JP2009094187A - 電子部品移載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エジェクタのノズルとディフューザとを容易に清掃することができる電子部品移載装置を提供する。
【解決手段】ノズル71とディフューザ73とを一体に形成してなる負圧発生部材64と、この負圧発生部材64を挿入する挿入孔65が形成された負圧発生ユニット43と、挿入孔65を閉塞する蓋体78と、空気通路を切り換える電磁弁44,45とからなるエジェクタ11を備える。挿入口65aを吸着ヘッドの前方と後方とのうちいずれか一方、あるいは左方と右方とのいずれか一方を指向するように形成する。前記蓋体78を吸着ヘッドの外に露出させた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、吸着ノズルの負圧源としてエジェクタを備えた電子部品移載装置に関するものである。
従来、電子部品移載装置としては、表面実装機やICハンドラーなどがある。これらの装置は、電子部品を電子部品供給部で吸着ノズルに吸着させ、被載置部(プリント配線板や電子部品検査装置等)に移載する構成が採られている。
従来のICハンドラーとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。この特許文献1に示されたICハンドラーは、電子部品が吸着される吸着ノズルと、この吸着ノズルに電子部品を吸着させる際の負圧源になるエジェクタと、これらの部材を支持する移載ヘッドと、複数の前記移載ヘッドからなるヘッドユニットを電子部品供給部と検査ボードとの間で移動させる移動装置と、操作者が操作する操作装置(コントローラ)とを備えている。前記複数の移載ヘッドは、前記操作装置が対向する方向を前方とした場合に前後方向(Y方向)に並んでいる。
前記エジェクタは、空気を噴射するノズルと、このノズルの下流側に位置するディフューザと、空気通路を切り換えるための二つの電磁弁などによって構成されている。また、このエジェクタは、前記ノズルの上方にディフューザが位置し、かつ前記ノズルの下方に一方の電磁弁が位置するとともに前記ディフューザの上方に他方の電磁弁が位置する状態、すなわち前記各部材が上下方向に並ぶように組立てられた状態で前記移載ヘッドの側部に取付けられている。
前記移載ヘッドは、吸着ノズルが下端部に設けられた空気圧シリンダと、このシリンダの上に設けられた昇降切換用電磁弁などを備えており、上下方向に長くなるように形成されている。前記エジェクタは、前記シリンダの側部であって、前記前後方向とは直交する横方向(X方向)の一側部に取付けられている。
特開平11−214893号公報
特許文献1に示されているICハンドラーや表面実装機等を含めてエジェクタを備えた電子部品移載装置は、長期間使用することによりエジェクタの能力が低下し、電子部品を吸着ノズルに吸着させることができなくなる。これは、吸着ノズルから吸引する空気に含まれている異物がエジェクタ内のノズルやディフューザに付着し、空気通路が狭くなったり詰まったりするからである。このように性能が低下したエジェクタは、分解してノズルやディフューザを清掃し、これらの部材に付着している異物を取り除くことによって、初期の状態に戻すことができる。
特許文献1に記載されているICハンドラーにおいて、ノズルやディフューザを清掃するためには、以下のような二つの方法が考えられる。第1の方法としては、エジェクタを移載ヘッドから取外して分解し、ノズルとディフューザとをそれぞれエジェクタ内から取り出して清掃する。
第2の方法としては、エジェクタが移載ヘッドに取付けられている状態でエジェクタの上下両側の電磁弁を取外し、ノズルを下方から清掃するとともに、ディフューザを上方から清掃する。
これら第1、第2の方法のいずれにおいても、エジェクタの一部または全部を分解しなければノズルとディフューザとを清掃することができない。このため、特許文献1に示すICハンドラーでは、ノズルとディフューザとの清掃に要する時間が長くなるという問題があった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、エジェクタのノズルとディフューザとを容易に清掃することができる電子部品移載装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る電子部品移載装置は、電子部品が吸着される吸着ノズルと、この吸着ノズルから空気を吸引するエジェクタと、これらの部材を有する移載ヘッドと、この移載ヘッドを電子部品供給部と電子部品載置部との間で移動させる移動装置と、操作者が操作する操作装置とを備えた電子部品移載装置において、前記エジェクタを、空気を噴射する空気噴射用ノズルの下流側端部にディフューザを一体形成してなる負圧発生部材と、この負圧発生部材を挿入するための挿入孔と、前記空気噴射ノズルの上流側端部に加圧空気を供給する加圧空気供給用通路と、一端が吸着ノズルに連通し、他端が前記空気噴射ノズルの上流側端部から前記ディフューザの下流側端部までの空気流路の途中部に連通する作業用空気通路とが形成されかつ前記負圧発生部材を着脱可能に支持するハウジングと、このハウジングに着脱可能に取付けられて前記挿入孔の挿入口を閉塞する蓋体と、前記ハウジングに取付けられて前記加圧空気供給用通路の開閉を切換える電磁弁とによって構成し、前記挿入口を、前記エジェクタを前記移載ヘッドあるいはその近傍に取付けた状態において水平方向であって、前記操作装置が対向する前方と後方とのうちいずれか一方、あるいは左方と右方とのいずれか一方を指向するように形成し、前記蓋体を移載ヘッドの外に露出させたものである。
本発明は、前記発明において、電子部品が吸着される吸着ノズルと、この吸着ノズルから空気を吸引するエジェクタと、これらの部材を有する移載ヘッドと、この移載ヘッドを電子部品供給部と電子部品載置部との間で移動させる移動装置とを備えた電子部品移載装置において、前記エジェクタを、空気を噴射する空気噴射用ノズルの下流側端部にディフューザを一体形成してなる負圧発生部材と、この負圧発生部材を挿入するための挿入孔と、前記空気噴射ノズルの上流側端部に加圧空気を供給する加圧空気供給用通路と、一端が吸着ノズルに連通し、他端が前記空気噴射ノズルの上流側端部から前記ディフューザの下流側端部までの空気流路の途中部に連通する作業用空気通路とが形成されかつ前記負圧発生部材を着脱可能に支持するハウジングと、このハウジングに着脱可能に取付けられて前記挿入孔の挿入口を閉塞する蓋体と、前記ハウジングに取付けられて前記加圧空気供給用通路の開閉を切換える電磁弁とによって構成し、前記挿入口を、前記エジェクタを前記移載ヘッドに取付けた状態において上方を指向するように形成し、前記蓋体を移載ヘッドの外に露出させたものである。
本発明は、前記発明において、前記複数の移載ヘッドにそれぞれ前記吸着ノズルを上下方向に移動させる昇降装置を備えさせるとともに、前記移動装置を、前記電子部品供給部上方と前記電子部品載置部上方との間で移動可能とし、複数の前記移載ヘッドを前記前後方向とは直交する横方向に支持するヘッドユニットを備え、前記蓋体を、前方と後方とのいずれか一方を指向するとともに、ヘッドユニットの外に露出させたものである。
本発明は、前記発明において、前記移動装置に、基台に前記前後方向へ移動自在に支持された支持部材を備えさせ、前記ヘッドユニットを前記支持部材に前記横方向へ移動自在に支持させ、前記挿入口を前記支持部材の上端より上方に位置付けたものである。
本発明は、前記発明において、前記複数の移載ヘッドにそれぞれ前記吸着ノズルを上下方向に移動させる昇降装置を備えさせるとともに、前記移動装置を、前記電子部品供給部上方と前記電子部品載置部上方との間で移動可能とし、複数の前記移載ヘッドを前記前後方向に支持するヘッドユニットを備え、前記蓋体を、右方と左方とのいずれか一方を指向するとともに、ヘッドユニットの外に露出させたものである。
本発明は、前記発明において、前記移動装置に、基台に前記前後方向とは直交する横方向へ移動自在に支持された支持部材を備えさせ、前記ヘッドユニットを、前記支持部材に前後方向へ移動自在に支持させ、前記挿入口を前記支持部材の上端より上方に位置付けたものである。
本発明は、前記発明において、前記移動装置に、基台に前記前後方向へ移動自在に支持されて前記前後方向に並ぶ第1の支持部材と第2の支持部材とを備えさせ、前記ヘッドユニットを、前記第1の支持部材に前記横方向へ移動自在に支持された第1のヘッドユニットと、前記第2の支持部材に前記横方向へ移動自在に支持された第2のヘッドユニットとによって構成し、前記第1のヘッドユニットを前記第1の支持部材における前記第2の支持部材とは反対側に配設し、前記第2のヘッドユニットを第2の支持部材における前記第1の支持部材とは反対側に配設したものである。
本発明は、前記発明において、前記移動装置に、基台に前記前後方向へ移動自在に支持されて前記前後方向に並ぶ第1の支持部材と第2の支持部材とを備えさせ、前記ヘッドユニットを、前記第1の支持部材に前記横方向へ移動自在に支持された第1のヘッドユニットと、前記第2の支持部材に前記横方向へ移動自在に支持された第2のヘッドユニットとによって構成し、前記第1のヘッドユニットを前記第1の支持部材における前記第2の支持部材と対向する側部に配設し、前記第2のヘッドユニットを第2の支持部材における前記第1の支持部材と対向する側部に配設したものである。
本発明によれば、電子部品移載装置の前方または後方に設けられている通路に前記移動装置を使用して移載ヘッドを接近させることによって、通路に立つ作業者が前記蓋体を前記ハウジングに対して着脱することができる。
この蓋体をハウジングから取外すことによって、挿入孔内から負圧発生部材を容易に引き抜くことができる。ノズルとディフューザの清掃は、上述したように負圧発生部材をハウジングから取出した状態で行う。
このため、本発明に係る電子部品移載装置においては、エジェクタのノズルとディフューザとを清掃するために電磁弁やその他のエジェクタ構成部品などを取外す必要はなく、ノズルとディフューザとを取外すための前作業としては前記蓋体を取外す簡単な作業のみになる。
したがって、本発明によれば、負圧発生部材の清掃を容易に行うことが可能な電子部品移載装置を提供することができる。
挿入口が上方を指向するように形成された他の発明によれば、前記蓋体をハウジングから上方に取外すことによって挿入孔が上方に向けて開口するから、負圧発生部材をハウジングから上方へ容易に引き抜くことができる。
ノズルとディフューザの清掃は、上述したように負圧発生部材をハウジングから取出した状態で行う。
このため、この発明に係る電子部品移載装置においては、エジェクタのノズルとディフューザとを清掃するために電磁弁やその他のエジェクタ構成部品などを取外す必要はなく、ノズルとディフューザとを取外すための前作業としては前記蓋体を取外す簡単な作業のみになる。
したがって、この発明によれば、負圧発生部材の清掃を容易に行うことが可能な電子部品移載装置を提供することができる。
複数の移載ヘッドが横方向に並べられたヘッドユニットを備えた発明によれば、複数の移載ヘッドが前後方向に並ぶ特許文献1に示されるICハンドラーと違い、各移載ヘッドが他の移載ヘッドの陰になることがなく、かつ蓋体は通路側に露出するので、前記蓋体を着脱するに当たって、隣接する他の移載ヘッドの蓋体に干渉されることがない。このため、複数の移載ヘッドを備えているにもかかわらず、全ての移載ヘッドにおいて、エジェクタのノズルおよびディフューザを容易に清掃することができる。
負圧発生部材を挿入する挿入口を支持部材の上端より上方に位置付けた他の発明によれば、前記蓋体の着脱と前記負圧発生部材の着脱とを支持部材に遮られることなく行うことができる。
このため、この発明によれば、エジェクタのノズルとディフューザとの清掃をより一層簡単に行うことができる。
複数の移載ヘッドが前後方向に並べられたヘッドユニットを備えた発明によれば、通路側にヘッドユニットを接近させることによって、左右方向からエジェクタのノズルおよびディフューザを容易に清掃することができる。
横方向に移動する支持部材と前後方向に移動するヘッドユニットを備え、負圧発生部材を挿入する挿入口を支持部材の上端より上方に位置付けた他の発明によれば、前記蓋体の着脱と前記負圧発生部材の着脱とを支持部材に遮られることなく行うことができる。
このため、この発明によれば、エジェクタのノズルとディフューザとの清掃をより一層簡単に行うことができる。
第1、第2の支持部材における他方の支持部材とは反対側にヘッドユニットをそれぞれ配設した他の発明によれば、第1の支持部材と第2の支持部材とを互いに離間するように前後方向の一方と他方とに移動させることによって、ヘッドユニットが装置前側または装置後側に位置付けられる。これらのヘッドユニットのうち、電子部品移載装置の前側に位置するヘッドユニットの前記蓋体は、装置前側から着脱することができる。電子部品移載装置の後側に位置するヘッドユニットの前記蓋体は、装置後側から着脱することができる。このため、複数のヘッドユニットを備えているにもかかわらず、負圧発生部材の着脱およびノズルとディフューザの清掃を容易に行うことができる。
第1、第2の支持部材における他方の支持部材と対向する側部にヘッドユニットをそれぞれ配設した他の発明によれば、第1の支持部材と第2の支持部材とを互いに離間するように前後方向の一方と他方とに移動させることによって、ヘッドユニットが装置前側または装置後側に位置付けられる。これらのヘッドユニットのうち、電子部品移載装置の前側に位置するヘッドユニットの前記蓋体は、支持部材の上方に作業者の腕を通すようにして装置前側から着脱することができる。電子部品移載装置の後側に位置するヘッドユニットの前記蓋体は、支持部材の上方に作業者の腕を通すようにして装置後側から着脱することができる。このため、ヘッドユニットが二つの支持部材の間に設けられているにもかかわらず、負圧発生部材の着脱およびノズルとディフューザの清掃を容易に行うことができる。
(第1の実施例)
以下、本発明に係る電子部品移載装置の一実施例を図1〜図10によって詳細に説明する。この実施例では、電子部品移載装置の一つである表面実装機に本発明を適用した場合について説明する。
図1は本発明に係る表面実装機の構成を示す平面図、図2は移動装置とヘッドユニットとを装置前側から見た状態を示す正面図、図3は本発明に係る表面実装機の構成を示す断面図、図4はヘッドユニットの側面図で、同図は移動装置の一部を破断して描いてある。
図5はエジェクタの底面図、図6は図5におけるVI−VI線断面図、図7は蓋体が取付けられた負圧発生部材の側面図、図8は図7におけるVIII−VIII線断面図である。図9は負圧発生部材を取外す手順を説明するための斜視図で、同図(A)は取外す前の状態を示し、同図(B)は蓋体とともに負圧発生部材を取外した状態を示し、同図(C)は負圧発生部材を蓋体から取外した状態を示す。図10はエジェクタの空気通路の構成を示す空気回路図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施例による表面実装機である。この表面実装機1は、図1〜図3に示すように、基台2と、この基台2の上部に基台2の一端部から他端部に延びるように設けられたコンベア3と、このコンベア3の幅を変更する幅変更装置4と、コンベア3の両側方に設けられた多数のテープフィーダー5,5…と、これらのテープフィーダー5から前記コンベア3上のプリント配線板6に電子部品(図示せず)を移載する(実装する)ための移動装置7と、電子部品の実装時にプリント配線板6を下方から支承するためのバックアップ装置8(図3参照)と、基台2の側部(図1においては下側の端部)に配設された操作装置9と、表面実装機1の全体を上方から覆うカバー10(図3参照)などを備えている。
前記カバー10は、開閉可能に形成されており、電子部品の実装時は図3中に破線で示すように閉じられて表面実装機1の全体を上方から覆う。また、このカバー10は、後述するエジェクタ11の清掃などのメンテナンス時には、図3中に実線で示すように上方に開く。この明細書においては、前記コンベア3の延びる方向(図1および図2においては、符号を正しく読める状態として左右方向)をX方向といい、このX方向とは直交する方向(図1および図2においては上下方向)をY方向という。この実施例においては、前記操作装置9が位置する一側部(図1において下側)を装置前側といい、操作装置9が対向する方向を前方という。このため、この実施例においては、前記Y方向が表面実装機1の前後方向になり、前記X方向が本発明でいう「前後方向とは直交する横方向」になっている。
この表面実装機1の前方と後方とには、図示してはいないが、例えば交換用テープフィーダー5を運搬することができるように、通路が形成されている。
前記コンベア3は、上端部に無端ベルトが配置されて前記プリント配線板6の両端部を支え、このプリント配線板6を図1および図2において左方へ搬送する図3において右側(装置前側)に位置する第1のコンベア本体12と、他方に位置する第2のコンベア本体13とを備えている。この第2のコンベア本体13は、幅変更装置4(図1参照)を介して基台2に支持されており、幅変更装置4によってY方向に移動させられる。
前記幅変更装置4は、Y方向に延びる複数の支柱に沿って第2のコンベア本体13を平行移動させる構成が採られている。
前記多数のテープフィーダー5は、図1および図3に示すように、前記第1のコンベア本体12と第2のコンベア本体13とに沿うようにコンベア3の両側方でX方向に並べられており、基台2に着脱可能に取付けられている。この実施例においては、これらのテープフィーダー5によって本発明でいう電子部品供給部が構成されている。
この実施例においては、前記テープフィーダー5とコンベア3との間に撮像装置14が設けられている。この撮像装置14は、後述する吸着ノズル15(図2参照)に吸着された電子部品などを下方から撮像するためのものである。
前記移動装置7は、図1〜図3に示すように、前記コンベア3の上方を通してY方向に延びる2本の固定レール21,21と、これらの固定レール21,21どうしの間に架け渡された支持部材22と、この支持部材22における装置前側に位置する一側部においてX方向に移動自在に支持される、後述するヘッドユニット23とを備えている。
前記二つの固定レール21,21のうち、プリント配線板6の搬送方向の上流側(図1においては右側)に位置する固定レール21には、この固定レール21に沿って延びるボールねじ軸24が回転自在に支持されるとともに、このボールねじ軸24を回転させるためのY軸サーボモータ25が設けられている。前記ボールねじ軸24には、前記支持部材22に設けられたボールねじナット26が螺合している。
前記支持部材22には、X方向に延びるボールねじ軸27が回転自在に支持されるとともに、このボールねじ軸27を回転させるためのX軸サーボモータ28が設けられている。前記ボールねじ軸27には、ヘッドユニット23に設けられたボールねじナット(図示せず)が螺合している。これらのボールねじ軸24、Y軸サーボモータ25、ボールねじナット26、ボールねじ軸27、X軸サーボモータ28および不図示のボールねじナットは、前記移動装置7の一部を構成する。
前記ヘッドユニット23は、図2および図4に示すように、吸着ノズル15が下端部に設けられた複数の吸着ヘッド31と、これらの吸着ヘッド31を支持するフレーム(図4参照)32と、これらの部材を覆うカバー23aなどによって構成されている。
前記吸着ヘッド31は、吸着ノズル15を上下方向の軸線回りに回動させる回転装置31aと、吸着ノズル15を上下方向に移動させる昇降装置31bと、前記吸着ノズル15に接続された部品吸着時の負圧源、かつ部品装着時の正圧源としてのエジェクタ11(図4参照)などを備えている。この実施例においては、この吸着ヘッド31によって本発明でいう移載ヘッドが構成されている。
前記ヘッドユニット23には、複数の前記吸着ヘッド31がX方向に並べられた状態で取付けられている。このため、図2に示すように、各吸着ヘッド31に設けられている前記エジェクタ11も装置前側から見てX方向に並んでいる。
前記フレーム32は、図4に示すように、前記支持部材22の装置前側(図4においては右側)の一側部にレール33とスライダ34とからなる支持機構を介してX方向に移動自在に支持されている。
このフレーム32の上端部には、前記各吸着ヘッド31から前記支持部材22の上方まで装置後側に延びる支持用プレート35が設けられている。この支持用プレート35は、図2に示すように、ケーブルベア36(登録商標)のヘッドユニット側端部を支持するものである。このケーブルベア36は、支持部材22の上面に支持され、電力用電線および信号用電線と、エジェクタ11に加圧空気を供給するためのホースなどを収納している。
前記エジェクタ11は、図4に示すように、前記吸着ヘッド31の上端部に取付ユニット41を介して取付けられたベースユニット42と、このベースユニット42に取付けられた負圧発生ユニット43と、この負圧発生ユニット43に取付けられた真空発生用電磁弁44および真空破壊用電磁弁45などによって構成されている。図4においては、ヘッドユニット23がカバー23aで覆われているためにエジェクタ11がヘッドユニット23に取付けられているように描かれているが、実際には、エジェクタ11は複数の吸着ヘッド31と同数となるように各吸着ヘッド31に取付けられている。
前記取付ユニット41は、各吸着ヘッド31の上端部であって装置前側の端部に取付けられている。この取付ユニット41の上端部には、吸着ヘッド31の上端から上方へ延出された空気ホース46が接続されている。この空気ホース46は、吸着ヘッド31内に形成されている空気通路(図示せず)と、取付ユニット41の内部に形成されている空気通路(図示せず)とを連通している。吸着ヘッド31内の空気通路は、前記吸着ノズル15から吸着ヘッド31内を上下方向に貫通して前記空気ホース46まで延びるように形成されている。空気ホース46は、電気部品を吸着するための負圧と、電子部品を装着するための正圧を、吸着ノズル15に供給するために利用される。
前記ベースユニット42は、前記取付ユニット41に後述する負圧発生ユニット43を接続するためのもので、取付ユニット41における装置前側の端部に図示していない取付用ボルトによって取付けられている。
このベースユニット42の内部には、図6に示すように、空気通路として加圧空気供給用通路51と、作業用空気通路52とが形成されている。
加圧空気供給用通路51は、ベースユニット42をX方向に貫通する連通孔51aと、この連通孔51aから負圧発生ユニット43側(図6においては下側)に延びる分配通路51bとによって構成されている。この実施例によるベースユニット42は、X方向に隣接する他のエジェクタ11のベースユニット42に、連通孔51aどうしが互いに接続されるように結合されている。このため、互いに隣り合うベースユニット42の連通孔51aどうしは互いに連通されている。
X方向に並ぶ複数のベースユニット42,42…のうち、X方向の一端部に位置するベースユニット42の連通孔51aには、図4に示すように、空気供給パイプ53が接続されている。この空気供給パイプ53は、図示していない加圧空気供給装置と前記連通孔51aとを接続している。また、X方向の他端部に位置するベースユニット42には、連通孔51aの開口端を閉塞するための蓋部材(図示せず)が設けられている。なお、ベースユニット42内の加圧空気供給用通路51に加圧空気を供給するためには、この実施例で示した構成に限定されることはなく、各ベースユニット42にそれぞれ空気供給パイプ53を接続しても行うことができる。
ベースユニット42の前記作業用空気通路52は、前記取付ユニット41内の空気通路と後述する負圧発生ユニット43内の空気吸引用通路54とを連通している。ベースユニット42の作業用空気通路52には、フィルター55が設けられている。このフィルター55は、円筒状に形成されてベースユニット42の円形孔56内に挿入されている。この円形孔56は、ベースユニット42の前端面に開口し、エジェクタ11を吸着ヘッド31に取付けた状態で表面実装機1の前方(図6においては右方)を指向するようにベースユニット42に形成されている。
この円形孔56の開口部は、円形孔56の孔壁に形成された雌ねじ(図示せず)に螺着する雄ねじを有する栓部材57によって閉塞されている。前記フィルター55は、この栓部材57によって円形孔内の所定位置に保持されている。栓部材57の前端部には、作業者が把持することができるように棒状部57aが形成されている。なお、フィルター55は、栓部材57に保持させる他に、ベースユニット42に保持させたり、ベースユニット42と栓部材57とで挟持するようにして保持することができる。また、栓部材57は、円形孔56に螺着する他に、ベースユニット42の前面に取付用ねじ(図示せず)によって着脱可能に取付けることができる。
前記負圧発生ユニット43は、前記ベースユニット42の下端面に図示していない取付用ボルトによって取付けられている。この実施例においては、負圧発生ユニット43によって本発明でいうハウジングが構成されている。
この負圧発生ユニット43と前記ベースユニット42との間には、これら両部材内の空気通路を気密に保つためにシール部材(図示せず)が設けられている。
負圧発生ユニット43の内部には、図6に示すように、前記ベースユニット42の前記分配通路51bと対向する位置に形成された接続用通路61と、この接続用通路61から分岐した負圧発生用通路62および真空破壊用通路63と、前記ベースユニット42の作業用空気通路52に接続された作業用空気通路54と、後述する負圧発生部材64を挿入するための挿入孔65と、この挿入孔65の開口側端部から下方に延びる排気通路66とが形成されている。
前記負圧発生用通路62は、図6および図10に示すように、前記接続用通路61の下端部から負圧発生ユニット43の後端までY方向に延びる上流部62aと、この上流部62aの下方で負圧発生ユニット43の後端から前記挿入孔65の後端までY方向に延びる下流部62bと、これら両部どうしの接続・切断を切り換えるための真空発生用電磁弁44とによって構成されている。この真空発生用電磁弁44は、負圧発生ユニット43の後端部に図示していない取付用ボルトによって取付けられている。この真空発生用電磁弁44と負圧発生ユニット43との間にも空気通路の気密を保つためにシール部材(図示せず)が設けられている。
この真空発生用電磁弁44としては、図示してはいないが、例えばスプールをばね部材とソレノイドとにより一方と他方とに移動させることによって、負圧発生用通路62が開閉されるものを使用することができる。
前記真空破壊用通路63は、図6および図10に示すように、前記接続用通路61の下端部から負圧発生ユニット43の下端まで上下方向に延びる上流部63aと、この上流部63aの前方で負圧発生ユニット43の下端から前記挿入孔65の後端部下端まで上下方向に延びる下流部63bと、これら両部どうしの接続・切断を切り換えるための真空破壊用電磁弁45とによって構成されている。図6においては、空気通路の構成を分かり易くするために、真空破壊用通路63の上流部63aと前記負圧発生用通路62の下流部62aとを同一平面上で交差するように描いてある。しかし、これらの通路は、実際には図6の紙面と直交する方向に離間した位置に形成されている。真空破壊通路63の下流部63bと作業用空気通路54は、負圧発生部材64内で連通する。
前記真空破壊用電磁弁45は、負圧発生ユニット43の下端部に図示していない取付用ボルトによって取付けられている。この真空破壊用電磁弁45と負圧発生ユニット43との間にも空気通路の気密を保つためにシール部材(図示せず)が設けられている。この真空破壊用電磁弁45としては、図示してはいないが、例えばスプールをばね部材とソレノイドとにより一方と他方とに移動させることによって、真空破壊用通路63が開閉されるものを使用することができる。
負圧発生ユニット43の前記作業用空気通路54は、負圧発生ユニット43の上端であってベースユニット42の作業用空気通路52に接続される部位から挿入孔65の後端部上端まで上下方向に延びている。
前記挿入孔65は、開口形状が円形の孔で、負圧発生ユニット43の前端面から装置後側に延びている。すなわち、この挿入孔65は、負圧発生ユニット43の前端面に開口し、エジェクタ11を吸着ヘッド31に取付けた状態で表面実装機1の前方を指向するように負圧発生ユニット43に形成されている。
この挿入孔65の後端には、前記負圧発生用通路62の下流部62bが開口し、挿入句65の後端部の下端には前記真空破壊用通路63の下流部63bが開口している。さらに、挿入孔65の後端部の上端には、前記作業用空気通路54が開口している。
挿入孔65の前端部には、この挿入孔65の内径が部分的に大きくなるように環状の凹溝67が形成されている。
前記排気通路66は、前記凹溝67内と負圧発生ユニット43の下方の空間とを連通するように、負圧発生ユニット43の下端部内を上下方向に延びている。この排気通路66の下流端となる排気口68は、図6に示すように、負圧発生ユニット43の下面に下方を指向するように形成されている。
負圧発生ユニット43における前記排気口68が形成されている部分には、マフラー69(図10参照)を取付けることができる。
前記挿入孔65内に挿入された負圧発生部材64は、前記負圧発生用通路62から供給された加圧空気を用いて負圧を発生させるもので、図6〜図8および図9(C)に示すように、挿入孔65内に嵌合する円筒状に形成されている。詳述すると、この実施例による負圧発生部材64は、図8に示すように、上流側の端部に位置するノズル71と、このノズル71の周囲を囲むチャンバー74を形成する周壁72と、この周壁72の下流側に接続されたディフューザ73とから構成されている。
前記ノズル71、周壁72およびディフューザ73は、金属材料で一体成形することによって一体に形成されている。
前記ノズル71は、負圧発生部材64の上流端(後端)から下流側に延びる筒体で、前記上流端から下流側に向かうにしたがって径が漸次減少するテーパ状に形成されている。このノズル71は、径が最大になる上流側端部が前記周壁72に接続されており、この周壁72に支持されている。
このノズル71の上流側端部は、負圧発生部材64を挿入孔65に挿入することによって、前記負圧発生用通路62の下流部62bに接続される。
前記周壁72は、前記ノズル71を全周にわたって囲む円筒からなり、ノズル71との間に環状の空間からなるチャンバー74を形成している。また、この周壁72には、下部透孔75と上部透孔76とが穿設されている。前記下部透孔75は、挿入孔65の後端部下端に開口した前記真空破壊用通路63の下流部63bと対応する位置に穿設されている。前記上部透孔76は、挿入孔65の後端部上端に開口した前記作業用空気通路54と対応する位置に穿設されている。すなわち、前記チャンバー74は、下部透孔75を介して真空破壊用通路63の下流部63bに接続されるとともに、上部透孔76を介して作業用空気通路54に接続されている。
前記ディフューザ73は、図8に示すように、ノズル71の下流端近傍で内径が最も小さくなるように形成され、加圧空気の流れを加速するベンチュリ部73aと、このベンチュリ部73aの下流側(装置前側)で、内径が拡大していき加圧空気の流れを減速するテーパ部73bと、その下流側で内径が一定になるように形成された円筒部73cとから構成されている。前記チャンバー74は、ノズル71の上流側端部からディフューザ73の下流側端部までの空気流路の途中部となる前記ベンチュリ部73aにおいて、ノズル71の下流端外周に形成される開放端74aにより連通する。開放端74aの方向は、ノズル71からの加圧空気の流れに沿う方向である。すなわち、加圧空気流の動圧は作用することなく、加圧空気流により吸い出されることとなる。
ディフューザ73の下流側端部であって前記挿入孔65の凹溝67と対向する部分には、4つの透孔77が穿設されている。このため、ディフューザ73内の空間は、これらの透孔77と凹溝67内とを介して前記排気通路66に接続されている。
このディフューザ73(負圧発生部材64)の下流側開放端には、挿入孔65を閉塞するための蓋体78が取付けられている。この蓋体78は、図8に示すように、負圧発生部材64の下流側端部内と、負圧発生部材64より下流側(装置前側)に位置する挿入孔65の開口部分とにそれぞれ嵌合する柱状突起79と、負圧発生ユニット43の前端部に設けられた係合部80{図9(B),(C)参照}に係合する爪片81とを備えている。
前記柱状突起79と負圧発生部材64との嵌合部分は、蓋体78によって負圧発生部材64を保持できるとともに、蓋体78を作業者が把持した状態で負圧発生部材64を挿入孔65に対して出入れできるように構成されている。
前記係合部80は、挿入孔65の開口部分を囲むように負圧発生ユニット43に突設された円形凸部82と、この円形凸部82の外周部で前後方向に延びる第1の凹溝83と、この第1の凹溝83の後端から円形凸部82の周方向に延びる第2の凹溝84とによって構成されている。第2の凹溝84が延びる方向は、負圧発生ユニット43を装置前側(図9においては上側)から見た状態で時計方向である。第1の凹溝83と第2の凹溝84とは、円形凸部82に2組形成されている。このため、蓋体78の爪片81も2つ形成されている。また、蓋体78の外側部には、作業者が把持するときに指を掛けることができるように凹部78aが形成されている。
この蓋体78は、前記係合部80の第1の凹溝83に爪片81を挿入し、爪片81が第1の凹溝83の後端部に達した状態で時計方向に回すことによって、係合部80に係合される。このように蓋体78を係合部80に係合させることによって、蓋体78が挿入孔65の挿入口65aを閉塞するとともに、負圧発生部材64に空気の圧力が加えられた状態でも外れることがないように負圧発生ユニット43に固定される。
この実施例による蓋体78は、このように負圧発生ユニット43に取付けられることによって、図4に示すように、ヘッドユニット23の最も装置前側に位置付けられる。なお、この蓋体78の上方近傍には、前記ベースユニット42の栓部材57が位置付けられる。
また、この蓋体78は、前記取付状態で反時計方向に回して前記係合部80の係合を解除し、装置前側に引くことによって、負圧発生部材64とともに負圧発生ユニット43から取外すことができる。
このように構成された表面実装機1において、電子部品を吸着するときは、前記真空発生用電磁弁44を開くとともに真空破壊用電磁弁45を閉じる。このように両電磁弁44,45を動作させることにより、負圧発生部材64のノズル71に負圧発生用通路62から加圧空気が供給され、ノズル71からディフューザ73内に空気が噴射されてチャンバー74内の空気がディフューザ73内に吸引される。ディフューザ73内に噴射された空気は、ディフューザ73の下流側端部に穿設されている4箇所の透孔77から前記凹溝内67内と排気通路66内とを通して負圧発生ユニット43の外に排出される。
排気通路66の下流端からなる排気口68は、負圧発生ユニット43の下面に下方を指向するように開口しているから、前記負圧発生部材64内に供給された空気は、負圧発生部材64の下流側端部で流れる方向が変えられて負圧発生ユニット43の下方に排出される。排気口68の断面積が円筒部73cの断面積より小さい場合には、排気口68で加圧空気の流れは速くなるので、排気口68の周辺の雰囲気が減圧され、排気口68の近傍の温度が減圧により露点より低くなることがある。このような場合は、排気口68の周辺に結露が生じるおそれがある。
この実施例においては、排気口68が負圧発生ユニット43の下面に形成されているから、前記蓋体78を取付ける部分に結露が生じることがなく、この部分が結露により錆付いてしまうようなことはない。このため、この実施例によれば、長期間にわたって蓋体78を負圧発生ユニット43に対して容易に着脱できる状態に保つことができる。
前記負圧発生部材64内の加圧空気が供給されてチャンバー74内に負圧が発生することによって、負圧発生ユニット43およびベースユニット42の作業用空気通路52,54およびフィルター55と、取付ユニット41内の空気通路と、前記空気ホース46と、吸着ヘッド31内の空気通路とを介して吸着ノズル15に負圧が伝播され、吸着ノズル15が空気を吸引するようになる。
表面実装機1は、このように吸着ノズル15から空気を吸引している状態でテープフィーダー5の電子部品を吸着ノズル15に吸着させる。電子部品を吸着した後、吸着ノズル15は、吸着ヘッド31によって上昇させられ、移動装置7によってプリント配線板6の実装位置の上方へ移動させられる。その後、吸着ノズル15は、吸着ヘッド31によって下降させられ、電子部品をプリント配線板6に載置(実装)する。
このとき、前記真空発生用電磁弁44が閉じ、前記真空破壊用電磁弁45が開く。このように両弁44,45が動作することにより、負圧発生部材64内で負圧の発生が停止され、加圧空気が真空破壊用通路63を通ってチャンバー74内に供給される。この正圧は、チャンバー74から作業用空気通路52,54、フィルター55、取付ユニット41内の空気通路、前記空気ホース46、吸着ヘッド31内の空気通路とを介して吸着ノズル15に伝播する。吸着ノズル15にこの圧力波が伝播されることによって、電子部品が吸着ノズル15から外され、プリント配線板6に載置されることになる。なお、電子部品のプリント配線板6への載置後短時間で、前記真空発生用電磁弁44が閉のまま、前記真空破壊用電磁弁45が閉じられる。これによりチャンバー74から吸着ノズル31内の空気通路に至る経路における正圧は、排気口68から外気中に逃げ、チャンバー74から吸着ノズル31内の空気通路に至る経路は外気圧と同じとなる。
なおさらに、前記真空発生用電磁弁44を開から閉にするとともに、前記真空破壊用電磁弁45を閉から開にした瞬間から、前記真空破壊用電磁弁45を閉にするまでの時間は短時間である。このため、前記真空発生用電磁弁44が開でかつ前記真空破壊用電磁弁45が閉の間中にフィルター55で捕捉される異物が、吸着ノズル15の方へ逆流することはない。
吸着ノズル15から外気を吸引するときには、外気中に含まれている異物も空気ともに吸着ノズル15内に吸い込まれる。この異物のうち、相対的に大きいものはフィルター55に付着するが、フィルター55を透過した微小な異物は、負圧発生部材64内に吸い込まれる。電子部品の実装動作を長期間にわたって行うと、このような微小な異物が負圧発生部材64内のチャンバー74の内壁、ノズル71の外壁、ディフューザ73などに付着して堆積することがある。負圧発生部材64に異物が付着して空気通路が狭くなると、負圧を発生する能力が低下するから、このような場合は負圧発生部材64を清掃しなければならない。
負圧発生部材64の清掃は、移動装置7を構成するヘッドユニット23を図3において実線で示すように、同じく移動装置7を構成するY軸サーボモータ25によって、表面実装機1の装置前側(図3においては右側)の端部まで移動させた状態で行う。このようにヘッドユニット23を移動させることによって、表面実装機1の前方に設けられている通路(図示せず)にX方向に並ぶ各エジェクタ11のそれぞれの前記蓋体78が接近する。蓋体78が通路に接近することにより、通路に立つ作業者が容易に蓋体78をエジェクタ11(負圧発生ユニット43)から前方へ取外すことができる。
この実施例では、蓋体78をエジェクタ11から取外すことによって、図9(B)に示すように、負圧発生部材64が蓋体78と一体にエジェクタ11から取外される。この負圧発生部材64は、図9(C)に示すように、蓋体78を取外した状態で清掃される。なお、フィルター55の清掃または交換作業も、このようにヘッドユニット23を装置前側へ移動させて通路側から行うことができる。X方向に並ぶ各エジェクタ11の栓部材57、蓋体78は、全てそれぞれ同じ通路側を指向しており、それぞれにおいて、他のエジェクタ11に干渉することなく脱着作業が可能である。
負圧発生部材64を清掃した後、上記とは逆の手順によりエジェクタ11に組付ける。この組付作業も通路に立つ作業者が容易に行うことができる。この実施例においては、蓋体78に負圧発生部材64を保持させる例を示したが、蓋体78は、単に挿入孔65を閉塞するだけ機能を有するように形成することができる。この場合であっても、蓋体78をエジェクタ11から取外すことによって、前記挿入口65aが作業者に向けて開口するようになるから、挿入孔65内から負圧発生部材64を容易に引き抜くことができる。
したがって、この実施例による表面実装機1においては、負圧発生部材64を清掃するために電磁弁44,45やその他のエジェクタ構成部品などを吸着ヘッド31から取外す必要はなく、負圧発生部材64を取外すための前作業としては前記蓋体78を取外す簡単な作業のみになる。しかも、蓋体78は通路側に露出しているから、蓋体78を取外す作業も通路側から容易に行うことができる。
この結果、この実施例によれば、負圧発生部材64の清掃を容易に行うことが可能な表面実装機1を提供することができる。
この実施例による表面実装機1においては、複数の吸着ヘッド31がX方向に並べられたヘッドユニット23を備え、蓋体78がヘッドユニット23の前部に露出している。このため、この実施例によれば、各吸着ヘッド31において、前記蓋体78を着脱するに当たって、隣接する他の吸着ヘッド31の蓋体78に干渉されることがない。この結果、複数の吸着ヘッド31を備えているにもかかわらず、全ての吸着ヘッド31において、負圧発生部材64を容易に清掃することができる。
(第2の実施例)
エジェクタは、図11に示すように、ヘッドユニットの後方に設けることができる。
図11はエジェクタを後方に設けた他の実施例を示すヘッドユニットの側面図である。同図においては、支持部材を破断した状態で描いてある。図11において、前記図1〜図10によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図11に示すエジェクタ11は、ヘッドユニット23のフレームに設けられている支持用プレート35の上に蓋体78が上方に位置するように各吸着ヘッド31の近傍において複数の吸着ヘッド31と同数がX方向に並べて取付けられている。この蓋体78は、ヘッドユニット23より高くなる位置に露出している。この実施例において、負圧発生ユニット43の挿入口65aは、支持部材22の上端より上方に位置付けられ、エジェクタ11を前記支持用プレート35に取付けた状態において上方を指向することになる。
前記支持用プレート35は、支持部材22の上方近傍に位置しているから、蓋体78は、支持部材22の上方に作業者の腕を通すことによって、作業者の指で把持することができる。このため、蓋体78は、支持部材22に遮られることなく後方から着脱することができる。この場合、蓋体78と負圧発生部材64とは、負圧発生ユニット43から上方に取外される。すなわち、この実施例において、負圧発生部材64の清掃やフィルター55の清掃・交換は、ヘッドユニット23を表面実装機1の後側に移動させることにより、後方から容易に行うことができる。
この実施例の構成を採る場合であっても、図1〜図10に示した実施例の構成を採る場合と同じ効果を奏する。
なお、支持用プレート35の上にエジェクタ11を取付ける場合、この実施例で示したように蓋体78が上方に位置するように取付ける他に、蓋体78が装置後側に位置するように取付けることができる。この場合であっても、負圧発生部材64の清掃は、支持部材22を装置後側の端部に移動させ、装置後側から行うことができる。
(第3の実施例)
支持部材とヘッドユニットは図12〜図14に示すように、二つずつ装備することができる。
図12は表面実装機の他の実施例の構成を示す平面図、図13および図14は表面実装機の他の実施例を示す断面図である。これらの図において、前記図1〜図10によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図12および図13に示す表面実装機1の移動装置7は、基台2にY方向(前後方向)へ移動自在に支持されてY方向に並ぶ第1の支持部材91と第2の支持部材92とを備えている。この実施例では、第1の支持部材91が表面実装機1の装置前側に位置付けられ、第2の支持部材92が表面実装機1の装置後側に位置付けられている。
これらの第1、第2の支持部材91,92は、Y方向に延びるボールねじ軸24とY軸サーボモータ25などからなる駆動装置によってそれぞれそれぞれ単独でY方向に移動させられる。すなわち、図12中2つのボールねじユニット26の内一方は第1の支持部材91に固定保持され、他方は第2の支持部材92に対して回転可能とされ、第2の支持部材92に搭載される中空モータからなるY軸サーボモータで回転駆動される。
この実施例においては、前記第1の支持部材91に第1のヘッドユニット93がX方向に移動自在に支持され、第2の支持部材92に第2のヘッドユニット94がX方向に移動自在に支持されている。
前記第1のヘッドユニット93は、前記第1の支持部材91における前記第2の支持部材92とは反対側に配設されている。前記第2のヘッドユニット94は、第2の支持部材92における前記第1の支持部材91とは反対側に配設されている。
第1、第2のヘッドユニット93,94の構造は、図1〜図10で示した実施例で説明したヘッドユニット23とは、支持部材に取付ける方向が異なる以外は同じである。すなわち、第1のヘッドユニット93のエジェクタ11は、このヘッドユニット93の装置前側の端部に設けられ、第2のヘッドユニット94のエジェクタ11は、このヘッドユニット23の装置後側の端部に設けられている。
図12および図13に示す実施例によれば、第1の支持部材91と第2の支持部材92とを互いに離間するように前後方向の一方と他方とに移動させることによって、第1のヘッドユニット93が装置前側の端部に位置付けられ、第2のヘッドユニット94が装置後側の端部に位置付けられる。
この実施例による表面実装機1において、第1のヘッドユニット93に設けられているエジェクタ11の負圧発生部材64を清掃するためには、蓋体78を装置前側から取外すことによって行うことができる。一方、第2のヘッドユニット94に設けられているエジェクタ11の負圧発生部材64を清掃するためには、蓋体78を装置後側から取外すことによって行うことができる。
このため、図12および図13に示す実施例によれば、第1、第2のヘッドユニット93,94を備えているにもかかわらず、負圧発生部材64の着脱を含めて清掃を容易に行うことができる。
図14に示す表面実装機1は、図12および図13で示した表面実装機1とは、第1、第2のヘッドユニット93,94を取付ける方向が異なる以外は同じ構成が採られている。
図14に示す第1のヘッドユニット93は、第1の支持部材91における第2の支持部材92と対向する側部に配設されている。第2のヘッドユニット94は、第2の支持部材92における第1の支持部材91と対向する側部に配設されている。
また、この実施例によるエジェクタ11は、前記図11で示した実施例と同じ構成になるように支持用プレート35の上に取付けられている。
すなわち、表面実装機1の前側に位置する第1のヘッドユニット93に設けられているエジェクタ11は、第1の支持部材91が表面実装機1の前側の端部に移動することによって、装置前側の通路に接近する。また、第2のヘッドユニット94に設けられているエジェクタ11は、第2の支持部材92が表面実装機1の後側の端部に移動することによって、装置後側の通路に接近する。
したがって、通路に立つ作業者が第1、第2の支持部材91,92の上方に腕を通すようにして蓋体78を把持し、これを容易に着脱させることができる。この結果、この実施例の構成を採る場合であっても、図1〜図10に示した実施例の構成を採る場合と同じ効果を奏する。
なお、支持用プレート35の上にエジェクタ11を取付ける場合、この実施例で示したように蓋体78が上方に位置するように取付ける他に、蓋体78が装置前側、装置後側に位置するように取付けることができる。この場合、第1のヘッドユニット93用のエジェクタ11は、蓋体78が装置前側に位置するように支持用プレート35に取付け、第2のヘッドユニット94用エジェクタ11は、蓋体78が装置後側に位置するように支持用プレート35に取付ける。このような場合であっても、負圧発生部材64の清掃は、第1、第2の支持部材91,92を装置前側、装置後側の端部に移動させ、装置前側、装置後側から行うことができる。
(第4の実施例)
図15は本発明に係わる電子部品移載装置の一実施例の構成を示す平面図である。この図において、前記図1〜図10によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し説明を適宜省略する。
ヘッドユニット23を支持する支持部材22はY方向に配置されており、ヘッドユニット23をY方向に移動可能としている。符号120は支持部材22をX方向に移動可能に支持する支持部材である。支持部材22,120にはそれぞれ不図示のサーボモータ等が搭載され、支持部材22,120は移動装置7の一部を構成する。X方向に配置されるコンベア3に対し、直交するY方向にテープフィーダ5,‥5が配置される。
ヘッドユニット23に搭載される複数の移載ヘッドおよび同数のエジェクタ11は、同様Y方向に配列される。図4に示すヘッドユニットの側面図において、矢印Yを矢印Xに置き換えれば、図4は本実施例におけるヘッドユニットの側面図と等価なものとなる。すなわち、栓部材57および蓋体78はそれぞれX方向かつ右方向を指向する。
これにより、支持部材22に対してヘッドユニット23をY方向の前側、あるいは後側に移動すれば、各移載ヘッドに搭載されるエジェクタ11の負圧発生部材64の脱着清掃あるいは交換は、蓋体78を取外すことで簡単に実施することが可能となる。同様フィルタ55の脱着清掃あるいは交換は、栓部材57を取外すことで簡単に実施することが可能となる。Y方向に並ぶ各エジェクタ11の栓部材57、蓋体78は、全てそれぞれ同じ右方向を指向しており、それぞれにおいて、他のエジェクタ11に干渉することなく脱着作業が可能である。
また、図11に示すヘッドユニットの側面図において、矢印Yを矢印Xに置き換えた実施例も考えられる。これにおいてエジェクタ11は支持プレート35の上に搭載され、かつ栓部材57および蓋体78はそれぞれ上方を指向している。この実施例においても、支持部材22に対してヘッドユニット23をY方向の前側、あるいは後側に移動すれば、各移載ヘッドに搭載されるエジェクタ11の負圧発生部材64の脱着清掃あるいは交換は、蓋体78を取外すことで簡単に実施することが可能となる。
また、エジェクタ11を支持プレート35の上に搭載する場合において、図13と同様に、栓部材57および蓋体78をそれぞれ支持部材22の横方向(X方向かつ左方向)を指向させるようにしても、同様の効果を得ることができる。
(第5の実施例)
エジェクタは図16に示すように構成することができる。
図16はエジェクタの他の実施例を示す断面図で、同図(A)は組付状態を示し、同図(B)は蓋体を取外した状態を示し、同図(C)は負圧発生部材に引き抜き用ボルトを螺着した状態を示し、同図(D)は負圧発生部材を負圧発生部材から引き出した状態を示す。図16において、前記図1〜図10によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図16に示すエジェクタ11の負圧発生ユニット43は、図示していないベースユニット42とは反対側(図16においては下側)の端部に真空発生用電磁弁44と真空破壊用電磁弁45とが取付けられている。
この実施例による負圧発生部材64は、ノズル71が蓋体78と対向するように挿入孔65内に挿入されている。このため、負圧発生ユニット43内に形成されている負圧発生用通路62は、挿入孔65内におけるノズル71と蓋体78との間に加圧空気が供給されるように形成されている。
この実施例による排気通路66は、負圧発生ユニット43における蓋体78とは反対側の端部に穿設された透孔によって形成されている。この透孔は、挿入孔65の中心線上に位置するように形成されている。
前記負圧発生部材64は、ノズル71の上流側に雌ねじ部95が形成されている。この雌ねじ部95は、ノズル71と同一軸線上に位置するように形成されており、負圧発生部材64の一端部に開口している。この雌ねじ部95には、図16(c),(D)に示すように、引き抜き用ボルト96が螺着される。
この実施例によるエジェクタ11によれば、負圧発生部材64を通過した空気は、負圧発生ユニット43における蓋体78とは反対側に排出される。このため、このエジェクタ11においても、蓋体78を負圧発生ユニット43に取付ける部分に結露が生じるのを防ぐことができるから、長期間にわたって使用したとしても蓋体78の着脱性が損なわれることがない。
この実施例において、負圧発生部材64を負圧発生ユニット43から引き抜くためには、先ず、蓋体78を負圧発生ユニット43から取外して挿入口65aを露出させる。そして、図16(B)に示すように、引き抜き用ボルト96を挿入孔65内に挿入し、同図(C)に示すように、この引き抜き用ボルト96を負圧発生部材64の雌ねじ部95に螺着させる。
このように引き抜き用ボルト96を負圧発生部材64に取付けた後、図16(D)に示すように、引き抜き用ボルト96とともに負圧発生部材64を負圧発生ユニット43から引き出す。負圧発生部材64は、このように負圧発生ユニット43から取外した状態で清掃される。
エジェクタ11をこの実施例に示すように構成しても図1〜図10で示した実施例と同じ効果を奏する。
なお、上述した各実施例では表面実装機に本発明を適用する例を示したが、本発明は、電子部品を部品供給部から検査装置などに移載するICハンドラにも適用することができる。
なおまた、上述した各実施例におけるエジェクタ11には真空破壊用電磁弁45を搭載させているが、本発明は真空破壊用電磁弁45、および真空破壊用通路63がないエジェクタを搭載する電子部品移載装置にも適用可能である。吸着ノズル15を下降させた状態で真空発生用電磁弁44を閉じることで、排気口68から外気の圧力を吸着ノズル15に導くことができ、電子部品の載置が可能だからである。
本発明に係る表面実装機の構成を示す平面図である。 移動装置とヘッドユニットとを装置前側から見た状態を示す正面図である。 本発明に係る表面実装機の構成を示す断面図である。 ヘッドユニットの側面図である。 エジェクタの底面図である。 図5におけるVI−VI線断面図である。 蓋体が取付けられた負圧発生部材の側面図である。 図7におけるVIII−VIII線断面図である。 負圧発生部材を取外す手順を説明するための斜視図である。 エジェクタの空気通路の構成を示す空気回路図である。 エジェクタを後方に設けた他の実施例を示すヘッドユニットの側面図である。 表面実装機の他の実施例の構成を示す平面図である。 表面実装機の他の実施例を示す断面図である。 表面実装機の他の実施例を示す断面図である。 本発明に係わる電子部品移載装置の一実施例の構成を示す平面図である。 エジェクタの他の実施例を示す断面図である。
符号の説明
1…表面実装機、2…基台、11…エジェクタ、15…吸着ノズル、22…支持部材、23…ヘッドユニット、31…吸着ヘッド、41…取付ユニット、42…ベースユニット、43…負圧発生部材、44…真空発生用電磁弁、45…真空破壊用電磁弁、64…負圧発生部材、65…挿入孔、65a…挿入口、66…排気通路、71…ノズル、73…ディフューザ、74…チャンバー、78…蓋体、91…第1の支持部材、92…第2の支持部材、93…第1のヘッドユニット、94…第2のヘッドユニット。

Claims (8)

  1. 電子部品が吸着される吸着ノズルと、
    この吸着ノズルから空気を吸引するエジェクタと、
    これらの部材を有する移載ヘッドと、
    この移載ヘッドを電子部品供給部と電子部品載置部との間で移動させる移動装置と、
    操作者が操作する操作装置とを備えた電子部品移載装置において、
    前記エジェクタは、空気を噴射する空気噴射用ノズルの下流側端部にディフューザを一体形成してなる負圧発生部材と、
    この負圧発生部材を挿入するための挿入孔と、前記空気噴射ノズルの上流側端部に加圧空気を供給する加圧空気供給用通路と、一端が吸着ノズルに連通し、他端が前記空気噴射ノズルの上流側端部から前記ディフューザの下流側端部までの空気流路の途中部に連通する作業用空気通路とが形成されかつ前記負圧発生部材を着脱可能に支持するハウジングと、
    このハウジングに着脱可能に取付けられて前記挿入孔の挿入口を閉塞する蓋体と、
    前記ハウジングに取付けられて前記加圧空気供給用通路の開閉を切換える電磁弁とによって構成され、
    前記挿入口は、前記エジェクタを前記移載ヘッドあるいはその近傍に取付けた状態において水平方向であって、前記操作装置が対向する前方と後方とのうちいずれか一方、あるいは左方と右方とのいずれか一方を指向するように形成され、
    前記蓋体は移載ヘッドの外に露出していることを特徴とする電子部品移載装置。
  2. 電子部品が吸着される吸着ノズルと、
    この吸着ノズルから空気を吸引するエジェクタと、
    これらの部材を有する移載ヘッドと、
    この移載ヘッドを電子部品供給部と電子部品載置部との間で移動させる移動装置とを備えた電子部品移載装置において、
    前記エジェクタは、空気を噴射する空気噴射用ノズルの下流側端部にディフューザを一体形成してなる負圧発生部材と、
    この負圧発生部材を挿入するための挿入孔と、前記空気噴射ノズルの上流側端部に加圧空気を供給する加圧空気供給用通路と、一端が吸着ノズルに連通し、他端が前記空気噴射ノズルの上流側端部から前記ディフューザの下流側端部までの空気流路の途中部に連通する作業用空気通路とが形成されかつ前記負圧発生部材を着脱可能に支持するハウジングと、
    このハウジングに着脱可能に取付けられて前記挿入孔の挿入口を閉塞する蓋体と、
    前記ハウジングに取付けられて前記加圧空気供給用通路の開閉を切換える電磁弁とによって構成され、
    前記挿入口は、前記エジェクタを前記移載ヘッドに取付けた状態において上方を指向するように形成され、
    前記蓋体は移載ヘッドの外に露出していることを特徴とする電子部品移載装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の電子部品移載装置において、前記複数の移載ヘッドはそれぞれ前記吸着ノズルを上下方向に移動させる昇降装置を備えるとともに、前記移動装置は、前記電子部品供給部上方と前記電子部品載置部上方との間で移動可能とされ、複数の前記移載ヘッドを前記前後方向とは直交する横方向に支持するヘッドユニットを備え、前記蓋体は、前方と後方とのいずれか一方を指向するとともに、ヘッドユニットの外に露出していることを特徴とする電子部品移載装置。
  4. 請求項3記載の電子部品移載装置において、前記移動装置は、基台に前記前後方向へ移動自在に支持された支持部材を備え、
    前記ヘッドユニットは、前記支持部材に前記横方向へ移動自在に支持され、
    前記挿入口は、前記支持部材の上端より上方に位置付けられていることを特徴とする電子部品移載装置。
  5. 請求項1または請求項2記載の電子部品移載装置において、前記複数の移載ヘッドはそれぞれ前記吸着ノズルを上下方向に移動させる昇降装置を備えるとともに、前記移動装置は、前記電子部品供給部上方と前記電子部品載置部上方との間で移動可能とされ、複数の前記移載ヘッドを前記前後方向に支持するヘッドユニットを備え、前記蓋体は、右方と左方とのいずれか一方を指向するとともに、ヘッドユニットの外に露出していることを特徴とする電子部品移載装置。
  6. 請求項5記載の電子部品移載装置において、前記移動装置は、基台に前記前後方向とは直交する横方向へ移動自在に支持された支持部材を備え、
    前記ヘッドユニットは、前記支持部材に前後方向へ移動自在に支持され、
    前記挿入口は、前記支持部材の上端より上方に位置付けられていることを特徴とする電子部品移載装置。
  7. 請求項3または請求項4記載の電子部品移載装置において、前記移動装置は、基台に前記前後方向へ移動自在に支持されて前記前後方向に並ぶ第1の支持部材と第2の支持部材とを備え、
    前記ヘッドユニットは、前記第1の支持部材に前記横方向へ移動自在に支持された第1のヘッドユニットと、前記第2の支持部材に前記横方向へ移動自在に支持された第2のヘッドユニットとによって構成され、
    前記第1のヘッドユニットは、前記第1の支持部材における前記第2の支持部材とは反対側に配設され、
    前記第2のヘッドユニットは、第2の支持部材における前記第1の支持部材とは反対側に配設されていることを特徴とする電子部品移載装置。
  8. 請求項4記載の電子部品移載装置において、前記移動装置は、基台に前記前後方向へ移動自在に支持されて前記前後方向に並ぶ第1の支持部材と第2の支持部材とを備え、
    前記ヘッドユニットは、前記第1の支持部材に前記横方向へ移動自在に支持された第1のヘッドユニットと、前記第2の支持部材に前記横方向へ移動自在に支持された第2のヘッドユニットとによって構成され、
    前記第1のヘッドユニットは、前記第1の支持部材における前記第2の支持部材と対向する側部に配設され、
    前記第2のヘッドユニットは、第2の支持部材における前記第1の支持部材と対向する側部に配設されていることを特徴とする電子部品移載装置。
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