JP2009093829A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009093829A
JP2009093829A JP2007260853A JP2007260853A JP2009093829A JP 2009093829 A JP2009093829 A JP 2009093829A JP 2007260853 A JP2007260853 A JP 2007260853A JP 2007260853 A JP2007260853 A JP 2007260853A JP 2009093829 A JP2009093829 A JP 2009093829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
voltage side
discharge lamp
voltage
lighting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007260853A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Osawa
孝 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007260853A priority Critical patent/JP2009093829A/ja
Publication of JP2009093829A publication Critical patent/JP2009093829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】 スイッチング素子に流れる大電流を抑制できるため、突発的な短時間のノイズか長時間にわたる異常かを確実に見分けた上でスイッチング素子を破損させることなくオフできる放電灯点灯装置を得る。
【解決手段】 Hブリッジ形インバータ3を構成する高電圧側のトランジスタ20、21、28、29はダーリントン接続または等価的にダーリントン接続された素子により構成されると共に、前記ダーリントン接続の主電流経路に電流制限用の抵抗23、31を設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は自動車のヘッドランプ等に使用されるメタルハライドランプ等の放電灯の点灯を制御する放電灯点灯装置に関するものである。
放電灯点灯装置の構成としては、バッテリ電源からの電圧をDC/DCコンバータによって昇圧し、該昇圧された高いDC電圧を4個のスイッチング素子をH形に配置したHブリッジ形インバータによって矩形波の交流を生成し、この矩形波交流を放電灯に印加することで放電灯を点灯させる構成が一般的である。
上述した放電灯点灯装置のHブリッジ形インバータに用いられるスイッチング素子としてはFET(Field Effect Transistor)が一般的であった。しかしながら、環境のことを考慮し、水銀を使用する放電灯に代わり水銀を使用しない放電灯が今後主流になっていくと考えられる。この水銀を使用しない放電灯は水銀を使用する放電灯に比し、大電流が流れる。そのため電力損失が通電電流の2乗に比例するFETよりも、電力損失が通電電流に比例するIGBT(Insulated Gates Bipolar Transistor)の方が、大電流が流れた場合の電力損失は小さいため、放電灯点灯装置のHブリッジ形インバータ用には、スイッチング素子としてIGBTがFETに代わり主流になると考えられる。
上述のHブリッジ形インバータを用いた放電灯点灯装置において、出力の地絡事故が生じた際に当Hブリッジ形インバータに大電流が流れるが、FETを使用した場合は内部抵抗として例えば1Ωがあるため、大電流を抑制することができたが、IGBTを使用する場合は内部抵抗が小さいため、大電流を抑制することができずにスイッチング素子に大電流が流れ、Hブリッジ形インバータのスイッチング素子が故障してしまうという問題があった。
この大電流に起因する誤動作に対する対策として、Hブリッジ回路の中点電位点と接続された負極側基準電位となる端子にクランプ手段を接続する構成にしている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−43986号(第4図)
従来の放電灯点灯装置は、上述のように構成されているため、地絡事故が発生し大電流が流れた際に、クランプ手段によって駆動回路が誤動作によって破壊されることを防止し、駆動回路の動作判定によって、スイッチング素子をオフすることができるものである。しかしながら、地絡事故時にスイッチング素子に流れる電流は、DC/DCコンバータのトランスと整流用のダイオードを介すだけで、ほとんど抵抗成分がないため、スイッチング素子に流れる電流は大きく、通常通電時の電流を遥かに超えるため、その大電流によってIGBTのスイッチング素子が短時間で破壊される恐れがある。そのため、スイッチング素子が壊れる前に地絡事故の判定を行う必要がある。つまり、スイッチング素子のオン、オフの判定を早急に行う必要がある。
他方、本来スイッチング素子のオフが不要である突発的な短時間のノイズ的な電流が検出された際にも、地絡事故によって生じる大電流かあるいは突発的な短時間のノイズかを判定する必要があるが、その判定にはある程度の時間が必要である。そのため、スイッチング素子のオン、オフの判定を早急に行うと、地絡事故によって生じる大電流か突発的な短時間のノイズかを見分けることができず、本来スイッチング素子のオフが不要であるはずの突発的な短時間のノイズが生じた際にもスイッチング素子をオフしてしまうという課題があった。
つまり、上述のような構成においては、駆動回路は大電流が流れた場合に、スイッチング素子が破壊される前にオン、オフの判定を行う必要がある。しかしながら、そのような短時間では、地絡事故によって生じる大電流か突発的な短時間のノイズかを見分けるのは困難である。そのため、本来スイッチング素子のオフが不要であるはずの突発的な短時間のノイズでもIGBTのスイッチング素子をオフしてしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、突発的な短時間のノイズか例えば地絡事故等の長時間にわたる異常かを確実に見分けた上でスイッチング素子を破壊させることなくオフできる放電灯点灯装置を得るものである。
この発明に係る放電灯点灯装置は、Hブリッジ形インバータを構成する高電圧側のスイッチング素子はダーリントン接続または等価的にダーリントン接続された素子により構成されると共に、ダーリントン接続の主電流経路に電流制限回路を設けたものである。
この発明によれば、Hブリッジ形インバータを構成する高電圧側のスイッチング素子はダーリントン接続または等価的にダーリントン接続された素子により構成されると共に、ダーリントン接続の主電流経路に電流制限回路を設けたので、スイッチング素子に流れる大電流を制限できるため、突発的な短時間のノイズか長時間にわたる例えば地絡事故等の異常かを確実に見分けた上でスイッチング素子を破壊させることなくオフできる。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。電源1はバッテリなどの直流電源で、直流電圧をDC/DCコンバータ2へ供給するように接続されている。DC/DCコンバータ2は、電源1からの直流電圧を昇圧し、その昇圧された出力電圧をHブリッジ形インバータ3へ供給するように接続される。また、電源1はHブリッジ形インバータ3にも接続されており、DC/DCコンバータ2から供給される出力電圧に電源1からの出力電圧が加算されている。マイクロプロセッサ等からなる制御部4は電流センサ11から得られる電流やHブリッジ形インバータ3の電圧を基にDC/DCコンバータ2を制御すると共に、Hブリッジ形インバータ3を制御する。フェールセーフ制御部5は、Hブリッジ形インバータ3の通電電流値が予め設定された所定値以上の場合にHブリッジ形インバータ3の動作を停止するものである。なお、本実施の形態では、制御部4内にフェールセーフ制御部5を設けているが、別々に構成しても良い。Hブリッジ形インバータ3はイグナイタ6を介して放電灯7へ交流電力を供給するように接続される。
DC/DCコンバータ2はトランス8、FET9、ダイオード10によって構成される。トランス8の一次巻線の一端には電源1が接続され、他端にはFET9のドレインが接続される。トランス8の二次巻線の一端にはダイオード10のアノードが接続され、他端はHブリッジ形インバータ3に接続される。ダイオード10のカソードは電流を検出する電流センサ11を介して接地されている。電流センサ11によって検出された値は制御部4に入力される。FET9のゲートは制御部4に接続され、ソースは接地されている。
Hブリッジ形インバータ3は、スイッチング部12、13、14、15から構成される。16は信号の基準レベルをシフトするレベルシフト回路である。スイッチング部12は、Hブリッジ形インバータ3の高電圧側に設けられ、スイッチング素子であるPNP型バイポーラトランジスタのトランジスタ20、21、抵抗17、18、19、22、23、ダイオード24によって構成される。トランジスタ20のベースはトランジスタ21のエミッタに接続され、トランジスタ20のエミッタ、ベース間には抵抗18が接続される。トランジスタ20のコレクタは抵抗22、23を介してトランジスタ21のコレクタに接続される。トランジスタ21のベースは抵抗19を介して制御部4に接続される。上述のようなトランジスタ20、21の構成をダーリントン接続といい、このように接続することで、トランジスタ21のベースに流れる電流にトランジスタ20、21の電流増幅率(例えばそれぞれhFE=50)をかけた電流がトランジスタ20のコレクタに流れるので、小電流の制御信号によって大電流を制御することができる。またこのダーリントン接続はIGBTと等価の構成であり、IGBTと同等の電力損失特性になっている。トランジスタ20のエミッタ、コレクタに流れる経路をここでは主電流経路と定義し、トランジスタ21のエミッタ、コレクタに流れる経路を副電流経路と定義する。また抵抗23はトランジスタ20のコレクタに大電流が流れた際に電流を制限する電流制限回路であり、この電流制限用の抵抗23を設けることによって、地絡が生じた際にトランジスタ20に流れる大電流を制限することができる。なお、本実施の形態では、トランジスタ20、21をダーリントン接続しているが、例えばIGBTのようにトランジスタとFETとの組み合わせを用いて等価的にダーリントン接続相当の動作をするものでも良い。
電流制限用の抵抗23を主電流経路に設けることにより、電力損失が生じる。ここで、ダーリントン接続の主電流経路の電力損失と副電流経路の電力損失を考えると、図1に示すように副電流経路の電力損失は、トランジスタ20のエミッタ、ベース間の電圧降下が例えば0.7Vとトランジスタ21のエミッタ、コレクタ間の電圧降下が例えば0.2Vありその合計は0.9Vである。また主電流経路の電力損失は、トランジスタ20のエミッタ、コレクタ間の電圧降下が例えば0.2Vと電流制限用の抵抗23の電圧降下の合計になる。トランジスタ20のエミッタ、コレクタ間の電圧降下を例えば、0.2Vと記載したが、実際には副電流経路の電圧降下が例えば0.9Vあるため、トランジスタ20がアナログ的に動作することにより、即ちハーフオンすることにより、副電流経路の電圧降下と等しくなるように動作している。よって従来のIGBTのように電流制限用の抵抗23がない場合でもトランジスタ20がハーフオンすることによって、トランジスタ20のエミッタ、コレクタ間の電圧は例えば0.9Vになっている。本実施の形態のように電流制限用の抵抗23を設けた場合は、電流制限用の抵抗23の電圧降下が例えば0.7V以下であれば、主電流経路の電圧降下は例えば0.9Vを越えることがないため、副電流経路の電圧降下よりも大きくなることはない。よって電流制限用の抵抗23の電圧降下を例えば0.7V以下にするようにすれば、従来のIGBTを用いた際の電圧降下と等しくなる。つまり、トランジスタ20、21をダーリントン接続し、その主電流経路に電流制限用の抵抗23を設けた場合の電圧降下とIGBTを用いた場合の電圧降下は等しいので、電力損失も変わらない。結果的に、このような構成にすることで、電力損失を大きくすることなく、大電流を制限することができる。
スイッチング部13は、スイッチング部12に対向し、Hブリッジ形インバータ3の高電圧側に設けられ、スイッチング素子であるPNP型バイポーラトランジスタのトランジスタ28、29、抵抗25、26、27、30、31、ダイオード32によって構成される。トランジスタ28のベースはトランジスタ29のエミッタに接続され、トランジスタ28のエミッタ、ベース間には抵抗26が接続される。トランジスタ28のコレクタは抵抗30、31を介してトランジスタ29のコレクタに接続される。トランジスタ29のベースは抵抗27を介して制御部4に接続される。トランジスタ28のエミッタ、コレクタに流れる経路をここでは主電流経路と定義し、トランジスタ29のエミッタ、コレクタに流れる経路を副電流経路と定義する。また抵抗31はトランジスタ28のコレクタに大電流が流れた際に電流を制限する電流制限回路であり、電流制限用の抵抗31を設けることによって、地絡が生じた際にトランジスタ28に流れる大電流を制限することができる。
スイッチング部14はHブリッジ形インバータ3の低電圧側に設けられ、スイッチング素子33とダイオード34とから構成される。スイッチング部15は、スイッチング部14に対向し、Hブリッジ形インバータ3の低電圧側に設けられ、スイッチング素子35、ダイオード36とから構成される。なお、スイッチング素子33、35は例えばIGBTやFETが用いられる。
また電流制限用の抵抗23、31は高電圧側のスイッチング部12、13のみに設けているが、この理由は、スイッチング素子を破壊する地絡事故による大電流は高電圧側のスイッチング部12、13に流れるからである。
次に動作について説明する。
制御部4から出力される制御信号はFET9のゲートへ入力され、FET9をオン、オフさせる。電源1により、例えば12Vが印加されているトランス8の一次側巻線は、FET9のオン、オフに伴って電源1から供給される電力エネルギーの蓄積と放出を繰り返す。電力エネルギーを放出するときに生じる電流はトランス8の二次側巻線に流れ、ダイオード10によって整流され、電流センサ11を介してHブリッジ形インバータ3に出力される。従って、Hブリッジ形インバータ3に印加される電圧はDC/DCコンバータ2によって昇圧された電圧と電源1からの12Vが加算されて印加されるので、例えば85Vが印加される。
制御部4から出力される制御信号により、Hブリッジ形インバータ3の高電圧側のスイッチング部12及びスイッチング部12と対角する位置に配置された低電圧側のスイッチング部15のトランジスタ20、21、スイッチング素子35をオンにする。この際、高電圧側のスイッチング部13及びスイッチング部13と対角する位置に配置された低電圧側のスイッチング部14のトランジスタ28、29、スイッチング素子33はオフされている。その後、制御部4からの制御信号によりオン、オフが切り換えられ、高電圧側のスイッチング部13及び低電圧側のスイッチング部14のトランジスタ28、29、スイッチング素子33はオンされ、高電圧側のスイッチング部12及び低電圧側のスイッチング部15のトランジスタ20、21、スイッチング素子35はオフされる。この動作を交互に行うことによって、放電灯に交流電力を供給する。
放電灯7を点灯させる際には、Hブリッジ形インバータ3から直流電圧を出力させておき、この直流電圧にイグナイタ6によって発生させた高電圧パルスを重畳して放電灯7に供給することにより、点灯させる。
次に放電灯点灯装置に地絡事故が発生した場合について説明する。地絡事故が発生した際には、電源1がHブリッジ形インバータ3に接続されているために、電源1から大電流が流れる。大電流が流れた際には例えば高電圧側のスイッチング部12のトランジスタ20に大電流が流れようとするが、電流制限用の抵抗23によって、この大電流を制限することができる。この大電流が流れた際にはHブリッジ形インバータ3の通電電流値が予め設定された所定値を越えるため、フェールセーフ制御部5が異常と判断し、Hブリッジ形インバータ3の動作を停止する。この異常を判断する構成の一例をあげると、フェールセーフ制御部5に突発的な短時間のノイズが生じた際の誤検出を避けるための一種のタイマによるフィルタを設け、時間的な余裕を持たせてHブリッジ形インバータ3の通電電流値が予め設定された所定値を超えた場合に異常と判断し、Hブリッジ形インバータ3の動作を停止する。
このとき、電流制限用の抵抗23を設けることによって、トランジスタ20に大電流が流れるのを制限するため、トランジスタ20が大電流によって破壊するまでの時間を延伸することができる。
トランジスタ20が破壊するまでの時間を延伸することによって、フェールセーフ制御部5が異常と判断するまでの時間を十分に取ることができるので、突発的な短時間のノイズであるのかあるいは地絡事故のような長時間にわたる異常なのかを確実に見分けたうえでトランジスタ20、28が破壊される前にHブリッジ形インバータ3をオフすることができる。またスイッチング部13のトランジスタ28に大電流が流れた際にも電流制限用の抵抗31が設けられているため、大電流を制限することができる。
以上のように実施の形態1によれば、Hブリッジ形インバータ3の高電圧側のスイッチング部12、13のダーリントン接続されたトランジスタ20、21、28、29の主電流経路に電流制限用の抵抗23、31を設けている。そのため、例えば地絡事故が発生した際に流れる大電流を制限することができるので、トランジスタ20、28が破壊するまでの時間を延伸することができる。よって、フェールセーフ制御部5が例えば地絡事故による異常を判断するための時間を十分に取ることができるので、突発的な短時間のノイズであるのかあるいは例えば地絡事故のような長時間にわたる異常なのかを確実に見分けたうえでトランジスタ20、28が破壊される前にオフすることができる。またダーリントン接続されたトランジスタ20、21、28、29の主電流経路に電流制限用の抵抗23、31を設けているので、電力損失はIGBTと同程度となり、電力損失が増加することもない。また電源1の出力電圧をDC/DCコンバータ2の出力電圧に加算させて出力する構成を取っているので、電源1の出力電圧の分だけ、DC/DCコンバータ2の出力電圧の負担を減らすことができ、DC/DCコンバータ2を小型化することができる。また電源1の出力電圧がHブリッジ形インバータ3に直接接続されているため、地絡事故の際に大電流が流れやすくなっているので、直接接続されていない場合に比してより効果的である。また大電流を制限する手段として抵抗23、31を採用したことにより、低コスト・回路の簡素化を実現しながら信頼性の向上を実現することができる。
また本実施の形態では、電源1からの出力電圧をDC/DCコンバータ2の出力電圧に加算させて、Hブリッジ形インバータ3に供給する構成を取っているが、例えば図2の放電灯点灯装置のDC/DCコンバータの変形例の一例を示す図のように電源1から出力電圧を加算させずにDC/DCコンバータ2の出力電圧をHブリッジ形インバータ3に供給する構成を取っても良い。また本実施の形態ではDC/DCコンバータ2は図1に示すように負電位を出力としているが、図3の放電灯点灯装置のDC/DCコンバータの変形例の一例を示す図のようにDC/DCコンバータ2は正電位を出力しても良い。
また本実施の形態では、大電流を制限する手段として、抵抗23、31を用いたが例えば大電流を制限する回路を有するインテリジェントスイッチをHブリッジ形インバータ3のスイッチング素子として用いても良い。
また本実施の形態では、高電圧側のスイッチング部12、13のトランジスタ20、21、28、29としてPNP型バイポーラトランジスタを用いているが、スイッチング素子の一部にNPN型バイポーラトランジスタを用いても良い。図4はスイッチング素子の一部にNPN型バイポーラトランジスタを用いたものである。主な構成はPNP型バイポーラトランジスタを用いた構成と同様であるため、説明は省略する。
高電圧側のスイッチング部12、及びスイッチング部13の構成について説明する。スイッチング部12はHブリッジ形インバータ3の高電圧側に設けられ、スイッチング素子であるNPN型バイポーラトランジスタのトランジスタ201及び、PNP型バイポーラトランジスタのトランジスタ211、抵抗171、181、191、221、231、ダイオード241によって構成される。この構成では、大電流を制限するための抵抗はトランジスタ201のコレクタに接続される抵抗231である。またトランジスタ201、211はダーリントン接続されている。なお、トランジスタ201のエミッタ、コレクタ間に流れる経路をここでは主電流経路と定義し、トランジスタ211のエミッタ、コレクタに間流れる経路を副電流経路と定義する。
スイッチング部13はHブリッジ形インバータ3の高電圧側に設けられ、スイッチング素子であるNPN型バイポーラトランジスタのトランジスタ281及びPNP型バイポーラトランジスタのトランジスタ291、抵抗251、261、271、301、311、ダイオード321によって構成される。この構成では、大電流を制限するための抵抗はトランジスタ281のコレクタに接続される抵抗311である。スイッチング部13も同様にトランジスタ281、291はダーリントン接続されている。NPN型バイポーラトランジスタを用いた構成でもPNP型バイポーラトランジスタを用いた構成と同様の効果を奏する。
次にPNP型バイポーラトランジスタを用いた構成と同様にダーリントン接続の主電流経路の電力損失と副電流経路の電力損失を考える。図4に示すように副電流経路の電力損失は、トランジスタ211のエミッタ、コレクタ間の電圧降下が例えば0.2Vとトランジスタ201のベース、エミッタ間の電圧降下が例えば0.7Vあり、その合計は例えば0.9Vである。また主電流経路の電力損失は、トランジスタ201のエミッタ、コレクタ間の電圧降下が例えば0.2Vと電流制限用の抵抗231の電圧降下の合計になる。トランジスタ201のエミッタ、コレクタ間の電圧降下は同様にトランジスタ201がハーフオンすることにより、副電流経路の電圧降下と等しくなるように動作している。この場合も同様に、電流制限用の抵抗231の電圧降下が例えば0.7V以下にするようにすれば、従来のIGBTを用いた際の電圧降下と等しくなる。つまり、トランジスタ201、211をダーリントン接続し、その主電流経路に電流制限用の抵抗231を設けた場合の電圧降下とIGBTを用いた場合の電圧降下は等しいので、電力損失も変わらない。つまり、このような構成にすることで、電力損失を大きくすることなく、大電流を制限することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図1あるいは図4に示した回路図と同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用しその説明を省略する。抵抗37は一端がスイッチング部12と接続され、他端がダイオード45及びバッファ回路38に接続されている。バッファ回路38はスイッチング素子であるNPN型バイポーラトランジスタのトランジスタ39のベース及びPNP型バイポーラトランジスタのトランジスタ40のベースに接続されている。バッファ回路38は入力される電圧が所定の閾値電圧以上の場合はHの信号を、所定の閾値電圧より小さい場合はLの信号を出力する。またトランジスタ39、40はエミッタ間が互いに接続されている。
また抵抗41は一端がスイッチング部13と接続され、他端がダイオード46及びバッファ回路42に接続されている。バッファ回路42はスイッチング素子であるNPN型バイポーラトランジスタのトランジスタ43のベース及びPNP型バイポーラトランジスタのトランジスタ44のベースに接続されている。バッファ回路42は入力される電圧が所定の閾値電圧以上の場合はHの信号を、所定の閾値電圧より小さい場合はLの信号を出力する。またトランジスタ43、44はエミッタ間が互いに接続されている。定電圧ダイオード47はバッファ回路38、42に印加される電圧を予め定められた所定の電圧にクリップするためのものであり、コンデンサ48に蓄えられた電荷によってバッファ回路38、42、スイッチング素子33、35及びトランジスタ39、43の動作用電源が確保される。
次に動作について説明する。スイッチング部12がオンの場合、スイッチング部12から抵抗37を介してバッファ回路38に入力される電圧がバッファ回路38の持つ所定の閾値電圧以上であるため、バッファ回路38はHの信号を出力する。Hの信号が出力されるとトランジスタ39がオンされ、そしてトランジスタ39のオンによってスイッチング部15のスイッチング素子35がオンされる。つまりスイッチング部12がオンすることにより、スイッチング部15も連動してオンする。またスイッチング部12がオフの場合、スイッチング部12から抵抗37を介してバッファ回路38に入力される電圧がバッファ回路38の持つ所定の閾値電圧よりも小さいため、バッファ回路38はL信号を出力する。L信号が出力されるとトランジスタ40がオンされるので、スイッチング素子35はオフのままである。つまり、スイッチング部12がオフの場合、スイッチング部15も連動してオフになる。
また同様に、スイッチング部13がオンの場合、スイッチング部13から抵抗41を介してバッファ回路42に入力される出力電圧がバッファ回路42の持つ所定電圧以上であるため、バッファ回路42はH信号を出力する。H信号が出力されるとトランジスタ43がオンされ、そしてトランジスタ43のオンによってスイッチング部14のスイッチング素子33がオンされる。つまりスイッチング部13がオンすることにより、スイッチング部14も連動してオンする。またスイッチング部13がオフの場合、スイッチング部13から抵抗41を介してバッファ回路42に入力される出力電圧がバッファ回路42の持つ所定の閾値電圧よりも小さいため、バッファ回路42はL信号を出力する。Lの信号が出力されるとスイッチング素子33がオフされるので、スイッチング素子33はオフのままである。つまり、スイッチング部13がオフの場合、スイッチング部14も連動してオフになる。
このようにスイッチング部12及びスイッチング部12と対角する位置に配置された低電圧側のスイッチング部15とスイッチング部13及びスイッチング部13と対角する位置に配置された低電圧側のスイッチング部14とのオン、オフを交互に切り換えることによって、放電灯7に交流電力を供給する。
以上のように、この実施の形態2によれば、高電圧側のスイッチング部12、13のオン、オフに連動させてスイッチング部12、13と対角する位置に配置された低電圧側のスイッチング部14、15のオン、オフを動作させることができるので、Hブリッジ形インバータ3の構成を簡素化することができる。さらに、バッファ回路38、42を設けているため、高電圧側のスイッチング部12,13のスロープを持ったアナログ的な出力をディジタル的なL、H信号に確実に変換できるため、低電圧側のスイッチング素子の動作が不安定になるタイミングが生じずに、確実なスイッチング動作をさせることができる。
また本実施の形態では、スイッチング部12、13のトランジスタ20、21、28、29としてPNP型バイポーラトランジスタを用いているが、スイッチング素子の一部にNPN型バイポーラトランジスタを用いても良い。図6はスイッチング素子の一部にNPN型バイポーラトランジスタを用いたものである。詳細な説明については、図4及び図5に記載のものと同一であるため、説明を省略する。また本実施の形態のバッファ回路38、42には、スイッチング部12、13から抵抗を介して出力電圧が供給されるため、動作電流の少ないCMOS構成のものがより良い。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。図5あるいは図6に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用しその説明を省略する。本実施の形態では、実施の形態2で用いたバッファ回路38、42の代わりにRSフリップフロップ回路49を用いている。図8にRSフリップフロップ回路49の回路図である。
次にHブリッジ形インバータ3のスイッチング部12、13がそれぞれオン、オフと切り換わった場合のフリップフロップ回路49からの出力信号について図9を用いて説明する。図9の「0」はSセットとRリセットが共にH信号になるという異常の際の出力信号を示す。図9の「1」はスイッチング部13がオンになり、SセットがH信号になった場合である。図9の「2」はスイッチング部13がオフになり、SセットがL信号になった場合である。図9の「3」はスイッチング部12がオンになり、RリセットがH信号になった場合である。図9の「4」はスイッチング部12がオフになり、RリセットがL信号になった場合である。このように、図9の「0」〜「4」のどの場合においても、出力信号が共にH信号になることはない。つまり、スイッチング部14、15が共にオンになることがないので、RSフリップフロップ回路49を設けることによって、不安定な動作が生じずに確実なHブリッジ形インバータ3の動作を行うことができる。
以上のように本実施の形態では、RSフリップフロップ回路49を設けたので、低電圧側スイッチング部14、15のスイッチング素子33、35が同時にオンとなることを防止できるので、不安定な動作が生じずに確実なHブリッジ形インバータ3の動作を行うことができる。
また本実施の形態では、スイッチング部12、13のトランジスタ20、21、28、29としてPNP型バイポーラトランジスタを用いているが、スイッチング素子の一部にNPN型バイポーラトランジスタを用いても良い。図10はスイッチング素子の一部にNPN型バイポーラトランジスタを用いたものである。詳細な説明については、図6及び図7に記載のものと同一であるため、説明を省略する。
この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/DCコンバータの変形例である。 この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置のDC/DCコンバータの変形例である。 この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置のHブリッジ形インバータの変形例である。 この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置のHブリッジ形インバータの変形例である。 この発明の実施の形態3による放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態3におけるRSフリップフロップ回路の詳細図である。 この発明の実施の形態3におけるRSフリップフロップ回路の入力信号と出力信号を示す図である。 この発明の実施の形態3による放電灯点灯装置のHブリッジ形インバータの変形例である。
符号の説明
1 電源、2 DC/DCコンバータ、3 Hブリッジ形インバータ、4 制御部、5 フェールセーフ制御部、6 イグナイタ、7 放電灯、11 電流センサ、12〜15 スイッチング部、16 レベルシフト回路、20、21、28、29、39、40、43、44 トランジスタ、 33、35 スイッチング素子、 23、31 電流制限用の抵抗、38、42 バッファ回路、47 定電圧ダイオード、48 コンデンサ、49 RSフリップフロップ回路

Claims (6)

  1. 直流電源からの電圧を昇圧して出力するDC−DCコンバータと、
    前記DC−DCコンバータからの出力電圧を矩形波の交流に変換して放電灯に供給するHブリッジ形インバータと、
    前記放電灯に接続されて前記放電灯に高電圧パルスを印加するためのイグナイタと、
    前記Hブリッジ形インバータを制御すると共に、前記DC−DCコンバータを制御する制御部と、
    前記Hブリッジ形インバータの通電電流値が所定値以上の場合に前記Hブリッジ形インバータの動作を停止するフェールセーフ制御部を備えた放電灯点灯装置において、
    前記Hブリッジ形インバータを構成する高電圧側のスイッチング素子はダーリントン接続または等価的にダーリントン接続された素子により構成されると共に、前記ダーリントン接続の主電流経路に電流制限回路を設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. DC−DCコンバータによって昇圧された電圧と直流電源からの電圧とを加算した電圧がHブリッジ形インバータに印加されることを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。
  3. 電流制限回路は抵抗であることを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。
  4. Hブリッジ形インバータは対角する位置に配置された第一の高電圧側のスイッチング素子と、前記第一の高電圧側のスイッチング素子の出力に基づいてオン、オフする第一の低電圧側のスイッチング素子と、前記対角の位置に対向する他の対角の位置に配置された第二の高電圧側のスイッチング素子と、前記第二の高電圧側のスイッチング素子の出力に基づいてオン、オフする第二の低電圧側のスイッチング素子とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。
  5. Hブリッジ形インバータは第一のバッファ回路及び第二のバッファ回路を有し、第一の高電圧側のスイッチング素子の出力による信号は前記第一のバッファ回路を介して第一の低電圧側のスイッチング素子に入力されると共に第二の高電圧側のスイッチング素子の出力による信号は前記第二のバッファ回路を介して第二の低電圧側のスイッチング素子に入力されることを特徴とする請求項4に記載の放電灯点灯装置。
  6. Hブリッジ形インバータはフリップフロップ回路を有し、第一の高電圧側のスイッチング素子の出力による信号は前記フリップフロップ回路を介して第一の低電圧側のスイッチング素子に入力されると共に第二の高電圧側のスイッチング素子の出力による信号は前記フリップフロップ回路を介して第二の低電圧側のスイッチング素子に入力されることを特徴とする請求項4あるいは請求項5に記載の放電灯点灯装置。
JP2007260853A 2007-10-04 2007-10-04 放電灯点灯装置 Pending JP2009093829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007260853A JP2009093829A (ja) 2007-10-04 2007-10-04 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007260853A JP2009093829A (ja) 2007-10-04 2007-10-04 放電灯点灯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009093829A true JP2009093829A (ja) 2009-04-30

Family

ID=40665629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007260853A Pending JP2009093829A (ja) 2007-10-04 2007-10-04 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009093829A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5889074A (ja) * 1981-11-20 1983-05-27 Mitsubishi Electric Corp 電力変換回路
JPS62262671A (ja) * 1986-05-07 1987-11-14 Toyota Motor Corp 電界効果トランジスタを用いたフルブリツジインバ−タ回路
JPS6380781A (ja) * 1986-09-24 1988-04-11 Shibaura Eng Works Co Ltd インバ−タ回路
JP2000032770A (ja) * 1998-07-09 2000-01-28 Matsushita Electric Works Ltd インバータ装置
JP2001043986A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Denso Corp 放電灯装置
JP2002501719A (ja) * 1997-06-18 2002-01-15 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 4つのトランジスタを備えたフルブリッジ集積回路

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5889074A (ja) * 1981-11-20 1983-05-27 Mitsubishi Electric Corp 電力変換回路
JPS62262671A (ja) * 1986-05-07 1987-11-14 Toyota Motor Corp 電界効果トランジスタを用いたフルブリツジインバ−タ回路
JPS6380781A (ja) * 1986-09-24 1988-04-11 Shibaura Eng Works Co Ltd インバ−タ回路
JP2002501719A (ja) * 1997-06-18 2002-01-15 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 4つのトランジスタを備えたフルブリッジ集積回路
JP2000032770A (ja) * 1998-07-09 2000-01-28 Matsushita Electric Works Ltd インバータ装置
JP2001043986A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Denso Corp 放電灯装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6979981B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2006103477A (ja) 車両用灯具の点灯制御回路
JP2001268784A (ja) 電源の逆接続防止回路
JP6171724B2 (ja) Led電源装置及びled照明装置
US7489531B2 (en) Inverter with improved overcurrent protection circuit, and power supply and electronic ballast therefor
JP2007104805A (ja) 電圧駆動型半導体素子のゲート駆動回路。
JPH06348350A (ja) 電源装置
JP5953099B2 (ja) 負荷制御および保護システム、並びにその動作および使用方法
JP4483867B2 (ja) 電源装置
JPWO2019220716A1 (ja) 負荷駆動装置
JP5191672B2 (ja) スイッチングアンプ
JP3700816B2 (ja) ソレノイド駆動装置
JP2014216765A (ja) Led異常検出装置
JP6528605B2 (ja) 電源回路、照明装置
JP2009093829A (ja) 放電灯点灯装置
JP3574599B2 (ja) 入力過電圧制限機能を備えた突入電流防止回路
JP2005051668A (ja) 負荷駆動ユニット
JP3089166U (ja) スイッチング電源
US20090108829A1 (en) Control integrated circuit with combined output and input
JP2007097333A (ja) 電源ショート保護回路
JPH11308780A (ja) 車両用電気負荷制御回路
EP1448028B1 (en) Discharge lamp operating apparatus
JP4992161B2 (ja) スイッチングアンプ
WO2023286667A1 (ja) 誘導負荷の駆動装置、及び、誘導負荷駆動回路の断線検出装置
JP2003219631A (ja) 電圧駆動型半導体素子の異常検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20120312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121023