JP2009099789A - 炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェハ保持用テーブルに設けられるウェハガイドが研磨されてしまうことを防止し、SiCウェハの研磨の精度を向上させる。
【解決手段】ウェハ保持用テーブル10において、SiCウェハ20を保持するウェハガイド13を第1ガイド部13aと第2ガイド部13bとで構成する。そして、ウェハガイド13のうち少なくとも研磨布と対向する第2ガイド部13bの表面の面方位が{0001}面、または{0001}面から1°以下に傾斜した面を有する単結晶SiCを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化珪素半導体ウェハ(以下、SiCウェハという)に半導体デバイスが形成されたものがチップ状に分割されてなる炭化珪素半導体装置の製造方法に関する。
従来より、SiCウェハを研磨する方法が、例えば特許文献1、2で提案されている。図6は、従来の研磨加工の方法を示した図である。この図に示される研磨装置30では、研磨定盤31に研磨布32が貼り付けられており、研磨布32の上方にウェハ保持用テーブル40が配置されている。また、ウェハ保持用テーブル40に保持されたSiCウェハ50が研磨布32と接触し、研磨布32とウェハ保持用テーブル40とによって挟まれている。
このような研磨装置30を用いて、CMP(化学的機械研磨)加工を行う。すなわち、研磨布32の上に注液器33が配置されており、この注液器33から研磨布32の上に研磨材が含まれた薬液34を滴下する。そして、ウェハ保持用テーブル40によってSiCウェハ50のうち研磨すべき面を研磨布32に押し付け、研磨布32の上に薬液34を滴下しながらウェハ保持用テーブル40および研磨定盤31をそれぞれ回転させる。これにより、SiCウェハ50を研磨する。
上記ウェハ保持用テーブル40は、SiCウェハ50を研磨布32に押し付ける加工圧力に耐えられる構成となっている。図7は、上記CMP加工に用いられるウェハ保持用テーブル40の例を示した図である。図7に示されるウェハ保持用テーブル40は、円柱状のチャックテーブル41と、バッキング材42と、ウェハガイド43とを備えて構成されている。
そして、図7(a)に示されるウェハ保持用テーブル40では、チャックテーブル41の一端面の外縁部がウェハガイド43にて一周して囲まれ、ウェハガイド43で囲まれた領域にバッキング材42が配置されている。そして、ウェハガイド43で囲まれた領域であって、バッキング材42の上にSiCウェハ50が配置されている。この場合、SiCウェハ50のうち研磨される面は、ウェハガイド43から突出した状態になっている。
また、図7(b)に示されるウェハ保持用テーブル40では、チャックテーブル41の上にバッキング材42が配置され、バッキング材42のうちチャックテーブル41とは反対側の面の外縁部がウェハガイド43にて一周して囲まれている。そして、ウェハガイド43で囲まれた領域であって、バッキング材42の上にウェハガイド43から突出するようにSiCウェハ50が配置されている。
さらに、図7(c)に示されるウェハ保持用テーブル40では、図7(a)に示されるものに対し、バッキング材42の上に台座44が配置され、この台座44の上にSiCウェハ50がワックス45にて固定されている。
上記ウェハガイド43として、長寿命である樹脂やセラミックスが採用される。すなわち、このウェハガイド43がSiCウェハ50の外周部分に配置されていることで、SiCウェハ50がウェハ保持用テーブル40から離れてしまうことを防止している。
特開2006−121111号公報 特開2002−16024号公報
しかしながら、上記従来の技術では、SiCウェハ50はダイヤモンドの次に硬いものであり、SiCウェハ50を研磨するための研磨材はダイヤモンドが一般的で樹脂やセラミックスで形成されたウェハガイド43がSiCウェハ50よりも先に研磨されてしまう。また、特許文献1に記載のメカノケミカル研磨も同様にウェハガイド43が先に研磨されるという問題がある。このように、SiCウェハ50を研磨する場合、SiCウェハ50のみを研磨するように選択性を持たせて研磨することができない。
この場合、図7(a)、(b)に示されるウェハ保持用テーブル40をSiCウェハ50の研磨加工にて何度も行うと、ウェハガイド43の高さが少しずつ低くなってしまい、研磨布32の面に平行な方向に対してSiCウェハ50を保持する力が低下してしまう。これにより、SiCウェハ50がテーブルから外れたり不安定な状態で保持されると、加工精度が低下してしまう。
また、図7(c)に示されるウェハ保持用テーブル40においては、ワックス45で固定されたSiCウェハ50がウェハガイド43から離れているためにウェハ外周領域の研磨速度が速くなって研磨ダレが起こり、すなわちウェハ外周領域がフラットではなくなり、研磨の加工精度が低下してしまう。
本発明は、上記点に鑑み、ウェハ保持用テーブルに設けられるウェハガイドが研磨されてしまうことを防止し、SiCウェハの研磨の精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、炭化珪素で形成されると共に一面(21)および他面を有する板状の半導体基板(20)を研磨する研磨工程は、半導体基板(20)を研磨するための研磨布(32)の上方に配置され、半導体基板(20)を保持すると共に、研磨布(32)との間で半導体基板(20)を挟み込むチャックテーブル(11)と、チャックテーブル(11)のうち研磨布(32)に対向する面に設けられると共に半導体基板(20)の周囲に配置され、少なくとも研磨布(32)に向けられる部分が炭化珪素で構成されたガイド(13)とを有する半導体基板保持用テーブル(10)を用意する工程と、半導体基板(20)の一面(21)が研磨布(32)を向くと共に一面(21)がガイド(13)よりも研磨布(32)側に位置するように、半導体基板保持用テーブル(10)に半導体基板(20)を配置する工程と、半導体基板(20)の一面(21)を研磨布(32)に押し付け、CMP法またはメカノケミカル法によって半導体基板(20)の一面(21)を研磨する工程とを含んでおり、半導体基板保持用テーブル(10)を用意する工程では、ガイド(13)として、当該ガイド(13)のうち研磨布(32)に対向する部材に単結晶の炭化珪素で前記研磨布(32)に対向する面の面方位が{0001}面または{0001}面から1°以下に傾斜した面を有する単結晶の炭化珪素を用いることを特徴とする。
これによると、炭化珪素の面方位で最も研磨速度の低い{0001}面をガイド(13)に用いているため、研磨対象となる半導体基板(20)の傾斜した面との研磨速度の差を利用して、ガイド(13)よりも半導体基板(20)の方を選択的に研磨することができる。これにより、半導体基板(20)の研磨で、ガイド(13)が半導体基板(20)よりも多く削られてしまうことを防止することができ、ガイド(13)の消耗を防止することができる。すなわち、ガイド(13)の高さを維持することができるので、研磨布(32)の面に平行な方向に対して半導体基板(20)を安定して保持することができ、半導体基板(20)の加工精度を維持することができる。
また、半導体基板保持用テーブル(10)に半導体基板(20)を配置する工程では、半導体基板(20)を板状の台座(14)に固定し、この台座(14)をチャックテーブル(11)に設置することができる。
これにより、台座(14)に複数の半導体基板(20)を設置することができる。したがって、一度に大量の半導体基板(20)の研磨を行うことができる。
そして、台座(14)の外周で研磨布(32)に対向する面にガイド(13)が設けられたものを用いることができる。
さらに、半導体基板保持用テーブル(10)を用意する工程では、ガイド(13)として、半導体基板(20)を一周して囲むものを用いることができる。これにより、研磨布(32)の面と平行な方向すべてに同じ保持力を確保することができる。
半導体基板(20)として、当該半導体基板(20)の一面(21)の面方位が{0001}面に対して4°以上傾斜したオフ基板を用いることができる。
例えば、ガイド(13)となるオフ角が1゜以下の単結晶の炭化珪素と半導体基板(20)となるオフ角が4゜の単結晶の炭化珪素の研磨速度の比率(半導体基板/ガイド)は4以上となる。また、研磨布(32)に対向するガイド(13)の表面位置は半導体基板(20)の表面位置よりも低いために、研磨布(32)から受けるガイド(13)の圧力は半導体基板(20)の圧力よりも小さい。よって、半導体基板(20)とガイド(13)の研磨速度の比率はさらに大きくなり、ガイド(13)の消耗は抑制される。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る研磨工程に用いられるウェハ保持用テーブル10の概略断面図である。このウェハ保持用テーブル10は、図6に示される研磨装置30に用いることができる。
ウェハ保持用テーブル10は、CMP加工の際にSiCウェハ20を保持するものであり、チャックテーブル11と、バッキング材12と、ウェハガイド13とを備えて構成されている。
チャックテーブル11は、円柱状であって、SiCウェハ20を保持するものである。また、バッキング材12は、チャックテーブル11の上に配置されるシート状の樹脂材である。バッキング材12は、SiCウェハ20を表面基準で加工するための弾性体キャリアを利用して均一な表面除去が期待できるクッション材である。
ウェハガイド13は、チャックテーブル11から当該チャックテーブル11の端面の面方向にSiCウェハ20が外れてしまわないようにSiCウェハ20を保持するためのガイドである。このウェハガイド13は、SiCウェハ20の周囲に配置されている。
本実施形態では、ウェハガイド13は、チャックテーブル11の一端面の外縁部を一周して囲むリング形状をなしており、外径がチャックテーブル11の外径と同じになっていると共に、内径がSiCウェハ20の外径とほぼ同じになっている。すなわち、ウェハガイド13は、SiCウェハ20を一周して囲む形態となっている。
なお、図1に示されるように、SiCウェハ20とウェハガイド13との間には、隙間が設けられている。この隙間は、SiCウェハ20のサイズによって異なるが、例えばSiCウェハ20とウェハガイド13とが接触する場合もあり得る。当該隙間の有無にかかわらず、ウェハガイド13はSiCウェハ20を保持できれば良い。
このようなウェハガイド13は、第1ガイド部13aと第2ガイド部13bとによって構成されている。第1ガイド部13aは、チャックテーブル11の上に配置される部分であり、樹脂やセラミックスで形成されている。
また、第2ガイド部13bは、第1ガイド部13aの上に配置されるものであり、SiCで形成されたものである。すなわち、ウェハガイド13は、少なくとも、図6に示される研磨装置30の研磨布32に対向する部分がSiCウェハ20と同じ材質、つまり炭化珪素(SiC)で形成されている。
デバイスで利用されるオフ角(4°、8°等)の付いたSiCウェハ20の加工面(Si面、C面)を研磨する場合、第2ガイド部13bとして、研磨布32に対向する面がSi面で不純物がドーピングされてなく、オフ角が0°のSiC基板を用いることができる。より詳しくは、第2ガイド部13bとして、第2ガイド部13bのうち研磨布32に対向する面の面方位が{0001}面、または{0001}面から1°以下に傾斜した面を有する単結晶の炭化珪素で形成されたオン基板を用いる。
なお、SiCの結晶面は、(0001)面がSi面、(000−1)面がC面、{0001}面がSi面およびC面の両方の面である。
このように、図1に示されるウェハ保持用テーブル10は、図7(a)に示されるウェハ保持用テーブル40の構成に対して、第2ガイド部13bが設けられた構成となっている。すなわち、ウェハガイド13の表層のみがSiCで形成されているものと言える。なお、第1ガイド部13aをSiCで構成しても良い。つまり、ウェハガイド13すべてがSiCで形成されたものとすることもできる。この場合、ガイド13のうち研磨布32に対向する面の面方位が{0001}面、または{0001}面から1°以下に傾斜した面を有するオン基板を用いる。
そして、ウェハガイド13の中空部分であってチャックテーブル11の上にバッキング材12が配置され、このバッキング材12の上にSiCウェハ20が配置される。このように、SiCウェハ20がウェハ保持用テーブル10に配置されると、SiCウェハ20のうち研磨すべき一面21がウェハガイド13の第2ガイド部13bから突出した状態となる。
すなわち、SiCウェハ20のうち第2ガイド部13bから突出した部分が研磨される。したがって、ウェハガイド13は、研磨によって得られるSiCウェハ20の厚さを考慮した高さに調節されている。本実施形態の場合、例えばSiCウェハ20が配置されるバッキング材12の面と研磨布32に向けられる第2ガイド部13bの面との高さの差が研磨によって得られるSiCウェハ20の厚さにする。
以上が、ウェハ保持用テーブル10の構成である。なお、SiCウェハ20は、本発明の半導体基板に相当する。また、ウェハ保持用テーブル10は本発明の半導体基板保持用テーブルに相当し、ウェハガイド13は本発明のガイドに相当する。
次に、上記ウェハ保持用テーブル10を用いた研磨加工について説明する。当該研磨加工においては、図1に示されるウェハ保持用テーブル10の他に、図6に示される研磨定盤31、研磨布32、注液器33、そして研磨材が含まれた薬液34を用いる。
CMP法による研磨を行うに際し、まず、図1に示されるウェハ保持用テーブル10を用意する。この場合、ウェハ保持用テーブル10において、SiCウェハ20が高精度に研磨されるように、ウェハガイド13の高さを最適に調節しておく。
この場合、SiCウェハ20として、当該SiCウェハ20の一面21の面方位が{0001}面に対して、例えば4°以上傾斜したオフ基板を用いることができる。
そして、SiCウェハ20のうち研磨すべき一面21の反対側の面をバッキング材12に向け、バッキング材12の上であってウェハガイド13の中空部分にSiCウェハ20を収納する。これにより、SiCウェハ20の一面21がウェハガイド13の第2ガイド部13bよりも研磨布32側に位置した状態となる。
この後、図6に示される研磨装置30のうち研磨布32の上にウェハ保持用テーブル10を配置する。これにより、研磨布32とウェハ保持用テーブル10とによってSiCウェハ20を挟みこむ。
続いて、ウェハ保持用テーブル10によってSiCウェハ20を研磨布32に押し付け、研磨布32の上に配置した注液器33から研磨布32の上に薬液34を滴下しながらウェハ保持用テーブル10および研磨定盤31をそれぞれ回転させる。これにより、SiCウェハ20の表面を化学的に、および機械的に研磨する。
この場合、ウェハガイド13のうち研磨布32と対向する部分、すなわち第2ガイド部13bは、SiCウェハ20と同じ材質であるSiCで形成されたものであるため、第2ガイド部13bがSiCウェハ20よりも早く削れてしまうことはない。
より具体的には、上述のように研磨対象であるSiCウェハ20としてオフ基板を用いる場合、オン基板である第2ガイド部13bとオフ基板であるSiCウェハ20との研磨速度の比率(SiCウェハ/ガイド部)が、例えば4以上となる。つまり、第2ガイド部13bとSiCウェハ20との研磨速度の差を利用してSiCウェハ20を研磨することができる。このため、第2ガイド部13bがSiCウェハ20よりも削られにくく、SiCウェハ20よりも早く削れることはない。
このようにしてCMP加工されたSiCウェハ20は、トランジスタやダイオード等の半導体デバイスを形成する工程等を経た後、SiCウェハ20をダイシングカットすることで個々のチップに分割する。これにより、炭化珪素半導体装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、ウェハ保持用テーブル10において、SiCウェハ20を保持するためのウェハガイド13のうち少なくとも研磨布32と対向する第2ガイド部13bとして、SiCウェハ20と同じ材質であるSiCを用いることが特徴となっている。より具体的には、第2ガイド部13bとして、当該第2ガイド部13bのうち研磨布32に対向する面の面方位が{0001}面および{0001}面から1°以下に傾斜した面を有するオン基板を用いることが特徴となっている。さらに、{0001}面は、Si面である(0001)面を用いると、C面である(000−1)面よりも研磨速度が遅いためよい。
これによると、オン基板はオフ基板であるSiCウェハ20よりも研磨速度が遅く、第2ガイド部13bはSiCウェハ20よりも研磨布から受ける圧力が小さいため、SiCウェハ20の研磨で、ウェハガイド13の消耗を抑制できる。このため、ウェハガイド13を長寿命ガイドとして利用することができる。
また、ウェハガイド13が削れないようにできるため、ウェハガイド13の高さを保つことができる。これにより、ウェハガイド13におけるSiCウェハ20を保持する力を維持することができ、SiCウェハ20を安定に、高精度で研磨することができる。
上述のように、少なくとも、ウェハガイド13の第2ガイド部13bはSiCで形成され、劣化が小さいため、研磨に何度も使用することができる。
そして、ウェハガイド13として、SiCウェハ20を一周して囲むリング状のものを用いることで、SiCウェハ20を保持するに際し、研磨布32の面方向すべてに同じ保持力を確保することができる。すなわち、SiCウェハ20が安定して保持されるようにすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図2は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法に用いられるウェハ保持用テーブルの概略断面図である。この図に示されるように、チャックテーブル11の上にバッキング材12が配置され、このバッキング材12の上にウェハガイド13が配置されている。この場合、研磨後にSiCウェハ20が精度よく研磨できるようにバッキング材12の一面を基準にして、ウェハガイド13の高さ調節が行われる。このように、バッキング材12の上にウェハガイド13を設けることもできる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図3は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法に用いられるウェハ保持用テーブルの概略断面図である。この図に示されるように、ウェハ保持用テーブル10には、バッキング材12の上に台座14が設けられており、この台座14の上にSiCウェハ20がワックス15で固定されている。この場合、台座14に設置されたSiCウェハ20が精度よく研磨できるように、ウェハガイド13の高さ調節が行われる。
これにより、ウェハガイド13によってSiCウェハ20の一面21に不均一に力が加わることがないため、研磨精度の悪化を抑制することができ、加工品質を向上させることができる。
上記のように、台座14にSiCウェハ20を固定する場合、1つの台座14に複数のSiCウェハ20を固定することができるため、大量のSiCウェハ20を同時に研磨する場合に有効である。
(第4実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図4は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法に用いられるウェハ保持用テーブルの概略断面図である。この図に示されるように、ウェハ保持用テーブル10は、チャックテーブル11の外縁部に土手部16が設けられており、この土手部16で囲まれた部分にバッキング材12が配置されている。
また、バッキング材12の上に台座14が配置され、この台座14の外縁部にウェハガイド13が配置されている。本実施形態では、ウェハガイド13に囲まれた領域にワックス15にてSiCウェハ20が固定されている。本実施形態においても、研磨後のSiCウェハ20が高精度に研磨されるように、ウェハガイド13の高さ調節が行われている。
このように、台座14にウェハガイド13を設けることもできる。これによると、チャックテーブル11から容易に台座14を取り外すことができる。すなわち、チャックテーブル11に土手部16が設けられたものを共通の部材とすることができ、ウェハガイド13の交換やSiCウェハ20の交換を台座14の単位で行うことができる。
なお、図4では、SiCウェハ20とウェハガイド13とが接触しているが、図1に示されるように、SiCウェハ20とウェハガイド13との間に隙間があっても良い。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、チャックテーブル11の上にバッキング材12を配置しているが、例えばチャックテーブル11からエアーを吹き出させてウェハガイド13に対するSiCウェハ20の位置を調節することもできる。逆に、チャックテーブル11からエアーを吸い込んで、SiCウェハ20、台座14を吸着することもできる。
上記各実施形態では、ウェハ保持用テーブル10にバッキング材12が備えられているが、バッキング材12は必須のものではなく、ウェハ保持用テーブル10に備えられていなくても良い。
第4実施形態では、1枚のSiCウェハ20を台座14に固定する場合について説明したが、第3実施形態と同様に、台座14に複数のSiCウェハ20を固定しても良い。
上記各実施形態では、SiCウェハ20を保持するものとして、ウェハガイド13を用いていたが、リテーナリングを用いることもできる。リテーナリングは、ウェハガイド13と同じものであり、研磨加工中にSiCウェハ20がウェハ保持用テーブル10から外れることを防止することと加工面の均一性を確保するために利用されるものである。また、表面基準を維持するためのものはバッキング材12の保持だけでなくエアーバック等にも適用できるものである。なお、リテーナリングは、ウェハガイド13と同様に本発明のガイドに相当するものである。
また、図5に示されるように、ウェハガイド13は、SiCウェハ20の一周全てを囲むだけでなく間隔をあけた状態でもSiCウェハ20からの距離が一定でSiCウェハ20を保持できるものであれば良い。
なお、結晶の方位を示す場合、本来ならば所望の数字の上にバー(−)を付すべきであるが、パソコン出願に基づく表現上の制限が存在するため、本明細書においては、所望の数字の前にバーを付すものとする。
本発明の第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法に用いられるウェハ保持用テーブルの概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法に用いられるウェハ保持用テーブルの概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法に用いられるウェハ保持用テーブルの概略断面図である。 本発明の第4実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法に用いられるウェハ保持用テーブルの概略断面図である。 他の実施形態において、ウェハガイドの一例を示した図である。 従来の研磨加工の方法を示した図である。 従来において、CMP加工に用いられるウェハ保持用テーブルの例を示した図である。
符号の説明
10…ウェハ保持用テーブル、11…チャックテーブル、13…ウェハガイド、14…台座、20…半導体基板としてのSiCウェハ、21…SiCウェハの一面、32…研磨布。

Claims (5)

  1. 炭化珪素で形成されると共に一面(21)および他面を有する板状の半導体基板(20)を研磨する研磨工程を含んだ炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
    前記研磨工程は、
    前記半導体基板(20)を研磨するための研磨布(32)の上方に配置され、前記半導体基板(20)を保持すると共に、前記研磨布(32)との間で前記半導体基板(20)を挟み込むチャックテーブル(11)と、
    前記チャックテーブル(11)のうち前記研磨布(32)に対向する面に設けられると共に前記半導体基板(20)の周囲に配置され、少なくとも前記研磨布(32)に向けられる部分が炭化珪素で構成されたガイド(13)とを有する半導体基板保持用テーブル(10)を用意する工程と、
    前記半導体基板(20)の一面(21)が前記研磨布(32)を向くと共に前記一面(21)が前記ガイド(13)よりも前記研磨布(32)側に位置するように、前記半導体基板保持用テーブル(10)に前記半導体基板(20)を配置する工程と、
    前記半導体基板(20)の一面(21)を前記研磨布(32)に押し付け、CMP法またはメカノケミカル法によって前記半導体基板(20)の一面(21)を研磨する工程とを含んでおり、
    前記半導体基板保持用テーブル(10)を用意する工程では、前記ガイド(13)として、当該ガイド(13)のうち前記研磨布(32)に対向する部材に単結晶の炭化珪素で前記研磨布(32)に対向する面の面方位が{0001}面、または{0001}面から1°以下に傾斜した面を有する単結晶の炭化珪素を用いることを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板保持用テーブル(10)に前記半導体基板(20)を配置する工程では、前記半導体基板(20)を板状の台座(14)に固定し、この台座(14)を前記チャックテーブル(11)に設置することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体基板保持用テーブル(10)に前記半導体基板(20)を配置する工程では、前記台座(14)のうち前記研磨布(32)に対向する面にガイド(13)が設けられたものを用いることを特徴とする請求項2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体基板保持用テーブル(10)を用意する工程では、前記ガイド(13)として、前記半導体基板(20)を一周して囲むものを用いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板(20)として、当該半導体基板(20)の一面(21)の面方位が{0001}面に対して1°以上傾斜したオフ基板を用いることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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