JP2009095412A - ミシンの半回転釜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】釜案内面への給油を一層確実に行うことができ、高速化にも対応することができるようにする。
【解決手段】釜本体36に、軸方向に貫通する第1の給油部材挿入孔55を設けるとともに、これに連通する第2の給油部材挿入孔58を設け、第2の給油部材挿入孔58は釜案内面41にて開口させる。第1の給油部材挿入孔55に挿入した第1の給油部材56を介して供給される油を、第2の給油部材挿入孔58に挿入した第2の給油部材59から釜案内面41に供給する。釜本体36の端面42に第1の給油部材挿入孔55に連通する第1の補助給油溝60を設け、釜本体36の前部に配置される大釜44の裏面の端面45にも、第1の補助給油溝60と重なる第2の補助給油溝62を設け、第1および第2の補助給油溝60,62からも油を釜案内面41側に供給できるようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、釜本体の釜案内面へ潤滑用の油を供給する機能を備えたミシンの半回転釜装置に関する。
ミシンの半回転釜装置においては、釜本体の開口部周縁部に段付き状の釜案内面を形成していて、上糸ループを捕捉するための剣先を有する中釜を、前記釜案内面を摺動するように往復回動可能に設けている(例えば、特許文献1,2参照)。この場合、釜案内面には潤滑油の供給が必要であるが、これら特許文献1,2には、釜案内面への潤滑油の供給構造については開示されていない。
なお、本発明とは対象が異なる全回転釜装置においては、外釜と内釜との間に、潤滑油を、ポンプを用いて強制的に供給する構造を備えたものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、この給油構造は、半回転釜装置には適用することができない。
特開平5−293280号公報 実開平7−5578号公報 実公平7−36638号公報
半回転釜装置の従来の給油構造について、図8、図9を参照して説明する。釜本体1は、段付き状の円筒状をなしていて、内部に下軸2(釜軸とも呼ばれる)を挿通している。釜本体1の内部には、下軸2に一体に回動するように連結したドライバ3と、中釜4を配設している。中釜4は、下軸2によりドライバ3を介して往復回動される。釜本体1の開口部周縁部には、断面がL字形をなす段付き状の釜案内面5を形成している。中釜4の一部が、釜案内面5を摺動するようになっている。なお、釜本体1内には、図示はしないが、下糸ボビンを収容したボビンケースが収納される。釜本体1の開口部側の端面1aには、2個の取付具6を回動可能に取り付けていて、その端面1aに、環状をなす大釜7を取付具6により着脱可能に取り付ける構成となっている。
釜本体1の周壁部には、軸方向に貫通する第1の給油部材挿入孔8を設けている。この第1の給油部材挿入孔8は、釜案内面5の外側に位置させて、上部の2箇所に形成している。第1の給油部材挿入孔8は、図9に示すように、軸方向の前部(大釜7側)に段部8aを有していて、その段部8aの前部を後部よりも径大に形成している。各第1の給油部材挿入孔8には、紐からなる第1の給油部材9を挿入している。第1の給油部材9の前部には結び目9aを形成していて、この結び目9aを、段部8aの前部に配置している。第1の給油部材9の後部は、第1の給油部材挿入孔8から後方に延びていて、その後端部が、図示はしないが、油タンクに貯留した油中に浸されている。なお、第1の給油部材挿入孔8の前面開口部には、栓8bを挿入している。
釜本体1の周壁部の前部には、各第1の給油部材挿入孔8の近くに位置させて2個の第2の給油部材挿入孔10を設けている(図8、図9には1個のみ示す)。各第2の給油部材挿入孔10は、図9に示すように、一端部が第1の給油部材挿入孔8に連通し、他端部が前記釜案内面5にて開口するように、径方向に延びるように形成している。そして、各第2の給油部材挿入孔10には、フェルトからなる第2の給油部材11を挿入している。第2の給油部材11は、第1の給油部材挿入孔8において第1の給油部材9に接触し、釜案内面5側の先端部が釜案内面5側に若干突出している。したがって、油タンクに貯留された油を、第1の給油部材9および第2の給油部材11を介して、釜案内面5に供給する構成となっている。
上記した従来構成のものでは、次のような問題点がある。第2の給油部材11の先端が釜案内面5よりも引っ込んでいると、第2の給油部材11の先端が中釜4に接触せず、中釜4への給油が不安定となる。また、縫製中に、摩耗粉や糸くず、埃などが、第2の給油部材挿入孔10の釜案内面5側において詰まると、第2の給油部材11から釜案内面5ひいては中釜4への給油が不安定となる。特に、中釜4の回転の高速化を目指す上で、安定した給油が一層必要となる。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、釜案内面への給油を一層確実に行うことができ、高速化にも対応することができるミシンの半回転釜装置を提供するにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の発明は、軸方向の一端部の開口部周縁部に中釜を回動可能に案内する釜案内面を有する釜本体と、この釜本体の前記一端部の端面に接触するように配置される大釜を備えた、ミシンの半回転釜装置において、前記釜本体にあって前記釜案内面の外側に位置させて前記釜本体の軸方向に貫通するように設けられた第1の給油部材挿入孔と、この第1の給油部材挿入孔に挿入された第1の給油部材と、前記釜本体に設けられ、一端部が前記第1の給油部材挿入孔に連通し、他端部が前記釜案内面にて開口するように設けられた第2の給油部材挿入孔と、この第2の給油部材挿入孔に挿入され、前記第1の給油部材を介して供給される油を前記釜案内面に供給するための第2の給油部材と、前記釜本体の前記一端部の端面又はこの端面に接触する前記大釜の端面に設けられ、一端部が前記第1の給油部材挿入孔に連通し、他端部が前記釜本体又は前記大釜と前記中釜とが接触する箇所に開口する補助給油溝とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、第1の給油部材を介して供給される油を、第2の給油部材から釜案内面に供給することができるとともに、補助給油溝を介して中釜側へ供給することもできる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1の給油部材挿入孔は、前記中釜を回動させる下軸の軸心よりも上方に配置し、前記補助給油溝は、前記第1の給油部材挿入孔から前記下軸の軸心側に向かうように形成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記補助給油溝は、前記釜本体の前記一端部の端面と、この端面に接触する前記大釜の端面の両方に形成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記釜本体の前記一端部の端面と接触する前記大釜の端面に、前記第1の給油部材挿入孔の開口部と対応する部位に凹部を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1の給油部材を介して供給される油を、第2の給油部材から釜案内面に供給することができるとともに、補助給油溝を介して中釜側へ供給することもできる。このため、仮に、第2の給油部材を挿入した第2の給油部材挿入孔の釜案内面側の開口部が摩耗粉や糸くず、埃などで詰まって、第2の給油部材から釜案内面へ油を供給できなくなったとしても、補助給油溝側から中釜側へ油を供給することができるから、釜案内面への給油を一層確実に行うことができ、高速化にも対応することができるようになる。
請求項2の発明によれば、第1の給油部材挿入孔は下軸の軸心よりも上方に配置してあるから、第1の給油部材挿入孔から補助給油溝に流れる油は、補助給油溝に沿って下方に流れやすくなり、油を中釜側へ良好に行き渡らせることが可能になる。仮に、第1の給油部材挿入孔を下軸の軸心よりも下方に設けると、第1の給油部材挿入孔側の油を上方に積極的に流す手段が必要となる。
請求項3の発明によれば、補助給油溝の容量を大きくすることができ、補助給油溝を流れる油の量を多くすることが可能となる。
請求項4の発明によれば、凹部は、油を貯蔵する役目を果たすようになるので、補助給油溝を通して釜案内面側へ供給する油を一層安定して供給できるようになる。
以下、本発明を工業用の電子ミシンに適用した一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。図1に示すように、ミシン21は、ベッド部22と、このベッド部22の後部(図1において、左側が前方であり、右側が後方となる)に立設された脚柱部23と、この脚柱部23の上端からベッド部22と対向するようにして前方(図1において左方)へ延びるアーム部24とを有している。
アーム部24内には、図示はしないが、ミシンモータで駆動される主軸、この主軸の回転に基づき針棒26を上下動させる針棒上下動機構や、天秤27を駆動する天秤駆動機構などを設けている。主軸は、アーム部24の延び方向に沿って前後方向(図1において左右方向)に延びている。針棒26には、図示しない縫い針が取着される。その縫い針の針孔に上糸が通される。アーム部24の下方には、布押え機構28を設けている。
前記ベッド部22は、本体部30と、この本体部30から前方(図1において左方)へ突出する釜収納部31とを有している。釜収納部31の上面には、図2にも示すように、針板32を配設し、この針板32の上面に送り板33を配設している。送り板33および針板32には、針棒26に取着される縫い針が通るための開口部34および開口部63(図2参照)が形成されている。釜収納部31内に、半回転釜装置35を配設している。
この半回転釜装置35について、図3〜図7も参照して説明する。半回転釜装置35は、図4および図5に示すような釜本体36を備えている。釜本体36は、後部(図4において右側)に軸挿入筒部37を有し、前部(図4において左側)にこの軸挿入筒部37よりも径が大きな筒状部38を有していて、段付き円筒状をなしている。この釜本体36は、釜収納部31内の前部において固定されている。釜本体36における筒状部38の上部には、縫い針が通過するための開口部39を形成している。開口部39の前部は開放している。
釜本体36の筒状部38において、軸方向の一端部である前端部(図4において左側)の開口部40の周縁部に、断面がL字形をなす釜案内面41を形成している。釜案内面41は、上部の開口部39部分においては無くなっている。釜本体36の筒状部38において、軸方向の一端部である前端部の端面42には、左右の2箇所に取付具43を取り付けている。その端面42の前部には環状をなす大釜44を配置していて、この大釜44を、取付具43により釜本体36の前面に着脱可能に取り付けている。大釜44の左右両側には、取付具43を挿入するための切欠き部44aを形成している。大釜44は、釜本体36への取付状態で、その後面側の端面45が、筒状部38の端面42に前方から接触している。
釜本体36の前記軸挿入筒部37には、下軸(釜軸とも呼ばれる)48の前端部を回転自在に挿入している。この下軸48は、前後方向に延びていて、後部が前記ベッド部22の本体部30内に配置されている。この下軸48は、前記主軸の回転に基づき、前記針棒26ひいては縫い針の上下動に同期して軸周りに往復回動されるようになっている。釜本体36の筒状部38内にはドライバ49を配設している。このドライバ49は、下軸48の前端部に当該下軸48と一体に回動するように連結している。
また、筒状部38内には、中釜50を配設している。中釜50は、縫い針の針孔に通された上糸のループを捕捉するための剣先51を前部に有しているとともに、後部に前方へ突出するピン52を有している。この中釜50は、釜本体36の筒状部38と大釜44との間に配置され、前記ドライバ49により、縫い針の上下動に同期して往復回動されるようになっていて、その回動の際に、外周部の一部が前記釜案内面41を摺動する。前記ピン52には、図示しないボビンケースが装着され、そのボビンケースに図示しない下糸ボビンが着脱可能に装着される。
次に釜案内面41への給油構造について説明する。釜本体36の筒状部38には、釜案内面41の外側で、かつ前記2個の取付具43の上方に位置させて、軸方向に貫通する第1の給油部材挿入孔55を2箇所に設けている。これら2個の第1の給油部材挿入孔55は、前記下軸48の軸心よりも上方に配置され、筒状部38の前面側の端面42において開口している。第1の給油部材挿入孔55は、図7に示すように、軸方向の前部(大釜7側)に段部55aを有していて、その段部55aの前部を後部よりも径大に形成している。各第1の給油部材挿入孔55には、紐からなる第1の給油部材56を挿入している。第1の給油部材56の前部には結び目56aを形成していて、この結び目56aを、段部55aの前部に配置している。第1の給油部材56の後部は、第1の給油部材挿入孔55から後方に導出されていて、その後端部が、ベッド部22の本体部30内に設けた油タンク57(図3(a)参照)に貯留した油中に浸されている。
釜本体36の筒状部38の前部には、各第1の給油部材挿入孔55の近くに位置させて2個の第2の給油部材挿入孔58(図5(a)参照)を設けている。各第2の給油部材挿入孔58は、図7に示すように、一端部が第1の給油部材挿入孔55に連通し、他端部が前記釜案内面41にて開口するように、径方向に延びるように形成している。各第2の給油部材挿入孔58は、釜案内面41側が低くなるように傾斜している。そして、各第2の給油部材挿入孔58には、フェルトからなる第2の給油部材59(図7参照)を挿入している。第2の給油部材59は、第1の給油部材挿入孔55において第1の給油部材56に接触し、釜案内面41側の先端部が釜案内面41側に若干突出している。したがって、油タンク57に貯留された油を、第1の給油部材56および第2の給油部材59を介して、釜案内面41ひいては中釜50に供給できる構成となっている。
筒状部38の前部の端面42には、各第1の給油部材挿入孔55の前面開口部の近くに位置させて、第1の補助給油溝60を2個設けている。各第1の補助給油溝60は、一端部である上端部が対応する第1の給油部材挿入孔55に連通し、他端部である下端部が釜案内面41(釜本体36と中釜50とが接触する箇所)にて開口している。各第1の補助給油溝60は、上部の第1の給油部材挿入孔55から下軸48の軸心側に向かうように、ほぼ円弧状に下降傾斜している。
また、筒状部38の端面42に接触するように配置される大釜44の裏側の端面45には、図6に示すように、第1の給油部材挿入孔55の前面開口部に対応する部位に円形の凹部61を2個設けているとともに、各凹部61から大釜44の開口部44bの周縁部にかけて延びる第2の補助給油溝62を2箇所に設けている。各第2の補助給油溝62は、一端部である上端部が対応する凹部61に連通し、他端部である下端部が開口部44bの周縁部(大釜44と中釜50とが接触する箇所)にて開口している。筒状部38の前面に大釜44を取り付けた状態で、第2の補助給油溝62が第1の補助給油溝60と重なるようになる。したがって、第2の補助給油溝62も、第1の補助給油溝60と同様に、上部の凹部61から下軸48の軸心側に向かうように、ほぼ円弧状に下降傾斜している。第1の補助給油溝60と第2の補助給油溝62は、共に本発明の補助給油溝を構成しており、したがって、本実施形態においては、補助給油溝を、釜本体36の端面42と、この端面42に接触する大釜44の端面45の両方に形成している。
上記構成において、ミシンモータで回転される主軸の回転に基づき、針棒26に取着された縫い針が上下動し、この縫い針の上下動に同期して下軸48が往復回動し、その下軸48の回動に基づきドライバ49を介して中釜50が釜本体36の筒状部38と大釜44との間で往復回動する。このとき、中釜50の一部が釜案内面41に沿って摺動するため、その釜案内面41に潤滑用の油が必要となる。
本実施形態においては、その釜案内面41への油の供給は次のようにして行われる。油タンク57に貯留された油は、それぞれ第1の給油部材56を介して第1の給油部材挿入孔55の前部に導かれる。第1の給油部材挿入孔55の前部に導かれた油の一部は、第2の給油部材挿入孔58に挿入された第2の給油部材59から釜案内面41、ひいては中釜50に供給される。また、第1の給油部材挿入孔55の前部に導かれた油の一部は、第1の給油部材挿入孔55の前面開口部から第1の補助給油溝60と第2の補助給油溝62との間を通り、これら第1および第2の補助給油溝60,62の下端開口部から釜案内面41、ひいては中釜50に供給される。
したがって、油タンク57に貯留された油を、第1の給油部材56および第2の給油部材59を介して釜案内面41へ供給することができるとともに、第1の給油部材挿入孔55の前面開口部から第1の補助給油溝60と第2の補助給油溝62との間を通して釜案内面42側へ供給することもできる。このため、仮に、第2の給油部材59を挿入した第2の給油部材挿入孔58の釜案内面41側の開口部が摩耗粉や糸くず、埃などで詰まって、第2の給油部材59から釜案内面41へ油を供給できなくなったとしても、第1の補助給油溝60と第2の補助給油溝62との間から釜案内面41側へ油を供給することができるから、釜案内面41への給油を一層確実に行うことができ、高速化にも対応することができるようになる。
仮に、第1の補助給油溝60と第2の補助給油溝62との間に摩耗粉や糸くず、埃などが溜まったとしても、大釜44を外すことで、それらを容易に取り除くことができる。
第1の給油部材挿入孔55は、中釜50を回動させる下軸48の軸心よりも上方に配置し、第1および第2の補助給油溝60,62は、第1の給油部材挿入孔55から下軸48の軸心側に向かうように形成したので、第1の給油部材挿入孔55から第1および第2の補助給油溝60,62に流れる油は、これら第1および第2の補助給油溝60,62に沿って下方に流れやすくなり、油を釜案内面41側へ良好に行き渡らせることが可能になる。仮に、第1の給油部材挿入孔55を下軸48の軸心よりも下方に設けると、第1の給油部材挿入孔55側の油を上方に積極的に流す手段が必要となる。
釜本体36の前端部の端面42に第1の補助給油溝60を形成するとともに、この端面42に接触する大釜44の端面45に第2の補助給油溝62を形成したので、補助給油溝の容量を大きくすることができ、補助給油溝を流れる油の量を多くすることが可能となる。
釜本体36の前端部の端面42と接触する大釜44の端面45に、第1の給油部材挿入孔55の前面開口部と対応する部位に凹部61を設けた。この凹部61は、油を貯蔵する役目を果たすようになるので、補助給油溝を通して釜案内面41側へ供給する油を一層安定して供給できるようになる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
補助給油溝としては、釜本体36側の第1の補助給油溝60と、大釜44側の第2の補助給油溝62のどちらか一方のみとすることもできる。
第1および第2の補助給油溝60,62は、円弧状に限らず、直線状でもよい。
本発明の一実施形態を示すミシンの外観斜視図 ベッド部の斜視図 送り板および針板を外した状態のベッド部を示したもので、(a)は平面図、(b)は上方からの斜視図 大釜を釜本体から分離した状態での半回転釜装置の右前方からの斜視図 大釜を除いた状態での半回転釜装置を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は左前方からの斜視図 大釜の背面図 図5(a)のA−A線に沿って示す拡大断面図 従来例を示す図4相当図 図7相当図
符号の説明
図面中、21はミシン、35は半回転釜装置、36は釜本体、37は軸挿入筒部、38は筒状部、40は開口部、41は釜案内面、42は端面、44は大釜、45は端面、48は下軸、49はドライバ、50は中釜、55は第1の給油部材挿入孔、56は第1の給油部材、57は油タンク、58は第2の給油部材挿入孔、59は第2の給油部材、60は第1の補助給油溝(補助給油溝)、61は凹部、62は第2の補助給油溝(補助給油溝)を示す。

Claims (4)

  1. 軸方向の一端部の開口部周縁部に中釜を回動可能に案内する釜案内面を有する釜本体と、この釜本体の前記一端部の端面に接触するように配置される大釜を備えた、ミシンの半回転釜装置において、
    前記釜本体にあって前記釜案内面の外側に位置させて前記釜本体の軸方向に貫通するように設けられた第1の給油部材挿入孔と、
    この第1の給油部材挿入孔に挿入された第1の給油部材と、
    前記釜本体に設けられ、一端部が前記第1の給油部材挿入孔に連通し、他端部が前記釜案内面にて開口するように設けられた第2の給油部材挿入孔と、
    この第2の給油部材挿入孔に挿入され、前記第1の給油部材を介して供給される油を前記釜案内面に供給するための第2の給油部材と、
    前記釜本体の前記一端部の端面又はこの端面に接触する前記大釜の端面に設けられ、一端部が前記第1の給油部材挿入孔に連通し、他端部が前記釜本体又は前記大釜と前記中釜とが接触する箇所に開口する補助給油溝とを備えたことを特徴とするミシンの半回転釜装置。
  2. 前記第1の給油部材挿入孔は、前記中釜を回動させる下軸の軸心よりも上方に配置し、前記補助給油溝は、前記第1の給油部材挿入孔から前記下軸の軸心側に向かうように形成したことを特徴とする請求項1記載のミシンの半回転釜装置。
  3. 前記補助給油溝は、前記釜本体の前記一端部の端面と、この端面に接触する前記大釜の端面の両方に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のミシンの半回転釜装置。
  4. 前記釜本体の前記一端部の端面と接触する前記大釜の端面に、前記第1の給油部材挿入孔の開口部と対応する部位に凹部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のミシンの半回転釜装置。
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