JP4119600B2 - 自動変速機の電動式レンジ切換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マニュアルバルブをモータで駆動する構成の自動変速機の電動式レンジ切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、マニュアルバルブシャフトをモータで回転駆動することでマニュアルバルブを駆動する構成とする一方、運転者が操作するレンジセレクトスイッチの信号に基づき目標値を決定し、前記マニュアルバルブの位置を検出するバルブ位置センサ(例えばマニュアルバルブシャフトの回転角度を検出するポテンショメータ)の信号が前記目標値に一致するようにモータに駆動信号を出力して、要求のレンジ位置にマニュアルバルブを制御する構成の自動変速機の電動式レンジ切換装置が知られている。
【0003】
更に、上記構成の自動変速機の電動式レンジ切換装置において、レンジ切り換えに対応するバルブ位置センサの出力変化量を実際の変化量が超えたときに、モータを停止させて、レンジ切り換えの誤動作を回避するようにした装置が知られている(特開平07−305770号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記バルブ位置センサ(ポテンショメータ)の異常状態として、センサ出力が正常範囲内の特定出力で固定してしまう場合が想定される。
【0005】
このような異常は、例えばセンサ出力が正常範囲内であるか否かを判別する異常診断では正常と見なされるため、正常値から前記特定出力に変化すると、マニュアルバルブが所期位置から変位したと判断され、実際にはマニュアルバルブが要求レンジに位置しているのに、無用な駆動を行って、運転者の要求するレンジとは異なるレンジに切り換えられてしまう可能性がある。
【0006】
また、レンジ切り換え時のセンサ出力の変化量から異常診断する構成であっても、前記固定される特定出力が正常変化量内の値であると、異常が検出されないことになってしまう。
【0007】
例えば、図7に示すように、N(ニュートラルレンジ)→D(ドライブレンジ)の切り換え動作中に、センサ出力がオーバーランを示す値(Dレンジ相当値を下回る値)で固定してしまったとしても、変化量が正常範囲内であれば異常判定されることがなく、オーバーラン状態を解消しようとしてマニュアルバルブシャフトを逆方向に大きく回転駆動させてしまう結果、N(ニュートラルレンジ)→R(リバースレンジ)方向への切り換えが行われ、運転者はN→Dの切換えを要求しているのに、実際には、N→Rの切換えが行われてしまう可能性があった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、センサの出力が正常範囲内の特定出力で固定してしまう異常が発生した場合であっても、運転者が要求するレンジとは異なるレンジへの切り換えが行われてしまうことを確実に防止できる自動変速機の電動式レンジ切換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1記載の発明では、レンジセレクトスイッチの信号に基づいてレンジ切り換え要求が検出されたときに、前記バルブ位置センサの信号と該信号の目標値との偏差に基づいて前記モータ駆動信号を演算し、該演算したモータ駆動信号が、レンジ切り換え要求に対応する回転駆動方向とは逆方向に前記マニュアルバルブを回転駆動するモータ駆動信号であって、かつ、所定の閾値を超えるときに、バルブ位置センサの異常を判断し、モータの駆動を停止させるよう構成した。
【0010】
かかる構成によると、要求されるレンジ切り換えに対応するバルブの駆動方向とは逆方向で、然も、オーバーランを解消するための制御とは認められないような大きさでモータの駆動が行われる場合には、バルブ位置センサの出力異常により、誤った駆動が行われていると判断し、モータ駆動を停止させ、運転者が要求しているレンジとは異なるレンジへの切り換えを阻止する。
【0011】
請求項2記載の発明では、バルブ位置センサからの信号が所定の正常範囲内でないときに、モータ駆動信号の判定に優先してモータの駆動を停止させる構成とした。
【0012】
かかる構成によると、バルブ位置センサの信号が所定の正常範囲内でないときには、レンジ切り換え要求に対応するマニュアルバルブの駆動方向に基づくモータ駆動信号の異常判定を待つことなく、モータの駆動を停止させる。
【0013】
請求項3記載の発明では、前記レンジセレクトスイッチの信号に基づいてレンジ切り換えの要求がないと判別されたときに、モータ駆動を禁止する構成とした。かかる構成によると、運転者がレンジセレクトスイッチを操作せずに、レンジ切り換えの必要がないときには、たとえバルブ位置センサの信号が、そのときのレンジセレクトスイッチの信号に基づく目標からずれた場合でも、モータを駆動しての修正制御を行わない。
【0018】
請求項記載の発明では、バルブ位置センサとして、マニュアルバルブシャフトの回転角度を検出するポテンショメータを使用する構成とした。かかる構成によると、マニュアルバルブシャフトの回転角度の変化が抵抗値変化として検出され、マニュアルバルブシャフトの回転角度と相関するマニュアルバルブの位置が検出される。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、オーバーランに対する補正制御ではない逆方向への異常制御を判断してモータ駆動を停止させるので、バルブ位置センサの信号が特定出力で固定される異常が発生しても、運転者の要求する方向とは逆方向へレンジが切り換えられることを防止できるという効果がある。
【0020】
請求項2記載の発明によると、バルブ位置センサの信号が明らかな異常値を示すときに、確実にモータ駆動を停止させることができるという効果がある。
請求項3記載の発明によると、レンジ切り換え要求のないときに、バルブ位置センサの異常によりレンジが勝手に切り換えられてしまうことを防止できるという効果がある。
【0023】
請求項記載の発明によると、マニュアルバルブシャフトの回転角度を検出するポテンショメータの異常を診断でき、ポテンショメータの異常信号に基づき運転者の要求とは異なるレンジに切り換えられてしまうことを回避できるという効果がある。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態における自動変速機の電動式レンジ切換装置のシステム構成図である。
【0025】
この図1において、自動変速機1には、電動式レンジ切換装置のアクチュエータとしてのモータ2が取り付けられる。
前記モータ2の出力軸には減速機構3が設けられ、該減速機構3を介してマニュアルバルブシャフト4を回転駆動するよう構成される。尚、減速機構3とマニュアルバルブシャフト4との間には、遊びが設けられるようになっている。
【0026】
前記マニュアルバルブシャフト4の途中には、ディテント機構5が取り付けられる。
前記ディテント機構5は、マニュアルバルブシャフト4に固定されて一体に回転するディテントレバー5A、ディテントレバーの周縁に各レンジに対応して形成される切欠きに係合するローラを支持すると共に、該ローラを切欠きに向けて押圧付勢するディテントスプリング5Bなどから構成され、マニュアルバルブシャフト4を、Pレンジ,Rレンジ,Nレンジ,Dレンジ,2レンジ,1レンジのいずれかの回転位置に回転止めする。
【0027】
前記ディテントレバー5Aの回転変位に応じてマニュアルバルブ(図示省略)が各ポートに切り換えられる。
また、前記マニュアルバルブシャフト4には、該マニュアルバルブシャフト4(ディテントレバー5A)の回転角度を検出するバルブ位置センサとしてのポテンショメータ11が備えられる一方、各レンジのいずれに切り換えられているかを検出するインヒビタースイッチ12が設けられる。
【0028】
また、運転者によって操作されるA/TセレクトレバーでP,R,N,D,2,1のいずれのレンジが選択されているかを検出するレンジセレクトスイッチ13が設けられている。
【0029】
前記ポテンショメータ11,インヒビタースイッチ12及びレンジセレクトスイッチ13からの信号は、A/Tコントロールユニット20に入力される。
前記A/Tコントロールユニット20は、レンジセレクトスイッチ13からの信号に基づき運転者が選択しているレンジを判定し、該レンジに対応する位置にマニュアルバルブを駆動すべく、モータ2を制御する。
【0030】
具体的には、図2に示すように、レンジセレクトスイッチ13からの信号に基づき判別されるレンジに対応するポテンショメータ11の目標出力値を設定し、実際のポテンショメータ11の出力と前記目標値との偏差を演算し、該偏差をパルス幅変調(PWM)することで、モータ2の駆動デューティを決定する。
【0031】
前記駆動デューティは、符号がプラスであるときには、マニュアルバルブシャフト4をN→D方向に回転駆動し、符号がマイナスであるときには、マニュアルバルブシャフト4をN→R方向に回転駆動し、前記駆動デューティ=0%であるときにはモータ2が停止されるようになっている。
【0032】
また、A/Tコントロールユニット20は、インヒビタースイッチ12の信号に基づいて、P・Nレンジ以外でのスタータモータの作動を禁止する制御などを行う。
【0033】
ここで、前記A/Tコントロールユニット20によるマニュアルバルブ(レンジ)の切り換え制御の様子を、図3のフローチャートに従って説明する。
図3のフローチャートにおいて、まず、ステップS1では、別途行われるポテンショメータ11の異常診断の結果、ポテンショメータ11に異常が発生していると判定されたか否かを判別し、異常の発生が判定されているときには、ステップS10へ進み、無条件にモータ2の回転駆動を停止させる(駆動デューティを0%にする)ことで、異常な検出値に基づいて運転者の要求とは異なるレンジにマニュアルバルブが制御されることを回避する。
【0034】
一方、異常診断の結果ポテンショメータ11に異常がないと判定されている場合には、ステップS2へ進み、レンジセレクトスイッチ13の信号に基づいて、レンジ切り換えの要求があるか否かを判別する。
【0035】
レンジ切り換えの要求がないときには、ポテンショメータ11に異常が発生していると判定されたときと同様に、ステップS10へ進んで無条件にモータ2の駆動を停止させる(駆動デューティを0%にする)。
【0036】
従って、一旦レンジセレクトスイッチ13に対応する回転角度にマニュアルバルブシャフト4が回転駆動されると、その後、ポテンショメータ11の信号にノイズが重畳するなどして、ポテンショメータ11の信号が目標値からずれたとしても、これに追従してモータ2の駆動が行われることが回避される。
【0037】
一方、レンジセレクトスイッチ13の信号に基づきレンジ切り換え要求の発生を判別すると、ステップS3へ進み、モータ2に出力する駆動デューティ(駆動信号)の演算を行う。
【0038】
具体的には、切り換え後のレンジに対応するポテンショメータ11の目標値を設定し、該目標値と実際のポテンショメータ11の信号との偏差を求め、偏差をパルス幅変調(PWM)して、前記偏差の符号及び絶対値に応じたモータ2の駆動デューティを決定する。
【0039】
ステップS4では、レンジセレクトスイッチ13の信号に基づき要求が判断されたレンジ切り換えの方向が、NからRに向かう方向(N→R切り換え時、D→N切り換え、R→P切り換え時など)であるか、NからDに向かう方向(N→D切り換え時、R→N切り換え時、P→R切り換え時など)であるかを判別する。
【0040】
レンジ切り換えの方向が、NからRに向かう方向であるときには、ステップS5へ進み、前記駆動デューティ(駆動信号)の異常判定用の閾値として、予め記憶された所定デューティ(>0)をセットする。
【0041】
一方、レンジ切り換えの方向が、NからDに向かう方向であるときには、ステップS6へ進み、前記駆動デューティ信号の異常判定用の閾値として、前記予め記憶された所定デューティ(>0)に−1を乗算した値をセットする。
【0042】
即ち、レンジ切り換えの方向が、NからRに向かう方向であるときには、閾値としてプラスの値がセットされ、NからDに向かう方向であるときには、閾値としてマイナスの値がセットされる。
【0043】
例えば、N→Dの切り換えを行うときには、駆動信号のデューティをプラスの値に設定することで、切り換え要求に見合った方向にマニュアルバルブシャフト4が回転駆動されることになるが、N→D方向へ回転駆動するとDレンジを過ぎて僅かに2レンジ側にオーバーランするため、これをDレンジに戻すために駆動信号のデューティをマイナスの値に設定して逆方向にマニュアルバルブシャフト4を回転駆動する必要が生じる(図4参照)。
【0044】
但し、前記デューティのマイナス側への設定は、予測される僅かなオーバーランに見合う範囲内に限定されるはずであり、予測されるオーバーラン補正を超える絶対値の大きなマイナスデューティが設定されたときには、その基になったポテンショメータ11の信号に異常があるために、レンジ切り換え方向とは逆方向の大きな回転要求が発生したものと推定できる。
【0045】
例えば、図4に示すように、N→Dの切り換え時に、ポテンショメータ11の値がDレンジ相当の値からより低い2レンジ或いは1レンジを示すような値にステップ変化してその値に固定されるような異常が生じると、目標出力値に対する偏差に基づいて駆動デューティとしてマイナスの値が算出され、マニュアルバルブシャフト4をN→R方向に回転させて2レンジ或いは1レンジに相当する回転角度からDレンジに相当する回転角度に戻そうとする。
【0046】
しかし、このとき、マイナス側に設定される駆動デューティは、オーバーラン補正のレベルを超える絶対値の大きな値に設定されることで、マイナスの閾値以下となり、オーバーラン補正を超える異常な逆方向への回転要求が発生したことが判別されることになる。
【0047】
同様に、N→Rの切り換えを行うときには、オーバーランを補正するために前記デューティのプラス側への設定が必要になるが、このプラス側への設定も予測される僅かなオーバーランに見合う範囲内に限定されるはずであり、予測されるオーバーラン補正を超える絶対値の大きなプラスデューティが設定されたときには、その基になったポテンショメータ11の信号に異常があるために、レンジ切り換え方向とは逆方向の大きな回転要求が発生したものと推定できる。
【0048】
そこで、ステップS5で閾値を設定したときには、ステップS7へ進み、ステップS3で演算した駆動信号のデューティが、ステップS5で設定した閾値(0>)よりも小さいか否かを判別する。
【0049】
駆動信号のデューティが閾値以上であるときには、オーバーラン補正に必要なデューティを超えるプラスのデューティが演算されたことになり、この場合には、ポテンショメータ11の信号に異常があると判断し、ステップS10へ進んで、デューティを0%としてモータ2の駆動を停止させる。
【0050】
一方、ステップS7で駆動信号のデューティが閾値よりも小さいと判断されたときには、N→R方向の切り換え及びオーバーラン補正に必要なデューティの制御範囲内であると判断でき、このときには、ステップS9へ進んで、ステップS3で設定したデューティの駆動信号をモータ2に出力する。
【0051】
また、ステップS6で閾値を設定したときには、ステップS8へ進み、ステップS3で演算した駆動信号のデューティが、ステップS6で設定した閾値(<0)よりも大きいか否かを判別する。
【0052】
駆動信号のデューティが閾値以下であるときには、オーバーラン補正に必要なデューティを超えるマイナスのデューティが演算されたことになり、この場合には、ポテンショメータ11の信号に異常があると判断し、ステップS10へ進んで、デューティを0%としてモータ2の駆動を停止させる。
【0053】
一方、ステップS8で駆動信号のデューティが閾値よりも大きいと判断されたときには、N→D方向の切り換え及びオーバーラン補正に必要なデューティの制御範囲内であると判断でき、このときには、ステップS9へ進んで、ステップS3で設定したデューティの駆動信号をモータ2に出力する。
【0054】
上記構成によると、例えば図4に示すように、N→D方向の切り換え時に、ポテンショメータ11の信号が、Dレンジ相当値を超えて2レンジ或いは1レンジに近い値に固定されたとしても、このときのポテンショメータ11の信号に基づくデューティから異常診断がなされてモータ2の駆動を停止させるので、逆方向であるN→R方向にモータ2が駆動され、Rレンジ更にはPレンジに切り換えられてしまうことを回避できる。
【0055】
図5のフローチャートは、前記ステップS1でその結果が判別されるポテンショメータ11の異常診断の様子を示すものである。
ステップS21では、インヒビタースイッチ12の信号に基づく現時点でのシフト位置を判別する。
【0056】
ステップS22では、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)を読み込む。
ステップS23では、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が予め設定された高電圧異常判定値以上であるか否かを判別する。ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が高電圧異常判定値以上であるときには、ステップS34へ進み、ポテンショメータ11の異常を判定する。一方、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が高電圧異常判定値未満であれば、ステップS24へ進む。
【0057】
ステップS24では、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が予め設定された低電圧異常判定値以下であるか否かを判別する。ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が低電圧異常判定値以下であるときには、ステップS34へ進み、ポテンショメータ11の異常を判定する。一方、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が低電圧異常判定値を超える場合には、ステップS25へ進む。
【0058】
即ち、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、高電圧異常判定値と低電圧異常判定値とで挟まれる正常出力範囲内でないときに、ステップS34へ進んで、直ちにポテンショメータ11の異常を判定する一方、前記正常出力範囲内であるときには、ステップS25以降へ進んで、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)がそのときのレンジに対応する値を出力しない異常状態になっていないか否かを判別する。
【0059】
ステップS25では、そのときのポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、Pレンジに対応する出力範囲内の値であるか否かを判別し、Pレンジに対応する出力範囲内の値であれば、ステップS31へ進んで、ポテンショメータ11による検出レンジをPレンジに決定する。
【0060】
ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、Pレンジに対応する出力範囲内の値でないときには、ステップS26へ進み、Rレンジに対応する出力範囲内の値であるか否かを判別し、Rレンジに対応する出力範囲内の値であれば、ステップS31へ進んで、ポテンショメータ11による検出レンジをRレンジに決定する。
【0061】
ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、Rレンジに対応する出力範囲内の値でないときには、ステップS27へ進み、Nレンジに対応する出力範囲内の値であるか否かを判別し、Nレンジに対応する出力範囲内の値であれば、ステップS31へ進んで、ポテンショメータ11による検出レンジをNレンジに決定する。
【0062】
ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、Nレンジに対応する出力範囲内の値でないときには、ステップS28へ進み、Dレンジに対応する出力範囲内の値であるか否かを判別し、Dレンジに対応する出力範囲内の値であれば、ステップS31へ進んで、ポテンショメータ11による検出レンジをDレンジに決定する。
【0063】
ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、Dレンジに対応する出力範囲内の値でないときには、ステップS29へ進み、2レンジに対応する出力範囲内の値であるか否かを判別し、2レンジに対応する出力範囲内の値であれば、ステップS31へ進んで、ポテンショメータ11による検出レンジを2レンジに決定する。
【0064】
ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、2レンジに対応する出力範囲内の値でないときには、ステップS30へ進み、1レンジに対応する出力範囲内の値であるか否かを判別し、1レンジに対応する出力範囲内の値であれば、ステップS31へ進んで、ポテンショメータ11による検出レンジを1レンジに決定する。
【0065】
上記のようにして、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、高電圧異常判定値と低電圧異常判定値とで挟まれる正常出力範囲内であるときに、該正常範囲内を各レンジに割り当てて設定される各レンジ領域(図6参照)のいずれに該当するかを判別して、ポテンショメータ11で検出されるレンジを特定する。
【0066】
ステップS32では、インヒビタースイッチ12で検出されたレンジ位置と、ステップS31で決定されたポテンショメータ11の信号が示すレンジ位置とを比較し、両者が一致しているときには、ポテンショメータ11に異常はないと判断してそのまま終了させる。
【0067】
一方、インヒビタースイッチ12で検出されたレンジ位置と、ポテンショメータ11の信号が示すレンジ位置とが異なるときには、ステップS33へ進み、不一致の状態が所定時間以上継続しているか否かを判別する。
【0068】
尚、ポテンショメータ11の信号(出力電圧)が、高電圧異常判定値と低電圧異常判定値とで挟まれる正常出力範囲内であるが、いずれのレンジ領域にも含まれないレンジ間の中間値を示す場合には、ステップS30からステップS32へ進むことになるが、この場合には、ポテンショメータ11による検出レンジが不明で、インヒビタースイッチ12で検出されたレンジ位置と一致しないと判断させるようにする。
【0069】
前記ステップS33で、不一致の状態が所定時間以上継続していないと判別されたときには、レンジ切り換え途中であるために不一致になっている可能性があるため、異常判定することなくそのまま終了させる。一方、不一致の状態が所定時間以上継続している場合には、ポテンショメータ11がそのときのレンジに対応する信号を出力していないと判断し、ステップS34へ進んで、ポテンショメータ11の異常を判定する。
【0070】
上記図5のフローチャートに示す異常診断によって、ポテンショメータ11の信号が高電圧異常判定値と低電圧異常判定値とで挟まれる正常出力範囲内でないとき、及び、正常出力範囲内であっても、そのときのレンジに対応する値を示さないときには、図3のフローチャートにおいてステップS1からステップS10へ進むことでモータの駆動が停止され、運転者の意思に反するレンジ切り換えが行われることが回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における自動変速機の電動式レンジ切換装置を示すシステム構成図。
【図2】実施の形態におけるマニュアルバルブ制御の様子を示すタイムチャート。
【図3】実施の形態におけるマニュアルバルブ制御の様子を示すフローチャート。
【図4】実施の形態におけるモータ制御信号の異常診断及び該診断結果に基づくフェイルセーフの特性を示すタイムチャート。
【図5】実施の形態におけるポテンショメータの異常診断の様子を示すフローチャート。
【図6】実施の形態におけるポテンショメータの出力とレンジ位置との相関を示す線図。
【図7】従来制御の問題点を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…自動変速機
2…モータ
3…減速機構
4…マニュアルバルブシャフト
5…ディテント機構
11…ポテンショメータ
12…インヒビタースイッチ
13…レンジセレクトスイッチ
20…A/Tコントロールユニット

Claims (4)

  1. マニュアルバルブシャフトをモータで回転駆動することでマニュアルバルブを駆動する構成であって、レンジセレクトスイッチの信号と、前記マニュアルバルブの位置を検出するバルブ位置センサからの信号とに基づいて前記モータに駆動信号を出力する構成の自動変速機の電動式レンジ切換装置において、
    レンジセレクトスイッチの信号に基づいてレンジ切り換え要求が検出されたときに、前記バルブ位置センサの信号と該信号の目標値との偏差に基づいて前記モータ駆動信号を演算し、該演算したモータ駆動信号が、レンジ切り換え要求に対応する回転駆動方向とは逆方向に前記マニュアルバルブを回転駆動するモータ駆動信号であって、かつ、所定の閾値を超えるときに、前記バルブ位置センサの異常を判断し、モータの駆動を停止させるよう構成したことを特徴とする自動変速機の電動式レンジ切換装置。
  2. 前記バルブ位置センサからの信号が所定の正常範囲内でないときに、前記モータ駆動信号の判定に優先してモータの駆動を停止させるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の電動式レンジ切換装置。
  3. 前記レンジセレクトスイッチの信号に基づいてレンジ切り換えの要求がないと判別されたときに、モータ駆動を禁止することを特徴とする請求項1又は2記載の自動変速機の電動式レンジ切換装置。
  4. 前記バルブ位置センサが、前記マニュアルバルブシャフトの回転角度を検出するポテンショメータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動変速機の電動式レンジ切換装置。
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