JP2009106039A - 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009106039A
JP2009106039A JP2007274283A JP2007274283A JP2009106039A JP 2009106039 A JP2009106039 A JP 2009106039A JP 2007274283 A JP2007274283 A JP 2007274283A JP 2007274283 A JP2007274283 A JP 2007274283A JP 2009106039 A JP2009106039 A JP 2009106039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
charge pump
overvoltage protection
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007274283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5086030B2 (ja
Inventor
Yoichi Tamegai
洋一 爲我井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2007274283A priority Critical patent/JP5086030B2/ja
Publication of JP2009106039A publication Critical patent/JP2009106039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5086030B2 publication Critical patent/JP5086030B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)

Abstract

【課題】スイッチトランジスタとしてNチャンネルMOSFETを利用した過電圧保護回路を提供する。
【解決手段】スイッチトランジスタM1は、NチャンネルMOSFETであり入力端子102と出力端子104の間に設けられる。クランプ回路40は、入力電圧Vdcを所定のクランプ電圧Vcl以下にクランプする。チャージポンプ回路10は、クランプ回路40の出力電圧Vdc2を昇圧し、スイッチトランジスタM1のゲートに出力する。過電圧監視部20は、入力電圧Vdcを所定の過電圧しきい値電圧Vovpと比較し、入力電圧Vdcが過電圧しきい値電圧Vovpより低いとき、チャージポンプ回路10に昇圧動作を指示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、過電圧保護回路に関する。
半導体集積回路に利用される回路素子は、耐圧を超える電圧が印加されると、正常な機能が実行できなくなる。たとえば外部電源を利用して動作する電子機器、特に乾電池を利用した緊急用の電源や、品質の悪いUSB(Universal Serial Bus)電源の利用が想定される機器においては、定格外の高電圧が印加される可能性があるため、過電圧から回路素子を保護するための過電圧保護回路が必要となる。
特開2006−320194号公報 特開2007−97251号公報 特開2007−74797号公報
過電圧保護回路は、入力端子と出力端子間に設けられ、入力端子の電圧(以下、入力電圧という)がしきい値電圧を超えるとオフとなるスイッチトランジスタを備え、出力端子の電圧(以下、出力電圧という)をしきい値電圧以下に抑制する。
一般に、スイッチ素子としてはPチャンネルMOSFETが利用される。ところが、PチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)は同じ電流容量(電流駆動能力)を有するNチャンネルMOSFETよりも面積が大きくなるという問題がある。また、過電圧保護回路に使用されるスイッチトランジスタには、過電圧が印加されるおそれがあるため、高耐圧が要求される。ところがPチャンネルMOSFETの耐圧は、NチャンネルMOSFETのそれに劣る場合が多い。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スイッチトランジスタとしてNチャンネルMOSFETを利用した過電圧保護回路の提供にある。
本発明のある態様の過電圧保護回路は、外部から入力電圧が入力される入力端子と、出力電圧を出力するための出力端子と、入力端子と出力端子の間に設けられたNチャンネルMOSFETのスイッチトランジスタと、入力電圧を所定のクランプ電圧以下にクランプするクランプ回路と、クランプ回路の出力電圧を昇圧し、スイッチトランジスタのゲートに出力するチャージポンプ回路と、入力電圧を所定の過電圧しきい値電圧と比較し、入力電圧が過電圧しきい値電圧より低いとき、チャージポンプ回路に昇圧動作を指示する過電圧監視部と、を備える。
この態様によると、チャージポンプ回路を利用してNチャンネルMOSFETのスイッチトランジスタのゲート電圧を生成することにより、スイッチトランジスタをフルオンさせることができる。さらに、チャージポンプ回路への入力を、クランプ電圧以下にクランプすることにより、スイッチトランジスタのゲートソース間電圧が過電圧となるのを抑制できる。
チャージポンプ回路は、2入力加算型のチャージポンプ回路であって、入力電圧とクランプ回路の出力電圧を加算した電圧を出力してもよい。
クランプ回路はエミッタフォロア形式であるから、クランプ回路の出力電圧と入力電圧との間には順方向電圧Vf分の電位差が生ずる。したがってクランプ回路の出力電圧を単純に昇圧すると、電圧の損失は2×Vfとなる。そこで、入力電圧とクランプ電圧を加算することにより、電圧の損失を1×Vfに低減できる。
クランプ回路の出力電圧を、チャージポンプ回路のフライングキャパシタを充電するための電圧として利用してもよい。
この場合、フライングキャパシタが複数設けられる場合に、各フライングキャパシタの充電電圧がクランプされる。したがって、スイッチトランジスタのゲートソース間電圧を一定に保つことができる。
チャージポンプ回路を構成するスイッチのうち、一端に入力電圧が印加され他端がフライングキャパシタに接続されるスイッチを、NチャンネルMOSFETで構成してもよい。
入力電圧が直接印加されるスイッチにPチャンネルMOSFETを利用すると、入力電圧が大きいとき、ゲートソース間に過電圧が印加されてしまう。これに対して、NチャンネルMOSFETを利用すれば、ゲートソース間には過電圧が印加されないため、回路の信頼性を高めることができる。
NチャンネルMOSFETで構成されるスイッチは、フライングキャパシタに蓄えられた電荷を出力キャパシタに転送するときにオンするスイッチであってもよい。
クランプ電圧は、スイッチトランジスタのゲートソース間耐圧をVgst、チャージポンプ回路の昇圧率をαとするとき、(α−1)×Vgstより低く設定されてもよい。
この場合、スイッチトランジスタのゲートソース間に過電圧が印加されるのを抑制できる。
チャージポンプ回路は、スイッチトランジスタのゲート容量を出力キャパシタとして昇圧動作を行ってもよい。この場合、出力キャパシタを個別に設ける必要がないため、回路面積を削減できる。
過電圧保護回路は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
本発明の別の態様は、電子機器である。この電子機器は、外部電源が着脱可能なコネクタと、2次電池と、コネクタが入力端子に接続された上述の過電圧保護回路と、過電圧保護回路の出力電圧を利用して2次電池を充電する充電回路と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、スイッチトランジスタとしてNチャンネルMOSFETを利用できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが部材Bに接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、実施の形態に係る過電圧保護回路100およびそれを用いた電子機器1000全体の構成を示す回路図である。
電子機器1000は、たとえば携帯電話端末や、PDA、ノート型PCなどの電池駆動型の情報端末機器である。電子機器1000は、過電圧保護回路100、充電回路112および電池114を備える。電子機器1000はその他に、図示しないCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、液晶パネルをはじめとするデジタル回路、アナログ回路を備える。
電池114は、リチウムイオンやNiCd(ニッケルカドミウム)電池などの2次電池であり、その電池電圧Vbatが、電子機器1000のその他の回路ブロックへと供給される。
電子機器1000は、外部電源110が着脱可能なコネクタ202を備える。外部電源110は、たとえば商用交流電圧を直流電圧に変換するACアダプタや、車載バッテリ等の電圧を降圧するDC/DCコンバータ、USB電源や乾電池を利用した緊急用電源である。外部電源110は電池114に対して直流の電源電圧Vdcを供給する。
過電圧保護回路100は、入力端子102、出力端子104を備え、ひとつの半導体基板上に一体集積化されている。過電圧保護回路100は、入力電圧Vdcが所定の過電圧しきい値電圧Vovpより大きいとき、負荷である充電回路112に対する電圧供給を停止する。
過電圧保護回路100は、スイッチトランジスタM1、チャージポンプ回路10、過電圧監視部20、クランプ回路40を備える。
スイッチトランジスタM1は、NチャンネルMOSFETであって入力端子102と出力端子104の間に設けられる。ここでは便宜的にスイッチトランジスタM1の出力端子104側の端子をソース、入力端子102側の端子をドレインと称する。スイッチトランジスタM1のバックゲートはソースと接続される。
クランプ回路40は、入力電圧Vdcを所定のクランプ電圧Vcl以下にクランプする。クランプ回路の構成は特に限定されない。以下、クランプ回路40の出力電圧をクランプ出力電圧Vdc2と称す。
クランプ電圧Vclは、スイッチトランジスタM1のゲートソース間耐圧をVgst、チャージポンプ回路10の昇圧率をαとするとき、(α−1)×Vgstより低く設定される。
チャージポンプ回路10は、クランプ回路40の出力電圧Vdc2を昇圧し、スイッチトランジスタM1のゲートに出力する。チャージポンプ回路10の昇圧率αは、スイッチトランジスタM1がフルオンするように設定する。スイッチトランジスタM1がフルオンする条件は、スイッチトランジスタM1のゲートソース間しきい値電圧Vtを用いて、
α×Vdc2−Vdc≧Vt
である。Vdc2≒Vdcと近似すれば、
α≧Vt/Vdc+1
を得る。たとえば、Vt=5Vに対して、入力電圧Vdcが5V以上で入力される場合、昇圧率2倍、または2入力加算型のチャージポンプ回路を利用すればよい。ただしチャージポンプ回路10の昇圧率は任意であり、昇圧率が切りかえ可能であってもよい。
過電圧監視部20は、入力電圧Vdcを所定の過電圧しきい値電圧Vovpと比較し、比較結果に応じた制御信号S1を出力する。過電圧監視部20は、入力電圧Vdcが過電圧しきい値電圧Vovpより低いとき、チャージポンプ回路10に昇圧動作を指示する。反対に入力電圧Vdcが過電圧しきい値電圧Vovpより高いとき、チャージポンプ回路10に昇圧動作の停止を指示する。
図1の過電圧保護回路100によれば、入力電圧Vdcが過電圧しきい値電圧Vovpを超えると、スイッチトランジスタM1のゲート電圧Vgが印加されず、入力端子102と出力端子104間がスイッチトランジスタM1によって遮断される。つまりスイッチ素子としてNチャンネルMOSFETを用い、ゲート電圧をチャージポンプ回路によって供給することにより、過電圧保護を実現できる。NチャンネルMOSFETは、同等の性能を有するPチャンネルMOSFETに比べて高耐圧であり、また小面積であるため、PチャンネルMOSFETを用いた過電圧保護回路に比べて有利である。
また、チャージポンプ回路10の昇圧対象である入力電圧Vdcを、クランプ回路40によってクランプすることにより、スイッチトランジスタM1のゲート電圧Vgが過電圧となるのを抑制できる。半導体製造プロセスによっては、NチャンネルMOSFETであっても、ゲートソース間耐圧が低い場合があるため、ゲート電圧Vgを抑制することによって、ゲートソース間に過電圧が印加されるのを防止できる。これによってスイッチトランジスタM1のゲートソース間耐圧によって設計条件を拘束されなくなるため、半導体製造プロセスの選択の自由度が高まるという利点がある。
図2は、図1のクランプ回路40およびチャージポンプ回路10の構成例を示す回路図である。クランプ回路40は、トランジスタQ1、抵抗R1、ツェナーダイオードD1を含む。トランジスタQ1はNPN型のバイポーラトランジスタであって、コレクタが入力端子102と接続され、入力電圧Vdcが印加されている。抵抗R1は、トランジスタQ1のベースコレクタ間に設けられる。トランジスタQ1のベースと接地端子間には、アノードが接地端子側の向きでツェナーダイオードD1が設けられる。図2のクランプ回路40では、トランジスタQ1のベース電圧が、ツェナーダイオードD1のツェナー電圧Vz以下にクランプされる。トランジスタQ1はエミッタフォロア回路を形成するため、トランジスタQ1のエミッタ電圧、つまりクランプ出力電圧Vdc2は、クランプ電圧Vcl(=Vz−Vf)以下にクランプされる。
ツェナーダイオードD1に替えて、カソードが接地端子側となる向きで多段接続された複数m個のダイオードを利用してもよい。この場合、クランプ電圧Vclは、Vcl=(m−1)×Vfとなる。
一方、トランジスタQ1のベース電圧がツェナーダイオードD1によってクランプされない電圧範囲においては、クランプ出力電圧Vdc2と入力電圧Vdcの間には、Vdc2=Vdc−Vfの関係が成り立つ。
図2のチャージポンプ回路10は2入力加算型である。つまり第1入力端子Pi1と第2入力Pi2の電圧を加算し、出力端子Poから出力する。第1入力端子Pi1には入力電圧Vdcが、第2入力端子Pi2にはクランプ出力電圧Vdc2が入力される。
チャージポンプ回路10の回路トポロジーは一般的であり、スイッチSW1〜SW4、フライングキャパシタCfおよび制御部12を備える。スイッチSW1、SW3が第1ペアをなし、スイッチSW2、SW4が第2ペアをなす。制御部12は制御信号S11〜S14を各スイッチのゲートに供給し、2つのペアを交互にオン、オフさせる。第1ペアSW1、SW3がオンすると、フライングキャパシタCfがクランプ出力電圧Vdc2で充電される。第2ペアSW2、SW4がオンすると、フライングキャパシタCfに蓄えられた電荷が出力キャパシタCgに転送される。
図2のチャージポンプ回路10で特徴的なのは、スイッチトランジスタ(図1のM1)のゲート容量Cgを出力キャパシタとして昇圧動作を行うことである。一般に出力キャパシタの容量は大きくなるため、半導体集積回路上の形成が困難であり、外部にチップ部品として設けるとコスト高となる。それに対して、図2のチャージポンプ回路10はゲート容量Cgを利用することにより、回路面積やコストを大幅に削減できる。ただし、回路面積に余裕がある場合、出力キャパシタを別個に設けてもよい。
また、チャージポンプ回路10で特徴的な点は、クランプ回路40の出力電圧Vdc2を、フライングキャパシタCfを充電するための電圧として利用している点である。
さらにチャージポンプ回路10で特徴的な点は、一端に入力電圧Vdcが印加され、他端がフライングキャパシタCfに接続されるスイッチを、NチャンネルMOSFETで構成したことである。図2においては、スイッチSW2がNチャンネルMOSFETで構成される。
一般的に、入力側のスイッチはPチャンネルMOSFETで構成するが、PチャンネルMOSFETとすると、ソースに入力電圧が印加されるため、ゲートソース間に過電圧が印加されるおそれがある。そこで図2の回路では、クランプ電圧以下にクランプされるクランプ出力電圧Vdc2を受けるスイッチSW1をPチャンネルMOSFETとし、クランプされない入力電圧Vdcを受けるスイッチSW2をNチャンネルMOSFETとすることによって、チャージポンプ回路10の信頼性を向上している。
さらにいえば、NチャンネルMOSFETで構成されるスイッチSW1は、フライングキャパシタCfに蓄えられた電荷を出力キャパシタCgに転送するときにオンするスイッチである。
図2のチャージポンプ回路10は、入力電圧Vdcとクランプ出力電圧Vdc2を加算した電圧を出力する。つまり入力電圧Vdcがクランプされない状態で、スイッチトランジスタM1のゲート電圧Vgは、
Vg=Vdc+Vdc2=2×Vdc−Vf
となる。
図3は、実施の形態に係る過電圧保護回路100の入出力特性を示す図である。入力電圧Vdcが増大すると、クランプ出力電圧Vdc2はVdc2=Vdc−Vfの関係を保ちつつ増大していく。入力電圧Vdcがツェナー電圧Vzに達すると、クランプ電圧Vclに固定される。
チャージポンプ回路10の出力であるゲート電圧Vgは、Vg=2×Vdc−Vfの関係を保ちつつ増大する。Vdc>Vzの領域では、クランプ出力電圧Vdc2がVclに固定されるため、Vg=Vdc+Vz−Vfとなる。つまり、スイッチトランジスタM1のゲートソース間電圧Vgsは、
Vg−Vout=Vz−Vf
となり入力電圧Vdcによらず一定値となる。したがって、入力電圧Vdcが過電圧となっても、スイッチトランジスタM1のゲートソース間に過電圧が印加されるのが防止される。入力電圧Vdcが過電圧しきい値電圧Vovpを超えると、チャージポンプ回路10が停止し、ゲート電圧Vgが0Vとなるため、スイッチトランジスタM1がオフして出力電圧Voutも0Vとなる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
変形例1.
チャージポンプ回路10の構成は図2のそれに限定されない。たとえば、第1入力端子Pi1にクランプ出力電圧Vdc2を、第2入力端子Pi2に入力電圧Vdcを印加してもよい。この場合、スイッチSW1をNチャンネルMOSFETとするとよい。この構成の場合、NチャンネルMOSFETで構成されるスイッチSW1は、フライングキャパシタCfを充電するときにオンするスイッチである。
変形例2.
チャージポンプ回路10の第1入力端子Pi1、第2入力端子Pi2の両方を共通に接続し、クランプ出力電圧Vdc2を印加してもよい。この場合、チャージポンプ回路10の昇圧率は2倍となる。この場合、スイッチSW2をPチャンネルMOSFETで構成してもよい。過電圧が印加されないからである。ただしこの場合、入力電圧Vdcがクランプされない状態で、スイッチトランジスタM1のゲート電圧Vgは、
Vg=2×Vdc−2×Vf
となり、図2の回路よりVfだけ低くなる。つまり昇圧効率の観点からは不利である。言い換えれば、図2の回路は、入力電圧Vdcとクランプ出力電圧Vdc2を加算することによって、昇圧効率を改善している。
また、変形例2では、クランプ出力電圧Vdc2がクランプ電圧Vclにクランプされると、ゲート電圧Vgが2×(Vz−Vf)に固定される。この状態で入力電圧Vdcが増大すると、出力電圧Vout、つまりスイッチトランジスタM1のソース電圧は増大するため、ゲートソース間電圧Vgsが小さくなっていき、スイッチトランジスタM1のオン抵抗が増大し、やがてオフとなる。スイッチトランジスタM1のオン抵抗の増大が問題とならない場合には、この動作を過電圧保護に利用してもよい。
変形例3.
チャージポンプ回路10は2入力加算型、あるいは2倍昇圧型に限定されず、3入力、4入力もしくは3倍、4倍のチャージポンプ回路であってもよい。この場合でも、上述した図2のチャージポンプ回路10の特徴を利用することにより、同様の効果を得ることが可能である。
n(nは3以上)入力または昇圧率n倍のチャージポンプ回路には、フライングキャパシタがn個設けられる。この場合も入力電圧Vdcが印加される入力端子に接続されるスイッチをNチャンネルMOSFETとし、クランプ出力電圧Vdc2が印加される入力端子に接続されるスイッチをPチャンネルMOSFETとすることにより、耐圧の観点で信頼性を高めることができる。
別の観点からいえば、チャージポンプ回路を、第1のフェーズで複数のフライングキャパシタをクランプ出力電圧Vdc2で充電し、第2のフェーズで複数のフライングキャパシタを直列に接続して入力電圧Vdcと加算して出力する構成とすることが望ましい。この場合、チャージポンプ回路の出力電圧、つまりスイッチトランジスタM1のゲート電圧Vgは、Vg=Vdc2×n+Vdcとなり、ゲートソース間電圧Vgsは、Vgs=Vc2×nとなる。したがって、入力電圧Vdcが増大してクランプされると、ゲートソース間電圧Vgsも、Vcl×nに固定され、過電圧が印加されるのを防止できる。
実施の形態では、過電圧保護回路100と充電回路112を別々のICとして構成する場合を説明したが、これらを一体として、電源管理ICとして構成してもよい。あるいは反対に過電圧保護回路100をディスクリート素子で構成してもよい。
以上、実施の形態にもとづき、本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎないことはいうまでもなく、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能であることはいうまでもない。
実施の形態に係る過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器全体の構成を示す回路図である。 図1のクランプ回路およびチャージポンプ回路の構成例を示す回路図である。 実施の形態に係る過電圧保護回路の入出力特性を示す図である。
符号の説明
100…過電圧保護回路、102…入力端子、104…出力端子、110…外部電源、112…充電回路、114…電池、M1…スイッチトランジスタ、10…チャージポンプ回路、20…過電圧監視部、40…クランプ回路、Q1…トランジスタ、R1…抵抗、D1…ツェナーダイオード、1000…電子機器。

Claims (9)

  1. 外部から入力電圧が入力される入力端子と、
    出力電圧を出力するための出力端子と、
    前記入力端子と前記出力端子の間に設けられたNチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のスイッチトランジスタと、
    前記入力電圧を所定のクランプ電圧以下にクランプするクランプ回路と、
    前記クランプ回路の出力電圧を昇圧し、前記スイッチトランジスタのゲートに出力するチャージポンプ回路と、
    前記入力電圧を所定の過電圧しきい値電圧と比較し、前記入力電圧が前記過電圧しきい値電圧より低いとき、前記チャージポンプ回路に昇圧動作を指示する過電圧監視部と、
    を備えることを特徴とする過電圧保護回路。
  2. 前記チャージポンプ回路は、2入力加算型のチャージポンプ回路であって、前記入力電圧と前記クランプ回路の出力電圧を加算した電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の過電圧保護回路。
  3. 前記クランプ回路の出力電圧を、前記チャージポンプ回路のフライングキャパシタを充電するための電圧として利用することを特徴とする請求項2に記載の過電圧保護回路。
  4. 前記チャージポンプ回路を構成するスイッチのうち、一端に前記入力電圧が印加され他端がフライングキャパシタに接続されるスイッチを、NチャンネルMOSFETで構成したことを特徴とする請求項2に記載の過電圧保護回路。
  5. 前記NチャンネルMOSFETで構成されるスイッチは、前記フライングキャパシタに蓄えられた電荷を出力キャパシタに転送するときにオンするスイッチであることを特徴とする請求項4に記載の過電圧保護回路。
  6. 前記クランプ電圧は、前記スイッチトランジスタのゲートソース間耐圧をVgst、前記チャージポンプ回路の昇圧率をαとするとき、(α−1)×Vgstより低く設定されることを特徴とする請求項1に記載の過電圧保護回路。
  7. 前記チャージポンプ回路は、前記スイッチトランジスタのゲート容量を出力キャパシタとして昇圧動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の過電圧保護回路。
  8. ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の過電圧保護回路。
  9. 外部電源が着脱可能なコネクタと、
    2次電池と、
    前記コネクタが前記入力端子に接続された請求項1から7のいずれかに記載の過電圧保護回路と、
    前記過電圧保護回路の出力電圧を利用して前記2次電池を充電する充電回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
JP2007274283A 2007-10-22 2007-10-22 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器 Active JP5086030B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007274283A JP5086030B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007274283A JP5086030B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009106039A true JP2009106039A (ja) 2009-05-14
JP5086030B2 JP5086030B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40707200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007274283A Active JP5086030B2 (ja) 2007-10-22 2007-10-22 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5086030B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013085328A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Denso Corp 過電圧保護回路
JP2014064403A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 容量素子、チャージポンプ回路
JP2015201717A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 株式会社デンソー 過電圧保護回路
JP2018038252A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 エイブリック株式会社 充放電制御回路及びこれを備えたバッテリ装置
JP2018164307A (ja) * 2018-06-26 2018-10-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 マルチパスネステッドミラー増幅回路
JP2019097338A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 給電制御装置、給電制御方法及びコンピュータプログラム
JP2020537865A (ja) * 2017-10-20 2020-12-24 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 充電装置および端末
CN113765380A (zh) * 2020-06-05 2021-12-07 台达电子工业股份有限公司 升压电路
CN113965075A (zh) * 2021-10-26 2022-01-21 武汉市聚芯微电子有限责任公司 电荷泵电路系统
JP2022532104A (ja) * 2020-01-03 2022-07-13 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リレー制御装置
WO2024024627A1 (ja) * 2022-07-29 2024-02-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 電源回路、バックアップ電源システム、及び移動体
WO2024065405A1 (zh) * 2022-09-29 2024-04-04 舍弗勒技术股份两合公司 电荷泵电路及半桥驱动电路

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04280670A (ja) * 1991-03-08 1992-10-06 Nec Kansai Ltd スイッチ回路およびゲート電圧クランプ型半導体装置
JPH09117131A (ja) * 1995-08-11 1997-05-02 Fujitsu Ltd 直流−直流変換装置
JPH10229639A (ja) * 1996-12-21 1998-08-25 Sgs Thomson Microelectron Inc 集積化供給保護
JP2007267537A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Renesas Technology Corp 半導体集積回路および電子システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04280670A (ja) * 1991-03-08 1992-10-06 Nec Kansai Ltd スイッチ回路およびゲート電圧クランプ型半導体装置
JPH09117131A (ja) * 1995-08-11 1997-05-02 Fujitsu Ltd 直流−直流変換装置
JPH10229639A (ja) * 1996-12-21 1998-08-25 Sgs Thomson Microelectron Inc 集積化供給保護
JP2007267537A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Renesas Technology Corp 半導体集積回路および電子システム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013085328A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Denso Corp 過電圧保護回路
JP2014064403A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 容量素子、チャージポンプ回路
JP2015201717A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 株式会社デンソー 過電圧保護回路
JP7023561B2 (ja) 2016-08-30 2022-02-22 エイブリック株式会社 充放電制御回路及びこれを備えたバッテリ装置
JP2018038252A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 エイブリック株式会社 充放電制御回路及びこれを備えたバッテリ装置
JP2020537865A (ja) * 2017-10-20 2020-12-24 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. 充電装置および端末
US11183863B2 (en) 2017-10-20 2021-11-23 Honor Device Co., Ltd. Charging apparatus and terminal
JP2019097338A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 給電制御装置、給電制御方法及びコンピュータプログラム
JP7067033B2 (ja) 2017-11-24 2022-05-16 株式会社オートネットワーク技術研究所 給電制御装置、給電制御方法及びコンピュータプログラム
JP2018164307A (ja) * 2018-06-26 2018-10-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 マルチパスネステッドミラー増幅回路
JP2022532104A (ja) * 2020-01-03 2022-07-13 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リレー制御装置
JP7318005B2 (ja) 2020-01-03 2023-07-31 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リレー制御装置
US11929740B2 (en) 2020-01-03 2024-03-12 Lg Energy Solution, Ltd. Relay control apparatus
CN113765380A (zh) * 2020-06-05 2021-12-07 台达电子工业股份有限公司 升压电路
CN113965075A (zh) * 2021-10-26 2022-01-21 武汉市聚芯微电子有限责任公司 电荷泵电路系统
WO2024024627A1 (ja) * 2022-07-29 2024-02-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 電源回路、バックアップ電源システム、及び移動体
WO2024065405A1 (zh) * 2022-09-29 2024-04-04 舍弗勒技术股份两合公司 电荷泵电路及半桥驱动电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP5086030B2 (ja) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5086030B2 (ja) 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器
JP5189343B2 (ja) セレクタ回路およびそれを用いた電子機器
US20200212672A1 (en) Protection Circuit
JP5139022B2 (ja) 過電圧保護回路ならびにそれを用いた電源管理回路および電子機器
US8450977B2 (en) Power management systems with charge pumps
US6969972B2 (en) Architecture for switching between an external and internal power source
US10033269B2 (en) Voltage doubler with capacitor module for increasing capacitance
US10033264B2 (en) Bulk capacitor switching for power converters
US7763993B2 (en) DC UPS with auto-ranging backup voltage capability
JP5481042B2 (ja) 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器
US20170025878A1 (en) Power supply module and power supply method using the same
JP2013099040A (ja) 充電回路およびそれを利用した電子機器
CN112865529B (zh) 为供电系统中驱动电路提供供电电压的电路和方法
JP2019028682A (ja) 電子機器
CN113169663A (zh) 通道开关的驱动电路、充电控制方法及充电器
US7848125B2 (en) Keep-alive for power stage with multiple switch nodes
US20140361730A1 (en) Bi-directional switching regulator and control circuit thereof
US20170313200A1 (en) Apparatus for performing hybrid power control in an electronic device with aid of separated power output nodes for multi-purpose usage of boost
JP5090849B2 (ja) 過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器
JP5260142B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにそれを利用した過電圧保護回路および電子機器
TWI439840B (zh) Charge pump
US9219412B2 (en) Buck converter with reverse current protection, and a photovoltaic system
JP2009104455A (ja) クランプ回路、それを用いた過電圧保護回路およびそれを用いた電子機器
JP5839899B2 (ja) 逆流防止回路ならびにそれを用いた降圧型dc/dcコンバータ、その制御回路、充電回路、電子機器
TWI403067B (zh) 多埠電源轉換裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5086030

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250