JP2009105692A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】オーバーレイ画像が再描画される必要がある場合においても、正常な印刷結果を得た上で、全てのオーバーレイ画像を描画する場合ほど性能が劣化することを防ぐことができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置12は、印刷データに基いて、各色成分の2値画像を描画し、2値画像データを生成する描画データ生成部36と、この2値画像データを記憶する第1のデータ保存部38と、2値画像データが描画される過程で生成される中間データを記憶する第2のデータ保存部40とを有する。描画データ生成部36は、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像を重ねて描画される画像は正しい出力画像である場合、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像を重ねて出力画像を描画し、そうでない場合、第2のデータ保存部40に記憶されている中間データに基いて出力画像を描画する描画制御部362とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、オーバーレイ画像を重ねて出力画像を描画する画像処理装置に関する。
この種の画像処理装置は、予め描画されたオーバーレイ画像を記憶しておき、印刷データを受信すると、記憶されているオーバーレイ画像を用いて出力画像を生成する。したがって、オーバーレイ画像の描画処理が省略されるので、出力画像は、より高速に生成される。
特許文献1では、オーバーレイデータをページ用ビットマップに直接描画する第1描画処理と、オーバーレイ用ビットマップに展開した上でページ用ビットマップにコピーする第2描画処理とを条件によって切り替えて印刷データを描画する手法が開示されている。
特開2002−67423号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法では、記憶されているオーバーレイ画像を用いて生成される出力画像と、このオーバーレイ画像を用いずに生成される出力画像とが異なってしまうことがある。
本発明は、オーバーレイ画像が再描画される必要がある場合においても、正常な印刷結果を得た上で、全てのオーバーレイ画像を描画する場合ほど性能が劣化することを防ぐことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、オーバーレイ画像が描画される過程で生成された中間データを記憶する中間データ記憶手段と、オーバーレイ画像を出力画像に展開する指示が受け付けられた場合、前記中間データ記憶手段に記憶されている中間データに基づいて出力画像を描画する描画手段とを有する。本発明によれば、オーバーレイ画像が再描画される必要がある場合においても、正常な印刷結果を得た上で、全てのオーバーレイ画像を描画する場合ほど性能が劣化することを防ぐことができる。
好適には、前記中間データ記憶手段は、オーバーレイ画像が描画される過程で生成されたイメージデータを記憶する。本発明によれば、イメージデータに対して、圧縮解凍、回転、サイズ変換、解像度変換等の処理を施す必要がある場合においても、性能の劣化を、さらに防ぐことができる。
好適には、前記中間データ記憶手段は、オーバーレイ画像が描画される過程で生成された、当該オーバーレイ画像の部分画像データを記憶する。本発明によれば、画像部分毎に記憶されている複数の部分画像データが部分的なオーバーレイ画像として使用される機会が増加するので、性能の劣化を、さらに防ぐことができる。
本発明に係る画像処理方法は、オーバーレイ画像が描画される過程で生成された中間データを記憶する中間データ記憶手段を有する画像処理装置において、オーバーレイ画像を出力画像に展開する指示を受け付け、前記受け付けられた指示に対応するオーバーレイ画像が描画される過程で生成され、前記中間データ記憶手段に記憶されている中間データに基づいて出力画像を描画する。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータと、オーバーレイ画像が描画される過程で生成された中間データを記憶する中間データ記憶手段とを有する画像処理装置において、オーバーレイ画像を出力画像に展開する指示を受け付ける受付ステップと、前記受け付けられた指示に対応するオーバーレイ画像が描画される過程で生成され、前記中間データ記憶手段に記憶されている中間データに基づいて出力画像を描画する描画ステップとを前記画像処理装置のコンピュータに実行させる。
本発明に係る画像処理装置によれば、オーバーレイ画像が再描画される必要がある場合においても、正常な印刷結果を得た上で、全てのオーバーレイ画像を描画する場合ほど性能が劣化することを防ぐことができる。
まず、本発明の背景を説明する。
画像処理装置は、まず、オーバーレイ画像を描画し、次に、可変のページデータを描画して、出力画像を生成することが多い。画像処理装置は、ページ内で複数のオーバーレイ画像を用いることもあるし、ページデータを描画した後にこのページデータに対応するオーバーレイ画像を用いることもある。したがって、可変のページデータとオーバーレイ画像とが、又はオーバーレイ画像同士が重なることがある。
図1は、記憶されているオーバーレイ画像と、可変のページデータに基づくページ画像とを用いて生成された出力結果を例示する図である。
図1(A)は、1ページ分の出力画像を生成するために用いられるオーバーレイ画像1〜4及びページ画像を例示する図である。図1(A)に示すように、オーバーレイ画像1は、ハッチングされた下地画像であり、オーバーレイ画像2は、表の罫線画像であり、オーバーレイ画像3,4は、広告画像である。ここで、オーバーレイ画像2の枠内は、白指定がされていない画像領域であり、オーバーレイ画像3は、白指定がされている画像であり、オーバーレイ画像4は、所定の色で描画された画像である。ページ画像は、可変のページデータに基づいて描画される画像である。
出力画像には、オーバーレイ画像1が最初に重ねて合成され、ページ画像が次に重ねて描画される。ページ画像が描画された後、さらに、オーバーレイ画像2〜4が、順不同で重ねて合成される。
図1(B)〜図1(D)は、生成された出力結果1〜3を示す。図1(B)に示される出力結果1は、正しい出力結果である。図1(B)に示すように、オーバーレイ画像2の枠内には数値等の文字情報が描画され、オーバーレイ画像3,4は、正しい色で描画されている。
図1(C)に示される出力結果2は、オーバーレイ画像1〜4が上書き貼り付け方式で重ねて合成された出力結果を示す。図1(C)に示すように、出力結果2では、オーバーレイ画像2が上書きで重ねられたことにより、ページ画像に含まれる文字情報が消えている。このように、オーバーレイ画像が上書きで重ねられる場合、上書きされた領域に存在した情報は消えてしまう。
図1(D)に示される出力結果3は、オーバーレイ画像1〜4が透過貼り付け方式で重ねて合成された出力結果を示す。図1(D)に示すように、出力結果3では、オーバーレイ画像3,4が透かして重ねられたことにより、オーバーレイ画像3の画像領域では、背景色が白抜き部分にかぶっており、オーバーレイ画像4の画像領域では、背景色により広告画像の色が変わっている。このように、オーバーレイ画像が透かして重ねられる場合、重ねられた領域に存在した情報が消えることはない一方、背景色とオーバーレイ画像の色とが混合してしまう。
以下、本発明の実施形態に係る画像処理装置を説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る画像処理装置12を含む画像形成装置10のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、画像形成装置10は、画像処理装置12と、この画像処理装置12により生成された画像を印刷する印刷部28とを有する。画像処理装置12は、CPU14、メモリ16、ハードディスク駆動装置等の記憶装置18、ユーザインタフェース(UI)装置20、通信インタフェース(IF)22及び印刷IF24を有する。これらの構成要素は、バス26を介して接続されている。
UI装置20は、例えば、液晶ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)等の表示装置と、キーボード、マウス等の入力装置とを含む。UI装置20は、タッチパネルにより構成されてもよい。通信IF22は、図示しないネットワークを介して外部のコンピュータとデータの通信を行う。印刷IF24は、印刷部28に対して、画像データを出力する。
印刷部28は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色成分に対応する印刷手段を有する。印刷手段は、電子写真方式により実現されてもよいし、インクジェット方式により実現されてもよい。
図3は、本発明の実施形態に係る画像処理装置12による画像処理方法を実現し、CPU14上で動作する画像処理プログラム30の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、画像処理プログラム30は、受信部32、データ配信部34、描画データ生成部36C,36M,36Y,36K、第1のデータ保存部38C,38M,38Y,38K及び第2のデータ保存部40C,40M,40Y,40Kを有する。なお、画像処理プログラム30の全部又は一部の機能は、画像処理装置12に設けられたハードウェアにより実現されてもよい。
画像処理プログラム30において、受信部32は、図示しない外部のホストコンピュータから送信される印刷データを、通信IF22を介して受信する。印刷データは、文字、図形、イメージ等が所定のページ記述言語(PDL; Page Description Language)等により記載されている。受信部32は、受信された印刷データを、データ配信部34に対して出力する。なお、受信部32は、CD、DVD等の記録媒体を介して読み込まれた印刷データを受け付けてもよい。
印刷データには、リソースデータ及びページデータの少なくともいずれかが含まれている。リソースデータは、オーバーレイ画像など再利用可能な画像を描画するためのデータである。ページデータは、例えば、数値、文字、記号等、各ページ画像を描画するための可変データである。
データ配信部34は、印刷データを、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kに対して配信する。
描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kは、印刷データに基いて、各色成分の2値画像を描画し、2値画像データを生成する。例えば、描画データ生成部36Cは、シアンに関する2値画像データを生成する。描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kは、生成した2値画像データを、1ページ毎、印刷部28C,28M,28Y,28Kに対して出力する。また、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kは、リソースデータに基いて生成された2値画像(オーバーレイ画像)を、第1のデータ保存部38C,38M,38Y,38Kに保存する。
さらに、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kは、オーバーレイ画像が描画される過程で生成された中間データを、第2のデータ保存部40C,40M,40Y,40Kに保存する。ここで、中間データは、例えば、圧縮・解凍後のデータ、リソースデータに基いて生成された画像に対して所定の画像処理(回転、サイズ変換、解像度変換など)が施される前後の多値の画像データ、オーバーレイ画像の部分画像領域毎の2値の部分画像データ等である。
なお、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kについては、後で詳述する。また、以降、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kなど、複数ある構成要素のいずれかを特定せずに示す場合には、単に描画データ生成部36と略記することがある。
第1のデータ保存部38C,38M,38Y,38Kは、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kにより生成された各色成分の2値画像データを記憶する。より具体的には、データ保存部38は、オーバーレイ画像を記憶する。したがって、第1のデータ保存部38は、オーバーレイ画像記憶手段を構成する。第1のデータ保存部38は、メモリ16及び記憶装置18の少なくともいずれかにより実現される。
第2のデータ保存部40C,40M,40Y,40Kは、オーバーレイ画像が描画される過程で生成された中間データを記憶する。したがって、第2のデータ保存部40は、中間データ記憶手段を構成する。第2のデータ保存部40は、第1のデータ保存部38と同様にして実現される。
図4は、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kの詳細な構成を示すブロック図である。
図4に示すように、描画データ生成部36は、データ受付部360、描画制御部362、判定部364、オーバーレイ管理テーブル366、一時記憶部368及び中間データ管理テーブル370を有する。
描画データ生成部36において、データ受付部360は、データ配信部34により配信された印刷データを受け付けて、描画制御部362に対して出力する。
オーバーレイ管理テーブル366は、オーバーレイ画像を識別する識別子(オーバーレイID)と、このオーバーレイ画像の第1のデータ保存部38における保存先アドレスと、このオーバーレイ画像に対応するリソースデータの第1のデータ保存部38における保存先アドレスとを含むテーブルである。オーバーレイ管理テーブル366は、メモリ16及び記憶装置18の少なくともいずれかに記憶される。
中間データ管理テーブル370は、中間データを識別する識別子(中間データID)と、この中間データの第2のデータ保存部40における保存先アドレスとを含むテーブルである。中間データ管理テーブル370は、オーバーレイ管理テーブル366と同様にして実現される
一時記憶部368は、後述する描画制御部362により描画される過程における2値画像及び中間データを記憶する。例えば、一時記憶部368には、生成中のオーバーレイ画像、出力画像等が記憶される。なお、一時記憶部368に記憶される2値画像等は、所定の契機で削除される。
判定部364は、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像を重ねて描画される画像が正しい出力画像であるか否かを判定する。即ち、判定部364は、事前に描画されて保存されたオーバーレイ画像が、出力画像に影響を及ぼすことなく用いられることが可能か否かを判定する。
例えば、判定部364は、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像がページに最初に描画される場合、当該ページについて、当該オーバーレイ画像を重ねて描画される画像は正しい出力画像であると判定する。また例えば、判定部364は、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像が割付印刷(複数の論理ページが1枚の記録媒体にまとめて印刷される印刷態様)において論理ページに最初に描画される場合、当該論理ページについて、当該オーバーレイ画像を重ねて描画される画像は正しい出力画像であると判定する。ここで、各論理ページは、互いに重ならないようにレイアウトされる。論理ページは、各論理ページの領域外にはみ出る場合、クリッピングされ、他の論理ページ領域に描画されない様に印刷される。また例えば、判定部364は、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像が重ねて合成される領域に画像が描画されていない場合、当該オーバーレイ画像を重ねて描画される画像は正しい出力画像であると判定する。
描画制御部362は、描画データ生成部36に含まれる他の構成要素を制御し、データ受付部360により受け付けられた印刷データに基いて画像を描画する。より具体的には、描画制御部362は、印刷データにリソースデータが含まれている場合、リソースデータに基いてオーバーレイ画像を描画し、第1のデータ保存部38に保存する。また、描画制御部362は、このオーバーレイ画像にオーバーレイIDを付与し、オーバーレイID及びこの画像の保存先アドレスをオーバーレイ管理テーブル366に登録する。
さらに、描画制御部362は、オーバーレイ画像の描画の過程において生成された中間データを、第2のデータ保存部40に保存する。描画制御部362は、この中間データに中間データIDを付与し、中間データID及びこの中間データの保存先アドレスを中間データ管理テーブル370に登録する。
描画制御部362は、印刷データにページデータが含まれている場合、ページデータに基いてページ画像を描画し、出力画像を生成し、1ページ毎、出力画像データを印刷部28に対して出力する。ここで、描画制御部362は、印刷データに含まれる指示・命令を、逐次、解析して、出力画像を生成する。
描画制御部362は、オーバーレイ展開指示が印刷データに含まれている場合、上記の判定処理を判定部364に実行させ、判定結果を受け付ける。描画制御部362は、当該オーバーレイ画像を重ねて描画される画像は正しい出力画像である旨の結果を受け付けた場合、オーバーレイ管理テーブル366を参照し、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像を読み出し、このオーバーレイ画像を重ねて出力画像を描画する。ここで、描画制御部362は、オーバーレイ画像を、上書き貼り付け方式で重ねてもよいし、透過貼り付け方式で重ねてもよい。
一方、記憶されているオーバーレイ画像を重ねて描画される画像は正しい出力画像ではない旨の結果を受け付けた場合、描画制御部362は、中間データ管理テーブル370を参照し、第2のデータ保存部40に記憶されている中間データに基づいて出力画像を描画する。したがって、描画制御部362は、オーバーレイ画像全体を重ねて出力画像を生成することができない場合、オーバーレイ画像について、記憶されている部分画像を出力画像に重ねる。また、この場合、描画制御部362は、中間処理済みの多値データから2値画像を生成して出力画像を生成してもよい。
図5は、オーバーレイ管理テーブル366及び中間データ管理テーブル370に記憶される内容を示す図である。
図5(A)に示すように、オーバーレイ管理テーブル366には、オーバーレイIDと、このオーバーレイIDに対応する2値画像(オーバーレイ画像)データの保存先アドレスと、このオーバーレイ画像に対応するリソースデータの保存先とを含むデータが記憶されている。
図5(B)に示すように、中間データ管理テーブル370は、中間データIDと、この中間データの保存先アドレスとを含むデータが記憶されている。中間データIDは、例えば、オーバーレイIDに枝番が付け加えられた形式である。例えば、オーバーレイIDが00001であるオーバーレイ画像に関しては、2つの中間データ(中間データIDは、000001_001及び00001_002)が記憶されている。
次に、本発明の実施形態に係る画像処理装置12の動作を説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る画像処理装置12がリソースデータを受信した場合に実行される画像処理(S10)のフローチャートを示す。
図6に示すように、ステップ100(S100)において、画像処理プログラム30の受信部32は、送信されたリソースデータを、通信IF22を介して受信する。
ステップ102(S102)において、データ配信部34は、リソースデータを、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kに対して配信する。
ステップ104(S104)において、描画データ生成部36のデータ受付部360は、リソースデータを受け付け、描画制御部362は、リソースデータに含まれる指示・命令を解釈し、描画対象の画像がオーバーレイ画像であるか否かを判定する。描画対象の画像がオーバーレイ画像である場合、描画制御部362は、S106の処理に進む。一方、描画対象の画像がオーバーレイ画像でない場合、描画制御部362は、所定の処理を行って画像処理を終了する。
ステップ106(S106)において、描画制御部362は、リソースデータに含まれる指示・命令がオーバーレイ終了データか否かを判定する。描画制御部362は、指示・命令がオーバーレイ終了データである場合にはS116の処理に進み、そうでない場合にはS108の処理に進む。
ステップ108(S108)において、描画制御部362は、リソースデータに基いてRIP(Raster Image Processor)処理を行ってオーバーレイ画像を描画する。具体的には、描画制御部362は、リソースデータを解釈して、画像のビットマップ展開を行う。
ステップ110(S110)において、描画制御部362は、S108の処理で生成された中間データが保存対象であるか否かを判定する。描画制御部362は、中間データが保存対象である場合にはS112の処理に進み、そうでない場合にはS106の処理に戻る。
ステップ112(S112)において、描画制御部362は、生成された中間データを第2のデータ保存部40に保存する。
ステップ114(S114)において、描画制御部362は、中間データに中間データIDを付与し、中間データに関するデータを、中間データ管理テーブル370に登録し、S106の処理に戻る。
ステップ116(S116)において、描画制御部362は、リソースデータを、第1のデータ保存部38に保存する。
ステップ118(S118)において、描画制御部362は、描画されたオーバーレイ画像を第1のデータ保存部38に保存する。
ステップ120(S120)において、描画制御部362は、描画されたオーバーレイ画像に関するデータを、オーバーレイ管理テーブル366に登録する。
図7は、本発明の実施形態に係る画像処理装置12がページデータを受信した場合に実行される画像処理(S20)のフローチャートを示す。
図7に示すように、ステップ200(S200)において、画像処理プログラム30の受信部32は、送信されたページデータを、通信IF22を介して受信する。
ステップ202(S202)において、データ配信部34は、ページデータを、描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kに対して配信する。
ステップ204(S204)において、描画データ生成部36のデータ受付部360は、ページデータを受け付け、描画制御部362は、ページデータに含まれる指示・命令を解釈し、指示・命令がオーバーレイ展開指示であるか否かを判定する。指示命令がオーバーレイ展開指示である場合、描画制御部362は、後述するオーバーレイ展開処理(S30)を行って出力画像を描画し、S208の処理に進む。一方、指示・命令がオーバーレイ展開指示でない場合、描画制御部362は、S206の処理に進む。
ステップ206(S206)において、描画制御部362は、ページデータに基いてRIP処理を行って出力画像を描画する。
ステップ208(S208)において、描画制御部362は、ページデータを解釈し、1ページ分の出力画像の生成を終了したか否かを判定する。描画制御部362は、1ページ分の出力画像の生成を終了した場合にはS210の処理に進み、そうでない場合にはS204の処理に戻る。
ステップ210(S210)において、描画制御部362は、生成した1ページ分の出力画像データを、印刷部28に対して出力する。印刷部28C,28M,28Y,28Kは、出力画像データに基いて、各色成分に対応する出力画像を用紙等の記録媒体に印刷する。
ステップ212(S212)において、描画制御部362は、ページデータに含まれる全ページ分の出力画像の生成を終了したか否かを判定する。描画制御部362は、全ページ分の出力画像の生成を終了した場合には処理を終了し、そうでない場合にはS204の処理に戻って、次のページに関する処理を行う。
図8は、本実施形態におけるオーバーレイ展開処理(S30)のフローチャートを示す。
図8に示すように、S300(S300)において、描画データ生成部36の判定部364は、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像が用いられることが可能か否かを判定する。描画制御部362は、記憶されているオーバーレイ画像が用いられることが可能である場合にはS302の処理に進み、そうでない場合にはS304の処理に進む。
ステップ302(S302)において、描画制御部362は、第1のデータ保存部38に記憶されているオーバーレイ画像を読み出し、出力画像において重ね合わせ処理の対象となる部分画像領域に、当該オーバーレイ画像を貼り付けて合成し、処理を終了する。
ステップ304(S304)において、描画制御部362は、第1のデータ保存部38に記憶されているリソースデータの読み出しを開始する。
ステップ306(S306)において、描画制御部362は、読み出したリソースデータに基いて描画されるオーバーレイ画像に対応する中間データが保存されているか否かを判定する。描画制御部362は、中間データ保存されている場合にはS308の処理に進み、そうでない場合にはS310の処理に進む。
ステップ308(S308)において、描画制御部362は、中間データ管理テーブル370を参照し、第2のデータ保存部40に記憶されている中間データを読み出し、この中間データに基いてオーバーレイ画像を生成して出力画像に貼り付けて合成する。
ステップ310(S310)において、記憶されているリソースデータに基いてRIP処理を行ってオーバーレイ画像を出力画像に描画する。
ステップ312(S312)において、描画制御部362は、オーバーレイ画像の描画を終了したか否かを判定し、描画を終了した場合には処理を終了し、そうでない場合にはS306の処理に戻る。
記憶されているオーバーレイ画像と、可変のページデータに基づくページ画像とを用いて生成された出力結果を例示する図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置12を含む画像形成装置10のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置12による画像処理方法を実現し、CPU14上で動作する画像処理プログラム30の機能構成を示すブロック図である。 描画データ生成部36C,36M,36Y,36Kの詳細な構成を示すブロック図である。 オーバーレイ管理テーブル366及び中間データ管理テーブル370に記憶される内容を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置12がリソースデータを受信した場合に実行される画像処理(S10)のフローチャートを示す。 本発明の実施形態に係る画像処理装置12がページデータを受信した場合に実行される画像処理(S20)のフローチャートを示す。 本発明の実施形態におけるオーバーレイ展開処理(S30)のフローチャートを示す。
符号の説明
10 画像形成装置
12 画像処理装置
14 CPU
16 メモリ
18 記憶装置
20 UI装置
22 通信IF
28 印刷部
30 画像処理プログラム
32 受信部
34 データ配信部
36 描画データ生成部
38 第1のデータ保存部
40 第2のデータ保存部
360 データ受付部
362 描画制御部
364 判定部
366 オーバーレイ管理テーブル
368 一時記憶部
370 中間データ管理テーブル

Claims (5)

  1. オーバーレイ画像が描画される過程で生成された中間データを記憶する中間データ記憶手段と、
    オーバーレイ画像を出力画像に展開する指示が受け付けられた場合、前記中間データ記憶手段に記憶されている中間データに基づいて出力画像を描画する描画手段と
    を有する画像処理装置。
  2. 前記中間データ記憶手段は、オーバーレイ画像が描画される過程で生成されたイメージデータを記憶する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記中間データ記憶手段は、オーバーレイ画像が描画される過程で生成された、当該オーバーレイ画像の部分画像データを記憶する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. オーバーレイ画像が描画される過程で生成された中間データを記憶する中間データ記憶手段を有する画像処理装置において、
    オーバーレイ画像を出力画像に展開する指示を受け付け、
    前記受け付けられた指示に対応するオーバーレイ画像が描画される過程で生成され、前記中間データ記憶手段に記憶されている中間データに基づいて出力画像を描画する
    画像処理方法。
  5. コンピュータと、オーバーレイ画像が描画される過程で生成された中間データを記憶する中間データ記憶手段とを有する画像処理装置において、
    オーバーレイ画像を出力画像に展開する指示を受け付ける受付ステップと、
    前記受け付けられた指示に対応するオーバーレイ画像が描画される過程で生成され、前記中間データ記憶手段に記憶されている中間データに基づいて出力画像を描画する描画ステップと
    を前記画像処理装置のコンピュータに実行させるプログラム。
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