JP2009100528A - 直流モータ、および減速機付直流モータ - Google Patents
直流モータ、および減速機付直流モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009100528A JP2009100528A JP2007268793A JP2007268793A JP2009100528A JP 2009100528 A JP2009100528 A JP 2009100528A JP 2007268793 A JP2007268793 A JP 2007268793A JP 2007268793 A JP2007268793 A JP 2007268793A JP 2009100528 A JP2009100528 A JP 2009100528A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- motor
- cylindrical portion
- yoke
- flat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
【解決手段】6極9スロット9セグメントの直流モータ2において、ヨーク5の筒部53を6つの平坦壁54と、これら6つの平坦壁54をそれぞれ連結する6つの屈曲壁55とで構成し、永久磁石7を平板形状に形成し、この永久磁石7を筒部53の各平坦壁54にそれぞれ配設した。
【選択図】図3
Description
さらに、ヨークの周壁であって各永久磁石間の空隙に対応する部位に、径方向外側に膨出する膨出部を設け、永久磁石の両端からヨークへの磁気漏れを低減する技術が提案されている。このようにすることで、直流モータのモータ特性の向上を図ると共に、ヨークの剛性を高めようとしている(例えば、特許文献4参照)。
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記永久磁石は、希土類磁石であってもよい。
このように、6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、永久磁石を平板形状に形成することで、希土類磁石であっても切削加工等により容易に永久磁石の薄肉化を図ることが可能になる。
また、永久磁石の薄肉化が可能なのでヨークの外形を大きくすることなくヨークの内部空間を大きく確保することができ、アーマチュアコアを拡径することができる。
さらに、ヨークの筒部を6つの平坦壁と、これら6つの平坦壁をそれぞれ連結する6つの屈曲壁とで構成して断面略6角形状としている。このため、断面略円形状の筒部を有するヨークと比較して剛性を高めることができると共に、筒部の2面幅の大きさを断面略円形状の筒部の外径よりも小さくすることができる。
そして、筒部の平坦壁に平板形状の永久磁石を配設することで、永久磁石の中央から周方向両端に向かうにしたがって徐々に永久磁石とアーマチュアコアとの間のエアギャップを大きくすることができる。
このように構成することで、ヨークの剛性をさらに高めることができる。また、各永久磁石間の磁路を確実に確保することができるので、各永久磁石間の磁束密度を低下させ、磁気漏れを低減することができる。
このように構成することで、段差部がヨークの補強部として機能し、ヨークの剛性をより高めることができる。
また、永久磁石の薄肉化が可能なのでヨークの外形を大きくすることなくヨークの内部空間を大きく確保することができ、アーマチュアコアを拡径することができる。このため、従来よりもコイルの巻装スペースを確保することができ、コイルの巻装ターン数を増加させることでトルク性能を向上させることが可能になる。
さらに、ヨークの筒部を6つの平坦壁と、これら6つの平坦壁をそれぞれ連結する6つの屈曲壁とで構成して断面略6角形状としている。このため、断面略円形状の筒部を有するヨークと比較して剛性を高めることができると共に、筒部の2面幅の大きさを断面略円形状のヨークの外径よりも小さくすることができる。よって、直流モータの扁平化を図ることが可能になる。
そして、筒部の平坦壁に平板形状の永久磁石を配設することで、永久磁石の中央から周方向両端に向かうにしたがって徐々に永久磁石とアーマチュアコアとの間のエアギャップを大きくすることができる。このため、各ティースが永久磁石の両端を通過する際の磁気的な吸引力や反発力の変化を小さくすることができ、コギングトルクを減少させることが可能になる。
また、各永久磁石間の磁路を確実に確保することができるので、各永久磁石間の磁束密度を低下させ、磁気漏れを低減することができる。このため、モータ特性を向上させることができる。
図1〜図3に示すように、減速機付直流モータ1は、例えば、車両のパワーウインドウ装置等に用いられるものであって、直流モータ2と直流モータ2の回転軸3に連結されたウォームギヤ減速機4とを備えている。
直流モータ2は6極モータであって、有底筒状のヨーク5内にアーマチュア6を回転自在に配置した構成となっている。
各平坦壁54の内面には、それぞれセグメント型の永久磁石7が設けられている。永久磁石7はネオジ焼結磁石などの希土類磁石で平板状に形成されたものであって、厚さ方向両端に対向配置され互いに平行な表面7a、および裏面7bと、これらの間に配置された側面7cとを有している。そして、永久磁石7は、裏面7bを筒部53の平坦壁54側に向けて固定されている。これにより、ヨーク5の屈曲壁55は、各永久磁石7の側面7cの間に形成される空隙Kに対応して設けられた状態になっている。
筒部53の開口部53aには、直流モータ2をウォームギヤ減速機4に締結固定するための外フランジ部52が設けられている。この外フランジ部52は、軸線方向平面視で略5角形状に形成されており、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの平坦壁54に沿う方向に長く延在している。外フランジ部52の短手方向の幅E1は、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの平坦壁54間の幅E2よりもやや大きく設定されている。なお、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの平坦壁54間の幅E2は、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの屈曲壁55間の幅E3よりも小さく設定されていることはいうまでもない。
また、外フランジ部52の中央寄りには、筒部53側に向かって膨出する段差部56が形成されている。この段差部56は、筒部53の開口縁を取り囲むように形成されており、長手方向両端に弧状に形成された弧状部56a,56aを有している。
金属板11の外周部にはT字型の9つのティース12が周方向に沿って等間隔で放射状に形成されている。各ティース12は、径方向に延出する巻胴部12aと、巻胴部12aの先端に設けられ周方向に延在する外周部12bとで構成されている。
ここで、ティース12の外周部12bは軸線方向平面視で弧状に形成されているのに対し、これに対向する永久磁石7の表面7aは平坦に形成されている。このため、永久磁石7の中央から周方向両端の側面7cに向かうに従って徐々に永久磁石7とアーマチュアコア8との間のエアギャップGが大きくなる。
これらスロット13間にエナメル被覆の巻線14を挿通し、ティース12の巻胴部12aに絶縁材であるインシュレータ39を介して巻線14が巻装される。これにより、アーマチュアコア8の外周に、複数のアーマチュアコイル9が形成される。
セグメント15は軸線方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。したがって、この第一実施形態の直流モータ2は、永久磁石7が6つ、スロット13が9つ、セグメント15が9枚の6極9スロット9セグメントで構成された直流モータとなっている。
ブラシ収納部22は、ギヤハウジング23の直流モータ2側に凹状に形成されたものである。このブラシ収納部22には、一対のブラシホルダ20が内装されボルト17によって締結固定されている。
ブラシホルダ20には、それぞれ不図示のブラシがスプリング21を介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシの先端部は、スプリング21によって付勢され、コンミテータ10に摺接した状態になっている。
ギヤハウジング23は、ブラシ収納部22の他に、ウォーム軸収容部27とウォームホイール収容部28とを有している。
ウォーム軸25の両端側は、ウォーム軸収容部27に設けられた軸受け40,41によって回転自在に支持されている。ウォーム軸25と直流モータ2の回転軸3とは互いに軸線方向に移動自在、かつ相対回転不能に連結されている。
すなわち、前述したスラストプレート37とこれに対応するウォーム軸25の先端との間に生じる摺動摩擦抵抗は、ウインドウガラスの開閉動作の際、ウインドウガラスの自重によるウォーム軸25の反転を防止するために作用するようになっている。
コネクタ29には、不図示の接続端子が内装されており、この接続端子が直流モータ2の不図示のブラシに電気的に接続されている。これによって、外部からの電源がブラシを介してコンミテータ10に供給される。
この他にギヤハウジング23の外周部には、減速機付直流モータ1を固定するときに使用されるボルト孔33が3箇所設けられている。
これに加え、筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの平坦壁54間の幅E2を筒部53の回転軸3を中心にして対向する2つの屈曲壁55間の幅E3(図2参照)よりも小さく設定することができる。すなわち、従来のようにヨークの筒部が断面略円形状に形成されている場合の外径と比較して平坦壁54間の幅E2を小さく設定することができる。このため、直流モータ2の扁平化を図ることが可能になり、減速機付直流モータ1の配置自由度を高めることができる。
この第二実施形態において、減速機付直流モータ1は、例えば、車両のパワーウインドウ装置等に用いられるものであって、直流モータ2と直流モータ2の回転軸3に連結されたウォームギヤ減速機4とを備えたものである点、直流モータ2は、有底筒状のヨーク60内にアーマチュア6を回転自在に配置した構成となっており、セグメント型であって平板状の永久磁石7が6つ、スロット13が9つ、セグメント15が9枚の6極9スロット9セグメントで構成されている点、ヨーク60の筒部61が断面略6角形状に形成されており、6つの平坦壁54と、これらを連結する屈曲壁55とで構成されている点等の基本的構成は上述の第一実施形態と同様である。
この肉厚部62は屈曲壁55の内側に設けられ、肉厚部62の内面62aは隣接する平坦壁54同士に跨るように平面に形成されている。
また、各永久磁石7の側面7cの間に形成される空隙Kに対応する屈曲壁55に肉厚部62を設けることで、各永久磁石間7の磁路を確実に確保してヨーク5内の各永久磁石7間の磁束密度を減少させることができる。このため、各永久磁石7の磁気漏れを低減することができ、さらに直流モータ2のモータ特性を向上させることができる。
また、上述の実施形態では、減速機付直流モータ1は、例えば、車両のパワーウインドウ装置等に用いられるものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、減速機付直流モータ1は、車両の電動シート、サンルーフ、および電動パワーステアリング、並びに車両以外の電装品など、さまざまな装置に適用することが可能である。
2 直流モータ
3 回転軸
5,60 ヨーク
6 アーマチュア
7 永久磁石
8 アーマチュアコア
9 アーマチュアコイル(コイル)
10 コンミテータ
12 ティース
12a 巻胴部
12b 外周部
13 スロット
15 セグメント
25 ウォーム軸
26 ウォームホイール
52 外フランジ部
53,61 筒部
53a 開口部
54 平坦壁
55 屈曲壁
56 段差部
56a 弧状部
62 肉厚部
K 空隙
G エアギャップ
S 内部スペース
Claims (5)
- 筒部を有するヨークと、
前記筒部の内周面に固定された6つのセグメント型の永久磁石と、
前記永久磁石の内側に回転自在に支持されたアーマチュアとを備え、
前記アーマチュアは、
回転軸と、
前記回転軸に外嵌固定されるアーマチュアコアと、
前記アーマチュアコアと隣接して設けられ9つのセグメントを周方向に配置したコンミテータとを備え、
前記アーマチュアコアは、
径方向に沿って延びる9つのティースと、
前記ティース間に形成され軸線方向に沿って延びる9つのスロットとを有する6極9スロット9セグメントの直流モータにおいて、
前記ヨークの前記筒部を6つの平坦壁と、これら6つの平坦壁をそれぞれ連結する6つの屈曲壁とで構成し、
前記永久磁石を平板形状に形成し、該永久磁石を前記筒部の各平坦壁にそれぞれ配設したことを特徴とする直流モータ。 - 前記永久磁石は、希土類磁石であることを特徴とする請求項1に記載の直流モータ。
- 前記筒部の各屈曲壁は、前記平坦壁の肉厚よりも厚い肉厚部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流モータ。
- 前記筒部の一方の開口縁に外フランジ部を設け、
前記外フランジ部に段差部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の直流モータ。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の直流モータの前記回転軸に、
ウォーム軸と、これに噛合いするウォームホイールとを有するウォーム減速機構を連結したことを特徴とする減速機付直流モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007268793A JP5451969B2 (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | 直流モータ、および減速機付直流モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007268793A JP5451969B2 (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | 直流モータ、および減速機付直流モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009100528A true JP2009100528A (ja) | 2009-05-07 |
JP5451969B2 JP5451969B2 (ja) | 2014-03-26 |
Family
ID=40703036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007268793A Active JP5451969B2 (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | 直流モータ、および減速機付直流モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5451969B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001286095A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-12 | Asmo Co Ltd | ギヤードモータ |
JP2003189571A (ja) * | 2001-12-17 | 2003-07-04 | Aisan Ind Co Ltd | 集中巻型ブラシ付dcモータ |
JP2003289639A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Asmo Co Ltd | ヨークハウジング及びモータ |
JP2007104758A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Asmo Co Ltd | 直流モータ |
-
2007
- 2007-10-16 JP JP2007268793A patent/JP5451969B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001286095A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-12 | Asmo Co Ltd | ギヤードモータ |
JP2003189571A (ja) * | 2001-12-17 | 2003-07-04 | Aisan Ind Co Ltd | 集中巻型ブラシ付dcモータ |
JP2003289639A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Asmo Co Ltd | ヨークハウジング及びモータ |
JP2007104758A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Asmo Co Ltd | 直流モータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5451969B2 (ja) | 2014-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014150724A (ja) | 電動モータ、および減速機付モータ | |
JP6091058B2 (ja) | 電動モータ | |
JP2010093939A (ja) | 電動モータ | |
JP5714871B2 (ja) | 電動モータ、および駆動装置 | |
JP2014027873A (ja) | モータ | |
JP2005020914A (ja) | 電動機及びヨークハウジング | |
JP5451969B2 (ja) | 直流モータ、および減速機付直流モータ | |
JP2010093890A (ja) | 電動モータ | |
JP2008295153A (ja) | 電動モータ | |
JP2015208223A (ja) | 電動パワーステアリング装置用モータ | |
JP2008295152A (ja) | 電動モータ | |
JP5698003B2 (ja) | 電動モータ | |
JP2016135015A (ja) | コンミテータ、アーマチュア、及びブラシ付モータ | |
JP2014011809A (ja) | ブラシホルダ装置及びモータ | |
JP6451886B2 (ja) | モータ | |
JP5546146B2 (ja) | 直流モータ | |
JP2009124892A (ja) | 電動モータ | |
JP2009136033A (ja) | 電動モータ | |
JP6294426B2 (ja) | モータ | |
JP6298133B2 (ja) | モータ | |
JP2009171704A (ja) | モータ | |
JP2009038887A (ja) | すべり軸受け、および電動モータ | |
JP4760286B2 (ja) | モータ | |
JP2015089317A (ja) | 回転電機の電機子及び回転電機 | |
JP6052961B2 (ja) | ステータ及びこれを備えた回転電機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100319 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120313 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120511 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5451969 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |