JP2009100337A - 可変利得増幅器を内蔵する半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規または広帯域で周波数依存性の小さなゲインを持つ可変利得増幅器を提供すること。
【解決手段】可変利得増幅器は、バイアス回路(BC) 1、整合回路(MC)2、可変利得抵抗帰還増幅器(FA)3、出力フォロワ(EA)4を含む。負荷抵抗Rcと帰還抵抗Rfの抵抗値とは協調的に変更される。低雑音増幅器を高ゲインとするため、負荷抵抗Rcの高抵抗とされる際には帰還抵抗Rfも高抵抗とされ、抵抗負帰還増幅器3のクローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)≒2π・RfCbe/(1+gmRc)は略一定となり、広帯域で周波数依存性の小さなゲインを持つようになる。低雑音増幅器を低ゲインとするため、負荷抵抗Rcの低抵抗とされる際には帰還抵抗Rfも低抵抗とされる。低抵抗の帰還抵抗Rfによって負帰還量が増大して、低ゲインとされる。負荷抵抗Rcも低抵抗とされフィードバック時定数τfb(cl)は略一定となり、高周波領域でそれ以上ゲインは低下しない。
【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信または有線通信の送受信器に搭載される可変利得増幅器を内蔵する半導体集積回路に係わり、特に広帯域で周波数依存性の小さなゲインを持つ可変利得増幅器を提供するのに有効な技術に関するものである。
低雑音増幅器は無線または有線の通信システムの受信系において最初に利得を持つ最初の回路ブロックなので、低雑音増幅器の雑音指数(NF)はシステムの雑音指数にそのまま加算される。また、受信系において、可能な限り大きな信号電力を得るために、アンテナと低雑音増幅器の共役整合が行われる。すなわち、低雑音増幅器は、50オームの抵抗成分入力インピーダンスを持つように設計される。
下記非特許文献1には、種々のアーキテクチャーの低雑音増幅器が紹介されている。1つ目の抵抗終端技術は、入力ポートの実抵抗の有害な効果による乏しい雑音特性を持つとしている。2つ目の1/gm終端方法(ゲート接地終端方法とも呼ばれる)は、低い雑音指数性能を得るには相補型金属酸化物半導体(CMOS)よりもバイポーラトランジスタが好適であるとしている。3つ目のシャント・シリーズ・フィードバックは、同等の雑音性能を得る際に、他の方法と比較すると電力消費が増加するとしている。4つ目のインダクティブ・ソース・ディジェネレーション方法はソース端子にインダクタを用いることにより、入力インピーダンスに実数項を生成するものである。この方法は、カスコードトランジスタと伴にしばしば用いられ、良好な雑音性能、逆方向アイソレーション、高実現ゲインにより低雑音増幅器の設計で広く使用されてきたとしている。
また、下記非特許文献1には、カスコードトランジスタとシャント・フィードバックとを併用したインダクティブ・ソース・ディジェネレーション低雑音増幅器とそれを発展させた完全差動低雑音増幅器とが記載されている。更に、下記非特許文献1には、低雑音増幅器の可変利得を実現するために、N型付加MOSトランジスタをカスコードトランジスタと並列に接続することが記載されている。
また、下記非特許文献2には、3.1GHzから10.6GHzのウルトラワイドバンド(UWB)システムに用いられるインダクティブ・ディジェネレーション・ソース接地・低雑音増幅器が記載されている。この低雑音増幅器にも、カスコードトランジスタが使用されている。設計自由度を向上するためにソース接地トランジスタのゲートにインダクタが直列に接続され、トランジスタのゲート・ソース間に容量が接続されている。この低雑音増幅器は3.1GHzから10.6GHzの全帯域で入力インピーダンスの誘導項を共振させるために、二重終端バンドパス・チェビシェフ・フィルタが使用されている。その結果、下記非特許文献2に記載の低雑音増幅器では、合計5個のインダクタが使用されている。
更に、下記非特許文献2には、低雑音増幅器の性能を向上するために、ソース接地トランジスタのソースと基板(バルク)とを接続することが記載されている。ソース接地トランジスタはNチャンネルMOSトランジスタであり、トリプル・ウェル・デバイスによって製作されている。トリプル・ウェル・デバイスは、P型基板と、このP型基板中に形成されたN型ウェルと、このN型ウェル中に形成されたP型ウェルとを使用している。
また、下記非特許文献3には、使用するインダクタ数が2個と比較的少ない3.1GHzから10.6GHzのウルトラワイドバンド(UWB)システムに用いられる低雑音増幅器が記載されている。この低雑音増幅器は、SiGeのヘテロバイポーラトランジスタを使用している。この低雑音増幅器の広帯域入力整合は、10.6GHzまでのUWB周波数レンジで良好な雑音整合インピーダンスを可能とするベース接地入力段で実現されている。このベース接地入力段は、下記非特許文献1に記載の1/gm終端方法(ゲート接地終端方法)と原理的に同一のものである。ベース接地トランジスタのエミッタには結合容量を介してRF入力信号が供給されると伴に、ベース接地トランジスタのエミッタは1個目のインダクタであるエミッタバイアスインダクタとCR並列回路とを介して接地電圧に接続されている。ベース接地トランジスタのベースには、2個目のインダクタであるベース終端インダクタを介してベースバイアス電圧が印加される。ベース終端インダクタとベース接地トランジスタのベース入力容量との積で決定される共振周波数まで、ベース終端インダクタの増加によりベース接地入力段のゲインが増加する。このゲインの増加によって、入力換算雑音電圧が減少して、雑音指数が改善されるとしている。この低雑音増幅器の2段目のゲインステージは、エミッタ接地トランジスタとコレクタ負荷抵抗と帰還エミッタフォロワと帰還抵抗とからなる可変利得抵抗帰還増幅器で構成されている。また、低雑音増幅器は、3段目の出力エミッタフォロワを含んでいる。
一方、下記特許文献1には、増幅トランジスタのベースバイアス回路にオン/オフ切換電圧が供給されるスイッチトランジスタが接続された広帯域増幅器が記載されている。スイッチトランジスタがオフの状態では、ベースバイアス電圧は高くなり、増幅トランジスタのコレクタ電流は大きくなり、またエミッタからベースへの負帰還が大きく、歪が小さくなって、強電界信号の増幅に好適となる。スイッチトランジスタがオンの状態では、ベースバイアス電圧は低くなり、増幅トランジスタのコレクタ電流は低くなり、またエミッタからベースへの負帰還が小さくなって、ゲインが上昇して、雑音指数が改善され、弱電界あるいは中電界信号の増幅に好適となるとしている。
特開2005−348101号 公報 Chetty Garuda et al, "A 3−5 GHz Fully Differential CMOS LNA with Dual−gain mode for Wireless UWB Application",2005, 48th Midwest Symposium on Circuits and Systems,Vol.1, pp.790−793,7−10, Aug 2005 Andrea Bevilacqua et al, "An Ultrawideband CMOS Low−Noise Amplifier for 3.1−10.6−GHz Wireless Receivers", IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS, VOL.39, NO.12, DECEMBER 2004, pp.2259−2268. Nobuhiro Shiramizu et al, "A 3−10GHz Bandwidth Low−Noise and Low−Power Amplifier for Full−Band UWB Communications in 0.25−μm SiGe BiCMOS Technology", 2005 IEEE Radio Frequency Integrated Circuits Symposium, pp.39−42.
本発明者等は本発明に先立ってマルチバンド(MB)の直交周波数分割多重(OFDM)のUWB通信システムに使用される半導体集積回路の研究・開発に従事した。
このUWB周波数は、3432MHzを中心周波数として528MHzの帯域幅を有する第1のサブバンドから、10296MHzを中心周波数として528MHzの帯域幅を有する第14のサブバンドまで分割されている。従って、MB・OFDM対応のUWB通信システムに使用される半導体集積回路は、約3GHzから約10GHzの超広帯域のRF信号を送受信することが必要とされる。その結果、MB・OFDM対応のUWB通信システムの受信系では、約3GHzから約10GHzのUWB・RF受信信号を増幅する低雑音増幅器が必要とされる。
前記非特許文献2に記載されたように、バンドパス・チェビシェフ・フィルタを使用したインダクティブ・ディジェネレーション・ソース接地・低雑音増幅器を用いることにより、約3GHzから約10GHzの全帯域のUWB・RF受信信号を増幅することができる。
本発明者等が前記非特許文献2を詳細に検討したところ、前記非特許文献2に記載された低雑音増幅器のチップ写真から以下の事項が明らかとなった。
それは、前記非特許文献2に記載の低雑音増幅器は、ソース端子のディジェネレーション・インダクタに加えて、バンドパス・チェビシェフ・フィルタの3個のインダクタが必要であることである。カスコードMOSトランジスタのドレインと負荷抵抗との間にも、ドレイン端子のインダクタが接続されている。その結果、合計5個のスパイラル・インダクタのチップ占有面積が、カスコードMOSトランジスタの能動部分のチップ占有面積よりも極めて大きくなっていることが判明した。
また、前記非特許文献3に記載の1段目のベース接地入力段と2段目の可変利得抵抗帰還増幅器とからなる低雑音増幅器を用いることにより、比較的少ないインダクタ数で約3GHzから約10GHzの全帯域のUWB・RF受信信号を増幅することができる。
一方、MB・OFDM対応のUWB通信システムは、使用環境によってUWB・RF受信信号レベルは大きく変化する。MB・OFDM対応のUWB通信システムの受信系の低雑音増幅器は、極めて低いレベルのRF受信信号から極めて高いレベルのRF受信信号までを増幅する必要がある。低雑音増幅器が極めて低いレベルのRF受信信号を増幅できないと、低雑音増幅器から受信ミキサに供給されるRF受信増幅信号のS/N比が劣化する。また、RF受信信号が極めて高いレベルとなった際には、それに応答して低雑音増幅器のゲインを低下する必要がある。さもないと、低雑音増幅器の負荷でRF受信増幅信号の波形クリップによる波形歪が生じて、その後のOFDM復調での復調誤差の原因となる。
従って、本発明者等による本発明に先立った半導体集積回路の研究・開発において、前記非特許文献3に記載の低雑音増幅器をベースに波形歪解消のためのゲイン切換の機能を追加することを検討した。
本発明者等はまず上記非特許文献1に記載の低雑音増幅器の可変利得からのアナロジーによって2段目の可変利得抵抗帰還増幅器のエミッタ接地トランジスタのコレクタ負荷抵抗を高と低とに切り換えることを検討した。しかし、シュミュレーションの結果、コレクタ負荷抵抗を高抵抗から低抵抗に切り換えると、低周波領域でゲインが増加して、高周波領域でゲインが低下することが判明した。高周波領域でのゲイン低下は、高周波領域でのS/N比の劣化の原因となる。
次に、本発明者等は上記特許文献1に記載の広帯域増幅器の負帰還量制御からのアナロジーによって2段目の可変利得抵抗帰還増幅器のエミッタフォロワの出力とエミッタ接地トランジスタのベース入力との間の帰還抵抗を高と低とに切り換えることを検討した。しかし、シュミュレーションの結果、帰還抵抗を高抵抗から低抵抗に切り換えると、高周波領域でゲインが増加して、低周波領域でゲインが低下することが判明した。低周波領域でのゲイン低下は、低周波領域でのS/N比の劣化の原因となる。
図1は本発明者等による本発明に先立って検討された検討された半導体集積回路(IC)10に構成された低雑音増幅器を示す図である。図1の低雑音増幅器は、前記非特許文献3に記載の低雑音増幅器と同様にベース接地入力段からなる整合回路(MC) 2、可変利得抵抗帰還増幅器(FA)3、出力エミッタフォロワ(EA)4を含むと伴に、バイアス回路(BC) 1を含んでいる。
整合回路2のベース接地トランジスタQ1のエミッタには入力端子INと結合容量C1を介してRF入力信号が供給されると伴に、ベース接地トランジスタQ1のエミッタは1個目のインダクタであるエミッタバイアスインダクタL1とCR並列回路C2、R3とを介して接地電圧GNDに接続されている。ベース接地トランジスタのベースQ1には、2個目のインダクタであるベース終端インダクタL2を介してベースバイアス電圧が印加される。
ベースバイアス電圧は、バイアス回路1で電源電圧Vccと接地電圧GNDとの間に直列接続されたバイアス抵抗R1、R2の接続ノードから生成される。ベース終端インダクタL2とベース接地トランジスタQ1のベース入力容量C1との積で決定される共振周波数まで、ベース終端インダクタL2の増加により整合回路2のベース接地入力段のゲインが増加する。このゲインの増加によって、入力換算雑音電圧が減少して、雑音指数が改善される。
この低雑音増幅器の2段目のゲインステージは、エミッタ接地トランジスタQ2とコレクタ負荷抵抗Rcと帰還エミッタフォロワQ3と帰還抵抗Rfとからなる可変利得抵抗帰還増幅器3で構成されている。可変利得抵抗帰還増幅器3の増幅信号は、エミッタフォロワトランジスタQ4とエミッタ抵抗R6とで構成された出力エミッタフォロワ4を介して出力端子OUTに伝達される。この低雑音増幅器のトランジスタQ1〜Q4は、遮断周波数fが略90MHzのSiGeへテロバイポーラトランジスタで構成されている。
上記非特許文献1からのアナロジーによって、図1に示すように2段目の可変利得抵抗帰還増幅器3のエミッタ接地トランジスタQ2のコレクタ負荷抵抗Rcを高ゲインのための高抵抗と低ゲインのための低抵抗とに切り換えられる。高ゲインのための高抵抗は300オームで、低ゲインのための低抵抗は220オームである。この時には、帰還抵抗Rfの抵抗値は、1200オームに設定されている。
図2は、図1の低雑音増幅器のエミッタ接地トランジスタQ2のコレクタ負荷抵抗Rcを高抵抗と低抵抗とに切り換えによる低雑音増幅器のゲインの周波数特性を示す図である。この結果は、ワークステーションによるシュミュレーションによるものである。図2で、特性High_Rcはコレクタ負荷抵抗Rcが300オームの場合の周波数特性を示し、特性Low_Rcはコレクタ負荷抵抗Rcが220オームの場合の周波数特性を示している。すなわち、コレクタ負荷抵抗Rcを300オームの高抵抗から220オームの低抵抗に切り換えると、図2の特性Low_Rcに示すように、高周波領域でゲインが低下する。高周波領域でのゲイン低下は、高周波領域でのS/N比の劣化の原因となる。
上記特許文献1からのアナロジーによって、図1に示すように2段目の可変利得抵抗帰還増幅器3のエミッタフォロワQ3の出力とエミッタ接地トランジスタQ2のベース入力との間の帰還抵抗Rfを高と低とに切り換えられる。高ゲインのための高抵抗は1200オームで、低ゲインのための低抵抗は700オームである。この時には、コレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値は、高抵抗の300オームに設定されている。
図3は、図1の可変利得抵抗帰還増幅器3の帰還抵抗Rfを高抵抗と低抵抗とに切り換えによる低雑音増幅器のゲインの周波数特性を示す図である。この結果は、ワークステーションによるシュミュレーションによるものである。図3で、特性High_Rfは帰還抵抗Rfが1200オームの場合の周波数特性を示し、特性Low_Rfは帰還抵抗Rfが700オームの場合の周波数特性を示している。すなわち、帰還抵抗Rfを1200オームの高抵抗から700オームの低抵抗に切り換えると、図3の特性Low_Rfに示すように、低周波領域でゲインが低下する。低周波領域でのゲイン低下は、低周波領域でのS/N比の劣化の原因となる。
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等による検討の結果、なされたものである。従って、本発明の目的とするところは、新規な可変利得増幅器を提供することにある。また、他の本発明の目的とするところは、広帯域で周波数依存性の小さなゲインを持つ可変利得増幅器を提供することにある。
また、本発明の更に他の目的とするところは、広帯域で周波数依存性の小さなゲインを持つ可変利得低雑音増幅器を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な半導体集積回路に内蔵された可変利得増幅器の可変利得抵抗帰還増幅器(3)では、負荷抵抗(Rc)の抵抗値と帰還抵抗(Rf)の抵抗値とは利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して協調的に変更される。
言い換えれば、負荷抵抗(Rc)の抵抗値が大とされる際には帰還抵抗(Rf)の抵抗値は大とされ、負荷抵抗(Rc)の抵抗値が小とされる際には帰還抵抗(Rf)の抵抗値は小とされる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。すなわち、新規な可変利得増幅器を提供することができる。更に、広帯域で周波数依存性の小さなゲインを持つ可変利得増幅器を提供することができる。
《代表的な実施の形態》
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態による半導体集積回路は、増幅トランジスタ(Q2)と、負荷抵抗(Rc)と、帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)と、帰還抵抗(Rf)とを含む可変利得抵抗帰還増幅器(3)を具備する。
前記増幅トランジスタ(Q2)のエミッタまたはソースの共通電極は、所定の基準電位(GND)に接続される。
前記増幅トランジスタ(Q2)のベースまたはゲートの入力電極に、入力信号が供給される。
前記増幅トランジスタ(Q2)のコレクタまたはドレインの出力電極と電源電圧(Vcc)との間には、前記負荷抵抗(Rc)が接続される。
前記増幅トランジスタ(Q2)の前記出力電極には、前記帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)の入力が接続される。
前記帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)の出力と前記増幅トランジスタ(Q2)の前記入力電極との間に前記帰還抵抗(Rf)が接続される。
前記可変利得抵抗帰還増幅器(3)では、前記負荷抵抗(Rc)の抵抗値と前記帰還抵抗(Rf)の抵抗値とは利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して協調的に変更される。
前記可変利得抵抗帰還増幅器(3)を高ゲインとするための前記利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して、前記負荷抵抗(Rc)が高負荷抵抗(RcH)に制御される際には、前記帰還抵抗(Rf)も高帰還抵抗(RfH)に制御される。
前記可変利得抵抗帰還増幅器(3)を低ゲインとするための前記利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して、前記負荷抵抗(Rc)が前記高負荷抵抗(RcH)よりも低い低負荷抵抗(RcL) に制御される際には、前記帰還抵抗(Rf)も前記高帰還抵抗(RfH)よりも低い低帰還抵抗(RfL)に制御される(図4参照)。
前記実施の形態によれば、可変利得抵抗帰還増幅器(3)を高ゲインとする際に、利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して負荷抵抗(Rc)が高負荷抵抗(RcH)に制御されると伴に帰還抵抗(Rf)も高帰還抵抗(RfH)に制御される。
従って、抵抗負帰還増幅器3のクローズドループのフィードバック時定数τfb(cl) ≒2πf・RfCbe/(1+gmRc)の分子と分母とが伴に大となり、クローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)は略一定となる。その結果、抵抗負帰還増幅器3のクローズドループによる周波数帯域はほとんど変化せず、高周波数領域でのゲインは低下することはない。また、帰還抵抗Rfが高抵抗とされることによって、低周波数領域での負帰還量が低下して、低周波数領域でのゲインが増大される。
また前記実施の形態によれば、可変利得抵抗帰還増幅器(3)を低ゲインとする際に、利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して負荷抵抗(Rc)が低負荷抵抗(RcL)に制御されると伴に帰還抵抗(Rf)も低帰還抵抗(RfL)に制御される。
従って、帰還抵抗(Rf)が低帰還抵抗(RfL)とされることによって、低周波数領域での負帰還量が増加して、低周波数領域でのゲインが低下される。また、負荷抵抗(Rc)を低負荷抵抗(RcL)とすることによって、クローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)の式の分子と分母とが伴に小となり、クローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)は略一定となる。その結果、可変利得抵抗帰還増幅器(3)のクローズドループによる周波数帯域はほとんど変化せず、高周波数領域でのゲインは更にそれ以上に低下することはない。
また前記実施の形態によれば、前記増幅トランジスタ(Q2)の前記出力電極に前記帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)の入力が接続され、前記帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)の出力と前記増幅トランジスタ(Q2)の前記入力電極との間に前記帰還抵抗(Rf)が接続されている。
従って、前記帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)によって、負荷抵抗(Rc)の抵抗値の制御による可変利得抵抗帰還増幅器(3)のオープンループゲイン制御と帰還抵抗(Rf)の抵抗値の制御による可変利得抵抗帰還増幅器(3)の負帰還量制御との独立性を確保することが可能となる。
本発明の好適な実施の形態では、前記増幅トランジスタ(Q2)の前記入力電極に供給される前記入力信号は略3GHzから略10GHzの周波数帯域を少なくとも含むものである。
本発明のより好適な実施の形態では、前記増幅トランジスタ(Q2)はエミッタ接地バイポーラトランジスタであり、前記帰還ボルテージフォロワはエミッタフォロワバイポーラトランジスタ(Q3)を含むものである。
本発明の更に好適な実施の形態では、前記エミッタ接地バイポーラトランジスタと前記エミッタフォロワバイポーラトランジスタとはそれぞれシリコンゲルマニウム(SiGe)ヘテロバイポーラトランジスタである。
本発明の他のより好適な実施の形態では、前記増幅トランジスタ(Q2)はソース接地電界効果トランジスタであり、前記帰還ボルテージフォロワはソースフォロワ電界効果トランジスタ(Q3)を含むものである。
本発明の他の更に好適な実施の形態では、前記ソース接地電界効果トランジスタと前記ソースフォロワ電界効果トランジスタとはそれぞれMOSトランジスタである。
本発明の具体的な実施の形態では、前記高負荷抵抗(RcH)の自乗の抵抗値と前記高帰還抵抗(RfH) の抵抗値とは略比例するものであり、前記低負荷抵抗(RcL) の自乗の抵抗値と前記低帰還抵抗(RfL)の抵抗値とは略比例するものである。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態による半導体集積回路は、整合回路(1)と、増幅トランジスタ(Q2)と負荷抵抗(Rc)と帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)と帰還抵抗(Rf)とを含む可変利得抵抗帰還増幅器(3)とを具備する。
前記整合回路(1)には、無線システムの受信機のアンテナで受信されたRF入力信号が供給される。
前記増幅トランジスタ(Q2)のエミッタまたはソースの共通電極は、所定の基準電位(GND)に接続される。
前記増幅トランジスタ(Q2)のベースまたはゲートの入力電極に、前記整合回路(1)からの出力信号が供給される。
前記増幅トランジスタ(Q2)のコレクタまたはドレインの出力電極と電源電圧(Vcc)との間には、前記負荷抵抗(Rc)が接続される。
前記増幅トランジスタ(Q2)の前記出力電極には、前記帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)の入力が接続される。
前記帰還ボルテージフォロワ(Q3、R5)の出力と前記増幅トランジスタ(Q2)の前記入力電極との間に前記帰還抵抗(Rf)が接続される。
前記可変利得抵抗帰還増幅器(3)では、前記負荷抵抗(Rc)の抵抗値と前記帰還抵抗(Rf)の抵抗値とは利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して協調的に変更される。
前記可変利得抵抗帰還増幅器(3)を高ゲインとするための前記利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して、前記負荷抵抗(Rc)が高負荷抵抗(RcH)に制御される際には、前記帰還抵抗(Rf)も高帰還抵抗(RfH)に制御される。
前記可変利得抵抗帰還増幅器(3)を低ゲインとするための前記利得制御信号(Gv_Cnt)に応答して、前記負荷抵抗(Rc)が前記高負荷抵抗(RcH)よりも低い低負荷抵抗(RcL) に制御される際には、前記帰還抵抗(Rf)も前記高帰還抵抗(RfH)よりも低い低帰還抵抗(RfL) に制御される(図4参照)。
本発明の好適な実施の形態では、前記整合回路(1)はベースにベースバイアス電圧が印加されエミッタに前記アンテナで受信された前記RF入力信号が供給されるベース接地バイポーラトランジスタ(Q1)を含む。
前記整合回路(1)の前記ベース接地バイポーラトランジスタ(Q1)の前記エミッタに供給される前記RF入力信号は、略3GHzから略10GHzの周波数帯域を少なくとも含むウルトラワイドバンドRF入力信号である。
本発明のより好適な実施の形態では、前記増幅トランジスタ(Q2)はエミッタ接地バイポーラトランジスタであり、前記帰還ボルテージフォロワはエミッタフォロワバイポーラトランジスタ(Q3)を含むものである。
本発明の更に好適な実施の形態では、前記ベース接地バイポーラトランジスタと前記エミッタ接地バイポーラトランジスタと前記エミッタフォロワバイポーラトランジスタとはそれぞれシリコンゲルマニウム(SiGe)ヘテロバイポーラトランジスタである。
本発明の他のより好適な実施の形態では、前記増幅トランジスタ(Q2)はソース接地電界効果トランジスタであり、前記帰還ボルテージフォロワはソースフォロワ電界効果トランジスタ(Q3)を含むものである。
本発明の他の更に好適な実施の形態では、前記ソース接地電界効果トランジスタと前記ソースフォロワ電界効果トランジスタとはそれぞれMOSトランジスタである。
本発明の具体的な実施の形態では、前記高負荷抵抗(RcH)の自乗の抵抗値と前記高帰還抵抗(RfH) の抵抗値とは略比例するものであり、前記低負荷抵抗(RcL) の自乗の抵抗値と前記低帰還抵抗(RfL)の抵抗値とは略比例するものである。
本発明のより具体的な実施の形態による半導体集積回路は、出力ボルテージフォロワ(4)と、受信ミキサ(45)と、ベースバンド信号処理ニユット(51)と、受信信号強度インディケータ(48)とを更に具備する。
前記出力ボルテージフォロワ(4)には、前記可変利得抵抗帰還増幅器(3)の出力信号が供給される。
前記受信ミキサ(45)には、出力ボルテージフォロワ(4) の出力信号(OUT)が供給される。
前記ベースバンド信号処理ニユット(51)には、前記受信ミキサ(45)からの受信ベースバンド信号が供給される。
前記受信信号強度インディケータ(48)に前記受信ミキサ(45)からの前記受信ベースバンド信号が供給されることにより、前記受信信号強度インディケータ(48)から前記可変利得抵抗帰還増幅器(3)に供給される前記利得制御信号(Gv_Cnt)が生成される(図12参照)。
本発明の他のより具体的な実施の形態による半導体集積回路では、前記出力ボルテージフォロワ(4)は出力エミッタフォロワバイポーラトランジスタ(Q4)を含む。
本発明の最も具体的な実施の形態による半導体集積回路では、前記出力エミッタフォロワバイポーラトランジスタ(Q4)もシリコンゲルマニウム(SiGe)ヘテロバイポーラトランジスタである。
本発明の更に他のより具体的な実施の形態による半導体集積回路では、前記出力ボルテージフォロワ(4)は出力ソースフォロワ電界効果トランジスタ(Q4)を含む。
本発明の最も具体的な実施の形態による半導体集積回路では、前記出力ソースフォロワ電界効果トランジスタ(Q4)もMOSトランジスタである。
《実施の形態の説明》
次に、実施の形態について更に詳述する。
《MB・OFDM対応の低雑音増幅器の構成》
図4は、本発明の1つの実施の形態による半導体集積回路(IC)10に構成された低雑音増幅器を示す図である。図4の低雑音増幅器は、図1の低雑音増幅器と同様にベース接地入力段からなる整合回路(MC) 2、可変利得抵抗帰還増幅器(FA)3、出力エミッタフォロワ(EA)4を含むと伴に、バイアス回路(BC) 1を含んでいる。
整合回路2のベース接地トランジスタQ1のエミッタには、入力端子INと結合容量C1を介して無線システムの受信機のアンテナで受信されたRF入力信号が供給される。このベース接地トランジスタのエミッタQ1は、1個目のインダクタであるエミッタバイアスインダクタL1とCR並列回路C2、R3とを介して接地電圧GNDに接続されている。
このRF入力信号は、3432MHzを中心周波数として528MHzの帯域幅を有する第1のサブバンドから10296MHzを中心周波数として528MHzの帯域幅を有する第14のサブバンドまでのいずれかのバンドのUWB周波数信号である。尚、結合容量C1は5pFの容量値に設定され、エミッタバイアスインダクタL1は5nHのインダクタンスに設定され、CR並列回路の容量C2と抵抗R3とは5pFの容量値と400オームの抵抗値とにそれぞれ設定されている。RF周波数帯域でのエミッタバイアスインダクタL1の高いインピーダンスは、入力端子INに供給されるRF入力信号のうち接地電圧GNDに漏洩するRFリーク成分を低減する。
ベース接地トランジスタのベースQ1には、2個目のインダクタであるベース終端インダクタL2を介してベースバイアス電圧が印加される。ベース終端インダクタL2は0.3nHのインダクタンスに設定され、ベースバイアス電圧は1.66ボルトに設定されている。
ベースバイアス電圧は、バイアス回路1で電源電圧Vccと接地電圧GNDとの間に直列接続されたバイアス抵抗R1、R2の接続ノードから生成される。ベース終端インダクタL2とベース接地トランジスタQ1のベース入力容量C1との積で決定される共振周波数まで、ベース終端インダクタL2の増加により整合回路2のベース接地入力段のゲインが増加する。このゲインの増加によって、入力換算雑音電圧が減少して、雑音指数が改善される。
この低雑音増幅器の2段目のゲインステージは、エミッタ接地トランジスタQ2とコレクタ負荷抵抗Rcと帰還エミッタフォロワトランジスタQ3と帰還抵抗Rfとからなる可変利得抵抗帰還増幅器3で構成されている。可変利得抵抗帰還増幅器3の増幅信号は、トランジスタQ4とエミッタ抵抗R6とで構成された出力エミッタフォロワ4を介して出力端子OUTに伝達される。この低雑音増幅器のトランジスタQ1〜Q4は、遮断周波数fが略90MHzのSiGeへテロバイポーラトランジスタで構成されている。尚、エミッタバイアスインダクタL1とベース終端インダクタL2とは、SiGeへテロバイポーラトランジスタが構成された半導体集積回路の上のオン・チップ・スパイラル・インダクタによりそれぞれ構成されている。
図4の半導体集積回路10に構成された低雑音増幅器では、半導体集積回路10の制御入力端子に供給される利得制御信号Gv_Cntによってコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値と帰還抵抗Rfの抵抗値とは協調的に変更される。
すなわち、ローレベルの利得制御信号Gv_Cntによってコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値が大とされる際には帰還抵抗Rfの抵抗値は大とされ、ハイレベルの利得制御信号Gv_Cntによってコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値が小とされる際には帰還抵抗Rfの抵抗値は小とされる。コレクタ負荷抵抗Rcの大きな抵抗値と小さな抵抗値とは300オームと220オームとにそれぞれ設定され、帰還抵抗Rfの大きな抵抗値と小さな抵抗値とは1200オームと700オームとにそれぞれ設定されている。大きな抵抗値と小さな抵抗値とに制御されるコレクタ負荷抵抗Rcと帰還抵抗Rfとは、例えば図10のように構成されることができる。
図10は、図4の半導体集積回路10に構成された低雑音増幅器のコレクタ負荷抵抗Rcと帰還抵抗Rfとに使用される可変抵抗器の構成を示す図である。
図10に示すように、可変抵抗器の一方の端子T1と他方の端子T2との間に第1抵抗R10が接続され、これらの端子間に第2抵抗R11とCMOSアナログスイッチとが直列に接続されている。このCMOSアナログスイッチは、それぞれ小さなオン抵抗に設定されたNチャンネルMOSトランジスタQn1とPチャンネルMOSトランジスタQp1との並列接続により構成されている。
CMOSアナログスイッチのNチャンネルMOSトランジスタQn1のゲートは制御入力端子Tcの制御信号により直接駆動され、CMOSアナログスイッチのPチャンネルMOSトランジスタQp1のゲートは制御入力端子Tcの制御信号が入力に供給されたインバータの反転出力信号により駆動される。
制御入力端子Tcの制御信号がローレベルの場合にはCMOSアナログスイッチはオフとされ、可変抵抗器の一方の端子T1と他方の端子T2との間の抵抗は第1抵抗R10により高抵抗とされる。
制御入力端子Tcの制御信号がハイレベルの場合にはCMOSアナログスイッチはオンとされ、可変抵抗器の一方の端子T1と他方の端子T2との間の抵抗は第1抵抗R10と第2抵抗R12との並列接続により低抵抗とされる。尚、インバータは、電源電圧Vccと接地電圧GNDとの間に直列接続されたPチャンネルMOSトランジスタQp2とNチャンネルMOSトランジスタQn2とからなるCMOSインバータである。
上述したように図4の半導体集積回路10に構成された低雑音増幅器では、半導体集積回路10の制御入力端子に供給される利得制御信号Gv_Cntによってコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値と帰還抵抗Rfの抵抗値とは協調的に変更される。
すなわち、ローレベルの利得制御信号Gv_Cntによってコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値が300オームと大とされる際には、帰還抵抗Rfの抵抗値は1200オームと大とされる。また、ハイレベルの利得制御信号Gv_Cntによってコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値が220オームと小とされる際には、帰還抵抗Rfの抵抗値は700オームと小とされる。
また、ローレベルの利得制御信号Gv_Cntによってコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値と帰還抵抗Rfの抵抗値とが伴に大とされる際には、低雑音増幅器は高ゲインの状態に制御される。ハイレベルの利得制御信号Gv_Cntによってコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値と帰還抵抗Rfの抵抗値とが伴に小とされる際には、低雑音増幅器は低ゲインの状態に制御される。
《低雑音増幅器のゲインの周波数特性》
図5は、図4の半導体集積回路10に構成された低雑音増幅器のゲインの値が利得制御信号Gv_Cntによって大きな状態と小さな状態との間で変化される際の周波数特性を示す図である。この結果も、ワークステーションによるシュミュレーションによるものである。
図5の特性High_Rc & High_Rfは大きな抵抗の300オームのコレクタ負荷抵抗Rcと大きな抵抗の1200オームの帰還抵抗Rfとによる高ゲインの状態の周波数特性であり、図5の特性High_Rc & High_Rfは図2の特性High_Rcと図4の特性High_Rfとに対応している。図5の特性High_Rc & High_Rfは、3dBダウンの周波数帯域が略1GHzから略22.5GHzと超広帯域であり、また略5GHzから略17GHzまで略フラットである高ゲインの極めて良好な周波数特性を示している。
図5の特性Low_Rc & Low_Rfは小さな抵抗の220オームのコレクタ負荷抵抗Rcと小さな抵抗の700オームの帰還抵抗Rfとによる低ゲインの状態の周波数特性である。図5の特性Low_Rc & Low_Rfは、3dBダウンの周波数帯域が略1GHzから略24GHzと超広帯域であり、また略5GHzから略17GHzまで略フラットである低ゲインの極めて良好な周波数特性を示している。
それに対して、図5にはコレクタ負荷抵抗Rcを小さな抵抗の220オームとし帰還抵抗Rfを大きな抵抗の1200オームとした場合の特性Low_Rc & High_Rfとコレクタ負荷抵抗Rcを大きな抵抗の300オームとし帰還抵抗Rfを小さな抵抗の700オームとした場合の特性High_Rc & Low_Rfとが示されている。
図5の特性Low_Rc & High_Rfは、3dBダウンの周波数帯域が略1GHzから略19GHzと比較的に狭帯域であり、特に略5GHz以上の周波数領域でのゲイン低下が大きいことが理解できる。尚、図5の特性Low_Rc & High_Rfは、図2の特性Low_Rcに対応している。図5の特性High_Rc & Low_Rfは、3dBダウンの周波数帯域が略2GHzから略23.5GHzと比較的に広帯域であるが、特に略18GHz以下の周波数領域でのゲイン低下が大きいことが理解できる。尚、図5の特性High_Rc & Low_Rfは、図4の特性Low_Rfに対応している。
図6も、図4の半導体集積回路10に構成された低雑音増幅器のゲインの値が利得制御信号Gv_Cntによって大きな状態と小さな状態との間で変化される際の周波数特性を示す図である。
しかし、図6は、結果を再現しやすいように、ワークステーションではなくパーソナルコンピュータを用い、トランジスタモデルを簡略化してシュミュレーションした結果を示す図である。図6に示したゲインの周波数依存性の大きさは図5に示したゲインの周波数依存性の大きさよりも小さいが、傾向は全く同一である。
図5に示すように、コレクタ負荷抵抗Rcを低抵抗とし帰還抵抗Rfを高抵抗とした場合の特性Low_Rc & High_Rfが高周波数領域でゲインが低下して、コレクタ負荷抵抗Rcを高抵抗とし帰還抵抗Rfを低抵抗とした場合の特性High_Rc & Low_Rfが低周波数領域でゲインが増大するのは、下記のように説明される。
《ゲインの周波数依存性のメカニズム》
良く知られているように、伝達関数H(s)のフィードフォワードと伝達関数G(s)のフィードバックとからなる負帰還システムのクローズドループ伝達関数は、H(s)/(1+H(s) G(s))のように、フィードフォワード伝達関数H(s)を(1+H(s) G(s))で割算したものとなる。
図4の半導体集積回路10に構成された低雑音増幅器の抵抗負帰還増幅器3のフィードフォワード伝達関数H(s)は、gmRcとなる。gmはエミッタ接地トランジスタQ2のベース・エミッタ電圧Vbeの変化に対するコレクタ電流Icの変化の比ΔIc/ΔVbeのコンダクタンスであり、Rcはエミッタ接地トランジスタQ2のコレクタ負荷抵抗Rcの抵抗値である。直流動作領域から低周波数動作領域での抵抗負帰還増幅器3のフィードバック伝達関数G(s)は、G(s)≒1である。これは、この動作周波数領域では、帰還抵抗Rfのインピーダンスよりも、エミッタ接地トランジスタQ2のベース・エミッタ容量Cbe(略50fF)のインピーダンスが極めて大きいためである。
一方、図4の半導体集積回路10に構成された低雑音増幅器の抵抗負帰還増幅器3のオープンループのフィードバック時定数τfb(op)は、τfb(op)≒2π・RfCbeとなる。従って、低雑音増幅器の抵抗負帰還増幅器3のクローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)は、τfb(cl)= τfb(op)/(1+H(s) G(s))となる。
従って、抵抗負帰還増幅器3のクローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)は、次のようになる。
τfb(cl) ≒2π・RfCbe/(1+gmRc) …(1)式
図5の特性Low_Rc & High_Rfに示すように、コレクタ負荷抵抗Rcを低抵抗とし帰還抵抗Rfを高抵抗とすることよって、上記(1)式の分子と分母とがそれぞれ大と小となり、上記(1)式で与えられるクローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)は大きくなる。その結果、抵抗負帰還増幅器3のクローズドループによる周波数帯域が小さくなり、高周波数領域でのゲインが低下する。しかし、帰還抵抗Rfが高抵抗とされることによって、低周波数領域での負帰還量が低下して、低周波数領域でのゲインが増大する。
図5の特性High_Rc & Low_Rfに示すように、コレクタ負荷抵抗Rcを高抵抗とし帰還抵抗Rfを低抵抗とすることよって、上記(1)式の分子と分母とがそれぞれ小と大となり、上記(1)式で与えられるクローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)は小さくなる。その結果、抵抗負帰還増幅器3のクローズドループによる周波数帯域が大きくなり、高周波数領域でのゲインが増加する。しかし、帰還抵抗Rfが低抵抗とされることによって、低周波数領域での負帰還量が増大して、低周波数領域でのゲインが低下する。
図5の特性High_Rc & High_Rfに示すように、コレクタ負荷抵抗Rcを高抵抗とすることによって、抵抗負帰還増幅器3のオープンループのゲインが増加する。また、コレクタ負荷抵抗Rcを高抵抗とし帰還抵抗Rfを高抵抗とすることよって、上記(1)式の分子と分母とが伴に大となり、上記(1)式で与えられるクローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)は略一定となる。その結果、抵抗負帰還増幅器3のクローズドループによる周波数帯域はほとんど変化せず、高周波数領域でのゲインは低下することはない。また、帰還抵抗Rfが高抵抗とされることによって、低周波数領域での負帰還量が低下して、低周波数領域でのゲインが増大される。
図5の特性Low_Rc & Low_Rfに示すように、帰還抵抗Rfが低抵抗とされることによって、低周波数領域での負帰還量が増加して、低周波数領域でのゲインが低下される。また、コレクタ負荷抵抗Rcを低抵抗とすることによって、上記(1)式の分子と分母とが伴に小となり、上記(1)式で与えられるクローズドループのフィードバック時定数τfb(cl)は略一定となる。その結果、抵抗負帰還増幅器3のクローズドループによる周波数帯域はほとんど変化せず、高周波数領域でのゲインは更にそれ以上に低下することはない。
尚、300オームの高コレクタ抵抗RcHと1200オームの高帰還抵抗RfHとの間と、220オームの低コレクタ抵抗RcLと700オームの低帰還抵抗RfLとの間には、それぞれ次の関係が成立している。
RcH 2H・RfH …(2)式
RcL 2L・RfL …(3)式
実際に、数値を代入すると、αH=90000/1200=75となり、αL=48400/700=69.14となるので、
αH≒αL …(4)式
の関係が成立している。この関係式は、フィードバック時定数τfb(cl)の近似式である(1)式より導出したものではなく、図4の回路の寄生素子を含めた複雑な伝達関数式についてシュミュレーションを行い、より高精度に算出したものである。近似式(1)に従ってRcとRfとの比を一定とするより、式(2)、式(3)、および式(4)に従って高ゲイン時と低現時のそれぞれの抵抗値を設計する方が、高ゲイン時と低ゲイン時のそれぞれの状態で略フラットなゲインとなる周波数範囲を拡大することができる。
《他の構成の低雑音増幅器の構成》
図7は、本発明の他の1つの実施の形態による半導体集積回路(IC)10に構成された低雑音増幅器を示す図である。図7の低雑音増幅器の図4の低雑音増幅器と相違するのは、図4の可変利得抵抗帰還増幅器3の帰還エミッタフォロワトランジスタQ3が図7では差動対トランジスタQ3A、Q3B、負荷抵抗R7、バッファトランジスタQ3Cで構成された帰還ボルテージフォロワに置換されていることである。
《他の構成の低雑音増幅器のゲインの周波数特性》
図8は、図7の半導体集積回路10に構成された低雑音増幅器のゲインの周波数特性を示す図である。この結果も、パーソナルコンピュータによるシュミュレーションによるものである。図7の低雑音増幅器は帰還回路が高性能帰還ボルテージフォロワ(Q3A、Q3B、R7、Q3C)で構成されているので、図8のゲインの周波数依存性は図6のゲインの周波数依存性よりも小さくなっているが、傾向は全く同一である。
《更に他の構成の低雑音増幅器の構成》
図9は、本発明の他の1つの実施の形態による半導体集積回路(IC)10に構成された低雑音増幅器を示す図である。図9の低雑音増幅器が図4の低雑音増幅器と相違するのは、図4の可変利得抵抗帰還増幅器3の帰還エミッタフォロワトランジスタQ3を省略し、トランジスタQ2の出力電極と帰還抵抗Rfとを接続していることである。本構成では、トランジスタQ3の消費する電流を削減できるため消費電力を低減することができる。一方、Q2の出力電極の寄生容量と帰還抵抗Rfとの間でボルテージフォロワによる分離ができないため、フィードバック時定数τfb(cl)はQ2の出力電極の寄生容量による時定数の追加により増大する。そのため図4の回路構成と比較して図6に示した略フラットな周波数範囲がより低い周波数の範囲へと狭くなるが、抵抗制御による効果はやはり図6の傾向と同一となる。
図11は、本発明の更に他の1つの実施の形態による半導体集積回路(IC)10に構成された低雑音増幅器を示す図である。図11の低雑音増幅器の図4の低雑音増幅器と相違するのは、図4の可変利得抵抗帰還増幅器3と出力エミッタフォロワ4のSiGeへテロバイポーラトランジスタで構成されたトランジスタQ2〜Q4がNチャンネルMOSトランジスタに置換されていることである。尚、このNチャンネルMOSトランジスタは、CMOSのNチャンネル型MOSトランジスタを用いることができる。
図11の低雑音増幅器においても、整合回路2は良好な雑音指数性能を得るためにSiGeへテロバイポーラトランジスタで構成されたベース接地トランジスタQ1が使用されている。若干の雑音指数性能の劣化を許容する場合には、整合回路2のベース接地トランジスタQ1はNチャンネルMOSトランジスタによるゲート接地MOSトランジスタに置換されることも可能である。
《MB・OFDM対応のUWB通信システムの構成》
図12は、本発明の更に他の1つの実施の形態によるマルチバンド(MB)の直交周波数分割多重(OFDM)対応のUWB通信システムの構成を示す図である。
図13は、MB・OFDM方式を採用したUWB無線通信システムの周波数配置を示す図である。図13に示すようにUWB周波数は、3432MHzを中心周波数とし528MHzの帯域幅を有する第1のサブバンドから、10296MHzを中心周波数とする同じく528MHzの帯域幅を有する第14のサブバンドまで分割されている。
これらの15個のサブバンドは3つのサブバンド毎にグループ化され、第1から第3、第4から第6、第7から第9、第10から第12、そして第13と第14で形成する5グループで構成される。各サブバンドの中心周波数は、低い周波数から順に、3432、3960、4488、5016、5544、6072、6600、7128、7656、8184、8712、9240、9768、10296(単位:MHz)である。
この15個のサブバンドのいずれか1個のサブバンドのRF信号が、図12のMB・OFDM対応のUWB通信システムのアンテナ(ANT)41によって受信される。アンテナ41は、送受信の切り換えのスイッチスイッチ(SW)42を介して送受信信号処理のための半導体集積回路52に接続される。
スイッチ42は、受信時には受信信号入力端子RXinとアンテナ41とを接続して、送信時には送信信号出力端子TXoutとアンテナ41とを接続する。スイッチ42は、このように送信信号と受信信号を分別してアンテナ41と受信信号入力端子RXinと送信信号出力端子TXoutを適切に結合させるデュプレクサで構成される。
図12の半導体集積回路52は、受信系システムとして、可変利得広帯域低雑音増幅器(LNA)43、ダウンコンバートミキサ(MIX)45、受信アナログベースバンド回路(RxBB)49を含んでいる。可変利得広帯域低雑音増幅器43は、図4、図7、図9、図11のいずれかの低雑音増幅器が使用される。可変利得広帯域低雑音増幅器43は、スイッチ42から受信信号入力端子(RXin)に供給されるRF受信入力信号を増幅する。
すなわち、アンテナ41で受信されたRF受信入力信号は、スイッチ42を介して低雑音増幅器43に供給される。低雑音増幅器43によって、供給されたRF受信入力信号は可能な限り低雑音かつ線形に増幅される。ダウンコンバートミキサ45で可変利得広帯域低雑音増幅器43からのRF受信増幅信号と局部発振器46からの受信ローカル信号とが混合されることによって、ダウンコンバートミキサ45から受信アナログベースバンド信号が生成される。
受信アナログベースバンド回路49は、受信アナログベースバンド信号を受信ディジタルベースバンド信号に変換するA/D変換器を含む。受信アナログベースバンド回路49のA/D変換器で変換された受信ディジタルベースバンド信号はディジタルベースバンド信号処理ユニット51にて処理されて、受信信号出力端子RXoutから受信信号が生成される。この処理は、クォドラチャー位相シフトキィーイング(QPSK)や直交周波数分割多重(OFDM)などの所定の変復調方式に従う復調処理である。
図12の半導体集積回路52は、送受信のためのディジタルベースバンド信号処理ユニット(DSP)51と局部発振器(LO)46とを含んでいる。半導体集積回路52は、送信系システムとして、送信アナログベースバンド回路(TxBB)50、アップコンバートミキサ(MIX)47、送信RF電力増幅器(PA)44を含んでいる。また、半導体集積回路52は、受信信号強度インディケータ(RSSI)48を含んでいる。
送信時には、ディジタルベースバンド信号処理ユニット51により、送信信号入力端子TXinに供給される送信信号は所定の変復調方式で変調されることによって、受信ディジタルベースバンド信号が生成される。ディジタルベースバンド信号処理ユニット51にて生成される受信ディジタルベースバンド信号は、送信アナログベースバンド回路50のD/A変換器によって受信アナログベースバンド信号に変換される。アップコンバートミキサ47で送信アナログベースバンド回路50からの送信アナログベースバンド信号と局部発振器46からの送信ローカル信号とが混合されることによって、アップコンバートミキサ47からRF受信信号が生成される。アップコンバートミキサ47からのRF受信信号は、送信RF電力増幅器44で増幅され、送信RF電力増幅器44からのRF送信増幅信号は送信信号出力端子TXoutとスイッチ42とを介してアンテナ41に供給される。
図12のMB・OFDM対応のUWB通信システムの受信動作では、受信信号強度インディケータ(RSSI)48はダウンコンバートミキサ45の受信アナログベースバンド信号からRF受信入力信号強度を測定して、その測定値はディジタルベースバンド信号処理ユニット51に供給される。この測定値に応答してディジタルベースバンド信号処理ユニット51は、受信系システムの可変利得広帯域低雑音増幅器43のための利得制御信号Gv_Cntを生成して可変利得広帯域低雑音増幅器43に供給する。
受信信号強度インディケータ48による測定値が弱信号強度の場合には、ディジタルベースバンド信号処理ユニット51はローレベルの利得制御信号Gv_Cntを可変利得広帯域低雑音増幅器43に供給する。その結果、ローレベルの利得制御信号Gv_Cntによって、可変利得広帯域低雑音増幅器43のコレクタ負荷抵抗Rcが300オームと大とされ、帰還抵抗Rfも1200オームと大とされる。このようにして、可変利得広帯域低雑音増幅器43は、高ゲインの状態に制御される。
受信信号強度インディケータ48による測定値が強信号強度の場合には、ディジタルベースバンド信号処理ユニット51はハイレベルの利得制御信号Gv_Cntを可変利得広帯域低雑音増幅器43に供給する。その結果、ハイレベルの利得制御信号Gv_Cntによって、可変利得広帯域低雑音増幅器43のコレクタ負荷抵抗Rcが220オームと小とされ、帰還抵抗Rfは700オームと小とされる。
このようにして、可変利得広帯域低雑音増幅器43は、低ゲインの状態に制御される。従って、強信号強度の場合の可変利得広帯域低雑音増幅器43の波形クリップによる波形歪を、低減することができる。また、可変利得広帯域低雑音増幅器43のゲインを高・低に制御する際に、ゲインの周波数依存性を低減することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明の広帯域可変増幅器は、光ファイバー受信機のトランスインピーダンス増幅器にも適用することができる。光ファイバー受信機では、ファイバーからの受信された光は逆バイアスのフォト・ダイオードによって電流に変換される。
この変換電流は、トランスインピーダンス増幅器によって電圧に変換される際に電圧増幅することができる。このトランスインピーダンス増幅器は、可変利得増幅器を介してピーク検出器に供給される。このトランスインピーダンス増幅器や可変利得増幅器として、本発明の広帯域可変増幅器を応用することが可能である。
ただし、光ファイバー受信機では、アンテナが存在しないので、アンテナとの整合のための整合回路2は不必要である。すなわち、光ファイバー受信機では、図4、図7、図9、図11のいずれの低雑音増幅器においても、整合回路2は省略され、フォト・ダイオードの変換電流が可変利得抵抗帰還増幅器3のエミッタ接地トランジスタQ2のベース端子に供給されることができる。
データ転送速度が20Gb/s以上の光ファイバー受信機のトランスインピーダンス増幅器や可変利得増幅器としては、周波数帯域幅は20GHz以上の広帯域が必要とされる。このような20GHz以上の周波数帯域幅を持つトランスインピーダンス増幅器や可変利得増幅器として、本発明の広帯域可変増幅器が利用することができる。
また、本発明の広帯域可変増幅器は、MB・OFDM対応のUWB通信システム以外の無線LAN等の各種のRF線通信回路や、シリアル型有線通信回路等にも適用することができる。
更に、本発明の広帯域可変低雑音増幅器のコレクタ負荷抵抗Rcと帰還抵抗Rfとに使用される可変抵抗器は、1ビットの制御信号のローレベルとハイレベルとで高抵抗と低抵抗とに2段階で制御される以外にも、マルチビットの制御信号によってマルチバリューで抵抗値が制御されるようにしても良い。
図1は本発明者等による本発明に先立って検討された半導体集積回路に構成された低雑音増幅器を示す図である。 図2は、図1の低雑音増幅器のエミッタ接地トランジスタのコレクタ負荷抵抗を高抵抗と低抵抗とに切り換えによる低雑音増幅器のゲインの周波数特性を示す図である。 図3は、図1の可変利得抵抗帰還増幅器の帰還抵抗を高抵抗と低抵抗とに切り換えによる低雑音増幅器のゲインの周波数特性を示す図である。 図4は、本発明の1つの実施の形態による半導体集積回路に構成された低雑音増幅器を示す図である。 図5は、図4の半導体集積回路に構成された低雑音増幅器のゲインの値が利得制御信号によって大きな状態と小さな状態との間で変化される際の周波数特性を示す図である。 図6も、図4の半導体集積回路に構成された低雑音増幅器のゲインの値が利得制御信号によって大きな状態と小さな状態との間で変化される際の周波数特性を示す図である。 図7は、本発明の他の1つの実施の形態による半導体集積回路に構成された低雑音増幅器を示す図である。 図8は、図7の半導体集積回路に構成された低雑音増幅器のゲインの周波数特性を示す図である。 図9は、本発明の他の1つの実施の形態による半導体集積回路に構成された低雑音増幅器を示す図である。 図10は、図4の半導体集積回路に構成された低雑音増幅器のコレクタ負荷抵抗Rcと帰還抵抗Rfとに使用される可変抵抗器の構成を示す図である。 図11は、本発明の更に他の1つの実施の形態による半導体集積回路に構成された低雑音増幅器を示す図である。 図12は、本発明の更に他の1つの実施の形態によるマルチバンド(MB)の直交周波数分割多重(OFDM)対応のUWB通信システムの構成を示す図である。 図13は、MB・OFDM方式を採用したUWB無線通信システムの周波数配置を示す図である。
符号の説明
10 半導体集積回路
1 バイアス回路
2 整合回路
3 可変利得抵抗帰還増幅器
4 出力エミッタフォロワ
R1、R2 バイアス抵抗
Q1 ベース接地トランジスタ
C1 結合容量
L1 エミッタバイアスインダクタ
C2、R3 CR並列回路
L2 ベース終端インダクタ
Q2 エミッタ接地トランジスタ
Rc コレクタ負荷抵抗
Q3 帰還エミッタフォロワ
Rf 帰還抵抗
Q4 エミッタフォロワトランジスタ
IN 入力端子
OUT 出力端子
High_Rc 高いコレクタ負荷抵抗によるゲインの周波数特性
Low_Rc 低いコレクタ負荷抵抗によるゲインの周波数特性
High_Rf 高い帰還抵抗によるゲインの周波数特性
Low_Rf 低い帰還抵抗によるゲインの周波数特性
Gv_Cnt 利得制御信号
High_Rc & High_Rf 高いコレクタ負荷抵抗と高い帰還抵抗とによるゲインの周波数特性
Low_Rc & Low_Rf 低いコレクタ負荷抵抗と低い帰還抵抗とによるゲインの周波数特性
Low_Rc & High_Rf 低いコレクタ負荷抵抗と高い帰還抵抗とによるゲインの周波数特性
High_Rc & Low_Rf 高いコレクタ負荷抵抗と低い帰還抵抗とによるゲインの周波数特性
Q3A、Q3B 差動対トランジスタ
R7 負荷抵抗
Q3C バッファトランジスタ
T1 一方の端子
T2 他方の端子
R11 第1抵抗
R11 第2抵抗
Qn1、Qp1 CMOSアナログスイッチ
Qn2、Qp2 CMOSインバータ
41 アンテナ
42 スイッチ
43 可変利得広帯域低雑音増幅器
52 半導体集積回路
RXin 受信信号入力端子
RXout 受信信号出力端子
TXin 送信信号入力端子
TXout 送信信号出力端子
44 送信RF電力増幅器
45 ダウンコンバートミキサ
46 局部発振器
47 アップコンバートミキサ
48 受信信号強度インディケータ
49 受信アナログベースバンド回路
50 送信アナログベースバンド回路
51 ディジタルベースバンド信号処理ユニット

Claims (22)

  1. 増幅トランジスタと、負荷抵抗と、帰還ボルテージフォロワと、帰還抵抗とを含む可変利得抵抗帰還増幅器を具備して、
    前記増幅トランジスタのエミッタまたはソースの共通電極は、所定の基準電位に接続され、
    前記増幅トランジスタのベースまたはゲートの入力電極に、入力信号が供給され、
    前記増幅トランジスタのコレクタまたはドレインの出力電極と電源電圧との間には、前記負荷抵抗が接続され、
    前記増幅トランジスタの前記出力電極には、前記帰還ボルテージフォロワの入力が接続され、
    前記帰還ボルテージフォロワの出力と前記増幅トランジスタの前記入力電極との間に前記帰還抵抗が接続され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器では、前記負荷抵抗の抵抗値と前記帰還抵抗の抵抗値とは利得制御信号に応答して協調的に変更され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器を高ゲインとするための前記利得制御信号に応答して、前記負荷抵抗が高負荷抵抗に制御される際には、前記帰還抵抗も高帰還抵抗に制御され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器を低ゲインとするための前記利得制御信号に応答して、前記負荷抵抗が前記高負荷抵抗よりも低い低負荷抵抗に制御される際には、前記帰還抵抗も前記高帰還抵抗よりも低い低帰還抵抗に制御されることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 増幅トランジスタと、負荷抵抗と、帰還抵抗とを含む可変利得抵抗帰還増幅器を具備して、
    前記増幅トランジスタのエミッタまたはソースの共通電極は、所定の基準電位に接続され、
    前記増幅トランジスタのベースまたはゲートの入力電極に、入力信号が供給され、
    前記増幅トランジスタのコレクタまたはドレインの出力電極と電源電圧との間には、前記負荷抵抗が接続され、
    前記増幅トランジスタの前記出力電極と前記増幅トランジスタの前記入力電極との間に前記帰還抵抗が接続され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器では、前記負荷抵抗の抵抗値と前記帰還抵抗の抵抗値とは利得制御信号に応答して協調的に変更され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器を高ゲインとするための前記利得制御信号に応答して、前記負荷抵抗が高負荷抵抗に制御される際には、前記帰還抵抗も高帰還抵抗に制御され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器を低ゲインとするための前記利得制御信号に応答して、前記負荷抵抗が前記高負荷抵抗よりも低い低負荷抵抗に制御される際には、前記帰還抵抗も前記高帰還抵抗よりも低い低帰還抵抗に制御されることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 前記増幅トランジスタの前記入力電極に供給される前記入力信号は略3GHzから略10GHzの周波数帯域を少なくとも含むことを特徴とする請求項1と請求項2とのいずれかに記載の半導体集積回路。
  4. 前記増幅トランジスタはエミッタ接地バイポーラトランジスタであり、
    前記帰還ボルテージフォロワはエミッタフォロワバイポーラトランジスタを含むことを特徴とする請求項1と請求項3とのいずれかに記載の半導体集積回路。
  5. 前記エミッタ接地バイポーラトランジスタと前記エミッタフォロワバイポーラトランジスタとはそれぞれシリコン・ゲルマニウム・ヘテロバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路。
  6. 前記増幅トランジスタはソース接地電界効果トランジスタであり、
    前記帰還ボルテージフォロワはソースフォロワ電界効果トランジスタを含むことを特徴とする請求項1と請求項3とのいずれかにに記載の半導体集積回路。
  7. 前記ソース接地電界効果トランジスタと前記ソースフォロワ電界効果トランジスタとはそれぞれMOSトランジスタであることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記高負荷抵抗の自乗の抵抗値と前記高帰還抵抗の抵抗値とは略比例するものであり、
    前記低負荷抵抗の自乗の抵抗値と前記低帰還抵抗の抵抗値とは略比例することを特徴とする請求項5と請求項7とのいずれかに記載の半導体集積回路。
  9. 整合回路と、増幅トランジスタと負荷抵抗と帰還ボルテージフォロワと帰還抵抗とを含む可変利得抵抗帰還増幅器とを具備して、
    前記整合回路には、無線システムの受信機のアンテナで受信されたRF入力信号が供給され、
    前記増幅トランジスタのエミッタまたはソースの共通電極は、所定の基準電位に接続され、
    前記増幅トランジスタのベースまたはゲートの入力電極に、前記整合回路からの出力信号が供給され、
    前記増幅トランジスタのコレクタまたはドレインの出力電極と電源電圧との間には、前記負荷抵抗が接続され、
    前記増幅トランジスタの前記出力電極には、前記帰還ボルテージフォロワの入力が接続され、
    前記帰還ボルテージフォロワの出力と前記増幅トランジスタの前記入力電極との間に前記帰還抵抗が接続され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器では、前記負荷抵抗の抵抗値と前記帰還抵抗の抵抗値とは利得制御信号に応答して協調的に変更され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器を高ゲインとするための前記利得制御信号に応答して、前記負荷抵抗が高負荷抵抗に制御される際には、前記帰還抵抗も高帰還抵抗に制御され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器低ゲインとするための前記利得制御信号に応答して、前記負荷抵抗が前記高負荷抵抗よりも低い低負荷抵抗に制御される際には、前記帰還抵抗も前記高帰還抵抗よりも低い低帰還抵抗に制御されることを特徴とする半導体集積回路。
  10. 整合回路と、増幅トランジスタと負荷抵抗と帰還抵抗とを含む可変利得抵抗帰還増幅器とを具備して、
    前記整合回路には、無線システムの受信機のアンテナで受信されたRF入力信号が供給され、
    前記増幅トランジスタのエミッタまたはソースの共通電極は、所定の基準電位に接続され、
    前記増幅トランジスタのベースまたはゲートの入力電極に、前記整合回路からの出力信号が供給され、
    前記増幅トランジスタのコレクタまたはドレインの出力電極と電源電圧との間には、前記負荷抵抗が接続され、
    前記増幅トランジスタの前記出力電極と前記増幅トランジスタの前記入力電極との間に前記帰還抵抗が接続され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器では、前記負荷抵抗の抵抗値と前記帰還抵抗の抵抗値とは利得制御信号に応答して協調的に変更され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器を高ゲインとするための前記利得制御信号に応答して、前記負荷抵抗が高負荷抵抗に制御される際には、前記帰還抵抗も高帰還抵抗に制御され、
    前記可変利得抵抗帰還増幅器低ゲインとするための前記利得制御信号に応答して、前記負荷抵抗が前記高負荷抵抗よりも低い低負荷抵抗に制御される際には、前記帰還抵抗も前記高帰還抵抗よりも低い低帰還抵抗に制御されることを特徴とする半導体集積回路。
  11. 前記整合回路は、ベースにベースバイアス電圧が印加されエミッタに前記アンテナで受信された前記RF入力信号が供給され、コレクタが前記増幅トランジスタと接続されるベース接地バイポーラトランジスタを含み、前記アンテナと入力インピーダンスの整合を行うことを特徴とする請求項9と請求項10とのいずれかに記載の半導体集積回路。
  12. 前記整合回路の前記ベース接地バイポーラトランジスタの前記エミッタに供給される前記RF入力信号は、略3GHzから略10GHzの周波数帯域を少なくとも含むウルトラワイドバンドRF入力信号であることを特徴とする請求項11に記載の半導体集積回路。
  13. 前記増幅トランジスタはエミッタ接地バイポーラトランジスタであり、
    前記帰還ボルテージフォロワはエミッタフォロワバイポーラトランジスタを含むことを特徴とする請求項9と請求項11とのいずれかに記載の半導体集積回路。
  14. 前記ベース接地バイポーラトランジスタと前記エミッタ接地バイポーラトランジスタと前記エミッタフォロワバイポーラトランジスタとはそれぞれシリコン・ゲルマニウム・ヘテロバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項13に記載の半導体集積回路。
  15. 前記増幅トランジスタはソース接地電界効果トランジスタであり、
    前記帰還ボルテージフォロワはソースフォロワ電界効果トランジスタを含むことを特徴とする請求項9と請求項11とのいずれかに記載の半導体集積回路。
  16. 前記ソース接地電界効果トランジスタと前記ソースフォロワ電界効果トランジスタとはそれぞれMOSトランジスタであることを特徴とする請求項15に記載の半導体集積回路。
  17. 前記高負荷抵抗の自乗の抵抗値と前記高帰還抵抗の抵抗値とは略比例するものであり、
    前記低負荷抵抗の自乗の抵抗値と前記低帰還抵抗の抵抗値とは略比例するものであることを特徴とする請求項14と請求項16とのいずれかに記載の半導体集積回路。
  18. 出力ボルテージフォロワと、受信ミキサと、ベースバンド信号処理ニユットと、受信信号強度インディケータとを更に具備してなり、
    前記出力ボルテージフォロワには、前記可変利得抵抗帰還増幅器の出力信号が供給され、
    前記受信ミキサには、出力ボルテージフォロワの出力信号が供給され、
    前記ベースバンド信号処理ニユットには、前記受信ミキサからの受信ベースバンド信号が供給され、
    前記受信信号強度インディケータに前記受信ミキサからの前記受信ベースバンド信号が供給されることにより、前記受信信号強度インディケータから前記可変利得抵抗帰還増幅器に供給される前記利得制御信号が生成されることを特徴とする請求項9と請求項10とのいずれかに記載の半導体集積回路。
  19. 前記出力ボルテージフォロワは出力エミッタフォロワバイポーラトランジスタを含むことを特徴とする請求項18に記載の半導体集積回路。
  20. 前記出力エミッタフォロワバイポーラトランジスタもシリコン・ゲルマニウム・ヘテロバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項19に記載の半導体集積回路。
  21. 前記出力ボルテージフォロワは出力ソースフォロワ電界効果トランジスタを含むことを特徴とする請求項18に記載の半導体集積回路。
  22. 前記出力ソースフォロワ電界効果トランジスタもMOSトランジスタであることを特徴とする請求項21に記載の半導体集積回路。
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