JP2008002561A - シフトバイワイヤのレンジ切換制御装置 - Google Patents

シフトバイワイヤのレンジ切換制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008002561A
JP2008002561A JP2006172380A JP2006172380A JP2008002561A JP 2008002561 A JP2008002561 A JP 2008002561A JP 2006172380 A JP2006172380 A JP 2006172380A JP 2006172380 A JP2006172380 A JP 2006172380A JP 2008002561 A JP2008002561 A JP 2008002561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
range position
shift
control device
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006172380A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Yoshitomi
輝雄 吉富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2006172380A priority Critical patent/JP2008002561A/ja
Publication of JP2008002561A publication Critical patent/JP2008002561A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

【課題】 操作入力から実際のレンジ位置切換えが完了するまでの時間を短縮することができ、装置の大型化や耐久性の問題を生じないようにできるシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置を提供すること。
【解決手段】 シフトバイワイヤのレンジ切換制御装置において、アクチュエータ部3を制御するコントローラ2は、Nレンジ位置を通過するレンジ位置の切換えを行う際に、Nレンジ位置の検出があった段階で、Nレンジ位置への切換えを開始する先行制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、操作者のセレクト操作を検知し、電気的にアクチュエータを制御して、自動変速機のレンジ切換を行うシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置の技術分野に属する。
従来において、シフトバイワイヤシステムでは、操作者のセレクト操作により位置信号が出力され、この位置信号に応じてアクチュエータが作動されて自動変速機のレンジ位置が切り換えられ、さらに、アクチュエータによるレンジ位置切換えのタイムラグ抑制のためにレンジ位置の中間位置を検出した制御を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−349703号公報(第2−5頁、全図)
しかしながら、従来にあっては、レンジ位置を選択するセレクトスイッチを操作し、目的の位置信号が出力され、アクチュエータを作動させて自動変速機側を操作するという一連の動きでは、セレクトレバーと自動変速機側がダイレクトに接続されていた機械式に比べ、スイッチ信号が出てからアクチュエータが作動するまでが、機械式にないものであり、操作入力から実際にレンジ位置が切り換わるまでの時間差が生じることになる。そのため、目的としたレンジ位置に対してアクセルを踏むなどの次の操作を行った場合に、アクセルを踏むまでの移行時間があっても意図しない車両の挙動を生じると問題となる。例えばRレンジ位置からDレンジ位置へ切り換えたつもりでアクセルを踏んだ場合に意図は車両が前進であるが、レンジ位置切換えが完了していないと車両が後進し、意図しないものとなる。また、目標レンジ位置までの到達時間の短縮のために、従来のように、各レンジ位置の間に中間位置の検出スイッチを設けたものでは、スイッチ数の増加により装置が大型化してしまう。また、目標位置が増加することになるため、アクチュエータが段階的な駆動となり、作動回数が増加することになって耐久性が悪化する問題を生じる。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、
操作入力から実際のレンジ位置切換えが完了するまでの時間を短縮することができ、装置の大型化や耐久性の問題を生じないようにできるシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、レンジ位置のセレクト操作を入力するセレクト操作入力手段と、駆動により自動変速機のレンジ位置を切換えるアクチュエータと、前記セレクト操作入力手段からのセレクト操作の信号に基づいて、セレクトしたレンジ位置になるよう前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段を有するシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置において、前記制御手段は、Nレンジ位置を通過するレンジ位置の切換えを行う際に、Nレンジ位置の検出があった段階で、Nレンジ位置への切換えを開始する先行制御を行うことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、操作入力から実際のレンジ位置切換えが完了するまでの時間を短縮することができ、装置の大型化や耐久性の問題を生じないようにできる。
以下、本発明のシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置を実現する実施の形態を、請求項1,2,3に係る発明に対応する実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のシフトバイワイヤシステムのシステム概略説明図である。図2は実施例1のシフトバイワイヤシステムのアクチュエータ部の例を示す構造説明断面図である。
実施例1のシフトバイワイヤシステムでは、セレクト操作装置部1、コントローラ2、アクチュエータ部3、信号ライン5、コントロールケーブル6、自動変速機7を主要な構成としている。
セレクト操作装置部1は、セレクト操作レバー11と操作検出部12からなる。
セレクト操作レバー11は、切り換えたいセレクトポジションに操作を行うレバーを備えるものである。このセレクト操作レバー11は、スイッチであってもよい。
また、レバーと別にPレンジ位置の操作入力を行うスイッチであるPスイッチ111を設ける。
このセレクト操作レバー11は、モーメンタリー式のもので、ゲート式のシフターのようにレバーの根元に操作方向を規制するガイドがあり、操作をしない状態では、図1に符号11aで示す位置に操作レバーがある。レンジセレクト操作を行う場合は、次のようになる。まずRレンジ位置をセレクトする場合には、右側の長いガイド部分への操作と上方への操作(→と↑の操作)を行う。Nレンジ位置をセレクトする場合には、右側の長いガイド部分への操作(→の操作)を行う。Dレンジ位置をセレクトする場合には、右側の長いガイド部分への操作と下方への操作(→と↓の操作)を行う。
いずれも手を離すとセレクト操作レバー11が元の位置11aに戻るものであり、各ポジションからの操作はRレンジ位置、Dレンジ位置ともにNレンジ位置を通るものとなる。
なお、Pレンジ位置の操作は、Pスイッチ111を押すことにより独立して行われる。
図3は実施例1の操作検出部12で検出する範囲と出力の説明図である。
図3に示すように、実施例1では、以下のように設定している。定位置11aであることを検出する範囲を検出範囲12a、定位置とNレンジ位置の中間位置として検出する範囲を検出範囲12b、Nレンジ位置として検出する範囲を検出範囲12c、Rレンジ位置とNレンジ位置の中間位置として検出する範囲を検出範囲12d、Rレンジ位置として検出する範囲を検出範囲12e、Dレンジ位置とNレンジ位置の中間位置として検出する範囲を検出範囲12f、Dレンジ位置として検出する範囲を検出範囲12gとする。
操作検出部12は、セレクト操作レバー11への操作入力により、どのように操作入力されたかを検出し、コントローラ2へ出力を行う。なお、右側の長いガイドへの操作と、上下方向への操作は、各操作を検出して出力するものとする。
コントローラ2は、操作検出部12からの入力と、位置センサ33からの入力より、操作検出部12で検出されたセレクトポジションに、位置センサ33で検出される自動変速機7のシフトポジションが一致するように、アクチュエータ部3のモータ31を駆動制御する。
アクチュエータ部3は、図2に示すように、モータ31、減速部4、取り付けレバー32、位置センサ33、支点軸34、ベアリング35,36、ケース37を主要な構成としている。
モータ31は、コントローラ2の制御により、出力軸311へ回転出力する。
取り付けレバー32は、ウォームホイール42の回転が支点軸34を介して伝達され、レバー先端部にコントロールケーブル6が取り付けられる。
位置センサ33は、支点軸34部分に設けられ、ウォームホイール42、又は支点軸34の固定部材に対する回転変位角度を検出する。検出値はコントローラ2へ出力する。
支点軸34は、図示しない軸支構造により回転する軸であり、ウォームホイール42、取り付けレバー32と固定されともに回転変位する。
ベアリング35,36は、ウォーム41の軸43を、モータ31の側と反対側で、回転自在に軸支する。なお、ベアリング35,36の外周は、ケース37の厚み部分で保持する構造にする。
ケース37は、ウォーム41とウォームホイール42の係合部分を覆って保護する構成である。このケース37の一部には、貫通した穴部を設け、この穴部の一方にモータ31が取り付けられ、この穴部に出力軸311を挿入した構造にする。
減速部4は、ウォーム41、ウォームホイール42、軸43で構成される。
ケース37に設けられたベアリング35,36により軸43の両端を軸支するようにし、モータ31側では、軸43の内部へモータ31の出力軸311を圧入又は、出力軸311の一部をC形状にするなどして、回転を伝達する構造にする。
軸43のなかほどには、ウォーム41を設け、支点軸34にはウォームホイール42を設けて係合させる。
信号ライン5は、操作検出部12からコントローラ2へ、そしてコントローラ2からアクチュエータ部3へ、信号を送る信号線である。
コントロールケーブル6は、図1に示すように、アクチュエータ部3の取り付けレバー32と自動変速機7の制御レバー71を接続するプッシュプルが可能なケーブルである。
自動変速機7は、レンジポジションの切り換えを行う油圧制御をするマニュアルバルブを駆動させる制御レバー71を外部に備えている。この制御レバー71にコントロールケーブル6の一端が取り付けられることで、レンジポジションがアクチュエータ部3により制御されることになる。なお、実施例1では、自動変速機7は、シフトバイワイヤシステム特有の構造を要求されない。既存のものをそのまま使用できる。
次に、自動変速機7のディテント構造について説明する。
図4は、自動変速機7のディテント構造を示す斜視図である。
制御レバー71には回転シャフト72が設けられ、この回転シャフト72にディテントプレート73が支持されている。ディテントプレート73の上端には、カム山73aの間に5つのレンジ(P・R・N・D・L)に対応した谷部73bが形成されている。そして、この谷部73bにバネ板74の先端に形成されたディテントピン75を係合させ、選択されたセレクト位置を保持することにより、車両の振動等に起因する意図しないレンジセレクトを防止している。
すなわち、モータ31の駆動力により回転シャフト72が回動し、この回動に応じてディテントプレート73がディテントピン75に対して相対移動する。このとき、ディテントピン75がカム山73aを乗り越えて隣のレンジに対応した谷部73bと係合し、係合状態がバネ板74の弾性力により保持される。この弾性力がセレクト操作する際の主要な負荷力となる。
なお、ディテントプレート73には、パーキングロッド76の一端が回動自在に連結されている。このパーキングロッド76は、レンジポジションをPレンジに移動させたとき、カム状プレート77を介してパーキングギア78の回転を阻止し、図外の駆動輪をロックするものである。これにより、勾配路上にPレンジで車両を駐車したとき、勾配に応じて駆動輪をロックするように車重負荷が加わり、パーキングロッド76を咬む力として作用する。
作用を説明する。
[シフトバイワイヤシステム]
実施例1のシフトバイワイヤシステムについて説明する。
例えば、ドライバがセレクト操作レバー11を操作して、連続的にあるいはスイッチによる択一的に切り換えたいセレクトポジションを入力すると、セレクトポジジョンが操作検出部12により検出され、コントローラ2へ出力される。
また、位置センサ33では、ウォームホイール42、または取り付けレバー32の回転変位が、基準位置(例えばPレンジ相当位置)からのストローク角度として検出され、コントローラ2へ出力される。
よって、コントローラ2は、セレクトポジションの入力があった場合に、位置センサ33からのレンジポジションと比較し、異なる場合には、レンジポジションがセレクトポジションと一致するようアクチュエータ部3のモータ31を駆動する。モータ31の駆動力は、ウォーム41、ウォームホイール42で減速されるとともに、支点軸34周りの駆動へと変換され、取り付けレバー32を回転変位させてPレンジ用ケーブル5及びPレンジ以外用ケーブル6のプッシュプル動作を行う。
これにより、自動変速機7の制御レバー71を回転動作させ、図示しないマニュアルバルブを動作させることによりレンジポジションの切り換えを行う。
[N方向先行制御処理]
図5に示すのは実施例1のシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置のコントローラ2で実行されるN方向先行制御処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS1では、定位置11aにおける操作信号の待ち状態であり、本処理を開始する。
ステップS2では、レバーの作動が行われる。
ステップS3では、Nレンジ位置のポジション信号出力が有りかどうかを判断し、有りならばステップS4へ進み、無しならばステップS2へ戻る。
ステップS4では、現在、自動変速機7がP・R・Dの何れかのレンジ位置に位置するかどうかを判断し、位置するならばステップS5へ進み、位置しないならばステップS13へ進む。
ステップS5では、Nレンジ位置になるよう制御する。
ステップS6では、Nレンジ位置を示すポジション信号が設定時間の閾値以下かどうかを判断し、閾値以下ならばステップS7へ進み、閾値を超えるならばステップS12へ進む。
ステップS7では、RまたはDレンジ位置からNレンジ位置の中間位置信号の出力があるかどうかを判断し、あるならばステップS8へ進み、ないならばステップS11を介してステップS2へ戻る。
ステップS8では、中間位置信号の出力が設定時間の閾値以下かどうかを判断し、閾値以下ならばステップS9へ進み、閾値を超えるならばステップS12へ進む。
ステップS9では、R又はDレンジ位置のポジション信号の出力があるかどうかを判断し、あるならばステップS10へ進み、ないならばステップS12へ進む。
ステップS10では、R又はDレンジ位置に制御する。
ステップS11では、自動変速機での元のレンジ位置に戻す。
ステップS12では、Nレンジ位置で停止させるよう制御する。
ステップS13では、Nレンジ位置の出力信号が設定時間閾値以下かどうかを判断し、閾値以下ならばステップS14へ進み、閾値を超えるならばステップS18へ進み、処理を終了する。
ステップS14では、R又はDレンジ位置からNレンジ位置の中間位置信号の出力があるかどうかを判断し、ありならばステップS15へ進み、なしならばステップS18へ進み、処理を終了する。
ステップS15では、中間位置信号の出力が設定時間の閾値以下かどうかを判断し、閾値以下ならばステップS16へ進み、閾値を超えるならばステップS18へ進み、処理を終了する。
ステップS16では、R又はDレンジ位置のポジション信号の出力があるかどうかを判断し、あるならばステップS17へ進み、なしならばステップS18へ進んで処理を終了する。
ステップS17では、R又はDレンジ位置に制御する。
ステップS18では、処理を終了し、操作信号待ち状態にする。
[N方向先行制御]
実施例1では、Nレンジを介してレンジ切換えを行う際に、先行してNレンジ位置への切換えを開始するNレンジ先行制御を行う。
図6は、実施例1におけるN先行制御をどのレンジ切換えに行うかを示す説明図である。
実施例1では、図6の「要」または「否」で示す、N先行制御の必要性の判断を行った切換えのうち、Pレンジ位置からDレンジ位置へ、Rレンジ位置からDレンジ位置へ、Dレンジ位置からRレンジ位置への切換えにN先行制御を行う。
この要否は、対応なしで、遅れが生じた際に意図しない車両の挙動となる恐れがあるものかどうかで、設定している。例えば、セレクト操作後、瞬時にアクセル操作を行った場合などである。
但し、Pレンジ位置を目標としながらのアクセル操作は、意図しないと生じないため、実施の対象から除外する。
実施例1において、操作していない状態では、セレクト操作レバー11は定位置11aにある。
ここで、セレクト操作レバー11が動いても、自動変速機側、つまり位置センサ33でNレンジ位置になるのを検出しない限り、制御は行わない(ステップS3からS2へ戻る流れ)。これにより、セレクト操作レバー11に触れる、振動などの微小な範囲での動きには反応しないことになる。
セレクト操作レバー11が動き、操作検出部12で、Nレンジ位置まで操作されたことが出力され、自動変速機側が現状Nレンジ位置でない場合には、Nレンジ方向への制御を開始する(ステップS3,S4,S5)。
なお、自動変速機側がNレンジ位置の場合からでは、他のレンジ位置に入らないと制御はしない(ステップS4〜S16)。
操作検出部12でのNレンジ位置の検出出力の時間が長い場合は、Nレンジ位置を目標とした操作と判断し、動き出した後に、Nレンジ位置で止める制御を行う(ステップS6,S12)。
なお、Nレンジ位置の検出出力の時間が短い場合には、通過したか、又は誤ってセレクト操作レバー11を倒したと判断する。
誤ってセレクト操作レバー11を倒した場合には、Nレンジ位置を目標としていないので、Nレンジ位置を目標として制御を開始したものを、自動変速機側の元のレンジ位置へ戻す(ステップS7,S11)。
この後、Nレンジ位置とRレンジ位置、又はDレンジ位置の中間位置の範囲に短時間位置する場合には、通過した又はNレンジ位置へ戻された場合であるが、Nレンジ位置に戻された場合は、自動変速機側をNレンジ位置で停止する制御を行う(ステップS9)。
中間位置を通過した場合は、Nレンジ位置に向けていた制御をそのまま目的の自動変速機のレンジ位置まで制御する(ステップS10)。Rレンジ位置またはDレンジ位置への操作は明白に目標を持った2段操作後の結果なので、操作検出部12でポジション信号を出力した時点で制御を行う。つまり、一定時間のレンジ位置の待機を要さない。
もともと自動変速機7でのNレンジ位置からのレンジ位置の操作を始めた場合、Rレンジ位置でもDレンジ位置でも、1レンジ位置分の動きしかないため、時間差としても小さく、セレクト操作レバー11がRレンジ位置又はDレンジ位置を出力した時点で自動変速機側の作動制御を開始する。
なお、実施例1におけるレンジ切換え制御では、中間レンジ位置は3箇所に設けるものであり、従来に比べて非常に少ない箇所にしている点が有利である。
これにより、装置の大型化や耐久性の問題を生じないものにできる。
また、従来のように、中間レンジ位置への追従制御を行うのでなく、中間位置は検出するが、Nレンジ位置への先行制御を行うことにより、従来のように常に多段階的な制御になるのではなく、Nレンジ位置への切換えが連続的に目標レンジ位置への切換えにつながる点も有利であり、切換えのタイムラグも従来より短くなる。
[Pレンジ位置からの制御について]
セレクト操作レバー11の操作としては、Nレンジ位置を通って、Rレンジ位置またはDレンジ位置に入ることになる。自動変速機側でDレンジ位置はNレンジ位置の向こう側にあるので問題ないが、Pレンジ位置からRレンジ位置としたい場合はNレンジ位置への先行制御を行うと、1度Nレンジ位置へ行き過ぎる余分な動作をする恐れがある。
しかし、Nレンジ位置への先行制御は、セレクト操作と自動変速機側のレンジ位置切換えのタイムラグを小さくすることを目的とするため、実際にセレクト操作レバー11がNレンジ位置を通過したとして、自動変速機側をPレンジ位置からNレンジ位置に向けて制御し始めたとしても、自動変速機側のレンジ位置の並びが、P→R→NであればNレンジ位置を目指したアクチュエータ部3がセレクト操作レバー11の操作完了(Rレンジ位置で停止)を出力し、セレクト操作レバー11が目指す途中位置で停止させれば、そこはRレンジ位置であり、操作結果として無駄は生じない。
Nレンジ位置に向けて始動し始めたとして完全にNレンジ位置にレンジが入るようであれば、それは操作者のNレンジ位置での停止時間が長すぎるためであり、その場合、操作者はRレンジ位置ではなく、意図してNレンジ位置にするつもりであると考える。よって、Pレンジ位置からRレンジ位置またはDレンジ位置への操作に対してN先行制御を行った場合、セレクト操作と自動変速機側のタイムラグを短くすることはあるが、問題は生じない。
[後処理について]
セレクト操作レバー11を目的のレンジ位置まで操作した後、Nレンジ位置の場合はそのまま、Rレンジ位置又はDレンジ位置の場合はNレンジ位置を通過して定位置に戻る。この時、セレクト操作レバー11の操作方向は操作検出部12の出力変化でわかるので、この場合には、Nレンジ位置を通過したからといってNレンジ位置に向けての制御は行わない。但し、Rレンジ位置又はDレンジ位置の戻し途中でNレンジ位置にセレクト操作レバー11を留めた場合は、出力の時間によりNレンジ位置に入れる制御を行う。
次に、効果を説明する。
実施例1の自動変速機のレンジ切換制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)レンジ位置のセレクト操作を入力するセレクト操作装置部1と、駆動により自動変速機7のレンジ位置を切換えるアクチュエータ部3と、セレクト操作装置部1からのセレクト操作の信号に基づいて、セレクトしたレンジ位置になるようアクチュエータ部3の駆動を制御するコントローラ2を有するシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置において、コントローラ2は、Nレンジ位置を通過するレンジ位置の切換えを行う際に、Nレンジ位置の検出があった段階で、Nレンジ位置への切換えを開始する先行制御を行うため、操作入力から実際のレンジ位置切換えが完了するまでの時間を短縮することができ、装置の大型化や耐久性の問題を生じないようにできる。
(2)セレクト操作装置部1は、Nレンジ位置から他のレンジ位置への操作入力の中間位置を検出するようにし、コントローラ2は、Nレンジ位置の検出時間が短時間である場合に、その後にどの目標レンジ位置への中間位置を検出しない場合に、元のレンジ位置へ戻すため、操作意思なく手が当たるなどで生じる誤操作によりレンジ切換えが発生するのを防止することができる。
(3)セレクト操作装置部1は、Nレンジ位置から他のレンジ位置への操作入力の中間位置を検出するようにし、コントローラ2は、Nレンジ位置の検出時間が長い時間である場合には、Nレンジ位置で停止させるため、Nレンジ位置への操作意思がある場合に確実にNレンジ位置にすることができる。
以上、本発明の自動変速機のレンジ切換制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例のシフトバイワイヤシステムは、ケーブルで連結されアクチュエータの作動を伝達したが、アクチュエータが自動変速機に組み込まれる構造であってもよい。
実施例1のシフトバイワイヤシステムのシステム概略説明図である。 実施例1のシフトバイワイヤシステムのアクチュエータ部の例を示す構造説明断面図である。 実施例1の操作検出部12で検出する範囲と出力の説明図である。 自動変速機7のディテント構造を示す斜視図である。 実施例1のシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置のコントローラ2で実行されるN方向先行制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1におけるN先行制御をどのレンジ切換えに行うかを示す説明図である。
符号の説明
1 セレクト操作装置部
11 セレクト操作レバー
12 操作検出部
2 コントローラ
3 アクチュエータ部
31 モータ
311 出力軸
32 取り付けレバー
33 位置センサ
34 支点軸
35 ベアリング
36 ベアリング
37 ケース
4 減速部
41 ウォーム
42 ウォームホイール
43 軸
5 信号ライン
6 コントロールケーブル
7 自動変速機
71 制御レバー
71a 遊び部
71b 取付け部
71c 取付け部
71d 取り付け部
72 回転シャフト
73 ディテントプレート
73a カム山
73b 谷部
74 バネ板
75 ディテントピン
76 パーキングロッド
77 カム状プレート
78 パーキングギア

Claims (3)

  1. レンジ位置のセレクト操作を入力するセレクト操作入力手段と、駆動により自動変速機のレンジ位置を切換えるアクチュエータと、前記セレクト操作入力手段からのセレクト操作の信号に基づいて、セレクトしたレンジ位置になるよう前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段を有するシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置において、
    前記制御手段は、
    Nレンジ位置を通過するレンジ位置の切換えを行う際に、Nレンジ位置の検出があった段階で、Nレンジ位置への切換えを開始する先行制御を行う、
    ことを特徴とするシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置。
  2. 請求項1に記載のシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置において、
    前記セレクト操作入力手段は、Nレンジ位置から他のレンジ位置への操作入力の中間位置を検出するようにし、
    前記制御手段は、
    Nレンジ位置の検出時間が短時間である場合に、その後にどの目標レンジ位置への中間位置を検出しない場合に、元のレンジ位置へ戻す、
    ことを特徴とするシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置において、
    前記セレクト操作入力手段は、Nレンジ位置から他のレンジ位置への操作入力の中間位置を検出するようにし、
    前記制御手段は、
    Nレンジ位置の検出時間が長い時間である場合には、Nレンジ位置で停止させる、
    ことを特徴とするシフトバイワイヤのレンジ切換制御装置。
JP2006172380A 2006-06-22 2006-06-22 シフトバイワイヤのレンジ切換制御装置 Pending JP2008002561A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006172380A JP2008002561A (ja) 2006-06-22 2006-06-22 シフトバイワイヤのレンジ切換制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006172380A JP2008002561A (ja) 2006-06-22 2006-06-22 シフトバイワイヤのレンジ切換制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008002561A true JP2008002561A (ja) 2008-01-10

Family

ID=39007109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006172380A Pending JP2008002561A (ja) 2006-06-22 2006-06-22 シフトバイワイヤのレンジ切換制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008002561A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216215A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Denso Corp シフトレンジ切替制御装置
JP2009255714A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Nissan Motor Co Ltd 変速操作装置
JP2012058871A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Tokai Rika Co Ltd 力覚付与型入力装置及びこれを用いたシフト装置
WO2012039118A1 (ja) * 2010-09-22 2012-03-29 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 動力伝達装置
JP2014152865A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Daimler Ag 機械式自動トランスミッション装置
KR20150056992A (ko) * 2013-11-18 2015-05-28 현대자동차주식회사 차량의 변속 장치
KR101560461B1 (ko) 2012-12-11 2015-10-14 미쯔비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 시프트 장치
JP2015183775A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP2015227714A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 株式会社デンソー レンジ切換制御装置
DE102015120839A1 (de) 2014-12-02 2016-06-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Schalthebelpositionsbestimmungsvorrichtung für ein Fahrzeug
CN105650261A (zh) * 2014-12-02 2016-06-08 丰田自动车株式会社 用于车辆的换挡杆位置判定装置

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8296025B2 (en) 2008-03-12 2012-10-23 Denso Corporation Shift range switching control apparatus
JP4600496B2 (ja) * 2008-03-12 2010-12-15 株式会社デンソー シフトレンジ切替制御装置
JP2009216215A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Denso Corp シフトレンジ切替制御装置
JP2009255714A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Nissan Motor Co Ltd 変速操作装置
JP2012058871A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Tokai Rika Co Ltd 力覚付与型入力装置及びこれを用いたシフト装置
WO2012039118A1 (ja) * 2010-09-22 2012-03-29 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 動力伝達装置
JP2012067818A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Aisin Aw Co Ltd 動力伝達装置
US9080670B2 (en) 2010-09-22 2015-07-14 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Power transmission device
KR101560461B1 (ko) 2012-12-11 2015-10-14 미쯔비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 시프트 장치
JP2014152865A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Daimler Ag 機械式自動トランスミッション装置
KR20150056992A (ko) * 2013-11-18 2015-05-28 현대자동차주식회사 차량의 변속 장치
KR101575414B1 (ko) * 2013-11-18 2015-12-21 현대자동차주식회사 차량의 변속 장치
US9316304B2 (en) 2013-11-18 2016-04-19 Hyundai Motor Company Shifting apparatus for vehicle
JP2015183775A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
CN106104096A (zh) * 2014-03-24 2016-11-09 丰田自动车株式会社 用于车辆的控制系统
US10508733B2 (en) 2014-03-24 2019-12-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system for vehicle
JP2015227714A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 株式会社デンソー レンジ切換制御装置
US9841100B2 (en) 2014-06-02 2017-12-12 Denso Corporation Shift position switching controller
CN105317995A (zh) * 2014-06-02 2016-02-10 株式会社电装 档位切换控制器
CN105650261A (zh) * 2014-12-02 2016-06-08 丰田自动车株式会社 用于车辆的换挡杆位置判定装置
US9410616B2 (en) 2014-12-02 2016-08-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift lever position determination device for vehicle
DE102015120839A1 (de) 2014-12-02 2016-06-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Schalthebelpositionsbestimmungsvorrichtung für ein Fahrzeug
CN105650261B (zh) * 2014-12-02 2018-01-23 丰田自动车株式会社 用于车辆的换挡杆位置判定装置
DE102015120839B4 (de) 2014-12-02 2023-01-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Schalthebelpositionsbestimmungsvorrichtung für ein Fahrzeug

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008002561A (ja) シフトバイワイヤのレンジ切換制御装置
JP4609418B2 (ja) シフト切換機構の制御装置および制御方法
KR101575414B1 (ko) 차량의 변속 장치
JP2004251309A (ja) シフトバイワイヤ式自動変速機のレンジ選択装置
KR101795181B1 (ko) 차량의 변속레버 오조작 방지 방법 및 시스템
US20120016559A1 (en) Vehicle shift control apparatus
JP2007009946A (ja) 車両制御システム
JP2008039112A (ja) 自動変速機のシフト切換装置
JP5046022B2 (ja) 自動変速機のレンジ切換装置
JP2008051258A (ja) 自動変速機のシフト切換装置、切換方法、その方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
CN111895080B (zh) 一种基于旋钮式换挡器的换挡请求解析方法
JP2005172148A (ja) 自動車、及びその制御装置、並びにその駆動力伝達装置
JP4650355B2 (ja) 車両のシフト制御装置
US9841100B2 (en) Shift position switching controller
JP2015021527A (ja) 自動変速機の制御装置
JP4358194B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH06193729A (ja) シフトバイワイヤ自動変速機の制御装置
JP5846394B2 (ja) アクチュエータ制御装置
JP6647324B2 (ja) 制御装置
JP4134811B2 (ja) シフトバイワイヤ式自動変速機のセレクトショック軽減装置
JP3948369B2 (ja) 自動変速機のシフト制御装置
JP4935951B2 (ja) シフト制御装置
JP2019138316A (ja) 車両制御装置
KR20180115016A (ko) 전자식 파킹 시스템
JP4009073B2 (ja) シフトバイワイヤシステム