JP2009100528A - 直流モータ、および減速機付直流モータ - Google Patents

直流モータ、および減速機付直流モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2009100528A
JP2009100528A JP2007268793A JP2007268793A JP2009100528A JP 2009100528 A JP2009100528 A JP 2009100528A JP 2007268793 A JP2007268793 A JP 2007268793A JP 2007268793 A JP2007268793 A JP 2007268793A JP 2009100528 A JP2009100528 A JP 2009100528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
motor
cylindrical portion
yoke
flat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007268793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5451969B2 (ja
Inventor
Tomohiko Yasunaka
智彦 安中
Satoru Negishi
覚 根岸
Naoki Shioda
直樹 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2007268793A priority Critical patent/JP5451969B2/ja
Publication of JP2009100528A publication Critical patent/JP2009100528A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5451969B2 publication Critical patent/JP5451969B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】コギングトルクを減少させつつ、必要最小限の永久磁石を用いて軽量化、低コスト化を図ると共に、モータ特性を向上させることができる直流モータ、および減速機付直流モータを提供する。
【解決手段】6極9スロット9セグメントの直流モータ2において、ヨーク5の筒部53を6つの平坦壁54と、これら6つの平坦壁54をそれぞれ連結する6つの屈曲壁55とで構成し、永久磁石7を平板形状に形成し、この永久磁石7を筒部53の各平坦壁54にそれぞれ配設した。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば車両に搭載される直流モータ、および減速機付直流モータに関するものである。
直流モータとしては、例えば、筒部を有するヨークの内周面にセグメント型の永久磁石を複数配設し、この永久磁石の内側にアーマチュアを回転自在に設けたブラシ付きの直流モータがある。アーマチュアは、回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアと、複数のセグメントが配設されたコンミテータとを有している。アーマチュアコアには、径方向に放射状に延びる複数のティースが設けられ、これらティース間に軸線方向に長いスロットが複数形成されている。このスロットからコイルが挿通され、各ティースにコイルが巻装されている。コイルは、コンミテータのセグメントに導通している。各セグメントは給電を行うためのブラシに摺接しており、このブラシを介してコイルに直流電流が供給されるようになっている。コイルに直流電流が供給されると磁界が形成され、この磁界と永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によってアーマチュアが回転する。
ところで、セグメント型の永久磁石を用いる場合、各永久磁石間に空隙が形成される。このため、永久磁石の周方向両端を境にして磁束の変化が大きくなる。このため、ここを通過する各ティースの磁気的な吸引力や反発力が大きく変化してコギングトルクが大きくなる。そこで、永久磁石の中央から周方向両端に向かうにしたがって徐々に永久磁石とアーマチュアコアとの間のエアギャップを大きくし、各ティースが永久磁石の両端を通過する際の磁気的な吸引力や反発力の変化を小さくする技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、永久磁石の周方向両端とアーマチュアコアとのエアギャップを確保しつつ、永久磁石の周方向両端の肉厚を中央部分の肉厚よりも厚く形成し、永久磁石のクラック割れを防止する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
さらに、ヨークの周壁であって各永久磁石間の空隙に対応する部位に、径方向外側に膨出する膨出部を設け、永久磁石の両端からヨークへの磁気漏れを低減する技術が提案されている。このようにすることで、直流モータのモータ特性の向上を図ると共に、ヨークの剛性を高めようとしている(例えば、特許文献4参照)。
特開昭56−94958号公報 特開2005−20914号公報 特開平9−224337号公報 特開平11−103542号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、セグメント型の永久磁石が瓦状に形成されているので永久磁石の加工厚さに制約を受けてしまう。このため、永久磁石の大きさを必要以上に大きくしなければならならず、とりわけ、永久磁石をネオジ焼結磁石などの希土類磁石を用いて成形する場合、切削加工が難しく薄肉化が困難であるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、コギングトルクを減少させつつ、必要最小限の永久磁石を用いて軽量化、低コスト化を図ると共に、モータ特性を向上させることができる直流モータ、および減速機付直流モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、筒部を有するヨークと、前記筒部の内周面に固定された6つのセグメント型の永久磁石と、前記永久磁石の内側に回転自在に支持されたアーマチュアとを備え、前記アーマチュアは、回転軸と、前記回転軸に外嵌固定されるアーマチュアコアと、前記アーマチュアコアと隣接して設けられ9つのセグメントを周方向に配置したコンミテータとを備え、前記アーマチュアコアは、径方向に沿って延びる9つのティースと、前記ティース間に形成され軸線方向に沿って延びる9つのスロットとを有する6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、前記ヨークの前記筒部を6つの平坦壁と、これら6つの平坦壁をそれぞれ連結する6つの屈曲壁とで構成し、前記永久磁石を平板形状に形成し、該永久磁石を前記筒部の各平坦壁にそれぞれ配設したことを特徴とする。
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記永久磁石は、希土類磁石であってもよい。
このように、6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、永久磁石を平板形状に形成することで、希土類磁石であっても切削加工等により容易に永久磁石の薄肉化を図ることが可能になる。
また、永久磁石の薄肉化が可能なのでヨークの外形を大きくすることなくヨークの内部空間を大きく確保することができ、アーマチュアコアを拡径することができる。
さらに、ヨークの筒部を6つの平坦壁と、これら6つの平坦壁をそれぞれ連結する6つの屈曲壁とで構成して断面略6角形状としている。このため、断面略円形状の筒部を有するヨークと比較して剛性を高めることができると共に、筒部の2面幅の大きさを断面略円形状の筒部の外径よりも小さくすることができる。
そして、筒部の平坦壁に平板形状の永久磁石を配設することで、永久磁石の中央から周方向両端に向かうにしたがって徐々に永久磁石とアーマチュアコアとの間のエアギャップを大きくすることができる。
請求項3に記載した発明は、前記筒部の各屈曲壁は、前記平坦壁の肉厚よりも厚い肉厚部を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、ヨークの剛性をさらに高めることができる。また、各永久磁石間の磁路を確実に確保することができるので、各永久磁石間の磁束密度を低下させ、磁気漏れを低減することができる。
請求項4に記載した発明は、前記筒部の一方の開口縁に外フランジ部を設け、前記外フランジ部に段差部を形成したことを特徴とする。
このように構成することで、段差部がヨークの補強部として機能し、ヨークの剛性をより高めることができる。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の直流モータの前記回転軸に、ウォーム軸と、これに噛合いするウォームホイールとを有するウォーム減速機構を連結したことを特徴とする減速機付直流モータとした。
請求項1、および請求項2に記載した発明によれば、6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、永久磁石を平板形状に形成することで、希土類磁石であっても切削加工等により容易に永久磁石の薄肉化を図ることが可能になる。このため、永久磁石の軽量化、低コスト化を図ることができる。
また、永久磁石の薄肉化が可能なのでヨークの外形を大きくすることなくヨークの内部空間を大きく確保することができ、アーマチュアコアを拡径することができる。このため、従来よりもコイルの巻装スペースを確保することができ、コイルの巻装ターン数を増加させることでトルク性能を向上させることが可能になる。
さらに、ヨークの筒部を6つの平坦壁と、これら6つの平坦壁をそれぞれ連結する6つの屈曲壁とで構成して断面略6角形状としている。このため、断面略円形状の筒部を有するヨークと比較して剛性を高めることができると共に、筒部の2面幅の大きさを断面略円形状のヨークの外径よりも小さくすることができる。よって、直流モータの扁平化を図ることが可能になる。
そして、筒部の平坦壁に平板形状の永久磁石を配設することで、永久磁石の中央から周方向両端に向かうにしたがって徐々に永久磁石とアーマチュアコアとの間のエアギャップを大きくすることができる。このため、各ティースが永久磁石の両端を通過する際の磁気的な吸引力や反発力の変化を小さくすることができ、コギングトルクを減少させることが可能になる。
請求項3に記載した発明によれば、ヨークの剛性をさらに高めることができるため、モータ駆動時の振動を低減し、これに伴う騒音を低減することができる。
また、各永久磁石間の磁路を確実に確保することができるので、各永久磁石間の磁束密度を低下させ、磁気漏れを低減することができる。このため、モータ特性を向上させることができる。
請求項4に記載した発明によれば、段差部がヨークの補強部として機能し、ヨークの剛性をより高めることができるので、さらに低振動、低騒音化を図ることが可能になる。
請求項5に記載した発明によれば、コギングトルクを減少させつつ、必要最小限の永久磁石を用いて軽量化、低コスト化を図ると共に、モータ特性を向上させることができる減速機付直流モータを提供することができる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、減速機付直流モータ1は、例えば、車両のパワーウインドウ装置等に用いられるものであって、直流モータ2と直流モータ2の回転軸3に連結されたウォームギヤ減速機4とを備えている。
直流モータ2は6極モータであって、有底筒状のヨーク5内にアーマチュア6を回転自在に配置した構成となっている。
ヨーク5の筒部53は、断面略6角形状に形成されており、6つの平坦壁54と、これらを連結する屈曲壁55とで構成されている。
各平坦壁54の内面には、それぞれセグメント型の永久磁石7が設けられている。永久磁石7はネオジ焼結磁石などの希土類磁石で平板状に形成されたものであって、厚さ方向両端に対向配置され互いに平行な表面7a、および裏面7bと、これらの間に配置された側面7cとを有している。そして、永久磁石7は、裏面7bを筒部53の平坦壁54側に向けて固定されている。これにより、ヨーク5の屈曲壁55は、各永久磁石7の側面7cの間に形成される空隙Kに対応して設けられた状態になっている。
ヨーク5の底壁(エンド部)51には、中央に軸線方向外側に向かって突出するボス19が形成され、ここに回転軸3の一端を軸支するための軸受け18が圧入固定されていると共に、回転軸3のスラスト荷重を受ける円柱状の樹脂部材35(例えば、ベスペル;ベスペルはデュポン株式会社の登録商標)が設けられている。
筒部53の開口部53aには、直流モータ2をウォームギヤ減速機4に締結固定するための外フランジ部52が設けられている。この外フランジ部52は、軸線方向平面視で略5角形状に形成されており、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの平坦壁54に沿う方向に長く延在している。外フランジ部52の短手方向の幅E1は、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの平坦壁54間の幅E2よりもやや大きく設定されている。なお、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの平坦壁54間の幅E2は、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの屈曲壁55間の幅E3よりも小さく設定されていることはいうまでもない。
外フランジ部52の長手方向一端側には、頂点となる部分にボルト孔24aが1つ形成されると共に、他端側には各角部にそれぞれボルト孔24b,24cが形成されている。
また、外フランジ部52の中央寄りには、筒部53側に向かって膨出する段差部56が形成されている。この段差部56は、筒部53の開口縁を取り囲むように形成されており、長手方向両端に弧状に形成された弧状部56a,56aを有している。
アーマチュア6は、回転軸3に外嵌固定されたアーマチュアコア8と、アーマチュアコア8に巻装されたアーマチュアコイル9と、回転軸3の他端側に配置されたコンミテータ10とを備えている。アーマチュアコア8は、リング状の金属板11を軸線方向に複数枚積層したものである。
金属板11の外周部にはT字型の9つのティース12が周方向に沿って等間隔で放射状に形成されている。各ティース12は、径方向に延出する巻胴部12aと、巻胴部12aの先端に設けられ周方向に延在する外周部12bとで構成されている。
すなわち、ティース12の先端に設けられた外周部12bがアーマチュアコア8の外周面を構成しており、永久磁石7の表面7aと対向した状態になっている。
ここで、ティース12の外周部12bは軸線方向平面視で弧状に形成されているのに対し、これに対向する永久磁石7の表面7aは平坦に形成されている。このため、永久磁石7の中央から周方向両端の側面7cに向かうに従って徐々に永久磁石7とアーマチュアコア8との間のエアギャップGが大きくなる。
複数枚の金属板11を回転軸3に外嵌固定することにより、アーマチュアコア8の外周には、隣接するティース12間に蟻溝状のスロット13が9つ形成されている。スロット13は軸線方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に複数形成されている。
これらスロット13間にエナメル被覆の巻線14を挿通し、ティース12の巻胴部12aに絶縁材であるインシュレータ39を介して巻線14が巻装される。これにより、アーマチュアコア8の外周に、複数のアーマチュアコイル9が形成される。
コンミテータ10は、回転軸3の他端側に外嵌固定されている。コンミテータ10の外周面には、導電材で形成されたセグメント15が9枚取り付けられている。
セグメント15は軸線方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。したがって、この第一実施形態の直流モータ2は、永久磁石7が6つ、スロット13が9つ、セグメント15が9枚の6極9スロット9セグメントで構成された直流モータとなっている。
各セグメント15のアーマチュアコア8側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ16が一体成形されている。ライザ16には、アーマチュアコイル9の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線14が掛け回わされ、巻線14はヒュージングによりライザ16に固定されている。これにより、セグメント15とこれに対応するアーマチュアコイル9とが導通される。
このように構成されたコンミテータ10は、ウォームギヤ減速機4のギヤハウジング23に形成されたブラシ収納部22に臨んだ状態で配設されている。
ブラシ収納部22は、ギヤハウジング23の直流モータ2側に凹状に形成されたものである。このブラシ収納部22には、一対のブラシホルダ20が内装されボルト17によって締結固定されている。
ブラシホルダ20には、それぞれ不図示のブラシがスプリング21を介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシの先端部は、スプリング21によって付勢され、コンミテータ10に摺接した状態になっている。
ギヤハウジング23のブラシ収納部22よりも径方向外側には、ヨーク5の3つのボルト孔24a,24b,24cに対応する部位に雌ネジ部(不図示)が刻設されている。これら雌ネジ部にボルト24が螺入されることにより、直流モータ2がギヤハウジング23に締結固定された状態になる。
ギヤハウジング23は、ブラシ収納部22の他に、ウォーム軸収容部27とウォームホイール収容部28とを有している。
ウォーム軸収容部27には、直流モータ2の回転軸3の他端に連結されたウォーム軸25が収容されている。
ウォーム軸25の両端側は、ウォーム軸収容部27に設けられた軸受け40,41によって回転自在に支持されている。ウォーム軸25と直流モータ2の回転軸3とは互いに軸線方向に移動自在、かつ相対回転不能に連結されている。
また、ウォーム軸収容部27の直流モータ2とは反対側には、クッションゴム38が内装されている。このクッションゴム38は、スラストプレート37、および円柱状の樹脂部材36(例えば、ベスペル)を介してウォーム軸25を軸線方向に沿って直流モータ2側に向かって若干押圧している。したがって、樹脂部材36とこれに対応するウォーム軸25の先端との間に摺動摩擦抵抗が生じると共に、ヨーク5に設けられた樹脂部材35とこれに対応する回転軸3の先端との間に摺動摩擦抵抗が生じるようになっている。
一方、ウォームホイール収容部28には、ウォーム軸25に噛合されるウォームホイール26が収容されている。ウォームホイール26には、このウォームホイール26と共に回転可能に駆動連結された出力軸(不図示)が直流モータ2の回転軸3の直交方向に沿うように設けられている。なお、この不図示の出力軸が回転することによって車両のウインドウガラスが開閉する。
すなわち、前述したスラストプレート37とこれに対応するウォーム軸25の先端との間に生じる摺動摩擦抵抗は、ウインドウガラスの開閉動作の際、ウインドウガラスの自重によるウォーム軸25の反転を防止するために作用するようになっている。
また、ギヤハウジング23には、コネクタ29が回転軸3の直交方向に沿うように外方(図1における上側)に向かって一体成形されている。このコネクタ29は、外部からの電源を直流モータ2に供給するためのものである。
コネクタ29には、不図示の接続端子が内装されており、この接続端子が直流モータ2の不図示のブラシに電気的に接続されている。これによって、外部からの電源がブラシを介してコンミテータ10に供給される。
この他にギヤハウジング23の外周部には、減速機付直流モータ1を固定するときに使用されるボルト孔33が3箇所設けられている。
したがって、上述の第一実施形態によれば、6極9スロット9セグメントの直流モータ2において、永久磁石7を平板形状に形成することで、永久磁石7をネオジ焼結磁石などの希土類磁石で形成した場合であっても切削加工等により容易に永久磁石7の薄肉化を図ることが可能になる。このため、永久磁石7の軽量化、低コスト化を図ることができる。
また、永久磁石7を薄肉化することでヨーク5の外形を大きくすることなくアーマチュアコア8を拡径することができる。すなわち、永久磁石7の薄肉化に伴い、筒部53の内部スペースS(図3参照)が大きくなる。このため、内部スペースSが大きくなった分だけアーマチュアコア8を拡径させることができる。アーマチュアコア8を拡径することは、すなわち、ティース12の巻胴部12aを径方向に長く形成することが可能になり、巻線14のターン数を増大させることができるので、直流モータ2のトルク性能を向上させることが可能になる。
さらに、ヨーク5の筒部53を6つの平坦壁54と、これら6つの平坦壁54をそれぞれ連結する6つの屈曲壁55とで構成して断面略6角形状としている。このため、断面略円形状の筒部を有するヨークと比較して剛性を高めることができる。
これに加え、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの平坦壁54間の幅E2を筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの屈曲壁55間の幅E3(図2参照)よりも小さく設定することができる。すなわち、従来のようにヨークの筒部が断面略円形状に形成されている場合の外径と比較して平坦壁54間の幅E2を小さく設定することができる。このため、直流モータ2の扁平化を図ることが可能になり、減速機付直流モータ1の配置自由度を高めることができる。
そして、筒部53の平坦壁54に平板形状の永久磁石7が配設されているので、永久磁石7の中央から周方向両端の側面7cに向かうに従って徐々に永久磁石7とアーマチュアコア8との間のエアギャップGが大きくなる。このため、各ティース12の外周部12bが永久磁石7の両端を通過する際の磁気的な吸引力や反発力の変化を小さくすることができ、コギングトルクを減少させることが可能になる。
また、筒部53の開口部53aに、直流モータ2をウォームギヤ減速機4に締結固定するための外フランジ部52を設け、この中央寄りに筒部53側に向かって膨出する段差部56を形成している。このため、段差部56がヨーク5の補強部として機能し、ヨーク5の剛性をさらに高めることができる。よって、直流モータ2の駆動に伴う振動や、振動による騒音を低減することができる。
次に、この発明の第二実施形態を、図1を援用し図4に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
この第二実施形態において、減速機付直流モータ1は、例えば、車両のパワーウインドウ装置等に用いられるものであって、直流モータ2と直流モータ2の回転軸3に連結されたウォームギヤ減速機4とを備えたものである点、直流モータ2は、有底筒状のヨーク60内にアーマチュア6を回転自在に配置した構成となっており、セグメント型であって平板状の永久磁石7が6つ、スロット13が9つ、セグメント15が9枚の6極9スロット9セグメントで構成されている点、ヨーク60の筒部61が断面略6角形状に形成されており、6つの平坦壁54と、これらを連結する屈曲壁55とで構成されている点等の基本的構成は上述の第一実施形態と同様である。
ここで、第二実施形態では、ヨーク60の筒部61の屈曲壁55の肉厚を平坦壁54の肉厚よりも厚く設定することで、屈曲壁55に肉厚部62を6箇所設けている。
この肉厚部62は屈曲壁55の内側に設けられ、肉厚部62の内面62aは隣接する平坦壁54同士に跨るように平面に形成されている。
したがって、上述の第二実施形態によれば、前述した第一実施形態と同様の効果に加え、肉厚部62が屈曲壁55の補強部として機能することができるので、ヨーク60の剛性をさらに高めることができる。このため、より直流モータ2の低振動化、低騒音化を図ることが可能になる。
また、各永久磁石7の側面7cの間に形成される空隙Kに対応する屈曲壁55に肉厚部62を設けることで、各永久磁石間7の磁路を確実に確保してヨーク5内の各永久磁石7間の磁束密度を減少させることができる。このため、各永久磁石7の磁気漏れを低減することができ、さらに直流モータ2のモータ特性を向上させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、減速機付直流モータ1は、例えば、車両のパワーウインドウ装置等に用いられるものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、減速機付直流モータ1は、車両の電動シート、サンルーフ、および電動パワーステアリング、並びに車両以外の電装品など、さまざまな装置に適用することが可能である。
本発明の実施形態における減速機付直流モータの構成を示す断面図である。 本発明の第一実施形態における直流モータの斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第二実施形態における直流モータの横断面図である。
符号の説明
1 減速機付直流モータ
2 直流モータ
3 回転軸
5,60 ヨーク
6 アーマチュア
7 永久磁石
8 アーマチュアコア
9 アーマチュアコイル(コイル)
10 コンミテータ
12 ティース
12a 巻胴部
12b 外周部
13 スロット
15 セグメント
25 ウォーム軸
26 ウォームホイール
52 外フランジ部
53,61 筒部
53a 開口部
54 平坦壁
55 屈曲壁
56 段差部
56a 弧状部
62 肉厚部
K 空隙
G エアギャップ
S 内部スペース

Claims (5)

  1. 筒部を有するヨークと、
    前記筒部の内周面に固定された6つのセグメント型の永久磁石と、
    前記永久磁石の内側に回転自在に支持されたアーマチュアとを備え、
    前記アーマチュアは、
    回転軸と、
    前記回転軸に外嵌固定されるアーマチュアコアと、
    前記アーマチュアコアと隣接して設けられ9つのセグメントを周方向に配置したコンミテータとを備え、
    前記アーマチュアコアは、
    径方向に沿って延びる9つのティースと、
    前記ティース間に形成され軸線方向に沿って延びる9つのスロットとを有する6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、
    前記ヨークの前記筒部を6つの平坦壁と、これら6つの平坦壁をそれぞれ連結する6つの屈曲壁とで構成し、
    前記永久磁石を平板形状に形成し、該永久磁石を前記筒部の各平坦壁にそれぞれ配設したことを特徴とする直流モータ。
  2. 前記永久磁石は、希土類磁石であることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。
  3. 前記筒部の各屈曲壁は、前記平坦壁の肉厚よりも厚い肉厚部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流モータ。
  4. 前記筒部の一方の開口縁に外フランジ部を設け、
    前記外フランジ部に段差部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の直流モータ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の直流モータの前記回転軸に、
    ウォーム軸と、これに噛合いするウォームホイールとを有するウォーム減速機構を連結したことを特徴とする減速機付直流モータ。


JP2007268793A 2007-10-16 2007-10-16 直流モータ、および減速機付直流モータ Active JP5451969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007268793A JP5451969B2 (ja) 2007-10-16 2007-10-16 直流モータ、および減速機付直流モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007268793A JP5451969B2 (ja) 2007-10-16 2007-10-16 直流モータ、および減速機付直流モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009100528A true JP2009100528A (ja) 2009-05-07
JP5451969B2 JP5451969B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=40703036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007268793A Active JP5451969B2 (ja) 2007-10-16 2007-10-16 直流モータ、および減速機付直流モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5451969B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286095A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Asmo Co Ltd ギヤードモータ
JP2003189571A (ja) * 2001-12-17 2003-07-04 Aisan Ind Co Ltd 集中巻型ブラシ付dcモータ
JP2003289639A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Asmo Co Ltd ヨークハウジング及びモータ
JP2007104758A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Asmo Co Ltd 直流モータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286095A (ja) * 2000-03-30 2001-10-12 Asmo Co Ltd ギヤードモータ
JP2003189571A (ja) * 2001-12-17 2003-07-04 Aisan Ind Co Ltd 集中巻型ブラシ付dcモータ
JP2003289639A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Asmo Co Ltd ヨークハウジング及びモータ
JP2007104758A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Asmo Co Ltd 直流モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5451969B2 (ja) 2014-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014150724A (ja) 電動モータ、および減速機付モータ
JP6091058B2 (ja) 電動モータ
JP2010093939A (ja) 電動モータ
JP5714871B2 (ja) 電動モータ、および駆動装置
JP2014027873A (ja) モータ
JP2005020914A (ja) 電動機及びヨークハウジング
JP5451969B2 (ja) 直流モータ、および減速機付直流モータ
JP2010093890A (ja) 電動モータ
JP2008295153A (ja) 電動モータ
JP2015208223A (ja) 電動パワーステアリング装置用モータ
JP2008295152A (ja) 電動モータ
JP5698003B2 (ja) 電動モータ
JP2016135015A (ja) コンミテータ、アーマチュア、及びブラシ付モータ
JP2014011809A (ja) ブラシホルダ装置及びモータ
JP6451886B2 (ja) モータ
JP5546146B2 (ja) 直流モータ
JP2009124892A (ja) 電動モータ
JP2009136033A (ja) 電動モータ
JP6294426B2 (ja) モータ
JP6298133B2 (ja) モータ
JP2009171704A (ja) モータ
JP2009038887A (ja) すべり軸受け、および電動モータ
JP4760286B2 (ja) モータ
JP2015089317A (ja) 回転電機の電機子及び回転電機
JP6052961B2 (ja) ステータ及びこれを備えた回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5451969

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150