JP2009106209A - 肉材料、カツレツ材料、及びカツレツ - Google Patents
肉材料、カツレツ材料、及びカツレツ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】均一な食感及び旨味を得ることができる肉材料、カツレツ材料、及びカツレツを提供することを目的とする。
【解決手段】二以上のスライス肉を階段状にずらした状態で積層された二以上の積層体10、20、及び30を形成し、これら二以上の積層体をその最下層のスライス肉11aと、21a及び31aの縁が揃うように積層させ、これらにより形成される階段状の縁を内側方向(z方向)に折り畳んでなる肉材料である。
【選択図】図2
【解決手段】二以上のスライス肉を階段状にずらした状態で積層された二以上の積層体10、20、及び30を形成し、これら二以上の積層体をその最下層のスライス肉11aと、21a及び31aの縁が揃うように積層させ、これらにより形成される階段状の縁を内側方向(z方向)に折り畳んでなる肉材料である。
【選択図】図2
Description
本発明は、肉薄なスライス肉を複数枚重ねた肉材料、それに衣を付したカツレツ材料、及びそれを油で調理したカツレツに関する。
一般に肉は、カットした大きさの肉をそのまま焼いたり衣をつけて揚げたりして調理される。例えば、カツレツは、1枚にカットされた肉厚な豚肉等に小麦粉、とき卵、及びパン粉等の衣をつけ、それを油で揚げることによって作られている。しかし、1枚にカットした肉には、赤身部分と脂身部分とがあり、これをそのまま調理しても均一な食感や旨味を得ることができない。このような問題を解決するために、脂身部分の上に赤身部分がくるように肉薄なスライス肉の向きを交互に変えて積層された肉をカツレツとして用いることが提案されている(特許文献1)。
しかし、赤身部分と脂身部分を交互に重なるように積層しても中心部分には赤身部分のみが配置されてしまうため、均一なジューシーな食感を得ることができない。また、縁の部分には脂身部分が存するので、揚げた際に脂身部分が溶け肉汁が溶け出してしまい、ジューシー感が減り、旨味を得ることができない。
そこで、本発明は、均一な食感及び旨味を得ることができる肉材料、カツレツ材料、及びカツレツを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、スライス肉を階段状に積層することによって、中心部分にも脂身部分を存するようするとともに、階段状の縁を内側に折り畳むことによって、肉汁が溶け出すことを防止し、これらにより均一な食感及び旨味を得ることができることを見出した。すなわち、本発明は、二以上のスライス肉を階段状にずらした状態で積層させ、該階段状の縁を内側に折り畳んだことを特徴とする肉材料である。また、二以上のスライス肉を階段状にずらした状態で積層された二以上の積層体を形成し、これら二以上の積層体をその最下層のスライス肉の縁が揃うように積層させ、これら階段状の縁を内側に折り畳んだことを特徴とする肉材料である。さらにまた、前記肉材料にカツレツ用衣をつけてなることを特徴とするカツレツ材料であることが好ましく、その場合、スライス肉としてロース肉を用いることが好ましい。そしてまた、前記カツレツ材料を油で揚げたことを特徴とするカツレツである。
以上のように、本発明によれば、均一な食感及び旨味を得ることができる肉材料、カツレツ材料、及びカツレツを提供することができる。
次に、本発明に係るカツレツ材料の実施例を図面に基づいて説明する。図1(a)は、本実施例に係るカツレツ材料の平面図、(b)は、そのA−A’断面の概念図であり、図2は、本実施例に係るカツレツ材料に用いられるスライス肉の積層状態を示す断面図であり、図3は、そのスライス肉の平面図である。
本実施例に係るカツレツ材料1は、図1に示すように、複数の肉薄なスライス肉10が積層されたカツレツ用肉50に衣51が付されたものである。本実施例に係るカツレツ材料1において、カツレツ用肉50は、図2に示すようにスライス肉11を階段状に3枚積層させた積層体10、20、及び30を積層させたものであり、階段状の縁が内側に折り畳まれている。
スライス肉11は、スライサーや包丁等で薄くスライスされた豚肉である。スライス肉11は、脂身部分12と赤身部分13を有している。脂身部分12は、赤身に比べ脂身が多い部分であり、脂身部分12は、幅広方向(図3のx方向)の左縁側に多く偏在している。
積層体10は、3枚のスライス肉11a、11b、11cを幅広方向の縁に段差ができるようにずらし、幅狭方向(図3のy方向)の縁を揃えて積層されている。すなわち、スライス肉11bの脂身部分12bが多い側の縁は、その下に配置されたスライス肉11aの幅広方向内側にずらして赤身部分13aに重ね、スライス肉11cも同様にその下に配置されたスライス肉11bの幅広方向内側にずらして重ねることによって、階段状の積層を形成している。積層体20及び30も同様にそれぞれ3枚のスライス肉21a、21b、21c、31a、31b、31cを幅広の縁に段差を形成するように積層させている。
カツレツ用肉50は、下から積層体10、20、30を積層しており、各積層体10、20、30の最下層のスライス肉11a、21a、31aの狭幅方向及び広幅方向の縁を揃え、かつ、各積層体10、20、30の最上層のスライス肉11c、21c、31cの狭幅方向及び広幅方向の縁を揃えている。積層体30は、脂身部分32a、32b、32cの多い部分が積層体10及び20と反対側に位置し、段差の向きが反対向きになるように積層されている。
カツレツ用肉50は、幅広方向の両縁を下方に向かって、すなわち図2のz方向に、その両縁を接触させるように内側に折り畳まれている。このように内側に折り畳むことによって、肉汁を内側に閉じ込めることができ、ジューシーな旨味を得ることができる。
カツレツ用衣51は、カツレツ材料1の外表面のほぼ全面につけられている。カツレツ用衣51は、一般的なカツレツ用の衣を制限なく用いることができ、例えば、小麦粉、とき卵、パン粉等のうち少なくとも1以上からなる衣を用いることができる。
本実施例に係るカツレツ材料は、スライス肉11として豚肉を用いたが、例えば、牛、鳥、羊等の肉であってもよい。カツレツ材料のスライス肉としては、ロース肉が好ましく、スライス肉11の厚さは、好ましくは0.3mm〜1.2mmである。また、3つの積層体を用い、積層体は、3枚のスライス肉により形成したが、これらに限定されることはなく、例えば、積層体としては、2〜15個、1つの積層体にスライス肉は、2〜20枚用いることができる。積層体の重ね方も特に限定されないが、スライス肉の脂身部分がカツレツ材料の内側にくるように重ねるのが好ましい。例えば、脂身部分が多い側の縁が階段部分を形成する積層体を一番下の積層体とし、赤身部分が多い側の縁が階段部分を形成する積層体を一番上の積層体とする。このような積層体を折り畳むことにより、カツレツ材料の外側に配置される脂身部分が少なくなって油で揚げる際に脂身部分が溶け出しにくくなる。
本発明に係るカツレツは、本発明に係るカツレツ材料を油で揚げることにより得ることができる。冷凍保存されたカツレツ材料を解凍して油で揚げてもよい。
なお、本実施例としてカツレツ材料について説明したが、本発明は、これに限定されず、例えば、図4に示すように、本実施例に係るカツレツ材料1と同様に複数の肉薄なスライス肉11が積層され、階段状の縁が内側に折り畳まれた肉材料2に衣を付けず、そのまま焼いたりするなどして調理しても良い。
本発明に係る肉材料、カツレツ材料、及びカツレツは、スライス肉を階段状にずらした状態で積層しているので、材料中に脂身部分を適度に分散させることができ、均一な食感を得ることができる。そして、階段状の縁を内側に折り畳むことによって、肉汁を内側に閉じ込めることができ、ジューシーな旨味を得ることができる。
1 カツレツ材料
2 肉材料
10,20,30 積層体
11 スライス肉
12 脂身部分
13 赤身部分
50 カツレツ用肉
51 カツレツ用衣
2 肉材料
10,20,30 積層体
11 スライス肉
12 脂身部分
13 赤身部分
50 カツレツ用肉
51 カツレツ用衣
Claims (5)
- 二以上のスライス肉を階段状にずらした状態で積層させ、該階段状の縁を内側に折り畳んだことを特徴とする肉材料。
- 二以上のスライス肉を階段状にずらした状態で積層された二以上の積層体を形成し、これら二以上の積層体をその最下層のスライス肉の縁が揃うように積層させ、これら階段状の縁を内側に折り畳んだことを特徴とする肉材料。
- 前記二以上のスライス肉のうち一のスライス肉の前記階段状の縁側の脂身部分が他のスライス肉の赤身部分と重なるように二以上のスライス肉を積層させたことを特徴とする請求項1又は2記載の肉材料。
- 請求項1乃至3いずれか記載の肉材料にカツレツ用衣をつけてなることを特徴とするカツレツ材料。
- 請求項4記載のカツレツ材料を油で揚げたことを特徴とするカツレツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282684A JP2009106209A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | 肉材料、カツレツ材料、及びカツレツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282684A JP2009106209A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | 肉材料、カツレツ材料、及びカツレツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009106209A true JP2009106209A (ja) | 2009-05-21 |
Family
ID=40775453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007282684A Pending JP2009106209A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | 肉材料、カツレツ材料、及びカツレツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009106209A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009207427A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Integration:Kk | カツレツ調理材料 |
JP2009207428A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Integration:Kk | カツレツ調理材料の製造方法 |
JP5753954B1 (ja) * | 2014-02-03 | 2015-07-22 | プリマハム株式会社 | 未油調重ね合わせカツ |
-
2007
- 2007-10-31 JP JP2007282684A patent/JP2009106209A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009207427A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Integration:Kk | カツレツ調理材料 |
JP2009207428A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Integration:Kk | カツレツ調理材料の製造方法 |
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WO2015114832A1 (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-06 | プリマハム株式会社 | 未油調重ね合わせカツ |
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