JP2009101916A - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷受台本体に補強支持部材を取り付けるための取付溝が形成されていても、その取付溝に水が溜まるのを防止することができる荷受台昇降装置を提供する。
【解決手段】荷受台本体2に補強支持部材を取り付けるための取付溝7が、荷受台本体2の背面2a側で開口するようにして形成されている。取付溝7のうち補強支持部材が取り付けられている部分以外における開口部8を塞ぐカバー部材10が設けられている。カバー部材10は、取付溝7内に水が浸入することを抑制する封止部11と、取付溝7内に設けられ封止部11を当該取付溝7に止定している止定部12とを有している。
【選択図】 図6

Description

この発明は、荷受台昇降装置に関する。
貨物自動車において、車体後部に荷受台昇降装置が取り付けられたものがある。この荷受台昇降装置は、荷物を載せる荷受台と、この荷受台を昇降させる昇降装置とを備えている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されている荷受台は、表面が荷物の載置面となる荷受台本体と、この荷受台本体を補強すべく当該荷受台本体の背面側に取り付けられた補強支持部材とを有している。
このような荷受台において、補強支持部材を荷受台本体に取り付けるため、荷受台本体の背面側に取付溝としてT溝(蟻溝)が形成されている。このT溝内にナットプレートを設け、このナットプレートに対してボルトによって補強支持部材の一部(取付片)を共締めすることにより、補強支持部材を荷受台本体に固定している。
また、前記荷受台本体は複数のブロックによって構成されており、各ブロックは押出成形によって製造されている。このブロックの押出成形の際に前記取付溝を同時に形成している。このため、取付溝は、押出成形の方向(押出方向)となる荷受台本体の幅方向に長く形成されたものとなる。
そして、補強支持部材を荷受台本体に前記のとおり固定するに際し、前記ナットプレートは、前記ボルトを締め付ける前において、この取付溝内を移動することができる。これにより、ナットプレートの位置調整が容易となり、荷受台本体に対する補強支持部材の取り付け位置を容易に調整することができる。
特開平10−297350号公報
車体後部に取り付けられている前記荷受台昇降装置において、荷受台を使用していない状態では、荷受台を荷箱の後方に起立させた状態として格納している。また、この荷受台に形成されている前記取付溝には、前記ナットプレート及び前記補強支持部材が部分的に取り付けられた状態となっている。このため、車両走行時に荷受台を起立させた状態において、この荷受台の取付溝のうち、補強支持部材が取り付けられていない部分については、雨水が入り、溜まってしまう。取付溝に雨水が溜まっている状態で、荷受台を使用するために車両後方へ展開すると、取付溝は下方へ開口した状態となり、この取付溝に溜まっていた雨水が落ち、飛び散って作業者や荷物が濡れてしまうという問題点がある。
この発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、荷受台本体に補強支持部材を取り付けるために用いられる取付溝が形成されていても、その取付溝に水が溜まるのを防止することができる荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するためのこの発明の荷受台昇降装置は、表面が荷物の載置面となる荷受台本体、及びこの荷受台本体を補強すべく当該荷受台本体の背面側に取り付けられた補強支持部材を有している荷受台と、この荷受台を昇降させる昇降装置とを備え、前記荷受台本体に前記補強支持部材を取り付けるための取付溝が、前記荷受台本体の背面側で開口するようにして形成された荷受台昇降装置であって、前記取付溝のうち前記補強支持部材が取り付けられている部分以外における開口部を塞ぐカバー部材を備えているものである。
この荷受台昇降装置によれば、荷受台本体に補強支持部材を取り付けるために用いられる取付溝が全幅にわたって形成されていても、その取付溝のうちの補強支持部材が取り付けられている部分以外の部分において、カバー部材が取り付けられることにより、取付溝内に水が浸入することを抑制することができる。これにより、取付溝に例えば雨水が溜まることを防止することができる。
また、前記カバー部材は、前記取付溝内に水が浸入することを抑制する封止部と、前記取付溝内に設けられ前記封止部を当該取付溝に止定している止定部とを有しているのが好ましい。
これによれば、カバー部材の止定部によって、封止部の位置ずれを防ぐことができる。また、カバー部材の封止部を止定部によって開口部に位置させるため、開口部から取付溝内に水が浸入することを抑制することができる。
また、この荷受台昇降装置において、前記取付溝はT溝であり、前記止定部は、前記封止部と一体形成されかつ前記T溝の底面部に対向している対向面部に接触可能である接触部と、この接触部と前記底面部との間に介在して当該接触部を前記対向面部に弾性的に押し付けている付勢部とを有しているのが好ましい。
この構成によれば、T溝の対向面部に接触可能である接触部とT溝の底面部との間に介在している付勢部が、接触部を対向面部に弾性的に押し付けることによって、止定部がT溝に止定され、これにより、封止部をT溝に対して動かないようにして取り付けることができる。
この発明の荷受台昇降装置によれば、荷受台本体に補強支持部材を取り付けるために用いられる取付溝が形成されていても、カバー部材の封止部が取付溝の開口部を塞ぎ当該取付溝内に水が浸入することを防止することができる。これにより、取付溝に例えば雨水が溜まることを防止することができる。このため、荷受台を使用するために車両後方へ展開しても、荷受台から雨水が飛び散ることにより作業者や荷物が濡れてしまうのを防ぐことができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の荷受台昇降装置が取り付けられた貨物自動車の後部の側面図である。貨物自動車36のボデイは、車体フレーム37と、この車体フレーム37上に搭載された荷箱38とを備えている。荷箱38には、荷物を載置させるための荷台面38aが形成されている。
車体フレーム37の後部には、所謂テールゲートリフターと呼ばれる荷受台昇降装置(後部煽戸昇降装置)1が設けられている。この荷受台昇降装置1は、荷物を載せる荷受台4と、この荷受台4を昇降させる昇降装置とを備えている。
昇降装置は、車体フレーム37の後部に取り付けられた固定部材39と、この固定部材39に取り付けられた左右一対の平行リンクLと、この平行リンクLの先部に取り付けられた昇降フレーム40と、固定部材39と平行リンク機構Lとの間に設けられた第1アクチュエータ(油圧シリンダ)41とを有している。
昇降フレーム40に荷受台4が取り付けられており、第1アクチュエータ41が伸縮動作することによって、平行リンクLが固定部材39側を中心として上下に回動し、昇降フレーム40を一定の姿勢を保ったまま昇降させることができる。これにより、荷受台4は、荷台面38aと同じ高さの位置と地上との間を昇降移動することができる。
荷受台4は、左右方向(車幅方向)の軸線周りに回動できるように昇降フレーム40に軸支されており、荷受台4と昇降フレーム40との間には第2アクチュエータ(油圧シリンダ)42が設けられている。第2アクチュエータ42が伸縮動作することによって、昇降フレーム40に対して荷受台4は回動することができる。
この第2アクチュエータ42の伸縮動作により、荷受台4は荷箱38の後面に沿って起立した起立位置と、車両後方へ展開した展開位置(図1の実線で示している状態)との間を回動することができる。さらに、この第2アクチュエータ42を動作させることにより、荷受台4の載置面4aを、水平姿勢と傾斜姿勢とに変化させることができる。
図2は荷受台4の側面図であり、図3は荷受台4の底面図である。荷受台4は、表面が荷物の載置面4aとなる荷受台本体2と、この荷受台本体2を補強すべく当該荷受台本体2の背面側に取り付けられている補強支持部材3とを有している。補強支持部材3は、車両前後方向に延びている桁部材であり、荷受台本体2の左側部及び右側部にそれぞれ取り付けられている。
荷受台本体2は、複数の成形ブロックから構成されており、これら成形ブロックが一平面上に順次並べられかつ隣り合う成形ブロック同士が連結され、平盤形状に構成されている。各成形ブロックは例えばアルミ合金等の軽金属製であり、押出成形により製造されたものである。
図2の実施形態では、荷受台4の基部側(図2の左側)から先部側(右側)に向かって、第1成形ブロックB1、第2成形ブロックB2、第3成形ブロックB3、第4成形ブロックB4、第5成形ブロックB5、第6成形ブロックB6、第7成形ブロックB7及び第8成形ブロックB8の順で並べて連結されている。隣り合う成形ブロック同士は、それぞれに形成されている雌部D1と雄部D2との結合により連結される。
そして、左右一対の補強支持部材3が荷受台本体2の背面2aに取り付けられており、補強支持部材3は複数の成形ブロックからなる荷受台本体2を補強している。補強支持部材3は、複数の成形ブロックB1〜B8が並ぶ方向すなわち荷受台本体2の前後方向に延びるようにして荷受台本体2に取り付けられている。図3において、荷受台本体2の左右両端部には、前後方向に延びている保護部材(サイドガード)16が取り付けられており、保護部材16は荷受台本体2の左右の端部を覆い保護している。なお、図2では、この保護部材16を省略して記載している
補強支持部材3と荷受台本体2との取り付け構造(取付部20)について説明する。図2に示しているように、第2成形ブロックB2、第4成形ブロックB4、第6成形ブロックB6、第7成形ブロックB7及び第8成形ブロックB8のそれぞれには、取付溝7が形成されている。この取付溝7は、荷受台本体2に補強支持部材3を取り付けるための凹溝であり、荷受台本体2の背面側で開口するようにして形成されている。
この取付溝7は、各ブロックの押出成形の際に同時に形成されるものである。このため、取付溝7は長手方向(溝方向)に均一の断面を有しており、押出成形の方向(押出方向)となる荷受台本体2(各ブロック)の左右方向の全長にわたって長く形成されたものとなる。荷受台本体2に補強支持部材3を固定している部分となっている取付部20は、取付溝7に沿って左右の2箇所設けられている。
図4は、補強支持部材3と荷受台本体2との取付部20を左右方向から見た断面図である。取付溝7はT溝(蟻溝)7aであり、このT溝7aは開口部8により荷受台本体2の背面(裏面)2aに開口している。T溝7aは、荷受台本体2の表面2b側にある底面部26、この底面部26に対向している対向面部27、及び、開口部8より車両前後に位置する側面部28を有している。図4の実施形態では、底面部26は中央底部26aと側方底部26bとから成る段付き形状であり、側方底部26bと対向面部27とが、荷受台本体2の厚さ方向で対向している。
図5は、補強支持部材3及び取付部20を車両前後方向から見た断面図である。図4と図5とにおいて、各T溝7a内には、その一部において、ナットプレート21が設けられている。ナットプレート21は、鋼製による板部材からなり、両端部にボルト孔21aが形成されている。そして、ボルト孔21aと同軸としてナット21bがナットプレート21に固定されている。なお、このナット21bを省略してボルト孔21aにネジ孔を形成してもよい。そして、ナットプレート21は、T溝7a内をその長手方向に移動可能となる形状である。このナットプレート21は、T溝7aの端部(荷受台本体2の左右方向の端部)から挿入することができる。また、ナットプレート21の車両前後方向の幅は、開口部8の車両前後方向の幅よりも長く設定されており、ナットプレート21が開口部8から外れることを防止することができる。
一方、補強支持部材3は、図2に示しているように、その基部から先部に向けて上下方向に先細り形状に形成されている。また、図5に示しているように、補強支持部材3は、断面チャンネル形状に形成され主に補強桁として機能する本体部3aと、この本体部3aの左右方向の両側部から外側へ延びるようにして形成されている取付片18a,18bとを有している。そして、取付片18a,18bには、前記ナットプレート21のボルト孔21a,21aと等しい間隔で取付孔19a,19bが設けられている。
そして、図1と図3とに示しているように、平行リンクLが取り付けられている昇降フレーム20の位置に対応するようにして、一対の補強支持部材3は、荷受台本体2の背面2aに配設される。つまり、平行リンクLの長手方向の延長上に補強支持部材3が設けられる。
このために、前記T溝7a内のナットプレート21を左右方向に移動させることで位置調整しつつ、図4と図5とに示しているように、ナットプレート21のボルト孔21a,21a(ナット21b,21b)と、補強支持部材3の両取付片18a,18bの取付孔19a,19bとを一致させ、取付ボルト22a,22bを取付孔19a,19bと開口部8とボルト孔21a,21aとに通しナット21b,21bに螺合させることにより、補強支持部材3を、荷受台本体2の背面2aに固定することができる。
つまり、ナットプレート21に対して取付ボルト22a,22bによって補強支持部材3の取付片18a,18b及びT溝7aの開口側の壁部29を共締めすることにより、補強支持部材3を荷受台本体2に固定することができる。
このように、予め開口部8を荷受台本体2の背面2aの全幅にわたって設けておくことで、ボルト挿通用の孔を取り付け作業の都度加工する必要がなく、また、ナットプレート21はT溝7a内を自由に移動し位置調整することができるので、前記取付孔19a,19bとボルト孔21a,21aとの幅方向の位置合わせが容易となり、荷受台本体2と補強支持部材3との取付作業性が向上する。
そして、図3において、一条のT溝7aのうち補強支持部材3が取り付けられている部分以外の部分において、カバー部材10が取り付けられている。図6は、T溝7aにカバー部材10が取り付けられている状態の断面図である。このカバー部材10は、封止部11と止定部12とを有している。
封止部11は、T溝7aの開口部8に沿って長く形成されている部分であり、断面が(扁平した)U字形として形成されている。また、この封止部11は、荷受台本体2の開口側にある壁部29の厚さと略同じ高さ寸法乃至その厚さよりも僅かに大きい高さ寸法を有している。これにより、荷受台本体2の背面2aとカバー部材10のカバー面10eとを略一様な平面(略同一平面)とすることができ、荷受台裏面の美観を良くすることができる。
そして、カバー部材10がT溝7aに取り付けられ、封止部11が開口部8に存在していることにより、この封止部11は、取付溝7のうち補強支持部材3が取り付けられている部分以外における開口部8を塞ぐことができ、これにより取付溝7内に水が浸入することを抑制(防止)することができる。
また、前記止定部12は取付溝7内に設けられている部分であり、前記封止部11を取付溝7に止定している(位置ずれしないように止めている)部分である。この止定部12は、接触部13及び付勢部14を有している。接触部13は、封止部11の両側から外側へ延びるようにして形成されている外鍔部であり、封止部11と連続している。両側で対となっている接触部13の幅方向の寸法Eは、開口部8の開口幅eよりも大きくなっている(E>e)。これにより、封止部11と一体形成されている接触部13は、T溝7aの底面部26に対向している対向面部27に接触することができる。
また、前記付勢部14は、対の接触部13(封止部11)のそれぞれから、T溝7aの底面部26(側方底部26b)へと延びている部分であり、接触部13と一体として形成されている。付勢部14は対の弾性変形部材からなり、付勢部14の基端部は接触部13(封止部11)と連続しており、先端部14aは相互が離反していく形状、つまり断面において末広がり状となるようにして形成されている。
カバー部材10がT溝7aに取り付けられていない状態において、カバー部材10の接触部13と付勢部14との合計高さ(図6の上下方向の高さ)は、T溝7aの底面部26から対向面部27までの高さよりも大きく設定されている。したがって、カバー部材10がT溝7aに取り付けられた状態で、付勢部14は、図6の上下方向の寸法を小さくするように弾性変形した状態にある。これにより、接触部13とT溝7aの底面部26(側方底部26b)との間に介在している付勢部14は、接触部13を対向面部27に弾性的に押し付けることができる。これにより、カバー部材10の止定部12は、上下方向に弾性収縮した状態でT溝7a内に張り詰められている状態にある。
この止定部12によれば、付勢部14が接触部13を対向面部27に弾性的に押し付けることによって、止定部12がT溝7aに固定される。これにより、止定部12と一体形成されている封止部11を、T溝7aに対して動かないようにして取り付けることができる。
さらに、カバー部材10がT溝7aに取り付けられている状態で、付勢部14の両先端部14aは、T溝7aの底面部26と側面部28との間の隅部に位置している。これにより、付勢部14の先端部14aが側面部28に当ることによって、T溝7a内におけるカバー部材10の位置ずれ(図6の左右方向の位置ずれ)を防止することができる。
以上のように、荷受台4を車両の後方へ展開した状態において、カバー部材10の止定部12は、T溝7aに対する当該カバー部材10のがたつき(移動)を、車両前後方向及び上下方向について防止することができ、車両の走行によって荷受台4が揺れたり振動したりしても、カバー部材10はがたつかず、騒音の発生を防止することができる。
また、前記のとおり、カバー部材10が有する止定部12の接触部13は、T溝7aの開口部8の開口幅eよりも大きい幅寸法Eを有している。また、T溝7aは、荷受台本体2の左右方向(幅方向)の全長にわたって設けられており、荷受台本体2の左右方向の両端で開口している。したがって、このカバー部材10のT溝7aへの取り付けは、止定部12の長手方向の端部を、T溝7aの左右方向の一端からT溝7a内に挿し入れることによって、行なうことができる。なお、この取り付けの際、止定部12の付勢部14を小さく弾性変形させながら、T溝7a内に挿入している。
そして、カバー部材10は、T溝7aに沿って取り付けられる長尺部材であり、T溝7aのうちの補強支持部材3が存在していない領域に取り付けられている。つまり、図3において、一条のT溝7aに対して、3分割されたカバー部材10が取り付けられている。具体的には(図3の上から3番目にある)一条のT溝7aにおいて、荷受台4の左右方向の一端部から一つ目(一方)の補強支持部材3までの間に設けられている側部のカバー部材10a、左右の補強支持部材3の間に設けられている中央のカバー部材10b、及び、他方の補強支持部材3から荷受台4の左右方向の他端部までの間に設けられている側部のカバー部材10cが取り付けられている。そして、側部のカバー部材10a(10c)と中央のカバー部材10bとの間に、ナットプレート21が設けられた状態となっている。
以上のようなカバー部材10の構成及び取付手段によれば、図6において、T溝7a内に設けられているカバー部材10の止定部12は、T溝7aの開口部8の開口幅eよりも大きい幅寸法を有しているため、止定部12が開口部8から離脱することを防止することができ、この結果、カバー部材10がT溝7aから外れることを防ぐことができる。そして、止定部12がこのような構成であっても、カバー部材10をT溝7aの一端から滑らせて挿し入れることによって荷受台本体2に簡単に取り付けることができる。
また、図6において、カバー部材10の封止部11の幅方向の寸法fは、開口部8の開口幅eよりも僅かに小さく設定されている(f<e)。これにより、カバー部材10をT溝7aにその端部から滑らせて挿し入れる際に、封止部11が開口部8に引っ掛かることがなく、スムーズにカバー部材10をT溝7aに取り付けることができる。なお、封止部11と開口部8との間に僅かな隙間が存在しているが、その隙間は水の浸入ができない程度に小さいものであり、また、僅かな隙間が存在していても、前記のとおり止定部12によってT溝7aに対するカバー部材10のがたつき(移動)を防止することができる。
カバー部材10の材質は、荷受台本体2(前記成形ブロック)と同じとすることができ、例えばアルミ合金等の軽金属製であり、また、カバー部材10を押出成形により製造することができる。カバー部材10を荷受台本体2と同じ材質とすることにより、カバー部材10の存在を目立たせることがない。これにより、特に、荷受台4を荷箱38の後面に沿わして起立させた状態において、周囲の者に対して違和感を与えない。なお、カバー部材10の材質は、アルミ合金以外であってもよく、樹脂製であってもよい。
以上の実施形態によれば、荷受台本体2に補強支持部材3を取り付けるために用いられる取付溝7が、荷受台本体2の左右方向に長く形成されていても、その取付溝7のうちの補強支持部材3が取り付けられている部分以外の部分において、カバー部材10が取り付けられることにより、カバー部材10の封止部11が取付溝7の開口部8を塞ぎ、取付溝7内に水が浸入することを防止することができる。これにより、荷受台4が起立位置にある時、取付溝7のうち底面部26と側面部28と対向面部27とで形成された凹部に雨水が溜まることを防止することができる。
したがって、図1において、荷箱38の後面に沿って起立していた荷受台4を、荷物の積み降ろしに使用するため、車両後方へ展開しても、荷受台4から雨水が飛び散ることによって作業者や荷物が濡れてしまうのを防ぐことができる。すなわち、荷受台4を後方へ展開して積荷作業を行なうための作業環境を向上させることができる。
なお、荷受台4の左右方向の両端部において、T溝7aは開口しているが、この両端部には、前記保護部材16が取り付けられている。そして、この保護部材16がT溝7aの端部を覆っているため、荷受台4の左右方向の両端部から水が浸入することを防止することができる。
また、図3において、荷受台4の背面側には、前記第2アクチュエータ42が設けられている。左右の第2アクチュエータ42は油圧シリンダであり、図外の油圧ユニットから作動油が供給される。また、これら第2アクチュエータ42同士は、油圧配管Pを介して繋がっており、この油圧配管Pの一部に分岐部P1が設けられている。この分岐部P1が、前記油圧ユニットと別の油圧配管によって繋がっている。
そして、左右の第2アクチュエータ42同士を繋げている配管P2の一部を、図3及び図6の破線で示しているように、T溝7a内に設けることができる。なお、このT溝7aには、前記カバー部材10の止定部12が存在しているが、止定部12の付勢部14は、先部14aに向かって末広がり形状となっているため、対の付勢部14とT溝7aの底面部26との間に形成されている空間に前記配管P2を設けることができ、止定部12と配管P2とが干渉することがない。これにより、カバー部材10は、配管P2を保護する(損傷を防止する)保護カバーとしても機能することができる。
また、この実施形態では、T溝7aは荷受台本体2の左右方向の全長にわたって設けられており、かつ、荷受台本体2の左右方向の両端で開口している。そして、カバー部材10は、T溝7aの左右方向の開口から当該T溝7aに挿入可能な断面形状を有する長尺部材である。また、このカバー部材10の前記止定部12は、弾性収縮した状態でT溝7a内に張り詰められている。したがって、この構成によれば、カバー部材10の止定部12を弾性収縮させながら、カバー部材10をT溝7aの左右方向の一端の開口から挿し入れることによって、荷受台本体2に取り付けることができる。このようにカバー部材10(止定部12)をT溝7aに挿し入れるだけで、カバー部材10をT溝7aに取り付けることができ、その作業が簡単となる。
図7は、荷受台4のT溝7aに取り付けられるカバー部材60の他の実施の形態を示している断面図である。図7に示している実施形態は、前記実施形態(図6)とカバー部材の形態が異なるが、その他(T溝7aの形態等)については同じである。
図7において、T溝7a(取付溝7)に取り付けられているカバー部材60は、封止部61と、止定部62とを有している。この封止部61は、前記実施形態(図6)と同様に、T溝7aのうち前記補強支持部材3が取り付けられている部分以外における開口部8を塞ぐことにより、当該T溝7a内に水が浸入することを防止する部分である。そして、止定部62は、T溝7a内に設けられている部分であって、封止部61を当該T溝7aに止定している部分である。
このカバー部材60の止定部62は、その幅寸法Eが、開口部8の開口幅eよりも大きく設定されている(E>e)。このため、カバー部材60はゴム製等による弾性部材からなり、止定部62を弾性変形させながら開口部8からT溝7a内へ押し込んで取り付けることができる。一旦、止定部62がT溝7a内に入ると、止定部62の両側にある突起部62aが、T溝7aの対向面部27に引っ掛かり、カバー部材60がT溝7aから脱落してしまうことを防止することができる。
また、カバー部材60の止定部62をT溝7aに押し入れ易くするために、突起部62aは、荷受台本体2の背面2aに対して傾斜した傾斜面62bを有しており、止定部62は先端(図7において上部)に向かってその幅が小さくなっている形状である。なお、図7の形態では、止定部62の先部側の面は円弧面(凸の曲面)であり、前記傾斜面62bは、この円弧面の一部として形成されている。さらに、止定部62をT溝7aに押し入れ易くする(圧縮変形させやすくする)ために、止定部62は中空形状となっている。
前記封止部61は、開口部8の開口幅eよりも大きい幅方向寸法Fを有している(F>e)。これにより、封止部61は、開口部8全体を覆うことができ、水が開口部8からT溝7a内へ浸入することを防止している。
さらに、カバー部材60がT溝7aに取り付けられた状態において、封止部61の幅方向の両側部61aは、荷受台本体2の背面2aに接触している。また、この両端部61aは弾性力変形した状態であり、背面2aに対して密接している。このため、封止部61と荷受台本体2の背面2aとの間から水が浸入することを防止することができる。
また、この発明の荷受台昇降装置は、図示した形態に限らずこの発明の範囲内において他の形態のものであっても良い。例えば、カバー部材10(止定部12)の断面形状を、図示したもの(図6)以外に、取付溝7の断面と略同一断面形状としてもよい。この場合、封止部11を開口部8に位置させるものであれば、止定部のうちの一部(接触部13)を凹溝7の内面の一部(対向面部27)に弾性的に押し付けている付勢部(14)を有していなくてもよい。
また、止定部12が付勢部14を有している場合、その付勢部14は取付溝7内において前後方向について付勢している形状であってもよく、側面部28を弾性的に押し付けている形状であってもよい。
また、図1において、荷受台4が起立した位置と、車両後方へ展開した位置との間の姿勢変化について、前記実施形態では、第2アクチュエータ42によって行なう構成としたが、この姿勢変化は、作業者が手動で行なうものであってもよい。この場合、図3に示している第2アクチュエータ42及び油圧配管Pは不要となる。
この発明の荷受台昇降装置が取り付けられた貨物自動車の後部の側面図である。 荷受台の側面図である。 荷受台の底面図である。 補強支持部材と荷受台本体との取付部を左右方向から見た断面図である。 補強支持部材及び取付部を前後方向から見た断面図である。 T溝にカバー部材が取り付けられた状態の断面図である。 カバー部材の他の実施形態を示している断面図である。
符号の説明
1 荷受台昇降装置
2 荷受台本体
2a 背面
3 補強支持部材
4 荷受台
4a 載置面
7 取付溝
7a T溝
8 開口部
10,60 カバー部材
11,61 封止部
12,62 止定部
13 接触部
14 付勢部
26 底面部
27 対向面部

Claims (3)

  1. 表面が荷物の載置面となる荷受台本体、及びこの荷受台本体を補強すべく当該荷受台本体の背面側に取り付けられた補強支持部材を有している荷受台と、
    この荷受台を昇降させる昇降装置と、を備え、
    前記荷受台本体に前記補強支持部材を取り付けるための取付溝が、前記荷受台本体の背面側で開口するようにして形成された荷受台昇降装置であって、
    前記取付溝のうち前記補強支持部材が取り付けられている部分以外における開口部を塞ぐカバー部材を備えていることを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記カバー部材は、前記取付溝内に水が浸入することを抑制する封止部と、前記取付溝内に設けられ前記封止部を当該取付溝に止定している止定部とを有している請求項1に記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記取付溝はT溝であり、
    前記止定部は、前記封止部と一体形成されかつ前記T溝の底面部に対向している対向面部に接触可能である接触部と、この接触部と前記底面部との間に介在して当該接触部を前記対向面部に弾性的に押し付けている付勢部とを有している請求項2に記載の荷受台昇降装置。
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