を満たすことが好ましい。
また、前記第2ファイバは、中心側に配置された第1コアと、前記第1コアの外周に配置された第1クラッドと、前記第1クラッドの外周に配置された第2コアと、を備え、前記第1コアの入出射角をNA2とし、前記第1コアの径をφ2とした場合、NA2<NA1、φ1<φ2を満たすことが好ましい。
また、前記第2コアの入出射角をNA3とした場合、NA1≦NA3であることが好ましい。
前記第2ファイバは、前記第1コア及び前記第1クラッドがフォトニック結晶ファイバであり、かつ、前記第2コア及び前記第2コアの外側に配置されたクラッドがフォトニック結晶ファイバである、ダブルクラッドPCFであることが好ましい。
また、前記第2ファイバは、入力側の端部に接続される前記上流側のファイバが前記第1ファイバであり、前記第1ファイバに直接接続されることが好ましい。
また、前記第1ファイバよりも下流側に配置され、前記第2ファイバよりも上流側に配置され、入力側の端部が前記第1ファイバの出力側の端部と融着層を介して接続された中間ファイバを有し、前記中間ファイバのコアの入出射角をNAa、前記中間ファイバのコアの径をφaとした場合、NA2≦NAa<NA1、φ1<Φa<φ2を満たすことが好ましい。
また、前記第2ファイバと上流側のファイバとの融着層及び前記第2ファイバの融着層よりも下流側であり曲がっている湾曲部とを収容し、前記第2ファイバを冷却する冷却装置を有し、前記第2ファイバは、前記冷却装置よりも下流側にレーザを遮蔽する被覆層を備え、前記冷却装置内に配置され、前記湾曲部よりも下流側の部分の少なくとも一部が前記被覆層を備えない露出部であることが好ましい。
また、前記露出部は、直線状に延びる部分であることが好ましい。
前記冷却装置は、内面に前記レーザを吸収する受光部を備えることが好ましい。
前記第2ファイバは、中心に配置されたコア及び前記コアの外側のクラッドがフォトニック結晶ファイバであることが好ましい。
前記第2ファイバは、最外周に樹脂で形成された被覆層を備えることが好ましい。
上記の目的を達成するための一実施形態は、レーザ加工装置であって、上記のいずれかに記載の伝送ファイバと、前記伝送ファイバにシングルモードのレーザを入射する発振モジュールと、前記伝送ファイバから出力されるレーザを対象物に照射する照射ヘッドと、を備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するための一実施形態は、発振モジュールから出力されたレーザを照射ヘッドに伝送するレーザ伝送方法であって、第1ファイバに前記発振モジュールから出力されたレーザを入射させ、前記第1ファイバよりもレーザの伝送方向の下流側に配置された第2ファイバに前記第1ファイバから出力されたレーザを入射させて、前記第2ファイバの下流から出射させて、レーザを伝送し、前記第1ファイバのコアの入出射角をNA1、前記第1ファイバのコアの径をφ1とし、前記第2ファイバの中心側に配置されたコアの入出射角をNA2、前記第2ファイバのコアの径をφ2とした場合、NA2<NA1、φ1<φ2を満たすことを特徴とする。
本実施形態によれば、出射側に配置されるファイバのコアの入出射角であるNAを入力側に配置されるファイバのコアのNAよりも小さくし、かつ、径を大きくすることで、入力したレーザのうち、質の高いレーザを効率よく伝送することができる。
図1は、本実施形態の伝送ファイバを備えるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、図1に示す伝送ファイバの接続部の近傍を示す模式図である。 図3は、第1ファイバの断面図である。 図4は、第2ファイバの断面図である。 図5は、照射ヘッドの概略構成を示す模式図である。 図6は、図5に示す照射ヘッドで照射されるレーザの分布を示す模式図である。 図7は、照射ヘッドの他の例の概略構成を示す模式図である。 図8は、図7に示す照射ヘッドで照射されるレーザの分布を示す模式図である。 図9は、他の実施形態の伝送ファイバを備えるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。 図10は、図9に示す伝送ファイバの接続部の近傍を示す模式図である。 図11は、他の実施形態の伝送ファイバを備えるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。 図12は、図11に示す伝送ファイバのファイバの接続部の近傍を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る伝送ファイバ及びレーザ加工装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の伝送ファイバを備えるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。図2は、図1に示す伝送ファイバのファイバの接続部の近傍を示す模式図である。図3は、第1ファイバの断面図である。図4は、第2ファイバの断面図である。
図1に示すレーザ加工装置10は、対象物2にレーザLを照射して、対象物2を加工する。対象物2としては、各種金属、合金、複合材等が例示される。レーザ加工装置10は、対象物2の加工として、解体、補修溶接、溶接、切断、穴あけ等を行うことができる。レーザ加工装置10は、発振モジュール12と、伝送ファイバ14と、照射ヘッド16と、を有する。
発振モジュール12は、シングルモードのレーザを発振する。発振モジュール12は、例えば、ファイバレーザ源である。ファイバレーザ源は、光ファイバを媒質としてレーザを出力する。ファイバレーザの発信モジュール12としては、例えば、ファブリペロー型ファイバレーザ出力装置又はリング型ファイバレーザ出力装置が用いられてもよい。ファイバレーザ出力装置のファイバとして、エルビウム(Er)、ネオジム(Nd)、及びイッテルビウム(Yb)等の希土類元素が添加されたシリカガラスが用いられてもよい。なお、発振モジュール12は、パルスレーザ源でもよい。パルスレーザ源は、例えば高出力のYAGレーザパルス光源も使用可能である。発振モジュール12は、1kW以上10kWのレーザを出力する。また、レーザ加工装置10は、シングルモードのレーザを用いることで、効果をより好適に得ることができるが、シングルモードに限定されない。例えば、2つまたは3つのモードのレーザ等、一定数のモードのレーザを発振する場合も効果を得ることができる。
伝送ファイバ14は、発振モジュール12から出力されたレーザを照射ヘッド16に伝送する。伝送ファイバ14は、第1ファイバ20と第2ファイバ22と融着層24とを含む。ここで、伝送ファイバ14は、発振モジュール12から照射ヘッド16に向かって、レーザが進み、伝送ファイバ14のある位置よりも発振モジュール12側が上流側(レーザ伝送方向上流側)、照射ヘッド16が下流側(レーザ伝送方向下流側)となる。
第1ファイバ20は、フィーディングファイバであり、図1に示すように入射側の端部が発振モジュール12に接続され、出射側の端部が融着層24を介して第2ファイバ22に接続される。第1ファイバ20は、図2及び図3に示すように、コア40と、クラッド42と、被覆層44と、を含む。コア40は、第1ファイバ20の中心に配置される。コア40は、径がΦ1となる。また、コア40は、入出射角(開口数、NA)がNA1となる。クラッド42は、コア40の外周に配置される。クラッド42は、コア40よりも屈折率が低い材料である。被覆層44は、クラッド42の外周を覆う。被覆層44は、樹脂で形成される。第1ファイバ20は、被覆層44を設けることで、第1ファイバ20の柔軟性を高くする。被覆層44は、第1ファイバ20の融着層24側の端部を被覆していない。つまり、第1ファイバ20は、融着層24側の端部のクラッド42が露出している。
第2ファイバ22は、プロセスファイバであり、図1に示すように入射側の端部が融着層24を介して第1ファイバ20に接続され、出射側の端部が照射ヘッド16に接続される。第2ファイバ22は、図2及び図4に示すように、第1コア50と、第1クラッド52と、第2コア54と、第2クラッド56と、被覆層58と、を含む。第1コア50は、第2ファイバ22の中心に配置される。第1コア50は、径がΦ2となる。また、第1コア50は、入出射角(NA)がNA2となる。第1クラッド52は、第1コア50の外周に配置される。第1クラッド52は、複数の空孔53が形成されている。空孔53は、第2ファイバ22の延びている方向に延びる長穴である。複数の空孔53は、第1コア50の外周に、径方向に複数列で周方向に所定の間隔で規則的に配置され、リング状となる。第1コア50を通過するレーザは、第1クラッド52との境界面に到達すると第1コア50と空孔との境界で反射される。第2ファイバ22は、第1コア50と第1クラッド52で、フォトニック結晶ファイバ(PCF:Photonic Crystal Fiber)としてもよい。なお、本実施形態では、空孔としたが、境界面でレーザを反射させることができればよく、高屈折率のガラスを配置してもよい。第2コア54は、第1クラッド52の外周にリング状に配置される。第2コア54は、径(外径)がΦ3となる。また、第2コア54は、入出射角(NA)がNA3となる。第2クラッド56は、第2コア54の外周に配置される。第2クラッド56は、第2コア54よりも屈折率が低い材料である。被覆層58は、第2クラッド56の外周を覆う。被覆層58は、樹脂で形成される。第2ファイバ22は、被覆層58を設けることで、第2ファイバ22の柔軟性を高くすることができる。被覆層58は、第2ファイバ22の融着層24側の端部を被覆していない。つまり、第2ファイバ22は、融着層24側の端部の第2クラッド56が露出している。
融着層24は、図1及び図2に示すように、第1ファイバ20と第2ファイバ22との接続部分であり、第1ファイバ20と第2ファイバ22とを直接接合する。融着層24は、製造時に第1ファイバ20の出射側の端部と第2ファイバ22の入射側の端部とを加熱し、両者を融着することで形成される層である。融着層24は、溶融した層であり、コアとクラッドとの明確な境界がない層となる。
伝送ファイバ14は、入出射角と径とがNA2<NA1、φ1<φ2を満たしている。つまり、第2ファイバ22の第1コアの径φ2が、第1ファイバ20のコア40の径φ1よりも大きく、第1ファイバ20のコア40の入出射角NA1が、第2ファイバ22の第1コアの入出射角NA2よりも大きい。また、伝送ファイバ14は、NA1≦NA3を満たしている。
照射ヘッド16は、対象物2に向けてレーザを照射する先端部である。照射ヘッド16は、レーザを通過させる開口を備える。照射ヘッド16は、アシストガスを噴射するアシストガス供給部、冷却媒体を循環する冷却経路等が形成されていてもよい。レーザ加工装置10は、照射ヘッド16と対象物2とを相対的に移動させることで、対象物2の所定の位置を加工することができる。
図5は、照射ヘッドの概略構成を示す模式図である。図6は、図5に示す照射ヘッドで照射されるレーザの分布を示す模式図である。照射ヘッド16は、ケース70と、伝送ファイバ取付部72と、加工光学系74と、アパーチャ76と、冷却機構78と、を含む。ケース70は、照射ヘッド16の各部を支持する土台であり、各部を内蔵する。ケース70は、伝送ファイバ14の第2ファイバ22の出射側の端部が挿入されている。
伝送ファイバ取付部72は、第2ファイバ22の出力側の端部に配置された水晶である。第2ファイバ22の第1コア50、第2コア54を通過したレーザを出射させる。第2ファイバ22から出射されるレーザは、所定のNAで射出される。第1コア50から出力されるレーザL1は、円形形状で出射される。第2コア54から出射されるレーザL2は、レーザL1の周囲を覆うリング状形状で出射される。
加工光学系74は、伝送ファイバ取付部72を通過したレーザの形状を、照射位置に照射する形状とする。本実施形態の加工光学系74は、レーザを平行光とした後に、集光する光学系である。加工光学系74は、少なくとも1つ以上の光学部材を有する。光学部材としては、レンズ、プリズム、ミラー等を含む。
アパーチャ76は、伝送ファイバ取付部72と加工光学系74との間に配置される。アパーチャ76は、第2コア54から出射されるレーザL2の光路上に配置され、レーザL2を遮蔽する。つまり、アパーチャ76は、第1コア50から出射されるレーザL1を通過させ、第2コア54から出射されるレーザL2を遮蔽する。アパーチャ76hは、筒状の部材であり、筒状の壁面が第2コア54から出射されるレーザL2の光路と重なり、筒状の中空部分が第1コア50から出射されるレーザL1の光路と重なる。
冷却機構78は、アパーチャ76を冷却する。冷却機構78は、アパーチャ76の内部に冷却水を循環させ、アパーチャ76を冷却する。照射ヘッド16は、アパーチャ76に加え、伝送ファイバ取付部72、加工光学系74を冷却する冷却機構を備えてもよいし、冷却機構78で、伝送ファイバ取付部72、加工光学系74を冷却してもよい。
照射ヘッド16は、アパーチャ76で、第2コア54から出射されるレーザL2を遮蔽することで、照射位置にレーザL1のみを照射させる。したがって、照射位置に照射されるレーザのエネルギー分布は、図6に示すように、レーザL1のエネルギーのみとなる。これにより、集光されエネルギー密度の高いレーザを照射位置に照射することができる。
ここで、冷却ヘッド16は、アパーチャ76を設け、第2コア54から射出されるレーザをアパーチャ76で遮蔽したが、これに限定されない。図7は、照射ヘッドの他の例の概略構成を示す模式図である。図8は、図7に示す照射ヘッドで照射されるレーザの分布を示す模式図である。図7に示す照射ヘッド16aは、ケース70aと、伝送ファイバ取付部72と、加工光学系74aと、を含む。ケース70aは、照射ヘッド16の各部を支持する土台であり、各部を内蔵する。ケース70は、伝送ファイバ14の第2ファイバ22の出射側の端部が挿入されている。伝送ファイバ取付部72は、照射ヘッド16の伝送ファイバ取付部72と同様である。
加工光学系74aは、伝送ファイバ取付部72を通過したレーザの形状を、照射位置に照射する形状とする。本実施形態の加工光学系74aは、レーザを平行光とした後に、集光する光学系である。加工光学系74は、少なくとも1つ以上の光学部材を有する。光学部材としては、レンズ、プリズム、ミラー等を含む。加工光学系74aは、レーザL1とレーザL2の光路上に配置され、レーザL1とレーザL2との両方を集光して、照射位置に照射する。また、加工ヘッド16aは、冷却機構を備えていてもよい。
照射ヘッド16aは、第1コア50から出射されるレーザL1と、第2コア54から出射されるレーザL2の両方を照射位置に照射させる。したがって、照射位置に照射されるレーザのエネルギー分布は、図8に示すように、レーザL1のエネルギーに、レーザL2のエネルギーが加わる。レーザL2は、第2コア54を通過したレーザであり、成分に幅がある光であるため、加工光学系74aによる集光でもばらつきが生じ、エネルギー密度が低く、広い範囲に照射される光となる。レーザL2は、加工位置を加温することができる。照射ヘッド16aは、加振モジュール12から出力されたレーザを効率よく利用することができる。
レーザ加工装置10は、以上のような構成であり、第1ファイバ20と第2ファイバ22とを融着層24で接続し、入出射角と径とがNA2<NA1、φ1<φ2を満たしていることで、融着層24で直接接合した場合でも、第1ファイバ20のコア40から射出された、シングルモードのレーザから出力されるNAの小さい成分を第2ファイバ22の第1コア50で伝送させることができる。また、NAを小さくすることで、径φ2を大きくした場合でも、伝送可能距離を長く維持することができる。これにより、第1ファイバ20から出射される入出射角が小さい成分の高い効率で第2ファイバ22の第1コア50に入射させることができる。これにより、レーザのうち、質の高い成分を高い確率で第2ファイバ22に伝送することができ、伝送ファイバ14からNAの小さい、つまり入出射角が小さいレーザを出射することができる。また、下流側の第2ファイバ22のNAを小さくすることで、伝送可能距離をより長くすることができる。また、本実施形態のように、第1コア50と第1クラッド52をPCFとすることで、入出射角NAを調整しやすくすることができる。
また、融着層24を介して第1ファイバ20と第2ファイバ22とを直接接合することで、カプラを用いずにレーザを伝送することができる。これにより、第1ファイバ20と第2ファイバ22との相対位置を固定することができ、ファイバの相対位置のずれが経時変化で生じることを抑制することができ、高品質のレーザを長期間安定して伝送することができる。
また、レーザ加工装置10は、第2ファイバ22を第1コア50と第1コア50の外周に配置された第2コア54を備え、入出射角の関係がNA1≦NA3を満たすことで、第1ファイバ20から出力されたレーザを漏れなく、第2ファイバ22に入射させることができる。これにより、発振モジュール12から出力されたレーザのうち、入出射角が小さく第1コア50に入射する成分以外の成分を、第2コア54で出力側の端部まで伝送することができる。これにより、伝送ファイバ14の経路内での発熱を低減することができ、伝送ファイバ14の耐久性を高くすることができる。入出射角NA3は、入出射角N1に対して、製造誤差を考慮した差分だけ入出射角N1よりも大きい範囲の入出射角とすることが好ましい。また、第2コア54のΦ3は、第1ファイバ20のコア40から出力される入出射角が所定値以上の成分を閉じ込めることができる径以上とすることが好ましい。
また、入出射角が小さく第1コア50に入射する成分以外の成分を、第2コア54で出力側の端部まで伝送することで、第1コア50から射出される成分以外の成分も加工の補助、例えば、対象物の加熱に用いることができる。これにより、発振モジュール12から出力されるエネルギーを効率よく利用することができる。
また、第2コア54から出力される成分は、照射ヘッド16で遮蔽し、対象物2には、第1コア50から出射するレーザのみを照射させてもよい。これにより、高品質なレーザを対象物2に照射することができ、加工の精度をより高くすることができる。また、第1コア50と第2コア54のそれぞれの領域でレーザを伝送するため、領域ごとにレーザの通過と遮蔽とを行うことで、入出射角に応じて、通過と遮蔽とを切り替えることができる。
ここで、入出射角NA1は、0.18以上0.22以下であり、入出射角NA2は、0.05以上0.11以下であることが好ましい。入出射角NA1と、入出射角NA2と、を上記範囲とすることで、高品質なレーザを長距離伝送することができる。ここで、入出射角NA1は、例えば、0.2以下であり、入出射角NA2は、例えば、0.07以下である。ここで、入出射角NA2は、伝送ファイバ14に要求されるビーム品質と、第1コア50の径φ2に基づいて、ビーム品質を許容する値以下とする。
また、伝送ファイバ14の第1ファイバ20のコア40の径φ1は、例えば、20μm以上30μm以下である。伝送ファイバ14の第2ファイバ22の第1コア50の径φ2は、例えば、50μm以上70μm以下である。第1コア50の径φ2は、第2ファイバ22の伝送距離と伝送する出力と、第2ファイバ22のラマン利得係数に基づいて、非線形効果が発生する径よりも大きくする。さらに、第1コア50の径φ2は、想定される曲げ半径が生じた場合でも要求品質を満足するレーザを第1コア50内に維持できる径以下の径、つまり、要求品質を満足しないレーザを第2コア54側に出力する径以下の径とすることが好ましい。これにより、第1コア50で伝送するレーザの品質を高くすることができる。
第2ファイバ22の第1コア50の径Φ2は、第2ファイバ22の上流側の融着層24の長さLaとし、係数をα、Xとすると、
Φ2=Φ1+X×2+α×La
0≦X≦10(単位μm)
0.18≦α≦0.22
を満たすことが好ましい。ここで、係数αは、融着層24でのビームの広がり角を考慮した係数である。また、係数Xは、第1ファイバ20のコア40と第2ファイバ22の第1コア50との中心軸の製造時の径方向の相対的なずれ、つまり芯ずれの許容範囲を加味した値である。径Φ2が上記関係を満足することで、第1ファイバ20から出力されたレーザのうち、品質の高いレーザを第2ファイバ22の第1コア50に好適に入射させることができる。
また、本実施形態の伝送ファイバ14は、第2ファイバ22の第2コア54と第2クラッド56を、PCFファイバ以外のファイバとしたが、第2クラッド56に空孔を形成し、PCFファイバとしてもよい。つまり、第1クラッド52と、第2クラッド56との両方に空孔を設けてもよい。このように第2ファイバ22をダブルクラッドPCFとすることで、同様の加工で第1クラッド52と、第2クラッド56を製造することができる。
次に、図9及び図10を用いて、他の実施形態について説明する。図1から図4に示すレーザ加工装置10の伝送ファイバ14は、第1ファイバ20と第2ファイバ22とを直接接続したが、これに限定されない。図9は、他の実施形態の伝送ファイバを備えるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。図10は、図9に示す伝送ファイバのファイバの接続部の近傍を示す模式図である。
図9及び図10に示すレーザ加工装置10aは、発振モジュール12と、伝送ファイバ14aと、照射ヘッド16と、を備える。発振モジュール12と、照射ヘッド16と、は、図1から図4に示すレーザ加工装置10の各部と同様であるので、詳細な説明を省略する。
伝送ファイバ14aは、第1ファイバ20と、第2ファイバ22と、中間ファイバ124と、ケース128と、融着層130、132と、を含む。第1ファイバ20、第2ファイバ22は、伝送ファイバ14の各部と同様の構成である。中間ファイバ124は、第1ファイバ20と第2ファイバ22との間に配置される。中間ファイバ124は、入射側の端部が融着層130を介して、第1ファイバ20の出射側の端部と接続し、出射側の端部が融着層132と接続する。つまり、伝送ファイバ14aは、第1ファイバ20、融着層130、中間ファイバ124、融着層132、第2ファイバ22の順で接続している。ケース128は、第1ファイバ20の一部と、融着層130の全てと、中間ファイバ124の全てと、融着層132の全てと、第2ファイバ22の一部を収容している。なお、ケース128を備えていない構造としてもよい。
中間ファイバ124は、継ぎ足しファイバであり、図9に示すように入射側の端部が融着層130を介して第1ファイバ20に接続され、出射側の端部が融着層132を介して第2ファイバ22に接続される。中間ファイバ124は、ケース128内でリング状に湾曲して配置される。中間ファイバ124は、図10に示すように、第1コア160と、第1クラッド162と、第2コア164と、第2クラッド166と、被覆層168と、を含む。第1コア160は、中間ファイバ124の中心に配置される。第1コア160は、径がΦaとなる。また、第1コア160は、入出射角(NA)がNAaとなる。第1クラッド162は、第1コア160の外周に配置される。第1クラッド162は、複数の空孔が形成されている。中間ファイバ124は、第1コア160と第1クラッド162で、フォトニック結晶ファイバとなる。第2コア164は、第1クラッド162の外周にリング状に配置される。第2コア164は、径(外径)がΦbとなる。また、第2コア164は、入出射角(NA)がNAbとなる。第2クラッド166は、第2コア164の外周に配置される。第2クラッド166は、第2コア164よりも屈折率が低い材料である。被覆層168は、第2クラッド166の外周を覆う。被覆層168は、樹脂で形成される。中間ファイバ124は、被覆層168を設けることで、中間ファイバ124の柔軟性を高くすることができる。被覆層168は、中間ファイバ124の融着層130側の端部、融着層132側の端部を被覆していない。つまり、中間ファイバ124は、両側の端部の第2クラッド166が露出している。また、中間ファイバ124は、第2コア164と第2クラッド166とが、PCFとした、ダブルクラッドPCFとしてもよい。
融着層130は、図9及び図10に示すように、第1ファイバ20と中間ファイバ124との接続部分であり、第1ファイバ20と中間ファイバ124とを直接接合する。融着層130は、製造時に第1ファイバ20の出射側の端部と中間ファイバ124の入射側の端部とを加熱し、両者を融着することで形成される層である。融着層130は、溶融した層であり、コアとクラッドとの明確な境界がない層となる。
融着層132は、図9及び図10に示すように、中間ファイバ124と第2ファイバ22との接続部分であり、中間ファイバ124と第2ファイバ22とを直接接合する。融着層132は、製造時に中間ファイバ124の出射側の端部と第2ファイバ22の入射側の端部とを加熱し、両者を融着することで形成される層である。融着層132は、溶融した層であり、コアとクラッドとの明確な境界がない層となる。
伝送ファイバ14aは、第1ファイバ20、第2ファイバ22、中間ファイバ160の入出射角、径の関係が、NA2≦NAa<NA1、φ1<Φa<φ2を満たす。また、NA1≦NAb≦NA3、Φb<φ3、NA2<NA1、φ1<φ2を満たすことが好ましい。伝送ファイバ14aは、第1ファイバ20のコア40と、中間ファイバ124の第1コア160の入出射角、径の関係が、上述した第1ファイバ20のコア40と、第2ファイバ22の第1コア50の関係を満たす構造とすることで、上記と同様の効果を得ることができる。また、伝送ファイバ14aは、中間ファイバ124の第1コア160と、第2ファイバ122の第1コア50の入出射角、径の関係が、上述した第1ファイバ20のコア40と、第2ファイバ22の第1コア50の関係を満たす構造とすることで、上記と同様の効果を得ることができる。
このように、中間ファイバ160を設けた場合も、上流側のファイバと下流側のファイバが上述した関係を満たすことで、高品質なレーザを効率よく伝送することができる。また、中間ファイバ160を設けることで、第2ファイバ22を交換する際に、中間ファイバ160で切断して、新たな第2ファイバ22を融着して接続することができる。本実施形態のように、中間ファイバ160を湾曲してリング状に保持することで、距離が変化しても、中間ファイバ160の位置を調整でき、第2ファイバ22との接続位置を所定の位置とすることができる。
また、伝送ファイバ14aは、第1ファイバ20と第2ファイバ22との関係が上記関係を満足していることが好ましいが、第2ファイバ22よりも上流側に配置されたファイバとの関係が上記関係を満足していればよく、中間ファイバの第1コア162の径Φa及び入出射角NA4と第2ファイバ22との関係が、伝送ファイバ14の径φ1、入出射角NA1で説明した関係を満たしていてもよい。また、第1ファイバ20と中間ファイバ124との接続部も融着層とすることで、使用時に生じる位置ずれ等を抑制することができる。このため、直接接合とすることが好ましいが、カプラ等を用いてレーザを伝送してもよい。
次に、図11及び図12を用いて、他の実施形態について説明する。図11及び図12は、第2ファイバとして第2コア、第2クラッドを備えないファイバを用いる場合のレーザ加工装置である。図11は、他の実施形態の伝送ファイバを備えるレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。図12は、図11に示す伝送ファイバのファイバの接続部の近傍を示す模式図である。
図11及び図12に示すレーザ加工装置10bは、発振モジュール12と、伝送ファイバ14bと、照射ヘッド16と、を備える。発振モジュール12と、照射ヘッド16と、は、図1から図4に示すレーザ加工装置10の各部と同様であるので、詳細な説明を省略する。
伝送ファイバ14bは、第1ファイバ20と、第2ファイバ222と、融着層224と、冷却装置228と、を含む。第1ファイバ20は、伝送ファイバ14の第1ファイバ20と同様の構成である。第1ファイバ20と第2ファイバ222は、融着層224で直接接続される。
第2ファイバ222は、プロセスファイバであり、図11及び図12に示すように入射側の端部が融着層24を介して第1ファイバ20に接続され、出射側の端部が照射ヘッド16に接続される。第2ファイバ222は、図11及び図12に示すように、コア250と、クラッド252と、被覆層254と、を含む。コア250は、第2ファイバ222の中心に配置される。コア250は、径がΦ2となる。また、コア250は、入出射角(NA)がNA2となる。クラッド252は、コア250の外周に配置される。クラッド252は、複数の空孔53が形成されている。空孔は、第2ファイバ222の延びている方向に延びる長穴である。複数の空孔は、コア250の外周に、径方向に複数列で周方向に所定の間隔で規則的に配置され、リング状となる。コア250を通過するレーザは、クラッド252との境界面に到達するとコア250と空孔との境界で反射される。第2ファイバ222は、コア250とクラッド252で、フォトニック結晶ファイバ(PCF:Photonic Crystal Fiber)となる。なお、本実施形態では、空孔としたが、境界面でレーザを反射させることができればよく、高屈折率のガラスを配置してもよい。被覆層254は、クラッド252の外周を覆う。被覆層254は、樹脂で形成される。第2ファイバ222は、被覆層254を設けることで、第2ファイバ222の柔軟性を高くすることができる。被覆層254は、第2ファイバ222の融着層24側の端部を被覆していない。つまり、第2ファイバ222は、融着層24側の端部のクラッド252が露出している。
また、第2ファイバ222は、湾曲部270と、直線部272と、を含む。湾曲部270と直線部272は、冷却装置228の内部に配置される。湾曲部270は、レーザの伝送方向に曲がった形状であり、冷却装置228内でリング状に湾曲している本実施形態では、所定の半径で複数周分巻かれている。湾曲部270は、180°以上曲がっていることが好ましく、1周(360°)分曲がっていることがより好ましい。直線部272は、湾曲部270よりも下流側の部分である。第2ファイバ222は、直線部272の少なくとも一部に被覆層24が設けられていない。つまり、第2ファイバ222の直線部272は、クラッド252が一部または全部露出している露出部となる。
融着層224は、図11及び図12に示すように、第1ファイバ20と第2ファイバ222との接続部分であり、第1ファイバ20と第2ファイバ222とを直接接合する。融着層24は、製造時に第1ファイバ20の出射側の端部と第2ファイバ222の入射側の端部とを加熱し、両者を融着することで形成される層である。融着層24は、溶融した層であり、コアとクラッドとの明確な境界がない層となる。
冷却装置228は、第1ファイバ20の一部と、融着層224と、第2ファイバ222の一部を冷却する。冷却装置228は、水冷機構であり、冷却対象の領域をケースに収容し、ケース内に冷媒となる水を貯留し、冷却対象と水を接触させる。冷却装置228は、水を循環させてもよいし、水を冷却する冷却機構を備えていてもよい。また、冷却装置228は、ケースの内面に、第1ファイバ20の一部と、融着層224と、第2ファイバ222の一部から漏れたレーザを吸収する受光部274を備える。 受光部274は、ケースの内面の全面に配置される。受光部274は、金属で形成することが好ましい。また、受光部274は、ステンレス鋼等、水に対して腐食耐性を備える金属を用いることが好ましい。これにより、使用時に冷却装置の内部の水で受光部274が劣化することを抑制することができる。
レーザ加工装置10bは、第1ファイバ20と第2ファイバ222とを融着層224で接続し、入出射角と径とがNA2<NA1、φ1<φ2を満たしていることで、融着層224で直接接合した場合でも、第1ファイバ20のコア40から射出された、シングルモードのレーザから出力されるNAの小さい成分を第2ファイバ222のコア250で伝送させることができる。
また、レーザ加工装置10bは、第2ファイバ222に湾曲部270と、直線部272とを設け、湾曲部270でレーザから出力されるNAの小さい成分以外の成分を外部に排出されやすい状態とし、被覆層254を形成していない直線部272で外部に排出することで、コア250内にNAの小さい成分のレーザで好適に伝送することができる。
冷却装置228を設け、融着層224と、第2ファイバ222の湾曲部270と、直線部272と、を冷却することで、コア250から漏れたレーザが当たる湾曲部270の被覆層254を冷却することができ、さらに融着層224と直線部272から漏れ出たレーザが周囲に漏れることを抑制することができる。これにより、第2ファイバ222のように、コアが1つの構造、つまり第2コアと第2クラッドと備えない構造とした場合でも、品質の高いレーザを好適に照射させることができる。
2 対象物
10、10a、10b レーザ加工装置
12 発振モジュール
14、14a、14b 伝送ファイバ
16 照射ヘッド
20 第1ファイバ
22、222 第2ファイバ
24、130、132 融着層
40、250 コア
42、252 クラッド
44、58、168、254 被覆層
50、160 第1コア
52、162 第1クラッド
53 空孔
54、164 第2コア
56、166 第2クラッド
124 中間ファイバ
128 ケース
228 冷却装置
270 湾曲部
272 直線部
274 受光部
L レーザ
La 距離
Φ1、Φ2、Φ3、Φ4、Φ5 径

Claims (16)

  1. 加工用レーザを伝送する伝送ファイバであって、
    前記伝送ファイバの中心側に配置されたコアを備える第1ファイバと、
    前記第1ファイバよりも下流側に配置され、入力側の端部が上流側のファイバの出力側の端部と接続された第2ファイバと、を備え、
    前記第1ファイバのコアの入出射角をNA1、前記第1ファイバのコアの径をφ1とし、前記第2ファイバの中心側に配置されたコアの入出射角をNA2、前記第2ファイバのコアの径をφ2とした場合、NA2<NA1、φ1<φ2を満たすことを特徴とする伝送ファイバ。
  2. 前記入出射角NA1は、0.18以上0.22以下であり、
    前記入出射角NA2は、0.05以上0.11以下であることを特徴とする請求項1に記載の伝送ファイバ。
  3. 前記第2ファイバは、上流側のファイバの出力側の端部と融着層を介して接続される請求項1または請求項2に記載の伝送ファイバ。
  4. 前記第2ファイバのコアの径Φ2は、前記第2ファイバの上流側の融着層の長さLaとし、係数をα、Xとすると、
    Φ2=Φ1+X×2+α×La

    0≦X≦10(単位μm)
    0.18≦α≦0.22

    を満たすことを特徴とする請求項3に記載の伝送ファイバ。
  5. 前記第2ファイバは、中心側に配置された第1コアと、前記第1コアの外周に配置された第1クラッドと、前記第1クラッドの外周に配置された第2コアと、を備え、
    前記第1コアの入出射角をNA2とし、前記第1コアの径をφ2とした場合、NA2<NA1、φ1<φ2を満たすことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の伝送ファイバ。
  6. 前記第2コアの入出射角をNA3とした場合、NA1≦NA3であることを特徴とする請求項5に記載の伝送ファイバ。
  7. 前記第2ファイバは、前記第1コア及び前記第1クラッドがフォトニック結晶ファイバであり、かつ、前記第2コア及び前記第2コアの外側に配置されたクラッドがフォトニック結晶ファイバである、ダブルクラッドPCFであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の伝送ファイバ。
  8. 前記第2ファイバは、入力側の端部に接続される前記上流側のファイバが前記第1ファイバであり、前記第1ファイバに直接接続されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の伝送ファイバ。
  9. 前記第1ファイバよりも下流側に配置され、前記第2ファイバよりも上流側に配置され、入力側の端部が前記第1ファイバの出力側の端部と融着層を介して接続された中間ファイバを有し、
    前記中間ファイバのコアの入出射角をNAa、前記中間ファイバのコアの径をφaとした場合、NA2≦NAa<NA1、φ1<Φa<φ2を満たすことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の伝送ファイバ。
  10. 前記第2ファイバと上流側のファイバとの融着層及び前記第2ファイバの融着層よりも下流側であり曲がっている湾曲部とを収容し、前記第2ファイバを冷却する冷却装置を有し、
    前記第2ファイバは、前記冷却装置よりも下流側にレーザを遮蔽する被覆層を備え、前記冷却装置内に配置され、前記湾曲部よりも下流側の部分の少なくとも一部が前記被覆層を備えない露出部である請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の伝送ファイバ。
  11. 前記露出部は、直線状に延びる直線部であることを特徴とする請求項10に記載の伝送ファイバ。
  12. 前記冷却装置は、内面に前記レーザを吸収する受光部を備えることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の伝送ファイバ。
  13. 前記第2ファイバは、中心に配置されたコア及び前記コアの外側のクラッドがフォトニック結晶ファイバであることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の伝送ファイバ。
  14. 前記第2ファイバは、最外周に樹脂で形成された被覆層を備えることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の伝送ファイバ。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の伝送ファイバと、
    前記伝送ファイバにシングルモードのレーザを入射する発振モジュールと、
    前記伝送ファイバから出力されるレーザを対象物に照射する照射ヘッドと、を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  16. 発振モジュールから出力されたレーザを照射ヘッドに伝送するレーザ伝送方法であって、
    第1ファイバに前記発振モジュールから出力されたレーザを入射させ、
    前記第1ファイバよりもレーザの伝送方向の下流側に配置された第2ファイバに前記第1ファイバから出力されたレーザを入射させて、前記第2ファイバの下流から出射させて、レーザを伝送し、
    前記第1ファイバのコアの入出射角をNA1、前記第1ファイバのコアの径をφ1とし、前記第2ファイバの中心側に配置されたコアの入出射角をNA2、前記第2ファイバのコアの径をφ2とした場合、NA2<NA1、φ1<φ2を満たすことを特徴とするレーザ伝送方法。
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