JP2009115567A - 車載用音響装置、車載用音響装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】楽曲を再生するナビゲーション装置10において、車両の速度を検出する車速検部13を備え、車速検出部13によって検出された速度と、予め設定された基準速度との比較結果に応じて、楽曲の再生状態を変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、運転手に車両の速度の上げ過ぎに気をつけるべきことを気づかせると共に、再生中の楽曲に起因して車両の速度が上がり過ぎるのを防止することができる車載用音響装置を提供することを目的とする。
ここで、基準速度とは、車速がこの基準速度を超えた速度である場合、速度の上げすぎに運転手が注意すべきような速度である。
この構成によれば、車両の速度と、予め定められた基準速度との比較結果に応じて、楽曲の再生状態の変更が行われ、この再生状態の変更により、運転手が車両の速度の上げ過ぎに気をつけるべきことに気づくと共に、仮に再生中の楽曲が運転手の気分を高揚させるような曲調を有する楽曲であっても運転手の気分が落ち着くため、運転手が速度を上げすぎることが防止される。
この構成によれば、車両の速度と、予め定められた基準速度との比較結果に応じて、再生中の楽曲が、この楽曲の曲調とは異なる曲調の楽曲に変更されるという再生状態の変更が行われ、この再生状態の変更により、運転手が車両の速度の出し過ぎに気をつけるべきことに気づくと共に、仮に再生中の楽曲が運転手の気分を高揚させるような曲調を有する楽曲であっても運転手の気分が落ち着くため、運転手が速度を上げすぎることが防止される。
この構成によれば、車両の速度と、予め定められた基準速度との比較結果に応じて、再生中の楽曲の曲調が変更されるという再生状態の変更が行われ、この再生状態の変更により、運転手が車両の速度の出し過ぎに気をつけるべきことに気づくと共に、仮に再生中の楽曲が運転手の気分を高揚させるような曲調を有する楽曲であっても運転手の気分が落ち着くため、運転手が速度を上げすぎることが防止される。
この構成によれば、車両の速度と、予め定められた基準速度との比較結果に応じて、楽曲の再生が停止されるという再生状態の変更が行われ、この再生状態の変更により、運転手が車両の速度の出し過ぎに気をつけるべきことに気づくと共に、仮に再生中の楽曲が運転手の気分を高揚させるような楽曲であった場合であっても、運転手がこの楽曲を聴くことがなくなる。したがって、運転手の気分が落ち着き、楽曲の再生に起因して運転手が車両の速度を上げすぎることが防止される。
この構成によれば、車両の速度と、予め定められた基準速度との比較結果に応じて、楽曲の音量が減衰するという再生状態の変更が行われ、この再生状態の変更ことにより、運転手が車両の速度の出し過ぎに気をつけるべきことに気づくと共に、仮に再生中の楽曲が運転手の気分を高揚させるような楽曲であった場合であっても、楽曲の気分を高揚させる効果が低減される。従って、運転手の気分が落ち着き、楽曲の再生に起因して運転手が車両の速度を上げすぎることが防止される。
特に、特定の曲調は、アップテンポな曲調であってもよい。
この構成によれば、再生中の楽曲の曲調がアップテンポの曲調であり、運転手の気分が高揚した場合であっても、楽曲の再生状態が変更されることにより、運転手の気分が落ち着くため、運転手が車両の速度を上げすぎることが防止される。
さらに、この構成によれば、アップテンポな曲調等、特定の曲調以外のときは、楽曲の再生状態の変更を行わないため、再生中の楽曲の曲調が運転手の気分を高揚させるような曲調ではなく、従って、楽曲に起因して運転手が車両の速度を上げ過ぎることがないにもかかわらず、無意味に楽曲の再生状態の変更を行う、ということが防止される。
ここで、運転手以外の乗員がいる場合は、この乗員が運転手が車両の速度を上げすぎることに対し、注意、警告する可能性が高く、楽曲の再生状態の変更によって、運転手の気分を落ち着かせる必要はない。上記構成によれば、運転手以外の乗員がいる場合は、楽曲の再生状態の変更が行われないため、必要のない処理が実行されることが防止される。
なお、以下の説明では、車載用音響装置の一態様として、車両の経路案内を行うナビゲーション機能を備えると共に、音楽CDやハードディスク等に記録された楽曲データに基づいて楽曲を再生する楽曲再生機能を備えるナビゲーション装置10を例示する。
図1は、本実施形態に係るナビゲーション装置10の機能的構成を示すブロック図である。この図に示すように、ナビゲーション装置10は、GPS(Global Positioning System)ユニット11と、ジャイロユニット12と、車速検出部13(車速検出手段)と、乗員検出部14(乗員検出手段)と、FM受信部15と、表示部16と、入力部17と、ユーザインターフェース部18と、制御部20と、CD制御部22と、DSP23と、D/Aコンバータ24と、HDD制御部25と、通信制御部27と、を備えている。
ジャイロユニット12は、ジャイロセンサにより車両の相対的な方位を検出して制御部20に出力する。
車速検出部13は、車両の車速パルスに基づいて車両の速度を演算により求め、制御部20に出力する。
乗員検出部14は、車両の各シートの下に配置された重量センサの出力信号に基づいて、運転手以外の乗員がいるか否かを示す信号を制御部20に出力する。制御部20は、乗員検出部14から入力された信号に基づいて、車両内に運転手以外の乗員がいるか否かを判定する。なお、重量センサ以外に、例えば、シートベルトの着用の有無を検出するセンサや、ドアの開閉の有無を検出するセンサ等を用いて、乗員の有無を判定する構成としてもよい。
表示部16は、例えば、タッチパネル付きの液晶表示装置が適用され、制御部20の制御の下、各種情報を表示する。
入力部17は、ナビゲーション装置10が備える各種操作子やタッチパネルの操作を検出する操作検出部と、リモートコントローラ(図示せず)からの送信信号を受信する受信部等から構成され、ユーザからの各種指示を制御部20に出力する。
ユーザインターフェース部18は、I/O制御回路やドライバ等であり、表示部16及び入力部17と、制御部20とを接続するインターフェースである。
DSP23は、制御部20の制御の下、CD制御部22から入力された信号の信号処理を実行し、D/Aコンバータ24に出力する。なお、本構成では、DSP23による音声データの信号処理に、音声データの圧縮/復調処理を含んでいる。
D/Aコンバータ24は、DSP23から入力された音声データをデジタル/アナログ変換して、スピーカ24Aに順次出力する。
HDD制御部25は、制御部20の制御の下、HDD26を制御するものであり、HDD(Hard Disk Drive)26に対してデータの記録、読み出しを行う。また、HDD制御部25は、入力部17を介して入力されたユーザ指示に応じて、CD制御部22と連携し、CD再生装置21に挿入されたCDに記録された楽曲に係るデータを楽曲データとしてHDD26に再生可能に記憶する。楽曲データをHDD26に記憶する際、制御部20は、この楽曲データに係るTOC情報を取得し、通信制御部27を介して、TOC情報に基づいて上記楽曲関連データを取得し、取得した楽曲関連データをHDD26に記憶する。
HDD26は、各種データを読み書き可能に記憶する装置であり、表示部16に表示する電子地図の道路、地名、建物等に係る情報が格納された地図データベース35が記憶されている。また、このHDD26には、TOC情報と楽曲関連データとを関連付けて記憶するための楽曲データベース36が記憶されている。
この図に示すように、楽曲データベース36の一件のレコードには、TOC情報フィールド40と、曲名フィールド41と、アーティスト名フィールド42と、曲調フィールド43と、ジャンルフィールド44とが含まれている。
TOC情報フィールド40には、楽曲データ毎に一意に定められるTOC情報を示すデータであるTOC情報データが格納される。
曲名フィールド41には、楽曲の曲名を示すデータである曲名データが格納される。
アーティスト名フィールド42には、楽曲を歌う歌手の名前や、楽曲を演奏するバンドの名前等を示すデータであるアーティスト名データが格納される。
ジャンルフィールド44には、ハードロックや、クラシック、ポップ、ヘビーメタル等、楽曲のジャンルを示すデータであるジャンルデータが格納される。
なお、本実施形態では、楽曲データベース36の各フィールドに格納されるデータは、上述したように通信制御部27を介して外部サーバから取得することができると共に、ユーザが入力部17を介して直接入力することができる。従って、例えば、ある一件のレコードについて、曲調データが取得できなかったときであっても、ユーザが当該楽曲がアップテンポであるか、スローテンポであるかを判断し、この判断に基づいて入力部17を介して該当する楽曲の曲調データを入力することができる。
ステップSA1において、制御部20は、乗員検出部14から入力される信号に基づいて、車両内に運転手以外の乗員がいるか否かを判断する(ステップSA1)。運転手以外の乗員がいる場合(ステップSA1:YES)、制御部20は、再生中の楽曲の再生状態を変更することなく処理を終了する。これは、運転手以外の乗員がいる場合において、運転手が車両の速度を上昇したときは、乗員がそのことを運転手に警告する可能性が高いからである。
ここで、ステップSA2の動作について、詳述する。一般に、テンポが速い楽曲(アップテンポの楽曲)は、テンポが遅い楽曲(スローテンポの楽曲)と比較し、運転手の気分を高揚させる楽曲であると言うことができる。そこで、本実施形態では、制御部20は、再生中の楽曲のTOC情報を取得し、このTOC情報に基づいて、楽曲データベース36の曲調フィールドを参照する。そして、曲調フィールドに「アップテンポ」データが記憶されている場合、再生中の楽曲が運転手の気分を高揚させるような楽曲であると判定し、「スローテンポ」データが記憶されている場合、再生中の楽曲が運転手の気分を落ち着かせるような楽曲であると判定する。
ステップSA2において、再生中の楽曲が運転手の気分を高揚させるような楽曲でない場合(ステップSA2:NO)、再生中の楽曲を聴いた運転手の気分が高揚し車両の速度が上昇する、という事態が起きないため、制御部20は、再生中の楽曲の再生状態を変更することなく処理を終了する。
マップマッチング中でない場合(ステップSA3:NO)、制御部20は、処理を終了する。一方、マップマッチング中である場合(ステップSA3:YES)、制御部20は、車速検出部13から入力された信号に基づいて、現在の車両の速度を取得する(ステップSA4)。そして、制御部20は、基準速度(後述)を取得する処理である基準速度取得処理を実行する(ステップSA5)。ここで、図4のフローチャートを用いて、基準速度取得処理を説明する。
一方、チェックボックスBにチェックが入っている場合(ステップSB1:「チェックボックスB」)、制御部20は、地図データベース35に基づいて現在走行中の道路が都市間高速道路、都市高速道路、国道、県道のいずれに該当するかを判定し(ステップSB4)、ユーザによって該当する道路の種別の基準速度として設定された値を取得する(ステップSB5)。なお、上述したように、現在走行中の車道が、上述した車道の種別のいずれにも該当しない場合、制御部20は、地図データベース35から車道の制限速度を取得し、この取得した制限速度から時速5キロ低い値を基準速度として取得する。
この再生状態の変更は、上述したように、運転手に車両の速度の出し過ぎに気をつけるべきことを気づかせると共に、再生中の楽曲を聴いた運転手の気分が高揚し、車両の速度を上昇することを抑制、防止するために実行する処理である。以下、この再生状態の変更の具体的な態様について例を挙げて説明する。
このようにして楽曲の再生状態の変更を行うことにより、運転手が車両の速度の上げ過ぎに気をつけるべきことに気づき、気分を落ち着かせるため、運転手が車両の速度を上げ過ぎることが防止される。特に、アップテンポの楽曲をスローテンポの楽曲に変更した場合、運転手がアップテンポの曲を聞くことにより気分を高揚させることが防止されると共に、スローテンポの楽曲を聴くことにより気分が落ち着き、運転手が車両の速度を上げ過ぎることが防止される。
また、本実施の形態によれば、まず、再生状態の変更の例として、再生中の楽曲を、この楽曲とは異なる曲調の楽曲に変更することが挙げられる。例えば、本実施形態では、アップテンポの楽曲をスローテンポの楽曲に変更することが挙げられる。このようにして楽曲の再生状態の変更を行うことにより、運転手が車両の速度の上げ過ぎに気をつけるべきことに気づき、気分を落ち着かせるため、運転手が車両の速度を上げ過ぎることが防止される。特に、アップテンポの楽曲をスローテンポの楽曲に変更した場合、運転手がアップテンポの曲を聞くことにより気分を高揚させることが防止されると共に、スローテンポの楽曲を聴くことにより気分が落ち着き、運転手が車両の速度を上げ過ぎることが防止される。
また、本実施形態では、再生状態の変更の例として、再生中の楽曲の曲調を、この曲調とは異なる曲調に変更すること、特に、楽曲の速度を下げることによって、再生中の楽曲の曲調をアップテンポからスローテンポにテンポダウンすることを挙げたが、これによれば、運転手が車両の速度の上げ過ぎに気をつけるべきことに気づくと共に、運転手がアップテンポの曲を聞くことにより気分を高揚させることが防止され、かつ、スローテンポの楽曲を聴くことにより気分が落ち着き、運転手が車両の速度を上げ過ぎることが防止される。
また、本実施形態では、再生状態の変更の例として、再生中の楽曲の音量を減衰することが挙げられたが、これによれば、運転手が車両の速度の上げ過ぎに気をつけるべきことに気づき、気分を落ち着かせるため、運転手が車両の速度を上げ過ぎることが防止される。特に、本実施形態では、アップテンポの曲が有する気分を高揚させる効果が低減され、運転手の気分の高揚が抑制され、運転手の気分が落ち着き、運転手が車両の速度を上げすぎることを防止できる。
また、本実施の形態では、アップテンポな曲調という特定の曲調のときのみ楽曲の再生状態の変更を行う。このため、再生中の楽曲の曲調がスローテンポの曲調であり、従って、運転手の気分を高揚させるものではなく、楽曲に起因して運転手が車両の速度を上げ過ぎることがないときに、無意味に楽曲の再生状態の変更を行うことが防止される。
本実施形態では、曲調フィールドに格納されるデータを、外部サーバから取得し、また、ユーザが入力部17を介して入力する例を示したが、楽曲を再生した際に、制御部20が楽曲の特性(リズムパターン、平均レベル、周波数特性等)を検出し、その特性に基づき曲調フィールド43に曲調データを登録するようにしてもよい。この構成によれば、外部サーバが曲調に関するデータを保有していない場合でも、確実に曲調フィールドにデータが格納されると共に、自動でデータが格納されるため、ユーザによる入力が必要なく、ユーザの労力の低減を図ることができる。
同様に、本実施形態では、楽曲の再生状態の変更の例として、アップテンポの曲調をスローテンポの曲調へとテンポダウンすることを例示したが、これに限らず、例えば、スローテンポの曲調をアップテンポの曲調へテンポアップしてもよい。すなわち、再生中の楽曲の曲調が変更される構成であればよい。この構成であっても、運転手は、車両の速度の出し過ぎに気をつけるべきことに気づくことができるため、運転手が車両の速度を出しすぎることが防止される。
また、本実施形態では、運転手以外の乗員がいるときは、再生状態の変更を行わない構成であったが、乗員の有無に関わらず、再生状態の変更を行う構成であってもよい。
13 車速検出部(車速検出手段)
14 乗員検出部(乗員検出手段)
20 制御部
36 楽曲データベース
Claims (9)
- 楽曲を再生する車載用音響装置において、
車両の速度を検出する車速検出手段を備え、
前記車速検出手段によって検出された速度と、予め設定された基準速度との比較結果に応じて、前記楽曲の再生状態を変更する再生制御手段を備えた
ことを特徴とする車載用音響装置。 - 前記再生制御手段は、再生中の楽曲の曲調とは異なる曲調の楽曲に変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用音響装置。 - 前記再生制御手段は、再生中の楽曲の曲調を、該曲調とは異なる曲調に変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用音響装置。 - 前記再生制御手段は、前記楽曲の再生を停止する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用音響装置。 - 前記再生制御手段は、再生中の前記楽曲の音量を減衰する
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用音響装置。 - 前記制御手段は、特定の曲調の楽曲を再生している場合に、前記楽曲の再生状態を変更する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車載用音響装置。 - 前記特定の曲調は、アップテンポな曲調である
ことを特徴とする請求項6に記載の車載用音響装置。 - 運転者以外の乗員の有無を検出する乗員検出手段をさらに備え、
前記乗員検出手段によって運転手以外に乗員がいることを検出した場合、前記再生状態の変更を禁止する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車載用音響装置。 - 車両の速度を検出する車速検出手段を備え、楽曲を再生する車載用音響装置の制御方法において、
前記車速検出手段によって前記車両の速度を検出し、検出した車両の速度と予め設定された基準速度とに基づいて、前記楽曲の再生状態を変更する
ことを特徴とする車載用音響装置の制御方法。
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