JP2009113889A - 振れ角補正装置および振れ角補正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オフセット検出部4は、吊り荷の振れ周期Tpの期間分だけサンプリング処理部3にてサンプリングされた振れ角検出値θdetを平均化することで、瞬時オフセット値θ0を検出し、平均化処理部5は、オフセット検出部4にて検出された瞬時オフセット値θ0を平均化することで、オフセット補償量θostを算出し、補償処理部7は、平均化処理部5にて算出されたオフセット補償量θostにて振れ角検出値θdetを補償する。
【選択図】 図2
Description
ここで、振れ角センサを用いた場合、何らかの方法で振れ角センサを校正する必要があり、例えば、例えば、特許文献1には、光ファイバージャイロセンサを振れ角センサに用いた時のオフセットを除去する方法が開示されている。
図5において、クレーン101は、ロープ104の下端に取り付けられた吊り荷103を吊り下げながら、レール102上を走行するようになっている。そして、このクレーン101の走行を制御するために、クレーン位置検出装置111、ロープ長検出装置112、振れ周期演算装置113、クレーン移動目標指令装置114、速度パターン発生装置115、振れ角センサ116、振れ角センサ校正装置117、フィードバック制御指令発生装置118、加算器119、走行モータ制御装置120および速度制御モータ121が設けられている。また、振れ角センサ116としては、2軸計測用光ファイバージャイロセンサが設けられ、吊り荷103の巻き上げ/巻き下げを制御するために、ロープ長目標指令装置122、巻きモータ制御装置123および巻きモータ124が設けられている。
振れ周期演算装置113は、ロープ長検出装置112からの検出信号に基づいて、吊り荷103の振れ周期を演算するもので、ロープ長検出装置112からの吊りロープ情報に基づいて振れ周期を演算することができる。
ここで、特許文献1に開示されているように、巻き上げ時のみに振れ角を校正する方法では、トロリー111が目標位置に到達できない場合には校正することができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、振れ角のオフセット量が外乱などで横行中に変化する場合においても、振れ角フィードバック制御の安定性を維持しつつ、振れ角を校正することが可能な振れ角補正装置および振れ角補正方法を提供することである。
また、請求項3記載の振れ角補正装置によれば、前記吊り荷の振れ周期は、前記吊り荷の振れ角の最大値と最小値との間を推移するのにかかる時間から算出することを特徴とする。
また、請求項5記載の振れ角補正方法によれば、懸垂式クレーンのトロリーの横行状態を判定するステップと、前記懸垂式クレーンの吊り荷の振れ周期の期間分だけサンプリングされた振れ角検出値を平均化することで、瞬時オフセット値を検出するステップと、前記トロリーの横行が停止状態にあるか、または横行指令がないときに検出された瞬時オフセット値を平均化することで、オフセット補償量を算出するステップと、前記オフセット補償量にて前記振れ角検出値を補償するステップとを備えることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る振れ角補正装置が適用されるコンテナクレーンの概略構成を示す側面図である。
図1において、岸壁33には、コンテナクレーン30が設置され、コンテナクレーン30には、岸壁33とコンテナ船31との間に架設されたガータ39が設けられている。そして、ガータ39に沿って移動できるようにトロリー34が支持され、トロリー34には、ロープ35を介して吊り下げられたスプレッダ36が付随して設けられるとともに、吊り荷の振れ角を検出する振れ角センサ2が取り付けられている。なお、スプレッダ36は、コンテナ船31に積み上げられている荷役32を掴持することができる。ここで、コンテナクレーン30の吊り荷は、スプレッダ36にて荷役32が掴持されている場合は、スプレッダ36および荷役32、スプレッダ36にて荷役32が掴持されていない場合は、スプレッダ36のみである。また、振れ角センサ2としては、例えば、スプレッダ36および荷役32の振動の様子を撮像するCCDカメラなどの撮像装置を用いることができる。
そして、岸壁33に停泊しているコンテナ船31から荷役32を陸揚げする場合、岸壁33上で静止していたトロリー34がガータ39に沿って移動し、コンテナ船31上で停止される。そして、ロープ35を繰り出すことでスプレッダ36を下降させ、コンテナ船31上に積まれている荷役32をスプレッダ36にて掴持させる。そして、荷役32がスプレッダ36にて掴持されると、ロープ35を巻き上げることでスプレッダ36を上昇させる。そして、スプレッダ36にて荷役32を掴持させたまま、トロリー34がガータ39に沿って岸壁33上に移動し、岸壁33に待機しているトラック38に荷役32が降ろされる。
図2において、図1の振れ角補正装置41には、振れ角センサ2にて検出された吊り荷の振れ角のオフセットを除去するオフセット除去部1が設けられ、オフセット除去部1には、サンプリング処理部3、オフセット検出部4、平均化処理部5、フィルタ処理部6、補償処理部7および動作判定処理部8が設けられている。なお、オフセット除去部1は、振れ角センサ2の校正だけでなく、振れ角センサ2にて検出された信号の直流成分も補正することができる。
θ0=(振れ周期Tpの期間にサンプリングされた振れ角検出値θdetの加算値)/
(振れ周期Tpの期間のサンプリング回数) ・・・(1)
T* p=2π√(L/g) ・・・(2)
ただし、gは重力加速度である。
そして、平均化処理部5は、オフセット検出部4から瞬時オフセット値θ0を受け取ると、図3に示すように、トロリー43の横行が停止状態にあるか、または横行指令がないときに検出された瞬時オフセット値θ0を平均化することでオフセット補償量θostを算出し、フィルタ処理部6に出力する。ここで、平均化処理部5は、トロリー43が横行状態にある場合には、トロリー43が横行状態にない時に算出された前回のオフセット補償量θostを出力することができる。
ここで、補償処理部7は、以下の(3)式にて振れ角補正値θmodを算出することができる。
θmod=θdet−θost ・・・(3)
これにより、風などの外乱による制御系へのオフセット成分を振れ角から除去することができ、オフセット成分が緩やかに変動する場合においても、速やかに振れ角を校正することが可能となる。
図4(a)に示すように、物理法則上クレーンの停止時に吊り荷の振れが残らないようにするために、移動目標位置までのクレーンの指令パターンnrefとして2段階の加減速パターンを用いたものとする。
一方、図4(d)に示すように、図4(a)の指令パターンnrefの速度指令がゼロの時には、図2の動作判定処理部8の出力はハイレベルになり、図4(a)の指令パターンnrefの速度指令がゼロでない時には、図2の動作判定処理部8の出力はロウレベルになる。
そして、図4(f)に示すように、オフセット補償量θostにて振れ角検出値θdetを補償することで、オフセットが除去された振れ角補正値θmodを得ることができる。
なお、サンプリング処理部3、オフセット検出部4、平均化処理部5、フィルタ処理部6、補償処理部7および動作判定処理部8は、プログラマブルコントローラなどのプログラムをコンピュータに実行させることで実現することができ、振れ角制御のアルゴリズムとともにプログラムに組み込むことができる。
また、図3の例では、オフセット補償量θostとして瞬時オフセット値θ0の2回分の平均値を求める方法について説明したが、任意の回数分の移動平均を用いるようにしてもよい。
2 振れ角センサ
3 サンプリング処理部
4 オフセット検出部
5 平均化処理部
6 フィルタ処理部
7 補償処理部
8 動作判定処理部
30 コンテナクレーン
31 コンテナ船
32 荷役
33 岸壁
34 トロリー
35 ロープ
36 スプレッダ
37 電気室
38 トラック
39 ガータ
40 クレーン制御装置
41 振れ角補正装置
Claims (5)
- 懸垂式クレーンのトロリーの横行状態を判定する動作判定処理手段と、
前記懸垂式クレーンの吊り荷の振れ角検出値から瞬時オフセット値を繰り返し検出するオフセット検出手段と、
前記トロリーの横行が停止状態にあるか、または横行指令がないときに検出された瞬時オフセット値を平滑化することで、オフセット補償量を算出する平均化処理手段と、
前記オフセット補償量にて前記振れ角検出値を補償する補償処理手段とを備えることを特徴とする振れ角補正装置。 - 前記オフセット検出手段は、前記懸垂式クレーンの吊り荷の振れ周期の期間分だけサンプリングされた振れ角検出値を平均化することで、瞬時オフセット値を検出することを特徴とする請求項1記載の振れ角補正装置。
- 前記吊り荷の振れ周期は、前記吊り荷の振れ角の最大値と最小値との間を推移するのにかかる時間から算出することを特徴とする請求項2記載の振れ角補正装置。
- 前記平均化処理手段は、前記瞬時オフセット値の移動平均に基づいて前記オフセット補償量を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の振れ角補正装置。
- 懸垂式クレーンのトロリーの横行状態を判定するステップと、
前記懸垂式クレーンの吊り荷の振れ周期の期間分だけサンプリングされた振れ角検出値を平均化することで、瞬時オフセット値を検出するステップと、
前記トロリーの横行が停止状態にあるか、または横行指令がないときに検出された瞬時オフセット値を平均化することで、オフセット補償量を算出するステップと、
前記オフセット補償量にて前記振れ角検出値を補償するステップとを備えることを特徴とする振れ角補正方法。
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