JP2009096526A - 病理組織検査用カセット収容容器 - Google Patents

病理組織検査用カセット収容容器 Download PDF

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Abstract

【課題】カセットを浸漬するための生理食塩水やホルマリン等の薬液の量を少なくすることができ、嵩高も小さくなるので安定で倒れることもなく取り扱いが容易となり、また積み重ねができるので移動、運搬や保管も容易な病理組織検査用カセット収容容器を提供する。
【解決手段】容器本体2とその開口部に水密的に被着される蓋体6とからなり、前記容器本体2の底部上面にカセット定置部3が凹設されていることを特徴とする病理組織検査用カセット収容容器1である。
【選択図】図1

Description

本発明は病理組織検査用カセット収容容器に関し、更に詳しくは、採取された病理組織等の検体が収納されたカセットを収容して、生理食塩水やホルマリンに浸漬して移動、運搬や保存するための容器であって、生理食塩水やホルマリン等の薬液の量を少なくすることができ、嵩張らず、作業効率を向上でき、取り扱い易い病理組織検査用カセット収容容器に関する。
外科手術や内視鏡検査等の際に摘出又は採取された病理組織等の検体は、例えば図16、図17に示したような蓋体及び本体に透孔が設けられたカセットCに収容され、前記透孔からホルマリンが流入されることにより固定処理され、次いでアルコールにより検体の水分が除去され、キシレンにより脱脂されるとともに液状パラフィンとの親和性が付与された後、パラフィン内に包埋され、パラフィンごとスライスされて顕微鏡観察による検査がなされる。
ところで、実際の現場においては、上記作業が同一現場で連続して行われることは少なく、採取された検体はカセットに収納された状態で、生理食塩水やホルマリン等薬液で満たされた容器内に入れられ、検査室又は別途検査機関に移動又は運搬され、検査されるまで保存されるのが普通である。
このような容器としては、例えば、容器本体の開口部にシール用内蓋を介してキャップ形外蓋を着脱自在に冠着してなり、上記シール用内蓋の内側に形成した筒状のシール部外周に弾性を有する環状のシールリップを少なくとも1個設け、該シール部を前記開口部内に挿入して前記シールリップを開口部内周に内接触せしめたことを特徴とする水密性容器がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−002112号公報
しかしながら、1個の検体を収納したカセット1個を水密性容器に収容する場合は、カセットの収容効率が極めて悪く、一方、カセットの収容効率を高めようとして1個の水密性容器に多数のカセットを収容すると、例えば、カセット同士が接触してその摩擦で被検者名等のデーターが消えたりすることがあり、これにより検体を取り違えて検査の信頼性が損なわれる場合がある。
そこで、比較的小さな検体の場合は、複数の小室を備えたカセットの各小室内に検体を収納して水密性容器に収容することが考えられる。しかし、この場合においても、被検者名等のデーターが消えて検体を取り違え、検査の信頼性が損なわれるという危険性をはらんでいる。
また、特許文献1に記載のように、カセットを斜めに立てた状態で水密性容器に収納すると、カセットを浸漬するための生理食塩水やホルマリン等薬液が多量に必要とならざるを得ず、コストアップとなるばかりでなく、それだけ重量が大きくなり、また、高さも大きくなるので不安定となって倒れやすくなり、取り扱い性が悪くなる。また、倒れやすくなるので水密性容器の積み重ねも困難となり、移動、運搬や保管においても支障が生じる場合がある。
本発明者らは、かかる実情に鑑み、上記問題点を解消するべく鋭意研究の結果、容器本体の底部上面にカセット定置部を設け、カセットを横に寝かせ且つ定置して収納できるようにしたことにより、上記問題点が一挙に解消されることを見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の請求項1は、容器本体とその開口部に水密的に被着される蓋体とからなり、前記容器本体の底部にカセット定置部が設けられていることを特徴とする病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項2は、カセット定置部が凹設されていることを特徴とする請求項1に記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項3は、カセット定置部の周縁部に、該カセットを取り出すための指挿入部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項4は、カセット定置部の近傍部に、該カセット内に区画形成された小室を示す記号が付されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項5は、記号が刻設されていることを特徴とする請求項4に記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項6は、カセット定置部に、該カセットの位置規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項7は、容器本体及び/又は蓋体に滑落防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項8は、容器本体の滑落防止手段が容器本体の底部下面に設けられた環状又は粒状脚部と、蓋体の滑落防止手段が蓋体の上面に設けられ前記環状又は粒状脚部に着脱自在に嵌合する環状突起からなることを特徴とする請求項7に記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項9は、環状脚部に液体又は空気の排出口が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の請求項10は、容器本体及び/又は蓋体が透明であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の病理組織検査用カセット収容容器を内容とする。
本発明の病理組織検査用カセット収容容器(以下、単に収容容器ということがある)は、請求項1に記載のように、容器本体の底部上面にカセット定置部を設けたことにより、カセットを横に寝かせ且つ定置して収納できるので、該カセットを浸漬するための生理食塩水やホルマリン等の薬液(以下、薬剤と記す場合がある)の量を少なくすることができ、また嵩高も小さくなるので安定で倒れることもなく取り扱いが容易となり、また積み重ねがしやすくなるので移動、運搬や保管も容易となる。
また、請求項2に記載のように、カセット定置部を凹設すれば、構造も簡単であり、また薬剤が溜まりやすくなり、例えば移動や運搬中に容器が傾いてカセット定置部の外に薬剤が流れ出したとしても、容器の傾きを正すことにより再び該定置部に薬剤を戻すことができる。
また、請求項3に記載のように、カセット定置部の周縁部に指挿入部を設ければ、ここに指を挿入してカセットを取り出すことができるため、作業性が向上する。
また、請求項4に記載のように、カセット定置部の近傍部に、該カセット内に区画形成された小室を示す記号を付した場合には、検体の取り違えの恐れが無くなるので、作業性が高められるとともに、検査の信頼性も大幅に向上する。
また、請求項5に記載のように、記号を刻設すれば、成形と同時に記号を付すことができるとともに、薬剤により侵食されたり又は該容器を繰り返し長期間使用することにより磨耗してこの記号が消えるようなこともないので好都合である。
また、請求項6に記載のように、カセット定置部に該カセットの位置規制部を設けた場合には、カセットは容器本体に対し、常に決まった方向を向いて定置されるため、万一、例えば、移動や運搬中において、収容容器の内部でカセットがカセット定置部から外れたとしても、もともとカセットがどちらを向いていたかを容易に知ることができる。従って、検体を取り違える恐れが無くなり、作業性が高められるとともに、検査の信頼性が向上する。
この位置規制部は、上記した小室を示す記号が付されている場合に特に有効であり、例えば、運搬中にカセットがカセット定置部から外れたとしても、容易に小室とこれを示す記号を対応付けることができるため、検体を取り違える恐れがますます減少し、作業性及び検査の信頼性が向上する。
また、請求項7に記載のように、容器本体及び/又は蓋体に滑動防止手段を設けると、段積みしても上側の収容容器が滑落することがなく、移動、運搬や保存の際、更に検査の際にも場所を取らないので、好都合である。
また、請求項8に記載のように、滑落防止手段として、容器本体の底部下面に環状又は粒状脚部を設けるとともに、蓋体の上面に前記環状又は粒状脚部が着脱自在に嵌合する環状突起を設けると、一の収容容器の上に別の収容容器を載置した場合、上部の収容容器の底部下面の環状脚部が下部の収容容器の蓋体上面の環状突起と嵌合することにより滑動が防止されるため、多数の収容容器を積み重ねて移動、運搬又は保管することができる。
また、請求項9に記載のように、上記環状脚部に液体又は空気の排出口を設けた場合には、環状脚部内に空気や水、薬液等の液体を封じ込めることがなく環状脚部の内外で均圧化されるので、収容容器が机上等に吸着され持ち上げるのに困難を生じたり、また逆に、液体により収容容器が浮き上がり滑動して机から落下したりするといったトラブルが防止される。
また、請求項10に記載のように、容器本体及び/又は蓋体を透明とすれば、内部に収容したカセットや薬剤の状態が外部から視認できるので好ましい。
本発明の病理組織検査用カセット収容容器は、容器本体とその開口部に水密的に被着される蓋体とからなり、前記容器本体の底部にカセット定置部が設けられていることを特徴とする。
容器本体及び蓋体は、それぞれ生理食塩水やホルマリン等の薬液に侵されない素材からなる。かかる素材としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン等の樹脂、ガラス等が挙げられるが、軽量で扱い易く、成形性が良い点で樹脂製が好ましい。また、容器本体及び/又は蓋体は、内部に収容したカセットや薬剤の状態を外から視認できる点で、透明とするのが好ましい。
容器本体及び蓋体の形状は特に限定されず、例えば、平面視で円形でも矩形でもよいが、螺着することにより容易に水密性とすることができる点で円形が好ましい。
容器本体の底部には、カセット定置部が設けられる。カセット定置部は、凸設又は凹設のいずれでもよいが、構造が簡単で、例えば移動や運搬中に薬剤が定置部の外に漏れ出しても、再び薬剤が定置部内に戻り易い点で凹設するのが好ましい。カセット定置部は、カセットの平面形状と略同様の形状とされるが、カセットの載置や取り出しを容易にするため、カセットよりやや大き目とするのが好ましい。
カセット定置部の深さ(高さ)は特に限定されないが、カセットを載置した場合にも滑動しない程度の深さで、且つカセットの上面が容器本体の底部上面より下に沈み込まない程度の深さが好ましく、例えば、カセットの厚さが5mm程度の場合は、2mm〜5mm程度が好ましい。
内部に小室が区画形成されているカセットを収容する場合は、容器本体に各小室を区別するための記号を付しておくことが好ましい。
記号はそれぞれの小室を区別できる記号であれば特に制限はなく、例えば、アラビア数字、ローマ数字、アルファベット、ギリシャ文字、平仮名、片仮名、その他三角や星型などの各種幾何学模様が例示できる。
また、記号を付す位置は、記号と小室が一対一で対応していることが直感的に理解できる位置であれば特に限定されないが、通常の場合、記号は小室の近傍部に付される。収容容器の容器全体が透明である場合は、容器本体の底部の裏面(外側)に記号を設けても良い。記号の設け方は特に制限されず、ラベルの貼着、印刷、刻設(浮き彫り又は彫り込み)等のいずれでも良いが、成形と同時に付すことができ、また薬剤による侵食や繰り返し使用による磨耗によっても消える恐れがない点で刻設(凹設又は凸設)が好ましい。
また、必要に応じ、記号を付す場所を、使用者が自由に書き込んだり記録できるようにするため、粗面加工してインクなどが付着しやすいようにすることもできる。
カセット定置部に、カセットの向きを一定方向にするための位置規制部を設けることができる。このような位置規制部を設けることにより、万一、カセットが移動や運搬中にカセット定置部から飛び出しても元の方向に載置し直すことができるので、方向を誤ることがなく、特に、カセットが小室を有する場合、小室の記号を取り違えて検査の作業性を低下させたり、検査の信頼性を損なうことがない。
カセットの位置規制部は、上記目的が達成されるならば、特に制限なく、後記するように収容されるカセットの形状や構造により適宜決定すればよい。
カセット定置部に一対の指挿入部を設けると、カセットをピンセットを使わないで指で掴んで取り出すことができ、作業性が向上するので好ましい。
容器本体自体の深さ(カセット定置部の底から開口部までの高さ)は特に限定されないが、収容するカセットの高さより浅いと、蓋体がカセットに当たってしまうため、容器本体の開口部に蓋体を被着することが出来なくなり、また生理食塩水やホルマリン等が満たされにくくなる。また、深すぎると、カセットの載置や取り出しの作業が困難となるばかりでなく、また、カセットがカセット定置部に載置されている状態で、カセットに検体を収納したり、取り出したりする作業が困難になる。更に、収容容器が嵩張り、保存や移動、運搬に広いスペースを必要とする。従って、容器本体の深さは収容するカセットの1.2〜5倍程度が好ましく、1.5〜3.0倍程度がさらに好ましい。
尚、容器本体は、開口部の螺着部を除いて、開口部に向かって広がるテーパ状として積み重ね可能とすることもできる。このように積み重ね可能とすれば、移動、運搬時や保管時に嵩張らないので好都合である。
容器本体の底部裏面には机面と接触するための脚部を設けることができる。脚部は特に限定されないが、3個以上の粒状突起や、容器本体2の外周付近に突設された環状脚部等が例示できる。環状脚部を採用した場合、机面と容器本体との接触面積が小さくなるため、机が水や薬液などで濡れていたとしても、机面と容器本体の下面との接着力が小さくなり、取り扱いやすくなる上、容器本体をバランスよく机上に載置することができる。
脚部として環状脚部を採用した場合、容器本体の底面、環状脚部、及び机面に囲まれた空間に水、薬液等の液体や空気が封じ込められると、収容容器が机面に吸着されたり、また逆に液体により収容容器上が浮き上がり、机上を滑動することがあるので、前記の空間から液体や空気を抜くための排出口を設ける方が好ましい。
排出口の数は特に限定されないが、通常、数個、好ましくは2〜6個設けられる。
容器本体の開口部には蓋体が水密的に被着されるが、その被着構造は特に限定されず、通常の液体容器の水密的構造が全て好適に採用できる。具体的には、特許文献1(特開2001−002112号公報)に記載されているような、シーリングリップを備えた内蓋を使用した高度の水密性を備えた構造でもよいが、単に、容器本体の開口部に螺着される蓋体とシート状のシール材からなる簡単な水密構造も採用できる。
本発明の収容容器は段積みされた際に滑り落ちないように、容器本体及び/又は蓋体に滑落防止手段を設けるのが好ましい。このような滑落防止手段は段積み時に滑落が防止されるものであれば特に制限されないが、例えば、上記したように容器本体の底部下面に環状脚部や粒状脚部が設けられている場合は、この環状脚部又は粒状脚部と着脱自在に嵌合する環状突起、即ち環状脚部又は粒状脚部の外周に環状突起を蓋体に設けることができる。
以下、本発明の病理組織検査用カセット収容容器を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
図1は本実施例の病理組織検査用カセットを示す一部切欠正面図、図3は同底面図、図4は同平面図、図2は容器本体の平面図である。
本実施例の病理組織検査用カセット収容容器1は、図1に示すとおり、容器本体2とその開口部にシート状のシール材6aを介して水密的に被着される蓋体6とからなり、前記容器本体2の底部上面にカセット定置部3が凹設されている。なお、本実施例の収容容器は、図16に示されるような、前方に斜面状の記録部を備えたカセットCを収容することを想定している。
本実施例の容器本体2の底部には、カセット定置部3が凹設されている。カセット定置部3は、図1、図2に示すように、本質的にカセットCの平面形状と略同様の形状とされるが、カセットCの載置や取り出しを容易にするため、カセットCよりやや大き目とされ、深さはカセットCの厚さの約1/2とされている。
容器本体2の深さ(カセット定置部の底から開口部までの高さ)は収容するカセットCの約2.5倍とされている。また、容器本体2の底部裏面には、図3に示すように、机面と接触するための環状脚部5が設けられているが、容器本体2の底面、環状脚部5、及び机面に囲まれた空間に水、薬液等の液体や空気が封じ込められると、収容容器1が机面に吸着されたり、また逆に液体により収容容器上が浮き上がり、机上を滑動することがあるので、前記の空間から液体や空気を抜いて外気との圧力差を解消するために、4個の排出口5aが設けられている。
蓋体6の上面の外周付近には、図4に示す通り、容器本体2の底部下面の環状脚部5と着脱自在に嵌合する環状突起7が設けられている。この環状突起7の径は環状脚部5の径よりも僅かに大きくされているため、図1に破線で示すように、環状脚部5と環状突起7が嵌合し、これにより積み重ねられた収容容器1の滑動が防止される。
なお、環状突起7の径を環状脚部5の径より僅かに小さくして、環状脚部5の中に環状突起7を嵌入させることもできる。また、この環状突起7内に水や薬液が溜まらないように、環状突起7にも上記した環状脚部と同様の排出口を設けることもできる。
実施例2
本実施例の収容容器1は、図5、図6に示すように、カセット定置部3の前後(図では上下)の辺の周縁部に一対の指挿入部3aが凹設されており、カセット定置部3の底面前側に断面視3角形の位置規制部3bが突設されており、カセット定置部3の近傍部には小室を示す記号4が付されている(図では数字)が、その他は実施例1と同様である。このような収容容器1は、図16に示したような、斜面状の記録部を有しているとともに、記録部の下側には断面3角形の空間が形成されており、内部が9個の小室C1に区画成形されたカセットCを収容することを想定している。
本実施例においては、一対の指挿入部3aを設けたので、ピンセットでカセットCを摘み上げるほかに、一対の指挿入部3aに指を挿入してカセットCを摘み取ることができるため、極めて取り扱いが容易で、作業性が高められる。
また、位置規制部3bが設けられていると共に、小室を示す記号4が設けられているため、万一、運搬中などにカセットCがカセット定置部3から外れたとしても、小室C1とこれを示す記号4は常に一対一で対応しているため、該記号4の誤認による検体の取り違えの危険性がなくなる。
また、本実施例のように、断面三角形の位置規制部3bを採用する場合、この位置規制部3bはカセットCにおける斜面状の記録部の下に形成される断面三角形の空間の下に配置される(図6(b)参照)。ここで、カセットCの向きが逆であると、この位置規制部3bはカセットCの底面に当接してカセットCを水平に載置することができなくなるので、これにより、カセットCの向きの間違いが容易にわかる。
実施例3
本実施例の収容容器1は、図7、図8に示すように、カセット定置部3の左右の辺の周縁部に一対の指挿入部3aが凹設されており、カセット定置部3の前側の周縁部に位置規制部3bが凹設されており、カセット定置部3の深さはカセットCの高さとほぼ同じとされている他は実施例1と同様である。このような収容容器1は、図17に示したような、カセットの形状が本質的に直方体状であり、蓋体の一部が水平方向に張り出しているカセットCを収容することを想定している。
なお、本実施例において、位置規制部3bの形状はカセットCの蓋体の張り出し部分の形状と同じであり、間違えた方向にカセットCを載置すると、張り出し部分はカセット定置部3からはみ出すため、方向の間違いは容易にわかる。
本実施例においても、実施例2と同様、一対の指挿入部3aに指を挿入してカセットCを摘み取ることができるため、取り扱いが極めて容易である。また、位置規制部3bが設けられているため、万一、運搬中などにカセットCがカセット定置部3から外れたとしても、外れる前のカセットCの方向を認識できるため、検体の左右前後を取り違える危険性がなくなる。
また、本実施例ではカセットCの全体がカセット定置部3の内部に入り込むため、収容容器1に注入する生理食塩水やホルマリンなどの量が少なくすることができる。
実施例4
本実施例の収容容器1は、図9〜図12に示すように、カセット定置部3が底部に凸設され、凸設されたカセット定置部3の長辺両側に円弧状の指挿入部3aが設けられ、容器本体2の底部裏面に突設された脚部が粒状脚部8からなる他は実施例1の場合と同じである。本実施例の場合は、生理食塩水、ホルマリン等の薬液は、図10(a)、(b)に示すように、指挿入部3aの最も低い部分までの高さHまで満たしても良いし、また必要により、容器本体2内に、上記Hを越えた所望の高さにまで満たすことも可能である。
実施例5
本実施例の収容容器1は、図13、図14に示すように、容器本体2の底部が厚目の板状部材からなり、カセット定置部3及び指挿入部3aは容器本体2の底部を穿設してなり、カセット定置部3の前後(図では上下)の辺及び左右の辺の周縁部にそれぞれ一対の指挿入部3aが凹設(本例では、左右の指挿入部3aは前後の指挿入部3aよりも小さ目に形成)されており、カセット定置部3の近傍部には小室を示す記号4が付されており(図では数字)、環状脚部5及び環状突起7が設けられていない他は実施例1と同様である。このような収容容器1は、図16に示したような、斜面状の記録部を有しているとともに、内部が6個の小室C1に区画成形されたカセットCを収容することを想定している。
本実施例においても、実施例2、3と同様、指挿入部3aに指を挿入してカセットCを摘み取ることができるため、取り扱いが極めて容易である。また、本実施例では容器本体2や蓋体6の外部に凹凸が少ないので、単純な金型を利用して簡単に製造することができる。
実施例6
本実施例の収容容器1は、図15に示すように、開口部の螺着部を除いて、容器本体2の側壁が開口部に向けて広がるテーパ状に形成されている他は実施例5と同様である。
本実施例の収容容器1は容器本体2を開口部に向けて広がるテーパ状としたので、移動、運搬時や保管時に、容器本体2を積み重ねることができるので、小さなスペースで済む利点がある。
叙上のとおり、本発明の病理組織検査用カセット収容容器は、容器本体の底部にカセット定置部を設けたことにより、カセットを横に寝かせて且つ安定した状態で収納できるので、カセットを浸漬するための生理食塩水やホルマリン等の薬液の量を少なくすることができ、嵩高も小さくなるので安定で倒れることもなく取り扱いが容易となり、また積み重ねができるので、移動、運搬や保管も容易となる。
また、カセット定置部の周縁部に指挿入部を凹設すれば、ここに指を挿入してカセットを取り出すことができるため、作業性が向上する。
また、カセットが複数個の小室を備えている場合は、カセット定置部の近傍部に該小室を示す記号を付すことにより、検体の取り違えを防ぐことができ、更に、カセット定置部に該カセットの位置規制部を設けた場合には、万一、収容容器の内部でカセットがカセット定置部から外れたとしても、方向を取り違えることなく元の方向に載置することができるので、検体の取り違えが無くなり、作業性が高められるとともに、検査の信頼性が向上する。
更に、積み重ね時の滑落防止手段として、容器本体の底部下面に環状脚部を設けるとともに、蓋体の上面に前記環状脚部が着脱自在に嵌合する環状突起を設けることにより、収容容器を安定に積み重ねることができるので、移動、運搬や保管が容易になり、その有用性は頗る大である。
本発明の病理組織検査用カセット収容容器の実施例1を示す一部切欠正面図である。 実施例1における容器本体の平面図である。 実施例1の病理組織検査用カセット収容容器の底面図である。 実施例1の病理組織検査用カセット収容容器の平面図である。 実施例2の病理組織検査用カセット収容容器の容器本体にカセットを載置した状態を示す平面図である。 (a)は実施例2のカセット定置部の平面図であり、(b)はそのX−X要部断面図である。 実施例3の病理組織検査用カセット収容容器の容器本体にカセットを載置した状態を示す平面図である。 (a)は実施例3のカセット定置部の平面図であり、(b)はそのY−Y要部断面図である。 実施例4の病理組織検査用カセット収容容器を示す断面図である。 (a)は実施例4における容器本体の平面図であり、(b)はそのZ−Z要部断面図である。 実施例4の病理組織検査用カセット収容容器の底面図である。 実施例4の病理組織検査用カセット収容容器の平面図である。 実施例5の病理組織検査用カセット収容容器を示す断面図である。 実施例5の病理組織検査用カセット収容容器の平面図である。 実施例6の病理組織検査用カセット収容容器を示す断面図である。 カセットの一例を示す斜視図である。 カセットの他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 病理組織検査用カセット収容容器
2 容器本体
3 カセット定置部
3a 指挿入部
3b 位置規制部
4 小室を示す記号
5 環状脚部
5a 排出口
6 蓋体
6a シール材
7 環状突起
8 粒状脚部
C カセット
C1 小室

Claims (10)

  1. 容器本体とその開口部に水密的に被着される蓋体とからなり、
    前記容器本体の底部にカセット定置部が設けられていることを特徴とする病理組織検査用カセット収容容器。
  2. カセット定置部が凹設されていることを特徴とする請求項1に記載の病理組織検査用カセット収容容器。
  3. カセット定置部の周縁部に、該カセットを取り出すための指挿入部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の病理組織検査用カセット収容容器。
  4. カセット定置部の近傍部に、該カセット内に区画形成された小室を示す記号が付されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の病理組織検査用カセット収容容器。
  5. 記号が刻設されていることを特徴とする請求項4に記載の病理組織検査用カセット収容容器。
  6. カセット定置部に、該カセットの位置規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の病理組織検査用カセット収容容器。
  7. 容器本体及び/又は蓋体に滑落防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の病理組織検査用カセット収容容器。
  8. 容器本体の滑落防止手段が容器本体の底部下面に設けられた環状又は粒状脚部と、蓋体の滑落防止手段が蓋体の上面に設けられ前記環状又は粒状脚部に着脱自在に嵌合する環状突起からなることを特徴とする請求項7に記載の病理組織検査用カセット収容容器。
  9. 環状脚部に液体又は空気の排出口が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の病理組織検査用カセット収容容器。
  10. 容器本体及び/又は蓋体が透明であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の病理組織検査用カセット収容容器。
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