JP2015089317A - 回転電機の電機子及び回転電機 - Google Patents

回転電機の電機子及び回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】低振動化及び低騒音化を図ることができる回転電機の電機子及び回転電機を得る。【解決手段】回転電機の電機子15は、径方向に延びる基壁部58と、該基壁部58における径方向外側の端部から軸方向他方側に屈曲された複数の爪磁極部60と、を有するロータコア体50と、径方向に延びる基壁部58と、該基壁部58における径方向外側の端部から軸方向一方側に屈曲され、かつロータコア体50の爪磁極部60と周方向に隣り合って配置された複数の爪磁極部60と、を有するロータコア体50と、を備えている。また、電機子15は、一対のロータコア体50,51の基壁部58の間に配置されたロータコイル52を備えている。さらに、ロータコア体50,51の爪磁極部60の周方向端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とされている。【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機の電機子及び回転電機に関する。
下記特許文献1には、回転電機の径方向に延びる基壁部(磁気伝導部及び延設部)と、基壁部の周縁部に設けられた複数の爪磁極部(磁極部)と、を有する一対のコア体(ヨーク)と、一対のコア体の間に設けられたコイルと、を含んで構成された回転電機の電機子及び当該回転電機の電機子を含んで構成された回転電機が開示されている。
特開2006−180609号公報
上記特許文献1に記載された回転電機の電機子においては、一の爪磁極部と他の爪磁極部との間にギャップ(クリアランス)が設けられているが、当該ギャップを有することによって磁束変化が急激となり、回転電機のコギングトルクが大きくなることが考えられる。すなわち、回転電機の振動や騒音を増加させることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、低振動化及び低騒音化を図ることができる回転電機の電機子及び回転電機を得ることが目的である。
請求項1記載の回転電機の電機子は、径方向に延びる基壁部と、該基壁部における径方向外側の端部から軸方向他方側に屈曲された複数の爪磁極部と、を有する第1コア体と、径方向に延びる基壁部と、該基壁部における径方向外側の端部から軸方向一方側に屈曲され、かつ前記第1コア体の爪磁極部と周方向に隣り合って配置された複数の爪磁極部と、を有する第2コア体と、前記第1コア体の基壁部と前記第2コア体の基壁部との間に配置されていると共に、導電性の巻線が周方向に巻回されることによって形成されたコイルと、を備え、前記第1コア体及び前記第2コア体の少なくともいずれか一方の爪磁極部の周方向端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とされている。
請求項1記載の回転電機の電機子によれば、第1コア体と第2コア体との間に配置されたコイルに通電されると、第1コア体及び第2コア体の内部に磁束が生じる。すなわち、第1コア体及び第2コア体の基壁部及び爪磁極部内に磁束が生じる。ところで、本発明では、第1コア体及び第2コア体の少なくとも一方の爪磁極部の周方向端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とされていることにより、当該爪磁極部の周方向端部の磁束密度を、周方向中心部の磁束密度よりも少なくすることができる。これにより、当該爪磁極部と周方向に隣り合う他の爪磁極部との境界部における急激な磁束密度の変化を抑制することができ、ひいては、本回転電機の電機子を含んで構成された回転電機の低振動化及び低騒音化を図ることができる。
請求項2記載の回転電機の電機子は、請求項1記載の回転電機の電機子において、前記第1コア体の複数の爪磁極部及び前記第2コア体の複数の爪磁極部の周方向両端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とされている。
請求項2記載の回転電機の電機子によれば、爪磁極部と周方向両側に隣り合う他の爪磁極部との間における急激な磁束密度の変化を抑制することができ、ひいては、本回転電機の電機子を含んで構成された回転電機のより一層の低振動化及び低騒音化を図ることができる。
請求項3記載の回転電機の電機子は、請求項1又は請求項2記載の回転電機の電機子において、前記爪磁極部の周方向端部の肉厚が、該爪磁極部の周方向中心から周方向端に行くに従って次第に薄肉となるように設定されている。
請求項3記載の回転電機の電機子によれば、爪磁極部の周方向端部の肉厚が、該爪磁極部の周方向中心から周方向端に行くに従って次第に薄肉となるように設定されていることにより、当該爪磁極部内の磁束密度を周方向中心部から周方向端部に行くに従って徐々に小さくすることができる。これにより、本回転電機の電機子を含んで構成された回転電機のより一層の低振動化及び低騒音化を図ることができる。
請求項4記載の回転電機の電機子は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の電機子において、前記第1コア体及び前記第2のコア体の少なくとも前記爪磁極部は、板状に形成されたコア構成片が積層されることによって構成されており、前記爪磁極部の周方向端部の積層数が該爪磁極部の周方向中心部の積層数に比して少なく設定されている。
請求項4記載の回転電機の電機子によれば、第1コア体及び第2コア体がコア構成片による積層構造とされていることにより、第1コア体及び第2コア体の内部において渦電流が生じた際における渦電流損を低減することができる。
請求項5記載の回転電機の電機子は、請求項4記載の回転電機の電機子において、一の前記コア構成片における前記爪磁極部と他の前記コア構成片における前記爪磁極部とは周方向に所定角度ずらして配置されている。
請求項5記載の回転電機の電機子によれば、一のコア構成片の爪磁極部構成部と他のコア構成片の爪磁極部構成部とを周方向に所定角度ずらして配置することにより、爪磁極部の厚みを容易に調整することができる。また、第1コア体及び第2コア体を一体構造とした場合においては、製造のばらつきにより、それぞれの磁極部の周方向幅が互いに異なる幅となることが考えられる。しかしながら、本発明では、コア構成片を積層して第1コア及び第2コアを形成する際に、それぞれのコア構成片の位置等を調整することにより、それぞれの爪磁極部の周方向幅を調整することができる。これにより、それぞれの爪磁極部の周方向幅がばらつくことによるコギングトルクへの影響を少なくすることができる。
請求項6記載の回転電機の電機子は、請求項4記載の回転電機の電機子において、一の前記コア構成片における前記爪磁極部の周方向中心と他の前記コア構成片における前記爪磁極部の周方向中心とが周方向同位置に配置されており、一の前記コア構成片における前記爪磁極部の周方向幅が他の前記コア構成片における前記爪磁極部の周方向幅よりも幅狭に設定されている。
請求項6記載の回転電機の電機子によれば、爪磁極部構成部の周方向幅が異なるコア構成片を上記のように配置することにより、当該コア構成片を含んで構成された第1コア体及び第2コア体の爪磁極部の周方向両端部の幅を薄肉に形成することができる。
請求項7記載の回転電機は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の電機子を含んで構成された回転子及び固定子のいずれか一方と、前記爪磁極部と径方向に対向して配置されたマグネットを有する回転子及び固定子のいずれか他方と、を備えている。
請求項7記載の回転電機によれば、回転電機が上記回転電機の電機子を含んで構成されていることにより、当該回転電機の低振動化及び低騒音化を図ることができる。
モータを示す分解斜視図である。 一対のロータコア体及びロータコイルを示す分解斜視図である。 ヨークに取付けられたマグネットを拡大して示す斜視図である。 ロータを示す斜視図である。 それぞれのブラシがコンミテータの第3セグメント及び第12セグメントに当接している際の各ロータコイルへの通電の様子を模式的に示した模式図である。 ロータコア体を示す斜視図である。 図6に示されたロータコア体を分解して示す分解斜視図である。 図6に示された8−8線に沿って切断したロータコア体の断面を示す拡大断面図である。 変形例に係るロータコア体を示す図6に対応する斜視図である。 爪磁極部構成部のずらし角度とコギングトルク比との関係を示すグラフである。
図1〜図8を用いて本発明の実施形態に係る回転電機としてのモータについて説明する。なお、図中に適宜示す矢印A方向、矢印R方向及び矢印B方向は、回転電機の軸方向、径方向及び周方向をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、回転電機の軸方向、径方向、周方向を示すものとする。
図1に示されるように。本実施形態のモータ10は、直流モータであり、ステータ12と、ロータ14と、ブラシ16及び当該ブラシ16を支持するブラシホルダ18と、ターミナルが取付けられたハウジング20と、を備えている。以下、先ずステータ12について説明し、次いでブラシホルダ18及びブラシ16並びにハウジング20について説明し、次いでロータ14の構成について説明する。
(ステータ12)
固定子としてのステータ12は、有底円筒状に形成されたヨーク22と、ヨーク22に取付けられた複数のマグネット24と、を主要な要素として構成されている。ヨーク22は、後述するロータ14の外径よりも大きな内径の筒状に形成された筒状部26と、筒状部26の一端部を閉止する底壁部28と、筒状部26の他端から当該筒状部26の径方向外側に向けて延びるフランジ部30と、を備えている。筒状部26の径方向内側の面には、当該筒状部26の周方向に沿って等間隔に配置された6個のマグネット24が接着剤等を介して接合されている。なお、本実施形態では、図3に示されるように、ロータ14側の面がN極とされたN極マグネット24Nとロータ14側の面がS極とされたS極マグネット24Sとが筒状部26の周方向に沿って交互に配置されている。また、図1に示されるように、底壁部28の中心部は、後述する回転軸48の一端部を軸支するためのベアリング32が収容される収容部34とされている。
(ブラシホルダ18及びブラシ16)
ブラシホルダ18は、絶縁性の材料を用いて形成された円板状のベース部36と、ベース部36に支持された2個のブラシ支持部38と、を備えている。ベース部36の軸心部には、後述するコンミテータ54が挿通される円形の挿通孔40が形成されている。また、2個のブラシ支持部38は、ベース部36の周方向に沿って等間隔に配置された状態で当該ベース部36に固定されている、即ち、2個のブラシ支持部38は、挿通孔40を挟んでそれぞれ対向した状態でベース部36に固定されている。また、ブラシ16は、ブラシ支持部38内に挿通されており、またブラシ16は、ブラシ支持部38に設けられた図示しないスプリングを介してコンミテータ54側に向けて付勢されている。
(ハウジング20)
ハウジング20は、絶縁性の材料を用いて前述のヨーク22のフランジ部30に対応する外径の円板状に形成されている。また、ハウジング20には、プラス側ターミナル42及びマイナス側ターミナル44が支持されており、前述のブラシホルダ18がハウジング20に取付けられることによってブラシ16とプラス側ターミナル42及びマイナス側ターミナル44とが電気的に接続されるようになっている。さらに、ハウジング20の軸心部には、後述する回転軸48の他端側を軸支するベアリング32が挿通される挿通孔46が形成されている。以上説明したハウジング20の外周部がヨーク22のフランジ部30に固定されることによって、当該ヨーク22の他端がハウジング20によって閉止されるようになっている。なお、ヨーク22の他端がハウジング20によって閉止された状態において、ハウジング20の中心部から後述する回転軸48の他端側が突出している。
(ロータ14)
図4に示されるように、回転子としてのロータ14は、回転軸48と、回転軸48に固定された第1コア体及び第2コア体としてのロータコア体50,51と、一対のロータコア体50,51の間に配設されたコイルとしてのロータコイル52と、コンミテータ54と、を備えている。以下、先ずロータ14の概略の構成について説明し、次いで本実施形態の要部であるロータコア体50,51の詳細な構成について説明する。なお、図1〜図4においては、ロータコア体50,51の構成を簡略化して示している(後述の基壁部58及び爪磁極部60の数を少なくして示している)。
回転軸48は、鉄や鋼等を用いて形成された中実の棒材に浸炭処理等が施されることによって形成されている。
図2に示されるように、ロータコア体50は、鉄や鋼等の磁性材料を用いて形成されており、このロータコア体50は、リング状に形成されたボス部56と、ボス部56の外周端から回転軸48の軸方向(矢印A方向)を板厚方向として当該回転軸48の径方向外側(矢印R方向)に延びる複数の基壁部58と、を備えている。また、複数の基壁部58は、回転軸48の周方向(矢印B方向)に沿って等間隔に配置されている。さらに、ロータコア体50は、それぞれの基壁部58における回転軸48の径方向外側の端部から当該回転軸48の軸方向に屈曲して延びる爪磁極部60を備えている。なお、ロータコア体51はロータコア体50と軸方向に対象に形成されているため、ロータコア体51の各部についてはロータコア体50の各部と同一の符号を付してその説明を省略する。
以上説明した一対のロータコア体50,51が組み合わされることによって、後述するロータコイル52が収容されるスペースを当該一対のロータコア体50,51の間に有するクローポールコア62形成される。回転軸48の軸方向一方側に配置されたロータコア体50は、基壁部58に対する爪磁極部60の屈曲方向が回転軸48の軸方向他方側に向けられており、回転軸48の軸方向他方側に配置されたロータコア体51は、基壁部58に対する爪磁極部60の屈曲方向が回転軸48の軸方向一方側に向けられている。そして、回転軸48の軸方向一方側に配置されたロータコア体50の爪磁極部60の周方向の中心と回転軸48の軸方向他方側に配置されたロータコア体51の爪磁極部60の周方向の中心とが回転軸の周方向にずらされた状態で各々のロータコア体50,51のボス部56が互いに接合される。これにより、ロータコイル52が収容されるスペースが一対のロータコア体50,51の間に形成される。また、図3に示されるように、一対のロータコア体50,51が互いに接合された状態において、当該一対のロータコア体50,51のうち回転軸48の軸方向一方側に配置されたロータコア体50の爪磁極部60と当該ロータコア体50,51のうち回転軸48の軸方向他方側に配置されたロータコア体51の爪磁極部60とが、回転軸48の周方向に沿って交互に配列されている。
図4に示されるように、以上説明した一対のロータコア体50,51、すなわち、クローポールコア62が、回転軸48の軸方向に沿って3層積層された状態で当該回転軸48に固定されている。なお、回転軸48とロータコア体50,51との間には、厚肉円筒状に形成された支持部材64が介装されている。また、回転軸48の軸方向一方側及び他方側にそれぞれ配置された一対のロータコア体50,51を第1層目の一対のロータコア体50,51及び第3層目の一対のロータコア体50,51と称呼すると共に、第1層目と第3層目との間に配置された一対のロータコア体50,51を第2層目の一対のロータコア体50,51と称呼する。
図2に示されるように、ロータコイル52は、銅製の巻線66が回転軸48の周方向に巻回されることによって形成されている。また、本実施形態では、2個のロータコイル52が一対のロータコア体50,51の間に回転軸48の軸方向に沿って配設されている。図4に示されるように、以上説明したロータコア体50,51及びロータコイル52を主要な構成要素として回転電機の電機子15が構成されている。
図4に示されるように、コンミテータ54は、略円筒状に形成されており、このコンミテータ54は当該コンミテータ54の周方向に沿って等間隔に配置された18個のセグメント68を備えている。また、各セグメント68間は絶縁されており、前述のブラシ16が各々のセグメント68に摺接することによってロータコイル52への通電を切り替えることが可能となっている。以上説明したコンミテータ54が回転軸48に固定されている。
ここで、図5を用いて、ロータコイル52と各セグメント68との結線、並びに各セグメント68間の結線についてする。
第1層目の一対のロータコア体50,51の間に配置された2個のロータコイル52のうち回転軸48の軸方向一方側に配置されたロータコイル52の端末部はそれぞれ7番及び8番のセグメント68に結線されており、回転軸48の軸方向他方側に配置されたロータコイル52の端末部はそれぞれ16番及び17番のセグメント68に結線されている。
第2層目の一対のロータコア体50,51の間に配置された2個のロータコイル52のうち回転軸48の軸方向一方側に配置されたロータコイル52の端末部はそれぞれ14番及び15番のセグメント68に結線されており、回転軸48の軸方向他方側に配置されたロータコイル52の端末部はそれぞれ5番及び6番のセグメント68に結線されている。
第3層目の一対のロータコア体50,51の間に配置された2個のロータコイル52のうち回転軸48の軸方向一方側に配置されたロータコイル52の端末部はそれぞれ3番及び4番のセグメント68に結線されており、回転軸48の軸方向他方側に配置されたロータコイル52の端末部はそれぞれ12番及び13番のセグメント68に結線されている。
また、1番、7番及び13番のセグメント68が互いに結線されている。これと同様に、2番、8番及び14番のセグメント68が互いに結線されており、3番、9番及び15番のセグメント68が互いに結線されており、4番、10番及び16番のセグメント68が互いに結線されており、5番、11番及び17番のセグメント68が互いに結線されており、6番、12番及び18番のセグメント68が互いに結線されている。
次に、図6〜図8を用いて本実施形態の要部であるロータコア体50の詳細な構成について説明する。なお、ロータコア体51の構成は、ロータコア体50の構成と同一である。
図6に示されるように、ロータコア体50は、鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されたコア構成片100,108,116が積層されることによって構成されている。
図7に示されるように、軸方向一方側に配置されたコア構成片100は、薄肉リング状に形成されたボス部構成部102と、当該ボス部構成部102の軸方向一方側の端部から径方向外側に延びる6個の基壁部構成部104と、を備えており、また6個の基壁部構成部104は、周方向に沿って等間隔に配置されている。さらに、コア構成片100は、それぞれの基壁部構成部104における径方向外側の端部から軸方向他方側に屈曲して延びる爪磁極部構成部106を備えている。この爪磁極部構成部106は、径方向外側から見て略台形状に形成されることによって、軸方向一方側の周方向幅W1が軸方向他方側の周方向幅W2に比して幅広となっている。なお、爪磁極部構成部106の軸方向一方側の周方向幅W1は、基壁部構成部104の周方向幅と同一の寸法とされている。
コア構成片100に対して軸方向他方側に配置されたコア構成片108は、上記コア構成片100のボス部構成部102、基壁部構成部104及び爪磁極部構成部106にそれぞれ対応するボス部構成部110、基壁部構成部112及び爪磁極部構成部114を備えている。図8に示されるように、コア構成片108がコア構成片100と一体化された状態において、ボス部構成部110の内周面110Aは、ボス部構成部102の外周面102Aと密着しており、またボス部構成部110の軸方向他方側の端面110Bはボス部構成部102の軸方向他方側の端面102Bと略面一となっている。また、コア構成片108がコア構成片100と一体化された状態において、基壁部構成部112の軸方向一方側の面112Aは基壁部構成部104の軸方向他方側の面104Aに密着しており、さらに、爪磁極部構成部114の周方向外側の面114Aは、爪磁極部構成部106の周方向内側の面106Aと密着している。そしてさらに、爪磁極部構成部114の軸方向他方側の端面114Bと爪磁極部構成部106の軸方向他方側の端面106Bとは略面一となっている。また、図7に示されるように、爪磁極部構成部114の軸方向一方側の周方向幅W3及び軸方向他方側の周方向幅W4は、爪磁極部構成部106の軸方向一方側の周方向幅W1及び軸方向他方側の周方向幅W2に比して幅広に設定されている。
コア構成片108に対して軸方向他方側に配置されたコア構成片116は、上記コア構成片108のボス部構成部110、基壁部構成部112及び爪磁極部構成部114にそれぞれ対応するボス部構成部118、基壁部構成部120及び爪磁極部構成部122を備えている。図8に示されるように、コア構成片116がコア構成片108と一体化された状態において、ボス部構成部118の内周面118Aは、ボス部構成部110の外周面110Cと密着しており、またボス部構成部118の軸方向他方側の端面118Bはボス部構成部110の軸方向他方側の端面110Bと略面一となっている。また、コア構成片116がコア構成片108と一体化された状態において、基壁部構成部120の軸方向一方側の面120Aは基壁部構成部112の軸方向他方側の面112Bに密着しており、さらに、爪磁極部構成部122の周方向外側の面122Aは、爪磁極部構成部114の周方向内側の面114Cと密着している。そしてさらに、爪磁極部構成部122の軸方向他方側の端面122Bと爪磁極部構成部114の軸方向他方側の端面114Bとは略面一となっている。また、図7に示されるように、爪磁極部構成部122の軸方向一方側の周方向幅W5及び軸方向他方側の周方向幅W6は、爪磁極部構成部114の軸方向一方側の周方向幅W3及び軸方向他方側の周方向幅W4に比して幅広に設定されている。
図6及び図7に示されるように、説明したコア構成片100,108,116の爪磁極部構成部106,114,122の周方向中心が径方向外側から見て一致した状態で、コア構成片100,108,116が軸方向に加圧されて一体化されることによってロータコア体50が構成される。
また、コア構成片100,108,116の爪磁極部構成部106,114,122の周方向幅が上記のように設定されていることによって、爪磁極部60の周方向両端部の積層数が当該爪磁極部60の周方向中心部の積層数に比して少なくなっている。すなわち、爪磁極部60の周方向両端部の積層数が1層又は2層であるのに対して、当該爪磁極部60の周方向中心部の積層数が3層となっている。これにより、爪磁極部60の周方向両端部の肉厚(径方向の寸法)が周方向中心部の肉厚(径方向の寸法)に比して薄肉となっている。また、本実施形態では、爪磁極部60の周方向両端部の積層数が、当該爪磁極部60の周方向中心から周方向端に行くに従って3層、2層、1層の順で変化するようになっている。すなわち、爪磁極部60の周方向両端部の肉厚が、当該爪磁極部60の周方向中心から周方向端に行くに従って次第に薄肉となっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図5に示されるように、例えば、2個のブラシ16がそれぞれ3番及び12番のセグメント68に当接している状態において当該2個のブラシ16間に電圧が印加されると、第1層目において回転軸48の軸方向他方側に配置されたロータコイル52、第2層目において回転軸48の軸方向他方側に配置されたロータコイル52、及び第3層目において回転軸48の軸方向一方側に配置されたロータコイル52に通電される。これにより、ロータ14が回転し始める。このように、各ロータコイル52への通電が2個のブラシ16及びコンミテータ54によって切り替えられることによってロータ14が回転し、当該ロータ14の回転軸48から動力を取り出すことが可能となっている。
ここで、図6に示されるように、本実施形態では、ロータコア体50,51の爪磁極部60の周方向両端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とされていることにより、つまり、爪磁極部60の周方向両端部の積層数を周方向中心部の積層数に比して少ない積層数とすることにより、当該爪磁極部60の周方向両端部の磁束密度を、周方向中心部の磁束密度よりも少なくすることができる。これにより、当該爪磁極部60と周方向に隣り合う他の爪磁極部60との境界部における急激な磁束密度の変化を抑制することができ、ひいては、モータ10の低振動化及び低騒音化を図ることができる。
また、本実施形態では、爪磁極部60の周方向両端部の肉厚が、当該爪磁極部60の周方向中心から周方向端に行くに従って次第に薄肉となるように設定されていることにより、当該爪磁極部60内の磁束密度を周方向中心部から周方向端部に行くに従って徐々に小さくすることができる。これにより、モータ10のより一層の低振動化及び低騒音化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、ロータコア体50,51がコア構成片100,108,116による積層構造とされていることにより、ロータコア体50,51の内部において渦電流が生じた際における渦電流損を低減することができる。
なお、本実施形態では、ロータコア体50,51の爪磁極部60の周方向両端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とされている例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ロータコア体50の爪磁極部60の周方向両端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とし、ロータコア体51の爪磁極部60の肉厚を周方向に沿って同一の厚みとすることもできる。また、ロータコア体50,51の爪磁極部60の周方向一方側の端部の肉厚のみを周方向中心部の肉厚に比して薄肉とすることもできる。このように、爪磁極部60の肉厚は、モータ10のコギングトルクの実測値等を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、ロータコア体50,51がコア構成片100,108,116による積層構造とされている例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、例えば、厚肉の鋼鈑材に高圧縮プレス加工等を施すことによって、上記ロータコア体50,51と同一の外形のロータコア体を形成することもできる。
(変形例に係るロータコア体)
次に、図9を用いて前述のロータコア体50(ロータコア体51)の変形例について説明する。なお、前述のロータコア体50と同一の構成及び同一の部分については、上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示されるように、本変形例に係る第1コア体及び第2コア体としてのロータコア体124は、鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されたコア構成片126,130,134が積層されることによって構成されている。具体的には、コア構成片126,130,134の爪磁極部構成部128,132,136の軸方向一方側の周方向幅W7及び軸方向他方側の周方向幅W8はそれぞれ同一とされている。また、コア構成片126の爪磁極部構成部128の周方向中心とコア構成片130の爪磁極部構成部132の周方向中心とが、周方向に所定角度θずらして配置されていると共に、コア構成片130の爪磁極部構成部132の周方向中心とコア構成片134の爪磁極部構成部136の周方向中心とが、周方向に所定角度θずらして配置された状態で、コア構成片126、コア構成片130及びコア構成片134が一体化されている。これにより、爪磁極部60の周方向両端部の積層数が当該爪磁極部60の周方向中心部の積層数に比して少なくなっている。すなわち、爪磁極部60の周方向両端部の積層数が1層又は2層であるのに対して、当該爪磁極部60の周方向中心部の積層数が3層となっている。これにより、爪磁極部60の周方向両端部の肉厚(径方向の寸法)が周方向中心部の肉厚(径方向の寸法)に比して薄肉となっている。また、本実施形態では、爪磁極部60の周方向両端部の積層数が、当該爪磁極部60の周方向中心から周方向端に行くに従って3層、2層、1層の順で変化するようになっている。すなわち、爪磁極部60の周方向両端部の肉厚が、当該爪磁極部60の周方向中心から周方向端に行くに従って次第に薄肉となっている。
また、本変形例では、コア構成片126,130,134の爪磁極部構成部128,132,136の周方向中心が上記のように配置されることによって、爪磁極部60の周方向他方側の端部の外径が、当該爪磁極部60の周方向他方側に行くに従って次第に縮径するようになっている。
以上説明したロータコア体124では、上記実施形態のロータコア体50,51と同様の作用効果を得ることができる。なお、図10には、上記の角度θとコギングトルク比との関係が示されている。この図に示されるように、上記の角度θは、モータ10に要求されるコギングトルク等を考慮して適宜設定すればよい。なおコギングトルク比とは、ロータコア体124を含んで構成されたモータのコギングトルクと上記の角度θを0°に設定したロータコア体を含んで構成されたモータのコギングトルクとの比である。
また、本変形例では、コア構成片126,130,134を積層してロータコア体124を形成する際に、それぞれのコア構成片126,130,134の位置等を調整することにより、それぞれの爪磁極部60の周方向幅を調整することができる。これにより、それぞれの爪磁極部60の周方向幅がばらつくことによるモータ10のコギングトルクへの影響を少なくすることができる。
なお、上記実施形態及び変形例においては、ロータコア体50,51,124及びロータコイル52を含んで構成された電機子15を用いて回転子(ロータ14)を構成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記ロータコア体50,51,124に相当する一対のコア体(第1コア体及び第2コア体)及びこの一対のコア体の間に設けられたコイルを含んで構成された電機子を用いて固定子(ステータ)を構成することもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…モータ(回転電機),12…ステータ(固定子),14…ロータ(回転子),15…電機子(回転電機の電機子),24…マグネット,50…ロータコア体(第1コア体),51…ロータコア体(第2コア体),52…ロータコイル(コイル),58…基壁部,60…爪磁極部,100…コア構成片,104…基壁部構成部,106…爪磁極部構成部,108…コア構成片,112…基壁部構成部,114…爪磁極部構成部,116…コア構成片,120…基壁部構成部,122…爪磁極部構成部,124…ロータコア体(第1コア体及び第2コア体),126…コア構成片,128…爪磁極部構成部,130…コア構成片,132…爪磁極部構成部,134…コア構成片,136…爪磁極部構成部

Claims (7)

  1. 径方向に延びる基壁部と、該基壁部における径方向外側の端部から軸方向他方側に屈曲された複数の爪磁極部と、を有する第1コア体と、
    径方向に延びる基壁部と、該基壁部における径方向外側の端部から軸方向一方側に屈曲され、かつ前記第1コア体の爪磁極部と周方向に隣り合って配置された複数の爪磁極部と、を有する第2コア体と、
    前記第1コア体の基壁部と前記第2コア体の基壁部との間に配置されていると共に、導電性の巻線が周方向に巻回されることによって形成されたコイルと、
    を備え、
    前記第1コア体及び前記第2コア体の少なくともいずれか一方の爪磁極部の周方向端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とされている回転電機の電機子。
  2. 前記第1コア体の複数の爪磁極部及び前記第2コア体の複数の爪磁極部の周方向両端部の肉厚が周方向中心部の肉厚に比して薄肉とされている請求項1記載の回転電機の電機子。
  3. 前記爪磁極部の周方向端部の肉厚が、該爪磁極部の周方向中心から周方向端に行くに従って次第に薄肉となるように設定されている請求項1又は請求項2記載の回転電機の電機子。
  4. 前記第1コア体及び前記第2のコア体の少なくとも前記爪磁極部は、板状に形成されたコア構成片が積層されることによって構成されており、
    前記爪磁極部の周方向端部の積層数が該爪磁極部の周方向中心部の積層数に比して少なく設定されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の電機子。
  5. 一の前記コア構成片における前記爪磁極部と他の前記コア構成片における前記爪磁極部とは周方向に所定角度ずらして配置されている請求項4記載の回転電機の電機子。
  6. 一の前記コア構成片における前記爪磁極部の周方向中心と他の前記コア構成片における前記爪磁極部の周方向中心とが周方向同位置に配置されており、一の前記コア構成片における前記爪磁極部の周方向幅が他の前記コア構成片における前記爪磁極部の周方向幅よりも幅狭に設定されている請求項4記載の回転電機の電機子。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の電機子を含んで構成された回転子及び固定子のいずれか一方と、
    前記爪磁極部と径方向に対向して配置されたマグネットを有する回転子及び固定子のいずれか他方と、
    を備えた回転電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017099046A (ja) * 2015-11-18 2017-06-01 株式会社デンソー 回転電機及びその製造方法

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