JP2009097766A - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】人体検知センサにより人の在否と位置を検知して運転を制御し、発光表示で人物検知位置を指し示す空気調和機の室内ユニットの表示部において、発光体から発光表示部までの距離を短縮し、かつ、広範囲な発光を得ることを目的とする。
【解決手段】人体検知センサにより検知した人の位置の方向を、発光体を用いて表示する空気調和機の室内ユニットにおいて、発光体が発する光を屈折と乱反射により拡散させるために、発光体と発光表示部との間に設けられた導光体が、発光体に面する光入射部については、発光体を中心とし発光体を覆うようなドーム状形状で、その内側は断面が鋸刃状の形状を有し、また、全体形状としては、発光体が発した光を効率的に発光表示部に導くため、光入射部から室内ユニットのデザインにより定められる発光表示部の両端までを接続する三角形状の形状を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は空気調和機に関し、具体的には、人体検知センサにより検知した人の位置の方向をLED等の発光体を用いて表示する空気調和機の室内ユニットに関するものである。
従来、室内ユニットに設けられた人体検知センサにより、室内のどこに人がいるかを検知し、その検知情報を利用して快適で効率的な空気調和を行う空気調和機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、空気調和機が人体検知センサで検知した方向への送風制御を実施していることを使用者に認知させるため、室内ユニットにおいて人体検知センサの近傍にLED等の発光体を配置し、検知した人体位置の方向を発光表示させて、空気調和機が人の位置を認識していることを使用者に視認させるようにしている。
なお、室内ユニットの発光表示により情報認識させる空気調和機は一般的に知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−241003号公報 特開2002−13795号公報
従来の構成において、空気調和機の室内ユニットが床上2m程度の位置に設置された条件では4〜5m先からの視認を考慮すると、高さ3mm×幅40mm以上の広い範囲で発光させるのが望ましい。
そのため、発光体から発光表示部まである程度の距離を設け、発光体からの光を拡散させることが必要となる。しかしながら、従来の構成では発光体周辺のユニットが大きくなり過ぎ、光量の減少を招いてしまうという課題があった。
また、発光体から発光表示部までの距離を短くすればユニットの小型化は可能であるが、この場合は広い範囲を発光させることができず、発光表示部において発光体の光を均一に拡散させにくくなるという課題が生じてしまう。
上記課題を解決するために、本発明は、発光体に面する光入射部については、発光体を中心とし発光体を覆うようなドーム状形状で、その内側の断面が鋸刃状の形状であり、また、全体形状については、光入射部から室内ユニットのデザインにより定められる発光表示部の両端までを接続する三角形状の形状である導光体を有するものである。
本発明によれば、人体検知センサが設けられた空気調和機の室内ユニットにおいて、人体検知した方向に対応して発光体を発光させる場合に、発光部分が40mm以上の長さを有する範囲であっても十分な光量で発光させることができ、正常に人体検知が作動していることを昼間の室内でも視認可能となる。
第1の発明は、人体検知センサにより検知した人の位置の方向を、発光体が発する光を
発光表示部から放出することにより表示する空気調和機の室内ユニットにおいて、前記発光体と前記発光表示部との間に、前記発光体に面する部分に前記発光体を中心とし前記発光体を覆うドーム状形状で内側の断面が鋸刃状の形状を有する光入射部を有し前記光入射部から前記発光表示部の両端までを接続する三角形状の形状を有する導光体を具備するものである。
第2の発明は、第1の発明において、前記導光体の前記発光表示部と対向する側に、表面がローレット形状を有するローレット部材が設けられるものである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における空気調和機の室内ユニットの正面図である。図1に示されるように、室内ユニット1は、センシングユニット6が備えられた前面パネル13を有している。この室内ユニット1は、センシングユニット6からの人体位置検知情報に基づき、人体位置を特定することにより送風方向を決定し空気調和を行う。
図2は、本実施の形態におけるセンシングユニット6の分解斜視図である。
図2に示されるように、センシングユニット6は、複数(本実施の形態では3個)の人体検知センサ2と、人体検知センサ2のそれぞれに対応する導光体9(3個)と、3個の導光体9のそれぞれに対応するLED等の発光体8(3個)備えた回路基板14と、カバー7と反射体11とベースユニット15とを有している。
人体検知センサ2は人体から放出される遠赤外線を検知し、室内ユニット1の設置位置を基準として、室内における人体位置を検知する機能を有している。導光体9は、透明または半透明の素材により形成され、その形状や内包物により可視光を導光・拡散する。
本実施の形態においては、センシングユニット6が前面パネル13に装着されると、導光体9の一部が前面パネル13の前面外側に突出するようになる。回路基板14に備えられた3個の発光体8はそれぞれ、人体検知センサ2で検知した人体が、室内の左端、中央、右端のいずれかに位置するかに対応して発光する。
具体的には、室内ユニット1を中心に室内を3分割し、右側領域で人体を検知した場合は右端の発光体8が、中央領域で検知した場合は中央の発光体8がそれぞれ発光し、複数の領域、例えば左側領域と右側領域とで検知した場合は左端と右端の発光体8が同時に発光する。
発光体8からの光は、導光体9内を伝搬して前面パネル13の表面に到達し、発光表示部16を光らせる。この発光が人体位置検知と連動することで人体位置検知情報を視覚的に使用者に提供し、室内ユニット1による人体検知が正しく行われていることを視認させることを可能とする。
図3は、本発明の実施の形態におけるセンシングユニット6の中央断面図である。
図3に示されるように、人体検知センサ2は、回路基板3と赤外線検知センサ4とレンズ5とから構成される。レンズ5には遠赤外線を透過する材料が用いられる。人感検知センサ2の上面は、ベースユニット15に取り付けられたカバー7で覆われている。
カバー7には、例えば樹脂材料を用いる場合には高密度ポリエチレンが使用され、赤外
線を透過させる面の厚さを0.55mm以下とすると赤外線の減衰を最小限に抑制することができる。
上記構成センシングユニット6の発光体8を発光させるにあたり、配線の短縮化を図るため、人体検知センサ2に近い位置に発光体8を設置することが望ましい。また、前面パネル13の表面から露出している導光体9の高さが3mmとなっているため、人物が室内ユニットから4〜5m程度離れた位置から目視した際にこの光の位置を判別するには一定以上の光量が必要とされ、さらに、視認性の観点から光を40mm以上の幅で拡散させることが好ましい。
これを実現するための構成を、図4を用いて説明する。図4(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ、本発明の実施の形態における(a)センシングユニット6の正面図、(b)導光体9近傍の正面図、(c)光入射部10の拡大図、(d)導光体9の拡大図である。
図4(a)、(b)に示されるように、3個の発光体8にそれぞれ対応する3個の導光体9が、円弧状のカバー7の下面に接するように設けられる。導光体9の下方には発光体8を備えた回路基板4が設置される。発光体8からの光は対応の導光体9に導かれ、発光表示部16から室内ユニット1の外部に放出される。
図4(c)に示されるように、導光体9に発光体8からの光が入射する光入射部10は、発光体8を中心とし発光体8を覆うようなドーム状に形成され、その内面は断面が鋸刃形状に形成される。この光入射部10により、導光体9に光が入射した際、屈折と乱反射による光の拡散を発生させることができる。
また、導光体9は全体形状としては、光入射部10から室内ユニットのデザインで定められた発光表示部16の両端まで直線的につないだ三角形状の形状を有している。
光入射部10から発光表示部16までの距離は10〜15mmとなっているが、これは従来の構成より短くなっており、そのままでは、発光体8からの光が上方に透過してしまい、目的の方向へ導光できない。
そこで、上述のカバー7の下面を反射面17として利用し、前方への反射光となるようにする。この形状により、発光体が発した光を効率的に発光表示部16に導くことができる。
なお、導光体9の下方に設けられた反射体11によって導光体9の方向に反射させるようにすると、発光体8から下方への光を有効利用することができる。
また、ベースユニット15に遮光部材18を設けることで遮光を行うようにすれば、カバー7を透過して上方へ透過する光量を減少させることができ、前方への光量を増加させることができる。
さらに、導光体9の光入射部10と反対側、すなわち、集光された光が放出される側にローレット部材12を設けるとよい。
図5は、本発明の実施の形態におけるローレット部材12の斜視図である。図5に示されるように、ローレット部材12は、3個の導光体9の光入射部10と反対側が接するように一体成形により円弧状に形成され、導光体9の発光表示部16と対向する側、すなわち、光が放出される側の表面がローレット形状を有している。
このローレット部材12を発光表示部16に近接させ、カバー7の下端に接するように設けると、導光体9により集光された光をさらに均一に拡散させることができる。これにより、発光表示部からセンシングユニット6の前面方向に、使用者が容易に視認できる程度の光量を得ることが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、人体検知センサが設けられた空気調和機の室内ユニットにおいて、人体検知した方向に対応して発光体を発光させる場合に、十分な範囲・光量で発光させることができ、正常に人体検知が作動していることを使用者に視認させることができる。
以上のように、本発明の空気調和機の室内ユニットにかかる構造は、空気調和機以外にも、人体検知センサを搭載し、人体位置検知を発光と連動させる他の電気機器等においても適用可能である。
本発明の実施の形態における空気調和機の正面図 本発明の実施の形態におけるセンシングユニットの分解斜視図 本発明の実施の形態におけるセンシングユニットの中央断面図 本発明の実施の形態における(a)センシングユニットの正面図、(b)導光体近傍の正面図、(c)光入射部の拡大図、(d)導光体の拡大図 本発明の実施の形態におけるローレット部材の斜視図
符号の説明
1 室内ユニット
2 人体検知センサ
3 回路基板
4 赤外線検知センサ
5 レンズ
6 センシングユニット
7 カバー
8 発光体
9 導光体
10 光入射部
11 反射体
12 ローレット部材
13 前面パネル
14 回路基板
15 ベースユニット
16 発光表示部
17 反射面
18 遮光部材

Claims (2)

  1. 人体検知センサにより検知した人の位置の方向を、発光体が発する光を発光表示部から放出することにより表示する空気調和機の室内ユニットにおいて、前記発光体と前記発光表示部との間に、前記発光体に面する部分に前記発光体を中心とし前記発光体を覆うドーム状形状で内側の断面が鋸刃状の形状を有する光入射部を有し前記光入射部から前記発光表示部の両端までを接続する三角形状の形状を有する導光体を具備することを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  2. 前記導光体の前記発光表示部と対向する側に、表面がローレット形状を有するローレット部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット。
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