JP2009098505A - 撮像レンズ及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】広画角で歪曲収差が良好に補正され生産性に優れたコンパクトな固体撮像素子用の撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置を提供すること。
【解決手段】物体側から順に、物体側に凸の正レンズである第1レンズL1、開口絞りS、像側に凸の負レンズである第2レンズL2、像側に凹の正レンズである第3レンズL3、赤外線カットフィルタL4が配列され、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの各面が非球面で構成される撮像レンズ。
【選択図】図1
【解決手段】物体側から順に、物体側に凸の正レンズである第1レンズL1、開口絞りS、像側に凸の負レンズである第2レンズL2、像側に凹の正レンズである第3レンズL3、赤外線カットフィルタL4が配列され、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの各面が非球面で構成される撮像レンズ。
【選択図】図1
Description
本発明は新規な撮像レンズ及び撮像装置に関する。詳しくは、被写体の映像を固体撮像素子で取り込むデジタル入力機器(デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等)に適した小型の撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置に関するものである。
近年、パーソナルコンピュータ等の普及に伴い、手軽に画像情報をデジタル機器に取り込むことができるデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、携帯電話用カメラモジュール等(以下単に「デジタルカメラ」という。)が個人ユーザーレベルで普及しつつある。このようなデジタルカメラは、今後も画像情報の入力機器として益々普及することが予想される。
また、デジタルカメラに搭載されるCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子の小型化が進展してきており、それに伴って、デジタルカメラにも一層の小型化と広い画角が求められている。このため、小型化に関しては デジタル入力機器において最大の容積を占める撮像レンズにも、小型化が強く要望されている。撮像レンズを小型化するには固体撮像素子のサイズを小さくするのが最も容易な方法ではあるが、そのためには受光素子のサイズを小さくする必要があり、固体撮像素子の製造難易度が上がるとともに撮像レンズに要求される性能も高くなる。さらに広角撮影の要求も強く、しかも、歪曲収差が少ないレンズが求められている。
一方、固体撮像素子のサイズをそのままにして撮像レンズのサイズを小さくすると、必然的に射出瞳位置が像面に近づいてしまう。射出瞳位置が像面に近づくと、撮像レンズから射出された軸外光束が像面に対して斜めに入射するため、固体撮像素子の前面に設けられているマイクロレンズの集光性能が十分に発揮されず、画像の明るさが画像中央部と画像周辺部とで極端に変化するという問題が生じることになる。この問題を解決するために、撮像レンズの射出瞳位置を遠くに離そうとすると、どうしても撮像レンズ全体の大型化が避けられなくなる。
さらに近年の低価格化競争のため、撮像レンズにも低コスト化の要望が強くなってきている。
以上のような要望に対し、レンズ3枚構成の撮像レンズが特許文献1〜3で提案されている。
ところで、特許文献1に開示されているレンズ3枚構成の撮像レンズは、焦点距離に対して全長が約3倍程度であり、小型化がされていない。
また、特許文献2に開示されている撮像レンズは、小型ではあるが、第1レンズが硝子製で形状の自由度が少ないことと、物体側の面が凹面であるため、広画角と良好な歪曲収差の補正とを同時に得ることが困難である、という問題を有する。
さらに、特許文献3に開示されている撮像レンズは、第2レンズのパワーが強いために小型化はできるが、組立て上の偏芯敏感度が高くなるという問題がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、広画角で歪曲収差が良好に補正され生産性に優れた小型な固体撮像素子用の撮像レンズ及びそれを用いた撮像装置を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態による撮像レンズは、固体撮像素子に像を形成する樹脂レンズ3枚と樹脂製赤外線カットフィルタ1枚とで構成される撮像レンズであって、物体側から順に、物体側に凸の正レンズである第1レンズ、開口絞り、像側に凸の負レンズである第2レンズ、像側に凹の正レンズである第3レンズ、赤外線カットフィルタが配列され、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの各面が非球面で構成され、64度以上の画角を有し、以下の条件式(A0)〜(A3)を満足するものである。
(A0)0.2<R1/R2<0.35
(A1)−1.2<R1/R5<−1.5
(A2)0.002<|D4/f2|<0.01
(A3)0.06f<Z0.50−Z0.35<0.08f
但し、
f:全系の焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R1:第1レンズの物体側面の近軸曲率半径
R2:第1レンズの像側面の近軸曲率半径
R5:第2レンズの像側面の近軸曲率半径
D4:第2レンズの厚み
Z0.50:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.50でのサグ量
Z0.35:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.35でのサグ量
とする。
(A0)0.2<R1/R2<0.35
(A1)−1.2<R1/R5<−1.5
(A2)0.002<|D4/f2|<0.01
(A3)0.06f<Z0.50−Z0.35<0.08f
但し、
f:全系の焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R1:第1レンズの物体側面の近軸曲率半径
R2:第1レンズの像側面の近軸曲率半径
R5:第2レンズの像側面の近軸曲率半径
D4:第2レンズの厚み
Z0.50:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.50でのサグ量
Z0.35:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.35でのサグ量
とする。
また、本発明の一実施形態による撮像装置は、前記本発明の一実施形態による撮像レンズと、該撮像レンズで形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子を備える。
本発明によれば、広画角で歪曲収差が良好に補正され生産性に優れ、且つ、小型に構成することが出来る。
以下に、本発明撮像レンズ及び撮像装置を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
先ず、撮像レンズについて説明する。
本発明撮像レンズは、固体撮像素子に像を形成する樹脂レンズ3枚と樹脂製赤外線カットフィルタ1枚とで構成され、物体側から順に、物体側に凸の正レンズである第1レンズ、開口絞り、像側に凸の負レンズである第2レンズ、像側に凹の正レンズである第3レンズ、赤外線カットフィルタが配列され、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの各面が非球面で構成され、64度以上の画角を有し、以下の条件式(A0)〜(A3)を満足する。
(A0)0.2<R1/R2<0.35
(A1)−1.2<R1/R5<−1.5
(A2)0.002<|D4/f2|<0.01
(A3)0.06f<Z0.50−Z0.35<0.08f
但し、
f:全系の焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R1:第1レンズの物体側面の近軸曲率半径
R2:第1レンズの像側面の近軸曲率半径
R5:第2レンズの像側面の近軸曲率半径
D4:第2レンズの厚み
Z0.50:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.50でのサグ量
Z0.35:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.35でのサグ量
とする。
(A0)0.2<R1/R2<0.35
(A1)−1.2<R1/R5<−1.5
(A2)0.002<|D4/f2|<0.01
(A3)0.06f<Z0.50−Z0.35<0.08f
但し、
f:全系の焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R1:第1レンズの物体側面の近軸曲率半径
R2:第1レンズの像側面の近軸曲率半径
R5:第2レンズの像側面の近軸曲率半径
D4:第2レンズの厚み
Z0.50:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.50でのサグ量
Z0.35:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.35でのサグ量
とする。
物体側から順に正、負、正というパワー配分による構成とし、第1レンズと第2レンズとの間に絞りを配することにより、3枚構成の単焦点レンズとしては広角で良好な光学性能を得るのに適した構成となっている。また、このような構成により、結像位置から射出瞳までの距離を長くとることができる。このことはレンズ系の最終面から射出する各光束の主光線と光軸とのなす角度が小さくなることを意味し、固体撮像素子への入射角度がきつくなることを防止し良好な光学性能を得ることができる。
また、本発明撮像レンズは、3枚という少ない枚数の低廉で簡易なレンズ構成でありながら、構成レンズの各面を非球面で構成することにより、また、そのパワー配分を適切に設定することにより、収差を良好に補正して、高性能を達成している。
第1レンズは、両面の非球面で広角化によって生じるコマ収差の補正を行っている。第1レンズの像面側の非球面と第2レンズの物体側の非球面では、球面収差の補正も行いコマ収差の発生を極力押さえている。また、第3レンズの両面の非球面で、歪曲収差及び像面湾曲の補正をおこなっている。
さらに、絞りが第1レンズと第2レンズとの間に配置されているので、絞りを含んだ第1レンズから第3レンズまでの距離がコンパクトにまとまって配置された構成となっている。従って、第3レンズと撮像素子との間の間隔を伸縮させることで、第1レンズから第3レンズまでが光軸上を一体的に移動するように構成してオートフォーカス機能を設けることもできる。
前記条件式(A0)は、第1レンズの面形状を規定するものである。条件式(A0)の上限値を下回ることで、撮像レンズの光学全長を小型化すると共に広角化を維持する。一方、下限値を上回ることで第1レンズの屈折率が大きくなりすぎず、高次のコマ収差を小さく押さえるとともに、球面収差と歪曲収差の補正をしやすくしている。
前記条件式(A1)は、第1レンズと第2レンズの収差補正条件を規定するものである。条件式(A1)の上限値を下回ることで第2レンズの必要な有効径を小さくすることができるとともにコマ収差の発生を抑えることができる。一方、下限値を上回ることで負の屈折率を維持することが可能となる。
前記条件式(A2)は、第2レンズの負の屈折力と形状を規定するものである。条件式(A2)の下限値を上回ることで、負の屈折力を小さく押さえることが可能になる共に第2レンズと第1レンズとの間の偏芯敏感度を小さく抑えることが可能になる。また、第1レンズと第2レンズとの間に配置される絞りが入るスペースを確保することが可能になる。一方、上限値を下回ることで、全長をコンパクトに保つことが可能になると共に撮像素子への光線の入射角を小さく抑えることが可能になる。
前記条件式(A3)は、第3レンズの非球面形状を規定するものである。条件式(A3)の下限値を上回ることで、歪曲収差の補正と像面湾曲を小さく保つことが可能になると共に撮像素子への入射光角度を小さく保ち、像高による変角量を小さく抑えることが可能になる。一方、上限値を下回ることで、コマ収差の発生を抑えると共に、第3レンズのコバ(周縁部)の厚さを確保することができ、樹脂レンズの成形時において成形時の形状のバラツキを小さくすることが可能となる。
本発明の一実施形態による撮像レンズにあっては、以下の条件式(A4)及び(A5)を満足することが望ましい。
(A4)0.05<f/f3<0.1
(A5)0.97<D77/D73<1.03
但し、
f3:第3レンズの焦点距離
D73:第1レンズに入射される光線の画角を64度としたときの第3レンズの像側面の光線高を1.0としたときの光線高0.30でのレンズ厚
D77:第1レンズに入射される光線の画角を64度としたときの第3レンズの像側面の光線高を1.0としたときの光線高0.70でのレンズ厚
とする。
(A4)0.05<f/f3<0.1
(A5)0.97<D77/D73<1.03
但し、
f3:第3レンズの焦点距離
D73:第1レンズに入射される光線の画角を64度としたときの第3レンズの像側面の光線高を1.0としたときの光線高0.30でのレンズ厚
D77:第1レンズに入射される光線の画角を64度としたときの第3レンズの像側面の光線高を1.0としたときの光線高0.70でのレンズ厚
とする。
前記条件式(A4)は歪曲収差と像面湾曲の特性を規定すると共に製造時における敏感度に関して規定するものである。条件式(A4)の上限値を下回ることで、製造時における軸ずれや偏芯の像面性能に与える敏感度を小さくすることが可能となる。一方、下限値を上回ることで正の屈折率を維持することが可能になる。
前記条件式(A5)の上限値を下回ることで、撮像素子に対する光線の入射角を小さく抑えることが可能となり、角度が大きくなることによる撮像素子に取り込まれる光束量の劣化を抑えることが可能となる。また、下限値を上回ることで、像面湾曲を補正することが可能となる。
次に、本発明撮像レンズの具体的な実施の形態及び該実施の形態に具体的な数値を適用した数値実施例について図面及び表を参照して説明する。
なお、各実施の形態において非球面が導入されており、該非球面形状は、非球面の深さ(サグ量)をZ、光軸からの高さをYとすると数1式によって定義されるものとする。
なお、Cは近軸曲率半径、Kは円錐係数、Anはn次の非球面係数である。
図1は本発明の第1の実施の形態にかかる撮像レンズ1のレンズ構成を示すものである。撮像レンズ1は、物体側より順に、物体側に凸面向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである樹脂製の第1レンズL1、樹脂材料からなる絞りS、物体側に凹の負レンズである樹脂製の第2レンズL2、物体側に凸の正レンズである樹脂製の第3レンズL3、樹脂材料からなるIRカットフィルタL4が配列され、前記第1レンズL1、第2レンズL2及び第3レンズL3のすべての面が非球面で構成されている。
表1に前記第1の実施の形態にかかる撮像レンズ1に具体的数値を適用した数値実施例1のレンズデータを、焦点距離「f」、Fナンバー「Fno」、画角「2ω」と共に示す。なお、表1及びレンズデータを示す表において、最左列の数字(1、2、・・・n)は物体側から数えてn番目の面番号を、「R」は近軸曲率半径を、「D」は第n面と第n+1面との間の軸上面間隔を、「Nd」は第n面のd線(波長=587.6nm(ナノメータ))に対する屈折率を、「νd」は第n面のd線に対するアッベ数を示す。
第1レンズL1の両面(R1、R2)、第2レンズL2の両面(R4、R5)、第3レンズL3の両面(R6、R7)は非球面で構成されている。そこで、数値実施例1における前記各面の4次、6次、8次、10次(第5面(R5)に付いては12次、14次、16次、18次も)の非球面係数A4、A6、A8、A10(R5に付いては、A12、A14、A16、A18も)を表2に示す。なお、表2及び以下の非球面係数を示す表において「E+i」は10を底とする指数表現、すなわち、「10i」を表しており、例えば、「0.12345E+05」は「0.12345×105」を表している。
図2に数値実施例1の諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差)を示す。なお、各収差はd線に対するものであり、球面収差図においては、実線がd線、破線がC線(波長=656.3nm)、一点鎖線がg線(波長=435.8nm)に対するものであり、非点収差図においては、実線がサジタル像面に対する、破線がタンジェンシャル像面に対する収差を示す。
前記各表並びに収差図から、数値実施例1は、小型に構成されつつ、64度を超える広画角を達成し、各収差とも良好に補正された優れた性能を有することが分かる。
図3は本発明の第2の実施の形態にかかる撮像レンズ2のレンズ構成を示すものである。撮像レンズ2は、物体側より順に、物体側に凸面向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである樹脂製の第1レンズL1、樹脂材料からなる絞りS、物体側に凹の負レンズである樹脂製の第2レンズL2、物体側に凸の正レンズである樹脂製の第3レンズL3、樹脂材料からなるIRカットフィルタL4が配列され、前記第1レンズL1、第2レンズL2及び第3レンズL3のすべての面が非球面で構成されている。
表3に前記第2の実施の形態にかかる撮像レンズ2に具体的数値を適用した数値実施例2のレンズデータを、焦点距離「f」、Fナンバー「Fno」、画角「2ω」と共に示す。
第1レンズL1の両面(R1、R2)、第2レンズL2の両面(R4、R5)、第3レンズL3の両面(R6、R7)は非球面で構成されている。そこで、数値実施例1における前記各面の4次、6次、8次、10次(第5面(R5)に付いては12次、14次、16次、18次も)の非球面係数A4、A6、A8、A10(R5に付いては、A12、A14、A16、A18も)を表4に示す。
図4に数値実施例2の諸収差(球面収差、非点収差、歪曲収差)を示す。なお、各収差はd線に対するものであり、球面収差図においては、実線がd線、破線がC線、一点鎖線がg線に対するものであり、非点収差図においては、実線がサジタル像面に対する、破線がタンジェンシャル像面に対する収差を示す。
前記各表並びに収差図から、数値実施例2は、小型に構成されつつ、64度を超える広画角を達成し、各収差とも良好に補正された優れた性能を有することが分かる。
表5に、前記各数値実施例1、2の前記各条件式(A0)、(A1)、(A2)、(A3)、(A4)、(A5)対応値を示す。
前記各数値実施例1、2共、条件式(A0)、(A1)、(A2)、(A3)、(A4)、(A5)を満足していることが分かる。
次に、本発明撮像装置について説明する。
本発明撮像装置は、撮像レンズと該撮像レンズで形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子を備え、前記撮像レンズには前記した本発明に係る撮像レンズを適用することができる。
従って、本発明撮像装置にあっては、小型に構成することが出来、しかも、広画角で歪曲収差が良好な画像を取得することが出来る。
特に小型である点は、小型の画像取得機器への適用に適しており、例えば、携帯電話のカメラモジュール、PDA(Personal Digital Assistant)のカメラモジュール等に適している。
図5乃至図7に本発明撮像装置を携帯電話のカメラ部に適用した実施の形態を示す。
図5及び図6は携帯電話100の外観を示すものである。
携帯電話100は、表示部120と本体部130とが中央のヒンジ部で折り畳み可能に連結されて構成され、携行時には図5に示すように折り畳んだ状態とし、通話時等の使用時には図6に示すように表示部120と本体部130とを開いた状態とする。
表示部120の背面側の一側部に寄った位置には基地局との間で電波の送受信を行うためのアンテナ121が出し入れ自在に設けられ、また、表示部120の内側面には該内側面のほぼ全体を占める大きさの液晶表示パネル122が配置され、該液晶表示パネル122の上方にはスピーカ123が配置されている。さらに、この表示部120にはデジタルカメラ部の撮像ユニット110が配置されており、該撮像ユニット110の撮像レンズ110が表示部120の背面に形成された臨ませ孔124を介して外方に臨んでいる。なお、ここで撮像ユニットの用語は、撮像レンズ111と撮像素子112とによって構成されるものとして使用している。すなわち、撮像レンズ111と撮像素子112とは同時に表示部120内に設けられる必要があるが、デジタルカメラ部を構成するその他の部分、例えば、カメラ制御部や記録媒体等は本体部130に配置されても良いことを明確にするために用いたのが撮像ユニットなる概念である。なお、上記撮像素子112としては、例えば、CCDやCMOS等の光電変換素子を使用したものが適用可能である。また、撮像レンズ111としては、前記した本発明に係る撮像レンズを適用することができ、さらに、本明細書に示した実施形態以外の形態で実施する本発明撮像レンズを適用することができる。
さらにまた、表示部120の先端部には赤外通信部125が配置され、該赤外通信部125には、図示しないが、赤外線発光素子と赤外線受光素子を備えている。
本体部130の内側面には「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、電源キー等の操作キー131、131、・・・が設けられており、操作キー131、131、・・・が配置された部分の下方にはマイクロフォン132が配置されている。また、本体部130の側面にはメモリカードスロット133が設けられ、該メモリカードスロット133を介してメモリカード140を本体部130に挿脱することができるようになっている。
図7は携帯電話100の構成を示すブロック図である。
携帯電話100はCPU(Central Processing Unit)150を備え、該CPU150が携帯電話100の全体の動作を制御する。すなわち、CPU150はROM(Read Only Memory)151に記憶されている制御プログラムをRAM(Random Access Memory)152に展開し、バス153を介して携帯電話100の動作を制御する。
カメラ制御部160はズームレンズ111と撮像素子112から成る撮像ユニット110を制御して静止画及び動画等の画像の撮影を行うもので、得られた画像情報に関してJPEG、MPEG等への圧縮加工等を行った後、バス153に乗せる。バス153に乗せられた画像情報は、上記RAM152に一時的に保存され、必要に応じてメモリカードインターフェース141に出力され、メモリカードインターフェース141によってメモリカード140に保存されたり、或いは、表示制御部154を介して液晶表示パネル122に表示される。また、撮影時に同時にマイクロフォン132を通じて収録された音声情報も音声コーデック170を介して画像情報と共にRAM152へ一時的に保存されたり、メモリカード140へ保存され、また、液晶表示パネル122への画像表示と同時に音声コーデック170を介してスピーカ123から出力される。さらに、上記画像情報や音声情報は、必要に応じて、赤外線インターフェース155に出力され、該赤外線インターフェース155によって赤外線通信部125を介して外部に出力され、同じような赤外線通信部を備えた機器、例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)、PDA等の外部の情報機器へ伝達される。なお、RAM152やメモリカード140に保存されている画像情報に基づいて液晶表示パネル122に動画あるいは静止画を表示するときには、カメラ制御部160において、RAM152やメモリカード140に保存されているファイルのデコードや解凍を行った後の画像データがバス153を介して表示制御部154に送られる。
通信制御部180はアンテナ121を介して基地局との間で電波の送受信を行い、音声通話モードにおいては、受信した音声情報を処理した後音声コーデック170を介してスピーカ123に出力し、また、マイクロフォン132が集音した音声を音声コーデック170を介して受領して所定の処理を施した後送信する。
上記した撮像レンズ111は入射光軸方向の大きさを小型に構成することが出来るので、携帯電話100のように厚さに制約のある機器にも容易に搭載することが出来る。また、高画質の画像から多くの情報を取り込むことができ、携帯型情報機器である携帯電話の撮像レンズとして好適である。
なお、上記した実施の形態及び数値実施例において示した具体的な構造及び形状並びに数値は、本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…撮像レンズ、2…撮像レンズ、L1…第1レンズ、L2…第2レンズ、L3…第3レンズ、L4…赤外線カットフィルタ、S…開口絞り、100…携帯電話(撮像装置)、111…撮像レンズ、112…撮像素子
Claims (3)
- 固体撮像素子に像を形成する樹脂レンズ3枚と樹脂製赤外線カットフィルタ1枚とで構成される撮像レンズであって、
物体側から順に、物体側に凸の正レンズである第1レンズ、開口絞り、像側に凸の負レンズである第2レンズ、像側に凹の正レンズである第3レンズ、赤外線カットフィルタが配列され、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの各面が非球面で構成され、64度以上の画角を有し、以下の条件式(A0)〜(A3)を満足することを特徴とする撮像レンズ。
(A0)0.2<R1/R2<0.35
(A1)−1.2<R1/R5<−1.5
(A2)0.002<|D4/f2|<0.01
(A3)0.06f<Z0.50−Z0.35<0.08f
但し、
f:全系の焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R1:第1レンズの物体側面の近軸曲率半径
R2:第1レンズの像側面の近軸曲率半径
R5:第2レンズの像側面の近軸曲率半径
D4:第2レンズの厚み
Z0.50:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.50でのサグ量
Z0.35:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.35でのサグ量
とする。 - 以下の条件式(A4)及び(A5)を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
(A4)0.05<f/f3<0.1
(A5)0.97<D77/D73<1.03
但し、
f3:第3レンズの焦点距離
D73:第1レンズに入射される光線の画角を64度としたときの第3レンズの像側面の光線高を1.0としたときの光線高0.30でのレンズ厚
D77:第1レンズに入射される光線の画角を64度としたときの第3レンズの像側面の光線高を1.0としたときの光線高0.70でのレンズ厚
とする。 - 撮像レンズと、該撮像レンズで形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子を備えた撮像装置であって、
前記撮像レンズは、樹脂レンズ3枚と樹脂製赤外線カットフィルタ1枚とで構成され、
物体側から順に、物体側に凸の正レンズである第1レンズ、開口絞り、像側に凸の負レンズである第2レンズ、像側に凹の正レンズである第3レンズ、赤外線カットフィルタが配列され、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの各面が非球面で構成され、64度以上の画角を有し、以下の条件式(A0)〜(A3)を満足することを特徴とする撮像装置。
(A0)0.2<R1/R2<0.35
(A1)−1.2<R1/R5<−1.5
(A2)0.002<|D4/f2|<0.01
(A3)0.06f<Z0.50−Z0.35<0.08f
但し、
f:全系の焦点距離
f2:第2レンズの焦点距離
R1:第1レンズの物体側面の近軸曲率半径
R2:第1レンズの像側面の近軸曲率半径
R5:第2レンズの像側面の近軸曲率半径
D4:第2レンズの厚み
Z0.50:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.50でのサグ量
Z0.35:画角64度の時の第3レンズの像側面における最大光線高を像高1.0としたときの第3レンズの像側面の光線高0.35でのサグ量
とする。
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