JP2009095156A - ミニクラッド用転倒防止治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミニクラッド可動部を、複数の車輪を有する一対の水平脚部を介して移動させるときに、個々の水平脚部に沿って、複数の車輪を備えている所定の長さのフレーム体を取り付けることにより、ミニクラッド可動部の移動時において、ミニクラッド可動部が進行方向に転倒してしまう事態の発生を確実に阻止することのできるミニクラッド用転倒防止治具を提供する。
【解決手段】本発明は、ミニクラッド可動部において、複数の車輪を有する一対の水平脚部に取り付けられるミニクラッド用転倒防止治具であって、該ミニクラッド用転倒防止治具は、個々の水平脚部に沿って固定されるフレーム体により形成され、このフレーム体は、複数の車輪を備えている。また、フレーム体は、水平板部分と、水平板部分の内側から下方に延設された垂直板部分により、全体が横L字状に形成され、この水平板部分と垂直板部分の内側に、三角形状の補強板を複数固定している。さらに、フレーム体は、水平脚部よりも長く形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、変電所における、例えば、固体絶縁開閉器等の22kVのミニクラッド可動部を、複数の車輪を有する一対の水平脚部を介して移動させるときに、ミニクラッド可動部の転倒を防止するために、個々の水平脚部に取り付けて使用される、ミニクラッド用転倒防止治具に関するものである。
従来より、この種のミニクラッド可動部Aは、図9に示すように、下方に水平脚部Eを備え、この水平脚部Eの上側において、立設固定部材Bを介して、重量性のあるミニクラッド構成部Cが取り付けられている。
水平脚部Eは、重量性のあるミニクラッド可動部Aを移動させるもので、前後に車輪Dを有する水平脚部Eを、左右に2個配置して構成されている。
そして、ミニクラッド可動部Aを、変電所内のミニクラッド室内に移動させる場合、ミニクラッド室の扉の下部には、2cm程度の靴擦りという段差が必ず設けられていることから、図10・図11に示すように、上方に向けて凸状に湾曲させた鉄板Sを当該段差に敷いて、靴擦りを乗り越える必要がある。
具体的には、図10(a)(b)に示すように、扉の下部に設けられている靴擦りである段差位置に、上方に向けて凸状に湾曲させた鉄板Sを敷いてから、作業員は、棒状のハンド牽引具Gを用いて、ミニクラッド可動部Aを牽引しながら移動させるのである。
このハンド牽引具Gは、先端部に車輪Hを有し、この車輪Hの近傍に、所定のフックIを備えている。
そして、図10(a)(b)に示すように、ハンド牽引具GのフックIを、ミニクラッド可動部Aの一対の水平脚部Eにおける前方側の中央部分に下方から装着し、水平脚部Eの前方側を若干持ち上げて前方側へ牽引し、ハンド牽引具Gの車輪Hと水平脚部Eの車輪Dが鉄板Sの上に乗り上げるようにして、ミニクラッド可動部Aを移動させている。
このとき、他の作業員は、ミニクラッド可動部Aを後方から押して、ミニクラッド可動部Aの移動を補助している。
特になし
しかしながら、従来においては、図10(a)・図11(a)(b)に示すように、上方に向けて凸状に湾曲させた鉄板Sの上をミニクラッド可動部Aが乗り越える場合、左右一対の水平脚部Eの中央部分が鉄板Sの頂上に近づくにつれ、図10(b)・図11(c)に示すように、水平脚部Eの中央部分における下部と鉄板Sが互いに接触して、水平脚部Eの前方側の車輪Dが浮いた状態となり、ミニクラッド可動部Aの移動が停止してしまう虞がある。
このように、水平脚部Eの中央部分における下部と鉄板Sが接触している状態において、他の作業員がミニクラッド可動部Aの高所を後方から押すと、ミニクラッド可動部Aが前側に転倒してしまうのである。
ミニクラッド可動部Aが転倒してしまう事態は、ミニクラッド可動部A自身の重心が高いこと、また、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eが、立設固定部材Bの前端部分から後方側に向けて配置されていて、移動時の進行方向となる前側転倒角度が非常に小さくなっていること等を要因として生じる。
その為、ミニクラッド可動部Aの移動に際しては、その移動速度・段差の高さ・ミニクラッド可動部Aを後方から押す位置等に、細心の注意を払う必要がある。
また、ミニクラッド可動部Aの全体重量が約700kg以上あることから、転倒角度を超えた場合には、人力による支持は不可能となる。
実際、過去においては、作業員が転倒したミニクラッド可動部Aの下敷きとなって、重傷を負った災害も発生している。
即ち、22kVのミニクラッド可動部Aの全体重量は、主変2次箱の場合では850kg、母連箱の場合では835kg、送電線箱の場合では715kgであり、これらのミニクラッド可動部Aの転倒角度は、前側転倒角度が12°30′、後側転倒角度が27°00′、左右転倒角度が20°00′であって、何れも前側転倒角度が非常に小さくなっている。
そして、作業員は、現場における以下のようなケースにおいて、ミニクラッド可動部Aが転倒してしまう危険を強く感じている。
第1のケースは、ユニット間の移動で扉の靴擦りを超える場合、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eの車輪Dが小さく、且つ水平脚部Eの前後に取り付けられている車輪D間の距離も短いことから、2cm程度の高さの段差であっても、ミニクラッド可動部Aに5°乃至7°程度の傾き角が発生してしまうときである。
また、第2のケースは、ミニクラッド室内の移動においても、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eの車輪D並びにハンド牽引具Gの車輪Hが小さいことから、例えば、ピットの縁や床面の傷等の約5mm程度の高さの段差であっても、前側の車輪D並びにハンド牽引具Gの車輪Hが引っ掛かって急停止することで、水平脚部Eの後側の車輪Dが瞬間的に浮いてしまうときである。
さらに、第3のケースは、工事でミニクラッド可動部Aを搬出入する場合、天井の高さが低くて、ユニック車等を使用してミニクラッド可動部Aの吊り下げができない場合に、現場にスロープを仮設してミニクラッド可動部Aを搬出入しているときである。
これは、本来は据え付けをする床面と同レベルの仮設ステージを準備し、ユニック車等を使用して仮設ステージ上にミニクラッド可動部Aを降ろすことが出来れば理想であるが、天井高が低い場合、ユニック車のブームと天井が干渉するため、ミニクラッド可動部Aの吊り下げができない。
そのため、据え付けをする床面までスロープを設置して、ミニクラッド可動部Aを引き(押し)上げることになるのである。
このようなケースのそれぞれにおいて、ミニクラッド可動部Aが前側に転倒し易くなってしまうのである。
そこで、本発明は如上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、ミニクラッド可動部を、複数の車輪を有する一対の水平脚部を介して移動させるときに、個々の水平脚部に沿って、複数の車輪を備えている所定の長さのフレーム体を取り付けることにより、ミニクラッド可動部の移動時において、ミニクラッド可動部が進行方向に転倒してしまう事態の発生を確実に阻止することのできるミニクラッド用転倒防止治具を提供することを目的とする。
本発明は、ミニクラッド可動部において、複数の車輪を有する一対の水平脚部に取り付けられるミニクラッド用転倒防止治具であって、該ミニクラッド用転倒防止治具は、個々の水平脚部に沿って固定されるフレーム体により形成され、このフレーム体は、複数の車輪を備えていることで、上述した課題を解決した。
また、フレーム体は、水平板部分と、水平板部分の内側から下方に延設された垂直板部分により、全体が横L字状に形成され、この水平板部分と垂直板部分の内側に、三角形状の補強板を複数固定していることで、同じく上述した課題を解決した。
さらに、フレーム体は、水平脚部よりも長く形成されていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、フレーム体は、その前端部分・略中央部分・後端部分に、方向が自由に変わる車輪を備えていることで、同じく上述した課題を解決した。
加えて、フレーム体は、一対の水平脚部の外側面に固定されることで、同じく上述した課題を解決した。
また、フレーム体の車輪は、その接地面が水平脚部の車輪と略同じになるように位置していることで、同じく上述した課題を解決した。
この他、フレーム体の車輪と水平脚部の車輪は、フレーム体と水平脚部の長手方向において、互いに重ならないように配置されていることで、同じく上述した課題を解決した。
また、フレーム体は、水平脚部に設けられているミニクラッド梱包輸送時の固定用ボルト取付孔を利用して、水平脚部に着脱可能に固定されることで、同じく上述した課題を解決した。
本発明は、ミニクラッド可動部において、複数の車輪を有する一対の水平脚部に取り付けられるミニクラッド用転倒防止治具であって、該ミニクラッド用転倒防止治具は、個々の水平脚部に沿って固定されるフレーム体により形成され、このフレーム体は、複数の車輪を備えていることから、個々の水平脚部にミニクラッド用転倒防止治具を取り付けることにより、特に、ミニクラッド可動部の前側転倒角度を大きくし、ミニクラッド可動部の移動時において、ミニクラッド可動部が進行方向に転倒してしまう事態の発生を確実に阻止することができる。
また、フレーム体は、水平板部分と、水平板部分の内側から下方に延設された垂直板部分により、全体が横L字状に形成され、この水平板部分と垂直板部分の内側に、三角形状の補強板を複数固定していることから、フレーム体の堅牢性を維持している。
その為、重量性のあるミニクラッド可動部が種々の要因により転倒しようとするときに、個々のフレーム体に取り付けた複数の車輪によりミニクラッド可動部をしっかりと安定した状態で支持し、ミニクラッド可動部が転倒してしまう事態の発生を確実に阻止することができる。
さらに、フレーム体は、水平脚部よりも長く形成されていることから、水平脚部に沿ってフレーム体を固定したとき、フレーム体の前端部分の車輪は、水平脚部の前端部分よりも前方に位置するようになる。また、フレーム体の後端部分の車輪は、水平脚部の後端部分よりも後方に位置するようになる。
このように、水平脚部に沿ってフレーム体を固定したとき、水平脚部の前後方向に突出した状態で車輪を配置することから、重量性のあるミニクラッド可動部が種々の要因により転倒しようとするときに、前後方向に突出した車輪によりミニクラッド可動部を安定した状態で支持し、ミニクラッド可動部が転倒してしまう事態の発生を阻止している。
特に、ミニクラッド可動部の水平脚部が、立設固定部材の前端部分から後方側に向けて配置されていて、移動時の進行方向となる前側転倒角度が非常に小さくなっていることに対し、水平脚部にフレーム体を固定して、水平脚部の前方向に突出した状態で車輪を配置できることから、ミニクラッド可動部の移動時に、進行方向となる前側にミニクラッド可動部が転倒してしまう事態の発生を確実に阻止しているのである。
また、フレーム体は、その前端部分・略中央部分・後端部分に、方向が自由に変わる車輪を備えていることから、水平脚部に沿ってフレーム体を固定して、重量性のあるミニクラッド可動部が種々の要因により転倒しようとするときに、ミニクラッド可動部をフレーム体に取り付けた複数の車輪により安定した状態で支持すると共に、ミニクラッド可動部の向きを自在に変えることができる。
加えて、フレーム体は、一対の水平脚部の外側面に固定されることから、フレーム体の固定作業・取り外し作業が容易である。
また、フレーム体の車輪は、その接地面が水平脚部の車輪と略同じになるように位置していることから、重量があり、且つ重心の高いミニクラッド可動部が種々の要因により転倒しようとするときに、フレーム体の車輪により安定した状態で支持することにより、ミニクラッド可動部が転倒してしまう事態の発生を確実に阻止することができる。
そして、フレーム体の車輪が湾曲した鉄板等に接触しているときには、このフレーム体の車輪によりミニクラッド可動部を滑らかに移動できる。
さらに、フレーム体の車輪と水平脚部の車輪は、フレーム体と水平脚部の長手方向において、互いに重ならないように配置されていることから、扉下面に配されている靴擦りという段差位置に、上方凸状に湾曲した鉄板が敷かれており、この鉄板の上をフレーム体が通過するときに、まず、フレーム体の前側の車輪が鉄板上に乗り上げる。
そして、フレーム体の前側の車輪が鉄板の頂部を通過した後には、水平脚部の前側の車輪が鉄板に乗り上げる。また、水平脚部の前側の車輪が鉄板の頂部を通過した後には、フレーム体の略中央部分の車輪が鉄板に乗り上げる。さらに、フレーム体の略中央部分の車輪が鉄板の頂部を通過した後には、水平脚部の後側の車輪が鉄板に乗り上げる。また、水平脚部の後側の車輪が鉄板の頂部を通過した後には、フレーム体の後側の車輪が鉄板上に乗り上げる。
このように、ミニクラッド可動部は、水平脚部の車輪と、水平脚部に沿って固定したフレーム体の車輪によって、水平脚部が鉄板と接触することなく、鉄板の上を滑らかに通過できるのである。
即ち、水平脚部に沿ってフレーム体を固定することにより、水平脚部の前後方向に突出した状態で車輪を配置することになる。そして、このフレーム体の車輪により、重量性のあるミニクラッド可動部が種々の要因により転倒しようとするときに、ミニクラッド可動部を安定した状態で支持して、ミニクラッド可動部の移動時における転倒を防止している。
また、フレーム体の車輪と、水平脚部の車輪が鉄板に接触し、水平脚部の下部と鉄板が直接接触することがないことから、ミニクラッド可動部の移動が不意に停止してしまう虞がない。
その為、作業員がミニクラッド可動部を後方から押しても、ミニクラッド可動部が前側に転倒することがなく、作業員が転倒したミニクラッド可動部の下敷きとなって、重傷を負ってしまう災害の発生も防止している。
また、水平脚部に沿ってフレーム体を固定することにより、水平脚部の前後方向に突出した状態で車輪を配置することから、従来と比較して、ミニクラッド可動部が転倒してしまうまでの傾斜角を大きくすることができる。
具体的には、フレーム体を使用しない状態において扉の靴擦りを超える場合、2cm程度の高さの段差であっても、ミニクラッド可動部に5°乃至7°程度の傾き角が発生して、ミニクラッド可動部が転倒する恐れを感じるのに対して、水平脚部にフレーム体を固定したときには、フレーム体の車輪によりミニクラッド可動部を安定した状態で支持するため、安心してミニクラッド可動部を移動することができる。
その為、ミニクラッド可動部を安心して運搬できるのである。
さらに、水平脚部の車輪と、水平脚部に沿って固定したフレーム体の車輪によって、鉄板の上を滑らかに通過できるので、ミニクラッド可動部の移動時に、その移動が急に停止して、後側の車輪だけが瞬間的に浮いてしまうような事態の発生も防ぐことができる。
また、現場にスロープを仮設してミニクラッド可動部を搬出入する場合であっても、その移動時における転倒を確実に防止することができる。
この他、フレーム体は、水平脚部に設けられているミニクラッド梱包輸送時の固定用ボルト取付孔を利用して、水平脚部に着脱可能に固定されるので、水平脚部に対して特別な取付機構を新たに設けることなくフレーム体を容易に取り付けることができ、しかも、フレーム体自体を安価に作製することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
本発明は、図1・図2に示すように、ミニクラッド可動部Aにおいて、複数の車輪Dを有する一対の水平脚部Eに取り付けられるミニクラッド用転倒防止治具に関するものである。
ミニクラッド可動部Aは、図1に示すように、下方に水平脚部Eを備え、この水平脚部Eの上側において、立設固定部材Bを介して、重量性のあるミニクラッド構成部Cが取り付けられている。
立設固定部材B間には、ミニクラッドを構成する物の一つである、操作機構や保護継電器等が納められている。また、ミニクラッド構成部Cとして、遮断器が納められている。
水平脚部Eは、重量性のあるミニクラッド構成部Cを移動させるもので、左右一対の水平脚部Eにより構成されている。
この水平脚部Eは、前側部分及び後側部分に、金属製の車輪Dを有している。各車輪Dは、四角形の筒状に形成されている水平脚部E内おいて回転可能に支持されており、筒状部分の下面に設けた切り欠き部分から、車輪Dの一部が突出している。
また、水平脚部Eは、立設固定部材Bの前端部分から後方側に向けて配置されている。さらに、一対の水平脚部Eの後方側には、両脚部E間にガイド板Jが取り付けられている。
本発明に係るミニクラッド用転倒防止治具は、図1・図2に示すように、個々の水平脚部Eに沿って固定される2個のフレーム体1により形成され、このフレーム体1は、樹脂製の複数の車輪2(2a,2b,2c)を備えている。
2個のフレーム体1は、図3に示すように、例えば、長方形状の水平板部分1aと、この水平板部分1aの内側から下方に延設された垂直板部分1bにより、全体が横L字状に形成されている。このフレーム体1として、アングル鋼材等を使用すると、好ましいものとなる。
垂直板部分1bは、先端部下方と後端部下方が円弧状に形成され、フレーム体1が種々の突起物に引っかからずに滑らかに進行できるようにしている。
また、水平板部分1aと垂直板部分1bの内側には、三角形状の補強板3が複数固定されており、フレーム体1全体の堅牢性が維持されている。
この補強板3は、フレーム体1の車輪2aの近傍部分に固定されている。また、フレーム体1の車輪2cの近傍部分にも固定されている。さらに、フレーム体1の車輪2bの両側部分にも固定されている。
フレーム体1の車輪2(2a,2b,2c)は、方向が自由に変わるキャスター状のものである。この車輪2(2a,2b,2c)は、フレーム体1における水平板部分1aの下面に取り付けられている。
また、車輪2(2a,2b,2c)は、フレーム体1の前端部分・後方寄りの略中央部分・後端部分に、それぞれ取り付けられている。
さらに、フレーム1体は、水平脚部Eよりも長く形成されている。そして、水平脚部Eに沿ってフレーム体1を固定したとき、図4に示すように、フレーム体1の前端部分の車輪2aは、水平脚部Eの前端部分よりも前方に位置している。この車輪2aは、同時に立設固定部材Bの前端部分よりも前方に位置することとなる。
また、フレーム体1の後端部分の車輪2cは、水平脚部Eの後端部分よりも後方に位置している。さらに、フレーム体1の後方寄りの略中央部分の車輪2bは、水平脚部Eの両車輪D間に位置している。
このように、水平脚部Eに沿ってフレーム体1を固定したとき、水平脚部Eの両車輪Dと、フレーム体1の車輪2(2a,2b,2c)は、図4に示すように、フレーム体1と水平脚部Eの長手方向において、互いに重ならないように配置されるのである。
このように構成されたフレーム体1は、水平脚部Eに設けられているミニクラッド梱包輸送時に使用する複数の固定用ボルト取付孔Kを利用して、水平脚部Eに着脱可能に固定される。
具体的には、水平脚部Eに所定の間隔を開けて設けられた2個の固定用ボルト取付孔Kに合致するように、フレーム体1の垂直板部分1bに、2個の取付孔4を設けている。この取付孔4は、フレーム体1の車輪2bと補強板3の両側部分に配置されている。
そして、図1・図2に示すように、水平脚部Eの固定用ボルト取付孔Kにフレーム体1の取付孔4を合致させ、両孔K,4を貫挿するボルト5によって、水平脚部Eにフレーム体1が固定されるのである。
このようにして、フレーム体1は、個々の水平脚部Eの外側面に、垂直板部分1bを当接させて、ボルト5によって固定されるのである。
また、フレーム体1には、水平脚部Eに両車輪Dを回転可能に支持している軸Nに合致するように、フレーム体1の垂直板部分1bに2個の貫装孔6を設け、フレーム体1を固定したときに、水平脚部Eとフレーム体1の間に隙間が生じないようにしている。
そして、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eにフレーム体1を固定したとき、フレーム体1の車輪2(2a,2b,2c)は、図5に示すように、その接地面が水平脚部Eの車輪Dと略同じになるようにする。
水平脚部Eの各車輪Dは、四角形の筒状部分の下面に設けた切り欠き部分から、車輪Dの一部が下方に突出しているが、水平脚部Eにフレーム体1を固定したとき、フレーム体1の車輪2(2a,2b,2c)は、その接地面が水平脚部Eの各車輪Dと略同じになるのである。
尚、フレーム体1の車輪2(2a,2b,2c)は、その接地面が水平脚部Eの各車輪Dと略同じであるが、水平面におけるミニクラッド可動部Aの荷重自体は、水平脚部Eの各車輪Dが受け止めるものである。
そして、フレーム体1の車輪2(2a,2b,2c)は、ミニクラッド可動部Aが転倒しそうな状況となった時や段差を通過する際に、一時的に荷重を受け止めるものである。
また、図6に示すように、作業員により、ハンド牽引具GのフックIを一対の水平脚部Eにおける前方側の中央部分に下方から装着し、水平脚部Eの前方側を若干持ち上げて前方側へ牽引すると共に、他の作業員が後方から押すときには、フレーム体1の車輪2(2c)は、水平脚部Eの後輪Dと荷重を分散して受け止めるものである。
そのため、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eにフレーム体1を固定した状態では、水平脚部Eの各車輪Dがミニクラッド可動部Aの荷重を受け止めつつ、フレーム体1の車輪2(2a,2b,2c)が床面に軽く接触して、ミニクラッド可動部Aの安定した状態での移動を実現している。
この他、図4に示すように、フレーム体1の前側の車輪2aは、水平脚部Eの前端部分よりも前方に位置している。また、フレーム体1の後端部分の車輪2cは、水平脚部Eの後端部分よりも後方に位置している。さらに、フレーム体1の後方寄りの略中央部分の車輪2bは、水平脚部Eの両車輪D間に位置している。
そして、フレーム体1は、図8(a)乃至(d)に示すように、フレーム体1の略中央部分の車輪2bと、水平脚部Eの両車輪Dにより、水平脚部Eと乗り上げ対象面(例えば、靴擦りという段差位置に置かれた上方に向けて凸状に湾曲させた鉄板S等)との接触を回避するように構成されている。
ミニクラッド可動部Aの搬送に際しては、図6に示すように、作業員により、ハンド牽引具GのフックIを一対の水平脚部Eにおける前方側の中央部分に下方から装着し、水平脚部Eの前方側を若干持ち上げて前方側へ牽引すると共に、他の作業員が後方からミニクラッド重心位置付近を押しながら前方に移動させる。
この時、ミニクラッド可動部Aの荷重は、ハンド牽引具Gの車輪H、フレーム体1の車輪2(2c)、水平脚部Eの後輪Dにより、分散して受け止めることになる。
そして、ミニクラッド可動部Aをミニクラッド室内に移送する場合、図7(a)(b)に示すように、扉下面に配されている靴擦りという段差位置に、上方に向けて凸状に湾曲させた鉄板Sが敷かれており、作業員は、ハンド牽引具GのフックIをミニクラッドMの一対の水平脚部Eにおける前方側の中央部分に下方から装着し、水平脚部Eにおける前方側を若干持ち上げた状態において、ミニクラッド可動部Aを前方側へ牽引する。
そして、フレーム体1の前側の車輪2aが鉄板S上に乗り上げるようにして、ミニクラッド可動部Aを移動させる。
また、他の作業員は、ミニクラッド構成部Cを後方から押して、ミニクラッド可動部Aの移動を補助している。
このとき、ミニクラッド可動部Aは、フレーム体1の前側の車輪2aが鉄板Sに乗り上げる前の状態(図8(a)参照)から、車輪2aが鉄板Sに乗り上げた状態(図8(b)参照)になるまで移動し、前側の車輪2aが、上方に向けて凸状に湾曲させた鉄板Sの頂部を通過した後には、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eの前側にある車輪Dが鉄板Sに乗り上げた状態(図8(c)参照)となる。
そして、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eの前側にある車輪Dが鉄板Sの頂部を通過した後には、フレーム体1の略中央部分の車輪2bが鉄板Sに乗り上げた状態(図8(d)参照)となる。
さらに、フレーム体1の略中央部分の車輪2bが鉄板Sの頂部を通過した後には、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eの後側にある車輪Dが鉄板Sに乗り上げた状態となる。
また、ミニクラッド可動部Aの水平脚部Eの後側にある車輪Dが鉄板体の頂部を通過した後には、フレーム体1の後側にある車輪2cが鉄板Sに乗り上げた状態となる。
こうして、ミニクラッド可動部Aは、水平脚部Eの両車輪Dと、水平脚部Eに沿って固定したフレーム体1の車輪2(2a,2b,2c)によって、水平脚部Eが鉄板Sと接触することなく、鉄板Sの上を滑らかに通過できるのである。
本発明に係るミニクラッド用転倒防止治具は、変電所等におけるミニクラッド可動部の移動時における転倒を防止するために使用する他に、重量性のある不安定なキャスター付きラックや、その他の種々の器具の転倒防止用治具等として、幅広く利用することができる。
複数の車輪を有するフレーム体を、ミニクラッド可動部の水平脚部に取り付ける状態を示す分解斜視図である。 複数の車輪を有するフレーム体を、ミニクラッド可動部の水平脚部に取り付けた状態を示す斜視図である。 複数の車輪を有するフレーム体の構成を示す斜視図である。 複数の車輪を有するフレーム体を、ミニクラッド可動部の水平脚部に取り付けた状態を示す側面図である。 複数の車輪を有するフレーム体を、ミニクラッド可動部の水平脚部に取り付けた状態を示す正面図である。 複数の車輪を有するフレーム体を水平脚部に取り付けた状態において、作業員によりハンド牽引具のフックを一対の水平脚部における前方側の中央部分に下方から装着し、水平脚部の前方側を若干持ち上げて前方側へ牽引すると共に、他の作業員が後方からミニクラッド重心位置付近を押しながらミニクラッド可動部を前方に移動させている状態を示す斜視図である。 複数の車輪を有するフレーム体を、水平脚部に取り付けた状態のミニクラッド可動部の移動状況を示すもので、(a)は前側の車輪が鉄板に乗り上げた状態の斜視図、(b)は前側の車輪が鉄板を乗り越えた状態の斜視図である。 複数の車輪を有するフレーム体を、水平脚部に取り付けた状態のミニクラッド可動部の移動状況を示すもので、(a)はフレーム体の前側の車輪が鉄板に乗り上げる前の状態の側面図、(b)はフレーム体の前側の車輪が鉄板に乗り上げた状態の側面図、(c)はフレーム体の前側の車輪が通過した後に水平脚部の前側の車輪が鉄板に乗り上げている状態の側面図、(d)は水平脚部の前側の車輪が通過した後にフレーム体の略中央部分の車輪が鉄板に乗り上げている状態の側面図である。 作業員によりハンド牽引具のフックを一対の水平脚部における前方側の中央部分に下方から装着し、水平脚部の前方側を若干持ち上げて前方側へ牽引すると共に、他の作業員が後方からミニクラッド重心位置付近を押しながらミニクラッド可動部を前方に移動させている、従来におけるミニクラッド可動部の搬送状態を示す斜視図である。 従来におけるハンド牽引具を使用したミニクラッド可動部の移動状況を示すもので、(a)は水平脚部の前側の車輪が鉄板に乗り上げた状態の斜視図、(b)は水平脚部の前側の車輪が鉄板を乗り越えた状態の斜視図である。 従来におけるミニクラッド可動部の移動状況を示すもので、(a)は水平脚部の前側の車輪が鉄板に乗り上げる前の状態の側面図、(b)は水平脚部の前側の車輪が鉄板に乗り上げた状態の側面図、(c)は水平脚部の前側の車輪が通過した後に水平脚部の中央下部と鉄板が接触している状態の側面図である。
符号の説明
A…ミニクラッド可動部
B…立設固定部材
C…ミニクラッド構成部
D…車輪
E…水平脚部
G…ハンド牽引具
I…フック
J…ガイド板
K…固定用ボルト取付孔
N…軸
S…鉄板
1…フレーム体
1a…水平板部分
1b…垂直板部分
2(2a,2b,2c)…車輪
3…補強板
4…取付孔
5…ボルト
6…貫装孔

Claims (8)

  1. ミニクラッド可動部において、複数の車輪を有する一対の水平脚部に取り付けられるミニクラッド用転倒防止治具であって、該ミニクラッド用転倒防止治具は、個々の水平脚部に沿って固定されるフレーム体により形成され、このフレーム体は、複数の車輪を備えていることを特徴とするミニクラッド用転倒防止治具。
  2. フレーム体は、水平板部分と、水平板部分の内側から下方に延設された垂直板部分により、全体が横L字状に形成され、この水平板部分と垂直板部分の内側に、三角形状の補強板を複数固定している請求項1に記載のミニクラッド用転倒防止治具。
  3. フレーム体は、水平脚部よりも長く形成されている請求項1または2に記載のミニクラッド用転倒防止治具。
  4. フレーム体は、その前端部分・略中央部分・後端部分に、方向が自由に変わる車輪を備えている請求項1乃至3のいずれかに記載のミニクラッド用転倒防止治具。
  5. フレーム体は、一対の水平脚部の外側面に固定される請求項1乃至4のいずれかに記載のミニクラッド用転倒防止治具。
  6. フレーム体の車輪は、その接地面が水平脚部の車輪と略同じになるように位置している請求項1乃至5のいずれかに記載のミニクラッド用転倒防止治具。
  7. フレーム体の車輪と水平脚部の車輪は、フレーム体と水平脚部の長手方向において、互いに重ならないように配置されている請求項1乃至6のいずれかに記載のミニクラッド用転倒防止治具。
  8. フレーム体は、水平脚部に設けられているミニクラッド梱包輸送時の固定用ボルト取付孔を利用して、水平脚部に着脱可能に固定される請求項1乃至7のいずれかに記載のミニクラッド用転倒防止治具。
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