JP2009098488A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 潤滑剤供給手段から像保持部材の表面に供給された潤滑剤を均し部材によって像保持部材の表面に適切に塗布させて、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにする。
【解決手段】 トナー像を転写させた後の像保持部材の表面に残留する残留物をクリーニング装置20により除去した後、この像保持部材の表面に潤滑剤供給手段30により潤滑剤粒子32aを供給し、この像保持部材の表面に均し部材40の端部を圧接させて潤滑剤粒子を像保持部材の表面に塗布させる画像形成装置において、上記の均し部材の端部を、像保持部材が上方から下方に移動する位置においてその移動方向と同方向に向けて像保持部材の表面に当接させると共に、像保持部材の表面に当接する位置における均し部材の端部の接線が水平方向よりも上方に傾斜するようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に係り、特に、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させる位置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置に、像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤粒子を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子を像保持部材の表面に塗布させる均し部材が設けられた画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子が均し部材により像保持部材の表面に適切に膜状に塗布させて、長期にわたって安定した画像形成が行えるようにした点に特徴を有するものである。
複写機,プリンタ,ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置においては、トナー像を保持して移動する像保持部材、例えば、トナー像が形成される感光体や、感光体に形成されたトナー像が転写される中間転写体において、このような像保持部材からトナー像を記録媒体や中間転写体等の被転写部材に転写させた後、この像保持部材の表面にクリーニングブレード等のクリーニング部材を圧接させて、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去することが行われている。
ここで、上記のようにトナー像を転写させた後における像保持部材の表面にクリーニング部材を圧接させて、この像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する作業を長く続けると、クリーニング部材が摩耗してクリーニング性能が低下したり、また像保持部材の表面が摩耗して、像保持部材の寿命が短くなったりする等の問題があった。
このため、従来においては、トナー像を記録媒体等に転写させた像保持部材の表面に潤滑剤供給手段から金属石鹸等の潤滑剤を供給し、この潤滑剤により像保持部材の表面とクリーニング部材との間の摩擦抵抗を低減させると共に、像保持部材の表面の離型性を高め、像保持部材の表面に形成されたトナー像を上記の被転写部材に適切に転写させるようにすることが行われている。
そして、従来においては、上記のようにトナー像を被転写部材に転写させた像保持部材の表面に潤滑剤供給手段から潤滑剤を供給するにあたり、特許文献1に示されるように、固形潤滑剤からブラシロールによって潤滑剤粒子を掻き取り、トナー像を転写させた後の像保持部材の表面にこのブラシロールを接触させて、掻き取った潤滑剤粒子を像保持部材の表面に供給した後、像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子をクリーニング部材により押圧させて、像保持部材の表面に潤滑剤粒子を膜状に塗布するようにしたものが提案されている。
しかし、このようにクリーニング部材によって像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する前に、像保持部材の表面にブラシロールを接触させて潤滑剤を付与するようにした場合、このブラシロールに像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物が付着して次第に蓄積し、これによりブラシロールにおける固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取る能力が次第に低下し、像保持部材の表面に潤滑剤粒子を適切に付与することができなくなるという問題があった。
また、従来においては、上記のように像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物がブラシロールに付着するのを抑制するため、特許文献2,3に示されるように、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物をクリーニング部材によって除去した後、上記のブラシロールを接触させて像保持部材の表面に潤滑剤粒子を供給し、その後、上方に向けて傾斜させて設けた板状の弾性体からなる均し部材の端部を、像保持部材の移動方向と同方向に向けて像保持部材の表面に圧接させ、像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子をこの均し部材により押圧させて、像保持部材の表面に潤滑剤粒子を膜状に塗布させるようにしたものが提案されている。
ここで、このように上方に向けて傾斜させて設けた均し部材の端部を像保持部材の移動方向と同方向に向けて圧接させて、潤滑剤粒子を像保持部材の表面に塗布させる場合において、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力が弱いと、像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子が十分に被膜化されず、特に粒径の大きな潤滑剤粒子の場合には、潤滑剤粒子が粒子の状態で均し部材の端部を通過するようになる。
そして、このように潤滑剤粒子の状態で均し部材の端部を通過すると、この潤滑剤粒子が像保持部材の表面に接触する帯電ローラ等に付着して、像保持部材の表面を適切に帯電させることができなくなったり、この潤滑剤粒子が現像装置内に混入してトナーの帯電不良が生じたりし、形成される画像に様々な不良が発生するという問題がある。
一方、像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子が十分に被膜化されるように、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力を強くした場合、上記の均し部材が次第に変形して永久ひずみが大きくなり、像保持部材の表面に対する均し部材の端部の圧接力を維持させることが困難になる等の問題があった。
さらに、上記のように均し部材を上方に向けて傾斜させて設けた場合、この均し部材の端部を通過せずに残った潤滑剤粒子の多くは、像保持部材の表面から離脱されて、この均し部材に沿って廃棄されるようになり、潤滑剤粒子の無駄が多くなると共に、均し部材の端部と像保持部材の表面との間に滞留する潤滑剤粒子の量が少なくなり、像保持部材の表面に供給される潤滑剤粒子の量が変動した場合に、潤滑剤粒子を像保持部材の表面に安定して塗布させることが困難になる等の問題があった。
特開2003−57996号公報 特開2006−251751号公報 特開2006−259450号公報
本発明は、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させる位置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置に、像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤粒子を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子を像保持部材の表面に塗布させる均し部材が設けられた画像形成装置における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、本発明においては、上記のように均し部材の端部を像保持部材の移動方向と同方向に向けて像保持部材の表面に圧接させ、像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子をこの均し部材によって像保持部材の表面に塗布させるにあたり、潤滑剤粒子の無駄を少なくすると共に、上記の均し部材によって潤滑剤粒子が像保持部材の表面に長期にわたって膜状に適切に塗布されて、良好な画像形成が長期にわたって安定して行えるようにすることを課題とするものである。
本発明においては、上記のような課題を解決するため、トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させる位置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置に、像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤粒子を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の均し部材の端部を、上記の像保持部材が上方から下方に移動する位置においてその移動方向と同方向に向けて像保持部材の表面に当接させると共に、像保持部材の表面に当接する位置における均し部材の端部の接線が水平方向よりも上方に傾斜するようにした。
そして、本発明の画像形成装置においては、上記の潤滑剤供給手段に、繊維太さが5〜15μmの範囲のブラシで構成されたブラシ部材を用い、このブラシ部材を固形潤滑剤に押圧させて固形潤滑剤から潤滑剤粒子を掻き取り、この潤滑剤粒子を像保持部材の表面に供給させるようにすることが好ましく、また上記のブラシ部材を固形潤滑剤に押圧させる押圧力を2〜6N/mの範囲にすることが好ましい。
本発明の画像形成装置においては、像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で、上記の潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤粒子を供給するようにしたため、像保持部材の表面に残留しているトナー等の残留物がクリーニング装置により除去されて潤滑剤供給手段に付着するのが防止され、この潤滑剤供給手段によって像保持部材の表面に潤滑剤粒子が適切に供給されるようになる。
また、本発明の画像形成装置においては、上記のように潤滑剤供給手段によって潤滑剤粒子が供給された像保持部材の表面に均し部材の端部を圧接させて、潤滑剤粒子を像保持部材の表面に塗布させるにあたり、均し部材の端部を、上記の像保持部材が上方から下方に移動する位置において、その移動方向と同方向に向けて像保持部材の表面に当接させると共に、像保持部材の表面に当接する位置における均し部材の端部の接線が水平方向よりも上方に傾斜するようにした。
このため、均し部材の端部を通過せずに残った潤滑剤粒子は、水平方向よりも上方に傾斜した均し部材と像保持部材の表面との間の楔状になった空間部分に滞留するようになり、無駄に廃棄される潤滑剤粒子の量が減少すると共に、像保持部材の表面に供給される潤滑剤粒子の量が変動した場合にも、上記の空間部分に滞留する潤滑剤粒子が均し部材によって像保持部材の表面に安定して塗布されるようになり、良好な画像形成が安定して行えるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段に、繊維太さが5〜15μmの範囲になった細いブラシで構成されたブラシ部材を用い、このブラシ部材を固形潤滑剤に押圧させて固形潤滑剤から潤滑剤粒子を掻き取るようにすると、このブラシ部材によって固形潤滑剤から掻き取られる潤滑剤粒子の粒径が小さくなり、さらに上記のブラシ部材を固形潤滑剤に押圧させる押圧力を2〜6N/mの範囲にすると、固形潤滑剤からこのブラシ部材によって粒径が小さくて均一になった潤滑剤粒子が掻き取られて、像保持部材の表面に供給されるようになる。
そして、このように像保持部材の表面に粒径が小さくなった潤滑剤粒子が供給されると、像保持部材の表面に圧接させる均し部材の端部の圧接力を弱くしても、上記の潤滑剤粒子がこの均し部材により像保持部材の表面に適切に膜状になって塗布されるようになると共に、均し部材が永久変形するのも防止され、良好な画像形成が長期にわたって安定して行えるようになる。
次に、この発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態に係る画像形成装置においては、黄色,マゼンタ色,シアン色,黒色の異なった色彩のトナーを収容させた4つの現像装置11に対応させて、像保持部材となる4つの感光体ドラム10を設けている。
ここで、この画像形成装置において、フルカラーの画像形成を行うにあたっては、上記の各感光体ドラム10を回転させて、各感光体ドラム10の表面をそれぞれ帯電ローラからなる帯電装置12によって帯電させ、このように帯電された各感光体ドラム10に対して、それぞれ露光装置13により画像データに従った露光を行って、各感光体ドラム10の表面にそれぞれ静電潜像を形成する。
そして、このように静電潜像が形成された各感光体ドラム10に対して対応する各現像装置11からそれぞれ所定の色彩のトナーを各感光体ドラム10の静電潜像に供給して現像を行い、各感光体ドラム10の表面にそれぞれの色彩のトナー像を形成する。
次いで、上記の各感光体ドラム10に形成されたそれぞれの色彩のトナー像を、ローラ14に架け渡されて駆動される無端ベルト状になった中間転写体15にそれぞれローラ状になった一次転写装置16により順々に一次転写させて、この中間転写体15の上にフルカラーのトナー像を形成する。
そして、転写後の各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物をそれぞれ第1クリーニング装置20に導き、この第1クリーニング装置20に設けられたクリーニングブレート21を感光体ドラム10の表面に圧接させて、各感光体ドラム10の表面からそれぞれトナー等の残留物を除去させる。
次いで、このようにトナー等の残留物が除去された各感光体ドラム10の表面にそれぞれ潤滑剤供給手段30により潤滑剤を供給し、このように潤滑剤が供給された各感光体ドラム10の表面にそれぞれ均し部材40の端部を圧接させて、各感光体ドラム10の表面に供給された潤滑剤を各感光体ドラム10の表面に均一に塗布させる。
一方、上記のように中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像を、この中間転写体15によりローラ状になった二次転写装置17と対向する位置に導くと共に、この画像形成装置の下部に収容されたシート状の記録媒体Sを、送りローラ18により中間転写体15と二次転写装置17との間に導き、上記の二次転写装置17により中間転写体15の上に形成されたフルカラーのトナー像をこの記録媒体Sに二次転写させる。
その後は、このようにフルカラーのトナー像が転写された記録媒体Sを定着装置19に導いて、転写されたフルカラーのトナー像を記録媒体Sに定着させた後、このようにフルカラーのトナー像が定着された記録媒体Sを排紙させる。
また、記録媒体Sに転写されずに上記の中間転写体15に残ったトナー等の残留物を第2クリーニング装置50に導き、この第2クリーニング装置50に設けられたクリーニングブレード51を中間転写体15の表面に圧接させて、中間転写体15に残ったトナー等の残留物を中間転写体15から除去させる。
ここで、前記のように転写後における感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物を第1クリーニング装置20によって除去した後、この感光体ドラム10の表面に潤滑剤供給手段30によって潤滑剤粒子を供給するにあたり、この実施形態においては、図2に示すように、感光体ドラム10の表面に接触して回転するローラ状のブラシ部材31に、固形潤滑剤32をバネからなる押圧部材33により押圧させ、このブラシ部材31により固形潤滑剤32から掻き取った潤滑剤粒子を上記の感光体ドラム10の表面に供給するようにしている。
ここで、上記の潤滑剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム等の脂肪酸金属塩を用いることができる。
また、上記のブラシ部材31のブラシとしては、例えば、ナイロン,レーヨン,アクリル等の合成繊維や、金属繊維で構成された導電性又は絶縁性のブラシを用いることができる。
ここで、このブラシ部材31として、上記のように繊維太さが5〜15μmの範囲のブラシで構成されたものを用いると共に、このブラシ部材31を上記の固形潤滑剤32に押圧させる押圧力を2〜6N/mの範囲にすると、このブラシ部材31によって固形潤滑剤32から潤滑剤粒子を掻き取った場合に、粒径が小さくて均一な潤滑剤粒子が掻き取られて、感光体ドラム10の表面に供給されるようになる。
そして、上記のように潤滑剤粒子が供給されて感光体ドラム10が上方から下方に移動する位置において、この感光体ドラム10の表面に均し部材40の端部を圧接させて、潤滑剤粒子を感光体ドラム10の表面に膜状に塗布させるようにしている。
ここで、この実施形態においては、図2及び図3に示すように、板状の弾性体からなる均し部材40を保持部材41に保持させ、この均し部材40の端部を感光体ドラム10の移動方向と同方向に向けて感光体ドラム10の表面に圧接させると共に、このように感光体ドラム10の表面に圧接させた均し部材40の端部の接線L1が水平線L0よりも上方に傾斜するようにしている。
このようにすると、図3に示すように、感光体ドラム10の表面に塗布されずに残った潤滑剤粒子32aが均し部材40に沿って排出されるのが防止されて、潤滑剤粒子32aが均し部材40の端部と感光体ドラム10の表面とによって形成される楔状の空間部に滞留されるようになり、無駄に廃棄される潤滑剤粒子32aの量が減少する。また、ブラシ部材31から感光体ドラム10の表面に供給される潤滑剤粒子32aの量が変動した場合にも、上記の楔状の空間部に滞留された潤滑剤粒子32aが一定した状態で均し部材40の端部を通過して、感光体ドラム10の表面に適切に塗布されるようになり、良好な画像形成が安定して行えるようになる。
なお、この実施形態の画像形成装置においては、固形潤滑剤32から掻き取った潤滑剤粒子を感光体ドラム10の表面に供給する潤滑剤供給手段30に、ローラ状のブラシ部材31を用いるようにしたが、上記のブラシ部材31に代えて、ウレタンゴムやシリコンゴム等で構成されたソリッドタイプ又は発泡タイプのローラ部材(図示せず)を用いることも可能である。
また、この実施形態の画像形成装置においては、転写後の各感光体ドラム10の表面に残留しているトナー等の残留物を除去する上記の第1クリーニング装置20よりも感光体ドラム10の移動方向下流側において、感光体ドラム10の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段30と均し部材40とを設けるようにしたが、図示していないが、転写後の中間転写体15に残ったトナー等の残留物を除去する第2クリーニング装置30よりも中間転写体15の移動方向下流側において、上記のような潤滑剤供給手段と均し部材とを設けることも可能である。
次に、市販の複写機(コニカミノルタ社製:Bizhub C450)を改造し、転写後の各感光体ドラムの表面に残留しているトナー等の残留物を除去する第1クリーニング装置よりも感光体ドラムの移動方向下流側に、上記のような潤滑剤供給手段を設けると共に、この潤滑剤供給手段よりも感光体ドラムの移動方向下流側に均し部材を設けるようにした。
そして、上記の均し部材としては、厚みが2mmの板状になったポリウレタンゴム製のものを用い、この均し部材の端部を感光体ドラムの表面に圧接させるにあたり、感光体ドラムの表面に圧接させた均し部材の端部の接線と水平線とがなす角度θを、下記の表1に示すように、実施例1〜3においては+30°、実施例4〜9においては+10°、比較例1,2においては−10°にした。なお、上記の角度θについては、感光体ドラムの表面に圧接させた均し部材の端部の接線が、水平線よりも上方に傾斜している場合を(+)、水平線よりも下方に傾斜している場合を(−)で示した。
また、上記の潤滑剤供給手段においては、固形潤滑剤として、ステアリン酸亜鉛からなる潤滑剤を所定の形状に成形したもの用いた。
一方、ブラシ部材としては、厚みが0.5mmの基布に繊維長が2.5mmになった絶縁性のナイロン製のブラシを設けたものを、直径が6mmの金属ローラの外周に取り付けるようにした。
そして、上記のブラシ部材としては、基布に設けるブラシの繊維太さが11μmで繊維密度が80万本/inch2になったブラシ部材A1と、繊維太さが15μmで繊維密度が40万本/inch2になったブラシ部材A2と、繊維太さが30μmで繊維密度が10万本/inch2になったブラシ部材A3を用いるようにした。
そして、上記の各ブラシ部材A1〜A3を上記の固形潤滑剤に押圧させ、この固形潤滑剤から潤滑剤粒子を掻き取って感光体ドラムの表面に供給するにあたり、下記の表1に示すように、実施例1,4では繊維太さが11μmのブラシ部材A1を固形潤滑剤に2N/mの押圧力で、実施例2,5では繊維太さが15μmのブラシ部材A2を固形潤滑剤に4N/mの押圧力で、実施例3,6では繊維太さが15μmのブラシ部材A2を固形潤滑剤に6N/mの押圧力で、実施例7では繊維太さが30μmのブラシ部材A3を固形潤滑剤に4N/mの押圧力で、実施例8では繊維太さが15μmのブラシ部材A2を固形潤滑剤に1N/mの押圧力で、実施例9では繊維太さが15μmのブラシ部材A2を固形潤滑剤に8N/mの押圧力で、比較例1では繊維太さが30μmのブラシ部材A3を固形潤滑剤に8N/mの押圧力で、比較例2では繊維太さが15μmのブラシ部材A2を固形潤滑剤に4N/mの押圧力で押圧させた。
そして、上記の実施例1〜9及び比較例1,2の各画像形成装置を用いて耐刷試験を行い、形成された画像における縦スジ状の濃度ムラと中抜けの評価を行い、その結果を下記の表1に合わせて示した。
ここで、縦スジからなる濃度ムラについては、温度10℃、湿度15%RHの環境条件で、面積率がそれぞれ5%になった各色彩の文字画像(合計面積率20%)を4枚間欠で10万枚プリントした後、ハーフトーン画像をプリントし、プリントされたハーフトーン画像における縦スジ状の濃度ムラを調べた。
また、中抜けについては、温度30℃、湿度85%RHの環境条件で、面積率がそれぞれ5%になった各色彩の文字画像(合計面積率20%)を4枚間欠で10万枚プリントした後、シアンとマゼンタのトナーを用いて3dot(幅が約70μm)のブルーのライン画像をプリントし、ライン画像における中抜けを調べた。
そして、上記の濃度ムラ及び中抜けの評価については、全く問題ないレベルを◎、僅かに確認できるが実用上問題にならないレベルを○、画像上確認することができて少し問題になるレベルを△、画像上はっきり確認できて実用に適していないレベルを×で示した。
Figure 2009098488
この結果、感光体ドラムの表面に圧接させた均し部材の端部の接線と水平線となす角度θが(−)で、感光体ドラムの表面に圧接させた均し部材の端部の接線が水平線よりも下方に傾斜している比較例1,2のものにおいて、繊維太さが30μmと太いブラシ部材A3を固形潤滑剤に8N/mの強い押圧力で押圧させた比較例1のものにおいては、粒径の大きな潤滑剤粒子が感光体ドラムの表面に供給されるようになり、縦スジ状の濃度ムラが多く発生した。また、繊維太さが15μmのブラシ部材A2を固形潤滑剤に4N/mの押圧力で押圧させた比較例2のものにおいては、均し部材の端部の接線が水平線よりも下方に傾斜しているため、均し部材の端部と感光体ドラムの表面に滞留する潤滑剤粒子の量が減少し、中抜けが多く発生した。
これに対して、感光体ドラムの表面に圧接させた均し部材の端部の接線と水平線となす角度θが(+)で、感光体ドラムの表面に圧接させた均し部材の端部の接線が水平線よりも上方に傾斜している実施例1〜9のものにおいては、均し部材の端部と感光体ドラムの表面とによって形成される楔状の空間部に潤滑剤粒子が適切に滞留されるようになり、縦スジ状の濃度ムラや中抜けの発生が少なくなっていた。
また、実施例1〜9の各画像形成装置を比較した場合、繊維太さが5〜15μmの範囲のブラシで構成されたブラシ部材A1,A2を用いると共に、このブラシ部材を固形潤滑剤に押圧させる押圧力を2〜6N/mの範囲にした実施例1〜6のものは、繊維太さが30μmの太いブラシで構成されたブラシ部材A3を用いた実施例7のものや、繊維太さが15μmのブラシで構成されたブラシ部材A2を固形潤滑剤に8N/mの強い押圧力で押圧させた実施例9のものに比べて、縦スジ状の濃度ムラの発生が抑制されていた。また、繊維太さが15μmのブラシで構成されたブラシ部材A2を固形潤滑剤に1N/mの弱い押圧力で押圧させた実施例8のものと比べると、中抜けの発生が少なくなっていた。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、感光体ドラムからトナー像を転写させる位置よりも感光体ドラムの移動方向下流側の位置に、感光体ドラムの表面に残留する残留物を除去する第1クリーニング装置と、感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段と、感光体ドラムの表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とを設けた状態を示した概略説明図である。 同実施形態の画像形成装置において、感光体ドラムの表面に均し部材の端部を圧接させた状態を示した部分拡大説明図である。
符号の説明
10 感光体ドラム(像保持部材)
11 現像装置
12 帯電装置
13 露光装置
14 ローラ
15 中間転写体
16 一次転写装置
17 二次転写装置
18 送りローラ
19 定着装置
20 第1クリーニング装置
21 クリーニングブレート
30 潤滑剤供給手段
31 ブラシ部材
32 固形潤滑剤
32a 潤滑剤粒子
33 押圧部材
40 均し部材
41 支持部材
50 第2クリーニング装置
51 クリーニングブレード
S 記録媒体
0 水平線
1 感光体ドラムの表面に圧接させた均し部材の端部の接線
θ 感光体ドラムの表面に圧接させた均し部材の端部の接線と水平線との間の角度

Claims (3)

  1. トナー像を保持して移動する像保持部材からトナー像を転写させる位置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置に、像保持部材の表面に残留する残留物を除去するクリーニング装置と、このクリーニング装置よりも像保持部材の移動方向下流側の位置で上記の像保持部材の表面に潤滑剤粒子を供給する潤滑剤供給手段と、像保持部材の表面に端部を圧接させて像保持部材の表面に供給された潤滑剤粒子を像保持部材の表面に塗布させる均し部材とが設けられた画像形成装置において、上記の均し部材の端部を、上記の像保持部材が上方から下方に移動する位置においてその移動方向と同方向に向けて像保持部材の表面に当接させると共に、像保持部材の表面に当接する位置における均し部材の端部の接線を水平方向よりも上方に傾斜させたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、上記の潤滑剤供給手段に、繊維太さが5〜15μmの範囲のブラシで構成されたブラシ部材を用い、このブラシ部材を固形潤滑剤に押圧させて固形潤滑剤から潤滑剤粒子を掻き取り、この潤滑剤粒子を像保持部材の表面に供給することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、上記のブラシ部材を固形潤滑剤に押圧させる押圧力を2〜6N/mの範囲にしたことを特徴とする画像形成装置。
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