JP2009095894A - 刃先調整機構及びそれを用いた切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】正面フライスカッタなどの切削工具において、刃先位置の微調整をチップの固定力を緩めずに行えるようにして加工の安定性向上、加工精度の更なる向上、チップの寿命向上などを図れるようにすることを課題としている。
【解決手段】本体部2と、先端にチップ座4が設けられ、さらに、本体部2との間に第1のスリット5が設けられたチップ支持部3と、そのチップ支持部を本体部2につなぐ連結部6と、チップ支持部3から延び出させた入力部7と、反力を前記本体部2で受けながら入力部7に力を加えて連結部6を弾性変形させる調整ねじ8を備えさせ、第1のスリット5の開放端側に入力部7を配置して刃先調整機構1Aを構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、切れ刃チップの刃先の位置や刃先の切り込み角の微調整を行う刃先調整機構、特に、調整がし易くて調整精度も高められる刃先調整機構と、それを用いた切削工具に関する。
焼結体の刃先交換式チップ(以下では単にチップと言う)で切れ刃を構成する切削工具は、形状の複雑化や工具費を低く抑えるために、表面に黒皮(焼結肌)を残したチップが多用される傾向にある。その黒皮を残したチップは、研磨されたチップに比べて寸法精度が低いため、切削加工の高精度化が要求されるときには、カッタボディに装着したチップの刃先位置を装着後に微調整することが必要になる。その刃先位置の微調整は、カッタボディとチップとの間、或いは、カッタボディとチップを保持したカートリッジとの間にくさび状部材や調整ねじなどを介在し、その部材の挿入量や締め込み量を変化させてチップ位置決め面を変位させる方法でなされることが多い。
また、チップを位置決めする座側面の位置を、座側面を設けた部位を弾性変形させて変化させる刃先調整機構も開発されている。例えば、下記特許文献1が開示している調整機構は、カッタ本体に取付ける調整駒にスリット(すり割り)に画された弾性変形可能な側壁を設け、その側壁でスローアウェイチップを位置決めする座側面を構成し、その側壁をボルトの締め付け力により発生させた力で弾性変形させて変位させることでスローアウェイチップの正面切れ刃の位置を微調整するようにしており、類似の調整機構が下記特許文献2にも開示されている。
実開平7−27719号公報 特開平8−39330号公報
従来の刃先調整機構は、調整時にチップのクランプを緩め、チップを保持する側壁を弾性変形させる機構などを利用して刃先位置を調整する構造になっている。前掲の特許文献1,2が開示している調整機構も同様である。ところが、このような調整機構は、チップの固定の安定性を確保し難く、チップがビス止めされている場合には調整によってビスに応力が加わる不具合もある。また、チップのクランプを一旦緩めると、再クランプが不十分とか、締め付け忘れ等などの理由によってチップの固定の安定性が損なわれることがあり、切削加工中にチップが破損する等の問題が発生する。また、再クランプ時にチップが動き、調整の狂いが生じて調整精度が低下することもあり、加工の安定性向上、加工精度の更なる向上、チップの寿命向上などが図り難い。
この発明は、上記の不具合を解消するために、正面フライスカッタなどの切削工具において、刃先位置の微調整をチップの固定力を緩めずに行えるようにして加工の安定性向上、加工精度の更なる向上、チップの寿命向上などを図れるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、調整機構の本体部と、切れ刃チップを着座させて取付けねじで固定するチップ座が先端に設けられ、さらに、前記本体部との間に第1のスリットが設けられたチップ支持部と、このチップ支持部を前記本体部につなぐ連結部と、前記チップ支持部から前記連結部がある側とは反対側に延び出させた入力部と、反力を前記本体部で受けながら前記入力部に力を加えて前記連結部を弾性変形させる調整ねじとで構成される刃先調整機構を提供する。この刃先調整機構は、前記第1のスリットが前記取付けねじのねじ込み方向前方を横切るように配置され、その第1のスリットの非開放端側で前記チップ支持部が前記連結部を介して前記本体部に連なり、その第1のスリットの開放端側に前記入力部を配置してあり、前記連結部の弾性変形によって前記チップ支持部が、前記チップ座に装着した切れ刃チップとその切れ刃チップを前記チップ支持部に固定した取付けねじを伴って変位するものになっている。ここで言う切れ刃チップは、1回の使用で使い捨てされるものでもよく、刃先交換式に限定されない。
この刃先調整機構は、具体的には、下記の形態のものが考えられる。
(1)前記本体部が、前記第1のスリットを間にして前記チップ支持部の下側に設けられ、この本体部の背面側に前記連結部が配置され、さらに、この本体部の前面に前記第1のスリットの開放端が配置されているもの。
(2)前記本体部が、前記第1のスリットを間にして前記チップ支持部の下側に設けられる第1の部位と、その第1の部位に連ならせて前記チップ支持部の一側面に沿った位置に配置される第2の部位とで構成され、前記第1の部位の背面側に前記連結部が配置され、さらに、この第1の部位の前面に前記第1のスリットの開放端が配置され、前記チップ支持部と前記第2の部位との間に第2のスリットが設けられているもの。
(3)前記調整ねじが、幅(これは調整機構の幅を指す)方向に並べて複数個設けられているもの。
(4)刃先調整機構がユニット化されたもの。
(5)調整機構の本体部がカッタボディに一体に形成されたもの。
この発明は、この発明の刃先調整機構を採用した下記(6)、(7)の切削工具も併せて提供する。
(6)ユニット化された刃先調整機構を、カッタボディの外周又は先端に周方向に間隔をあけて複数設けられたユニット装着用凹部にそれぞれ組み付けた切削工具。
(7)調整機構の本体部がカッタボディと一体に形成された刃先調整機構を、前記カッタボディの外周又は先端に周方向に間隔をあけて複数組設けた切削工具。
この発明の刃先調整機構は、調整ねじを操作して入力部に力を加えると、連結部が弾性変形して入力部とチップ支持部が変位する。このとき、チップ座に装着した切れ刃チップとその切れ刃チップをチップ支持部に固定した取付けねじも同時に変位し、これにより、チップのクランプを緩めずに刃先位置を調整することが可能になる。そのために、チップ固定力の変動が起こらない。また、チップを固定力に逆らって動かす構造ではないため、操作力が小さくて済む。さらに、チップの再クランプを行う必要がないため、再クランプに起因した調整の狂いも起こらず、従来品に比べて調整精度も高まる。
また、この調整機構は、部品数が少なく、構成要素の加工も容易であり、調整時の作業性も、チップのクランプの緩めと再クランプ無しで行えるため従来品に勝る。
なお、前記(1)の刃先調整機構は、全体幅の増加が抑えられ、また、(2)の刃先調整機構は、全体高さの増加が抑えられる。カッタボディによっては、取付けスペースが軸方向に制限される場合と径方向に制限される場合があり、また、ユニット化された刃先調整機構をカッタボディに装着する切削工具では、調整機構の本体部の取付け方向を異ならせることが要求されることもあるので、その両者を使い分けるとよい。
さらに、(3)の刃先調整機構は、チップ支持部にひねりを加えて切れ刃を傾けることができるので、正面フライスカッタでのディッシュ角を微調整することも可能になる。
このほか、ユニット化された刃先調整機構をカッタボディに装着した(6)の切削工具は、カッタボディの加工規制が緩和されて製作し易い。調整機構の本体部が傷んだときの交換再生も可能である。一方、調整機構の本体部をカッタボディに一体に形成した上記(7)の切削工具は、部品数の削減が図れる。
以下、添付図面の図1〜図9に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。図1は第1の実施形態である。この刃先調整機構1(説明の便宜上符号Aを付加する)は、本体部2と、先端にチップ座4が設けられ、さらに、本体部2との間に第1のスリット5が設けられたチップ支持部3と、このチップ支持部3を本体部2につなぐ連結部6と、チップ支持部3から連結部6がある側とは反対側に延び出させた入力部7と、その入力部7に力を加えて連結部6を弾性変形させる調整ねじ8とを有している。本体部2は、チップ支持部3の下側にある。ここで言う下側は、チップ座4のある側を上と考えたときの方向であり、正面を下に向けた正面フライスカッタに採用して使用するときには、本体部2がチップ座4よりも上側に置かれる。
本体部2は、独立した部品として構成されており、この本体部2の一側面側の先端に、連結部6を介してチップ支持部3が連設されている。本体部2は、取付け用ボルト25(図3参照)の頭部を着座させる座付きボルト孔2aを有しており、その座付きボルト孔2aを利用してカッタボディに取付けられる。
チップ支持部3には、その支持部の先端面と前面{図1(a)における左側を前面とする}と一側面の3面に開放したチップ座4と、そのチップ座4の座底に開口するねじ孔(図示せず)が設けられている。また、このチップ支持部3に入力部7が連なり、その入力部7の延び出し端側に調整ねじ8が貫通してねじ込まれている。入力部7は、チップ支持部3と一体に形成すると調整機構の小型化が図りやすくなるが、チップ支持部3に別部品を固定して形成したものであっても構わない。
チップ座4には、切れ刃チップ(図のそれは刃先交換式チップ)10が、取付けねじ11で締付けて装着される。取付けねじ11は前記座底に開口したねじ孔にねじ込まれ、そのねじに締め付けられて切れ刃チップ10がチップ支持部3に固定される。第1のスリット5は、取付けねじ11のねじ込み方向前方を斜めに横切るように配置されており、その第1のスリット5の非開放端側(本体部2の背面側)においてチップ支持部3が弾性変形可能に形成された連結部6を介して本体部2に連なり、その第1のスリット5の開放端側(本体部2の前面側)に入力部7が配置された構造になっている。
入力部7にねじ込まれた調整ねじ8は、入力部7を貫通した先端を本体部2に突き当てて操作時の反力を本体部2で受けるようにしてあり、このために、調整ねじ8をねじ込み方向に操作すると入力部7にその入力部7を本体部2から離反させる方向の推力が加わり、その力で連結部6が弾性変形してチップ支持部3がチップ座4に装着された切れ刃チップ10と取付けねじ11を伴って変位する。このときの変位は、連結部6を支点にしたチップ支持部3の図1(a)での矢印方向の回転によって起こり、その変位によって切れ刃となす稜線10aの位置が軸方向(取付けねじ11の軸と平行な方向)に微調整される。
調整ねじ8は、図2に示すように、入力部7の幅方向に並べて複数個設けることができる。このように、調整ねじ8を複数本設けた刃先調整機構1Bは、各調整ねじ8の締め込み量を片側から他側に向って変化させることで切れ刃となす稜線10aを軸直角な線に対して傾けることができ、正面フライスカッタにおけるディッシュ角σ{図2(d)参照}の微調整も可能になる。
図1の刃先調整機構1Aを採用した切削工具の一例を図3〜図6に示す。図示の切削工具20は、正面フライスカッタである。カッタボディ21の外周には、各々が切屑ポケット23を伴った複数個のユニット装着用凹部22とチップ座24を周方向に間隔をあけて交互に設けられており、各ユニット装着用凹部22にユニット化された刃先調整機構1Aが、チップ支持部3よりも工具の回転方向前方にそれぞれ入力部7がある向きにして組み込まれている。その刃先調整機構1Aの本体部2は、ボルト25で締め付けてカッタボディ21に固定され、この機構のチップ支持部3に設けられたチップ座4とカッタボディ21に直接設けられたチップ座24に、それぞれ切れ刃チップ10が装着されている。なお、チップ座4に着座させた切れ刃チップ10は、取付けねじ11でチップ支持部3に固定されて稜線10aで工具の正面切れ刃を構成し、一方、チップ座24に着座させた切れ刃チップ10は、取付けねじ11でカッタボディ21に固定されて稜線10bで工具の外周切れ刃を構成する。
このように構成された図3〜図6の切削工具20は、正面切れ刃の位置調整が必要なときに刃先調整機構1Aに設けられた調整ねじ8を操作する。その操作によって連結部6が弾性変形し、そのために、チップ支持部3がチップ座4に装着した切れ刃チップ10と取付けねじ11を伴って工具軸方向に変位し、その変位によってチップ支持部3に装着したチップの稜線10a(正面切れ刃)の位置が工具軸方向に微調整される。
なお、図示の刃先調整機構1Aに替えて図2の刃先調整機構1(説明の便宜上符号Bを付加する)を採用した切削工具は、各調整ねじの締込み量を異ならせて切れ刃となす稜線10aを軸直角な線に対して傾けることができ、正面フライスカッタにおけるディッシュ角σの微調整も可能になる。
図7は、この発明の図1の刃先調整機構1Aを採用した切削工具の他の実施の形態(高送りフライスカッタ)を示している。この図7の切削工具20も、カッタボディ21の外周に、各々が切屑ポケット23を伴った複数個のユニット装着用凹部22とチップ座24を周方向に間隔をあけて交互に設けられ、各ユニット装着用凹部22にユニット化された刃先調整機構1Aがそれぞれボルトで締結して取付けられ、チップ座24にも切れ刃チップ10が装着されてそのチップが取付けねじ11でカッタボディ21に固定されるようになっている。この図7の切削工具20は、カッタボディ21を大径リング状のボディとなした点、刃先調整機構1Aとその機構によって正面切れ刃と外周切れ刃を構成する各切れ刃チップ10の数が極端に多くなっている点が図3〜図6の切削工具と異なるが、刃先調整機構1Aの作用・効果は、図3〜図6の切削工具と変わるところがない。
図8は、この発明の刃先調整機構のさらに他の実施の形態を示している。この刃先調整機構1(説明の便宜上符号Cを付加する)は、本体部2が、第1の部位Iと、その第1の部位Iに連ならせる第2の部位IIとで構成され、第1の部位Iの背面側に連結部6が配置されてその連結部6を介して第1の部位Iにチップ支持部3がつながれている。
第1の部位Iはチップ支持部3の下側に設けられ、一方、第2の部位IIは、チップ支持部3の一側面に沿った位置に配置され、チップ支持部3の前部に入力部7がチップ支持部3の座底よりも位置を下げて設けられ、第2の部位IIに取付け用のボルトを通す座付き孔2aが設けられている。また、第1のスリット5は、加工性を良くするために第2の部位IIの位置まで延長して設けられ、その第1のスリット5の開放端が第1の部位Iと第2の部位IIの前面に配置され、さらに、チップ支持部3と第2の部位IIとの間には第2のスリット9が設けられ、その第2のスリット9によってチップ支持部3が第2の部位IIに拘束されずに動けるようになっている。このほか、入力部7にねじ込んだ調整ねじ8は、先端が第1の部位Iに受け止められている。
図9に、図8の刃先調整機構1Cを採用した切削工具(リードアングル付きの正面フライスカッタ)を示す。この図9の切削工具20は、カッタボディ21の先端外周の斜めに面取りした部分に切屑ポケット23とチップ座24が交互配列にして設けられており、各チップ座24に切れ刃チップ26が取付けねじ11で固定して取り付けられている。また、カッタボディ21の前面の周方向にほぼ180度位相を変えた2箇所に、切屑ポケット23を伴うユニット装着用凹部22がそれぞれ設けてあり、各ユニット装着用凹部22に図8の刃先調整機構1Cが組み込まれている。なお、図3、図7の切削工具は、1種類のチップを用いたが、図9の切削工具は、2種類の切れ刃チップ10,26を用い、両者の稜線10a、26aで正面切れ刃とリードアングルの付された切れ刃を構成している。
各刃先調整機構1Cは、入力部7がチップ支持部3よりも工具の回転方向前方にある向きにして組み込まれており、チップ支持部3に装着されたチップによって工具先端の副切れ刃が構成される。この切削工具は、カッタボディ21の前面に装着された刃先調整機構1Cの調整ねじ8を操作すると、チップ支持部3が連結部6を支点にして図8(c)の矢印方向に変位し、切れ刃となす稜線10aの位置が調整ねじ8の軸心に沿う方向(カッタボディ21の軸方向)に変位する。この刃先調整機構1Cは、本体部の第2の部位IIをチップ支持部3の一側面に沿った位置に配置してその第2の部位IIにボルト25を通す座付きボルト孔2aを設けているので、本体部2の長さを短縮することができる。また、本体部2をカッタボディに固定するボルト25を調整ねじ8と同じ方向に向けることができ、そのために、刃先調整機構1Cを図9のようにカッタボディ21の正面側に組み付けることが可能になっている。
図8の刃先調整機構1Cも、調整ねじ8を複数本設けて正面フライスカッタでのディッシュ角調整を可能にすることができる。
なお、実施の形態は、いずれもユニット化された刃先調整機構について述べたが、この発明の刃先調整機構は、本体部2、チップ座4を有するチップ支持部3、連結部6がカッタボディと一体に形成された構造、これらに加えてさらに入力部7もカッタボディと一体に形成された構造でも所期の目的を達成することができる。
この発明の刃先調整機構の第1の実施の形態を表し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 この発明の刃先調整機構の第2の実施の形態を表し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)はディッシュ角調整後の側面図である。 図1の実施の形態の刃先調整機構を採用した切削工具の側面図 図3の切削工具の正面図 図3の切削工具の要部の断面図 図3の切削工具の斜視図 図1の実施の形態の刃先調整機構を採用した切削工具の他の例を示す斜視図 この発明の刃先調整機構の第3の実施の形態を表し、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。 図8の刃先調整機構を採用した切削工具の斜視図 図9の切削工具の要部の断面図
符号の説明
1A〜1C 刃先調整機構
2 本体部
3 チップ支持部
4 チップ座
5 第1のスリット
6 連結部
7 入力部
8 調整ねじ
9 第2のスリット
10,26 切れ刃チップ
10a,10b,26a 切れ刃となす稜線
11 取付けねじ
20 切削工具(正面フライスカッタ)
21 カッタボディ
22 ユニット装着用凹部
23 切屑ポケット
24 チップ座
25 ボルト

Claims (6)

  1. 調整機構の本体部(2)と、切れ刃チップ(10)を着座させて取付けねじ(11)で固定するチップ座(4)が先端に設けられ、さらに、前記本体部(2)との間に第1のスリット(5)が設けられたチップ支持部(3)と、このチップ支持部(3)を前記本体部(2)につなぐ連結部(6)と、前記チップ支持部(3)から前記連結部(6)のある側とは反対側に延び出させた入力部(7)と、反力を前記本体部(2)で受けながら前記入力部(7)に力を加えて前記連結部(6)を弾性変形させる調整ねじ(8)を有し、
    前記第1のスリット(5)が前記取付けねじ(11)の前方を横切るように配置され、その第1のスリット(5)の非開放端側で前記チップ支持部(3)が前記連結部(6)を介して前記本体部(2)に連なり、その第1のスリット(5)の開放端側に前記入力部(7)が配置されていることを特徴とする刃先調整機構。
  2. 前記本体部(2)が、前記第1のスリット(5)を間にして前記チップ支持部(3)の下側に設けられ、この本体部(2)の背面側に前記連結部(6)が配置され、さらに、この本体部(2)の前面に前記第1のスリット(5)の開放端が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の刃先調整機構。
  3. 前記本体部(2)が、前記第1のスリット(5)を間にして前記チップ支持部(3)の下側に設けられる第1の部位(I)と、その第1の部位(I)に連ならせて前記チップ支持部(3)の一側面に沿った位置に配置される第2の部位(II)とで構成され、前記第1の部位(I)の背面側に前記連結部(6)が配置され、さらに、この第1の部位(I)の前面に前記第1のスリット(5)の開放端が配置され、前記チップ支持部(3)と前記第2の部位(II)との間に第2のスリット(9)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の刃先調整機構。
  4. 前記調整ねじ(8)が、幅方向に並べて複数個設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の刃先調整機構。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の刃先調整機構(1)がユニット化されており、そのユニット化された刃先調整機構(1)を、カッタボディ(21)の外周又は先端に周方向に間隔をあけて複数設けられたユニット装着用凹部(22)にそれぞれ組み付けた切削工具。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の刃先調整機構(1)の本体部(2)がカッタボディ(21)に一体に形成された刃先調整機構(1)を、前記カッタボディ(21)の外周又は先端に周方向に間隔をあけて複数組設けた切削工具。
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