JP2009098402A - 定着装置、画像形成装置、及び、フレーム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2つのローラ部材の両端軸部21a、31aにそれぞれ設置される軸受43、44と、軸受43、44が保持される穴部41a、42aを有するとともに2つのローラ部材を軸受43、44を介して回転自在に支持するフレーム41、42と、を備える。フレーム41、42の穴部41a、42aは、2つのローラ部材が対向する側で軸受43、44が穴部41a、42aに当接しないように形成された非当接部41a2、42a2と、2つのローラ部材が対向する側の反対側で軸受43、44が穴部41a、42aに当接するように形成された当接部41a1、42a1と、を具備する。
【選択図】図4
Description
図1〜図5にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2及び図3に示すように、定着装置20は、定着ローラ21(ローラ部材)、加圧ローラ31(ローラ部材)、フレーム41、42、軸受43、44、スプリング50、温度センサ40、ガイド板35、分離板38、等で構成される。
また、定着ローラ21の弾性層23としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料が用いられる。
また、定着ローラ21の離型層24としては、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等を用いることができる。定着ローラ21の表層に離型層24を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されることになる。
そして、加圧ローラ31は、加圧手段としてのスプリング50の付勢力によって定着ローラ21に圧接する。こうして、2つのローラ部材(加圧ローラ31と定着ローラ21とである。)の間に、所望のニップ部が形成される。
また、定着ローラ21の外周面に対向する位置であって、ニップ部の出口側近傍には、分離板38が配設されている。分離板38は、定着工程後の記録媒体Pが定着ローラ21の回転に沿って定着ローラ21に巻き付いてしまう不具合を抑止する。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、交流電源からヒータ25に交流電圧が印加(給電)されるとともに、定着ローラ21及び加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ニップの位置で記録媒体P上に未定着画像が担持される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ローラ21及び加圧ローラ31のニップ部(定着ニップ部)に送入される。そして、定着ローラ21による加熱と、定着ローラ21及び加圧ローラ31の押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、回転する定着ローラ21及び加圧ローラ31によってそのニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
図3及び図4を参照して、定着装置10のフレーム41、42は、2つのローラ部材21、31ごとに分割されている。そして、それぞれのフレーム41、42には、軸受43、44を保持するための穴部41a、42a(貫通穴)が設けられている。一方、2つのローラ部材21、31の両端軸部21a、31aには、それぞれ、ボールベアリング等の軸受43、44が設置されている。そして、それぞれのフレーム41、42にて、2つのローラ部材21、31が軸受43、44を介して回転自在に支持される。
このように、定着装置10のフレーム41、42を2つのローラ部材21、31ごとに分割することで、2つのローラ部材21、31ごとに独立したユニット(定着ローラ・ユニットと加圧ローラ・ユニットとである。)を構成できるために、定着ローラ21や加圧ローラ31の独立したメンテナンスの作業性が容易になる。
また、フレーム41、42(穴部41a、42a)と軸受43、44との接触面積が小さくなるため(一点鎖線S1の範囲でのみ当接するため)、ローラ部材21、31のベンディング等により軸受43、44が偏心方向(軸ズレ方向)に振動してもフレーム41、42に干渉しにくくなり、フレーム41、42と軸受43、44との接触による異常音の発生を軽減することができる。
さらに、本実施の形態1では、穴部41a、42aは切欠ではなく、穴部41a、42aに非当接部41a2、42a2を設けてもフレーム41、42の総面積に対する穴部41a、42aの面積の比率は比較的小さいために、フレーム41、42の強度を充分に確保することができる。
ここで、本実施の形態1では、軸受43、44側にフレーム41、42に干渉するツバ部を設けたが、フレーム41、42側に軸受43、44に干渉する突起部を設けることもできる。
このような構成により、定着ローラ21の軸部21a上における軸受43の位置が固定されて、軸部21aの磨耗が防止されるとともに、軸部21aと軸受43との間で生じるスティックスリップによる異常音を抑止することができる。
図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図6は、実施の形態2における定着装置を示す側面図であって、前記実施の形態1における図4に相当する図である。本実施の形態2における定着装置は、フレーム41、42の穴部41a、42aに形成した当接部41a1、42a1及び非当接部41a2、42a2の範囲が、前記実施の形態1のものとは相違する。
このような構成により、穴部41a、42aによる軸受43、44の保持性(当接部41a、42aとの当接面積)を維持しつつ、穴部41a、42aと軸受43、44との接触による異常音の発生を抑止することができることを、本願発明者は実験等により確認した。
図7にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態3における定着装置を示す側面図であって、前記実施の形態1における図4に相当する図である。本実施の形態3における定着装置は、フレーム41、42の穴部41a、42aに形成した当接部41a1、42a1が周方向に複数分割されている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
このような構成により、フレーム41、42(穴部41a、42a)と軸受43、44との接触面積がさらに小さくなるため、フレーム41、42と軸受43、44との接触による異常音が生じるのをさらに低減することができる。
図8にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図8は、実施の形態4における定着装置を示す側面図であって、前記実施の形態1における図5に相当する図である。本実施の形態4における定着装置は、ローラ部材の軸部に段差部が設けられている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
このような構成により、定着ローラ21の軸部21a上における軸受43の位置が固定されて、軸部21aの磨耗が防止されるとともに、軸部21aと軸受43との間で生じるスティックスリップによる異常音を抑止することができる。特に、軸部21aに段差部21a1を設けることで、軸部21aに設置する止め輪51の数を低減することができる。なお、図示は省略するが、加圧ローラ31側も定着ローラ21側と同様に構成されている。
20 定着装置、
21 定着ローラ(ローラ部材)、
21a、31a 軸部、
21a1 段差部、
25 ヒータ(加熱手段)、
31 加圧ローラ(ローラ部材)、
41、42 フレーム、
41a、42a 穴部、
41a1、42a1 当接部、 41a2、42a2 非当接部、
43、44 軸受、
43a ツバ部、
50 スプリング(加圧手段)、
51 止め輪、 P 記録媒体。
Claims (18)
- トナー像を加熱・溶融して記録媒体上に定着する定着装置であって、
加圧手段によって圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する2つのローラ部材と、
前記2つのローラ部材の両端軸部にそれぞれ設置される軸受と、
前記軸受が保持される穴部を有するとともに、前記2つのローラ部材を前記軸受を介して回転自在に支持するフレームと、
を備え、
前記フレームの前記穴部は、
前記2つのローラ部材が対向する側で前記軸受が当該穴部に当接しないように形成された非当接部と、
前記2つのローラ部材が対向する側の反対側で前記軸受が当該穴部に当接するように形成された当接部と、
を具備したことを特徴とする定着装置。 - 前記穴部の前記非当接部は、前記2つのローラ部材の回転中心を結ぶ仮想線分に対して±90度以上の範囲にわたって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記穴部の前記非当接部は、前記仮想線分に対して±140度以下の範囲にわたって形成されたことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
- 前記穴部の前記当接部は、周方向に複数に分割されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
- 前記穴部の前記当接部は、グリスが塗布されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
- 前記グリスは、フッ素グリスであることを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
- 前記軸受は、前記フレームに干渉して前記ローラ部材に対する回転軸方向の移動を規制するツバ部を具備したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
- 前記ローラ部材の前記軸部は、前記軸受の前記ローラ部材に対する回転軸方向の移動を規制する止め輪が設置されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
- 前記ローラ部材の前記軸部は、前記軸受の前記ローラ部材に対する回転軸方向の移動を規制する段差部が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の定着装置。
- 前記軸受は、前記ローラ部材の前記軸部に圧入されたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定着装置。
- 前記ローラ部材の前記軸部は、その硬度が70HV以上になるように形成されたことを特徴とする請求項10に記載の定着装置。
- 前記穴部の前記非当接部は、その内径が前記軸受の外径よりも大きくなるように形成され、
前記穴部の前記当接部は、その内径が前記軸受の外径と同じになるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の定着装置。 - 前記フレームは、前記2つのローラ部材ごとに分割されたことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の定着装置。
- 前記フレームは、前記2つのローラ部材の両端部に独立して設置されたことを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の定着装置。
- 前記2つのローラ部材は、定着ローラと、加圧ローラと、であることを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の定着装置。
- 前記2つのローラ部材は、無端状のベルト部材を介して圧接して前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の定着装置。
- 請求項1〜請求項16のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
- トナー像を加熱・溶融して記録媒体上に定着する定着装置に設置されるフレームであって、
加圧手段によって圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する2つのローラ部材の両端軸部にそれぞれ設置される軸受を保持する穴部を備え、
前記2つのローラ部材を前記軸受を介して回転自在に支持し、
前記穴部は、
前記2つのローラ部材が対向する側で前記軸受が当該穴部に当接しないように形成された非当接部と、
前記2つのローラ部材が対向する側の反対側で前記軸受が当該穴部に当接するように形成された当接部と、
を具備したことを特徴とするフレーム。
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