JP2005258181A - 撮像レンズ及びカメラモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 高解像でありながら、使用環境の温度変化に安定であり、しかも安価で作りやすい固体撮像素子用の撮像レンズ及びカメラモジュールを提供する。
【解決手段】 物体側より順に、正のパワーを有する第1レンズL1と、メニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズL2と、正のパワーを有する第3レンズL3とが順に配列して構成され、fをレンズ全系の焦点距離、f1を第1レンズの焦点距離、f2を第2レンズの焦点距離、f3を第3レンズの焦点距離とするときに、以下の式(1)〜(3)の条件を満たす。
(1)0.5<f1/f<3.5
(2)0.3<|f2|/f<2.5
(3)0.3<f3/f<1.4
【選択図】 図1
【解決手段】 物体側より順に、正のパワーを有する第1レンズL1と、メニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズL2と、正のパワーを有する第3レンズL3とが順に配列して構成され、fをレンズ全系の焦点距離、f1を第1レンズの焦点距離、f2を第2レンズの焦点距離、f3を第3レンズの焦点距離とするときに、以下の式(1)〜(3)の条件を満たす。
(1)0.5<f1/f<3.5
(2)0.3<|f2|/f<2.5
(3)0.3<f3/f<1.4
【選択図】 図1
Description
本発明は、CCDやCMOSなどの固体撮像素子を備えた撮像装置に好適な撮像レンズ及びカメラモジュールに関する。
近年、マルチメディアの進展は目覚しく、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの固体撮像素子を備えた撮像装置、例えばデジタルスチルカメラや監視カメラ等が、小型軽量化が図られると供に急速に普及が進んでいる。こうした撮像装置に用いられる撮像レンズとして、小型化に有利な3枚構成の結像レンズ(トリプレット型レンズ)が広く用いられ、より高画質,高解像度化の対応、および低コスト化が求められている。
従来、3枚構成の結像レンズとして各種の提案がなされており、安価,小型軽量かつ高性能を目的に、3枚のレンズで構成され、しかも全てをプラスチック、またはその一部にガラスの球面レンズを採用したCCD用レンズが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の特許文献1のようにプラスチックを用いた撮像レンズでは、コスト低減に寄与できるが、形状精度がガラス製のレンズに比べて劣るため、高画質,高解像度化等に十分に対応できない。また、使用環境の温度変化によって屈折率やレンズ形状が変化するため、例えば車載用カメラ等に用いた場合に光学性能が不安定であるという課題がある。また、撮像レンズを搭載した撮像素子を基板に半田付する等の製造工程においてリフロー炉等を使用することができない等、コスト面での課題もあった。
一方、撮像レンズの形状精度及び使用環境の温度変化に対応するためにガラスを用いた場合には、非球面レンズの製造方法としてガラスモールド法が広く知られているが、サイクルタイムが長く掛かるためにコストが高くなってしまう課題がある。
そこで、本発明は、100万画素以上の解像度を有する撮像素子に対応できる高解像でありながら、使用環境の温度変化に安定であり、しかも低コストで作りやすい固体撮像素子用の撮像レンズ及びカメラモジュールを提供することを目的とする。
本発明の撮像レンズは、物体側より順に、正のパワーを有する第1レンズと、メニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズと、正のパワーを有する第3レンズとが配列して構成される3枚構成のレンズであって、fをレンズ全系の焦点距離、f1を第1レンズの焦点距離、f2を第2レンズの焦点距離、f3を第3レンズの焦点距離とするときに、
(1)0.5<f1/f<3.5
(2)0.3<|f2|/f<2.5
(3)0.3<f3/f<1.4
の条件を満たすことを特徴とする撮像レンズ。
(1)0.5<f1/f<3.5
(2)0.3<|f2|/f<2.5
(3)0.3<f3/f<1.4
の条件を満たすことを特徴とする撮像レンズ。
式(1)〜式(3)は、各レンズのパワーを制限する条件であり、上記構成によれば、式(1)を満足させると、第1レンズの非点収差とコマ収差を効果的に補正することができると供に、第1レンズを小型化することができる。また、式(2)を満足させると、第2レンズの有効径が確保できるとともに、色収差を適正に補正することができる。さらに、式(3)を満足させると、第3レンズの効果的な像面湾曲の補正ができるとともに、像面から射出瞳までの距離を大きく確保することができる。
また、本発明の撮像レンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正のパワーを有する第1レンズと、絞りと、結像側に凸面を向けたメニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズと、結像側に曲率の強い面を向けた正のパワーを有する第3レンズとが配列して構成され、第1レンズ又は第3レンズのうち少なくとも1面が非球面であって、ν2を第2レンズのアッベ数、ν3を第3レンズのアッベ数とするときに、
(4)ν2<50
(5)35<ν3
が成り立つことを特徴とする撮像レンズ。
(4)ν2<50
(5)35<ν3
が成り立つことを特徴とする撮像レンズ。
式(4)式及び式(5)は色収差補正に関する条件であり、上記構成によれば、第1レンズ又は第3レンズのうち少なくとも1面が非球面であって、式(4)及び式(5)の条件を同時に満たせば、色収差を適正に補正することができ、所望の結像性能が確保できる。また、絞りを第1レンズと第2レンズとの間に配置することにより、像面から射出瞳までの距離を大きく確保するとともに、第3レンズの大型化を防ぐことができる。
また、本発明の撮像レンズは、第3レンズの物体側の面が平面であることを特徴とする。
上記構成によれば、第3レンズの物体側の面が平面であることにより、レンズを成形する成形金型を容易に加工することができる。すなわち、成形金型のキャビティを構成する2つの型の合わせが不要であり、型偏心等によるレンズの光軸ズレの心配がない。
上記構成によれば、第3レンズの物体側の面が平面であることにより、レンズを成形する成形金型を容易に加工することができる。すなわち、成形金型のキャビティを構成する2つの型の合わせが不要であり、型偏心等によるレンズの光軸ズレの心配がない。
また、本発明の撮像レンズは、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正のパワーを有する第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズと、絞りと、結像側に曲率の強い面を向けた正のパワーを有する第3レンズとが配列して構成され、第1レンズ又は第3レンズのうち少なくとも1面が非球面であって、ν2を第2レンズのアッベ数、ν3を第3レンズのアッベ数とするときに、
(4)ν2<50
(5)35<ν3
が成り立つことを特徴とする撮像レンズ。
(4)ν2<50
(5)35<ν3
が成り立つことを特徴とする撮像レンズ。
式(4)式及び式(5)は色収差補正に関する条件であり、上記構成によれば、第1レンズ又は第3レンズのうち少なくとも1面が非球面であって、式(4)及び式(5)の条件を同時に満たせば、色収差を適正に補正することができ、所望の結像性能が確保できる。また、絞りを第2レンズと第3レンズとの間に配置することにより、像面から射出瞳までの距離を大きく確保するとともに、第3レンズの大型化を防ぐことができる。
また、本発明の撮像レンズは、少なくても第1レンズの結像側の面又は第3レンズの物体側の面のいずれか一方が平面であることを特徴とする。
上記構成によれば、第1レンズの結像側の面又は第3レンズの物体側の面の一方あるいは両方が平面であることにより、レンズを成形する成形金型をより容易に加工することができる。すなわち、成形金型のキャビティを構成する2つの型の合わせが不要であり、型偏心等によるレンズの光軸ズレの心配がない。
上記構成によれば、第1レンズの結像側の面又は第3レンズの物体側の面の一方あるいは両方が平面であることにより、レンズを成形する成形金型をより容易に加工することができる。すなわち、成形金型のキャビティを構成する2つの型の合わせが不要であり、型偏心等によるレンズの光軸ズレの心配がない。
また、本発明のカメラモジュールは、前記の撮像レンズを備えたことを特徴とする。
前記の撮像レンズを用いることにより、100万画素以上の解像度を有する撮像素子に対応できる高解像でありながら、使用環境の温度変化に安定であり、しかも低コストのカメラモジュールを得ることができる。
前記の撮像レンズを用いることにより、100万画素以上の解像度を有する撮像素子に対応できる高解像でありながら、使用環境の温度変化に安定であり、しかも低コストのカメラモジュールを得ることができる。
以下、本発明にかかる撮像レンズの実施形態を説明する。実施形態の撮像レンズは、例えば図1に示されるように、図中左側となる物体側から順に、正のパワーを有する第1レンズL1と、絞りR3と、メニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズL2と、正のパワーを有する第3レンズL3と、カバーガラスL4と、映像素子としてのCCD1とが配列して構成される。いわゆる3群3枚構成の結像レンズ(トリプレット型レンズ)である。この第1レンズL1〜第3レンズL3の6つのレンズ面のうち少なくとも1つの面が非球面で構成される。なお、符合1は、CCDの撮像面を示している。また、設計時にはカバーガラスL4を含む光学系全体として収差を補正する。
実施形態の撮像レンズは、良好な結像性能と十分なバックフォーカスを得るために、正のパワーを有する第1レンズL1とメニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズL2とを配置している。また、第3レンズL3を正のパワーを有することにより、良好なテレセントリック性を確保している。
このとき、以下の式(1)〜(3)の条件を満たすように、第1レンズ〜第3レンズのパワーを配分することにより、良好な結像性能と十分なバックフォーカス(像面から射出瞳までの距離)を得ることができる。
(1)0.5<f1/f<3.5
(2)0.3<|f2|/f<2.5
(3)0.3<f3/f<1.4
但し、fはレンズ全系の焦点距離、f1は第1レンズの焦点距離、f2は第2レンズの焦点距離、f3は第3レンズの焦点距離である。
(1)0.5<f1/f<3.5
(2)0.3<|f2|/f<2.5
(3)0.3<f3/f<1.4
但し、fはレンズ全系の焦点距離、f1は第1レンズの焦点距離、f2は第2レンズの焦点距離、f3は第3レンズの焦点距離である。
式(1)は、式(1)の下限を超えると(0.5以下になると)第1レンズのパワーが強くなり過ぎ、第1面の曲率半径が小さくなることにより、非点収差とコマ収差の補正が困難になる。また、式(1)の上限を超えると(3.5以上になると)、第1レンズのパワーが弱くなり、レンズを小型化することが困難になる。
式(2)は、式(2)の下限を超えると(0.3以下になると)第2レンズのパワーが強くなり過ぎ、曲率半径が小さくなることにより、有効径が確保できなくなる。また、式(2)の上限を超えると(2.5以上になると)第2レンズのパワーが弱くなりなり、色収差補正が困難になる。
式(3)は、式(3)の下限を超えると(0.3以下になると)第3のパワーが強くなり過ぎ、ペッツバール和が大きくなり、像面湾曲の補正が困難になる。また、式(3)の上限を超えると(1.4以上になると)第3レンズのパワーが弱くなり、レンズの全長が長くなると共に、射出瞳距離が近くなり、CCD1に入射する光束の角度が大きくなって受光感度が低下する。
なお、上記式(1)〜(3)に対応する下記の式(11)〜(13)の条件を満たせば、より良好な結像性能と十分なバックフォーカスを得ることができる。
(11)0.6<f1/f<3.0
(12)0.4<|f2|/f<2.5
(13)0.4<f3/f<1.2
(11)0.6<f1/f<3.0
(12)0.4<|f2|/f<2.5
(13)0.4<f3/f<1.2
また、上記式(1)〜(3)に対応する下記の式(21)〜(23)の条件を満たせば、さらに一層良好な結像性能とバックフォーカスを得ることができる。
(21)0.8<f1/f<2.5
(22)0.4<|f2|/f<2.0
(23)0.5<f3/f<1.0
(21)0.8<f1/f<2.5
(22)0.4<|f2|/f<2.0
(23)0.5<f3/f<1.0
さらに、第1レンズ又は第3レンズのうち少なくとも1面を非球面で構成し、以下の式(4),式(5)の色収差補正に関する条件を満たすことにより、適正な色収差の補正が可能となる。
(4)ν2<50
(5)35<ν3
但し、ν2は第2レンズのアッベ数、ν3は第3レンズのアッベ数である。
(4)ν2<50
(5)35<ν3
但し、ν2は第2レンズのアッベ数、ν3は第3レンズのアッベ数である。
式(4)及び式(5)の条件を同時に満たせば、色収差を適正に補正することができ、所望の結像性能が確保できる。また、式(4)、および式(5)の条件の内、少なくともどちらか一方の条件を満たさない場合は、色収差の補正が困難となる。
なお、上記式(4),式(5)に対応する下記の式(14),式(15)の条件を同時に満たせば、色収差をより適正に補正することができる。
(14)ν2<40
(15)40<ν3
(14)ν2<40
(15)40<ν3
以下、この発明にかかわる撮像レンズの実施例を説明する。ここでは実施例を2例挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでない。
なお、各実施例において、fはレンズ全系の焦点距離、f1は第1レンズの焦点距離、f2は第2レンズの焦点距離、f3は第3レンズの焦点距離、Rは各レンズ面の曲率半径、Dはレンズ厚または空気間隔(以降、間隔と表示する)、Ndは屈折率、Vdはアッベ数を示す。また、面番号は物体側から順に数えられた各レンズ等に対応する面番号を示す。
また、各実施例で使用される非球面は次の式で与えられる。
図1は撮像レンズの一実施形態を示す概略構成図であり、撮像レンズの具体的な数値構成は表1,表2に示す。なお、表1はレンズデータを示し、表2は非球面データを示す。図2は撮像レンズの諸収差を示し、図2(a)はd線(587.56nm)、g線(435.4nm)、C線(656.27nm)の波長における球面収差によって示される色収差、図2(b)は比点収差を示し、符合Sは球欠的像面に対する収差、符合Tは子午的像面に対する収差を表す。図2(c)は歪曲収差を示している。なお、歪曲収差量を示す横軸の単位はパーセント(%)、他の収差量を示す横軸の単位はmmである。
図1において、撮像レンズは図中左側となる物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正のパワーを有する第1レンズL1と、絞りSと、結像側に凸面を向けたメニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズL2と、結像側に曲率の強い面を向けた正のパワーを有する第3レンズL3と、カバーガラスL4と、映像素子としてのCCD1(図は、CCDの撮像面を示している)とが配列して構成される。いわゆる3群3枚構成の結像レンズ(トリプレット型レンズ)である。この第1レンズL1〜第3レンズL3の6つのレンズ面のうち面R1および面R7が非球面で構成される。なお、設計時にはカバーガラスL4を含む光学系全体として収差を補正する。
このように構成された撮像レンズとカバーガラスL4及びCCD1とでカメラモジュール10が構成される。さらに、カメラモジュール10に図示しない鏡筒やハウジング及び電子部品等を構成することにより、例えばデジタルスチルカメラなどの小型カメラとなる。
図3(a)に示すように、レンズ成形体としての成形金型200は、閉じられたときにキャビティを構成する第2のレンズ成形体としての下型201と第1のレンズ成形体としての上型202との2つの型で構成され、下型201および上型202のキャビティを構成する面には、レンズの屈折表面を形成する複数の凸面203および凹面204を有する多数固取り成型金型である。下型201と上型202とを合わせたときのキャビティは、図3(c)のキャビティの形状が転写された成形物20の平面図に示すように、凸部31〜33がマトリクス状に配列された形状を有する。
図3(c)において、上型202により転写された凸面は、球面あるいは非球面の形状や外径(曲率)が異なる。例えば二点鎖線で示す範囲の成形物20の凸部31に第1レンズL1の非球面形状、二点鎖線で示す範囲の凸部32に第2レンズL2の球面形状、二点鎖線で示す範囲の凸部33に第3レンズL3の非球面形状が各々転写された形状に形成されている。同様に、成形物20のもう一方の面(裏面)には、図3(d)の成形物の断面図に示すように、凸部31に対応する第1レンズL1および凸部32に対応する第2レンズL2のもう一方の球面形状が下型201により転写された凹面形状に形成されている。なお、凸部33に対応する第3レンズL3のもう一方の面は、下型201の平板の平面(表面)で形成されている。こうしたレンズの屈折表面を形成する凹面および凸面は、上型202及び下型201のキャビティ面に直接形成する、あるいは入れ子によって構成することができる。
以下、成形工程について説明する。図3(a)に示すように、金型201,202を開き、キャビティに溶融した光学ガラス素材205を投入する。光学ガラス素材205としては、屈折率とアッベ数を考慮して選択される。
次に、図3(b)に示すように、下型201と上型202とを閉じて光学ガラス素材205をキャビティ内に展延させ、この状態で光学ガラス素材205を冷却して固める。
キャビティの形状が転写された成形物20は、図3(c)に示すように、第1レンズL1〜第3レンズL3に対応する3種類の凸部31〜33がマトリクス状に配列され、各レンズ間が平板部21で接続されたレンズ成形物である。
そして、図3(d)に示すように、下型201,上型202を開いて成形した成形物20を取り出す。そして、図示しないダイシング装置のダイシングブレードで各レンズ間の平板部21を切断(ダイシング)して、各レンズに分離させる。これにより、図3(e)に示すように、3種類の異なる設計のレンズ31a,32a,33aを一度の成型で形成することができる。
図3(c)に示すように、成形物20の各レンズ間の平板部21に、各レンズに分離させるアライメントマーク22を金型からの転写で設けることができる。アライメントマーク22は、マトリクス状に配列された全ての凸部間に、外形の幾何学中心が凸部(レンズ)の光軸と一致するように分割する直線で設けられている。アライメントマーク22が成形物20に設けられることによって、図示しないダイシング装置(ダイシングブレード)等で自動的に各レンズを正確に切り出すことができる。
アライメントマーク22を転写する金型としては、下型201と上型202のいずれでも良い。また、転写する各アライメントマーク22は、例えば直線の場合で示したが部分線で構成しても良い、さらにアライメントマーク22の断面形状は例えば突起状、あるいは溝状の形状等を用いることができる。
また、図4に示すように、ダイシングのときのチッピングを防止するために、下型201にダイシングブレード(図示せず)の幅よりやや幅広のV字状溝23を転写できるような突起を設けることが好ましい。ダイシングブレードが成形物20のテーパー状になっているV字状溝23の中に進入して切断することにより、切断面(アライメントマーク22に沿った断面)に欠けが生じ難く、不良品の発生を抑制し、歩留まりを向上させることができる。なお、V字状溝23を設けた場合は、V字状溝23をアライメントマークとして用いることにより、アライメントマーク22を設けないことであっても良い。
また、必要に応じて成形物20を各レンズに分離させた後に、分離された各レンズの外周面を、例えば円形等の所望の形状及び外径寸法に研削することができる。
本実施形態によれば、固体撮像素子(CCD1)を用いたカメラモジュール10に最適な、高性能で熱的に安定であり、かつ低コストで作りやすい撮像レンズ、及び固体撮像素子(CCD1)を用いたカメラモジュール10を得ることが出来る。また、平板の表面に多数個取りレンズ成型物を一体成形し、これらの凸部毎に切断することにより、複数種類の複数個のレンズを効率良くまとめて成形することができるため、低コストで製造することができる。また、ガラスで成形することにより、使用環境の温度変化に安定な撮像レンズを得ることができる。
図5は撮像レンズの一実施形態を示す概略構成図であり、撮像レンズの具体的な数値構成を表4,表5に示す。なお、表4にはレンズデータを示し、表5には非球面データを示す。図6は撮像レンズの諸収差を示す。なお、図6(a)〜(c)の表示項目は、実施例1における図2と同様であり、説明は省略する。また、実施例2は実施例1と撮像レンズの数値構成以外は同様であり、これを省略する。
図5において、撮像レンズは図中左側となる物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正のパワーを有する第1レンズL1と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズL2と、絞りSと、結像側に曲率の強い面を向けた正のパワーを有する第3レンズL3と、カバーガラスL4とが配列して構成される。第1レンズL1〜第3レンズL3の6つのレンズ面のうち面R1および面R7が非球面で構成され、第1レンズL1の結像側の面R2と第3レンズL3の物体側の面R6が平面で構成されている。
この撮像レンズの製造方法も実施例1と同様であり、これを省略する。
1…CCD、10…カメラモジュール、L1…撮像レンズを構成する第1レンズ、L2…撮像レンズを構成する第2レンズ、L3…撮像レンズを構成する第3レンズ、L4…カバーガラス、S…絞り、20…成形物、21…平板部、22…アライメントマーク、23…V字状溝、200…レンズ成形体としての成形金型、201…第2のレンズ成形体としての下型、202…第1のレンズ成形体としての上型、205…光学ガラス素材。
Claims (6)
- 物体側より順に、正のパワーを有する第1レンズと、メニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズと、正のパワーを有する第3レンズとが配列して構成される3枚構成のレンズであって、
fをレンズ全系の焦点距離、f1を第1レンズの焦点距離、f2を第2レンズの焦点距離、f3を第3レンズの焦点距離とするときに、
(1)0.5<f1/f<3.5
(2)0.3<|f2|/f<2.5
(3)0.3<f3/f<1.4
の条件を満たすことを特徴とする撮像レンズ。 - 請求項1に記載の撮像レンズにおいて、
物体側より順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正のパワーを有する第1レンズと、絞りと、結像側に凸面を向けたメニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズと、結像側に曲率の強い面を向けた正のパワーを有する第3レンズとが配列して構成され、
第1レンズ又は第3レンズのうち少なくとも1面が非球面であり、
ν2を第2レンズのアッベ数、ν3を第3レンズのアッベ数とするときに、
(4)ν2<50
(5)35<ν3
が成り立つことを特徴とする撮像レンズ。 - 請求項2に記載の撮像レンズにおいて、
第3レンズの物体側の面が平面であることを特徴とする撮像レンズ。 - 請求項1に記載の撮像レンズにおいて、
物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で正のパワーを有する第1レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状で負のパワーを有する第2レンズと、絞りと、結像側に曲率の強い面を向けた正のパワーを有する第3レンズとが配列して構成され、第1レンズ又は第3レンズのうち少なくとも1面が非球面であり、
ν2を第2レンズのアッベ数、ν3を第3レンズのアッベ数とするときに、
(4)ν2<50
(5)35<ν3
が成り立つことを特徴とする撮像レンズ。 - 請求項4に記載の撮像レンズにおいて、
第1レンズの結像側の面又は第3レンズの物体側の面が平面であることを特徴とする撮像レンズ。 - 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の撮像レンズを備えたカメラモジュール。
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