JP2009115219A - 自動変速機のレンジ切換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、ディテント機構の調芯機能を利用してディテントプレートの回転位置をレンジの基準位置に合わせること、人為的なレンジ切換操作を行っていない状態でもレンジの基準位置を学習できるようにすること、走行前の車両の起動時に行えること、ディテントプレートを大きく回転させる操作しなくても学習を行えることを目的とする。
【解決手段】この発明は、自動変速機のレンジ切換装置において、シフト制御装置は、ディテント機構のディテントピンに対してディテントプレートの係合凹部の谷底中心を合わせるための第一の調芯制御を行って、角度センサが検出するディテントプレートの回転位置の出力電圧値を谷底中心として学習し、第一の調芯制御では、ディテントプレートの係合凹部とディテントピンとの係合関係を変化させる第一のモータ駆動制御を行った後、ディテント機構が自ら有する調芯機能を働かせるように制御することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は自動変速機のレンジ切換装置に係り、特に、自動変速機のレンジの切り換えの際に重要なディテント機構のレンジ位置に対して、モータ制御に必要となるディテントプレートの回転方向の基準位置を常に適正な状態に保つことができる自動変速機のレンジ切換装置に関する。
車両には、運転者により操作されるシフト操作装置の操作状態に基づいて自動変速機のレンジを切り換える、いわゆるシフトバイワイヤ式のレンジ切換装置を搭載しているものがある。
この自動変速機のレンジ切換装置は、運転者によるシフト操作装置の操作状態に基づいてモータによりマニュアルシャフトを回転させ、マニュアルシャフトの回転角度をディテント機構により位置決めするとともに、ディテント機構のディテントプレートの回転位置の変化を角度センサにより検出し、シフト制御手段により自動変速機内のマニュアルバルブを制御してレンジの切り換えを行うシフト制御装置を備えている。
レンジ切換装置は、ディテント機構の長期使用による摩擦の増大、ディテントスプリングの付勢力低下、マニュアルシャフトの回転負荷増加などの原因によって、検出するディテントプレートの回転角度と実際の回転角度とのずれが大きくなると、モータによりマニュアルシャフトを目標のレンジになるように制御しても、実際は隣接するレンジに切り換えてしまう可能性がある。このため、レンジ切換装置は、検出するディテントプレートの回転角度の補正が必要となる。
このレンジ切換装置は、シフト制御装置に、角度センサの出力電圧値に基づきディテントプレートの回転位置が各々のレンジ位置にあることを判断してモータを制御する手段と、角度センサが出力する各々のレンジ位置に応じた出力電圧値を記憶するメモリと、このメモリに記憶する出力電圧値を学習する手段と、メモリに記憶された学習電圧値をレンジ位置に対応する新たな出力電圧値として補正する手段と、を備えている。シフト制御装置は、マニュアルシャフトのモータ制御に必要となるディテントプレートの回転方向のレンジ位置を基準位置に保つように、ディテント機構のディテントプレートの回転位置を角度センサにより検出し、この角度センサの出力電圧値を学習してディテントプレートの回転方向の基準位置を補正している。
このような自動変速機のシフト切換装置には、ディテントプレートを回転させた時、角度センサの検出角度の変化速度を演算し、この演算結果等から位置学習用角度データを設定し、この角度データと角度センサの検出角度とよりディテント機構による引き込み完了(ディテントピンがディテントプレートの係合凹部の谷底位置に係合)を判断し、前回の検出角度との平均値を新たな検出角度とし、この検出角度よりレンジ毎の角度目標を補正する補正値を設定するものがある。
特開2003−113936号公報
また、自動変速機のシフト切換装置には、ディテントプレートを回転させてディテントピンが谷底位置に停止した場合、前回の目標角度との偏差を演算し、この結果より次回の目標角度の補正を行うものがある。
特開2004−92773号公報
さらに、自動変速機のシフト切換装置には、マニュアルバルブを制御するディテント機構の回転位置を検出するバルブ位置センサの出力電圧値の変化率を基準値と比較し、マニュアルバルブがレンジ範囲内にあることを判断するとともに、バルブ位置センサの出力電圧値よりレンジ位置を判断し、バルブ位置センサの出力電圧値を学習電圧値としてメモリに記憶させ、レンジ位置に対応した新たな出力電圧値として補正するものがある。
特許第3477798号公報
さらにまた、自動変速機のシフト切換装置には、自動変速機のレンジ位置を検出する手段の出力信号から各レンジの中心を示すカウント値を算出し、各レンジを指し示すカウント値を基準値として設定し、この基準値に基づいてマニュアルシャフトを回転させるモータを制御するものがある。
特開2002−310294号公報
ところが、特許文献1に開示されるシフト切換装置は、ディテントプレートを隣り合うレンジ間にわたってを大きく回転させないと補正値が決定しないため、走行前の車両のように人為的なレンジ切換操作を行っていない状態ではディテントプレートが回転されないことから、走行前の車両のシステム起動時の補正が正しく行われない場合がある。また、特許文献1に開示されるシフト切換装置は、レンジ毎の補正を行う場合、補正プログラムが複雑化してしまう問題がある。
特許文献2に開示されるシフト切換装置は、前述特許文献1と同様に、ディテントプレートを回転させないと補正値が決定しないため、システム起動時の補正が正しく行われない場合があり、また、レンジ毎の補正を行う場合、補正プログラムが複雑化してしまう問題がある。
特許文献3に開示されるシフト切換装置は、バルブ位置センサの出力電圧値を学習電圧値としてメモリに記憶させているため、メモリへの書き込み・読み出し時に不具合があると、電圧値データが変更してレンジ位置を誤判定する可能性がある。
特許文献4に開示されるシフト切換装置は、レンジ毎の補正を行う必要があるため、補正プログラムが複雑化してしまう問題がある。
この発明は、ディテント機構の機械的な構造に基づく調芯機能を利用してディテントプレートのレンジ位置に対応する回転位置をレンジの基準位置に合わせること、人為的なレンジ切換操作を行っていない状態でもレンジの基準位置を学習できるようにすること、特に走行前の車両の起動時に行えること、ディテントプレートを大きく回転させる操作しなくても学習を行えることを目的とする。
この発明は、運転者により操作されるシフト操作装置を備え、このシフト操作装置の操作状態に基づいて駆動されるモータと、このモータに作動連結したマニュアルシャフトと、このマニュアルシャフトに取り付けられて前記マニュアルシャフトの回転角度を位置決めするディテント機構と、このディテント機構のディテントプレートのディテントピンに対する回転位置の変化を検出する角度センサと、前記シフト操作装置の操作状態に基づいて自動変速機内のマニュアルバルブを制御して、レンジの切り換えを行うシフト制御手段と、を有するシフト制御装置を備え、このシフト制御装置は、前記角度センサの出力電圧値に基づき前記ディテントプレートの回転位置が各々のレンジ位置にあることを判断して前記モータを制御する手段と、前記角度センサが出力する各々のレンジ位置に応じた出力電圧値を記憶するメモリと、このメモリに記憶する出力電圧値を学習する手段と、前記メモリに記憶された学習電圧値を、レンジ位置に対応する新たな出力電圧値として補正する手段と、を備える自動変速機のレンジ切換装置において、前記シフト制御装置は、前記ディテント機構のディテントピンに対してディテントプレートに形成した各々のレンジ位置に対応する係合凹部の谷底中心を合わせるための第一の調芯制御を行って、前記角度センサが検出する前記ディテントプレートの回転位置の出力電圧値を谷底中心として学習し、前記第一の調芯制御では、前記ディテントプレートの係合凹部とディテントピンとの係合関係を変化させる第一のモータ駆動制御を行った後、前記ディテントプレートとディテントピンとの係合関係に基づき前記ディテント機構が自ら有する調芯機能を働かせるように制御することを特徴とする。
この発明の自動変速機のレンジ切換装置は、ディテント機構の機械的な構造に基づく調芯機能を利用して、ディテントプレートの各々のレンジ位置に対応する係合凹部の谷底中心を、レンジの基準位置に合わせることができる。この発明のレンジ切換装置は、人為的なレンジ切換操作を行っていない状態でも、ディテントプレートの回転方向におけるレンジの基準位置を学習することができ、レンジの基準位置の学習補正により、レンジの基準位置に対するディテントプレートのレンジ位置に対応する回転位置のずれに因る誤動作を防止できる。
この発明は、ディテント機構の機械的な構造に基づく調芯機能を利用して、ディテントプレートの各々のレンジ位置に対応する係合凹部の谷底中心を、レンジの基準位置に合わせることができるようにするものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1〜図8は、この発明の実施例を示すものである。図1は自動変速機のレンジ切換装置のシステム構成図、図2において、(A)はディテント機構の平面図、(B)はディテント機構の側面図、図3はディテントプレートとディテントピンとの係合関係を示す平面図、図4において、(A)〜(B)は調芯制御におけるディテントプレートとディテントピンとの移動方向を示す要部平面図、図5はディテントプレートの各レンジ位置におけるモータ駆動角度を示す図、図6において、(A)はディテントプレートとの摩擦力が大でディテントピンが谷底中心に移動しない状態の要部平面図、(B)はモータでディテントプレートを回転させてディテントピンを谷底中心に移動させる状態の要部平面図、図7は第一の調芯制御のフローチャート、図8は第一の調芯制御及び第二の調芯制御のフローチャートである。
図1において、1は車両に搭載された自動変速機、2はシフトバイワイヤ式のレンジ切換装置である。自動変速機1は、レンジとして、例えば、パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジDを有している。自動変速機1のレンジ切換装置2は、運転者により操作されるシフト操作装置3と、このシフト操作装置3の操作状態に基づいて自動変速機1のレンジを切り換えるシフト制御装置4とを備えている。シフト操作装置3とシフト制御装置4とは、通信回線5で接続されている。
前記シフト操作装置3は、シフトセレクタ6にシフトレバー7を揺動可能に支持している。シフトセレクタ6には、シフトレバー7が操作されるレンジ位置として、自動変速機1の各レンジP、R、N、Dに対応した、パーキングレンジ位置P、リバースレンジ位置R、ニュートラルレンジ位置N、ドライブレンジ位置Dを備えている。シフト操作装置3は、シフトレバー7を各レンジ位置P、R、N、Dに操作したことを検出する、パーキングレンジセレクトスイッチ8、リバースレンジセレクトスイッチ9、ニュートラルレンジセレクトスイッチ10、ドライブレンジセレクトスイッチ11を備えている。
シフト操作装置3は、シフトレバー7を各レンジ位置P、R、N、Dに操作すると、各レンジセレクトスイッチ8〜11によりシフトレバー7が操作された各レンジ位置P、R、N、Dに対応するレンジ位置信号を出力する。各レンジセレクトスイッチ8〜11のレンジ位置信号は、入力シフト操作判定手段12に入力する。入力シフト操作判定手段12は、レンジ位置信号によりシフトレバー7が操作されたレンジ位置を判定し、判定されたレンジ位置に応じたレンジ変更の指示信号を通信出力手段13により通信回線5を介して前記シフト制御装置4に出力する。
前記シフト制御装置4は、シフト操作装置3の操作状態に基づいて駆動されるモータ14と、このモータ14にギア機構を介して作動連結したマニュアルシャフト15と、このマニュアルシャフト15に取り付けられてマニュアルシャフト15の回転角度を位置決めするディテント機構16(図2参照)と、このディテント機構16のディテントプレート17のディテントピン18に対する回転位置の変化を検出する角度センサ19と、ディテント機構16を取り付けたマニュアルシャフト15に併設したインヒビタスイッチ20と、シフト操作装置3の操作状態に基づいて自動変速機1内のマニュアルバルブ21を制御して、レンジの切り換えを行うシフト制御手段22とを備えている。
この自動変速機1のレンジ切換装置2は、ディテント機構16の回転位置の変化を検出する角度センサ19の検出値によってモータ14の回転を制御し、基本的に、シフト操作装置3のレンジセレクトスイッチ8〜11が出力する信号に基づいて自動変速機1内のマニュアルハルブ21を制御して、レンジの切り換えを行う。
前記ディテント機構16は、図2に示すように、マニュアルシャフト15に取り付けられて一体に回転するディテントプレート17を設け、このディテントプレート17の周縁に自動変速機1の各レンジP、R、N、Dに対応する複数の係合凹部23として、係合凹部23P、23R、23N、23Dを谷形状に窪ませて形成している(図3参照)。ディテント機構16は、これら係合凹部23P、23R、23N、23Dに選択的に係合するディテントピン18を設け、このディテントピン18を支持するとともにこのディテントピン18を係合凹部23P、23R、23N、23Dに向かって押圧付勢するディテントスプリング24を設けている。
ディテント機構16は、ディテントスプリング24によってディテントピン18をディテントプレート17の係合凹部23P、23R、23N、23Dに向かって押圧付勢し、図3に線分P、R、N、Dで示す各係合凹部23P、23R、23N、23Dの中心で最深部となる谷底中心に、ディテントピン18を係合してディテントプレート17の回転を停止させる。これにより、ディテント機構16は、マニュアルシャフト15の回転角度を、パーキングレンジ位置P、リバースレンジ位置R、ニュートラルレンジ位置N、ドライブレンジ位置Dのいずれかに位置決めする。
このディテント機構16は、ディテントプレート17の谷形状の係合凹部23P、23R、23N、23Dと、ディテントスプリング24の付勢力によって係合凹部23P、23R、23N、23Dに向かって押圧付勢されるディテントピン18とによる機械的な構造に基づいて、図3に線分P、R、N、Dで示す各係合凹部23P、23R、23N、23Dの谷底中心が各レンジP、R、N、Dの中心に合致するようにディテントプレート17を回転させる、調芯機能を有している。
なお、図3に線分P、R、N、Dで示す谷底中心とは、ディテントプレート17の回動方向における各係合凹部23P、23R、23N、23Dの所定の回動停止位置であり、ディテントスプリング24の付勢力が小さくなり係合凹部23P、23R、23N、23Dに対してディテントピン18のすわりが最も安定する位置である。
前記インヒビタスイッチ20は、マニュアルシャフト15の回転に同期して回転し、現在の自動変速機1のレンジが、パーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジDのいずれであるかを検出し、レンジを示す信号を出力する。
前記シフト制御手段22は、図2に示すように、角度センサ19の出力電圧値に基づきディテントプレート17の回転位置が各々のレンジ位置P、R、N、Dにあることを判断してモータ14を制御する手段25と、角度センサ19が出力する各々のレンジ位置P、N、R、Dに応じた出力電圧値を記憶するメモリ26と、このメモリ26に記憶する出力電圧値を学習する手段27と、メモリ26に記憶された学習電圧値を、レンジ位置P、R、N、Dに対応する新たな出力電圧値として補正する手段28と、を備えている。
前記シフト制御装置4は、図2に示すように、シフト操作装置3からレンジ変更の指示信号をシフト制御手段22に入力するとともに、このレンジ変更の指示信号に併せて、車両情報装置29から電源状態、車速、ブレーキ状態等の車両情報信号をシフト制御手段22に入力する。シフト制御手段22は、指示信号と車両情報信号とに基づいて目標レンジを設定し、設定された目標レンジに自動変速機1のレンジを変更するためのモータ制御信号を前記モータ14に出力する。
シフト制御手段22は、角度センサ19から入力する角度信号とインヒビタスイッチ20から入力するレンジ信号とにより、自動変速機1のレンジが変更を要求されたレンジに切り換わるように、モータ14の駆動を制御してマニュアルシャフト15を回転させ、自動変速機1内部のマニュアルバルブ21を制御して油圧回路を切り換え、自動変速機1のレンジの切り換えを行う。また、シフト制御手段22は、自動変速機1の切り換えられたレンジにおいて、変速歯車列を車速、エンジン負荷等に応じた噛み合い状態に切り換える。
このような自動変速機1のレンジ切換装置2において、図2に示すように、前記シフト制御装置4は、シフト制御手段22に第一の調芯制御手段30と第二の調芯制御手段31とを備えている。シフト制御装置4は、ディテント機構16のディテントピン18に対してディテントプレート17に形成した各々のレンジ位置P、R、N、Dに対応する係合凹部23P、23R、23N、23Dの谷底中心(図3に線分P、R、N、Dで示す)を合わせるための第一の調芯制御を第一の調芯制御手段30により行って、角度センサ19が検出するディテントプレート17の回転位置の出力電圧値を学習手段27により谷底中心として学習する。
前記第一の調芯制御手段30による第一の調芯制御では、ディテントプレート17の係合凹部23P、23R、23N、23Dとディテントピン18との係合関係を変化させる第一のモータ駆動制御をモータ制御手段25によって行った後、ディテントプレート17とディテントピン18との係合関係に基づきディテント機構16が自ら有する調芯機能を働かせるように制御する(例えば、図4の(A)〜(C))。
ディテント機構16の調芯機能は、例えば、図4(C)に示すように、パーキングレンジPの係合凹部23Pの左側の傾斜面にあるディテントピン18が、ディテントスプリング24の付勢力によって谷底中心に向かって移動され、あるいは、図4(E)に示すように、パーキングレンジPの係合凹部23Pの右側の傾斜面にあるディテントピン18が、ディテントスプリング24の付勢力により谷底中心に向かって移動され、この結果、ディテントピン18に対してディテントプレート17の係合凹部23P、23R、23N、23Dの谷底中心を合わせるようにディテントプレート17を回転させる機能である。
前記第一の調芯制御を行う際の第一のモータ駆動制御は、ディテントプレート17の個々の係合凹部23P、23R、23N、23Dの谷底中心に関して、モータ14の第一の回転方向が予め決められている。第1の回転方向は、ディテントプレート17が隣の係合凹部23に回転しない(例えば、係合凹部23Pから見て係合凹部23Rがある側に回転しない)ように設定し、又は回転しても対応が容易な係合凹部23にディテントプレート17が回転する(例えば、係合凹部23Nから見て係合凹部23Dに回転する)ように設定する。
例えば、図3において、ディテントピン18がディテントプレート17の係合凹部23Pに係合している場合は、ディテントプレート17が係合凹部23Dの形成された右側(D側)に向かって回転され、相対的にディテントピン18がディテントプレート17の係合凹部23P内で係合凹部23Rから離れるように左側(図3の矢印1で示す方向)の傾斜面に移動する方向を、モータ14の第一の回転方向として設定する。また、図3において、ディテントピン18がディテントプレート17の係合凹部23Nに係合している場合は、ディテントプレート17が係合凹部23Pの形成された左側(P側)に向かって回転され、相対的にディテントピン18がディテントプレート17の係合凹部23N内で係合凹部23Dに近付くように右側(図3の矢印1で示す方向)の傾斜面に移動する方向を、モータ14の第一の回転方向として設定する。
第一の調芯制御手段30は、第一のモータ駆動制御を行う際に、ディテントピン18がディテントプレート17の個々の係合凹部23P、23R、23N、23Dのいずれに存在していることに応じてモータ14の回転方向を決定して、所定のモータ駆動を実行し、その後、角度センサ19が検出するディテントプレート17の回転位置の出力電圧値を学習手段27により谷底中心として学習する。
また、前記シフト制御装置4は、第一の調芯制御を終えた後、第二の調芯制御手段31によるモータ14を第一の回転方向とは反対の回転方向に回転駆動する第二のモータ駆動制御を行う。例えば、図3において、ディテントピン18がディテントプレート17の係合凹部23Pに係合している場合は、ディテントプレート17が係合凹部23Pの形成された左側(P側)に向かって回転され、相対的にディテントピン18がディテントプレート17の係合凹部23P内で係合凹部23Rに近付くように右側(図3の矢印2で示す方向)に移動する方向を、第二の回転方向とする。また、図3において、ディテントピン18がディテントプレート17の係合凹部23Nに係合している場合は、ディテントプレート17が係合凹部23Dの形成された右側(D側)に向かって回転され、相対的にディテントピン18がディテントプレート17の係合凹部23N内で係合凹部23Rに近付くように左側(図3の矢印2で示す方向)に移動する方向を、第二の回転方向とする。
前記第二の調芯制御手段31による第二のモータ駆動制御では、モータ14を第二の回転方向に回転駆動した後、ディテント機構16のディテントプレート17とディテントピン18との係合関係に基づき自ら有する調芯機能を働かせる第二の調芯制御を実行し、その後、角度センサ19が検出するディテントプレート19の回転位置の出力電圧値を学習手段27により谷底中心として学習する。(例えば、図4の(D)、(E))
前記シフト制御装置4は、第一の調芯制御を終えた後に角度センサ19により得られたディテントプレート17の回転位置の出力電圧値と、第二の調芯制御を終えた後に角度センサ19により得られたディテントプレート17の回転位置の出力電圧値との二つの値を平均化し、それら二つの出力電圧値の中間値を学習手段27により谷底中心として学習する。
前記シフト制御装置4は、第一の調芯制御を行う際の第一のモータ駆動制御と、第二の調芯制御を行う際の第二のモータ駆動制御とのいずれに対しても、モータ14を駆動する回転角度による制限(図5参照)、または、モータ14を駆動する時間による制限を設けている。シフト制御装置4は、第一のモータ駆動制御を行う際、または、第二のモータ駆動制御を行う際に、回転角度による制限、または、時間による制限を超えると、モータ14の駆動を停止する。
モータ14の回転角度による制限は、図5に示すように、レンジ位置P、R、N、Dに対応する係合凹部23P、23R、23N、23Dの規定位置での谷底中心の回転角度をθP、θR、θN、θDとし、例えば、係合凹部Nにおける補正前の谷底中心の位置をθ0とすると、θ0から見て左隣の係合凹部23Rに回転しない角度θN1、θ0から見て右隣の係合凹部23Dに回転しない角度θN2を、それぞれモータ14の回転停止角度として設定する。また、モータ14の時間による制限は、例えば、係合凹部23Nにおける補正前の谷底中心の位置をθ0から見て左隣の係合凹部23Rに向かって角度θN1だけ回転するのに要する時間T1、θ0から見て右隣の係合凹部23Dに向かって角度θN2だけ回転するのに要する時間T2を、それぞれモータ14の駆動停止時間として設定する。
前記シフト制御装置4は、第一の調芯制御によるディテントプレート17の回転位置の学習補正、または、第一の調芯制御ないし第二の調芯制御によるディテントプレート17の回転位置の学習補正を、車両の起動時を含む所定の状態で一回のみ実行する。
前記シフト制御装置4は、学習によって補正されたレンジ範囲に基づいて車両の起動終了時に判定された自動変速機1のレンジを記憶する手段を設ける一方、ディテント機構16を取り付けたマニュアルシャフト15に自動変速機1のレンジを検出するインヒビタスイッチ20を併設している。この実施例では、車両の起動終了時に判定されたレンジを記憶する手段として、前記メモリ26を用いている。シフト制御装置4は、車両の起動時を含む所定の状態の下で、レンジを記憶する手段であるメモリ26に記憶されたレンジとインヒビタスイッチ20の検出するレンジとが一致しない場合、インヒビタスイッチ20の検出するレンジを有効とする。
次に、この実施例の作用を説明する。
自動変速機1のレンジ切換装置2は、車両の起動時に、第一の調芯制御によりディテントプレート17の回転位置を学習し、第一の調芯制御を終えた後、第二の調芯制御によりディテントプレート17の回転位置を学習する。
まず、自動変速機1のレンジ切換装置2は、第一の調芯制御を実行する。レンジ切換装置2は、図7に示すように、システムを起動(車両を起動)して第一の調芯制御をスタートすると(A01)、メモリ26より前回システム停止(車両の起動終了)時の自動変速機1のレンジを読み出し(A02)、インヒビタスイッチ20により現在の自動変速機1のレンジを検出する(A03)。
前記メモリ26に記憶されたレンジと前記インヒビタスイッチ20の検出するレンジとの一致により現在のレンジを確認してから、モータ14を駆動して現在のレンジにおける停止位置からディテントプレート17を第一の回転方向に回転させる(A04)。なお、メモリ26に記憶されたレンジとインヒビタスイッチ20の検出するレンジとが一致しない場合は、インヒビタスイッチ20の検出するレンジを有効とし、現在のレンジとする。
前記ディテントプレート17の第一の回転方向(A04)は、図4(A)に示すように、現在のレンジがパーキングレンジPである場合、右側(D側)である。ディテントピン18は、ディテントプレート17の右側への回転によって、図4(B)に示すように、相対的に図3の矢印1に示す方向に移動する。
ディテントプレート17の第一の回転方向への回転において(A04)、モータ14の回転角度が制限される回転停止角度を超えたか又はモータ14の駆動時間が制限される駆動停止時間を超えたかを判断する(A05)。
この判断(A05)がNOの場合は、ディテントプレート17の回転(A04)に戻る。この判断(A05)がYESの場合は、モータ14の駆動を停止してディテントプレート17の回転を止め(A06)、ディテント機構16が有する調芯機能を働かせる。
ディテント機構16の調芯機能は、モータ14の駆動を停止すると、図4(C)に示すように、ディテントスプリング24の付勢力により、ディテントピン18をパーキングレンジPの係合凹部23Pの傾斜面を谷底中心に向かって移動させる。ディテントプレート17は、このディテントピン18の谷底中心への移動によって左側(P側)に回転され、谷底中心の回転角度θPをパーキングレンジPの基準位置に向かって移動される。
前記モータ14の駆動を停止(A06)した後に、ディテントスプリング24の付勢力によるディテントプレート17の回転が停止したかを判断する(A07)。この判断(A07)がNOの場合は、モータ14の駆動の停止(A06)に戻る。この判断(A07)がYESの場合は、第一の調芯制御を終えた後に角度センサ19が検出するディテントプレート17の角度位置の出力電圧値を谷底中心として学習し(A08)、システム停止(車両の起動終了)時は、自動変速機1のレンジ及びディテントプレート17の角度位置をメモリ26に記録させる(A09)。
このように、自動変速機1のレンジ切換装置2は、モータ14でディテントプレート17を第一の回転方向に回転させた後に、ディテント機構16のディテントプレート17にレンジ位置P、R、N、Dに対応するよう複数設けられた係合凹部23P、23R、23N、23Dの個々の一つに対し、ディテント機構16のディテントピン18に対して谷底中心(ディテントプレート17の回動方向における所定の回動停止位置、ディテントスプリング24の付勢力が小さくなりディテントピン18のすわりが最も安定する位置)を合わせるための第一の調芯制御を行って、回動停止位置を谷底中心として学習することで、レンジ位置の補正を行っている。
ディテントプレート17の谷底中心を合わせる第一の調芯制御は、モータ14を駆動してディテント機構16のディテントプレート17とディテントピン18との係合関係を変化させる第一のモータ駆動制御を行った後、ディテント機構16のディテントプレート17とディテントピン18との係合関係に基づき自ら有する調芯機能を働かせる2段ステップを1サイクルとする制御である。なお、ディテント機構16が自ら有する調芯機能は、各部の経年劣化のばらつきなどにより、谷底中心付近は機能低下することも考えられ、ここではそれを踏まえてもある程度ディテントスプリング24の付勢力を得られる程度に回動させる。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、ディテント機構16の機械的な構造に基づく調芯機能を利用して、ディテントプレート17を隣のレンジに回転させることなく、ディテントプレート17の各々のレンジ位置P、R、N、Dに対応する係合凹部23P、23R、23N、23Dの谷底中心を、レンジの基準位置に合わせることができる。このため、このレンジ切換装置2は、人為的なレンジ切換操作を行っていない状態でも、ディテントプレート17の回転方向におけるレンジの基準位置を学習することができ、レンジの基準位置の学習補正により、ディテントプレート17の基準位置に対する回転位置のずれに因る誤動作を防止できる。
第一の調芯制御を行う際の第一のモータ駆動制御は、ディテントプレート17の係合凹部23P、23R、23N、23Dの個々の谷底中心に関してモータ14の第一の回転方向が予め決められている。第一の調芯制御は、第一のモータ駆動制御を行う際に、個々の谷底中心のいずれに存在しているのか、その肯定結果に応じてモータ14の回転方向を決定して、所定のモータ駆動を実行し、第一のモータ駆動制御を終えた後、ディテントプレート17の回転位置を谷底中心として学習する。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、第一のモータ駆動制御において、フェールセーフ、例えば、過剰に動くような不測の動作不良を起こしても、比較的、対応操作し易いような安全の高いレンジを選択するようにできる。
また、このシフト操作装置2は、長期使用やモータ4やギア機構の構成によりディテント機構16のディテントプレート17とディテントピン18との間の摩擦が大きくなり(図6(A)参照)、また、ディテントスプリング24の付勢力が低下し、マニュアルシャフト15の回転負荷が増加するなどの原因によって、ディテントプレート17の係合凹部23P、23R、23N、23Dの谷底中心にディテントピン18が達しない場合にも、能動的にモータ14を駆動させてディテントプレート17を回転させることで摩擦抵抗を減少させて(図6(B)参照)、係合凹部23P、23R、23N、23Dの谷底中心にディテントピン18を移動し易くし、ディテントプレート17の角度位置を補正することができる。
自動変速機1のレンジ切換装置2は、第一の調芯制御を行う際の第一のモータ駆動制御に、モータ14を駆動する回転角度による制限(回転停止角度)、または、モータ14を駆動する時間による制限(駆動停止時間)を設けて、モータ14の駆動を停止し、ディテントプレート17を反転させて回転方向の付勢力をなくしている。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、モータ14の駆動に制限を設けてモータ停止の確実性を高めることで、モータ駆動制御において、フェールセーフ、例えば、過剰に動くような不測の動作不良そのものを起こし難くすることができる。なお、この実施例では、モータ14の回転角度による制限と、モータ14の駆動する時間による制限との両者を組み合わせているが、一方だけでも良い。
第一の調芯制御によるディテントプレート17の学習補正は、車両の起動(イグニッションスイッチのON、電源スイッチのON等)時を含む所定の状態に一回のみ実行している。所定の状態には、異常処理後の復帰時を含めても良い。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、起動時のレンジ位置でのみ実施することで、自動変速機1の変速システムが稼働中での学習補正を不要にでき、更新回数を低減でき、補正用のプログラムを単純化できる。
車両の起動時を含む所定の状態の下で、車両起動終了時(電源スイッチのOFF(イグニッションスイッチのON以外、電源スイッチのON以外)等)にメモリ26に記憶されたレンジと、インヒビタスイッチ20の検出する現在のレンジとが一致しない場合、インヒビタスイッチ20のレンジを有効としている。インヒビタスイッチ20の検出信号を優先させるのは、停車中に自動変速機1を修理してレンジが強制的に変更されている場合を考慮しているからである。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、インヒビタスイッチ20のレンジを有効とすることで、学習補正は、インヒビタスイッチ20のレンジに対して行われることになる。このため、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、車両の走行前に、学習補正を働かせることができ、補正の空白期問をなくすことができ、車両起動時に選択されたレンジ位置に関係なく、ディテントプレート17の回転位置を学習補正できる。また、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、起動時の現在のレンジ位置の誤判定も抑制できる。
この自動変速機1のレンジ切換装置2は、ディテントプレート17の回転位置の学習を、第一の調芯制御のみにより行うだけでなく、第一の調芯制御に第二の調芯制御を組み合わせて行うこともできる。この場合に、自動変速機1のレンジ切換装置2は、第一の調芯制御を終えた後、第二の調芯制御を行う。
レンジ切換装置2は、図8に示すように、システムを起動(車両を起動)して第一の調芯制御をスタートすると(B01)、メモリ26より前回システム停止(車両の起動終了)時の自動変速機1のレンジを読み出し(B02)、インヒビタスイッチ20により現在の自動変速機1のレンジを検出する(B03)。
前記メモリ26に記憶されたレンジと前記インヒビタスイッチ20の検出するレンジとの一致により現在のレンジを確認してから、モータ14を駆動して現在のレンジにおける停止位置からディテントプレート17を第一の回転方向に回転させる(B04)。なお、メモリ26に記憶されたレンジとインヒビタスイッチ20の検出するレンジとが一致しない場合は、インヒビタスイッチ20の検出するレンジを有効とし、現在のレンジとする。
前記ディテントプレート17の第一の回転方向(B04)は、図4(A)に示すように、現在のレンジがパーキングレンジPである場合、右側(D側)である。ディテントピン18は、ディテントプレート17の右側への回転によって、図4(B)に示すように、相対的に図3の矢印1に示す方向に移動する。
ディテントプレート17の第一の回転方向への回転において(B04)、モータ14の回転角度が制限される回転停止角度を超えたか又はモータ14の駆動時間が制限される駆動停止時間を超えたかを判断する(B05)。
この判断(B05)がNOの場合は、ディテントプレート17の回転(B04)に戻る。この判断(B05)がYESの場合は、モータ14の駆動を停止してディテントプレート17の回転を止め(B06)、ディテント機構16が有する調芯機能を働かせる。
ディテント機構16の調芯機能は、モータ14の駆動を停止すると、図4(C)に示すように、ディテントスプリング24の付勢力により、ディテントピン18をパーキングレンジPの係合凹部23Pの傾斜面を谷底中心に向かって移動させる。ディテントプレート17は、このディテントピン18の谷底中心への移動によって左側(P側)に回転され、谷底中心の回転角度θPをパーキングレンジPの基準位置に向かって移動される。
前記モータ14の駆動を停止(B06)した後に、ディテントスプリング24の付勢力によるディテントプレート17の回転が停止したかを判断する(B07)。この判断(B07)がNOの場合は、モータ14の駆動の停止(B06)に戻る。この判断(B07)がYESの場合は、第一の調芯制御を終えた後に角度センサ19が検出するディテントプレート17の角度位置の出力電圧値をメモリ26に記録し(B08)、モータ14を第一の回転方向とは反対方向に回転させる第二の調芯制御の処理が終了したかを判断する(B09)。
この判断(B09)がNOの場合は、第二の調芯制御によりモータ14を駆動して現在のレンジにおける停止位置からディテントプレート17を第二の回転方向に回転させる(B10)。
ディテントプレート17の第二の回転方向への回転(B10)は、図4(C)に示すように、現在のレンジがパーキングレンジPである場合、左側(P側)である。ディテントピン18は、ディテントプレート17の左側への回転によって、図4(D)に示すように、相対的に図3の矢印2に示す方向に移動する。
前記ディテントプレート17の第二の回転方向への回転において(B10)、モータ14の回転角度が制限される回転停止角度を超えたか又はモータ14の駆動時間が制限される駆動停止時間を超えたかを判断する(B05)。
この判断(B05)がNOの場合は、ディテントプレート17の回転(B10)に戻る。この判断(B05)がYESの場合は、モータ14の駆動を停止してディテントプレート17の回転を止め(B06)、ディテント機構16が有する調芯機能を働かせる。
ディテント機構16の調芯機能は、モータ14の駆動を停止すると、図4(E)に示すように、ディテントスプリング24の付勢力により、ディテントピン18をパーキングレンジPの係合凹部23Pの傾斜面を谷底中心に向かって移動させる。ディテントプレート17は、このディテントピン18の谷底中心への移動によって右側(D側)に回転され、谷底中心の回転角度θPをパーキングレンジPの基準位置に向かって移動される。
前記モータ14の駆動を停止(B06)した後に、ディテントスプリング24の付勢力によるディテントプレート17の回転が停止したかを判断する(B07)。この判断(B07)がNOの場合は、モータ14の駆動の停止(B06)に戻る。この判断(B07)がYESの場合は、第二の調芯制御を終えた後に角度センサ19が検出するディテントプレート17の角度位置の出力電圧値をメモリ26に記録し(B08)、モータ14を第一の回転方向とは反対方向に回転させる処理が終了したかを判断する(B09)。
この判断(B09)がNOの場合は、前述第二の調芯制御(B10)、(B05)〜(B08)を行う。この判断(B09)がYESの場合は、メモリに記憶された第一の調芯制御で得られた出力電圧値と第二の調芯制御で得られた出力電圧値との二つの値を平均化して補正値とし(B11)、これら二つの値の中間値を谷底中心として学習し(B12)、システム停止(車両の起動終了)時は、自動変速機1のレンジ及びディテントプレート17の角度位置をメモリ26に記録させる(A13)。
このように、自動変速機1のレンジ切換装置2は、まず第一の調芯制御を行い、この第一の調芯制御を終えた後、モータ14を第一の回転方向とは反対の回転方向に回転駆動して、ディテント機構16のディテントプレート17とディテントピン18との係合関係を変化させる第二のモータ駆動制御を行い、その後、ディテント機構16のディテントプレート17とディテントピン18との係合関係に基づき自ら有する調芯機能を働かせる2段ステップを行う第二の調芯制御を実行し、その第二の調芯制御を終えた後、ディテントプレート17の回転位置を谷底中心として学習している。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、前述図7に示す第一の調芯制御による効果に加えて、二つの第一・第二の調芯制御においてリスクの高い側の第二の調芯制御を後段とすることで、万一の動作不良に対してもリスクを大幅に下げることができる。この自動変速機1のレンジ切換装置2は、ディテントプレート17の係合凹部23P、23R、23N、23Dの谷底中心両側にある異なる傾斜面に対して得られる調芯作用に基づき谷底中心を得るので、大幅な更新を避けて、誤学習の影響を抑制できる。
自動変速機1のレンジ切換装置2は、第一の調芯制御を終えた後に得られたディテントプレート17の回転位置の出力電圧値と、第二の調芯制御を終えた後に得られたディテントプレート17の回転位置の出力電圧値とがずれ、二つの値が得られる場合も、二つの値を平均化し、それら二つの値の中問値を谷底中心として学習している。二つの値が同じ値の場合は、平均化してもずれることはない。自動変速機1のレンジ切換装置2は、一つの係合凹部23を構成する谷に対して両側の2つの傾斜面それぞれに対して調芯を行うことになる。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、ディテントプレート17の回転位置について得られた二つの出力電圧値の中間値を谷底中心として採ることで、一方の出力電圧値に判定誤差を含んでいても、その誤差を半減できる。この自動変速機1のレンジ切換装置2は、ディテント機構16の経年劣化やその他の要因でディテントプレート17の回転位置について得られた出力電圧値に誤差を生じても、その誤差を半減できる。
自動変速機1のレンジ切換装置2は、第一の調芯制御を行う際の第一のモータ駆動制御と、第二の調芯制御を行う際の第二のモータ駆動制御とのいずれに対しても、モータ14を駆動する回転角度による制限、または、モータ14を駆動する時間による制限を設けて、モータ14の駆動を停止し、ディテントプレート17を反転させて回転方向の付勢力をなくしている。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、モータ14の駆動に制限を設けてモータ停止の確実性を高めることで、モータ駆動制御において、フェールセーフ、例えば、過剰に動くような不測の動作不良そのものを起こし難くすることができる。なお、この実施例では、モータ14の回転角度による制限と、モータ14の駆動する時間による制限との両者を組み合わせているが、一方だけでも良い。
第一の調芯制御によるディテントプレート17の学習補正、または、第一の調芯制御ないし第二の調芯制御によるディテントプレート17の学習補正は、車両の起動(イグニッションスイッチのON、電源スイッチのON等)時を含む所定の状態に一回のみ実行している。所定の状態には、異常処理後の復帰時を含めても良い。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、自動変速機1の変速システムが稼働中での学習補正を不要にでき、更新回数を低減でき、補正用のプログラムを単純化できる。
車両の起動時を含む所定の状態の下で、車両起動終了時(電源スイッチのOFF(イグニッションスイッチのON以外、電源スイッチのON以外)等)にメモリ26に記憶されたレンジとインヒビタスイッチ20の検出する現在のレンジとが一致しない場合、インヒビタスイッチ20のレンジを有効としている。
これにより、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、インヒビタスイッチ20のレンジを有効とすることで、学習補正は、インヒビタスイッチ20のレンジに対して行われることになる。このため、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、車両の走行前に、学習補正を働かせることができ、補正の空白期問をなくすことができ、車両起動時に選択されたレンジ位置に関係なく、ディテントプレート17の回転位置を学習補正できる。また、この自動変速機1のレンジ切換装置2は、起動時の現在のレンジ位置の誤判定も抑制できる。
なお、実施例においては、自動変速機1のレンジをパーキングレンジP、リバースレンジR、ニュートラルレンジN、ドライブレンジDとしたが、2速レンジ2、ローレンジL等を追加しても同様である。また、実施例においては、第一の調芯制御、または、第一の調芯制御ないし第二の調芯制御の両方を説明したが、ディテントプレート17の端部にあるパーキングレンジP、ドライブレンジDにおいては、片側に他のレンジが無いので、第一の調芯制御の一方のみで十分である。
さらに、実施例においては、システム起動時のレンジとしてパーキングレンジPにより説明したが、パーキングレンジP以外であっても実施可能であり、システム起動時のレンジに関係無く実施可能である。また、実施例においては、起動時に学習補正を行うとしたが、その他(異常発生から復帰する場合等)においても実施可能である。実施例においては、メモリ26とインヒビタスイッチ20とによりレンジを判定するが、どちらか一方でも同様である。実施例においては、モータ14の停止条件を回転角度又は駆動時間としたが、その他、モータ電流,回転速度等でも可能である。実施例においては、一つのレンジに対して学習補正を実施するが、2つ以上のレンジで実施して、これらのデータを総合して補正することも可能である。
この発明の自動変速機のレンジ切換装置は、ディテント機構の調芯機能を利用して、ディテントプレートの係合凹部の谷底中心をレンジの基準位置に合わせることができるものであり、シフトバイワイヤ式の自動変速機を搭載した車両全般に適用することができる。
実施例を示し、自動変速機のレンジ切換装置のシステム構成図である。 実施例を示し、(A)はディテント機構の平面図、(B)はディテント機構の側面図である。 実施例を示し、ディテントプレートとディテントピンとの係合関係を示す平面図である。 実施例を示し、(A)は調芯制御開始前のディテントプレートとディテントピンとの係合関係を示す要部平面図、(B)はモータで右側に回転されるディテントプレートとディテントピンとの係合関係を示す要部平面図、(C)はディテントスプリングの付勢力で左側に回転されるディテントプレートとディテントピンとの係合関係を示す要部平面図、(D)はモータで左側に回転されるディテントプレートとディテントピンとの係合関係を示す要部平面図、(E)はディテントスプリングの付勢力で右側に回転されるディテントプレートとディテントピンとの係合関係を示す要部平面図である。 実施例を示し、ディテントプレートの各レンジ位置におけるモータ駆動角度を示す図である。 実施例を示し、(A)はディテントプレートとの摩擦力が大でディテントピンが谷底中心に移動しない状態の要部平面図、(B)はモータでディテントプレートを回転させてディテントピンを谷底中心に移動させる状態の要部平面図である。 実施例を示し、第一の調芯制御のフローチャートである。 実施例を示し、第一の調芯制御及び第二の調芯制御のフローチャートである。
符号の説明
1 自動変速機
2 レンジ切換装置
3 シフト操作装置
4 シフト制御装置
5 通信回線
14 モータ
15 マニュアルシャフト
16 ディテント機構
17 ディテントプレート
18 ディテントピン
19 角度センサ
20 インヒビタスイッチ
21 マニュアルバルブ
22 シフト制御手段
24 ディテントスプリング
25 モータ制御手段
26 メモリ
27 学習手段
28 補正手段
29 車両情報装置
30 第一の調芯制御手段
31 第二の調芯制御手段

Claims (7)

  1. 運転者により操作されるシフト操作装置を備え、このシフト操作装置の操作状態に基づいて駆動されるモータと、このモータに作動連結したマニュアルシャフトと、このマニュアルシャフトに取り付けられて前記マニュアルシャフトの回転角度を位置決めするディテント機構と、このディテント機構のディテントプレートのディテントピンに対する回転位置の変化を検出する角度センサと、前記シフト操作装置の操作状態に基づいて自動変速機内のマニュアルバルブを制御して、レンジの切り換えを行うシフト制御手段と、を有するシフト制御装置を備え、このシフト制御装置は、前記角度センサの出力電圧値に基づき前記ディテントプレートの回転位置が各々のレンジ位置にあることを判断して前記モータを制御する手段と、前記角度センサが出力する各々のレンジ位置に応じた出力電圧値を記憶するメモリと、このメモリに記憶する出力電圧値を学習する手段と、前記メモリに記憶された学習電圧値を、レンジ位置に対応する新たな出力電圧値として補正する手段と、を備える自動変速機のレンジ切換装置において、前記シフト制御装置は、前記ディテント機構のディテントピンに対してディテントプレートに形成した各々のレンジ位置に対応する係合凹部の谷底中心を合わせるための第一の調芯制御を行って、前記角度センサが検出する前記ディテントプレートの回転位置の出力電圧値を谷底中心として学習し、前記第一の調芯制御では、前記ディテントプレートの係合凹部とディテントピンとの係合関係を変化させる第一のモータ駆動制御を行った後、前記ディテントプレートとディテントピンとの係合関係に基づき前記ディテント機構が自ら有する調芯機能を働かせるように制御することを特徴とする自動変速機のレンジ切換装置。
  2. 前記第一の調芯制御を行う際の第一のモータ駆動制御は、前記ディテントプレートの個々の係合凹部の谷底中心に関して前記モータの第一の回転方向が予め決められており、第一のモータ駆動制御を行う際に、前記ディテントピンがディテントプレートの個々の係合凹部のいずれに存在していることに応じて前記モータの回転方向を決定して、所定のモータ駆動を実行し、その後、前記角度センサが検出する前記ディテントプレートの回転位置の出力電圧値を谷底中心として学習することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のレンジ切換装置。
  3. 前記第一の調芯制御を終えた後、前記モータを第一の回転方向とは反対の回転方向に回転駆動する第二のモータ駆動制御を行い、その後、前記ディテント機構のディテントプレートとディテントピンとの係合関係に基づき自ら有する調芯機能を働かせる第二の調芯制御を実行し、その後、前記角度センサが検出する前記ディテントプレートの回転位置の出力電圧値を谷底中心として学習することを特徴とする請求項2に記載の自動変速機のレンジ切換装置。
  4. 前記第一の調芯制御を終えた後に前記角度センサにより得られたディテントプレートの回転位置の出力電圧値と、第二の調芯制御を終えた後に前記角度センサにより得られたディテントプレートの回転位置の出力電圧値との二つの値を平均化し、それら二つの出力電圧値の中間値を谷底中心として学習することを特徴とする請求項3に記載の自動変速機のレンジ切換装置。
  5. 前記第一の調芯制御を行う際の第一のモータ駆動制御と、前記第二の調芯制御を行う際の第二のモータ駆動制御とのいずれに対しても、前記モータを駆動する回転角度による制限、または、前記モータを駆動する時間による制限を設け、前記第一のモータ駆動制御を行う際、または、前記第二のモータ駆動制御を行う際に、前記回転角度による制限、または、時間による制限を超えると、前記モータの駆動を停止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動変速機のレンジ切換装置。
  6. 前記第一の調芯制御によるディテントプレートの回転位置の学習補正、または、前記第一の調芯制御ないし第二の調芯制御によるディテントプレートの回転位置の学習補正は、車両の起動時を含む所定の状態で一回のみ実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動変速機のレンジ切換装置。
  7. 前記学習によって補正されたレンジ範囲に基づいて車両の起動終了時に判定されたレンジを記憶する手段を設ける一方、前記ディテント機構を取り付けたマニュアルシャフトにインヒビタスイッチを併設し、車両の起動時を含む所定の状態の下で前記レンジを記憶する手段に記憶されたレンジと前記インヒビタスイッチの検出するレンジとが一致しない場合、インヒビタスイッチの検出するレンジを有効とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の自動変速機のレンジ切換装置。
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