JP2009097370A - 静翼環セグメントの組立方法、静翼環セグメント、結合部材、溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各セグメント分割体41に形成された溝50の幅が外周側から底部50aに向けて漸次小さくなるよう、両側の側壁部50bを底部50aに対して傾斜して形成し、結合部材42を、その幅が、厚さ方向中間部の凸部42bで最大になるような断面形状として、結合部材42を溝50に収容したときに、両側の凸部42bが溝50の側壁部50bに当接あるいは近接し、溝50の底部50a側に空間100が形成され、溝50の底部50aから離れる側に断面略V字状の開先部200が形成されるようにした。
【選択図】図6
Description
従来、静翼環の組み立ては、車室壁を形成する内側シュラウド、外側シュラウドの間に静翼が挿入されて仮に組み付けられた状態で、内側シュラウド、外側シュラウドの側面から電子ビーム溶接を円周状に施すことで、静翼の両端部と内側シュラウド、外側シュラウドとを接合する手法が多用されていた(特許文献1、2参照。)。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、熱変形および強度低下の恐れを抑制し、形状の自由度を確保し、圧縮機の圧縮性能を向上できる静翼環セグメントの組立方法を提供することを目的とする。
すなわち、静翼の両端部に、この静翼1枚分に対応するように周方向に分割された内側シュラウド部と外側シュラウド部を一体形成してセグメント分割体を形成し、複数個のセグメント分割体を周方向に隣接させ、これら複数個のセグメント分割体の内側シュラウド部および外側シュラウド部の少なくともいずれか一方において、静翼の反対側に結合部材を配置し、セグメント分割体の周方向長さの一部を結合部材に溶接することで、静翼環セグメントを構成する。
このような技術においては、複数個のセグメント分割体を、それぞれ結合部材に溶接することで、これら複数個のセグメント分割体を連結するようにした。各セグメント分割体においては、その周方向長さの一部が結合部材に溶接されるので、入熱量を小さくすることができる。また、セグメント分割体は一個ずつ溶接され、かつその溶接が不連続であるので、溶接によってセグメント分割体に入力された熱を空気中に放散でき、熱が蓄積する恐れが少ない。また、セグメント分割体は、内側シュラウド部あるいは外側シュラウド部において、静翼に対して反対側に配置された結合部材に溶接されるので、熱が静翼に対して影響を及ぼすことが少ない。
このようにして、形成された静翼環が熱によって変形する恐れを抑制することができる。これにより熱変形に起因して圧縮機体の流れが乱れることが抑制され、所定の圧縮性能を保持することができる。
しかし、本発明者らがこのような構造において鋭意検討を重ねた結果、以下に示すような問題が存在するのを見出した。
すなわち、複数個のセグメント分割体を並べ、それらの内側シュラウド部あるいは外側シュラウド部に形成された溝に、バンド状の結合部材を収めて溶接を行うわけであるが、当初結合部材を溝に収めた状態では結合部材と溝の底面とが密着していても、溶接を開始すると溝から結合部材が浮き上がってきてしまうという問題がある。これは、溶接時に結合部材と溝の底面との間に、ビードの染み込み、フラックス侵入等によって結合部材が浮き上がることで生じると考えられる。また、内側シュラウド部あるいは外側シュラウド部に沿うように結合部材を予め円弧状に形成したときの残留応力が結合部材に内在しており、溶接時に熱が加えられたときに、この残留応力によって結合部材が変形し、上記の現象の発生につながるとも考えられる。
また、各セグメント分割体に対し、溝は機械加工によって形成されるが、図7に示すように、溝1の底面1a両側の角部1bはピン角(90°)に形成するのは機械加向上困難である。このため、結合部材2の角部2aと溝1の角部1bとが干渉し、その結果、そもそも結合部材2を溝1の底面1aに密着させることができないこともある。
すなわち、本発明は、複数を組み合わせることで、円環状の内側シュラウドと外側シュラウドとの間に複数枚の静翼が設けられた静翼環を構成する静翼環セグメントの組立方法であって、内側シュラウドを周方向に分割してなる内側シュラウド部と外側シュラウドを周方向に分割してなる外側シュラウド部との間に1枚の静翼が設けられたセグメント分割体を複数並べて配置する工程と、複数のセグメント分割体を、内側シュラウド部および外側シュラウド部の少なくとも一方において、帯状の結合部材によって互いに結合するため、内側シュラウド部および外側シュラウド部の少なくとも一方において、静翼が設けられた側とは反対側の面に形成された溝に結合部材を収容し、結合部材を溝の両側において内側シュラウド部および外側シュラウド部の少なくとも一方に溶接する工程と、を備える。
このように、複数個のセグメント分割体を、それぞれ結合部材に溶接することで、これら複数個のセグメント分割体を連結するようにしたので、前述したように、各セグメント分割体においては、その周方向長さの一部を結合部材に溶接することができ、入熱量を小さくすることができる。また、セグメント分割体は一個ずつ溶接され、かつその溶接が不連続であるので、溶接によってセグメント分割体に入力された熱を空気中に放散でき、熱が蓄積する恐れが少ない。また、セグメント分割体は、内側シュラウド部あるいは外側シュラウド部において、静翼に対して反対側に配置された結合部材に溶接されるので、熱が静翼に対して影響を及ぼすことが少ない。
そして、このような手法において、本発明においては、前記の溝が、その幅が底部に向けて漸次小さくなるよう側壁部が傾斜して形成されるとともに、結合部材は、結合部材を溝に収容したときに、溝の側壁部と結合部材の側面との間に、凸部に対して底部側に空間が形成され、凸部に対して底部と反対側に断面略V字状の開先部が形成されるようにし、この開先部において溶接を行うようにした。
結合部材とセグメント分割体とを溶接するときには、空間により、溝の底部の両端部の側壁部との合わせ目の部分において結合部材が溝に干渉することがなく、溝の底部に結合部材を密着させてセットすることができる。さらに、溶接時には、フラックスやアシストガスが空間に流れ込むため、フラックスやアシストガスによって溝から結合部材が浮き上がることもなく、開先部の溶接を良好に行うことができる。
内側シュラウド部あるいは外側シュラウド部に沿うよう、結合部材を予め円弧状に形成したときの残留応力が結合部材に内在している場合においても、このようにして、結合部材の両端部を先に溶接することで、溶接時に熱が加えられるときの残留応力によって生じる結合部材の変形による影響を最小限に抑えることができ、溶接作業を円滑に行える。
このような結合部材は、複数のセグメント分割体の、内側シュラウド部および外側シュラウド部の少なくとも一方に形成された溝に収容した状態で、開先部において溶接を行うことで、複数のセグメント分割体を互いに連結する。
すなわち、本発明は、溝または凹部が形成された第一の部材と、溝または凹部に収容された第二の部材とを、第二の部材の外周部の少なくとも一部において溶接する方法であって、溝または凹部は、その開口幅が底部に向けて漸次小さくなるよう側壁部が傾斜して形成されるとともに、第二の部材は、厚さ方向中間部において幅が最大となるよう外周部の側面に凸部が形成され、第二の部材を溝または凹部に収容したときに、側壁部と第二の部材の外周部との間に、凸部に対して底部側に空間が形成され、凸部に対して底部と反対側に断面略V字状の開先部が形成されるようにし、第二の部材の外周部の少なくとも一部において開先部を溶接することで、第一の部材と第二の部材とを溶接することを特徴とする。
第一の部材と第二の部材とを溶接するときには、空間により、溝や凹部の底部の外周部において第二の部材が溝や凹部に干渉することがなく、溝や凹部の底部に第二の部材を密着させてセットすることができる。さらに、溶接時には、フラックスやアシストガスが空間に流れ込むため、フラックスやアシストガスによって溝から結合部材が浮き上がることもない。その結果、開先部において、第一の部材と第二の部材の溶接を良好に行うことが可能となる。
また、本発明の溶接方法によれば、開先部において、第一の部材と第二の部材の溶接を良好に行うことが可能となるので、第一の部材と第二の部材との組み立てを精度良く行うことが可能となる。
図1は、本実施の形態におけるガスタービン20の概略構成を説明するための図である。
図1に示すように、ガスタービン20には、空気の流れの上流側から下流側に向かって空気取入口(図示無し)、圧縮機22、燃焼器23、タービン24が設けられている。
空気取入口(図示無し)から取り込まれた空気は圧縮機22によって圧縮され、高温・高圧の圧縮空気となって燃焼器23へ送り込まれる。燃焼器23では、この圧縮空気に天然ガス等のガス、或いは軽油や軽重油等の油を供給して燃料を燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスを生成させる。この高温・高圧の燃焼ガスはタービン24に噴射され、タービン24内で膨張してタービン24を回転させる。タービン24の回転エネルギーにより、ガスタービン20の主軸(図示無し)に連結された発電機等が駆動される。
動翼環31は、回転軸33の周囲に、多数の動翼34が放射状に取り付けられることで構成されている。これら多数の動翼34は、回転軸33の周方向に沿って等間隔に設置されている。
図2に示すように、静翼環32は、リング状の内側シュラウド35と外側シュラウド36との間に、多数の静翼37が放射状に取り付けられることで構成されている。これら多数の静翼37は、静翼環32の周方向に沿って等間隔に設置されている。この静翼環32は、内側シュラウド35、外側シュラウド36が周方向に複数(例えば8個)に分割された静翼環セグメント40によって構成されている。
各セグメント分割体41は、一枚の静翼43と、一枚の静翼43に対応するように内側シュラウド35、外側シュラウド36を分割してなる外側シュラウド部(第一の部材)44、内側シュラウド部45とから形成されている。これら静翼43、外側シュラウド部44、内側シュラウド部45は、所定の材料からなるブロック材から加工機械によって削り出すことで一体に形成されている。
帯状の外側シュラウド部44の幅方向両端部には、外側シュラウド36の円周方向に連続して突出する突条部46が形成されている。
結合部材42は、静翼環セグメント40を構成する所定数のセグメント分割体41を結合するためのものであり、これら所定数のセグメント分割体41に応じた長さを有した帯状とされている。前述したように、結合部材42は、外側シュラウド部44の外周面に形成された溝50に収容される。そして、結合部材42の幅方向両側において、結合部材42と各セグメント分割体41とを溶接することで、所定数のセグメント分割体41が結合され、静翼環セグメント40が形成される。図5に示すように、結合部材42と各セグメント分割体41との溶接箇所48は、互いに隣接するセグメント分割体41、41を跨がないように設定される。これは、互いに隣接するセグメント分割体41、41を跨いで連続して溶接を行うと、熱影響の発生具合が互いに隣接するセグメント分割体41、41どうしで異なった場合に、静翼環セグメント40として変形や歪みが生じることがあるからである。
すなわち、図6に示すように、溝50は、断面視したときに、底部50aが平面状で、溝50の幅が外周側から底部50aに向けて漸次小さくなるよう、幅方向両側の側壁部50bが底部50aに対して所定角度θ1傾斜して形成されている。ここで、前記の角度θ1は、30〜45°とするのが好ましく、より好ましくは33〜37°とするのが良い。本実施の形態では、例えばθ1=35°としている。
また、底部50aの幅方向両端部の、側壁部50bとの合わせ目の部分50cは、機械加工上の理由により0.4R程度のRが形成されている。
さらに、溶接時には、アシストガスが空間100に流れ込んで溝50の連続する方向に流れていくため、アシストガスによって溝50から結合部材42が浮き上がることもなく、開先部200の溶接を良好に行うことができる。
セグメント分割体41は、所定の材料からなるブロック材から削り出すことで形成される。また、結合部材42は、所定の材料からなる帯状の板材を、結合部材42の所定の断面形状に加工した後、所定の曲率半径を有する円弧状となるように、曲げ加工を行うことで形成される。
これには、予め準備された所定数のセグメント分割体41を、溶接台上にセットする。本実施の形態においては、図5に示すように、これらセグメント分割体41を、溶接台300上に横置きにしてセットする(回転軸方向が溶接台300の上面に直交するように置く)。
複数のセグメント分割体41を、冶具によって互いに密着させた状態で、溶接台300)上で位置決めする。この状態で、複数のセグメント分割体41を点溶接で仮止めした後、溝50が加工され、溝50が連続した状態となる。
そして、溝50に結合部材42をセットする。
このとき、溶接の順序は、図5に示したように、複数セットされたセグメント分割体41のうち、まず一方の端に位置するセグメント分割体41Aにおいて溶接を行い、次いで他方の端に位置するセグメント分割体41Bにおいて溶接を行い、この後は、これらセグメント分割体41の内側に配置されているものに向けて、両側を交互に溶接していくのが好ましい。
上記と同様にして、静翼環32を構成するすべての静翼環セグメント40を組み立てた後、これら静翼環セグメント40を、ケーシング26に形成された案内溝27に順次挿入させてセットすることで、全体として円環状の静翼環32が構成される。
また、溶接箇所48は、外側シュラウド部44において静翼43が設けられている側と反対の側の面であるため、溶接による熱が静翼43に対して影響を及ぼすことも少ない。
このようにして、形成された静翼環セグメント40は、熱影響によって生じる変形や歪みを抑えることができる。その結果、外側シュラウド36への空気の出入りや静翼43の変形が抑制され、圧縮空気の流れが乱れるのを防ぐことができる。これにより、圧縮機22は所定の圧縮性能を保持することができ、ガスタービン20の熱効率を向上させることができる。
このような結合部材42とセグメント分割体41とを溶接するときには、空間100により、溝50の底部50aの両端部の側壁部50bとの合わせ目の部分50cと、結合部材42の両端部との間にはクリアランスが形成されるので、溝50の底部50aに結合部材42を密着させてセットすることができる。さらに、溶接時には、フラックスやアシストガスが空間100に流れ込んで溝50の連続する方向に流れていくため、フラックスやアシストガスによって溝50から結合部材42が浮き上がることもなく、開先部200の溶接を良好に行うことができる。
このようにして、結合部材42を用いた静翼環セグメント40の組み立てを精度良く行うことが可能となり、これによっても、外側シュラウド36への空気の出入りや静翼43の変形が抑制され、圧縮空気の流れが乱れるのを防ぐことができる。その結果、圧縮機22は所定の圧縮性能を保持することができ、ガスタービン20の熱効率を向上させることができる。
また、溝や凹部に溶接対象物を収容して溶接を行うのであれば、溝50に結合部材42を収容して溶接する場合に限らず、例えば、円形、矩形等の凹部にプラグやプレートを溶接する場合など、他の対象物に対しても本発明を適用することで、溶接対象物の凹部からの浮き上がりを防いで良好な溶接が行えるといった上記と同様の効果を得ることが可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
Claims (6)
- 複数を組み合わせることで、円環状の内側シュラウドと外側シュラウドとの間に複数枚の静翼が設けられた静翼環を構成する静翼環セグメントの組立方法であって、
前記内側シュラウドを周方向に分割してなる内側シュラウド部と前記外側シュラウドを周方向に分割してなる外側シュラウド部との間に1枚の前記静翼が設けられたセグメント分割体を複数並べて配置する工程と、
複数の前記セグメント分割体を、前記内側シュラウド部および前記外側シュラウド部の少なくとも一方において、帯状の結合部材によって互いに結合するため、前記内側シュラウド部および前記外側シュラウド部の少なくとも一方において、前記静翼が設けられた側とは反対側の面に形成された溝に前記結合部材を収容し、前記結合部材を前記溝の両側において前記内側シュラウド部および前記外側シュラウド部の少なくとも一方に溶接する工程と、を備え、
前記溝は、その幅が底部に向けて漸次小さくなるよう側壁部が傾斜して形成されるとともに、前記結合部材は、幅方向両側の側面に凸部が形成されて、
前記結合部材を前記溝に収容したときに、前記溝の側壁部と前記結合部材の前記側面との間に、前記凸部に対して前記底部側に空間が形成され、前記凸部に対して前記底部と反対側に断面略V字状の開先部が形成され、前記開先部において溶接を行うことを特徴とする静翼環セグメントの組立方法。 - 複数の前記セグメント分割体を、前記結合部材によって互いに結合する工程では、所定数の前記セグメント分割体を、それぞれの前記セグメント分割体の軸方向が略鉛直方向となるように並べて配置し、
並べて配置されることで連続した複数の前記セグメント分割体の前記溝に前記結合部材を収容することを特徴とする請求項1に記載の静翼環セグメントの組立方法。 - 並べて配置された複数の前記セグメント分割体のうち、一方の端部に位置する前記セグメント分割体と前記結合部材との溶接を行った後に、他方の端部に位置する前記セグメント分割体と前記結合部材との溶接を行い、しかる後、並べて配置された複数の前記セグメント分割体のうち、順次内側に配置された前記セグメント分割体と前記結合部材との溶接を行っていくことを特徴とする請求項2に記載の静翼環セグメントの組立方法。
- 複数を組み合わせることで、円環状の内側シュラウドと外側シュラウドとの間に複数枚の静翼が設けられた静翼環を構成する静翼環セグメントであって、
前記内側シュラウドを周方向に分割してなる内側シュラウド部と前記外側シュラウドを周方向に分割してなる外側シュラウド部との間に1枚の前記静翼が設けられたセグメント分割体が複数並べて配置され、これら複数の前記セグメント分割体が、前記内側シュラウド部および前記外側シュラウド部の少なくとも一方において、前記静翼が設けられた側と反対側に形成された溝に収容された帯状の結合部材が溶接されることによって互いに結合され、
前記結合部材は、厚さ方向中間部において幅が最大となるよう、幅方向両側の側面に凸部が形成され、
前記溝は、その幅が底部に向けて漸次小さくなるよう側壁部が傾斜して形成されて、
前記結合部材が前記溝に収容された状態で、前記溝の側壁部と前記結合部材の前記側面との間に、前記凸部に対して前記底部側に空間が形成されるとともに、前記凸部に対して前記底部と反対側に断面略V字状の開先部が形成され、前記開先部において前記内側シュラウド部および前記外側シュラウド部の少なくとも一方と前記結合部材とが溶接されていることを特徴とする静翼環セグメント。 - 複数を組み合わせることで、円環状の内側シュラウドと外側シュラウドとの間に複数枚の静翼が設けられた静翼環を構成する静翼環セグメントを形成するため、前記内側シュラウドを周方向に分割してなる内側シュラウド部と前記外側シュラウドを周方向に分割してなる外側シュラウド部との間に1枚の前記静翼が設けられた複数のセグメント分割体を互いに連結するための結合部材であって、
前記結合部材は、帯状で、厚さ方向中間部において幅が最大となるよう、幅方向両側の側面に凸部が形成され、
前記セグメント分割体の前記内側シュラウド部および前記外側シュラウド部の少なくとも一方に形成された溝に収容されたときに、前記溝の側壁部と前記結合部材の前記側面との間に、前記凸部に対して前記溝の底部側に空間が形成されるとともに、前記凸部に対して前記底部と反対側に断面略V字状の開先部が形成されることを特徴とする結合部材。 - 溝または凹部が形成された第一の部材と、前記溝または前記凹部に収容された第二の部材とを、前記第二の部材の外周部の少なくとも一部において溶接する方法であって、
前記溝または前記凹部は、その開口幅が底部に向けて漸次小さくなるよう側壁部が傾斜して形成されるとともに、前記第二の部材は、厚さ方向中間部において幅が最大となるよう外周部の側面に凸部が形成され、
前記第二の部材を前記溝または前記凹部に収容したときに、前記側壁部と前記第二の部材の外周部との間に、前記凸部に対して前記底部側に空間が形成され、前記凸部に対して前記底部と反対側に断面略V字状の開先部が形成されるようにし、
前記第二の部材の外周部の少なくとも一部において前記開先部を溶接することで、前記第一の部材と前記第二の部材とを溶接することを特徴とする溶接方法。
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