JP2009113594A - 後席用サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】後席の側部とドアトリムとの間の初期隙間が小さい場合でもサイドエアバッグ袋体の展開スペースを確保できるようにして、該サイドエアバッグ袋体の展開性を向上させることを目的とする。
【解決手段】側面衝突時に、インフレータ12が作動してサイドエアバッグ袋体14にガスが供給され、これによって該サイドエアバッグ袋体14が膨張展開し始める。このとき、サイドエアバッグ袋体14が取り付けられているアーム16が、インフレータ12からのガスの圧力により車両前方へ回動することで、サイドエアバッグ袋体14の展開スペースが確保される。これにより、サイドエアバッグ袋体14を、後席の側部とドアトリムとの間へ展開させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、後席用サイドエアバッグ装置に関する。
車室内の後部座席と車両のボディサイド部との間に配設され、車両に衝撃が加わった際に、エアバッグがドアトリムを押し広げて車両前方へ展開する後席用サイドエアバッグ装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−88774号公報
しかしながら、商品性を高める観点から、後席の範囲を車幅方向外側に拡大したり、ドアトリムやアームレストの幅を車室内側へ広げたりしようとすると、後席の側部とドアトリムとの間の初期隙間が小さくなってしまうと考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、後席の側部とドアトリムとの間の初期隙間が小さい場合でもサイドエアバッグ袋体の展開スペースを確保できるようにして、該サイドエアバッグ袋体の展開性を向上させることを目的とする。
請求項1の発明は、側面衝突時にガスを噴出可能なインフレータと、前記後席に対応して折畳み状態で配設され、前記インフレータからの前記ガスの供給を受けて膨張展開可能なサイドエアバッグ袋体と、前記後席のシートバックの側方に位置するドアオープニング部に沿って設けられ、前記サイドエアバッグ袋体が取り付けられ、前記インフレータからの前記ガスの圧力により車両前方へ回動可能に構成されたアームと、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の後席用サイドエアバッグ装置では、側面衝突時に、インフレータが作動してサイドエアバッグ袋体にガスが供給され、これによって該サイドエアバッグ袋体が膨張展開し始める。このとき、サイドエアバッグ袋体が取り付けられているアームが、インフレータからのガスの圧力により車両前方へ回動し、サイドエアバッグ袋体が後席の側部とドアトリムとの間へ展開する。このように、サイドエアバッグ袋体の膨張展開時にアームが車両前方へ回動することで、後席の側部とドアトリムとの間の初期隙間が小さい場合でもサイドエアバッグ袋体の展開スペースを確保することができる。これによってサイドエアバッグ袋体の展開性を向上させることが可能である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の後席用サイドエアバッグ装置において、前記アームは、前記サイドエアバッグ袋体の膨張圧により車両前方へ回動するように構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の後席用サイドエアバッグ装置では、側面衝突時に、サイドエアバッグ袋体の膨張圧でアームを車両前方に回動させて展開スペースを確保しながら、該サイドエアバッグ袋体を後席の側部とドアトリムとの間へ展開させることができる。即ち、サイドエアバッグ袋体の膨張圧でアームを回動させるという簡易な構成により、該サイドエアバッグ袋体の展開性を向上させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の後席用サイドエアバッグ装置において、前記インフレータと前記サイドエアバッグ袋体との間のガス供給路に、前記アームを車両前方へ回動させる方向に付勢するためのガス供給孔が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の後席用サイドエアバッグ装置では、側面衝突時には、アームが、サイドエアバッグ袋体の膨張圧と、ガス供給路のガス供給孔から噴出するガスの圧力とにより付勢される。このため、アームをより効率的に回動させることができ、これによってサイドエアバッグ袋体の展開性をより一層向上させることができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の後席用サイドエアバッグ装置において、前記アームの前記車室内側面は、シート表皮で覆われていることを特徴としている。
請求項4に記載の後席用サイドエアバッグ装置では、アームの車室内側面が、シート表皮で覆われているので、アームの部位を後席の意匠の一部とすることができる。このため、後席のシート幅をより大きく見せることができ、車両の商品性を高めることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の後席用サイドエアバッグ装置によれば、後席の側部とドアトリムとの間の初期隙間が小さい場合でもサイドエアバッグ袋体の展開スペースを確保できるようにして、該サイドエアバッグ袋体の展開性を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の後席用サイドエアバッグ装置によれば、簡易な構成によりサイドエアバッグ袋体の展開性を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の後席用サイドエアバッグ装置によれば、サイドエアバッグ袋体の展開性をより一層向上させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の後席用サイドエアバッグ装置によれば、車両の商品性を高めることができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係る後席用サイドエアバッグ装置10は、インフレータ12と、サイドエアバッグ袋体14と、アーム16とを有している。
インフレータ12は、側面衝突時にガスを噴出可能なガス発生手段である。このインフレータ12は、図示しないエアバッグECUからの作動電流を受けて作動するように構成され、エアバッグECUは、図示しない側突センサからの信号に基づいて車両18の側面衝突を判定した際に、インフレータ12に対して作動電流を流すように構成されている。
インフレータ12としては、ガス発生剤封入タイプのものを用いてもよいし、高圧ガス封入タイプのものを用いてもよい。インフレータ12の構成例について簡単に説明すると、前者のタイプの場合には、周面に複数のガス噴出口が形成された有底円筒形のハウジングと、このハウジング内に配設され燃焼することによりガスを発生するガス発生剤と、このガス発生剤の燃焼後の砕片を除去するフィルタと、ハウジングの開口側の端部に装着されてガス発生剤を燃焼させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成されている。
一方、後者のタイプの場合には、有底円筒形のハウジングと、このハウジング内に配設された圧力隔壁と、この圧力隔壁及びハウジングによって隔成された室内に封入されたアルゴン・ヘリウム等の混合ガスと、圧力隔壁の近傍に移動可能に配置され移動することにより圧力隔壁を破断させる移動部材と、ハウジングの開口側の端部に装着されて移動部材を移動させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成されている。後席用サイドエアバッグ装置10では、サイドエアバッグ袋体14が比較的小さくガス容量も少なくてよいことから、高圧ガス封入タイプのインフレータが用いられる場合が多い。
図2,図3に示されるように、インフレータ12は、例えばモジュールケース22に収納されている。インフレータ12には、例えば2本のスタッドボルト20が取り付けられており、該スタッドボルト20をモジュールケース22に通してナット24を締め付けることにより、インフレータ12がモジュールケース22に固定されている。モジュールケース22の後面には、スタッドボルト20及びナット24を用いて、取付けブラケット28が共締めされている。モジュールケース22は、該取付けブラケット28により、リヤホイールハウス26(図1)の車両上方に位置するボデーインナパネル36に固定されている。
図2に示されるように、取付けブラケット28は、例えばL字形に形成された金属部材であり、車幅方向外側に延びモジュールケース22に対して固定される取付け部28Aと、該取付け部28Aの車幅方向外側端部から例えば車両後方へ延びる固定部28Bとを有しており、該固定部28Bにおいてボデーインナパネル36の車両内側面に接合されている。このようにして、インフレータ12は、モジュールケース22に収納された状態で、後席32におけるシートバック34の側部34Aとボデーインナパネル36との間に配設されている。
図3に示されるように、インフレータ12のガス噴出口12Aは、車両上側に配置されている。このガス噴出口12Aには、ガス供給路30の一端が、例えばクランプ31を用いて接続されている。このガス供給路30は、インフレータ12とサイドエアバッグ袋体14との間に接続された可撓性を有する管状部材であり、インフレータ12からのガスをサイドエアバッグ袋体14へ供給可能に構成されている。
図2において、サイドエアバッグ袋体14は、後席32に対応して折畳み状態で配設され、インフレータ12からのガスの供給を受けて膨張展開可能に構成されている。具体的には、サイドエアバッグ袋体14は、後述するアーム16の前壁部16Aの後面に取り付けられて、後席32におけるシートバック34の側部34Aとボデーインナパネル36との間に配設されている。車両前方への展開速度を速める観点から、サイドエアバッグ袋体14は、例えば蛇腹折りにより折り畳まれている。サイドエアバッグ袋体14とインフレータ12のガス噴出口12Aとは、上記したガス供給路30により接続されている。このガス供給路30は、サイドエアバッグ袋体14と別体の部材であってもよいし、またサイドエアバッグ袋体14の一部として構成されていてもよい。
図2,図3において、アーム16は、後席32のシートバック34の側方に位置するドアオープニング部38に沿って設けられ、インフレータ12からのガスの圧力により車両前方へ回動可能に構成されている。またアーム16には、サイドエアバッグ袋体14が取り付けられている。本実施形態では、アーム16は、サイドエアバッグ袋体14の膨張圧により車両前方へ回動するように構成されている。
具体的には、アーム16は、前壁部16Aと、該前壁部16Aの上縁から車両後方へ延びる上壁部16Bと、前壁部16Aの下縁から車両後方へ延びる下壁部16Cと、前壁部16Aの両側縁から夫々車両後方へ延びる側壁部16Dとにより、車両後方側が開口した箱形状に形成され、モジュールケース22の車両前側に被さるように配設されている。
前壁部16Aの後面には、サイドエアバッグ袋体14が固定されており、該サイドエアバッグ袋体14は、上壁部16B、下壁部16C及び側壁部16Dで囲まれた範囲内に折畳み収納されている。サイドエアバッグ袋体14は、折畳み状態において、インフレータ12やモジュールケース22と、車両前後方向に近接又は当接している。
アーム16の下壁部16Cや折畳み状態におけるサイドエアバッグ袋体14の下端部は、モジュールケース22の下端部よりも車両下方まで延びているが、サイドエアバッグ袋体14の展開初期における反力をインフレータ12やモジュールケース22から効率的に得るために、例えばモジュールケース22の下端部をアーム16の下壁部16Cと同等の位置に設定してもよい。
アーム16の左右の側壁部16Dは、車両側面視でL字形に形成されており、上部が車両後方へ延設されている。この左右の側壁部16Dの後端部16Eは、モジュールケース22の上部を車幅方向両側から挟むように、該上部の車幅方向外側に夫々重なっている。アーム16は、このモジュールケース22の上部に設けられた支点40において、該モジュールケース22に対して回動可能に支持されている。図3に示されるように、支点40は、例えばインフレータ12のガス噴出口12Aよりも車両後方に設けられている。
支点40の構成は、側壁部16Dの後端部16Eとモジュールケース22の上部とに中心軸(図示せず)を差し込んだ、所謂ピン結合である。なお、支点40の構成はこれに限られるものではなく、例えばアーム16における左右の側壁部16Dの後端部16Eに、同軸線上においてモジュールケース22側へ突出する一対の円柱形突起部を設け、モジュールケース22の上部に、該円柱形突起部を支持する穴部を設けるようにしてもよい。即ち、車両前方へのアーム16の回動を支持できる構成となっていればよい。
図2に示されるように、後席32におけるシートバック34の側部34Aの側方には、リヤホイールハウス26(図1参照)やドアオープニング部38を覆うトリム42が配設されており、図3に示されるように、該トリム42を一部切り欠いた部位に、アーム16が配置されている。アーム16における前壁部16Aの前面は、トリム42と面一となるように構成されている。トリム42が、車両側面視において湾曲している場合には、アーム16の前壁部16Aも、該トリム42に沿って湾曲形成される。
アーム16が車両前方に回動する際には、その周囲のトリム42と干渉することがあり得る。このため、トリム42のうちアーム16の周囲に位置する部位、具体的には、前壁部16Aの上端及び下端に夫々近い部位は、アーム16との干渉が生じた際に容易に変形するように脆弱に構成されている。
アーム16は、通常時においては回動しないように、図示しない係止手段により係止されている。係止手段による係止は、インフレータ12からのガスが供給されて所定以上のサイドエアバッグ袋体14の膨張圧がアーム16に作用した際に解除されるようになっている。
また図3に示されるように、例えばアーム16の車両上方には、該アーム16の回動量の上限を定めるためのストッパ44が設けられている。図2に示されるように、このストッパ44は、ボデーインナパネル36の車両内側面に固定された支持部46により支持されて、車幅方向内側へ延びている。
アーム16の回動量は、サイドエアバッグ袋体14の展開領域に応じて定められる。例えば、サイドエアバッグ袋体14を比較的高い領域に展開させたい場合には、アーム16の回動量を大きくし、サイドエアバッグ袋体14を比較的低い領域に展開させたい場合には、アーム16の回動量を小さくする。またカーテンシールドエアバッグ装置(図示せず)が併設されている場合には、例えばアーム16がサイドドア48のベルトライン50を越えないように、該アーム16の回動量の上限を設定することが望ましい。カーテンシールドエアバッグ袋体と、アーム16やサイドエアバッグ袋体14との干渉を抑制できるからである。なおストッパ44の構成は、図示のものには限られない。
図7に示されるように、例えばアーム16の車室内側面である前壁部16Aの前面を、シート表皮68で覆うようにしてもよい。この例では、シートバック34のリクライニング等を考慮して、前壁部16Aの前面だけでなく、シートバック34側の側壁部16Dも、シート表皮68で覆われている。シートバック34の意匠と統一を図るため、シート表皮68としては、該シートバック34のシート表皮70と同等のものが用いられる。このようにアーム16における前壁部16Aの前面(車室内側面)をシート表皮68で覆うことで、アーム16の部位を後席32におけるシートバック34の意匠の一部とすることができる。このため、後席32におけるシートバック34のシート幅をより大きく見せることができ、車両の商品性を高めることができる。
次に、後席用サイドエアバッグ装置10の周辺部位について説明する。図2において、ボデーインナパネル36とボデーアウタパネル52とは、ドアオープニング部38に沿った接合部54において接合されている。この接合部54には、サイドドア48とボデーアウタパネル52との間の水密性や気密性を高めるためのウェザーストリップ56が取り付けられている。ウェザーストリップ56の車幅方向内側の端縁は、例えばアーム16やトリム42に接する位置まで延びている。
サイドドア48は、車幅方向外側に配置されるドアアウタパネル58と、車幅方向内側に配置されるドアインナパネル60とを例えばヘミング接合して構成されている。ドアインナパネル60の車室内側面には、内装材であるドアトリム62が設けられている。図1に示されるように、ドアトリム62の一部には、アームレスト64等も設けられている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図4において、本実施形態に係る後席用サイドエアバッグ装置10では、側突センサからの信号に基づいて、エアバッグECUが車両18の側面衝突の発生を判定すると、インフレータ12に対して点火電流が流される。この点火電流によりインフレータ12が作動することで、ガス噴出口12Aから多量のガスが噴出し、ガス供給路30を通じてサイドエアバッグ袋体14に供給される。これにより、サイドエアバッグ袋体14が膨張展開し始める。
サイドエアバッグ袋体14は、折畳み状態において、アーム16の上壁部16B、下壁部16C及び側壁部16Dで囲まれると共に、インフレータ12やモジュールケース22と、車両前後方向に近接又は当接しているので(図3参照)、サイドエアバッグ袋体14は、該インフレータ12やモジュールケース22により反力を取りつつ膨張する。その結果、サイドエアバッグ袋体14の膨張圧Pが、アーム16に対して車両前方に作用することとなる。
この膨張圧Pが所定値以上に達すると、係止手段(図示せず)によるアーム16の係止が解除され、サイドエアバッグ袋体14の膨張展開に伴って、アーム16が、支点40を中心として車両前方へ回動して行く。図5に示されるように、アーム16は、ストッパ44により規制されるまで車両前方に回動することができる。この際、アーム16がトリム42と干渉することが考えられるが、トリム42のうちアーム16の前壁部16Aの上端及び下端に夫々近い部位は、該アーム16との干渉が生じた際に容易に変形するので、該干渉によりアーム16の回動及びサイドエアバッグ袋体14の展開が妨げられることはない。
図6に示されるように、サイドエアバッグ袋体14の膨張展開時にアーム16が車両前方へ回動することで、後席32におけるシートバック34の側部34Aとドアトリム62との間の初期隙間が小さい場合でもサイドエアバッグ袋体14の展開スペースを確保することができる。また図5に示されるように、アーム16の回動量の上限がストッパ44により規制されることで、サイドエアバッグ袋体14が車両上方へ展開することが抑制され、サイドエアバッグ袋体14は車両前方へ矢印A方向に展開して行く。このようにして、図6に示されるように、サイドエアバッグ袋体14は、後席32に着座した乗員66とドアトリム62との間へ展開する。
即ち、本実施形態では、サイドエアバッグ袋体14の膨張圧でアーム16を回動させるという簡易な構成により、サイドエアバッグ袋体14の展開スペースを確保して、該サイドエアバッグ袋体14の展開性を向上させることができる。またこれによって、サイドエアバッグ袋体14による乗員66の保護性能を高めることができる。
(他の実施形態)
図8(A)に示される例では、インフレータ12とサイドエアバッグ袋体14との間のガス供給路30に、アーム16を車両前方へ回動させる方向に付勢するためのガス供給孔30Aが、例えば一箇所設けられている。具体的には、ガス供給孔30Aは、アーム16における上壁部16Bの下面に向けて形成されている。
アーム16を回動可能に支持する支点40は、例えばインフレータ12のガス噴出口12Aよりも車両後方に設けられている。これは、アーム16における上壁部16Bの下面とガス供給路30のガス供給孔30Aとを対向させることで、該ガス供給孔30Aから噴出するガスの圧力Cにより、アーム16をより効率的に付勢できるようにするためである。
この例では、図8(B)に示されるように、側面衝突時にインフレータ12が作動すると、ガス噴出口12Aから噴出したガスがガス供給路30内を矢印B方向に流れてサイドエアバッグ袋体14内へ供給されると共に、該ガスの一部がガス供給孔30Aから噴出して、アーム16における上壁部16Bの下面に噴き付けられる。即ち、この例では、側面衝突時には、アーム16が、サイドエアバッグ袋体14の膨張圧Pと、ガス供給孔30Aから噴出するガスの圧力Cとにより付勢されて、支点40を中心として車両前方へ回動する。このため、アーム16をより効率的に回動させることができ、これによってサイドエアバッグ袋体14の展開性をより一層向上させることができる。
上記構成では、サイドエアバッグ袋体14が蛇腹折りにより折り畳まれているものとしたが、これに限られず、例えばロール折りであってもよい。この場合、アーム16が車両前方へ回動してからサイドエアバッグ袋体14が車両下方へ展開するように構成される。またこの場合、アーム16を回動させる駆動力としてサイドエアバッグ袋体14の膨張圧を用いることができないので、ガス供給路30のガス供給孔30Aからのガスの圧力Cを駆動力とする。即ち、アーム16を回動させるための駆動力として、サイドエアバッグ袋体14の膨張圧やガス供給孔30Aからのガスの圧力Cを夫々単独で用いてもよいし、またこれらを適宜組み合わせて用いてもよい。
車両右側の後席に搭載された後席用サイドエアバッグ装置を、トリムを部分的に破断して示す縦断面図である。 後席用サイドエアバッグ装置を示す、図1における2−2矢視拡大断面図である。 後席用サイドエアバッグ装置を示す、拡大縦断面図である。 後席用サイドエアバッグ装置において、サイドエアバッグ袋体の膨張圧によりアームが車両前方に回動し始めている状態を示す拡大縦断面図である。 アームがストッパにより規制されるまで回動し、サイドエアバッグ袋体が車両前方へ展開している状態を示す拡大縦断面図である。 サイドエアバッグ袋体が、後席に着座した乗員とドアトリムとの間へ展開している状態を示す拡大横断面図である。 図2に対応する断面位置において、アームの車室内側面がシート表皮で覆われている例を示す拡大断面図である。 (A)後席用サイドエアバッグ装置において、ガス供給路にガス供給孔が設けられている例を示す拡大縦断面図である。(B)アームが、サイドエアバッグ袋体の膨張圧と、ガス供給孔から噴出するガスの圧力とにより付勢されて、車両前方へ回動している状態を示す拡大縦断面図である。
符号の説明
10 後席用サイドエアバッグ装置
12 インフレータ
14 サイドエアバッグ袋体
16 アーム
16A 前壁部(車室内側面)
30 ガス供給路
30A ガス供給孔
32 後席
34 シートバック
38 ドアオープニング部
42 トリム
68 シート表皮

Claims (4)

  1. 側面衝突時にガスを噴出可能なインフレータと、
    前記後席に対応して折畳み状態で配設され、前記インフレータからの前記ガスの供給を受けて膨張展開可能なサイドエアバッグ袋体と、
    前記後席のシートバックの側方に位置するドアオープニング部に沿って設けられ、前記サイドエアバッグ袋体が取り付けられ、前記インフレータからの前記ガスの圧力により車両前方へ回動可能に構成されたアームと、
    を有することを特徴とする後席用サイドエアバッグ装置。
  2. 前記アームは、前記サイドエアバッグ袋体の膨張圧により車両前方へ回動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の後席用サイドエアバッグ装置。
  3. 前記インフレータと前記サイドエアバッグ袋体との間のガス供給路に、前記アームを車両前方へ回動させる方向に付勢するためのガス供給孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の後席用サイドエアバッグ装置。
  4. 前記アームの前記車室内側面は、シート表皮で覆われていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の後席用サイドエアバッグ装置。
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