JP2009105182A - 光集積化素子および光集積化素子の製造方法 - Google Patents

光集積化素子および光集積化素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光クロストークを適切に抑制できるとともに、コンパクト化および高性能化に優れ、かつ、汎用性の高い光集積化素子を提供する。
【解決手段】光集積化素子200は、発光素子30が形成された発光素子部9と、発光素子30を駆動する駆動素子8Aが形成された駆動素子部8と、が集積化された基板1と、基板1と交差する方向に延びている複数の柱状体23と、を備えており、基板1の主面を平面視した場合、柱状体23の島状の断面が、発光素子部9の周囲を取り囲むように環状に並んでおり、発光素子30から出射された光の駆動素子部8への伝播を、柱状体23により低減できるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光集積化素子および光集積化素子の製造方法に関する。詳しくは、本発明は、発光素子が形成された発光素子部と発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部とを同一基板上に集積化させた光集積化素子において、発光素子からの出射光に基づく駆動素子の誤動作(光クロストーク)を抑制できる技術に関する。
発光ダイオードなどの発光素子、および、この発光素子を駆動するドライバ回路やスイッチングトランジスタ(以下、これらを「駆動素子」と略す)を個別部品として別個に構成してもよいが、素子の小型化および低価格化を図る観点から、これらを同一基板上に集積化できると好都合である。
ところで、発光素子と駆動素子とを同一基板上に集積化した場合、発光素子からの出射光の駆動素子(半導体層)での吸収に基づいた駆動素子の誤動作(光クロストーク)が従来から問題視されている。そこで、このような光クロストークに対する対応策がすでに提案されている。
図17は、従来の光集積化素子の構成例を示した断面図である。この光集積化素子100によれば、以下に述べる理由により、光クロストークを適切に回避できるとされている(特許文献1参照)。
図17に示すように、従来の光集積化素子100では、半絶縁性InP基板101上に、n+型のInGaAs導通層102を介して、レーザダイオード部113(発光素子部)と、ヘテロバイポーラトランジスタ部112(駆動素子部)と、が集積されている。
上述のレーザダイオード部113は、n型のInPバッファ層104と、p型のInP電流ブロック層115と、n型のInP電流ブロック層116と、p型のInP上クラッド層110と、p型のInGaAs LDコンタクト層111と、を備える。
また、InPバッファ層104、InP電流ブロック層115、および、InP電流ブロック層116において、エッチングによりストライプ状の溝107が形成されており、この溝107の内部に、n型のInP下クラッド層108、および、InGaAsP活性層109(発光領域)が形成されている。
更に、この溝107の上方には、絶縁膜120に形成されたコンタクトホールを介して、p側レーザ電極121がLDコンタクト層111に接続している。
一方、上述のヘテロバイポーラトランジスタ部112は、n型InPコレクタ層113と、p型のInGaAsPベース層114と、n型のInPエミッタ層115と、n型のInGaAsP HBTコンタクト層116と、p+型の拡散領域117と、を備える。
また、絶縁膜120に形成されたコンタクトホールを介して、ベース電極122およびエミッタ電極123は、コンタクト層116と接続している。
また、レーザダイオード部103およびヘテロバイポーラトランジスタ部112間に形成された分離溝118に、素子間分離層119を設けることにより、両者の分離がなされている。なお、p側レーザ電極121、ベース電極122およびエミッタ電極123は、上述の絶縁層120により分離されている。
ここで、この光集積化素子100では、レーザダイオード部103に隣接するように遮光溝124が形成されており、この遮光溝124に、遮光層125が埋め込まれている。この遮光層125は、InGaAsの単結晶又は多結晶からなり、その禁制帯幅が活性層109よりも小さくなるように設定されている。
このように、レーザダイオード部103が光吸収効果を持つ導通層102および遮光層125によって囲まれているので、活性層109からヘテロバイポーラトランジスタ部112側に伝播された光は、これらの各層102、125に適切に吸収される。これにより、ヘテロバイポーラトランジスタ部112への光の到達が防止され、光クロストークを回避できる。
また、光クロストークを回避できる他の従来例として、ヘテロバイポーラトランジスタ部の半導体層の禁制帯幅を、レーザダイオード部の活性層(発光領域)の禁制帯幅よりも大きくした従来の光集積化素子が提案されている(特許文献2)。このように、トランジスタ部の半導体層の禁制帯幅を、レーザダイオード部の活性層の禁制帯幅よりも大きくすると、レーザダイオード部からトランジスタ部側に伝播された光は、たとえヘテロバイポーラトランジスタ部に到達しても、このヘテロバイポーラトランジスタ部おいて吸収されず、光クロストークが起こらない。
特公平7−79181号公報 第2527197号明細書
しかし、特許文献1記載の光集積化素子100には、以下の不都合がある。
レーザダイオード部103(発光素子)の周囲を、特許文献1記載の遮光層125(光吸収効果を持つ光吸収層)により囲む構造を取った場合、発光素子からの出射光を吸収するに充分に厚い光吸収層を配することが必要であると考えられる。よって、この場合、光集積化素子100の大型化を招く。
例えば、光吸収層の材料に、特許文献1記載のようなInGaAsを用いる場合において、この吸収係数を10000cm-1程度と見做すと、発光素子からの出射光のうちの50%の光を吸収するに必要な光吸収層の厚みは、約0.7μmとなる。また、90%の光を吸収するに必要な光吸収層の厚みは、約2.3μmとなる。
更に、特許文献1記載の光集積化素子100によれば、選択成長法を用いて遮光層125を形成しているので、光集積化素子100の製造工程が複雑化するという問題もある。
また、特許文献2記載の光集積化素子では、以下の不都合がある。
トランジスタ部の禁制帯幅をレーザダイオード部の活性層の禁制帯幅よりも大きくする場合には、トランジスタ部の半導体層の材料として、シリコンやシリコンゲルマニウムのような禁制帯幅の小さな材料を用いることができない。例えば、トランジスタ部の半導体層の材料としてシリコンを用いる場合、シリコンの禁制帯幅は、1.1eV程度なので、発光素子からの可視光は、このようなトランジスタ部の半導体層において吸収される。つまり、汎用性の高いシリコン基板上に、トランジスタ部と可視域発光用の発光素子とを集積化できないという重大な欠点を、特許文献2記載の技術は内包している。
更に、特許文献1および特許文献2には、発光素子の放熱および光取り出し効率の改善に対して何等の課題認識も記載されてなく、発光素子の高出力化などの高性能化への対応において、これらの文献は参酌するに値しない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光クロストークを適切に抑制できるとともに、コンパクト化および高性能化に優れ、かつ、汎用性の高い光集積化素子を提供することを目的とする。
また、このような光集積化素子を簡易に製造できる光集積化素子の製造方法を提供することも目的とする。
上記課題を解決するため、第1の本発明は、発光素子が形成された発光素子部と、前記発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部と、が集積化された基板と、
前記基板と交差する方向に延びている複数の柱状体と、を備え、
前記基板の主面を平面視した場合、前記柱状体の島状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲むように環状に並んでおり、前記発光素子から出射された光の前記駆動素子部への伝播が、前記柱状体により低減されている、光集積化素子を提供する。
また、第2の本発明は、発光素子が形成された発光素子部と、前記発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部と、が集積化された基板と、
前記基板と交差する方向に延びている複数の柱状体と、を備え、
前記基板の主面を平面視した場合、前記柱状体の島状の断面が、前記発光素子部における電極引き出し部以外の前記発光素子部の周囲を取り囲むように並んでおり、前記発光素子から出射された光の前記駆動素子部への伝播が、前記柱状体により低減されている、光集積化素子を提供する。
このように、発光素子からの出射光の駆動素子への伝播を柱状体により適切に低減できるので、当該出射光による駆動素子の誤動作(光クロストーク)を抑制できる。また、柱状体において散乱された散乱光を発光素子の上方に取り出せるので、発光素子の光取り出し効率が高まる。
また、第2の本発明では、電極引き出し部を介して電極を発光素子部から容易に引き出せるので、発光素子と駆動素子との間の接続が容易になる。
また、上述の光集積化素子では、前記出射光を、前記柱状体によりレイリー散乱させることが好ましい。
このようなレイリー散乱によれば、出射光の適切な後方散乱率(後方散乱断面積)が確保されるので、柱状体における出射光の前方散乱(つまり、駆動素子側への散乱)を低減でき、ひいては、柱状体において出射光を効率良く散乱できる。例えば、このような出射光のレイリー散乱現象を利用することにより、発光素子から伝播する出射光を発光素子側に充分に後方散乱させ、発光素子の光取り出し効率向上に有効に利用できる。また、リフレクタ(反射鏡)などを用いて、発光素子から伝播する出射光を発光素子側に反射させると、この反射光は、発光素子の発光領域に吸収される場合があるが、上述の出射光のレイリー散乱現象を利用することにより、このような発光領域での光吸収の確率を低減できる。更に、可視域の光をレイリー散乱できる柱状体の大きさは、特許文献1記載の光吸収層の厚みよりも充分に小さく設定できると考えられ、このような柱状体は、素子サイズのコンパクト化の観点において光吸収層と比較した有利な特徴を備える。
また、第3の本発明は、発光素子が形成された発光素子部と、前記発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部と、が集積化された基板と、
前記基板と交差する方向に延びている筒体と、を備え、
前記基板の主面を平面視した場合、前記筒体の帯状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲んでおり、前記発光素子から出射された光の前記駆動素子部への伝播が、前記筒体により低減されている、光集積化素子を提供する。
このように、発光素子からの出射光の駆動素子への伝播を筒体により適切に低減できるので、当該出射光による駆動素子の誤動作(光クロストーク)を抑制できる。
前記出射光は、前記筒体の内壁面により反射されてもよい。
これにより、この筒体は、発光素子部の周囲から伝播する出射光を、光集積化素子の上方、基板の方向、および、発光素子部の方向に反射できるので、発光素子からの出射光の駆動素子への伝播を大幅に低減でき、ひいては、当該出射光による駆動素子の誤動作(光クロストーク)を抑制できる。また、筒体において反射された反射光が、例えば発光素子などにより散乱される場合には、この散乱光を発光素子の上方に取り出せるので、発光素子の光取り出し効率が高まる。
また、前記柱状体の断面の配列が、前記発光素子部の周囲において二重環状をなしてもよい。
また、前記柱状体の断面の配列が二重環状をなしている場合、前記二重環状の一方の配列を構成している前記柱状体が、前記二重環状の他方の配列を構成している前記柱状体間の隙間に対向してもよい。
また、第4の本発明は、発光素子が形成された発光素子部と、前記発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部と、が集積化された基板と、
前記基板と交差する方向に延びている複数の柱状体および筒体と、を備え、
前記基板の主面を平面視した場合、前記柱状体の島状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲むように環状に並び、前記柱状体の外側において、前記筒体の帯状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲んでおり、
前記発光素子から出射された光は、前記駆動素子部への伝播を低減するよう、前記筒体の内壁面により反射され、前記反射光は、前記柱状体により散乱されている、光集積化素子を提供する。
このように、筒体による反射光を柱状体により散乱できるので、この第4の本発明では、上述の第3の本発明と比較して、発光素子の発光領域での光吸収が低減され、発光素子の光取り出し効率において有利である。
また、前記柱状体のそれぞれを、配線により接続してもよい。
この構成により、光吸収などによって基板でキャリアが発生した場合に、この配線を用いて不要なキャリアを引き抜けるので、基板での電位上昇などの問題を防止できる。
また、前記基板の主面からその裏面に至るように前記基板を貫通している、複数の柱状の放熱プラグと、
前記基板の裏面および前記放熱プラグに接触して配された放熱板と、を更に備え、
前記放熱プラグおよび放熱板に用いる材料の熱伝導率は、前記基板に用いる材料の熱伝導率よりも高くなっており、
前記基板の主面を平面視した場合、前記放熱プラグの島状の断面を、前記発光素子部の周囲を取り囲むように環状に並べてもよい。
これらの放熱プラグおよび放熱板に用いる材料の熱伝導率が、基板に用いる材料の熱伝導率よりも高い場合、発光素子部での発熱を、放熱プラグおよび放熱板を介して外部に効率的に逃がすことができる。これにより、光集積化素子の様々な熱問題に更に適切に対処でき、光集積化素子の高出力化が容易になる。
また、前記柱状体に用いる材料は、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちの何れかを含んでもよい。また、前記筒体に用いる材料は、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちの何れかを含んでもよい。
柱状体および筒体の材料に、このような金属を用いることにより、発光素子部における発熱を外部(例えば、基板側)に効率的に逃がすことができる。これにより、光集積化素子の様々な熱問題に更に適切に対処でき、光集積化素子の高出力化が容易になる。
また、前記発光素子部は、前記発光素子としての柱状結晶構造体の集合体として構成されており、一つの前記柱状結晶構造体から出射された光が、他の柱状結晶構造体により散乱されてもよい。
これにより、当該散乱光を発光素子の上方に取り出せるので、発光素子の光取り出し効率が高まる。
また、上述の光集積化素子の製造方法は、
前記基板上に、前記発光素子を形成する工程と、
前記基板上に、前記発光素子を駆動する前記駆動素子を形成する工程と、
前記基板上に、前記駆動素子を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、
前記駆動素子との間の接続を取るために、前記層間絶縁膜に接続部を埋め込む工程と、を含み、
前記接続部の埋め込み工程と同時に、前記柱状体を前記層間絶縁膜に埋め込んでもよい。
上述の接続部および柱状体を同時に埋め込むことにより、光集積化素子の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
本発明によれば、光クロストークを適切に抑制できるとともに、コンパクト化および高性能化に優れ、かつ、汎用性の高い光集積化素子が得られる。
また、このような光集積化素子を簡易に製造できる光集積化素子の製造方法も得られる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態による光集積化素子の構成例を示した図である。図1(a)は、光集積化素子200におけるA−A線に沿った部分の断面が示されている。図1(b)は、光集積化素子200におけるB−B線に沿った部分の断面が示されている。
但し、図1(b)(後述の図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図10、図11、図12、図13、図14、図15、および、図16でも同じ)では、図1(b)の図示を簡略化する観点から、極薄膜のサイドウォール12の図示は、省略されている。
図1に示すように、光集積化素子200は、多数の発光素子30が形成された発光素子部9と、この発光素子30を駆動するトランジスタ8A(駆動素子)が形成されたトランジスタ部8(駆動素子部)と、を備える。
つまり、この光集積化素子200では、発光素子部9とトランジスタ部8とが、同一のシリコン基板1上に集積化されている。
発光素子30は、電気エネルギーを光エネルギーに変換できる光電変換機能素子であり、発光素子30の例としては、上方(シリコン基板1の厚み方向)に光を取り出せる発光ダイオード(LED)がある。なお、この発光素子30の具体的な構成は後述する。
また、トランジスタ8Aは、発光素子30に電流を供給して、発光素子30を駆動(光放出)できるように構成されている。
図1に示すように、シリコン基板1に素子分離領域5(例えば、シャロートレンチ)が形成され、この素子分離領域5によって、トランジスタ部8と発光素子部9に分離されている。素子分離領域5の材料としては酸化シリコン(SiO2)を用いればよく、素子分離領域5の深さは、200nm〜500nmに設定するとよい。
光集積化素子200のトランジスタ部8には、素子分離領域5に囲まれたシリコン基板1の表面(主面)付近にp型ウェル2が形成され、p型ウェル2の上部に、ゲート絶縁膜10およびゲート電極11が形成されている。ゲート絶縁膜10の材料としては、SiO2や酸化窒化シリコン(SiON)を用いればよく、ゲート絶縁膜10の膜厚は2nm〜10nm程度に設定するとよい。ゲート電極11の材料としてはポリシリコンを用いればよく、ゲート電極11の膜厚は100nm〜200nm程度に設定するとよい。
また、ゲート絶縁膜10およびゲート電極11を挟み込むように、サイドウォール12が形成されている。サイドウォール12の材料としては、SiO2や窒化シリコン(SiN)を用いればよい。
また、上述のサイドウォール12のさらに外側を挟み込むように、n型ソース /ドレイン領域3が、シリコン基板1のpウェル2に形成されている。n型ソース/ドレイン領域3のキャリア濃度は、1×1019〜1×1020cm-3程度に設定するとよい。
なお、図1(a)に示すように、上述のトランジスタ8Aは、ゲート電極11と、ゲート絶縁膜10と、p型ウェル2と、n型ソース/ドレイン領域3と、により構成されているが、このようなMIS構造の電界効果トランジスタは周知であり、この詳細な説明は省略する。
また、光集積化素子200のトランジスタ部8には、図1に示すように、層間絶縁膜21(後述)の適所に形成されたコンタクトホールに、コンタクト26a、26b、26c(接続部)が埋め込まれている。コンタクト26aおよびコンタクト26bはそれぞれ、トランジスタ8Aのn型ソース/ドレイン領域3に接続されている。コンタクト26cは、トランジスタ8Aのゲート電極11に接続されている。これらのコンタクト26a、26b、26cの材料としては、アルミニウム、タングステン、または、銅などを用いればよい。更に、コンタクト26aと電気的に接続する金属配線27aと、コンタクト26bと電気的に接続する金属配線27bと、が、層間絶縁膜21上に配されている。金属配線27a、27bの材料としては、アルミニウムや銅などを用いればよい。なお、金属配線27aは、適宜の接続配線(図示せず)を介して発光素子部9の透明電極25(後述)に接続されている。
光集積化素子200の発光素子部9には、素子分離領域5に囲まれたシリコン基板1の表面(主面)付近にn型発光素子形成領域4が形成されている。
この発光素子部9では、図1(a)に示すように、シリコン基板1のn型発光素子形成領域4から立設するようにして、n型GaN領域31(n型窒化物半導体領域)、InGaN多重量子井戸32(窒化物半導体発光領域)、および、p型GaN領域33(p型窒化物半導体領域)をこの順に有している柱状(例えば円柱状)の窒化物半導体柱状構造体30(柱状結晶構造体)が多数配置されている。つまり、発光素子部9の発光素子30は、ここでは、柱状構造体構造を有しており、発光素子部9は、窒化物半導体柱状構造体30の集合体として構成されている。なお、n型GaN領域31、InGaN多重量子井戸32、および、p型GaN領域33はダブルへテロ構造を成している。このような窒化物半導体柱状構造体30においては、貫通転移などの欠陥が極めて少ないという特徴の他、以下の理由により光取り出し効率を向上できるという特徴がある。
発光素子部9は、窒化物半導体柱状構造体30の集合体として構成されているので、一つの窒化物半導体柱状構造体30中のInGaN多重量子井戸32から出射された光が、その周辺の他の窒化物半導体柱状構造体30により散乱される。これにより、当該散乱光を窒化物半導体柱状構造体30の上方に取り出せるので、窒化物半導体柱状構造体30の光取り出し効率が高まる。窒化物半導体柱状構造体30自身からの光取り出し効率を高めるには、窒化物半導体柱状構造体30の直径を発光波長よりも小さくするとよい。また、発光波長を「λ」、窒化物半導体柱状構造体30の屈折率を「n1」とすると、窒化物半導体柱状構造体30の直径は「λ/n1」よりも小さくするとよい。具体的には、窒化物半導体柱状構造体30の屈折率を、n1=2.5とすると、窒化物半導体柱状構造体30の直径を、発光波長が青色の波長(例えば、λ=436nm)においては、174nmよりも小さく、発光波長が緑色の波長(例えば、λ=546nm)においては、218nmよりも小さく、発光波長が赤色の波長(例えば、λ=700nm)においては、280nmよりも小さく設定するとよい。
また、発光素子部9では、図1に示すように、窒化物半導体柱状構造体30を取り囲み、窒化物半導体柱状構造体30間の隙間を埋めるように、発光素子保護膜22が、シリコン基板1上に配されている。発光素子保護膜22の材料としては、SiO2、SiON、SiN、窒化アルミニウム(AlN)、アルミオキサイド(Al23)などを用いることができる。このような発光素子保護膜22を形成することにより、窒化物半導体柱状構造体30とシリコン基板1との間の密着性を向上でき、窒化物半導体柱状構造体30の機械的強度を向上できる。
また、本実施形態の光集積化素子200では、図1を示すように、トランジスタ部8のトランジスタ8A全体を上部から覆い、かつ、発光素子部9の側面から囲うように、層間絶縁膜21が、シリコン基板1上に配されている。層間絶縁膜21の材料としては、SiO2を用いることができる。このような層間絶縁膜21を形成することにより、トランジスタ部8、発光素子部9、および、上述の金属配線27a、27bにおける相互の電気的絶縁性が適切に確保される。
また、図1に示すように、発光素子保護膜22の厚みと層間絶縁膜21の厚みとを略同一にした場合において、窒化物半導体柱状構造体30のそれぞれの長さが、層間絶縁膜21の厚みよりも20nm〜100nm程度長くなるように設定してもよい。このように両者間の寸法を設定することにより、窒化物半導体柱状構造体30のp型GaN領域33が層間絶縁膜21の上面(発光素子保護膜22の上面と同じ水平位置)から突出できる。これにより、p型GaN領域33の側面部分にも透明電極25との間のコンタクトを形成でき、両者間の接触抵抗を下げることができる。また、p型GaN領域33と透明電極25との間の接触面積を増やすこともできる。
一方、ここでは、図示を省略するが、発光素子保護膜22の厚みと層間絶縁膜21の厚みと、を略同一にした場合において、窒化物半導体柱状構造体30のそれぞれの長さを、層間絶縁膜21の厚さと同程度に設定してもよい。これにより、光集積化素子200の層間絶縁膜21の表面において段差が小さくなる。この部分の段差を小さくできると、層間絶縁膜21を形成した後の製造プロセス(フォトリソグラフィ工程やドライエッチング工程)での異常を防止し易くなる。
なお、以上に述べた層間絶縁膜21の厚みは、事実上、トランジスタ部8に用いる微細化技術の世代に相関しているので、層間絶縁膜21の厚みを基準にして、窒化物半導体柱状構造体30の長さを設計すると、トランジスタ部8の設計と発光素子部9の設計との間の整合性を適切に取れて都合がよい。つまり、トランジスタ部8における微細化が進むほど、層間絶縁膜21の厚みは薄くなるという事実があり、窒化物半導体柱状構造体30のそれぞれの長さを、これに合わせる必要がある。例えば、層間絶縁膜21の厚みは、トランジスタ8Aのゲート長が250nmの世代では、1μm程度に設定され、ゲート長が180nmの世代では、900nm程度に設定され、ゲート長が130nmの世代では、800nm程度に設定されている。
また、発光素子部9では、図1に示すように、p型GaN領域33の上面および側面、並びに、発光素子保護膜22の上面(表面)に接するように、上述の透明電極25が配されている。この透明電極25の材料として、酸化インジウムスズ(ITO)を用いることができる。また、ニッケル(Ni)/金(Au)などの極薄膜金属を用いてもよい。
次に、本実施形態の特徴部である金属製の柱状の光散乱体23(柱状体)の構成について図面を参照しながら詳しく説明する。
本実施形態の光集積化素子200では、図1に示すように、層間絶縁膜21の内部に、四角柱(ここでは断面が正方形の四角柱)構造の複数の光散乱体23が埋め込まれている。これらの光散乱体23は、図1(a)に示すように、シリコン基板1の主面から層間絶縁膜21の表面まで、上述の窒化物半導体柱状構造体30と平行に立設している。つまり、この光散乱体23は、シリコン基板1と交差(ここでは直交)する方向に延びている。
また、シリコン基板1の主面を平面視した場合、図1(b)に示すように、これらの光散乱体23の島状の断面が、発光素子部9の周囲を取り囲むようにして、この周囲において環状に並んでいる。
このような光散乱体23は、窒化物半導体柱状構造体30のInGaN多重量子井戸32から横方向(シリコン基板1に平行な方向)に伝播する出射光を様々な方向に散乱できる。これにより、トランジスタ部8へ進行する出射光の強度は、光散乱体23において減衰される。つまり、この出射光のトランジスタ部8への伝播を光散乱体23により適切に低減でき、ひいては、当該出射光によるトランジスタ8Aの誤動作(光クロストーク)を抑制できる。また、光散乱体23において散乱された散乱光を窒化物半導体柱状構造体30の上方に取り出せるので、窒化物半導体柱状構造体30の光取り出し効率が高まる。
光散乱体23の形状は、上述のとおり、四角柱であることが好ましい場合がある。これにより、四角柱の角部において高い散乱効果が得られると考えられる。また、図示は省略するが、光散乱体の形状は、円柱であることが好ましい場合もある。光散乱体の形状を円柱にすることにより、様々な方向から光散乱体に入射した光に対して、高い対称性を有する光散乱がなされ、光の入射方向に寄らず安定した光散乱効果が得られると考えられる。
ここで、光散乱体23の設計スペックは、InGaN多重量子井戸32の発光波長(出射光の波長)との関係で、光散乱体23による出射光の散乱が、適切な後方散乱率が確保できるレイリー(Rayleigh)散乱となるように、決定されている。これにより、光散乱体23における出射光の前方散乱(つまり、トランジスタ部8側への散乱)を低減でき、ひいては、光散乱体23において出射光を効率良く散乱できる。例えば、本実施形態の光集積化素子200では、上述の出射光のレイリー散乱現象を利用することにより、窒化物半導体柱状構造体30から横方向に伝播する出射光を、光散乱体23において窒化物半導体柱状構造体30側に充分に後方散乱させ、発光素子部9での光取り出し効率向上に有効に利用できる。また、リフレクタ(反射鏡)などを用いて、窒化物半導体柱状構造体30から横方向に伝播する出射光を窒化物半導体柱状構造体30側に反射させると、リフレクタに反射された反射光は、窒化物半導体柱状構造体30のInGaN多重量子井戸32に吸収される場合があるが、上述の出射光のレイリー散乱現象を利用することにより、このようなInGaN多重量子井戸32での光吸収の確率を低減できる。
なお、レイリー散乱の理論自体は公知なので、ここでは、この理論の詳細な説明は省略して、光散乱体23の設計例を説明する。
InGaN多重量子井戸32からの出射光を光散乱体23においてレイリー散乱させるには、光散乱体23の断面の大きさ「D」を、以下の如く設定するとよい。なお、断面の大きさ「D」とは、光散乱体23の断面形状が正四角形の場合には、光散乱体23の断面の一辺の長さを指し、光散乱体23の断面形状が円形の場合には、光散乱体23の断面の直径を指すものとする。
InGaN多重量子井戸32の発光波長(出射光の波長)を「λ」とし、層間絶縁膜21の屈折率を「n2」とし、上述の如く定義された光散乱体23の大きさを「D」とする。この場合、以下の式(1)の関係を満足すれば、レイリー散乱の領域にあることが知られている。
n2×π×D/λ < 0.4・・・・・(1)
ここで、層間絶縁膜21の材料がSiO2とすると、この層間絶縁膜21の屈折率(n2=1.46)および式(1)を用いて、発光波長「λ」との関係で光散乱体23の断面の大きさ「D」を導ける。具体的には、光散乱体23の断面の大きさ「D」を、発光波長が青色の波長(例えば、λ=436nm)においては、38nmよりも小さく、発光波長が緑色の波長(例えば、λ=546nm)においては、47nmよりも小さく、発光波長が赤色の波長(例えば、λ=700nm)においては、61nmよりも小さく設定するとよい。
このように、本実施形態の光集積化素子200では、可視域の光をレイリー散乱できる光散乱体23の大きさ「D」は、38nm〜61nm程度に小さく設定できるので、光散乱体23は、素子サイズのコンパクト化の観点において、特許文献1記載の厚膜(上述のとおり、光吸収層の厚みは0.7μm〜2.3μm程度と推定される)の光吸収層と比較した有利な特徴を備える。
光散乱体23に用いる材料としては、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちのいずれかを含む金属であることが好ましい。光散乱体23の材料に、このような金属を用いることにより、発光素子部9(特にInGaN多重量子井戸32)における発熱を外部(例えば、シリコン基板1側)に逃がすことができる。これにより、本実施形態の光集積化素子200では、光集積化素子200の様々な熱問題に適切に対処でき、光集積化素子200の高出力化が容易になる。
なお、層間絶縁膜21において光散乱体23の敷詰め度(面積占有率)を向上させると、その分、光散乱体23の放熱性が高まる。例えば、光散乱体23の断面積を大きくしてもよく、光散乱体23同士の間隔を狭くしてもよい。但し、上述のレイリー散乱の領域を逸脱しないように、光散乱体23の敷詰め度を設定する方が好ましい。また、光散乱体23の材料に金属を用いることにより、光散乱体23に配線と窒化物半導体柱状構造体30との間の接続をなすコンタクト機能を持たせることもできる。
次に、本発明の実施形態による光集積化素子200の製造方法について説明する。但し、光集積化素子200の各工程の製造方法のうちの、トランジスタ部8に関する製造方法は、何れも公知なので、これらの詳細な説明は、適宜、省略する。
図9〜図16は、本発明の実施形態による光集積化素子の各製造工程を説明するための図である。なお、これらの製造工程において完成された図16の光集積化素子200は、上述の図1に示した光集積化素子200に相当する。また、各図の(a)においては、A−A線に沿った部分の断面が示されている。また、図9〜図11の(b)においては、シリコン基板1の主面を平面視した図が示されている。また、図12〜図16の(b)においては、B−B線に沿った部分の断面が示されている。
まず、図9に示した工程において、シリコン基板1に素子分離領域5が形成され、これにより、トランジスタ部8と発光素子部9とが、分離される。素子分離領域5の形成法としては、STI(シャロートレンチ)やLOCOSなどの既存の素子分離技術を用いればよい。
次に、図10に示した工程において、適宜のイオン注入技術を用いて、p型ウェル2が、トランジスタ部8のシリコン基板1の表面近傍に形成される。その後、ゲート絶縁膜10およびゲート電極11が、トランジスタ部8のシリコン基板1上に順に形成される。
ゲート絶縁膜10の絶縁材料としては、SiO2やSiONを用いればよく、ゲート絶縁膜10の膜厚は2nm〜10nm程度に設定すればよい。
p型ウェル2の不純物濃度は、1×1017〜1×1019cm-3程度に設定すればよいが、トランジスタ8Aの所望のしきい値電圧に適合するよう、この不純物の濃度は設定されている。
ゲート電極11の電極材料としては、ポリシリコンを用いればよく、ゲート電極11の膜厚は100nm程度に設定すればよい。なお、フォトリソグラィ技術およびドライエッチング技術を用いて、ゲート絶縁膜10およびゲート電極11は、図10に示すように、矩形型に加工されている。
また、ゲート絶縁膜10およびゲート電極11を挟み込むようにサイドウォール12が形成されている。サイドウォール12の材料としては、SiO2やSiNを用いればよい。
次に、図11に示した工程において、適宜のイオン注入技術を用いて、n型ソース/ドレイン領域3が、トランジスタ部8のp型ウェル2の表面近傍に形成される。n型ソース/ドレイン領域3の不純物濃度は、1×1019〜1×1020cm-3程度に設定すればよく、この不純物として、砒素(As)や燐(P)を用いることができる。これにより、トランジスタ部8において、ゲート電極11、ゲート絶縁膜10、p型ウェル2、および、n型ソース/ドレイン領域3からなるトランジスタ8Aが形成される。
また、適宜のイオン注入技術を用いて、n型発光素子形成領域4が、発光素子部9のシリコン基板1の表面近傍に形成される。n型発光素子形成領域4の不純物濃度は、上述のn型ソース/ドレイン領域3の不純物濃度と同様に、1×1019〜1×1020cm-3程度に設定すればよく、この不純物として、上述のn型ソース/ドレイン領域3と同様に、砒素(As)や燐(P)を用いることができる。よって、図11に示すように、n型ソース/ドレイン領域3およびn型発光素子形成領域4は、同時形成可能であり、これらを同時に形成することにより、光集積化素子200の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
次に、図12に示した工程において、層間絶縁膜21が、トランジスタ8Aおよびn型発光素子形成領域4を覆うようにして、シリコン基板1の主面の全域に亘り堆積される。その後、図12に示すように、発光素子部9において、後工程時の窒化物半導体柱状構造体30の成長領域に対応する開口部7が形成される。層間絶縁膜21の絶縁材料として、SiO2を用いればよい。この層間絶縁膜21は、CVD法などを用いて堆積できる。なお、層間絶縁膜21の厚みは、上述のとおり、トランジスタ部8に用いる微細化技術の世代に基づいて定められ、開口部7内において後工程で成長される窒化物半導体柱状構造体30の長さの基準となっている。開口部7の形成法としては、フォトリソグラィ技術とドライエッチング技術を用いればよい。
次に、図13に示した工程において、発光素子部9のシリコン基板1の主面(n型発光素子形成領域4)上に、有機金属気相成長法(MOCVD法)を用いて、窒化物半導体柱状構造体30を成長させることができる。
Ga原料として、トリメチルガリウム(TMG)を用い、N原料として、アンモニアを用い、In原料として、トリメチルインジウム(TMI)を用いればよい。また、GaNに代えて、AlGaNを成長させる場合には、Al原料として、トリメチルアルミニウム(TMAl)を用いることができる。
n型不純物元素として、シリコン(Si)を用いることができ、この場合のSi原料として、SiH4を用いればよい。p型不純物元素として、マグネシウム(Mg)を用いることができ、この場合のMg原料として、Cp2Mg(Bis cyclopenta dienylmagnesium)を用いればよい。
窒化物半導体柱状構造体30の成長温度を800〜1100℃程度に設定し、各領域31、32、33に対応する原料を順次供給すると、n型GaN領域31、InGaN多重量子井戸32、および、p型GaN領域33が、この順番に柱状に成長する。なお、本実施形態では、個々の窒化物半導体柱状構造体30の直径が30〜200nm程度になり、その長さが0.5μm〜2μm程度になるように、温度や圧力などの成長条件が設定されている。但し、このような成長条件は、すでに公知であり(例えば、特開2005−228936号公報)、この条件の詳細な説明は省略する。
また、ここでは、MOCVD法を用いて窒化物半導体柱状構造体30を成長する方法を説明したが、分子線エピタキシー(MBE)やハイドライド気相成長(HVPE)などの手法を用いても、窒化物半導体柱状構造体30をシリコン基板1上の主面に成長できる。
次に、図14に示した工程において、各窒化物半導体柱状構造体30間の隙間(窒化物半導体柱状構造体30の周囲の空間)には、発光素子保護膜22が埋め込まれる。この発光素子保護膜22は、例えば、SOG(Spin On Glass)材料をシリコン基板1上に塗布することにより形成できる。また、発光素子保護膜22の他の材料として、SiON、SiN、AlN、または、Al23などを用いることもできる。AlNやAl23は、SOG材料よりも放熱性に優れているので、発光素子部9からの発熱を効率的に外部(例えばシリコン基板1)に逃がすことができる。なお、図14に示すように、窒化物半導体柱状構造体30のp型GaN領域33の上部を被覆したSOGは、ドライエッチング技術やフッ酸処理などのウェットエッチング技術によって除去され、p型GaN領域33の上部が部分的に露出される。
次に、図15に示した工程において、トランジスタ8Aとの間の接続を取るためのコンタクト26a、26b、26cが、層間絶縁膜21の適所に形成されたコンタクトホールに埋め込まれている。層間絶縁膜21のコンタクトホールの形成法としては、フォトリソグラィ技術とドライエッチング技術を用いればよい。また、コンタクト26a、26b、26cの材料としては、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、白金などを含む金属を用いればよい。コンタクト26a、26b、26cの形成法としては、スパッタ法、CVD法、めっき法などを用いてコンタクトホール内部に、これらの金属を埋め込み、その後、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)技術を用いて、層間絶縁膜21の表面に付着した不必要な金属を除去すればよい。
ここで、図15に示すように、上述の複数の光散乱体23は、層間絶縁膜21の適所に形成されたホールに埋め込まれている。光散乱体23の材料としては、コンタクト26a、26b、26cの材料と同様に、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、白金などを含む金属を用いればよい。また、光散乱体23の形成法としては、コンタクト26a、26b、26cと同様に、スパッタ法、CVD法、めっき法などを用いて、ホール内部にこれらの金属を埋め込み、その後、CMP技術を用いて、層間絶縁膜21の表面に付着した不必要な金属を除去すればよい。よって、図15に示すように、コンタクト26a、26b、26cおよび光散乱体23は、同時形成可能であり、これらを同時に形成することにより、光集積化素子200の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。なお、光散乱体23は、上述のとおり、四角柱や円柱などの柱状構造であることが好ましい。
次に、図16に示した工程において、各窒化物半導体柱状構造体30に共通して電圧を印加できるように、各窒化物半導体柱状構造体30のp型GaN領域33の上部に接触する透明電極25が、蒸着などにより形成される。この透明電極25は、例えば、Ni/Au電極やITO電極である。最後に、アルミニウムや金からなる金属配線27a、27bが、コンタクト26a、26bに電気的に接続するよう、層間絶縁膜21上に形成され、本実施形態の光集積化素子200が完成する。なお、実際には、光集積化素子200の後工程において、トランジスタ部8および発光素子部9において各種配線の接続がなされるが、ここでは、この説明は省略する。
以上のとおり、本実施形態の光集積化素子200は、窒化物半導体柱状構造体30が形成された発光素子部9と窒化物半導体柱状構造体30を駆動するトランジスタ8Aが形成されたトランジスタ部8とが集積化されたシリコン基板1と、シリコン基板1と直交する方向に延びている複数の柱状(四角柱状や円柱状)の光散乱体23と、を備えている。
そして、本実施形態の光集積化素子200では、このシリコン基板1の主面を平面視した場合、これらの光散乱体23の島状の断面が、発光素子部9の周囲を取り囲むように環状に並んでいる。よって、本実施形態の光集積化素子200では、窒化物半導体柱状構造体30から横方向に出射された光のトランジスタ部8への伝播を複数の光散乱体23により適切に低減できるので、当該出射光によるトランジスタ8Aの誤動作(光クロストーク)を抑制できる。また、光散乱体23において散乱された散乱光を窒化物半導体柱状構造体30の上方に取り出せるので、窒化物半導体柱状構造体30の光取り出し効率が高まる。
また、本実施形態の光集積化素子200では、窒化物半導体柱状構造体30から横方向に伝播する出射光に対して、上述の光散乱体23により、適切な後方散乱率を確保できるレイリー散乱がなされている。これにより、光散乱体23における出射光の前方散乱(つまり、トランジスタ部8側への散乱)を低減でき、ひいては、光散乱体23において出射光を効率良く散乱できる。例えば、本実施形態の光集積化素子200では、上述の出射光のレイリー散乱現象を利用することにより、窒化物半導体柱状構造体30から横方向に伝播する出射光を、光散乱体23において窒化物半導体柱状構造体30側に充分に後方散乱させ、発光素子部9での光取り出し効率向上に有効に利用できる。また、リフレクタ(反射鏡)などを用いて、窒化物半導体柱状構造体30から横方向に伝播する出射光を窒化物半導体柱状構造体30側に反射させると、この反射光は、窒化物半導体柱状構造体30のInGaN多重量子井戸32に吸収される場合があるが、上述の出射光のレイリー散乱現象を利用することにより、このようなInGaN多重量子井戸32での光吸収の確率を低減できる。更に、可視域の光をレイリー散乱できる光散乱体23の大きさ「D」は、38nm〜61nm程度に小さく設定できるので、光散乱体23は、素子サイズのコンパクト化の観点において、特許文献1記載の厚膜(上述のとおり、光吸収層の厚みは0.7μm〜2.3μm程度と推定される)の光吸収層と比較した有利な特徴を備える。
光散乱体23に用いる材料としては、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちのいずれかを含む金属であることが好ましい。光散乱体23の材料に、このような金属を用いることにより、発光素子部9(特にInGaN多重量子井戸32)における発熱を外部(例えば、シリコン基板1側)に逃がすことができる。これにより、本実施形態の光集積化素子200では、光集積化素子200の様々な熱問題に適切に対処でき、光集積化素子200の高出力化が容易になる。
また、本実施形態の光集積化素子200では、上述のとおり、発光素子部9は、円柱状の窒化物半導体柱状構造体30の集合体として構成されているので、一つの窒化物半導体柱状構造体30中のInGaN多重量子井戸32から出射された光が、その周辺の他の窒化物半導体柱状構造体30により散乱され、これにより、当該散乱光を窒化物半導体柱状構造体30の上方に適切に取り出される。
また、本実施形態の光集積化素子200の製造方法は、シリコン基板1上に、窒化物半導体柱状構造体30を形成する工程と、シリコン基板1上に、この窒化物半導体柱状構造体30を駆動するトランジスタ8Aを形成する工程と、シリコン基板1上にトランジスタ8Aを覆う層間絶縁膜21を形成する工程と、トランジスタ8Aとの間の接続を取るために、層間絶縁膜21にコンタクト26a、26b、26cを埋め込む工程と、を含んでいる。そして、本製造方法では、コンタクト26a、26b、26cの埋め込みの工程と同時に、光散乱体23が層間絶縁膜21に埋め込まれる。コンタクト26a、26b、26cと光散乱体23とを同時に埋め込むことにより、光集積化素子200の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
<光集積化素子の製造方法の変形例>
本実施形態による光集積化素子200の製造方法では、図12、図13および図14を用いて、自己組織的に窒化物半導体柱状構造体30を形成する方法が示されている。ここでは、光集積化素子(窒化物半導体柱状構造体30)の製造方法の変形例として、選択成長を用いて窒化物半導体柱状構造体30を形成する方法を述べる。
具体的には、図11に続いて、図18に示した工程において、図12の工程と同様に、層間絶縁膜21が、トランジスタ8Aおよびn型発光素子形成領域4を覆うようにして、シリコン基板1の主面の全域に亘り堆積される。その後、図18に示すように、発光素子部9において、後工程時の窒化物半導体柱状構造体30の成長領域に対応する微小柱状開口13が複数形成される。微小柱状開口13の形成には、リソグラフィ技術とドライエッチング技術とを用いればよい。図18では、円形の断面を有する微小柱状開口13が例示されているが、微小柱状開口13の断面形状は、これに限らず、正方形や長方形であってもよい。
次に、図19に示した工程において、発光素子部9に形成された微小柱状開口13に、有機金属気相成長法(MOCVD法)などを用いて、窒化物半導体柱状構造体30を選択的に成長させる。窒化物半導体柱状構造体30の成長温度を800〜1100℃程度に設定し、成長圧力を50〜200Torr程度に設定し、各領域31、32、33に対応する上述の原料を順次供給すると、n型GaN領域31、InGaN多重量子井戸32、および、p型GaN領域33が、この順番に微小柱状開口13の内部に成長する。続いて、図15、図16で示した工程と同様の工程を経ると、本変形例の光集積化素子が完成する。なお、完成された本変形例の光集積化素子の図示は省略する。
本変形例の製造方法では、微小柱状開口13を形成するために高精度のリソグラフィ技術やドライエッチング技術が必要であるが、自己組織的に窒化物半導体柱状構造体30を形成する方法に比べて、窒化物半導体柱状構造体30の直径や窒化物半導体柱状構造体30が形成される位置を制御しやすいという利点がある。
<本発明の実施形態による光集積化素子200についての各種の変形例>
以下、光集積化素子200の構成を部分的に変更した、変形例1〜7を説明する。なお、本実施形態による光集積化素子200と同じ構成要素には、同一の符号を付して、これらの構成要素の説明を省略する。
(変形例1)
図2は、本発明の変形例1による光集積化素子の構成例を示した図である。図2(a)は、光集積化素子210におけるA−A線に沿った部分の断面が示されている。図2(b)は、光集積化素子210におけるB−B線に沿った部分の断面が示されている。
本変形例の光集積化素子210では、図2に示すように、上述の光散乱体23に代えて、層間絶縁膜21の内部に、筒状(ここでは四角筒状)の光反射体24(筒体)が埋め込まれている。この光反射体24は、図2(a)に示すように、シリコン基板1の主面から層間絶縁膜21の表面まで、上述の窒化物半導体柱状構造体30と平行に立設している。つまり、光反射体24は、シリコン基板と交差(ここでは直交)する方向に延びている。
また、シリコン基板1の主面を平面視した場合、図2(b)に示すように、光反射体24の帯状の断面が、発光素子部9の周囲を取り囲んでいる。
ここで、光反射体24の内壁面が、反射面に相当しており、窒化物半導体柱状構造体30のInGaN多重量子井戸32から横方向(シリコン基板1に平行な方向)に伝播する出射光は、光反射体24の内壁面により、反射されている。つまり、光反射体24は、発光素子部9の周囲から横方向に伝播する出射光を、光集積化素子210の上方、シリコン基板1の方向、および、発光素子部9の方向に反射できるので、窒化物半導体柱状構造体30からの出射光のトランジスタ部8への伝播を大幅に低減でき、ひいては、当該出射光によるトランジスタ8Aの誤動作(光クロストーク)を抑制できる。この場合、光反射体24の厚みは、光透過を適切に防止できる範囲内であって、光集積化素子210を可能な限りコンパクトにできるよう薄く設定されている。
また、光反射体24において反射された反射光が、例えば窒化物半導体柱状構造体30などにより散乱される場合には、この散乱光を窒化物半導体柱状構造体30の上方に取り出せるので、窒化物半導体柱状構造体30の光取り出し効率が高まる。つまり、本変形例の光集積化素子210では、窒化物半導体柱状構造体30の方向に光反射体24により反射される光量が、光散乱体23の場合と比較して多くなるという特徴がある。窒化物半導体柱状構造体30の方向への反射光の一部が、InGaN多重量子井戸32で吸収され、残りが窒化物半導体柱状構造体30によって散乱される。窒化物半導体柱状構造体30は、光散乱し易い柱状に構成されているので、窒化物半導体柱状構造体30の集合体からなる発光素子部9の周りを光反射体24で囲むことにより、光反射体24によって反射された光は、窒化物半導体柱状構造体30の集合体によって効率良く散乱され、この散乱光を窒化物半導体柱状構造体30の上方に取り出すことが容易になる。
光反射体24に用いる材料としては、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちのいずれかを含む金属であることが好ましい。光反射体24の材料に、このような金属を用いることにより、発光素子部9(特にInGaN多重量子井戸32)における発熱を外部(例えば、シリコン基板1側)に逃がすことができる。これにより、本変形例の光集積化素子210では、光集積化素子210の様々な熱問題に適切に対処でき、光集積化素子210の高出力化が容易になる。
光反射体24の作製は、本実施形態で述べた光散乱体23の製造方法(図15およびこれの関連記載参照)に倣えばよい。よって、コンタクト26a、26b、26cおよび光反射体24は、同時形成可能であり、これらを同時に形成することにより、光集積化素子210の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
(変形例2)
図3は、本発明の変形例2による光集積化素子の構成例を示した図である。図3(a)は、光集積化素子220におけるA−A線に沿った部分の断面が示されている。図3(b)は、光集積化素子220におけるB−B線に沿った部分の断面が示されている。
本変形例の光集積化素子220では、図3に示すように、層間絶縁膜21の内部に、四角柱(ここでは断面が正方形の四角柱)構造の複数の光散乱体23A(柱状体)が埋め込まれている。これらの光散乱体23Aは、図3(a)に示すように、シリコン基板1の主面から層間絶縁膜21の表面まで、上述の窒化物半導体柱状構造体30と平行に立設している。つまり、光散乱体23Aは、シリコン基板1と交差(ここでは直交)する方向に延びている。
また、シリコン基板1の主面を平面視した場合、図3(b)に示すように、これらの光散乱体23Aの島状の断面が、発光素子部9における透明電極25を引く出すための電極引き出し部300以外の発光素子部9の周囲を取り囲むように並んでいる。つまり、シリコン基板1の主面を平面視した場合、各光散乱体23Aの中心を直線状に結んだ仮想の略U字状のラインは、発光素子部9を形作る四角形の外縁ラインに沿うように、外縁ラインの外側においてこの外縁ラインと平行に延びている。そして、この略U字状のラインの切れた部分(上述の四角形の外縁ラインの上辺に対向する部分)が、電極引き出し部300となっている。
これにより、図3(b)に示すように、電極引き出し部300を介して透明電極25を発光素子部9から容易に引き出せるので、窒化物半導体柱状構造体30とトランジスタ8Aとの間の接続が容易になる。
なお、本変形例の光集積化素子220では、図3(b)に示すように、上述の配線27bをL字状に延在させた配線127bとコンタクト26bとを介して、透明電極25がトランジスタ8Aに接続されているが、これは飽くまで一例に過ぎない。窒化物半導体柱状構造体30とトランジスタ8Aとの間の接続は、窒化物半導体柱状構造体30の動作方法に応じて適宜設計される。
光散乱体23Aの作製は、本実施形態で述べた光散乱体23の製造方法(図15およびこれの関連記載参照)に倣えばよい。よって、コンタクト26a、26b、26cおよび光散乱体23Aは、同時形成可能であり、これらを同時に形成することにより、光集積化素子220の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
(変形例3)
図4は、本発明の変形例3による光集積化素子の構成例を示した図である。図4(a)は、光集積化素子230におけるA−A線に沿った部分の断面が示されている。図4(b)は、光集積化素子230におけるB−B線に沿った部分の断面が示されている。
本変形例の光集積化素子230では、図4に示すように、層間絶縁膜21の内部に、四角柱(ここでは断面が正方形の四角柱)構造の複数の光散乱体23B(柱状体)が二重に埋め込まれている。これらの光散乱体23Bは、図4(a)に示すように、シリコン基板1の主面から層間絶縁膜21の表面まで、上述の窒化物半導体柱状構造体30と平行に立設している。つまり、光散乱体23Bは、シリコン基板1と交差(ここでは直交)する方向に延びている。
また、シリコン基板1の主面を平面視した場合、図4(b)に示すように、これらの光散乱体23Bの島状断面の配列は、発光素子部9の周囲を取り囲むようにして、この周囲において二重環状をなしている。この場合、二重環状の内側の配列を構成している光散乱体23Bは、二重環状の外側の配列を構成している光散乱体23Bと一定の隙間301を隔てて対向している。これにより、窒化物半導体柱状構造体30のInGaN多重量子井戸32から横方向(シリコン基板1に平行な方向)に伝播する出射光を、この隙間301においても散乱できる。よって、このような二重環状の光散乱体23Bによれば、上述の一重環状の光散乱体23と比較して、上述の出射光のトランジスタ部8への伝播を、更に適切に低減できる。また、光散乱体23Bにおいて散乱された散乱光を、窒化物半導体柱状構造体30の上方に更に効率的に取り出せる。
光散乱体23Bに用いる材料としては、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちのいずれかを含む金属であることが好ましい。光散乱体23Bの材料に、このような金属を用いることにより、上述の一重環状の光散乱体23と比較して、発光素子部9(特にInGaN多重量子井戸32)における発熱を外部(例えば、シリコン基板1側)に更に効率的に逃がすことができる。これにより、本変形例の光集積化素子230では、光集積化素子230の様々な熱問題に更に適切に対処でき、光集積化素子230の高出力化が容易になる。
なお、図示を省略するが、発光素子部9の周囲を取り囲む光散乱体を三重以上の多重環状に並べてもよい。
光散乱体23Bの作製は、本実施形態で述べた光散乱体23の製造方法(図15およびこれの関連記載参照)に倣えばよい。よって、コンタクト26a、26b、26cおよび光散乱体23Bは、同時形成可能であり、これらを同時に形成することにより、光集積化素子230の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
(変形例4)
図5は、本発明の変形例4による光集積化素子の構成例を示した図である。図5(a)は、光集積化素子240におけるA−A線に沿った部分の断面が示されている。図5(b)は、光集積化素子240におけるB−B線に沿った部分の断面が示されている。
本変形例の光集積化素子240では、図5に示すように、層間絶縁膜21の内部に、四角柱(ここでは断面が正方形の四角柱)構造の複数の光散乱体23C(柱状体)が二重に埋め込まれている。これらの光散乱体23Cは、図5(a)に示すように、シリコン基板1の主面から層間絶縁膜21の表面まで、上述の窒化物半導体柱状構造体30と平行に立設している。つまり、光散乱体23Cは、シリコン基板1と交差(ここでは直交)する方向に延びている。
また、シリコン基板1の主面を平面視した場合、図5(b)に示すように、これらの光散乱体23Cの島状断面の配列は、発光素子部9の周囲を取り囲むようにして、この周囲において二重環状をなしている。この場合、二重環状の内側の配列を構成している光散乱体23Cは、二重環状の外側の配列を構成している光散乱体23C間の隙間302に対向している。また、二重環状の外側の配列を構成している光散乱体23Cは、二重環状の内側の配列を構成している光散乱体23C間の隙間303に対向している。換言すると、これらの光散乱体23Cの島状断面の配列は、千鳥状になっている。これにより、窒化物半導体柱状構造体30のInGaN多重量子井戸32から横方向(シリコン基板1に平行な方向)に伝播する出射光を、二重環状の光散乱体23Cを用いて、より効率的に散乱できる。よって、このような二重環状の光散乱体23Cによれば、上述の一重環状の光散乱体23と比較して、上述の出射光のトランジスタ部8への伝播を、更に適切に低減できる。また、光散乱体23Cにおいて散乱された散乱光を、窒化物半導体柱状構造体30の上方に更に効率的に取り出せる。
光散乱体23Cに用いる材料としては、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちのいずれかを含む金属であることが好ましい。光散乱体23Cの材料に、このような金属を用いることにより、上述の一重環状の光散乱体23と比較して、発光素子部9(特にInGaN多重量子井戸32)における発熱を外部(例えば、シリコン基板1側)に更に効率的に逃がすことができる。これにより、本変形例の光集積化素子240では、光集積化素子240の様々な熱問題に更に適切に対処でき、光集積化素子240の高出力化が容易になる。
なお、図示を省略するが、発光素子部9の周囲を取り囲む光散乱体を三重以上の多重環状に千鳥配列させてもよい。
光散乱体23Cの作製は、本実施形態で述べた光散乱体23の製造方法(図15およびこれの関連記載参照)に倣えばよい。よって、コンタクト26a、26b、26cおよび光散乱体23Cは、同時形成可能であり、これらを同時に形成することにより、光集積化素子240の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
(変形例5)
図6は、本発明の変形例5による光集積化素子の構成例を示した図である。図6(a)は、光集積化素子250におけるA−A線に沿った部分の断面が示されている。図6(b)は、光集積化素子250におけるB−B線に沿った部分の断面が示されている。
本変形例の光集積化素子250では、図6に示すように、層間絶縁膜21の内部に、四角柱(ここでは断面が正方形の四角柱)構造の複数の光散乱体23D(柱状体)が埋め込まれている。これらの光散乱体23Dは、図6(a)に示すように、シリコン基板1の主面から層間絶縁膜21の表面まで、上述の窒化物半導体柱状構造体30と平行に立設している。つまり、光散乱体23Dは、シリコン基板1と交差(ここでは直交)する方向に延びている。
また、シリコン基板1の主面を平面視した場合、図6(b)に示すように、これらの光散乱体23Dの島状の断面が、発光素子部9の周囲を取り囲むようにして、この周囲において環状に並んでいる。
また、本変形例の光集積化素子250では、図6に示すように、層間絶縁膜21の内部に、筒状(ここでは四角筒状)の光反射体24D(筒体)が埋め込まれている。この光反射体24Dは、図2(a)に示すように、シリコン基板1の主面から層間絶縁膜21の表面まで、上述の窒化物半導体柱状構造体30と平行に立設している。つまり、光反射体24Dは、シリコン基板1と交差(ここでは直交)する方向に延びている。
また、シリコン基板1の主面を平面視した場合、図6(b)に示すように、光反射体24Dの帯状の断面が、上述の光散乱体23Dの外側において、発光素子部9の周囲を取り囲んでいる。
ここで、光反射体24Dの内壁面が、反射面に相当しており、窒化物半導体柱状構造体30のInGaN多重量子井戸32から横方向(シリコン基板1に平行な方向)に伝播する出射光は、光反射体24Dの内壁面により、反射されている。つまり、光反射体24Dは、発光素子部9の周囲から横方向に伝播する出射光を、光集積化素子250の上方、シリコン基板1の方向、および、発光素子部9の方向に反射できるので、窒化物半導体柱状構造体30からの出射光のトランジスタ部8への伝播を大幅に低減でき、ひいては、当該出射光によるトランジスタ8Aの誤動作(光クロストーク)を抑制できる。この場合、光反射体24Dの厚みは、光透過を適切に防止できる範囲内であって、光集積化素子250を可能な限りコンパクトにできるよう薄く設定されている。
また、本変形例の光集積化素子250では、光反射体24Dによる反射光(窒化物半導体柱状構造体30の方向に反射される光)を光散乱体23Dにより散乱できる。よって、本変形例の光集積化素子250では、上述の変形例1の光集積化素子210と比較して、InGaN多重量子井戸32での光吸収が低減され、窒化物半導体柱状構造体30の光取り出し効率において有利である。
光散乱体23Dおよび光反射体24Dに用いる材料としては、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちのいずれかを含む金属であることが好ましい。光散乱体23Dおよび光反射体24Dの材料に、このような金属を用いることにより、上述の一重環状の光散乱体23と比較して、発光素子部9(特にInGaN多重量子井戸32)における発熱を外部(例えば、シリコン基板1側)に更に効率的に逃がすことができる。これにより、本変形例の光集積化素子250では、光集積化素子250の様々な熱問題に更に適切に対処でき、光集積化素子250の高出力化が容易になる。
なお、図示を省略するが、発光素子部9の周囲を取り囲む光散乱体を二重以上の多重環状に並べてもよい。
光散乱体23Dおよび光反射体24Dの作製は、本実施形態で述べた光散乱体23の製造方法(図15およびこれの関連記載参照)に倣えばよい。よって、コンタクト26a、26b、26cおよび光散乱体23D並びに光反射体24Dは、同時形成可能であり、これらを同時に形成することにより、光集積化素子250の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
(変形例6)
図7は、本発明の変形例6による光集積化素子の構成例を示した図である。図7(a)は、光集積化素子260におけるA−A線に沿った部分の断面が示されている。図7(b)は、光集積化素子260におけるB−B線に沿った部分の断面が示されている。
窒化物半導体柱状構造体30からシリコン基板1の方向に伝播した光は、シリコン基板1のn型発光素子形成領域4において吸収されると、n型発光素子形成領域4では、多数のキャリアが発生する。
そこで、本変形例の光集積化素子260では、図7に示すように、光散乱体23のそれぞれが、環状の金属配線27cにより接続されている。つまり、金属配線27cは、n型発光素子形成領域4から立設している金属製の光散乱体23のそれぞれの上面に接触しており、この光散乱体23を介してシリコン基板1のn型発光素子形成領域4に電気的に接続されている。
以上の構成により、シリコン基板1のn型発光素子形成領域4においてキャリアが発生した場合に、金属配線27cを用いて不要なキャリアを引き抜けるので、シリコン基板1のn型発光素子形成領域4での電位上昇などの問題を防止できる。
金属配線27cの作製は、本実施形態で述べた金属配線27a、27bの製造方法(図16およびこれの関連記載参照)に倣えばよい。よって、これらの金属配線27a、27b、27cは、同時形成可能であり、これらを同時に形成することにより、光集積化素子260の製造工程を簡略化できる(工程数の増加を防止できる)。
(変形例7)
図8は、本発明の変形例7による光集積化素子の構成例を示した図である。図8(a)は、光集積化素子270におけるA−A線に沿った部分の断面が示されている。図8(b)は、光集積化素子270におけるB−B線に沿った部分の断面が示されている。
本変形例の光集積化素子270では、柱状(ここでは四角柱状)の複数の放熱プラグ28が、図8(a)に示すように、シリコン基板1の主面からその裏面に至るように、素子分離領域5およびシリコン基板1を貫通している。また、放熱板29が、シリコン基板1の裏面および放熱プラグ28に接触して配されている。
また、シリコン基板1の主面を平面視した場合、図8に示すように、これらの放熱プラグ28の島状の断面が、発光素子部9の周囲を取り囲むように、素子分離領域5において環状に並んでいる。
これらの放熱プラグ28および放熱板29に用いる材料の熱伝導率が、シリコン基板1に用いる材料(シリコン)の熱伝導率よりも高い場合、発光素子部9(特にInGaN多重量子井戸32)での発熱を、放熱プラグ28および放熱板29を介して外部に効率的に逃がすことができる。これにより、本変形例の光集積化素子270では、光集積化素子270の様々な熱問題に更に適切に対処でき、光集積化素子270の高出力化が容易になる。例えば、このような放熱プラグ28の材料として、アルミニウムや銅などの金属、カーボンナノチューブを用いればよい。また、放熱板29の材料として、銅やアルミニウムなどの金属、AlN、ボロンナイトライド(BN)、または、ダイヤモンドを用いればよい。
放熱プラグ28の作製については、シリコン基板1を100μm〜200μm程度まで、適宜の研磨法により薄膜化し、シリコン基板1の裏面側からドライエッチング技術によって放熱プラグ形成用の貫通孔を加工した後、この貫通孔にアルミニウムや銅などの金属を埋め込めばよい。また、放熱板29の作製については、シリコン基板1に放熱プラグ28を埋め込んだ後、シリコン基板1の裏面に、放熱性に優れた銅やアルミニウムなどを、適宜の真空成膜法(例えば、蒸着法やスパッタリング法)を用いて形成すればよい。
なお、以上の説明(実施形態およびその変形例1〜7)では、トランジスタ8Aとして、n型電界効果トランジスタを例示したが、これに限らず、p型電界効果トランジスタを用いてもよい。また、n型、p型両方の電界効果トランジスタを用いることもできる。p型電界効果トランジスタを用いる場合、本明細書に記載した半導体の極性を反転すればよい。
また、発光色が異なる複数の発光素子部と、複数のトランジスタ部(n型電界効果トランジスタおよびp型電界効果トランジスタのうちの何れか一方、または、両方を用いる)と、を同一のシリコン基板に集積してもよい。そして、複数の発光素子部を集積化するには、発光素子部のそれぞれの周囲を、上述の光散乱体や光反射体により取り囲めばよい。なお、この場合、発光素子部での発光波長に合わせて、光散乱体でレイリー散乱を起こせるよう、光散乱体の構成を設計するとよい。
更に、本明細書では、基板としてシリコン基板を例示したが、このことは、必ずしも、本技術に用いる基板をシリコン基板に限る趣旨ではない。
また、本明細書(実施形態およびその変形例1〜7)に記載した製造方法についても、様々な改変が可能である。例えば、トランジスタ8Aは、他の公知の半導体製造技術により形成してもよい。
本発明によれば、駆動素子および発光素子を適切に基板に組み込むことができるので、例えば、電飾灯、街路灯、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイのバックライト、プロジェクタ用光源などの様々な用途に利用できる。
本発明の実施形態による光集積化素子の構成例を示した図である。 本発明の変形例1による光集積化素子の構成例を示した図である。 本発明の変形例2による光集積化素子の構成例を示した図である。 本発明の変形例3による光集積化素子の構成例を示した図である。 本発明の変形例4による光集積化素子の構成例を示した図である。 本発明の変形例5による光集積化素子の構成例を示した図である。 本発明の変形例6による光集積化素子の構成例を示した図である。 本発明の変形例7による光集積化素子の構成例を示した図である。 本発明の実施形態による光集積化素子の一つの製造工程を説明するための図である。 図9に続く光集積化素子の製造工程を説明するための図である。 図10に続く光集積化素子の製造工程を説明するための図である。 図11に続く光集積化素子の製造工程を説明するための図である。 図12に続く光集積化素子の製造工程を説明するための図である。 図13に続く光集積化素子の製造工程を説明するための図である。 図14に続く光集積化素子の製造工程を説明するための図である。 図15に続く光集積化素子の製造工程を説明するための図である。 従来の光集積化素子の構成例を示した断面図である。 図12、図13および図14の示した光集積化素子の製造方法の変形例を説明するための図である。 図12、図13および図14の示した光集積化素子の製造方法の変形例を説明するための図である。
符号の説明
1 シリコン基板
2 p型ウェル
3 n型ソース・ドレイン領域
4 n型発光素子形成領域
5 素子分離
7 開口部
8 トランジスタ部
8A トランジスタ
9 発光素子部
10 ゲート絶縁膜
11 ゲート電極
12 サイドウォール
13 微小柱状開口
21 層間絶縁膜
22 発光素子保護膜
23 23A、23B、23C、23D 光散乱体(柱状体)
24、24D光反射体(筒体)
25 透明電極
26a 26b 26c コンタクト
27a 27b 27c 配線
28 放熱プラグ
29 放熱板
30 窒化物半導体柱状構造体
31 n型GaN領域
32 InGaN多重量子井戸
33 p型GaN領域
101 半絶縁性InP基板
102 n+型のInGaAs導通層
103 レーザダイオード部
104 n型のInPバッファ層
105 p型のInP電流ブロック層
106 n型のInP電流ブロック層
107 ストライプ状の溝
108 n型のInP下クラッド層
109 InGaAsP活性層
110 p型のInP上クラッド層
111 p型のInGaAs、LDコンタクト層
112 ヘテロバイポーラトランジスタ部
113 n型InPコレクタ層
114 p型のInGaAsPベース層
115 n型のInPエミッタ層
116 n型のInGaAsP HBTコンタクト層
117 p+型の拡散領域
118 分離溝
119 素子間分離層
120 絶縁層
121 p側レーザ電極
122 ベース電極
123 エミッタ電極
124 遮光溝
125 遮光層

Claims (14)

  1. 発光素子が形成された発光素子部と、前記発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部と、が集積化された基板と、
    前記基板と交差する方向に延びている複数の柱状体と、を備え、
    前記基板の主面を平面視した場合、前記柱状体の島状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲むように環状に並んでおり、前記発光素子から出射された光の前記駆動素子部への伝播が、前記柱状体により低減されている、光集積化素子。
  2. 発光素子が形成された発光素子部と、前記発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部と、が集積化された基板と、
    前記基板と交差する方向に延びている複数の柱状体と、を備え、
    前記基板の主面を平面視した場合、前記柱状体の島状の断面が、前記発光素子部における電極引き出し部以外の前記発光素子部の周囲を取り囲むように並んでおり、前記発光素子から出射された光の前記駆動素子部への伝播が、前記柱状体により低減されている、光集積化素子。
  3. 前記出射光は、前記柱状体によりレイリー散乱されている、請求項1または2記載の光集積化素子。
  4. 発光素子が形成された発光素子部と、前記発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部と、が集積化された基板と、
    前記基板と交差する方向に延びている筒体と、を備え、
    前記基板の主面を平面視した場合、前記筒体の帯状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲んでおり、前記発光素子から出射された光の前記駆動素子部への伝播が、前記筒体により低減されている、光集積化素子。
  5. 前記出射光は、前記筒体の内壁面により反射されている、請求項4記載の光集積化素子。
  6. 前記柱状体の断面の配列が、二重環状をなしている、請求項1記載の光集積化素子。
  7. 前記二重環状の一方の配列を構成している前記柱状体が、前記二重環状の他方の配列を構成している前記柱状体間の隙間に対向している、請求項6記載の光集積化素子。
  8. 発光素子が形成された発光素子部と、前記発光素子を駆動する駆動素子が形成された駆動素子部と、が集積化された基板と、
    前記基板と交差する方向に延びている複数の柱状体および筒体と、を備え、
    前記基板の主面を平面視した場合、前記柱状体の島状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲むように環状に並び、
    前記柱状体の外側において、前記筒体の帯状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲んでおり、
    前記発光素子から出射された光は、前記駆動素子部への伝播を低減するよう、前記筒体の内壁面により反射され、前記反射光は、前記柱状体により散乱されている、光集積化素子。
  9. 前記柱状体のそれぞれが、配線により接続されている、請求項1記載の光集積化素子。
  10. 前記基板の主面からその裏面に至るように前記基板を貫通している、複数の柱状の放熱プラグと、
    前記基板の裏面および前記放熱プラグに接触して配された放熱板と、を更に備え、
    前記放熱プラグおよび放熱板に用いる材料の熱伝導率は、前記基板に用いる材料の熱伝導率よりも高くなっており、
    前記基板の主面を平面視した場合、前記放熱プラグの島状の断面が、前記発光素子部の周囲を取り囲むように環状に並んでいる、請求項1記載の光集積化素子。
  11. 前記柱状体に用いる材料は、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちの何れかを含んでいる請求項1、2または8記載の光集積化素子。
  12. 前記筒体に用いる材料は、アルミニウム、銅、タングステン、チタン、コバルト、ニッケル、金、および、白金のうちの何れかを含んでいる請求項4または8記載の光集積化素子。
  13. 前記発光素子部は、柱状の前記発光素子の集合体として構成されており、
    一つの前記発光素子から出射された光が、他の発光素子により散乱されている、請求項1、2、4または8記載の光集積化素子。
  14. 前記基板上に、前記発光素子を形成する工程と、
    前記基板上に、前記発光素子を駆動する前記駆動素子を形成する工程と、
    前記基板上に、前記駆動素子を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記駆動素子との間の接続を取るために、前記層間絶縁膜に接続部を埋め込む工程と、を含み、
    前記接続部の埋め込みの工程と同時に、前記柱状体が前記層間絶縁膜に埋め込まれる、請求項1記載の光集積化素子の製造方法。
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