JP2009114386A - ゴム組成物および空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム組成物および空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009114386A JP2009114386A JP2007291090A JP2007291090A JP2009114386A JP 2009114386 A JP2009114386 A JP 2009114386A JP 2007291090 A JP2007291090 A JP 2007291090A JP 2007291090 A JP2007291090 A JP 2007291090A JP 2009114386 A JP2009114386 A JP 2009114386A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- parts
- silica
- rubber composition
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
- Y02T10/86—Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
Description
次の式(2)で示される加硫促進剤(X)をゴム成分100質量部に対して、0.1〜5質量部含んだタイヤトレッド用のゴム組成物である。
本発明において、より好ましい形態は、ゴム成分100質量部に対して、
(a)平均一次粒子径が20nm以上のシリカを10質量部以上と、
(b)平均一次粒子径が20nm未満のシリカを5質量部以上含み、
シリカの合計が15〜150質量部配合されている請求項1に記載のタイヤトレッド用のゴム組成物である。
ゴム成分は、ジエン系合成ゴムまたはジエン系合成ゴムと天然ゴムとの混合物からなるゴム成分が用いられる。ジエン系合成ゴムとしては、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)などがあげられる。これらのゴムは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリカは、とくに制限はなく、従来ゴム補強用として慣用されているもの、たとえば乾式法シリカ、湿式法シリカなどのなかから適宜選択して用いることができる。
(a)平均一次粒子径が20nm以上のシリカ(1)を10質量部以上と、
(b)平均一次粒子径が20nm未満のシリカ(2)を5質量部以上
含んでいることが望ましい。
本発明において、シランカップリング剤として、次の式(1)で示されるシランカップリング剤(A)を前記シリカの配合量の0.1〜20質量%が配合される。
本発明では、上記シランカップリング剤(A)を用いることで、ゴム組成物にシリカを配合することによる粘度の増加を軽減しゴム組成物の加工性を改善することができる。特に、平均一次粒子径が20nm未満のシリカ(1)をシリカ(2)とともに配合することによる粘度の増加を効果的に軽減することができる。シランカップリング剤(A)の配合量は、前記シリカの配合量の2〜16質量%、特に5〜10質量%が好ましい。
式(3)中、nは1〜3の整数、mは1〜4の整数、xはポリスルフィド部の硫黄原子の数を表わし、xの平均値は2.1〜4である。
ゴム組成物はジエン系ゴム100質量部に対して加硫剤として硫黄を好ましくは0.5〜3.0質量部、より好ましくは1.0〜2.0質量部配合する。硫黄の配合量が0.5質量部未満では加硫速度が遅くなり、加硫不足になる傾向があり、3.0質量部をこえると逆に加硫速度が速くなり、スコーティングする傾向がある。
本発明のゴム組成物は、次の式(2)で示される加硫促進剤(X)をゴム成分100質量部に対して、0.1〜5質量部、好ましくは0.2〜4質量部含んでいる。
加硫促進剤(X)は、反応性が高く、シリカが加硫促進剤を吸着して加硫速度を遅延するのを効果的に防止する。加硫促進剤(X)の配合量が0.1質量部未満では加硫を促進する効果が小さい傾向にあり、5質量部を超えるとブルーミングが生じる。
本発明のゴム組成物は、充填剤としてカーボンブラックを配合できる。カーボンブラックは、補強性、耐摩耗性を向上し、発熱を抑制すると共にゴム組成物中の分散性を改善するために、例えば、BET法で測定した窒素吸着比表面積(N2SA)が70〜300m2/gのものが使用される。例えば、HAF、ISAF、SAFなどが使用できる。
本発明のゴム組成物は、その他の配合剤が使用できる。例えば、パラフィン系、アロマ系、ナフテン系のプロセスオイルなどの軟化剤;クマロンインデン樹脂、ロジン系樹脂、シクロペンタジエン系樹脂などの粘着付与剤;ステアリン酸、酸化亜鉛などの加硫助剤等を本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて適宜配合することができる。
本発明のゴム組成物は、通常2段の工程を経て混練りされる。第1工程では、前記ジエン系ゴム、シリカおよびシランカップリング剤および必要に応じて適宜配合される配合剤が混練りされる。第1工程での混練り温度は通常の混練り温度である130〜140℃とする。
<ゴム組成物の調製>
表1に示す配合のうち、硫黄、加硫促進剤以外の成分を混合し、バンバリーミキサーで150℃で3分間混練りした。つぎに、硫黄、加硫促進剤CBS、加硫促進剤DPG、加硫促進剤(X)を加えてロール温度120℃で5分間混練りし各種供試ゴム組成物を得た。これらの配合物を170℃で20分間プレス加硫して加硫物を得、これらについて以下に示す各特性の試験を行なった。
(注2)シリカ(1):デグッサ社製のウルトラシルU360(平均一次粒子径:28nm、N2SA:50m2/g)。
(注3)シリカ(2):デグッサ社製のウルトラシルVN3(平均一次粒子径:15nm、N2SA:175m2/g)。
(注4)シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
(注5)シランカップリング剤(A):化学式(1)に示す化合物において、q=j=3、k=l=7。
(注6)アロマチックオイル:出光興産(株)製「ダイアナプロセスAH−24」。
(注7)酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製、「亜鉛1号」。
(注8)ステアリン酸:日本油脂(株)社製、「椿」。
(注9)老化防止剤:住友化学(株)社製、「アンチゲン6C」(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン。
(注10)ワックス:大内新興化学(株)社製、「サンノックN」。
(注11)硫黄:軽井沢硫黄(株)社製、「粉末硫黄」。
(注12)加硫促進剤CBS:大内新興化学(株)社製、「ノクセラーCZ」(N−シクロへキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)。
(注13)加硫促進剤DPG:大内新興化学(株)社製、「ノクセラーD」(N,N’−ジフェニルグアニジン)。
(注14)加硫促進剤(X):大内新興化学(株)社製、「ノクセラーTBzTD」。
<ゴム組成物の特性>
ムーニー粘度:JIS K6300に基づき、100℃で測定した。結果を比較例を100として指数表示した。値が大きいほど、加工性に優れていることを示す。
表1に示す配合で得られたゴム組成物をトレッドゴムに用いて、タイヤサイズ(195/65R15)の乗用車用ラジアルタイヤを試作した。
<転がり抵抗指数>
転がり抵抗試験機を用いて、試作タイヤをリム(15×6JJ)に装着し、内圧が230kPa、荷重が230kPa、速度80km/hで走行させたときの転がり抵抗を測定し、比較例1を100としたときの相対値を指数で表示した。指数が大きいほど転がり抵抗は小さいことを示す。
湿潤アスファルト路面にて初速度100km/hからの制動距離を求めた。比較例1を100としたときの相対値を指数で表示した。指数が大きいほどウエットグリップ性に優れていることを示す。
試作タイヤを実車走行させ、30000km走行後のパターン溝深さを求めた。比較例1を100としたときの相対値を指数で表示した。指数が大きいほ耐摩耗性が優れていることを示す。
試作タイヤを車両(国内生産車:FF2000cc)の前車に装着し、テストコースを実車走行し、ドライバーの官能評価により操縦安定性を評価した。10点評価とし、比較例1を6点として相対評価を行った。数字が大きいほど操縦安定性に優れている。
上記タイヤ特性の評価方法で得られた結果を、表1に示している。比較例1は、シランカップリング剤(A)および加硫促進剤(X)のいずれも配合していない例であり、比較例2はシランカップリング剤(A)は配合しているが、加硫促進剤(X)は配合していない例である。実施例1と実施例2は、シリカ(1)とシリカ(2)の配合比率を変えている。
Claims (3)
- ゴム成分100質量部に対して、
(a)平均一次粒子径が20nm以上のシリカを10質量部以上と、
(b)平均一次粒子径が20nm未満のシリカを5質量部以上含み、
シリカの合計が15〜150質量部配合されている請求項1に記載のタイヤトレッド用のゴム組成物。 - 請求項1または2に記載のゴム組成物をタイヤトレッド部に用いた空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007291090A JP5339174B2 (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | ゴム組成物および空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007291090A JP5339174B2 (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | ゴム組成物および空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009114386A true JP2009114386A (ja) | 2009-05-28 |
JP5339174B2 JP5339174B2 (ja) | 2013-11-13 |
Family
ID=40781878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007291090A Expired - Fee Related JP5339174B2 (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | ゴム組成物および空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5339174B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006232917A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物 |
JP2006249069A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-09-21 | Degussa Ag | メルカプトシラン |
JP2008231416A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-10-02 | Bridgestone Corp | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ |
JP2009280699A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Bridgestone Corp | タイヤ |
JP2010031122A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Bridgestone Corp | トレッド用ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ |
JP2010514908A (ja) * | 2006-12-28 | 2010-05-06 | コンチネンタル アクチェンゲゼルシャフト | ブロックト・メルカプトシランカップリング剤を含有するタイヤ組成物および部品 |
JP2010189613A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Bridgestone Corp | タイヤ |
-
2007
- 2007-11-08 JP JP2007291090A patent/JP5339174B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006249069A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-09-21 | Degussa Ag | メルカプトシラン |
JP2006232917A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物 |
JP2010514908A (ja) * | 2006-12-28 | 2010-05-06 | コンチネンタル アクチェンゲゼルシャフト | ブロックト・メルカプトシランカップリング剤を含有するタイヤ組成物および部品 |
JP2008231416A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-10-02 | Bridgestone Corp | ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ |
JP2009280699A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Bridgestone Corp | タイヤ |
JP2010031122A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Bridgestone Corp | トレッド用ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ |
JP2010189613A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Bridgestone Corp | タイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5339174B2 (ja) | 2013-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5006617B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ | |
JP4823846B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたトレッド、サイドウォールを有するタイヤ | |
JP5074077B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP4088261B2 (ja) | トレッド用ゴム組成物 | |
JP5415740B2 (ja) | ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2009120819A (ja) | ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP5147346B2 (ja) | ゴム組成物の製造方法および空気入りタイヤ | |
JP2008050570A (ja) | ゴム組成物ならびにそれを用いたトレッドおよび/またはサイドウォールを有するタイヤ | |
JP2007197671A (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ | |
JP4405849B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ | |
JP2001164051A (ja) | タイヤ用ゴム組成物およびそれをタイヤトレッドに用いた空気入タイヤ | |
JP5117035B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ | |
JP6152397B2 (ja) | ゴム組成物およびタイヤ | |
JP2007277482A (ja) | 紙繊維マスターバッチの製造方法および該紙繊維マスターバッチならびにタイヤ用ゴム組成物の製造方法 | |
JP7205227B2 (ja) | 加硫後ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP4646523B2 (ja) | ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP6152396B2 (ja) | ゴム組成物およびタイヤ | |
JP2018030973A (ja) | ゴム組成物およびその製造方法、並びに、前記ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ | |
JP3384793B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP4741061B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
JP2002363346A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP4843549B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP5214130B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ | |
JP5339174B2 (ja) | ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP2009209240A (ja) | 再生ゴム入りタイヤ用ゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100820 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120905 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120918 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130709 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130725 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5339174 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |