JP2009112558A - 除湿機 - Google Patents

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寛 岩崎
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Abstract

【課題】衣類乾燥機能を備えた除湿機において、乾燥条件が異なっても使用者が設定したタイマー時限の乾燥運転で、衣類を適正に乾燥させる。
【解決手段】運転初期において検知した周辺空気の温度と相対湿度とより(S11)乾燥完了乾燥度Dxと(S12)、除湿機の初期パワーを設定する(S13)。次にDxとタイマー設定時限に基づき乾燥スケジュールを設定する(S14)。一定間隔で検知した周辺空気の温度と相対湿度とより、衣類の乾燥速度Ttと、この乾燥速度Ttを累積加算した加算累積値∫Ttを求め(S15〜S19)、この加算累積値∫Ttを所定時間毎に乾燥スケジュールと比較し(S21)、比較両者の差に応じて、除湿機の除湿能力を増減し(S22)、乾燥スケジュールに沿った乾燥運転を実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、室内に吊り下げた衣類を乾燥する機能を備えた除湿機であって、乾燥条件の差違にかかわらず、使用者が設定したタイマー時限に達した時に衣類の乾燥が適正に終了するようにした除湿機に関わる。
従来、この種の衣類乾燥機能を備えた除湿機は、室内に吊り下げた衣類を乾燥させる場合に、除湿機に設けたタイマーの時限を使用者が設定することで、衣類乾燥運転を終了する方法が一般的であった。この方法は、室内の広さや衣類の量、及び室内の温度や湿度の条件により衣類の未乾燥(生乾き)や、過乾燥(乾き過ぎ)が発生する課題があった。
衣類の乾燥状態を直接検知して運転を停止する方法は、湿度センサを衣類に取り付けることで可能であるが、使用性が著しく低下するので実用上は困難である。
そこで、衣類の乾燥の度合いを間接的に検出して乾燥運転を終了させる方法として特許文献1に示す方法が提案されている。
特許文献1について図9を用いて説明する。
この特許の乾燥の度合いを検知する方式は、衣類近傍空気の絶対湿度と周辺空気の絶対湿度の差が大きくなると、衣類内水分の周辺空気への移行速度が大きくなる現象をふまえたものである。
従って、除湿機は、周辺空気の温度と相対湿度を検知するセンサを備え、このセンサの信号を、マイクロコンピュータ(以下単にマイコン)を搭載した制御部(いずれも図示していない)内で処理して乾燥完了を検知する方式である。
図9に示すように、衣類乾燥運転がスタートした直後のS(ステップ)101において、周辺空気の温度Trと湿度Hrが計測される。次に、この情報に基づいて、S102で乾燥完了乾燥度Dxが設定される。このDx値は、周辺空気の温度と相対湿度とによって規定される値であって、実験的に求め、前記のマイコン内に、テーブルとして収納されている。
次にS103において、前記温度と湿度の測定間隔(1分)が設定され、以降は、一定間隔毎に検知した周辺空気の温度と相対湿度(S105)とに基づいて、次の処理が実施される。
まず、S106では、周辺空気の全熱量Irと絶対湿度Xrを求める。次にS107で、全熱量Irから衣類近傍空気の絶対湿度Xcを推定する(この場合衣類近傍空気の相対湿度は100%として推定する)。
次にS108で、求めた衣類近傍空気の絶対湿度Xcと周辺空気の絶対湿度Xrとの差に係数αを乗じた乾燥速度Tt(=α(Xc−Xr))を演算する。
この乾燥速度Ttは、S109で、一定時間間隔(1分)で加算され、加算累積値∫Ttが衣類の乾燥度でありマイコン内に記憶される。この累積値∫TtがS102で設定した乾燥完了乾燥度Dx値に達した時点で衣類の乾燥が終了したと判断する(S110)。
以上述べたことを要約すれば、計測した周辺空気の温度と相対湿度とから、周辺空気の全熱量と絶対湿度を求め、求めた全熱量から衣類近傍空気の絶対湿度を推測し、前記2者の絶対湿度の差を乾燥速度して算出し、この乾燥速度を一定期間ごとに加算累積し、この加算累積値が所定値に達した時に衣類の乾燥が終了したと判断するものである。
この方式では、室内の環境条件や広さおよび衣類の量などに関わらず精度よく衣類の乾燥を検知でき、無駄な電力消費を抑制できる。
特開2003−42512号公報
このような特許文献1に示す方法は、衣類を適正に乾燥する利点がある反面、乾燥時間が、周辺空気の温湿度や、衣類の量、吊し方、部屋の広さなどの乾燥条件により、乾燥時間が異なり、場合によっては、使用者が希望する時間内(例えば4時間)に乾燥できない課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、乾燥条件と使用者が設定したタイマー時限に応じて、除湿機の除湿能力を自動的に制御して、使用者が設定したタイマー時限で、衣類を適正に乾燥させる除湿機を提供することを目的としている。
本発明の除湿機は、上記目的を達成するために、衣類乾燥運転初期の除湿機の除湿能力を設定する段階と、周辺空気の温湿度と設定されたタイマー時限とから乾燥スケジュールを作成する段階と、特許文献1に示す衣類の乾燥度を検知する手段とを備え、所定時間毎に衣類の乾燥度を乾燥スケジュールと照合し、その偏差値に応じて除湿機の除湿能力を制御するようにしたものである。
本発明によれば、使用者が設定したタイマー時限で衣類を適正に乾燥できる除湿機を提供できる。
本発明の請求項1記載の除湿機は、本体内に設けた除湿手段および送風手段と、除湿手段および送風手段の運転制御を行う制御部と、周辺空気の湿度を検出する湿度センサと、周辺空気の温度を検出する温度センサおよび制御部内に設けたタイマーとを備え、制御部は、衣類乾燥運転開始時に、周辺空気の温度と相対湿度とから、乾燥完了の所定値を設定すると共に、使用者が設定したタイマーの設定時限に基づく乾燥スケジュールを作成し、一定期間毎に求めた周辺空気の温度と相対湿度に基づいて衣類の乾燥速度を算出し、乾燥速度を一定期間ごとに加算累積し、加算累積値と乾燥スケジュールとを比較して、加算累積値が乾燥スケジュールに沿うよう除湿機の除湿能力を制御して、衣類乾燥運転がタイマー時限に達した時に、衣類の乾燥を終了するようにしたことを特徴としている。
このことにより、乾燥条件の差違にかかわらず、使用者が設定したタイマー時限に達した時に衣類の乾燥が適正に終了する。
本発明の請求項2記載の除湿機は、請求項1記載の除湿機において、乾燥運転初期の除湿機の除湿能力が乾燥完了の所定値とタイマーの設定時限に基づいて設定されることを特徴としている。
このことにより、乾燥条件に応じた適正な除湿能力で乾燥をスタートするので、乾燥の仕上がり精度が良くなる。
本発明の請求項3記載の除湿機は、請求項1記載の除湿機において、加算累積値と乾燥スケジュールとの比較は、所定時間間隔で実施されることを特徴としている。
このことにより、衣類乾燥度の測定精度が向上し、このため、乾燥の仕上がり度が正確になる。
本発明の請求項4記載の除湿機は、請求項1記載の除湿機において、除湿機の除湿能力の制御は、加算累積値と乾燥スケジュールとの偏差値に比例して実施されることを特徴としている。
このことにより、乾燥の仕上がりにバラツキが少ない。また、急激な制御の変化ながく騒音が発生しない。
本発明の請求項5記載の除湿機は、請求項1記載の除湿機において、除湿機の除湿装置は、再生ファンと再生ヒータと除湿ロータと熱交換器を備えた除湿機であって、除湿能力の制御は、再生ファンの回転数もしくは再生ヒータの付勢電力を制御することにより実施されることを特徴としている。
本発明の請求項6記載の除湿機は、請求項1記載の除湿機において、除湿機は補助ヒータを備え、除湿能力の制御は、送風手段の送風力、もしくは補助ヒータの付勢電力を制御することにより実施されることを特徴としている。
本発明の請求項7記載の除湿機は、請求項1記載の除湿機において、除湿機は除湿能力を使用者に告知する手段を備え、衣類乾燥運転中の除湿機の除湿能力を、視覚的な方法などにより使用者に告知することを特徴としている。
このことにより、使用者は、衣類が乾きにくい状況であることを知って、吊し方の工夫をすることができる。また、省エネルギーを啓蒙できる。
本発明の請求項8記載の除湿機は、請求項1記載の除湿機において、制御部は、その操作部に乾燥完了を優先する選択スイッチを備え、衣類乾燥運転がタイマー設定時限に到達した時点で乾燥が終了しない場合には、タイマー時限経過後も衣類乾燥運転を継続し、衣類の乾燥終了を検知した時点で衣類乾燥運転を終了させることを特徴としている。
このことにより、極端に広い部屋で使用した場合に衣類を完全に乾燥できる。
本発明の請求項9記載の除湿機は、請求項8記載の除湿機において、ブザー等の告知手段を備え、タイマー設定時限経過後も衣類乾燥を継続したときはブザー等で使用者に告知することを特徴としている。
このことにより、使用者が吊し方の工夫ができ省エネルギーを啓蒙できる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1〜図8を参照しながら説明する。なお、分かり易くするために数字を記して説明するが、本発明は、この数字には拘束されない。まず図1を用いて除湿機の構造を、図2用いて電気的な構成を、図3を用いて操作表示部8の外観を説明する。
図1に示すように、除湿機は、本体1内に設けた除湿装置2と、送風機3と、補助ヒータ4と、制御部5に接続された温度センサ6と、湿度センサ7と、操作表示部8とで構成される。
除湿装置2は、再生ヒータ22により加熱された空気を除湿ロータ23に送風する再生ファン21と、除湿ロータ23を加熱する再生ヒータ22と、回動する除湿手段としての除湿ロータ23と、熱交換器24および水タンク25とで構成されている。
送風機3の駆動により、室内から吸い込まれた空気は熱交換器24を冷却させた後に除湿ロータ23で吸湿され、除湿された空気が再び室内に放出されて室内の空気が除湿される。なお、通常の運転では補助ヒータ4は駆動されない。
除湿手段としての除湿ロータ23で吸湿された水分は、除湿ロータ23の他方において再生ヒータ22で加熱された温風により、蒸発し、熱交換器24で冷却され、水分として凝縮して水タンク25に貯水される。
従って、後述する除湿機の除湿能力は、再生ファン21の送風力(ファン回転数)を高めることと、再生ヒータ22の付勢電力を高めること、送風機3の送風力(ファン回転数)を高めること、および補助ヒータ4を駆動することにより高めることができる。
図2に示すように、制御部5は、マイクロコンピュータであるμ−CPU51を核とする構成である。
このμ−CPU51に、除湿装置2、送風機3,補助ヒータ4がそれぞれの制御手段である除湿制御手段9、送風制御手段10、ヒータ制御手段11を介して接続されるとともに、室内温度(衣類の周辺空気の温度)を検知する温度センサ6、室内の相対湿度(衣類の周辺空気の湿度)を検知する湿度センサ7、衣類乾燥運転のスタートを操作するためのスイッチやタイマー設定のスイッチ、運転状態を表示する操作表示部8が接続されている。
ここで、除湿制御手段9は、例えば、再生ファン21を駆動するためのモータの巻き線タップ(図示しない)を切り替えるためのリレー(電磁継電器)や再生ヒータ22のタップ(図示しない)を切り替えるためのリレーであり、送風制御手段10は、例えば、送風機3を駆動するためのモータの巻き線タップ(図示しない)を切り替えるためのリレーである。また、ヒータ制御手段11は、例えば、補助ヒータ4のタップ(図示しない)を切り替えるためのリレーである。
また、μ−CPU51の内部は、空気線図52と、乾燥完了乾燥度であるDxテーブル53(運転初期の室内温度と相対湿度に関連した実験結果に基づく常数テーブル)と、乾燥条件算出手段54と、乾燥速度算出手段55と、乾燥度算出手段56と、乾燥度判定手段57および乾燥スケジュール設定手段58を内蔵している。
μ−CPU51は、前述の内蔵している要部が、温度センサ6、湿度センサ7、操作表示部8の情報に基づいて機能し、除湿装置2、送風機3,補助ヒータ4を制御する。
図3に示すように操作表示部8は、使用者がタイマー時刻を設定するスイッチ81と、設定された時刻を表示するランプ82と、乾燥優先を指定する乾燥優先スイッチ83と、このスイッチが選択されたことを表示するランプ84と、衣類乾燥運転のスタートを開始するスイッチ85と、衣類乾燥運転中を表示するランプ86および、除湿機の除湿能力を表示する10個のランプ列で構成された除湿能力表示灯87で構成されている。
ここで、乾燥優先スイッチ83は、除湿機の除湿能力を最大限に発揮しても、衣類が十分に乾燥できない場合に(部屋が広く、多湿状態で、衣類の量が多い場合)、タイマー時限超過後にも乾燥運転を継続し、衣類が十分に乾燥した状態で運転を停止させる場合に用いるスイッチである。
図の状態は、タイマー時限が8時間に設定され、乾燥優先の状態で乾燥運転が実行され、除湿機の除湿能力が30%であることを示している。
次に、図4〜図7を用いて、制御の要部を説明し、図8を用いて一連の制御動作を説明する。
図4は、乾燥スケジュールを示す図である。縦軸は、乾燥完了乾燥度Dxを最大値とした衣類の乾燥度を示している。この乾燥完了乾燥度Dxの値は、運転初期の周辺空気の温度と相対湿度に関係する値で、図2のDxテーブル53からマイコンであるμ−CPU51が選択する。例えば、乾燥完了乾燥度Dxは、7500(20℃、70%)である。
特性Aはタイマー設定4時間の場合の、特性Bはタイマー設定6時間の場合の、特性Cはタイマー設定8時間の場合のそれぞれの乾燥スケジュールを示している。これらの乾燥スケジュールは、乾燥運転開始直後において、マイコンであるμ−CPU51がタイマー設定の時刻を読み取り、周辺空気の温度と相対湿度を検知したときに、乾燥スケジュール設定手段58によって作成され、マイコンであるμ−CPU51内のメモリに記憶される。
詳細は後述するが、乾燥スケジュールは、タイマー設定時限を等間隔で分割(例えば10分割)した時間毎に、実際の乾燥の進行度と対照され、その結果に基づいて、除湿機の除湿能力が制御される。
図5は、乾燥運転初期の除湿機の除湿能力を決定するための図である。特性、D、E、Fで示すように、乾燥運転初期の除湿機の除湿能力は、前述の乾燥完了乾燥度Dxとタイマーの設定時限に基づいて設定される。Dx値が高い程(乾燥しにくい)、また、タイマーの設定時限が短い程、除湿能力を高くして乾燥運転がスタートする。この図5は、除湿機の能力に応じた実験値として、関数もしくはテーブルの形で乾燥スケジュール設定手段58内に収納されている。
図6は、前述の乾燥スケジュールに沿うよう、除湿機の除湿の能力を増減させることを説明する図である。図6(a)は、乾燥スケジュールと実際の衣類の乾燥度との差(偏差値)と、除湿の能力の増減の関係を、特性Gで表している。乾燥スケジュール上の衣類の乾燥度に比べ、実際の衣類の乾燥度が低い場合(偏差値は+側)は、除湿能力を偏差値の絶対値に応じで増加させ、その逆の場合は、除湿能力を減少させることを表している。
図6(b)は、図6(a)の横軸(偏差値)に対応して、マイコンであるμ−CPU51が制御する除湿機の送風機3の送風力(特性H)と補助ヒータ4の付勢電力(特性J)の関係を示す図である。図のように、偏差値が小さい場合は、送風機の送風力のみが増減され、偏差値が大きくなると補助ヒータの付勢電力も増減させる。
図7は、除湿運転の一例を示す図で、乾燥運転の時間経過とともに、除湿能力が増加される状態を示している。
図7(a)は、乾燥運転のスケジュール(特性K)と実際の乾燥の進行度(特性L)を示す図である。横軸の乾燥時間は、タイマー設定の時限Tを基準に正規化して表現している。
図7(b)は、図7(a)の横軸に従って、除湿能力が漸次修正(増加)される状態を示している。
すなわち、乾燥運転のスケジュールと実際の乾燥の進行との照合は、タイマーで設定された時限を10分割した時間毎に実施され、運転開始後0.1T経過時での偏差値ΔD1、同じく0.2T経過時での偏差値ΔD2、同じく0.3T経過時の偏差値ΔD3に、それぞれ応じて(偏差値に比例して)、図5で説明した初期の除湿能力P0が、順次P1、P2、P3に増加されて、0.4T経過時以降は、衣類の乾燥度が乾燥スケジュールに一致し、タイマー時限Tの運転時間後に所定の乾燥が終了することを示している。
なお、この図は、除湿機が設置される部屋が広く、あるいは衣類の量が多いなど悪い乾燥条件の場合を表しているが、逆に部屋が狭く、あるいは衣類の量が少ないなどの乾燥条件が良い場合には、図6で説明したように、初期の除湿能力P0を減少させることになるが、図7での説明は省略する。
次に、図1〜図3を参照しながら、図4〜図7を用い、図8のステップ(S)に従って一連の動作について説明する。
この一連の動作は、制御部5のマイコンであるμ−CPU51が前述の構成要部を駆動して実施される。
図8は、使用者が操作表示部8のタイマー設定を8時間に設定して、衣類乾燥運転のスタートスイッチ85を押した時点から、衣類乾燥運転が自動的に終了するまでの動作を示すフローチャートである。
S11において、温度センサ6と湿度センサ7が周辺空気の温度Trと湿度Hrを検知する。次にS12において、マイクロコンピュータ(以下マイコンと略記)であるμ−CPU51は、Dxテーブル53から検知したTrとHrに相当する乾燥完了乾燥度Dxを抽出して設定する。
次にS13において、図5で説明した除湿機の初期の除湿能力(初期パワー)が設定され、これに基づき除湿運転がスタートする。この時、操作表示部8の除湿能力表示灯87が除湿能力を表示する。
続いてS14において、図4で説明した乾燥スケジュールが、乾燥スケジュール設定手段58によって作成される。
次のS15〜S20では、一定間隔(1分)で除湿機周辺空気の温度Trと湿度Hrを検知して、この検知データに基づいてマイコンが、S16以下の処理を実施する。
すなわち、S16において、周辺空気の温度Trと湿度Hrとから、周辺空気の全熱量Irと絶対湿度Xrを求める。次にS17において、周辺空気の全熱量Irと絶対湿度Xrから乾燥条件算出手段54が衣類近傍空気の絶対湿度Xcを推定する(この場合衣類近傍空気の相対湿度は100%として推定する)。
次にS18において、乾燥速度算出手段55が、衣類近傍空気の絶対湿度Xcと周辺空気の絶対湿度Xrとの差に係数αを乗じた乾燥速度Tt(=α(Xc−Xr))を演算する。
この乾燥速度Ttは、S19で乾燥度算出手段56において加算累積され、累積値∫Ttとしてマイコンであるμ−CPU51内のメモリに記憶される。
このS15〜S19の動作は、S20で所定時間になるまで繰り返し実施される。
S20で衣類乾燥運転のスタートから所定時間の48分(タイマー設定の0.1倍)に達すると、S21において、図7で説明したように、乾燥度比較手段57によって、S19の累積値∫TtとS14で設定された乾燥スケジュールが比較され、両者の差に応じて除湿機の能力が増減される(S22)。
以上のS15〜S22の動作は、S23のタイマー時限に運転時間が到達するまで繰り返し実施される。この場合、除湿機の除湿能力が変動するが、その都度、除湿能力表示灯87が除湿能力を表示する。
S23で、タイマー時限に到達すると、S24において、乾燥優先スイッチ83が押されているかをチェックし、押されていなければ(NO)、乾燥運転は終了する。
S24において、乾燥優先スイッチ83が押されている場合は、S25において、除湿機を最大パワーで運転し、S26において、ブザー等で使用者に告知する。
このことにより、使用者は、タイマー時限が超過しても、衣類が十分に乾燥できていないことを知ることができ、衣類の吊し方を工夫するなどして、以後の乾燥時間を短縮することができる。
次のS27では、前述のS15〜S19のTt加算動作を、S28での加算値∫TtがS12において設定したDx値になるまで繰り返し実施し、かつ、除湿機の最大パワー運転を継続し、∫TtがDx値に達した時点で(S28)で乾燥運転が終了する。
以上説明したように本発明の除湿機は、衣類乾燥の運転初期において、周辺空気の温度と相対湿度とから、乾燥完了の所定値を設定し、この所定値と使用者が設定したタイマー時限とに基づいて、乾燥スケジュールを作成し、この乾燥スケジュールに従って、一定時間間隔で実際の衣類の乾燥度を比較し、比較の都度、比較した両者の偏差値に応じて除湿機の除湿能力を増加もしくは減少させて、衣類の乾燥が乾燥スケジュールに沿うようにしてタイマー時限の乾燥運転時間で衣類が適正に、確実に乾燥するようにしたものである。
このことにより、部屋が広い、部屋の湿度が高い、衣類の量が多いなどの乾燥条件が悪い場合にも、タイマーで設定した時間内に衣類を適正に乾燥させることができる。
なお、本実施の形態では除湿能力を調整する方法として、送風機3と補助ヒータ4とを制御することで説明したが、図1に示す除湿装置2の再生ファン21や再生ヒータ22を制御するようにしてもかまわない。
本発明の除湿機は、乾燥条件の変動にかかわらず、使用者が設定したタイマー時限で衣類を適正に乾燥できる除湿機を提供できるので、家庭用の除湿機に関わらず旅館など業務用の用途などにも適用できる。
本発明の実施の形態1の除湿機の構造を示す図 同電気的な構成を示す図 同操作表示部の外観を示す図 同乾燥スケジュールを説明するための図 同乾燥運転初期の除湿能力を説明ための図 同除湿能力の増減を説明するための図 同除湿運転の一例を示す図 同一連の動作を説明するためのフローチャート 従来例の乾燥終了検知の詳細を示すフローチャート
符号の説明
1 本体
2 除湿装置
3 送風機
4 補助ヒータ
5 制御部
6 温度センサ
7 湿度センサ
8 操作表示部
21 再生ファン
22 再生ヒータ
23 除湿ロータ
24 熱交換器
81 スイッチ
83 乾燥優先スイッチ
87 除湿能力表示灯

Claims (9)

  1. 本体内に設けた空気を除湿する除湿手段および空気を送風する送風手段と、前記除湿手段および前記送風手段の運転制御を行う制御部と、周辺空気の湿度を検出する湿度センサと、周辺空気の温度を検出する温度センサおよび前記制御部内に設けたタイマーとを備え、前記制御部は、衣類乾燥運転開始時に、周辺空気の温度と相対湿度とから、乾燥完了の所定値を設定すると共に、使用者が設定した前記タイマーの設定時限に基づく乾燥スケジュールを作成し、一定期間毎に求めた周辺空気の温度と相対湿度に基づいて衣類の乾燥速度を算出し、前記乾燥速度を一定期間ごとに加算累積し、前記加算累積値と前記の乾燥スケジュールとを比較して、前記加算累積値が前記乾燥スケジュールに沿うよう除湿機の除湿能力を制御して、衣類乾燥運転がタイマー時限に達した時に、衣類の乾燥を終了するようにした除湿機。
  2. 乾燥運転初期の除湿機の除湿能力が、前記乾燥完了の所定値と前記タイマーの設定時限に基づいて設定される請求項1記載の除湿機。
  3. 加算累積値と乾燥スケジュールとの比較は、所定時間間隔で実施される請求項1記載の除湿機。
  4. 除湿能力の制御は、前記加算累積値と前記の乾燥スケジュールとの偏差値に比例して実施される請求項1記載の除湿機。
  5. 再生ファンと再生ヒータと除湿ロータと熱交換器を備えた除湿機であって、前記除湿能力の制御は、前記の再生ファンの回転数もしくは再生ヒータの付勢電力を制御することにより実施される請求項1記載の除湿機。
  6. 補助ヒータを備え、前記除湿能力の制御は、送風手段の送風力、もしくは補助ヒータの付勢電力を制御することにより実施される請求項1記載の除湿機。
  7. 除湿能力を使用者に告知する手段を備え、衣類乾燥運転中の除湿機の除湿能力を、視覚的な方法などにより使用者に告知することを特徴とする請求項1記載の除湿機。
  8. 操作部に乾燥完了を優先する選択スイッチを備え、衣類乾燥運転がタイマー設定時限に通達した時点で乾燥が終了しない場合には、タイマー時限経過後も衣類乾燥運転を継続し、衣類の乾燥終了を検知した時点で衣類乾燥運転を終了させる請求項1記載の除湿機。
  9. ブザー等の告知手段を備え、タイマー設定時限経過後も衣類乾燥を継続したときは、ブザー等で使用者に告知する請求項8記載の除湿機。
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