JP2009114976A - 真空ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】縦置に配置されたロータを回転自在に固定するための軸受及びタイミングギアに潤滑油を供給する真空ポンプにおいて、前記軸受及びタイミングギアに十分な潤滑油を供給することができ、キャビテーション発生を抑制することのできる真空ポンプを提供する。
【解決手段】ロータ軸5に設けられ、スクリューロータ2の回転により生じる回転力により、オイル室27の潤滑油26に対し下方に向けて突出圧Fを発生させる加圧手段30と、オイル室27の潤滑油26に連通すると共に軸受6、7に連通する潤滑油流路5a、5cとを備え、加圧手段30が発生した突出圧Fにより潤滑油流路5aに潤滑油を供給し、潤滑油を軸受6、7に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空ポンプに関し、特に縦置に配置されたロータを回転自在に固定するための軸受及びタイミングギアに潤滑油を供給する真空ポンプに関する。
スクリュー式の真空ポンプにおいては、縦置に配置されたロータを軸受により回転自在に支持し、前記軸受やタイミングギアに潤滑油(オイル)を供給するようになされている。
例えば、特許文献1には、ロータ軸下端部を潤滑油に浸し、該下端部にロータが回転することにより生じる遠心力を利用して潤滑油を吸い上げるためのポンプ部を設けた真空ポンプ50が開示されている。
図8に示すように、この真空ポンプ50の駆動軸51及び被動軸52には、夫々下端から上方へ向かって軸方向に給油孔53、54が穿設されており、これら給油孔53、54は軸受55、56の上方に設けられた吐出孔57、58に連通している。また、駆動軸51及び被動軸52の下端には、オイルピックアップ59、60が装着されており、オイルピックアップ59、60内の給油孔61、62は、夫々駆動軸51及び被動軸52の給油孔57、58に連通している。
この構造において駆動軸51及び被動軸52が回転すると、潤滑油63は遠心力によってオイルピックアップ59、60の給油孔61、62から給油孔57、58を通って駆動軸51及び被動軸52の上方に送られて吐出孔57、58から夫々軸受55、56に供給される。
特開平5−87078号公報
前記特許文献1に開示の真空ポンプ1にあっては、ロータが回転することによる遠心力を利用して潤滑油を上方に押し上げる構造である。しかしながら、遠心力のみを利用して潤滑油を押し上げる構造では、押し上げ力が弱いために潤滑油を十分に上方に押し上げることができず、高い位置にある軸受には潤滑油を殆ど供給することができないという課題があった。また、真空中では、大気中で液面に対して加わる大気圧が殆ど無いため、上方へ押し上げる力がさらに低下していた。
また、特許文献1に開示の真空ポンプ1にあっては、下方から上方に力が生じる汲み上げ方式であるため、ロータが高速回転すると、キャビテーションが発生しやすく、特に大気圧から真空圧に変わる環境で用いた場合、潤滑油に気泡が生じやすいために、キャビテーション発生をさらに助長するという課題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、縦置に配置されたロータを回転自在に固定するための軸受及びタイミングギアに潤滑油を供給する真空ポンプにおいて、前記軸受及びタイミングギアに十分な潤滑油を供給することができ、キャビテーション発生を抑制することのできる真空ポンプを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る真空ポンプは、スクリューロータがロータ軸に接続され、前記ロータ軸が軸受により回転可能に支持されると共に、前記軸受の下方に潤滑油を貯留するオイル室が設けられた真空ポンプであって、前記ロータ軸に設けられ、前記スクリューロータの回転により生じる回転力により、前記オイル室の潤滑油に対し下方に向けて突出圧を発生させる加圧手段と、前記オイル室の潤滑油に連通すると共に前記軸受に連通する潤滑油流路とを備え、前記加圧手段が発生した突出圧により前記潤滑油流路に潤滑油を供給し、潤滑油を前記軸受に供給することに特徴を有する。
このように加圧手段を設けることにより、ポンプ運転中は潤滑油に対し常に下方に向けて突出圧を与えることができ、この突出圧により確実に高い位置まで潤滑油を供給し、全ての軸受及びタイミングギアに対し十分な潤滑油を供給することができる。
また、キャビテーションの発生を抑制することができる。
また、前記加圧手段は、前記ロータ軸の下端部に設けられると共にシリンダ内に収容され、前記シリンダと前記加圧手段との間には、前記オイル室の潤滑油が供給され、前記加圧手段は、前記シリンダ内で前記突出圧を発生し、前記潤滑油流路に潤滑油を供給することが望ましい。
尚、前記シリンダの周囲には、貫通孔が形成され、該シリンダ内の潤滑油は前記貫通孔を介して供給されることが望ましい。
このようにシリンダ内に加圧手段を収容することにより、潤滑油は攪拌されることがなく、突出圧は常に下方にのみ向けて発生する。したがって、この下方に向かう突出圧により、潤滑油を潤滑油流路に効率的に供給することができる。
また、前記加圧手段は、前記ロータ軸と同軸の円柱周面に螺子溝が形成され、前記ロータ軸と共に回転することにより、下方に向かう突出圧を発生させることが望ましい。
或いは、前記加圧部材は、周囲にスクリュー羽根が設けられ、該加圧部材が軸周りに回転することにより、下方に向かう突出圧を発生させるようにしてもよい。
このように構成することにより、下方に向かう突出圧を発生させる加圧手段を実現することができる。
また、前記潤滑油流路は、前記ロータ軸内に形成されていることが望ましい。
或いは、前記潤滑油流路は、前記加圧手段と前記軸受とを連通するパイプにより形成されている構成でもよい。
このように潤滑油流路を形成することにより、オイル室の潤滑油を上方へ供給することができる。
また、前記軸受の上方に形成されると共に、前記潤滑油流路に連通し、前記潤滑油流路から供給される潤滑油を貯留するオイル溜を備え、前記オイル溜に貯留された潤滑油は、該オイル溜からオーバーフローすることにより前記軸受に供給されることが望ましい。
このようにオイル溜を設けることにより、軸受の全体に対し、均一な潤滑油を供給することができる。
また、前記潤滑油流路に供給された潤滑油を前記オイル室に回収するための回収路を有し、少なくとも前記軸受は、前記回収路上に設けられていることが望ましい。
このように回収路を設けることにより潤滑油を有効に利用することができ、回収路上に軸受やタイミングギアを設けることにより確実にそれらに潤滑油を供給することができる。
また、前記潤滑油流路から供給される潤滑油を貯留するオイル溜を備え、一定流量を前記軸受に供給するために、貯留された前記オイル溜から前記軸受に向かう絞りを持つ供給路と、残りの流量がオイル室に回収されるようオイル室に連通した回収路を有するように構成してもよい。
このように構成すれば、軸受部へのオイル供給量を調整することができる。このため、軸受部へのオイル供給量が多い場合に、消費電力の増加、軸受部の過剰発熱により過予圧が発生し、軸受の寿命の大幅な低下を招くという課題を解決することができる。
本発明によれば、縦置に配置されたロータを回転自在に固定するための軸受及びタイミングギアに潤滑油を供給する真空ポンプにおいて、前記軸受及びタイミングギアに十分な潤滑油を供給することができ、キャビテーション発生を抑制することのできる真空ポンプを提供することができる。
以下、本発明に係る真空ポンプの実施の形態について図面に基づき説明する。図1は本発明に係る真空ポンプの実施の形態を模式的に示す断面図である。
図示するように、この真空ポンプ1Aは、縦置に配置された一対のスクリューロータ2、3を備え、この一対のスクリューロータ2、3はロータハウジング4の内部に収納されている。
また、前記一対のスクリューロータ2、3とロータハウジング4によって作動室7が形成される。この作動室7には吸気口(図示せず)からプロセスガス(反応生成ガス)が導入され、前記一対のスクリューロータ2、3の回転に伴い、作動室7内のプロセスガスは、移送と、必要に応じて圧縮がなされ、排気口(図示せず)から排気されるように構成されている。
真空ポンプ1Aにおけるスクリューロータ2は、そのロータ軸5が、ロータ下方に設けられた軸受6,7及びさらに下方に設けられた軸受23により支持されている。また、スクリューロータ3は、そのロータ軸8が、ロータ下方に設けられた軸受9、10及びさらに下方に設けられた軸受24により支持されている。したがって、スクリューロータ2、3は、共にロータハウジング4に対して回転可能となされている。
また、ロータ軸5の下端部には、タイミングギア11が設けられ、ロータ軸8の下端部には、前記タイミングギア11に噛み合うタイミングギア12が設けられている。
そして、それらタイミングギア11、12が互いに噛み合い、ロータ軸5、8が共に回転することにより、一対のスクリューロータ2、3が回転するように構成されている。
尚、ロータ軸8にはモータ13が接続され、ロータ軸8が駆動軸として機能し、ロータ軸5が被動軸として機能するようになされている。
また、真空ポンプ1の底部には、オイルハウジング25が設けられ、このオイルハウジング25によって潤滑油26が貯溜されるオイル室27が形成されている。尚、前記タイミングギア11、12はこのオイル室27に収容されている。
また、ロータ軸5の下端は、オイル室27においてタイミングギア11よりも下方に延設され、その下端部には後述する加圧部(加圧手段)30が設けられている。この加圧部30は、オイル室27の潤滑油26に浸され、オイルハウジング25に固定もしくは一体形成されたシリンダ28内に収容されている。
この加圧部30並びに、軸受6、7、23の拡大図を図2に示す。図2に示すように、シリンダ28には側部に貫通孔28aが形成され、この貫通孔28aを通ってオイル室27内の潤滑油26がシリンダ28内に供給されるようになされている。
ロータ軸5の下端部(先端)には、略円柱形の加圧部30が設けられ、この加圧部30がシリンダ28内に収容されている。また、加圧部30の周囲には、この加圧部30が回転することにより下方への突出圧を発生させるための螺子溝30aが形成されている。加圧部30を含むロータ軸5には、その軸方向に沿って潤滑油流路5aが穿設され、加圧部30の下面には潤滑油流路5aに連通する流入口5bが形成されている。
また、ロータ軸5において、軸受6、7よりやや上方には、径方向に向かう潤滑油流路5cが形成され、軸方向に形成された潤滑油流路5aと連通している。この潤滑油流路5cは軸受6、7上方の軸表面に開口することにより、軸受6、7に連通している。
このように、ロータ軸5には、加圧部30と潤滑油流路5a、5cとが形成される。この構成において、ロータ軸5が所定方向に回転すると、加圧部30により下方に向かう突出圧Fが発生する。そして、この突出圧Fによりシリンダ28内の潤滑油26は加圧部30下面の流入口5bから潤滑油流路5aに供給され、上方に流れて径方向の潤滑油流路5cに供給されるようになされている。
そして、潤滑油流路5cに供給された潤滑油は、ロータ軸5の回転により生じる遠心力により、ロータ軸5周囲に吐出されるようになされている。
また、軸受6、7の上方の空間において、潤滑油流路5cよりも下方には、潤滑油流路5cからロータ軸5周囲に吐出された潤滑油を一時的に貯留するリング状のオイル溜35が設けられている。
このため、ロータ軸5周囲に吐出された潤滑油は、前記オイル溜35に貯留された後、オーバーフローすることにより軸受6、7に偏りなく、全体的に万遍に供給される。
また、図1に示すように、前記オイル溜35と同様の構成であるオイル溜36がロータ軸8の周囲に設けられている。このオイル溜36は、軸受9、10の上方に設けられ、ロータ軸5側のオイル溜35との間に潤滑油流路37が形成されることによりオイル溜35と連通している。
このため、ロータ軸5側でオイル溜35に貯留される潤滑油は、そこでオーバーフローする前に潤滑油流路37を通ってロータ軸8側のオイル溜36に貯留される。したがって、オイル溜35、36からは略同時に潤滑油のオーバーフローが生じ、ロータ軸5側においては軸受6,7に、ロータ軸8側においては軸受9、10に潤滑油が上方から供給されるように構成されている。
また、オイル溜35、36とオイル室27との間には、潤滑油の回収路38、39が夫々形成され、潤滑油をオイル室27に回収可能な構成となされている。ロータ軸5側においては、回収路38上に軸受6、7と軸受23が設けられ、ロータ軸8側においては、回収路39上に軸受9、10と軸受24が設けられている。
尚、ロータ軸8側において、軸受24に対しては、その上方から潤滑油が供給されるが、図1に示すように、その潤滑油は横方向に形成された回収路39からの供給となる。このため軸受24の上方にはオイル溜40が設けられ、回収路39から供給される潤滑油を一時的に貯留した後、オーバーフローさせて軸受24に均一に潤滑油を供給するようになされている。
また、ロータ軸5側において軸受23に供給された潤滑油は、その後、タイミングギア11の上面に供給され、ロータ軸8側において軸受24に供給された潤滑油は、タイミングギア12の上面に供給される。ここで、図1に示すように、タイミングギア11の厚さ寸法はタイミングギア12の厚さ寸法よりも小さく形成されている。この構造により、タイミングギア11の上面に供給された潤滑油はロータ軸5の回転に伴う遠心力により軸周辺に拡がり、タイミングギア12の側面段部14に潤滑油が供給され、タイミングギア11とタイミングギア12との噛み合い部へ潤滑油が供給されるようになされている。
タイミングギア11、12に供給された潤滑油は、その後、下方に落ちてオイル室27の潤滑油として回収されるようになされている。
尚、両タイミングギア11、12が同じ厚さ寸法でも上下に少しずらすことにより同じ効果を出すことができる。
このように構成された真空ポンプ1Aが運転開始されると、モータ13の駆動によりロータ軸8が駆動軸として回転し、タイミングギア12、11が相互に噛み合って被動軸であるロータ軸5が回転する。これによりロータ3、2が所定速度で回転し、真空ポンプとして機能する。
一方、ロータ軸5が回転することにより、オイル室27においてシリンダ28に収容された加圧部30がロータ2の回転に同期して回転する。加圧部30には、その周囲に螺子溝30aが形成されているため、前記回転により下方に向かう突出圧Fが生じる。
シリンダ28内には、貫通孔28aを通って潤滑油26が常時供給されており、その潤滑油26は前記突出圧Fにより下方へ押し込まれた後、さらに突出圧Fにより加圧部30の下面の流入口5bから潤滑油流路5aに供給され、上方に向けて流される。
ここで、ロータ2の回転に合わせて回転する加圧部30は、シリンダ28内に周囲が覆われた状態であるため、突出圧Fは下方にのみ向けて発生し、この突出圧Fにより、潤滑油26は加圧部30下面の流入口5bから潤滑油流路5aに効率的に供給される。
尚、シリンダ28を設けない場合、加圧部30が回転すると、潤滑油26を撹拌し、突出圧が遠心方向に分散するため、下方に向かう突出圧が小さくなり、潤滑油26を加圧部30下面の流入口5bから潤滑油流路5aに供給し難くなる。しかしながら、シリンダ28を設けることによって、その問題を解決することができる。
さらに、シリンダ28を設けない場合、加圧部30周辺の潤滑油26に渦が発生し、潤滑油26を加圧部30に十分に供給できないという問題があるが、シリンダ28を設けることによって、その問題も解決することができる。尚、この場合、シリンダ28の上端は、図示するように潤滑油26の液面から上方に突出しているほうが好ましいが、液面内にあっても相当の効果を得ることができる。
また、シリンダ28内に加圧部材30が収容されるため、ロータ2の回転数に応じた突出圧Fが確実に発生し、潤滑油26に対し常に下方に向かう突出圧Fが与えられ、圧力Fの大きさに応じた高い位置まで、潤滑油26が十分に供給される。
このようにしてロータ軸5の潤滑油流路5aを上方に向けて流れる潤滑油26は、その上端に達した後、横方向に形成された潤滑油流路5cに供給される。
そして、ロータ軸5の回転に伴う遠心力によって、潤滑油が潤滑油流路5cからロータ軸5の周囲に吐出され、オイル溜35、36に貯留される。
オイル溜35、36に貯留された潤滑油はオーバーフローすることによって、下方の回収路38、39に夫々流れ落ちる。これにより回収路38においては、その途中に設けられた軸受6、7、23、さらにタイミングギア11に潤滑油が供給され、回収路39においては、その途中に設けられた軸受9、10、24、さらにタイミングギア12に潤滑油が供給される。
そして、タイミングギア11、12に供給された潤滑油は下方に流れ落ちることによりオイル室27の潤滑油として回収される。
以上のように、本発明に係る真空ポンプの実施の形態によれば、加圧部30を設けることにより、ポンプ運転中は潤滑油に対し常に下方に向けて突出圧Fを与えることができ、この突出圧Fにより確実に高い位置まで潤滑油を供給し、全ての軸受及びタイミングギアに対し十分な潤滑油を供給することができる。
尚、前記実施の形態においては、突出圧Fにより潤滑油を上方に流すための潤滑油流路をロータ軸5内に穿設したものとしたが、本発明にあっては、その構成に限定されず、例えば図3に示す真空ポンプ1Bのように、加圧部30(の下方)と軸受6、7(の上方)とを連通するパイプ45により潤滑油流路を形成してもよい。この図3においては、図1と同様の部材については同じ符号で示している。
また、前記実施の形態における真空ポンプは1段のポンプとして図示したが、図4に示すように2段構成であってもよい。この図4においては、図1に示した真空ポンプ1A(図3の真空ポンプ1Bでもよい)の前段に、同様の構成を有する真空ポンプ1Cが配置されている。真空ポンプ1Cにおいて、真空ポンプ1Aと同様の部材については同じ符号で示している。
この2段ポンプにおいては、後段の真空ポンプ1Aのオイル室27は大気状態であるが、前段の真空ポンプ1Cにおけるオイル室27は真空状態となって、潤滑油表面に作用する大気圧が無くなり、潤滑油を押し上げる力がその分弱くなる。
しかしながら、本発明の真空ポンプの構成によれば、前段の真空ポンプ1Cにおいてオイル室27の潤滑油に対し常に下方に向けて突出圧を与えることができるため、真空状態であっても十分に潤滑油を上方へ供給することができる。
また、前記実施の形態においては、一対のロータ軸5、8のうち、ロータ軸5のみに加圧部30を設けた例を示したが、その構成に限定されることなく、図5に示すように、ロータ軸8にも加圧部30を設ける構成であってよい。
このとき図示するように、軸内に流路を形成する場合には、軸方向に潤滑油流路8a、径方向に潤滑油流路8cが形成され、加圧部30によって下方に突出圧が与えられた潤滑油は加圧部30下面の流入口8bから潤滑油流路8aに供給される。
また、ロータ軸8において、潤滑油流路は図3に示すように加圧部30(の下方)と軸受9、10(の上方)とを連通するパイプ(図示せず)により形成されてもよい。
また、ロータ軸5、8に設けられる加圧部30はロータ軸と一体形成されてもよいが、図5に示すように、別部材として設けられてもよい。
また、前記実施の形態においては、加圧部30に螺子溝30aを形成し、加圧部30を軸周りに回転させることにより下方に向かう突出圧Fを発生させる構成としたが、本発明にかかる真空ポンプの加圧部材にあっては、それに限定されず、図6に示すように、加圧部30の周囲にスクリュー羽根30bを設け、その加圧部30を軸周りに回転させることにより突出圧Fを発生させるようにしてもよい。
また、軸受部のオイルの供給量が多いと、消費電力の増加、軸受部の過剰発熱により過予圧が発生し、軸受の寿命の大幅な低下を招く。そこで、オイル溜35,36をオーバーフローしたオイルが軸受6,7,9,10に直接流入する構造に限定せず、図7に示す構造を用いてもよい。
即ち、図7に示す構造では、潤滑油流路5aから吐出される流量Q1のうち、軸受6,7,9,10に、夫々潤滑するのに必要な一定流量Q3だけがオイル溜35、36に形成された貫通孔35a、36a(絞りを持つ供給路)を通って供給される。そして、残りの流量Q2は、連通路(回収路、図示せず)により直接、オイル室27に戻るようになされている(Q1=Q2+(2×Q3))。
また、図7において、オイル室27に連通する流通路のオイル戻り吸入穴Zが、潤滑油流路37の内側面に形成されている。軸受6,7,9,10に供給されるオイル流量Q3は、潤滑油流路37内のオイル戻り吸入穴Z径及び潤滑油流路37に対するオイル戻り吸入穴Zの上下方向の相対位置を変えることにより、潤滑油液面高さを変化させ、調整することができる。
本発明は、半導体製造工程等の反応生成ガスを流す工程で使用するスクリューロータを備える真空ポンプに好適に用いることができる。
図1は、本発明に係る真空ポンプの実施の形態を模式的に示す断面図である。 図2は、図1の真空ポンプが有する加圧部の拡大断面図である。 図3は、本発明の真空ポンプが有する潤滑油流路の他の形態を示す図である。 図4は、本発明の真空ポンプを2段構成にした形態を示す図である。 図5は、本発明の真空ポンプにおいて、一対のロータ軸の双方に加圧部を設けた形態を示す図である。 図6は、本発明の真空ポンプにおいて、加圧部の他の形態を示す図である。 図7は、本発明の真空ポンプにおいて、オイル溜の他の形態を示す図である。 図8は、従来の真空ポンプにおいて、潤滑油を汲み上げる機能を説明するための断面図である。
符号の説明
1A 真空ポンプ
1B 真空ポンプ
1C 真空ポンプ
2 スクリューロータ
3 スクリューロータ
4 ロータハウジング
5 ロータ軸
5a 潤滑油流路
5b 流入口
5c 潤滑油流路
6 軸受
7 軸受
8 ロータ軸
9 軸受
10 軸受
11 タイミングギア
12 タイミングギア
13 モータ
23 軸受
24 軸受
26 潤滑油
27 オイル室
28 シリンダ
28a 貫通孔
30 加圧部(加圧手段)
30a 螺子溝
30b スクリュー羽根
35 オイル溜
35a 貫通孔(絞りを持つ供給路)
36 オイル溜
36a 貫通孔(絞りを持つ供給路)
38 回収路
39 回収路
40 オイル溜
45 パイプ(潤滑油流路)

Claims (10)

  1. スクリューロータがロータ軸に接続され、前記ロータ軸が軸受により回転可能に支持されると共に、前記軸受の下方に潤滑油を貯留するオイル室が設けられた真空ポンプであって、
    前記ロータ軸に設けられ、前記スクリューロータの回転により生じる回転力により、前記オイル室の潤滑油に対し下方に向けて突出圧を発生させる加圧手段と、前記オイル室の潤滑油に連通すると共に前記軸受に連通する潤滑油流路とを備え、
    前記加圧手段が発生した突出圧により前記潤滑油流路に潤滑油を供給し、潤滑油を前記軸受に供給することを特徴とする真空ポンプ。
  2. 前記加圧手段は、前記ロータ軸の下端部に設けられると共にシリンダ内に収容され、
    前記シリンダと前記加圧手段との間には、前記オイル室の潤滑油が供給され、
    前記加圧手段は、前記シリンダ内で前記突出圧を発生し、前記潤滑油流路に潤滑油を供給することを特徴とする請求項1に記載された真空ポンプ。
  3. 前記シリンダの周囲には、貫通孔が形成され、該シリンダ内の潤滑油は前記貫通孔を介して供給されることを特徴とする請求項2に記載された真空ポンプ。
  4. 前記加圧手段は、前記ロータ軸と同軸の円柱周面に螺子溝が形成され、前記ロータ軸と共に回転することにより、下方に向かう突出圧を発生させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された真空ポンプ。
  5. 前記加圧部材は、周囲にスクリュー羽根が設けられ、該加圧部材が軸周りに回転することにより、下方に向かう突出圧を発生させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された真空ポンプ。
  6. 前記潤滑油流路は、前記ロータ軸内に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された真空ポンプ。
  7. 前記潤滑油流路は、前記加圧手段と前記軸受とを連通するパイプにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された真空ポンプ。
  8. 前記軸受の上方に形成されると共に、前記潤滑油流路に連通し、前記潤滑油流路から供給される潤滑油を貯留するオイル溜を備え、
    前記オイル溜に貯留された潤滑油は、該オイル溜からオーバーフローすることにより前記軸受に供給されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された真空ポンプ。
  9. 前記潤滑油流路に供給された潤滑油を前記オイル室に回収するための回収路を有し、
    少なくとも前記軸受は、前記回収路上に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された真空ポンプ。
  10. 前記潤滑油流路から供給される潤滑油を貯留するオイル溜を備え、
    一定流量を前記軸受に供給するために、貯留された前記オイル溜から前記軸受に向かう絞りを持つ供給路と、残りの流量がオイル室に回収されるようオイル室に連通した回収路を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された真空ポンプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012159161A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Orion Machinery Co Ltd 軸受の内輪用ロックナット及び二軸回転ポンプ
CN103047146A (zh) * 2012-12-29 2013-04-17 中国科学院沈阳科学仪器股份有限公司 一种立式/角度式真空干泵的供油系统
CN113482914A (zh) * 2021-08-13 2021-10-08 上海尚实能源科技有限公司 一种涡桨发动机齿轮油泵

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