JP2009113443A - 微細形状転写シートの成形方法および微細形状転写シートの成形装置 - Google Patents
微細形状転写シートの成形方法および微細形状転写シートの成形装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】微細形状が表面に形成された金型の表面にシート状の樹脂基材を供給した後、プレート板により樹脂基材を金型に押圧して樹脂基材の表面に微細形状を転写する微細形状転写シートの成形方法ならびに成形方法であって、プレート板により押圧されるシート状の樹脂基材がその非成形面に保護フィルムが貼合されたものであることを特徴とする微細形状転写シートの成形方法。また、微細形状が表面に形成された金型と、金型の表面にシート状の樹脂基材を供給する機構と、金型の表面にシート状の樹脂基材を押圧するプレート板とを含む微細形状転写シートの成形装置であって、押圧前にシート状の樹脂基材の非成形面に保護フィルムを貼合する機構を設けたことを特徴とする微細形状転写シートの成形装置。
【選択図】図1
Description
まず、本発明の微細形状転写シートの成形方法は、微細形状が表面に形成された金型の表面にシート状の樹脂基材を供給した後、プレート板により樹脂基材を金型に押圧して樹脂基材の表面に微細形状を転写する微細形状転写シートの成形方法において、プレート板により押圧されるシート状の樹脂基材が、その非成形面に保護フィルムが貼合されたものであることを特徴とするものである。
図1に、かかる本発明の微細形状転写シートの成形装置を、シート状の樹脂基材としてフィルムを用いた場合で、該フィルム幅方向から見た概略断面図を示す。
離型動作前は、巻取側端位置で補助ロール22を剥離ロール21のほぼ上方まで移動させる。その後、剥離ロール回転手段により剥離ロールを回転させる。剥離ロールは回転とともに、金型3の表面に沿ってフィルム巻出側へ直進移動し、同時に金型に貼り付いたフィルムを剥離ロールに抱きつかせながら離型していく。金型の全領域でフィルムの離型が完了すると、剥離ロールが回転しないようにブレーキをかけながら、下流側にある搬送駆動ロールを回転させてフィルムを引っ張る。すると、剥離ロールと補助ロールにフィルムが抱きついた状態で、剥離ロールと補助ロールのユニットがフィルム巻取側へ直進移動する。
レーザー顕微鏡(株式会社キーエンス製VK9700)を用いて、成形後のシート状樹脂基材の非成形面を1000倍で観察し、中心線平均粗さRaを測定した。測定はJIS 1994 B 0601に基づいて測定した。各サンプルについて1回、3サンプルについて測定した計3回の測定値の平均値を表面粗さの値とした。
濁度計(日本電色工業製NDH 2000)を用いて、成形後のシート状樹脂基材の非成形面のヘイズを測定した。測定はJIS K7105に基づいて測定した。各サンプルについて1回、3サンプルについて測定した計3回の測定値の平均値をヘイズの値とした。
(1)金型サイズ:500mm(フィルム幅方向)×800mm(フィルム走行方向)×20mm(厚み)。
(2)金型:緩衝材と接する側のフィルム表面の状態を確認しやすくするため、形状のない平板を使用。
(3)微細形状:形状なし。
(4)プレス装置:最大3000kNまで加圧できるもので、加圧は油圧ポンプによってされる。プレス装置内にはアルミ合金製でサイズが700mm(フィルム幅方向)×1000mm(フィルム走行方向)の温調プレートが上下に2枚取り付けられ、それぞれ、加熱装置、冷却装置に連結されている。なお、金型は下側の温調プレート上面に取り付けられている。加熱装置は熱媒循環装置で、熱媒はバーレルサーム#400(松村石油株式会社製)で、150℃に加熱したものを100L/minの流量で流す。また、冷却装置は冷却水循環装置で、20℃に冷却された水を150L/minの流量で流すものである。
(5)緩衝材:上側の温調プレートに、厚み0.25mmの白色のPETフィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E6SL E6SL表面粗さRa0.22μm)を貼り付ける。
(6)離型装置:図1に示したものと同じ構成で剥離ロールと補助ロールを組み合わせたものを使用した。
(7)シート状樹脂基材:厚みが90μm、層構成は3層構成〔両層:低融点のポリエチレンテレフタレート(Tg75℃)、中心層:ポリエチレンテレフタレート)、幅は520mmである。該フィルムはプレス装置を挟んで対向に設置した巻出装置によって送り出され、押圧前後の保護フィルムラミネーターによって保護フィルムを貼合し、巻取装置によって、巻き取られる。
(8)動作方法:上記の装置を用い、以下のように間欠的に成形を行った。あらかじめ、フィルムを巻出装置から押圧前の保護フィルムラミネーターを経由し、巻取装置までプレス装置を経由して通しておく。次に、温調プレートが上下ともに110℃となるまで加熱した後、上側プレートを下降させて、フィルムのプレスを開始する。プレスは金型表面で5MPaで、30秒実施した。その後、プレスを継続したまま、温調プレートを上下ともに冷却する。各温調プレートが60℃になったときに冷却を停止する。上下ともに冷却が完了すれば、プレスを開放する。上側プレートを上限まで上昇させ、離型装置を駆動して、フィルムを離型する。
(9)上記の動作を繰り返し、成形フィルムを作成した。非成形面の保護フィルムを剥離させた後の非成形面の表面粗さ、ヘイズを測定した結果、プレス処理を施していない(7)の基材と比較して変化のない状態であった。
押圧前保護フィルムラミネーターを動作させず、押圧前のフィルムの非成形面に保護フィルムを貼合しない以外は実施例1と同様の成形装置、成形方法にて成形フィルムを作成した。非成形面の保護フィルムを貼合していない非成形面の表面粗さ、ヘイズを測定した結果、プレス処理を施していない(7)の基材と比較して表面粗さ(Ra)が約2倍、ヘイズが約40倍になる変化があった。
2:シート状の樹脂基材
3:金型
10:プレスユニット
11:支柱
12:プレスシリンダー
13:昇降ガイド
14a、b:加圧プレート(上)、(下)
15a、b:プレート板(温調プレート)(上)、(下)
16:フレーム
17:緩衝材
20:離型ユニット
21:剥離ロール
22:補助ロール
30:ヒーターユニット
40:冷却ユニット
50:巻出ユニット
51:巻出ロール回転手段
52a〜d:ガイドロール
53:引出バッファ部
54:フィルム固定部
55:ボックス
56:吸引排気手段
57a、b:センサー
60:巻取ユニット
61:巻取ロール回転手段
62a〜d:ガイドロール
63:巻取バッファ部
64:搬送駆動ロール
65:フィルム固定部
66:ボックス
67:吸引排気手段
68a、b:センサー
69a、b:クリーナーロール
70a、b:補助クリーナーロール
71:保護フィルム巻き出し部
72:セパレーター巻き上げ部
73:ガイドロール
74a、b:ラミネート部
75a、b:補助クリーナーロール
76a、b:クリーナーロール
77、79:保護フィルム巻き出し部
78、80:セパレーター巻き上げ部
81a、b:ラミネート部
90:押圧前保護フィルムラミネーターユニット
100:押圧後保護フィルムラミネーターユニット
Claims (7)
- 微細形状が表面に形成された金型の表面にシート状の樹脂基材を供給した後、プレート板により樹脂基材を金型に押圧して樹脂基材の表面に微細形状を転写する微細形状転写シートの成形方法であって、
プレート板により押圧されるシート状の樹脂基材が、その非成形面に保護フィルムが貼合されたものである微細形状転写シートの成形方法。 - プレート板によりシート状の樹脂基材を押圧する前に、シート状の樹脂基材の非成形面に保護フィルムを貼合する請求項1に記載の微細形状転写シートの成形方法。
- 金型の表面にシート状の樹脂基材を供給する前に、シート状の樹脂基材の非成形面に保護フィルムを貼合する請求項2に記載の微細形状転写シートの成形方法。
- プレート板によりシート状の樹脂基材を金型に押圧するに際し、緩衝材を介してプレート板によりシート状の樹脂基材を金型に押圧する請求項1〜3のいずれかに記載の微細形状転写シートの成形方法。
- 微細形状が表面に形成された金型と、金型の表面にシート状の樹脂基材を供給する機構と、金型の表面にシート状の樹脂基材を押圧するプレート板とを含む微細形状転写シートの成形装置であって、
押圧前にシート状の樹脂基材の非成形面に保護フィルムを貼合する機構を設けた微細形状転写シートの成形装置。 - 前記保護フィルムを貼合する機構が、金型の表面に供給される前のシート状の樹脂基材に保護フィルムを貼合するものである請求項5に記載の微細形状転写シートの成形装置。
- シート状の樹脂基材が挿入される位置と前記プレート板との間に緩衝材が設けられた請求項5又は6に記載の微細形状転写シートの成形装置。
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