JP2009095954A - インデックステーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】テーブルの回転軸を駆動するのにウォームギヤ装置が用いられているインデックステーブルにおいて、歯面の摩耗および高温化を抑えつつテーブルの回転軸に対する駆動トルクを増大させる。
【解決手段】ウォームギヤ装置が用いられているインデックステーブルにおいて、テーブルの回転軸に複数のウォームホィールを設け、それぞれのウォームホィールにウォーム軸のウォームを噛み合わせ、回転伝達装置を介して、駆動モータにより異なるウォームホィールを互いに同一量だけ回転させる。
【選択図】図1
【解決手段】ウォームギヤ装置が用いられているインデックステーブルにおいて、テーブルの回転軸に複数のウォームホィールを設け、それぞれのウォームホィールにウォーム軸のウォームを噛み合わせ、回転伝達装置を介して、駆動モータにより異なるウォームホィールを互いに同一量だけ回転させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、テーブルの回転軸を駆動するのにウォームギヤ装置が用いられているインデックステーブルにおいて、回転軸に対する駆動トルクを増大させる技術に関する。
インデックステーブルでは、ワークが直接または加工治具を介して載置されるテーブルの回転軸を駆動するために、大きな減速比の下での歯面同士の摩擦力で、停止時にはウォームホィールの大きな静止力を得ることができるウォームギヤ装置が広く用いられている。ウォームギヤ装置は、回転軸に設けられるウォームホィールと、該ウォームホィールと噛み合うウォームを有しモータによって駆動されるウォーム軸とを備える。ウォーム軸は駆動モータに対して、カップリング、ギヤ、タイミングベルト等の回転伝達部材を介して連結される。
ワーク、加工治具およびテーブルの重量物化、割出回転速度の高速化に伴い、回転軸には大きな駆動トルクが必要とされる。そのため、ウォームホィール、ウォームの歯面に加わる負荷が許容負荷を超えることになり、歯の破損および歯面同士の摩擦による摩耗が生じると、それらの交換が必要となるほか、歯が噛み合い時の摩擦熱により高温状態となって熱変形すると、この熱変形が割出精度を損なうことにもなる。
特許文献1では、互いに噛み合う一対の歯車を介して共通のモータによって駆動される2のウォーム軸のウォームが、共通のウォームホィールにそれぞれ噛み合っている。このため、1つのウォームホィールと2つのウォームは、2箇所で噛み合うため、歯面に加わる負荷が1/2に分散されて、許容負荷を超えることが解消され、それぞれの歯の破損が生じにくい。
しかし、1つのウォームホィールが2つのウォーム軸のウォームと噛み合うため、ウォームホィールは、歯面に加わる負荷が許容負荷を超えないものの、噛み合い箇所が2箇所となって、歯面同士の摩擦による摩耗量が従来と同様に大きく、早期の交換を必要とするほか、歯面同士の摩擦による発熱量が従来と同様に大きく、歯が高温状態となって、熱変形し、割出精度を損なうことになる。
特開2003−170334号公報
したがって、本発明の課題は、テーブルの回転軸を駆動するのにウォームギヤ装置が用いられているインデックステーブルにおいて、ウォームホィール、ウォームの歯面の摩耗および高温化を抑えつつ回転軸に対する駆動トルクを増大させることである。
上記課題のもとに、本発明は、テーブルの回転軸の駆動にウォームギヤ装置が用いられているインデックステーブルにおいて、回転軸に複数のウォームホィールを設けると共に、複数のウォーム軸を各ウォームホィールに対応して設けて、それぞれのウォームホィールにウォーム軸のウォームを噛み合わせ、回転軸に対する駆動トルクを複数のウォームホィールおよびウォームにより分担するようにして、上記の課題を解決している。
特許請求の範囲に基づいて具体的に記載すると、請求項1に係る発明は、テーブルの回転軸に設けられるウォームホィールと、該ウォームホィールと噛み合うウォームを有し駆動モータによって駆動されるウォーム軸とを備えるインデックステーブルにおいて、フレームに支持される回転軸の軸線方向に互いに離間して配設され、かつ、回転軸に対してそれぞれ同軸に配設される複数のウォームホィールと、該ウォームホィールと噛み合うウォームをそれぞれ有してフレームに支持される複数のウォーム軸と、駆動モータの回転をウォーム軸に伝達する回転伝達装置とを含み、複数のウォーム軸は、前記回転伝達装置を介して同一駆動モータまたはそれぞれ別個の駆動モータによって駆動され、それぞれの噛み合うウォームホィールを互いに同一量だけ回転させる。
請求項1に従属する請求項2において、複数のウォームホィールは、互いに歯数、リード角、リード方向およびモジュールが同一であると共に、複数のウォーム軸は、互換性を有する。
請求項2に従属する請求項3において、複数のウォーム軸は、回転軸の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で互いに異なるウォームホィールとそれぞれ噛み合うと共に、ウォームの一端に繋がる軸部であって回転伝達装置が連結される連結側軸部と、他端に繋がる反連結側軸部とを備え、連結側軸部において、回転伝達装置の部材の取付部が互いに同一径に形成され、かつ、支持ベアリング嵌合部が互いに同一径に形成され、また、反連結側軸部において、支持ベアリング嵌合部が互いに同一径に形成される。
請求項3に従属する請求項4において、複数のウォーム軸は、連結側軸部のウォームからの延在方向が互いに同一方向に設けられる。
請求項3に従属する請求項5において、複数のウォーム軸は、連結側軸部のウォームからの延在方向が互いに反対方向に設けられる。
請求項4または請求項5に従属する請求項6において、複数のウォーム軸は、ウォームにおいて、歯厚寸法が軸線方向を連結側軸部に向かって共に漸増または共に漸減し、また支持ベアリングにおいて、連結側軸部と反連結側軸部とのうち一方の支持ベアリングは、一方との相対移動を軸線方向に規制されると共に、フレームに対し外周面が嵌合されて前記軸線方向に調整可能に固定される中間部材を介してフレームとの相対移動が軸線方向に規制され、かつ、他方の支持ベアリングは、他方とフレームとのうちいずれか一方の部材と軸線方向に相対移動可能に設けられると共に、他方の部材との相対移動が軸線方向に規制される。
請求項6に従属する請求項7において、複数のウォーム軸は、反連結側軸部の支持ベアリングが、前記中間部材を介してフレームとの相対移動を軸線方向に規制される。
請求項1に係る発明によると、テーブルの回転軸を駆動する装置としてウォームギヤ装置を用いたインデックステーブルにおいて、回転軸に複数のウォームホィールを設け、それぞれのウォームホィールにウォーム軸のウォームを噛み合わせて、噛み合わせによる駆動力伝達機構を複数設け、複数の該機構によって回転軸の駆動トルクを分担しているから、それぞれのウォームホィールや、該ウォームホィールと噛み合うウォームに作用する負荷が軽減され、これによってウォームホィールおよびウォームの歯面の摩耗、および歯の高温化が抑えられる。この結果、テーブルの回転軸に対する駆動トルクを従来のものよりも増大させことができる。
請求項2に係る発明によると、複数のウォームホィールの歯数、リード角、リード方向およびモジュールが同一であり、複数のウォーム軸が互換性を有するから、複数のウォームホィールや複数のウォーム軸の製作の際に、歯切り等の機械加工を各ウォームホィール毎に、また各ウォーム軸毎に別個に設定することなく、同一設定のまま、製作可能となる。また、複数のウォーム軸が互換性をもって利用できるから、部品管理が簡単化できる。
請求項3に係る発明によると、複数のウォーム軸は、回転軸の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で互いに異なるウォームホィールとそれぞれ噛み合うから、一方のウォーム軸が噛み合って一方のウォームホィールに作用する力と、他方のウォーム軸が噛み合って他方のウォームホィールに作用する力とは、複数のウォームホィールと一体の回転軸に対して偶力として作用する。そのため、回転軸は、軸心のずれもなく安定に回転することになり、高いワーク加工精度が得られると共に、支持しているベアリングの破損、摩耗を抑える。また、複数のウォーム軸は、ウォームの一端に繋がる連結側軸部であって回転伝達装置が連結される連結側軸部と、他端に繋がる反連結側軸部とを備え、連結側軸部において、回転伝達装置の部材の取付部が互いに同一径に形成され、かつ、支持ベアリング嵌合部が互いに同一径に形成され、また、反連結側軸部において、支持ベアリング嵌合部が互いに同一径に形成されるから、複数のウォーム軸は、連結側軸部において、回転伝達装置の部材として同一の部材が取付可能となると共に、支持ベアリングとして同一の支持ベアリングを用いることができ、また、反連結側軸部において、支持ベアリングとして同一の支持ベアリングを用いることができ、複数のウォーム軸は互換性を有する。
請求項4に係る発明によると、複数のウォーム軸に関し、連結側軸部のウォームからの延在方向が互いに同一方向に設けられているから、回転伝達装置の設置位置が各ウォーム軸について同じ側となるため、インデックステーブルは、長さがウォーム軸の軸線方向について短くなり、省スペースとなる。
請求項5に係る発明によると、複数のウォーム軸に関し、連結側軸部のウォームからの延在方向が互いに反対方向に設けられているから、複数のウォーム軸の一方は、他方が回転軸の軸心を中心として180°回転した位置に配置されることになり、複数のウォーム軸は容易に互換性を有することができる。
請求項6に係る発明によると、複数のウォーム軸は、ウォームにおいて、歯厚寸法が軸線方向を連結側軸部に向かって共に漸増または共に漸減し、また支持ベアリングにおいて、連結側軸部と反連結側軸部とのうち一方の支持ベアリングは、一方との相対移動を軸線方向に規制されると共に、フレームに対し外周面が嵌合されて前記軸線方向に調整可能に固定される中間部材を介してフレームとの相対移動が軸線方向に規制され、かつ、他方の支持ベアリングは、他方とフレームとのうちいずれか一方の部材と軸線方向に相対移動可能に設けられると共に、他方の部材との相対移動が軸線方向に規制される。このため、中間部材を介して一方の支持ベアリングをフレームに対し軸線方向に調整可能であり、一方の支持ベアリングの軸線方向の調整に伴って、支持ベアリングとの相対移動が規制されている一方はフレームに対し軸線方向にする。即ち、ウォーム軸はフレームに対し軸線方向に移動する。ウォーム軸を歯厚寸法が漸増する方向に移動すれば、ウォームホィールはより歯厚寸法が小さいウォームと噛み合うことになり、ウォームとウォームホィールとのバックラッシュは大きくなる。また、ウォーム軸を歯厚寸法が漸減する方向に移動すれば、ウォームホィールはより歯厚寸法が大きいウォームと噛み合うことになり、ウォームとウォームホィールとのバックラッシュは小さくなる。このように中間部材を介してウォームとウォームホィールとのバックラッシュが可能であるが、複数のウォーム軸は、ウォームにおいて、歯厚寸法が軸線方向を連結側軸部に向かって共に漸増または共に漸減するため、バックラッシュを小さくするため、またはバックラッシュを大きくするために、中間部材介してウォーム軸を移動させる方向が、共に連結側軸部の方向または、共に反連結側軸部の方向となる。よって、複数のウォーム軸は、互換性を有しながら、ウォームホィールとのバックラッシュ調整のために軸線方向に移動させる方向が一致し、ウォーム軸によって方向が異なることがないので、バックラッシュ調整作業が正確に実行可能となる。
請求項7に係る発明によると、複数のウォーム軸は、反連結側軸部の支持ベアリングが、前記中間部材を介してフレームとの相対移動を軸線方向に規制されるから、バックラッシュ調整作業、即ち、中間部材のフレームに対する軸線方向の調整作業を反連結側軸部近傍で行われるので、回転伝達装置の部材の干渉を避けることができ、作業空間が確保できるほか、干渉を避けるために回転伝達装置の部材を取り外す必要がない。
〔実施例1(図1および図2)〕
図1および図2は、本発明に係る実施例1のインデックステーブル1の実施形態を示しており、テーブル2が回転軸3と同軸のインデックステーブル1に適用され、テーブル2はワーク回転割出用のテーブル2としてワークが直接または加工治具を介して載置される。図1は、テーブル2側から視たインデックステーブル1の平面図であり、第1ウォーム軸8、第2ウォーム軸9および駆動モータ10を除いて、断面図で示される。図2は、図1において右側から視たインデックステーブル1の側面図である。インデックステーブル1は、テーブル2の回転軸3に設けられ互いに軸線方向に離間する第1ウォームホィール4(以下、単にウォームホィール4ともいう。)および第2ウォームホィール5(以下、単にウォームホィール5ともいう。)と、ウォームホィール4と噛み合うウォーム6を有する第1ウォーム軸8(以下、単にウォーム軸8ともいう。)と、ウォームホィール5と噛み合うウォーム7を有する第2ウォーム軸9(以下、単にウォーム軸9ともいう。)と、回転伝達装置12と、回転伝達装置12を介してウォーム軸8、9を駆動する駆動モータ10とを備えている。ここで、ウォームホィール4とウォーム6、およびウォームホィール5と噛み合うウォーム7は、対となってそれぞれウォームギヤ装置を構成している。
図1および図2は、本発明に係る実施例1のインデックステーブル1の実施形態を示しており、テーブル2が回転軸3と同軸のインデックステーブル1に適用され、テーブル2はワーク回転割出用のテーブル2としてワークが直接または加工治具を介して載置される。図1は、テーブル2側から視たインデックステーブル1の平面図であり、第1ウォーム軸8、第2ウォーム軸9および駆動モータ10を除いて、断面図で示される。図2は、図1において右側から視たインデックステーブル1の側面図である。インデックステーブル1は、テーブル2の回転軸3に設けられ互いに軸線方向に離間する第1ウォームホィール4(以下、単にウォームホィール4ともいう。)および第2ウォームホィール5(以下、単にウォームホィール5ともいう。)と、ウォームホィール4と噛み合うウォーム6を有する第1ウォーム軸8(以下、単にウォーム軸8ともいう。)と、ウォームホィール5と噛み合うウォーム7を有する第2ウォーム軸9(以下、単にウォーム軸9ともいう。)と、回転伝達装置12と、回転伝達装置12を介してウォーム軸8、9を駆動する駆動モータ10とを備えている。ここで、ウォームホィール4とウォーム6、およびウォームホィール5と噛み合うウォーム7は、対となってそれぞれウォームギヤ装置を構成している。
テーブル2は、回転軸3の一端に固定状態で設けられ、ブロック状箱型のフレーム30の1つの面に対して平行な状態で配置されている。回転軸3は、ブロック状箱型のフレーム30のほぼ中央位置に配置されており、テーブル2側および反テーブル2側にそれぞれ設けられる軸受46を介して、フレーム30に回転自在に支持されている。
2つのウォームホィール4、5、ウォーム軸8、9および回転伝達装置12は、ブロック状のフレーム30の内部に納められ、駆動モータ10は、フレーム30の回転軸3と平行な4面のうち1面に取付けられたモータベース28に取付けられ、そのモータ軸31をフレーム30の内部に突出させている。なお、モータベース28は、フレーム30の前記1面に図示しない取付けボルトにより取付けられ、各ウォーム軸8、9の延長上に回転伝達装置12の組付・保守点検用の開口部33を有しており、それらの開口部33は、それぞれ蓋35により閉じられている。
モータ軸31は、駆動モータ10の回転を2つのウォーム軸8、9に分岐して伝達するために、モータギヤ37に連結されており、モータギヤ37は、モータ軸31を中心とする一方の側で、ウォーム軸8の取付部18に取付けられている第1駆動ギヤ38(以下、単に駆動ギヤ38ともいう。)と噛み合うと共に、他方の側でアイドルギヤ40と噛み合っており、該アイドルギヤ40は、ウォーム軸9の連結側軸部15の取付部19に取付けられており第1駆動ギヤ38と同一歯数の第2駆動ギヤ39(以下、単に駆動ギヤ39ともいう。)と噛み合う。ここで、モータギヤ37、駆動ギヤ38は、駆動モータ10の回転をウォーム軸8に伝達する回転伝達装置12を構成し、また、モータギヤ37、アイドルギヤ40、駆動ギヤ39は、駆動モータ10の回転をウォーム軸9に伝達する回転伝達装置12を構成している。
このようにして、駆動モータ10の回転は、2つの回転伝達装置12によって対応のウォーム軸8、9にそれぞれ伝達される。なお、モータギヤ37、駆動ギヤ38、駆動ギヤ39は、それぞれモータ軸31、ウォーム軸8の取付部18、ウォーム軸9の取付部19に対して、ギヤホルダ41、42、43によって取付けられており、また、アイドルギヤ40は、モータベース28と一体のギヤピン44、該ギヤピン44に嵌合される軸受45によって回転自在に支持されている。
2つのウォームホィール4、5は、ブロック状箱型のフレーム30の内部において、回転軸3の軸線方向に互いに離間して、かつ回転軸3に対して同軸に固定されている。ウォームホィール4は、ウォーム軸8のウォーム6と噛み合い、ウォームホィール5は、ウォーム軸9のウォーム7と噛み合う。この例において、2つのウォームホィール4、5は、歯数、リード角、リード方向およびモジュールは互いに同一である。したがって、各ウォームホィール4、5とそれぞれ噛み合うウォーム6、7を有する2つのウォーム軸8、9は互換性を有するものとなっている。
2つのウォーム軸8、9は、ブロック状箱型のフレーム30の内部において、回転軸3の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で平行に配設されると共に、連結側軸部14、15のウォーム6、7からの延在方向が互いに同一方向に設けられており、図1に示す平面図では、回転軸3の軸心を通りウォーム軸8、9と平行な線に対して、ウォーム6、7のリード方向を除いて対称に示される。即ち、2つのウォーム軸8、9の一方を、前記平行な線に対し対称な位置に平行移動することにより他方が形成される。以下、詳説する。ウォーム軸8、9は、対応のウォームホィール4、5に噛み合うと共に、ウォーム6、7の両端にそれぞれ繋がって連結側軸部14、15が、共に一方側、即ち駆動モータ10側に形成され、また、反連結側軸部16、17が、共に他方側、即ち反駆動モータ10側に形成される。連結側軸部14、15は、支持ベアリング嵌合部20、21がウォーム6、7に隣接して互いに同径に形成され、回転伝達装置12の駆動ギヤ38、39を取り付ける取付部18、19が、軸端部分に互いに同径に形成される。支持ベアリング嵌合部20、21には、外輪がフレーム30に嵌合されると共に、ストップリングを介してフレーム30との軸線方向の相対変位を規制される二ードルベアリングが、支持ベアリング24、25としてそれぞれ2個づつ設けられており、該支持ベアリング24、25は、支持ベアリング嵌合部20、21に対し滑って軸線方向に移動可能に設けられる。このように、2つのウォーム軸8、9の連結側軸部14、15は、ウォーム6、7からの延在方向を互いに同一方向に設けられる。
ウォーム軸8、9は、回転軸3の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で互いに平行に配設されてるため、ウォーム軸8とウォーム軸9とは、回転方向が駆動モータ10側から視て互いに逆方向となる。これらの回転方向の設定のために、ウォーム軸9の回転伝達装置12には、アイドルギヤ40が設けられる。
また、ウォーム軸8、9の反連結側軸部16、17は、ウォーム6、7に隣接して、大径部が形成され、該大径部に隣接して大径部よりも小径の支持ベアリング嵌合部22、23が、互いに同径に形成されて、それぞれに2個のテーパローラベアリングが支持ベアリング26、27として嵌合される。ウォーム軸8、9の反連結側軸部16、17は、大径部と支持ベアリング嵌合部22、23との境界に、段部面が形成され、また、端部に、オネジが形成されており、該オネジにネジ込まれてベアリング固定リング47、48が、軸線方向に調整可能に固定される。これにより2個の支持ベアリング26、27は、段部面とベアリング固定リング47、48とによって、軸線方向に互いに離間することが規制される。一方、2個の支持ベアリング26、27の外輪は、中間部材として設けられ、外周面がフレーム30に嵌合される筒状のベアリングホルダ49、50の軸線方向に離間する2つの嵌合孔に嵌合される。該嵌合孔間には嵌合孔より小径のディスタンス部が形成され、それぞれの外輪が、ディスタンス部を挟んで対向することにより、2個の支持ベアリング26、27は、軸線方向に互いに接近することが規制される。従って、ウォーム軸8、9は、2つの支持ベアリング26、27を介して、ベアリングホルダ49、50との相対移動が、軸線方向に規制される。
この例で、連結側軸部14、15において、回転伝達装置12の部材としての駆動ギヤ38、39の取付部18、19は互いに同一径に形成され、かつ、支持ベアリング嵌合部20、21も互いに同一径に形成されており、また、反連結側軸部16、17において、支持ベアリング嵌合部22、23は互いに同一径に形成される。これによって、ウォーム軸8、9は互換性を有するものとなっている。また、反連結側軸部16、17において、端部に形成されるオネジは、互いに同一であり、ベアリング固定リング47、48の固定に関しても、ウォーム軸8、9は互換性を有する。
ベアリングホルダ49、50は、フレーム30との相対位置を軸線方向に調整可能に、フレーム30に固定される。詳説すれば、ベアリングホルダ49、50は、外周面がフレーム30の嵌合孔にウォーム軸8、9の軸線方向に移動可能で嵌合されており、フレーム30に対して複数の取付ボルト51、52によって固定される。ベアリングホルダ49、50のフレーム30に対する軸線方向位置は、ベアリングホルダ49、50にねじ込まれている複数のアジャストスクリュー53、54の先端をフレーム30の対向面に当接させると共に、アジャストスクリュー53、54のベアリングホルダ49、50からの突出長さを調整することにより、ベアリングホルダ49、50が前記対向面に対し離間または接近して調整される。アジャストスクリュー53、54の突出長さを調整後に、取付ボルト51、52を締め上げることにより、ベアリングホルダ49、50は、フレーム30に対する軸線方向位置を調整された状態で、フレーム30に固定される。前述のように、ウォーム軸8、9は、ベアリングホルダ49、50との相対移動が2つの支持ベアリング26、27を介して軸線方向に規制されるので、中間部材として設けられるベアリングホルダ49、50とフレーム30との相対位置を、軸線方向に調整することによって、ウォーム軸8、9は、フレーム30との相対位置が軸線方向に調整される。
フレーム30は、ベアリングホルダ49、50の位置調整のために、ウォーム軸8、9の反連結側軸部16、17側でも開口部34を形成しているが、それらの開口部34は、蓋36により閉じられている。
テーブル2を回転させるために駆動モータ10を起動させると、モータ軸31の回転は、回転伝達装置12を介してウォーム軸8、9に伝達され、それぞれのウォーム軸8、9のウォーム6、7に噛み合うウォームホィール4、5を同じ方向に同一量だけ回転させる。これによって、ウォームホィール4、5と一体の回転軸3および回転軸3に取付けられているのテーブル2は、所定の回転量だけ回転し、所定の回転角度に割り出される。テーブル2の回転角度は、駆動モータ10の回転量(回転角度)によって決定され、所定の割り出し角度として図示しない制御装置によって制御される。
各ウォームホィール4、5の歯の許容負荷を従来のものと同一とすれば、この実施例1では、2つのウォームホィール4、5が回転軸3に作用する負荷(駆動トルク)を分担し、従来よりも2倍の駆動トルクを回転軸3に付与することが可能となり、これによって、ウォームホィール4、5、ウォーム軸8、9のウォーム6、7の歯面の摩耗や発熱を抑えつつ、テーブル2の負荷の増大に対処できる。
2つのウォーム軸8、9は、回転軸3の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置に配設され、回転軸3を挟んだ状態で対向している。このため、ウォーム軸8が噛み合ってウォームホィール4に作用する力と、ウォーム軸9が噛み合ってウォームホィール5に作用する力とは、ウォームホィール4、5と一体の回転軸3に対して偶力として作用するから、回転軸3は、軸心のずれもなく安定に回転することになり、高いワーク加工精度が得られると共に、支持しているベアリングの破損、摩耗を抑える。
既に記載したように、この例で、2つのウォーム軸8、9の各ウォーム6、7では、共に回転伝達装置12に対する連結側軸部14、15の方向に、歯厚寸法が漸増している。このため、ウォーム軸8、9を軸線方向に移動させると、ウォーム6、7は、ウォームホィール4、5に対して噛み合い歯を変位させ、噛み合い位置の歯厚を増加または減少させることになる。
インデックステーブル1の使用中に、歯面の磨耗によって、ウォーム部6、7の噛み合い歯とウォームホィール4、5の噛み合い歯との間のバックラッシュが、大きくなり、割出精度が損なわれる。本実施例のインデックステーブル1は、バックラッシュが規定量以上に大きくなったとき、ウォーム軸8、9の軸方向の移動によって、バックラッシュ調整がそれぞれ独立に可能である。
バックラッシュを小さくするとき、ウォーム軸8、9の移動方向は、歯厚寸法が漸減する方向であり、ウォーム6、7の歯厚寸法が連結側軸部14、15に向かって漸増する場合は、共に反連結側軸部16、17の方向に移動させ、ウォーム部6、7の歯厚寸法が連結側軸部14、15に向かって漸減する場合は、共に連結側軸部14、15の方向に移動させる。
バックラッシュの調整作業は、ベアリングホルダ49、50の位置調整をして、反連結側軸部16、17の支持ベアリング26、27を、保持しているウォーム軸8、9と共に、フレーム30に対し軸線方向に移動させることによって行われ、反連結側軸部16、17の近傍で行われるので、回転伝達装置12の駆動ギヤ38、39などの部材と干渉することなく、必要な作業空間を確保しながら作業ができる。
この例において、2つのウォーム軸8、9の各ウォーム部6、7の歯厚寸法は、共に回転伝達装置12に対する連結側軸部14、15の方向に漸増している。このため、バックラッシュを小さく調整するとき、ウォーム軸8、9の移動方向は反連結側軸部16、17の方向となる。
バックラッシュを小さくするとき、調整作業は以下のようにする。まず、ベアリングホルダ49、50をフレーム30に固定する取付ボルト51、52を緩めてから、アジャストスクリュー53、54をねじ込んで、その先端をベアリングホルダ49、50からより大きく突出させる。アジャストスクリュー53、54の先端の突出増大によって、ベアリングホルダ49、50は、保持している支持ベアリング26、27とともに、フレーム30の対向面に対してより離間する方向(反連結側軸部16、17の方向)に移動し、保持している支持ベアリング26、27とともに、フレーム30に対して移動する。
このとき、ウォーム軸8、9は、保持している支持ベアリング26、27の移動に伴って移動し、フレーム30との軸線方向の相対変位が規制されている支持ベアリング24、25の半径方向内側部分を滑りながら、軸線方向を反連結側軸部16、17の方向に移動する。ウォーム6、7の反連結側軸部16、17の方向への移動によって、ウォームホィール4、5は、ウォーム6、7の歯厚寸法のより大きな歯と噛み合うことになる。このようにして、バックラッシュが小さくなる。最後に、緩めた取付ボルト51を締め上げて、バックラッシュの調整作業を完了する。
本実施例では、支持ベアリング24とベアリング25とは、互いに異なる符号が付与されているが、同一物であり、同一径に形成される支持ベアリング嵌合部20、21と嵌合するために、内径が互いに同一であるほか、外径、および軸線方向長さが、互いに同一である。同様に、支持ベアリング26と支持ベアリング27、駆動ギヤ38と駆動ギヤ39、ギヤホルダ42とギヤホルダ43、ベアリング固定リング47とベアリング固定リング48、およびベアリングホルダ49とベアリングホルダ50は、互いに異なる符号がそれぞれ付与されているが、互いに同一物である。
〔実施例1の変形例(図3)〕
図3は、実施例1において、傾斜式のインデックステーブル1に適用した変形例を示す斜視図であり、テーブル2は駆動側部分のみ示されており、ワーク載置面を備える本体部分は図示されていない。テーブル2は、前記ワーク載置面を回転軸3から偏倚した位置で回転軸3と平行に有しており、ワーク載置面は、固定、または、回転軸3と直交する軸を中心として割出回転可能にテーブル2に設けられる。テーブル2を駆動してワーク載置面を傾斜させる回転軸3は、軸線方向に離間して設けられる図示しない複数の軸受46を介して、図示しないフレーム30に回転可能に支持される。
図3は、実施例1において、傾斜式のインデックステーブル1に適用した変形例を示す斜視図であり、テーブル2は駆動側部分のみ示されており、ワーク載置面を備える本体部分は図示されていない。テーブル2は、前記ワーク載置面を回転軸3から偏倚した位置で回転軸3と平行に有しており、ワーク載置面は、固定、または、回転軸3と直交する軸を中心として割出回転可能にテーブル2に設けられる。テーブル2を駆動してワーク載置面を傾斜させる回転軸3は、軸線方向に離間して設けられる図示しない複数の軸受46を介して、図示しないフレーム30に回転可能に支持される。
図1および図2の実施例1と同様に、互いに同一歯数、同一リード方向、同一モジュールの2つのウォームホィール4、5が回転軸3に設けられ、2つのウォーム軸8、9が、回転軸3の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で平行に設けられて、それぞれウォームホィール4、5と噛み合う。駆動モータ10は、回転伝達装置12のモータギヤ37、駆動ギヤ38によって、ウォーム軸8のウォーム6を回転させて、該ウォーム6と噛み合うウォームホィール4を駆動し、また、回転伝達装置12のモータギヤ37、アイドルギヤ40、駆動ギヤ38と同一歯数の駆動ギヤ39によって、ウォーム軸9のウォーム7を回転させて、該ウォーム7と噛み合うウォームホィール5を駆動する。
傾斜式のインデックステーブル1は、テーブル2の偏荷重や加工推力が、回転軸3に回転モーメントとして作用し、該回転モーメントがテーブル2の傾斜角によって大きく変化するので、回転モーメントに抗して回転軸3を安定して駆動させるために、回転軸3は大きな駆動トルクによって駆動されることを必要とする。本変形例では、駆動モータ10、回転伝達装置12、ウォームホィール4、5およびウォーム軸8、9のウォーム6、7は、回転軸3に大きな駆動トルクを付与し、変動負荷のもとで、ワーク傾斜用のテーブル2の安定した回転を可能としている。本変形例では、実施例1と同様に、回転軸3がテーブル2の一端側から突出して、複数のウォームホィール4、5が、テーブル2の一端側のみに設けられているが、回転軸3を延在させて、テーブル2の他端側から突出させることにより、または回転軸3と同軸な回転軸を設け同様に他端側から突出させることにより、テーブル2の他端側にも複数のウォームホィール4、5を設けてウォームギヤ装置を設置し、駆動モータ10とは別の駆動モータを用いて駆動モータ10と同期駆動させてもよい。この場合、テーブル2は、両側が駆動されて更に大きい駆動トルクで駆動される。
〔実施例2(図4)〕
図4は、実施例1の変形例(図3)と同様に、本発明を傾斜式のインデックステーブル1に適用した実施例2を示す斜視図である。この実施例2は、回転軸3に取付けた互いに同一歯数、同一リード方向、同一モジュールの2つのウォームホィール4、5のうち、ウォームホィール4に、回転軸3の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で平行な第1ウォーム軸8、第4ウォーム軸8a(以下、単にウォーム軸8aともいう。)を配置するとともに、ウォームホィール5に、回転軸3の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で平行な第2ウォーム軸9、第3ウォーム軸9a(以下、単にウォーム軸9aともいう。)を配置し、それらのウォーム6、6a、7、7aをウォームホィール4、5に噛み合わせている。
図4は、実施例1の変形例(図3)と同様に、本発明を傾斜式のインデックステーブル1に適用した実施例2を示す斜視図である。この実施例2は、回転軸3に取付けた互いに同一歯数、同一リード方向、同一モジュールの2つのウォームホィール4、5のうち、ウォームホィール4に、回転軸3の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で平行な第1ウォーム軸8、第4ウォーム軸8a(以下、単にウォーム軸8aともいう。)を配置するとともに、ウォームホィール5に、回転軸3の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で平行な第2ウォーム軸9、第3ウォーム軸9a(以下、単にウォーム軸9aともいう。)を配置し、それらのウォーム6、6a、7、7aをウォームホィール4、5に噛み合わせている。
ここで、モータギヤ37、駆動ギヤ38、38aは、駆動モータ10の回転を2つのウォーム軸8、8aに伝達して、回転伝達装置12を構成しており、またモータギヤ29、駆動ギヤ39、39aは、駆動モータ11の回転を2つのウォーム軸9、9aに伝達して、回転伝達装置13を構成している。これらのウォーム軸8、8a、9、9aは、2つの駆動モータ10、11によって共に同期状態で同じ回転量のもとに駆動される。
2つの駆動モータ10、11は、共に同じ側でモータ軸31、32を平行な状態で、ウォーム6、6a、7、7aからの延在方向を同一方向として配置されており、それぞれのモータ軸31、32の回転方向は、互いに異なる方向に設定されている。モータ軸31の回転は、回転伝達装置12のモータギヤ37、駆動ギヤ38、38aを介して、ウォーム軸8、8aのウォーム6、6aからそれぞれ対応のウォームホィール4、5に伝達される。また、モータ軸32の回転は、回転伝達装置13のモータギヤ29、駆動ギヤ39、39aを介してウォーム軸9、9aのウォーム7、7aからそれぞれ対応のウォームホィール4、5に伝達される。なお、駆動ギヤ38、38aを互いに同一歯数とすると共に、駆動ギヤ39、39aを互いに同一歯数とする必要があるが、本実施例では、更に、モータギヤ37、29を互いに同一歯数とすると共に、駆動ギヤ38、38a、39、39aを全て同一歯数としており、これにより、回転伝達装置12、13を互いに同一減速比または同一増速比とし、同一減速比または同一増速比の下で、駆動モータ10、11の回転量を互いに同一としている。
ここで、第1ウォーム軸8と第2ウォーム軸9との関係、第3ウォーム軸8aと第4ウォーム軸9aとの関係、第1ウォーム軸8と第3ウォーム軸8aとの関係、第2ウォーム軸9と第4ウォーム軸9aとの関係は、共に特許請求の範囲の請求項1でいう複数のウォーム軸同士となる。
実施例2によると、ウォームホィール4、5の歯の許容負荷、ウォーム6、6a、7、7aの歯の許容負荷を従来と同一とすれば、回転の伝達経路が4つ設けられているから、従来よりも4倍の駆動トルクを回転軸3に付与することが可能となる。
〔実施例3(図5)〕
図5は、本発明を傾斜式のインデックステーブル1に適用した実施例3を示す斜視図であり、実施例2(図4)と同様に、回転軸3に取付けた互いに同一歯数、同一リード方向、同一モジュールの2つのウォームホィール4、5に、4つのウォーム軸8、8a、9、9aを噛み合わせている。この実施例3で、2つのウォーム軸8、8aと、これに対して回転軸3の軸心を中心として180°位相を異にする2つのウォーム軸9、9aとは、それぞれのウォーム6、6a、ウォーム7、7aからの延在方向を反対方向に設けられる。これに対応して、2つのウォーム軸9、9aにおいて、2つの駆動ギヤ39、39aは、他の2つの駆動ギヤ38、38aと異なる側に配置されている。本実施例では、モータギヤ37、29を互いに同一歯数とすると共に、駆動ギヤ38、38a、39、39aを全て同一歯数としており、これにより、回転伝達装置12、13を互いに同一減速比または同一増速比とし、同一減速比または同一増速比の下で、駆動モータ10、11の回転量を互いに同一としている。
図5は、本発明を傾斜式のインデックステーブル1に適用した実施例3を示す斜視図であり、実施例2(図4)と同様に、回転軸3に取付けた互いに同一歯数、同一リード方向、同一モジュールの2つのウォームホィール4、5に、4つのウォーム軸8、8a、9、9aを噛み合わせている。この実施例3で、2つのウォーム軸8、8aと、これに対して回転軸3の軸心を中心として180°位相を異にする2つのウォーム軸9、9aとは、それぞれのウォーム6、6a、ウォーム7、7aからの延在方向を反対方向に設けられる。これに対応して、2つのウォーム軸9、9aにおいて、2つの駆動ギヤ39、39aは、他の2つの駆動ギヤ38、38aと異なる側に配置されている。本実施例では、モータギヤ37、29を互いに同一歯数とすると共に、駆動ギヤ38、38a、39、39aを全て同一歯数としており、これにより、回転伝達装置12、13を互いに同一減速比または同一増速比とし、同一減速比または同一増速比の下で、駆動モータ10、11の回転量を互いに同一としている。
ここでも、第1ウォーム軸8と第2ウォーム軸9との関係、第3ウォーム軸8aと第4ウォーム軸9aとの関係、第1ウォーム軸8と第3ウォーム軸8aとの関係、第2ウォーム軸9と第4ウォーム軸9aとの関係は、共に特許請求の範囲の請求項1でいう複数のウォーム軸同士となる。
実施例3でも、ウォームホィール4、5の歯、ウォーム部6、6a、7、7aの歯の許容負荷を従来と同一とすれば、回転の伝達経路が4つ設けられているから、従来よりも4倍の駆動トルクを回転軸3に付与することが可能となる。
〔実施例4(図6)〕
図6は、本発明を傾斜式のインデックステーブル1に適用した実施例4を示す斜視図である。回転軸3に取付けた互いに同一歯数、同一リード方向、同一モジュールの2つのウォームホィール4、5に、2つのウォーム軸8、8aを噛み合わせており、モータギヤ37とそれぞれ噛み合う駆動ギヤ38、38aを互いに同一歯数とする。実施例2(図4)や実施例3(図5)において、片方の駆動モータ11、2つのウォーム軸9、9aを設置していない状態に相当する。2つのウォーム軸8、8aは、回転軸3の軸心を中心として、互いに同一位相位置に配設されて互いに平行に設けられると共に、連結側軸部のウォーム6、6aからの延在方向が互いに同一方向に設けられることにより、同一位相で配設される。この実施例4では、ウォームホィール4、5の歯、ウォーム6、6aの歯の許容負荷を従来と同一とすれば、回転の伝達経路が2つに分岐しているから、従来よりも2倍の駆動トルクを回転軸3に付与することが可能となる。
図6は、本発明を傾斜式のインデックステーブル1に適用した実施例4を示す斜視図である。回転軸3に取付けた互いに同一歯数、同一リード方向、同一モジュールの2つのウォームホィール4、5に、2つのウォーム軸8、8aを噛み合わせており、モータギヤ37とそれぞれ噛み合う駆動ギヤ38、38aを互いに同一歯数とする。実施例2(図4)や実施例3(図5)において、片方の駆動モータ11、2つのウォーム軸9、9aを設置していない状態に相当する。2つのウォーム軸8、8aは、回転軸3の軸心を中心として、互いに同一位相位置に配設されて互いに平行に設けられると共に、連結側軸部のウォーム6、6aからの延在方向が互いに同一方向に設けられることにより、同一位相で配設される。この実施例4では、ウォームホィール4、5の歯、ウォーム6、6aの歯の許容負荷を従来と同一とすれば、回転の伝達経路が2つに分岐しているから、従来よりも2倍の駆動トルクを回転軸3に付与することが可能となる。
本発明は、以上の実施例のようなテーブル2が回転軸3と同軸なインデックステーブル1や、傾斜式のインデックステーブル1に限らず、その他の形式のインデックステーブル1でも回転軸3に複数のウォームホィール4、5を適用し、それらにウォーム軸8、8a、9、9aを組み合わせることによって適用可能である。なお、ウォームホィールの設置数は3以上であってもよく、各ウォームホィールには1以上のウォームが噛み合う。
1 インデックステーブル
2 テーブル
3 回転軸
4 第1ウォームホィール
5 第2ウォームホィール
6、6a ウォーム
7、7a ウォーム
8 第1ウォーム軸
8a 第3ウォーム軸
9 第2ウォーム軸
9a 第4ウォーム軸
10、11 駆動モータ
12、13 回転伝達装置
14、15 連結側軸部
16、17 反連結側軸部
18、19 取付部
20、21、22、23 支持ベアリング嵌合部
24、25、26、27 支持ベアリング
28 モータベース
29 モータギヤ
30 フレーム
31、32 モータ軸
33、34 開口部
35、36 蓋
37 モータギヤ
38 第1駆動ギヤ
39 第2駆動ギヤ
40 アイドルギヤ
41、42、43 ギヤホルダ
44 ギヤピン
45、46 軸受
47、48 ベアリング固定リング
49、50 ベアリングホルダ
51、52 取付ボルト
53、54 アジャストスクリュー
2 テーブル
3 回転軸
4 第1ウォームホィール
5 第2ウォームホィール
6、6a ウォーム
7、7a ウォーム
8 第1ウォーム軸
8a 第3ウォーム軸
9 第2ウォーム軸
9a 第4ウォーム軸
10、11 駆動モータ
12、13 回転伝達装置
14、15 連結側軸部
16、17 反連結側軸部
18、19 取付部
20、21、22、23 支持ベアリング嵌合部
24、25、26、27 支持ベアリング
28 モータベース
29 モータギヤ
30 フレーム
31、32 モータ軸
33、34 開口部
35、36 蓋
37 モータギヤ
38 第1駆動ギヤ
39 第2駆動ギヤ
40 アイドルギヤ
41、42、43 ギヤホルダ
44 ギヤピン
45、46 軸受
47、48 ベアリング固定リング
49、50 ベアリングホルダ
51、52 取付ボルト
53、54 アジャストスクリュー
Claims (7)
- テーブル(2)の回転軸(3)に設けられるウォームホィール(4、5)と、該ウォームホィール(4、5)と噛み合うウォーム(6、6a、7、7a)を有し、駆動モータ(10、11)によって駆動されるウォーム軸(8、8a、9、9a)とを備えるインデックステーブル(1)において、
フレーム(30)に支持される回転軸(3)の軸線方向に互いに離間して配設され、かつ回転軸(3)に対してそれぞれ同軸に配設される複数のウォームホィール(4、5)と、該ウォームホィール(4、5)と噛み合うウォーム(6、6a、7、7a)をそれぞれ有してフレーム(30)に支持される複数のウォーム軸(8、8a、9、9a)と、駆動モータ(10、11)の回転をウォーム軸(8、8a、9、9a)に伝達する回転伝達装置(12、13)とを含み、
複数のウォーム軸(8、8a、9、9a)は、前記回転伝達装置(12、13)を介して同一駆動モータ(10)またはそれぞれ別個の駆動モータ(10、11)によって駆動され、それぞれの噛み合うウォームホィール(4、5)を互いに同一量だけ回転させる、ことを特徴とするインデックステーブル(1)。 - 複数のウォームホィール(4、5)は、互いに歯数、リード角、リード方向およびモジュールが同一であると共に、複数のウォーム軸(8、8a、9、9a)は互換性を有する、ことを特徴とする請求項1記載のインデックステーブル(1)。
- 複数のウォーム軸(8、8a、9、9a)は、回転軸(3)の軸心を中心として180°互いに異なる位相位置で互いに異なるウォームホィール(4、5)とそれぞれ噛み合うと共にウォーム(6、6a、7、7a)の一端に繋がる軸部であって回転伝達装置(12、13)が連結される連結側軸部(14、15)と、他端に繋がる反連結側軸部(16、17)とを備え、連結側軸部(14、15)において、回転伝達装置(12、13)の部材の取付部(18、19)が互いに同一径に形成され、かつ支持ベアリング嵌合部(20、21)が互いに同一径に形成され、また、反連結側軸部(16、17)において、支持ベアリング嵌合部(22、23)が互いに同一径に形成される、ことを特徴とする請求項2記載のインデックステーブル(1)。
- 複数のウォーム軸(8、8a、9、9a)は、連結側軸部(14、15)のウォーム(6、6a、7、7a)からの延在方向が互いに同一方向に設けられる、ことを特徴とする請求項3記載のインデックステーブル(1)。
- 複数のウォーム軸(8、8a、9、9a)は、連結側軸部(14、15)のウォーム(6、6a、7、7a)からの延在方向が互いに反対方向に設けられる、ことを特徴とする請求項3記載のインデックステーブル(1)。
- 複数のウォーム軸(8、8a、9、9a)は、ウォーム(6、6a、7、7a)において歯厚寸法が軸線方向を連結側軸部(14、15)に向かって共に漸増または共に漸減し、また支持ベアリング(24、25、26、27)において、連結側軸部(14、15)と反連結側軸部(16、17)とのうち一方の支持ベアリング(26、27)は、一方との相対移動を軸線方向に規制されると共に、フレーム(30)に対し外周面が嵌合されて前記軸線方向に調整可能に固定される中間部材(49、50)を介してフレーム(30)との相対移動が軸線方向に規制され、かつ、他方の支持ベアリング(24、25)は、他方とフレーム(30)とのうちいずれか一方の部材と軸線方向に相対移動可能に設けられると共に、他方の部材との相対移動が軸線方向に規制される、ことを特徴とする請求項4または請求項5記載のインデックステーブル(1)。
- 複数のウォーム軸(8、8a、9、9a)は、反連結側軸部(16、17)の支持ベアリング(26、27)が、前記中間部材(49、50)を介してフレーム(30)との相対移動を軸線方向に規制される、ことを特徴とする請求項6記載のインデックステーブル(1)。
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