JP2009092472A - 外観検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、欠陥検出の高速化および高精度化が図れる外観検査装置を提供することにある。
【解決手段】外観検査装置は、検査対象物100の被検査面110を撮像する撮像手段3と、撮像手段3で撮像する被検査面110に光を照射する光照射手段4との組を複数有した撮像部1を備えるとともに、撮像部1の撮像手段3より得られた濃淡画像から濃度差が所定の閾値以上の画素を抽出する画素抽出手段7と、画素抽出手段7で抽出した画素同士を当該特徴画素の隣接画素内で連結して連結領域を作成する連結領域作成手段8と、連結領域のサイズが所定値以上であれば当該連結領域を被検査面110の欠陥によるものと判別する欠陥判別手段9とを有した検査部2を備え、各撮像手段3は、それぞれの撮像範囲が互いに重ならない位置に配置され、各光照射手段4は、それぞれの光照射方向が被検査面110に平行する面内において互いに交差する位置に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査対象物の表面に発生する傷などの欠陥を検出する外観検査装置に関するものである。
従来から、シート状物(一例としては感光フィルムやコーディング紙)などの検査対象物(被検査物)の表面に発生した、傷などの欠陥(凹凸欠陥)を検出する外観検査装置(表面検査装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の外観検査装置は、検査対象物の被検査面(表面)に光を照射する光照射手段と、被検査面で反射された光照射手段の光または被検査面を透過した光を受光する受光手段と、受光手段の出力信号に基づいて被検査面に存在する欠陥を検出する検査手段とを有している。
また、受光手段の代わりにカメラ装置などの撮像手段を用いた外観検査装置が提案されている。この種の外観検査装置は、図10(a)に示すように、検査対象物100の被検査面110に光L1を照射して、撮像手段(図示せず)により被検査面110を撮像し、撮像手段から得られた濃淡画像における画素の濃度差に基づいて、被検査面110における欠陥120の検出を行う。
例えば、図10(a)に示すように、欠陥120が線状の傷(傷欠陥)である場合、欠陥120は、被検査面110に平行する面内において欠陥120の幅方向に沿った方向の光に対しては、欠陥120が発生していない被検査面の部位(以下、「良品部」と称する)とは異なる反射特性を示すことになる。つまり、欠陥120による反射光L2の光量の分布は、上記良品部による反射光L2の光量の分布と異なるため、欠陥120による反射光L2の光量と上記良品部による反射光L2の光量との差が大きくなる方向が存在する。当該方向に撮像手段の撮像面Sが位置したときには、撮像面Sに入射する欠陥120による反射光L2と、上記良品部による反射光L2とにおいて光量の差が大きくなるので、このときに撮像手段より得られた濃淡画像では、欠陥120による反射光L2を受光した画素と上記良品部による反射光L2を受光した画素とで濃度差が大きいから、濃淡画像における画素の濃度差によって欠陥120の検出が可能となる。
特開平9−257722号公報
しかしながら、上述したような欠陥120は、図10(b)に示すように、光の照射方向と幅方向との角度が90度に近付けば近付くほど、上記良品部と同様の反射特性を示す、つまり、欠陥120による反射光L2の光量の分布と上記良品部による反射光L2の光量の分布とがほぼ同じになってしまうことが実験により確かめられている。
このような場合は、何れの方向においても欠陥120による反射光L2の光量と上記良品部による反射光L2の光量との差が小さくなるので、当然に、撮像面Sに入射する欠陥120による反射光L2と上記良品部による反射光L2とにおいて光量の差が小さくなり、このときに撮像手段より得られた濃淡画像では、欠陥120による反射光L2を受光した画素と上記良品部による反射光L2を受光した画素との濃度差が小さいから、濃淡画像における画素の濃度差によって欠陥120を検出することが困難になる。
このような問題は、もともと光の反射量が少ない微小な欠陥(例えば5μ程度の大きさの欠陥)120において特に顕著であり、従来の外観検査装置では、微小な欠陥を検出することが困難であり、微小な欠陥を検出することができるように検出精度の改善が望まれていた。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、簡単な構成で、欠陥検出の高速化および高精度化が図れる外観検査装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明では、検査対象物の被検査面の一部を撮像する撮像手段および当該撮像手段で撮像する被検査面の一部に光を照射する光照射手段を有し、検査対象物に対して相対的に移動することで撮像手段により被検査面の全部を撮像する撮像部と、当該撮像部の撮像手段より得られた濃淡画像に基づいて被検査面の欠陥を検出する検査部とを備え、検査部は、濃淡画像から濃度差が所定の閾値以上の画素を抽出する画素抽出手段と、画素抽出手段で抽出された画素同士を当該画素の隣接画素内で連結して連結領域を作成する画素連結手段と、画素連結手段で作成された連結領域のサイズが所定値以上であれば当該連結領域を欠陥によるものと判別する欠陥判別手段とを有し、撮像部は、撮像手段と光照射手段との組を複数組備え、各撮像手段は、それぞれの撮像範囲が互いに重ならない位置に配置され、各光照射手段は、それぞれの光照射方向が被検査面に平行する面内において互いに交差する位置に配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、各撮像手段から得られる濃淡画像は被検査面に対する光照射方向がそれぞれ異なっているので、ある方向からの光では検出し難い欠陥であっても別の方向からの光によって検出することができるから、撮像手段と光照射手段との組を複数設けるだけの簡単な構成で、欠陥検出の高精度化が図れ、また濃淡画像から濃度差が所定の閾値以上の画素を抽出し、抽出した画素同士を当該画素の隣接画素内で連結して連結領域を作成し、連結領域のサイズが所定値以上であれば当該連結領域を欠陥によるものと判別するという簡単な処理で欠陥の検出を行っているから、欠陥検出の高速化が図れて、欠陥検出をリアルタイムで行えるようになる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記検査対象物は所定の移動方向に移動されるものであって、上記撮像部は、上記被検査面に平行する面内において光照射方向が上記移動方向に平行する形に配置された上記光照射手段と、上記被検査面に平行する面内において光照射方向が上記移動方向に平行する方向と45度の角度をなす形に配置された上記光照射手段とを少なくとも1つずつ備えていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、一方の光照射手段は、被検査面に平行する面内において光照射方向が、検査対象物の移動方向に平行する形に配置されているので、一方の光照射手段に対応する撮像手段の濃淡画像では、長さ方向と検査対象物の移動方向との間の角度が45度〜135度(225度〜315度)である線状の欠陥が検出し易くなり、他方の光照射手段は、被検査面に平行する面内において光照射方向が検査対象物の移動方向に平行する方向と45度の角度をなす形に配置されているので、他方の光照射手段に対応する撮像手段の濃淡画像では、長さ方向と検査対象物の移動方向との間の角度が90度〜180度(270度〜360度)である線状の欠陥が検出し易くなるから、欠陥検出の高精度化が図れる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、上記検査対象物は被検査面が金属製のものであって、上記光照射手段の主光線と上記被検査面との角度と、上記撮像手段の光軸と上記被検査面との角度とは異なる角度であり、上記光照射手段の主光線と上記被検査面との交点と、上記撮像手段の光軸と上記被検査面との交点とは異なる位置であることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、直接的に光が照射される場合に比べれば、欠陥からの反射光量は少なくなるが、周囲に対して欠陥のエッジ部分からの反射光が強調されるから、欠陥の形状がより明確になり、その結果、比較的小さい欠陥(微小な欠陥)であっても検出することが可能となる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のうちいずれか1項の発明において、上記画素抽出手段は、上記濃淡画像の画素の濃度差を算出するにあたっては、所定方向における画素の濃度差を強調するフィルタを用いて上記濃淡画像をフィルタ処理することにより濃度差を算出することを特徴とする。
請求項4の発明によれば、所定方向に対する長さ方向の角度が±45度の範囲内である欠陥を強調することができるから、欠陥検出の高精度化が図れる。また、フィルタを用いた演算処理を付加するだけのソフトウェア的な変更だけで欠陥検出の高精度化が図れるので、光照射手段として光量が多いものを用いるなどのハードウェア的な変更をしなくて済むから、低コスト化が図れる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、上記撮像手段は、濃淡画像における垂直方向が上記被検査面に平行する面内において当該撮像手段に対応する上記光照射手段の光照射方向に沿った方向となる形に配置され、上記画素抽出手段は、上記フィルタとして、上記濃淡画像の水平方向における画素の濃度差を強調する3行3列のフィルタを用いることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、撮像手段を、濃淡画像における垂直方向が被検査面に平行する面内において撮像手段に対応する光照射手段の光照射方向に沿った方向となる形に配置した場合、濃淡画像の水平方向に対する長さ方向の角度が±45度の範囲内にある欠陥を検出することができるものの、濃淡画像の水平方向に対する欠陥の長さ方向の角度が±45度に近付くにつれて欠陥が濃淡画像に現れ難くなるが、フィルタとして濃淡画像の水平方向における画素の濃度差を強調するフィルタを用いることで、濃淡画像の垂直方向に対する長さ方向の角度が±45度の範囲内である欠陥を強調しているので、濃淡画像の水平方向に対する長さ方向の角度が±45度に近付くにつれて欠陥が濃淡画像に現れ難くなることを抑制できるから、欠陥検出の高精度化が図れる。その上、フィルタとして最小単位の3行3列のフィルタを用いているので、画素の濃度差に隣接画素の画素値(輝度値)変化を敏感に反映させることができるから、比較的微小な欠陥に対する検出精度の向上が図れる。また、フィルタを用いた演算処理を付加するだけのソフトウェア的な変更だけで欠陥検出の高精度化が図れるので、光照射手段が照射する光の光量を向上させるなどのハードウェア的な変更をしなくて済むから、低コスト化が図れる。
請求項6の発明では、請求項4または5の発明において、上記撮像手段は、濃淡画像における垂直方向が上記被検査面に平行する面内において当該撮像手段に対応する上記光照射手段の光照射方向に沿った方向となる形に配置され、上記画素抽出手段は、上記フィルタとして、上記濃淡画像の垂直方向における画素の濃度差を強調する3行3列の第1のフィルタと、上記濃淡画像の水平方向における画素の濃度差を強調する3行3列の第2のフィルタとを用い、フィルタ処理を行うにあたっては、上記第1のフィルタによるフィルタ処理と上記第2のフィルタによるフィルタ処理とを順次行うことを特徴とする。
請求項6の発明によれば、撮像手段を、濃淡画像における垂直方向が被検査面に平行する面内において撮像手段に対応する光照射手段の光照射方向に沿った方向となる形に配置した場合、濃淡画像の水平方向に対する長さ方向の角度が±45度の範囲内にある欠陥を検出することができるものの、濃淡画像の水平方向に対する欠陥の長さ方向の角度が±45度に近付くにつれて欠陥が濃淡画像に現れ難くなるが、フィルタとして濃淡画像の水平方向における画素の濃度差を強調する第1のフィルタおよび濃淡画像の水平方向における画素の濃度差を強調する第2のフィルタを用いることで、濃淡画像の垂直方向に対する長さ方向の角度が±45度の範囲内である欠陥および濃淡画像の水平方向に対する長さ方向の角度が±45度の範囲内である欠陥それぞれを強調することで、被検査面に発生する欠陥全てを強調しているから、欠陥検出の高精度化が図れる。その上、フィルタとして最小単位の3行3列のフィルタを用いているので、画素の濃度差に隣接画素の画素値(輝度値)変化を敏感に反映させることができるから、比較的微小な欠陥に対する検出精度の向上が図れる。また、フィルタを用いた演算処理を付加するだけのソフトウェア的な変更だけで欠陥検出の高精度化が図れるので、光照射手段が照射する光の光量を向上させるなどのハードウェア的な変更をしなくて済むから、低コスト化が図れる。
本発明は、簡単な構成で、欠陥検出の高速化および高精度化が図れるという効果を奏する。
(実施形態1)
本実施形態の外観検査装置は、可撓性を有するシート状(帯状)のフレキシブル基板の両面に銅箔を形成してなる銅張積層板を検査対象物100とするものである。つまり、検査対象物100は被検査面110が金属製のものである。
検査対象物100は、図1(a)に示すように、所定間隔を隔てて並置されたロール200,210間に架設される形で、各ロール200,210に巻かれており、ロール210,200それぞれが所定方向に回転することによって、検査対象物100がロール200側からロール210側に移動する(流れる)ようになっている。したがって、検査対象物100は幅方向に直交する長さ方向に沿って移動される。
外観検査装置は、図1(a),(b)に示すように、検査対象物100の被検査面110の一部を撮像する撮像手段3および当該撮像手段3で撮像する被検査面110の一部に光を照射する光照射手段4を有した撮像部1と、撮像部1の撮像手段3より得られた濃淡画像に基づいて被検査面110の欠陥120を検出する検査部2とを備えている。
撮像手段3は、例えば、CCDイメージセンサなどの撮像素子(図示せず)と、撮像素子から出力される画像をデジタルデータに変換して濃淡画像を生成して出力するA/Dコンバータ(図示せず)とで構成されたカメラ装置からなる。また、このような撮像手段3は、撮像素子の撮像面S(図3参照)に光を集光するレンズなどの光学系(図示せず)や、撮像素子などを収納する装置本体30などを備えている。本実施形態における撮像手段3は、撮像素子として画素が一列に並べられたリニアイメージセンサ(リニアセンサ、ラインセンサ、一次元センサともいう)を用いた所謂ラインスキャンカメラであり、1次元の濃淡画像を出力する。ここで、撮像手段3は、画素の並列方向が濃淡画像の水平方向Xとなるように設定されている。
なお、撮像手段3は、撮像素子として、エリアイメージセンサ(エリアセンサ、二次元センサともいう)を用いた所謂エリアセンサカメラであってもよい。ただし、ラインスキャンカメラのほうが、エリアセンサカメラよりも分解能が高く、画像取り込み速度が速い(高速性が良好)という利点がある。また、ラインスキャンカメラは、1スキャン毎に画像データが作成されるため、エリアセンサカメラに比べて同期が取り易く、上述したような連続して流れる検査対象物100の検査のような連続処理が容易に行えるという利点がある。また、上記撮像素子としては、CCDイメージセンサの代わりにCOMSイメージセンサを用いるようにしてもよい。また、一般に、システム・オン・チップ(SoC)技術により製造されたCMOSイメージセンサは、パッケージ内にA/Dコンバータなどの処理回路を備えているので、CCDイメージセンサを用いる場合とは異なりA/Dコンバータを別途設けなくてもよい。
光照射手段4は、図2(a),(b)に示すように、直管型の放電灯(冷陰極管など)などの線状光源(空間的に線状の発光領域を形成する光源)からなるランプ40と、厚み方向一面側が開口しランプ40が収納される長尺箱状の筐体41と、筐体41の一面開口を閉塞する形で筐体41に取り付けられ筐体41内に収納されたランプ40が放射する光を筐体41外に出射する透光カバー42とを備え、所定方向に光を照射するようになっている。したがって、被検査面110は、光照射手段4によって線状に照らされる。なお、ランプ40としては、発光ダイオード(LED)や有機EL素子などにより形成された線状光源など種々の線状光源を用いることができるが、ランプ40に用いる線状光源としては、長手方向において光の放射が一様である線状光源を用いることが好ましい。ところで、撮像手段3としてエリアカメラセンサを用いた場合には、撮像手段3の撮像範囲全体を照らすことができるように、ランプ40としては、線状光源ではなく面状光源などを用いる。
撮像部1は、図1および図2に示すように、撮像手段3と光照射手段4との組を複数組(本実施形態では2組)備えている。なお、以下の説明では、複数の撮像手段3を区別するために、必要に応じて撮像手段3を符号3A,3Bで表し、複数の光照射手段4を区別するために、必要に応じて光照射手段4を符号4A,4Bで表す。
光照射手段4Aは、ランプ40の長さ方向が、被検査面110に平行するとともに、被検査面110に平行する面(以下、「平行面」と称する)内において検査対象物100の移動方向M(図1(a)における下方向)に直交する形に配置されている。つまり、光照射手段4Aは、光照射方向が上記平行面内において移動方向Mに平行する形に配置されている。また、光照射手段4Aのランプ40の発光領域の長さは、検査対象物100の幅方向において被検査面110の全面を照らすことができる長さに設定されている。
一方、光照射手段4Bは、ランプ40の長さ方向が、被検査面110に平行するとともに、上記平行面内において検査対象物100の移動方向Mに平行する方向と45度の角度をなす形に配置されており、光照射手段4Bの光照射方向は、上記平行面内において移動方向Mに平行する方向と45度の角度をなす。また、光照射手段4Bのランプ40の発光領域の長さは、被検査面110内で検査対象物100の幅方向と45度の角度をなす方向において、被検査面110の全面を照らすことができる長さに設定されている。
このように、各光照射手段4は、それぞれの光照射方向が被検査面110に平行する面内において互いに交差する位置に配置されている。なお、図示例では、光照射手段4Aは、光照射手段4Bよりもロール200側(検査対象物100の流れの上流側)に位置している。また、光照射手段4の長さ方向に直交する面内における光照射手段4の主光線Lと被検査面110との間の角度は、欠陥が目立つように比較的浅い(一例としては30度)に設定している。
撮像手段3Aは、図3(a)に示すように、撮像素子の撮像面S(撮像手段3Bの撮像面Sと区別するために図3(a),(b)では符号S1で表す)の長手方向(濃淡画像の水平方向Xに対応する方向)が、上記平行面内において、検査対象物100の移動方向M(図3(a)における下方向)に直交する形に配置されている。つまり、撮像手段3Aは、撮像面S1の長手方向が、上記平行面内において、光照射手段4Aのランプ40の長さ方向に平行する形に配置されている(撮像手段3Aは、濃淡画像における垂直方向が上記平行面内において撮像手段3Aに対応する光照射手段4Aの光照射方向に沿った方向となる形に配置されている)。
また、撮像手段3Aは、図2(a)に示すように、光照射手段4Aによって照らされた被検査面110の全体が撮像素子の撮像範囲内に収まるように、被検査面110との距離が調整されている。加えて、撮像手段3Aは、図2(b)に示すように、撮像手段3Aの光軸O(撮像手段3Bの光軸Oと区別するために図2(b)では符号O1で表す)と被検査面110との交点と、光照射手段4Aの主光線P(光照射手段4Aの主光線Pと区別するために図2(b)では符号P1で表す)と被検査面110との交点とが同じ位置(厳密に同じという意味ではなく、同じとみなせる範囲であればよい)にするように配置されている。
撮像手段3Bは、図3(b)に示すように、被検査面110に平行する面内において、撮像素子の撮像面S(撮像手段3Aの撮像面Sと区別するために図3(b)では符号S2で表す)の長手方向(濃淡画像の水平方向Xに対応する方向)と、検査対象物100の移動方向Mと平行する方向との角度θが45度となる形に配置されている。つまり、撮像手段3Bは、撮像面S2の長手方向が、上記平行面内において、光照射手段4Bのランプ40の長さ方向に平行する位置に配置されている(撮像手段3Bは、濃淡画像における垂直方向が上記平行面内において撮像手段3Bに対応する光照射手段4Bの光照射方向に沿った方向となる形に配置されている)。
また、撮像手段3Bは、図2(a)に示すように、光照射手段4Bによって照らされた被検査面110の全体が撮像素子の撮像範囲内に収まるように、被検査面110との距離が調整されている。加えて、撮像手段3Bは、図2(b)に示すように、撮像手段3Bの光軸O(撮像手段3Aの光軸Oと区別するために図3(b)では符号S2で表す)と被検査面110との交点と、光照射手段4Bの主光線P(光照射手段4Aの主光線Pと区別するために図2(b)では符号P2で表す)と被検査面110との交点とが同じ位置にするように配置されている。
そして、各撮像手段3A,3Bは、図1および図2に示すように、それぞれの撮像範囲が互いに重ならない位置に配置されている。図示例では、撮像手段3Aは、撮像手段3Bよりもロール210側(検査対象物100の流れの上流側)に位置している。
撮像部1は、ロール200,210に対しては相対変位しないが、検査対象物100は、ロール200,210間を移動するため、結果として、撮像部1は検査対象物100に対して相対的に移動する。そして、各撮像手段3は、検査対象物100の被検査面110の一部を撮像するものであるが、撮像部1は検査対象物100に対して相対的に移動するため、各撮像手段3によって被検査面110の全部が撮像される。
撮像部1は上述したように撮像手段3と光照射手段4との組を2組備えており、光照射手段4Aは、上記平行面内で検査対象物100の移動方向Mに平行する方向から被検査面110に光を照射し、光照射手段4Bは、上記平行面内で光照射手段4Aの光照射方向と45度の角度をなす方向から被検査面110に光を照射するから、各撮像手段3からは、被検査面110に対する光照射方向がそれぞれ異なる濃淡画像が得られる。
検査部2は、図1(b)に示すように、複数(図示例では2つ)の撮像手段3が接続される入力手段5と、各種RAMなどのメモリからなる記憶手段6と、濃淡画像から濃度差(濃度変化)が所定の閾値以上の画素を抽出する画素抽出手段7と、画素抽出手段7で抽出された画素同士を当該画素の隣接画素内で連結して連結領域(連結成分ともいう)を作成する画素連結手段8と、画素連結手段8で作成された連結領域が被検査面110の欠陥によるものか否かを判別する欠陥判別手段9とを有している。なお、画素抽出手段7、画素連結手段8、および欠陥判別手段9は、マイクロコンピュータ(マイコン)やCPUなどのハードウェアと、当該ハードウェアと共同するソフトウェアなどにより実現されている。
入力手段5は、各撮像手段3が出力する濃淡画像を受信して、各撮像手段3から受け取った濃淡画像を、各撮像手段3の識別番号や、その撮像順を示す番号などの情報を有するラベルを付して記憶手段6に格納する。
画素抽出手段7は、記憶手段6に記憶された撮像手段3の濃淡画像から、当該濃淡画像の画素の濃度差を算出する処理を行うが、本実施形態では撮像手段3としてラインスキャンカメラを利用しているから、撮像手段3から得られる濃淡画像は、サイズがm×1(mは水平方向の画素数)の1次元の濃淡画像である。そのため、画素抽出手段7は、濃度差を算出する前処理として、これら1次元の濃淡画像を撮像順に並べてm×n(nは垂直方向の画素数)の2次元の濃淡画像を作成する。
このように2次元の濃淡画像を作成した後に、画素抽出手段7は、作成した2次元の濃淡画像の各画素の濃度差を算出する。画素抽出手段7は、濃度差を算出するにあたっては、例えば、微分フィルタ(差分フィルタ)を濃淡画像の各画素に適用することにより局所空間微分を行い、各画素における水平方向(横方向)Xの微分値dx、および垂直方向(縦方向)Yの微分値dyをそれぞれ求める。上記微分フィルタとしては、例えば、マスクサイズが3×3(3行3列)のPrewittフィルタ(Prewittオペレータともいう)を用いている。ここで、図4に示すように、中央の画素(注目画素)を画素Aとし、その8近傍の画素それぞれを画素B〜Iとし、各画素A〜Iにおける画素値をそれぞれa〜iとすると、注目画素における水平方向Xの微分値dxは、(d+f+i)−(b+e+g)で与えられ、垂直方向Yの微分値dyは、(g+h+i)−(b+c+d)で与えられる。なお、図4における右方向を水平方向Xにおける正方向、図4における下方向を垂直方向Yにおける正方向としている。
そして、画素抽出手段7は、上述したようにして算出した微分値dx,dyにより画素の濃度差を算出する。ここで、画素の濃度差は、(dx+dy1/2で与えられ、このようにして算出した濃度差を所定の閾値と比較することにより、濃度差が所定の閾値以上である画素を抽出し、その抽出結果を記憶手段6に格納する。
また、画素抽出手段7は、濃淡画像の画素値の変化方向を示す微分方向値の算出を行い、その算出結果を記憶手段6に格納する。ここで、微分方向値は、dx,dyがいずれも0でなければ、arctan(dy/dx)で表すことができ、dx,dyそれぞれの符号(正負)を加味すれば、微分方向値は、0度以上360度未満の値で表される。本実施形態では、微分方向値を22.5度刻みの8方向で表すように(すなわち、方向精度を8方向に)している。
画素連結手段8は、画素抽出手段7による画素の抽出結果、および微分方向値の算出結果を利用して、連結領域を作成する。例えば、画素連結手段8は、画素抽出手段7で抽出された画素の一つに注目し、当該画素の隣接画素(例えば図4における8近傍の隣接画素B〜I)に、画素抽出手段7で抽出された別の画素が存在するか否かを判別し、別の画素が存在した場合には、当該別の画素を注目している画素の連結候補とする。次に、画素連結手段8は、注目している画素の微分方向値を考慮して、上記別の画素との間に連続性があるか否かの評価を行う。一例としては、画素連結手段8は、注目している画素の微分方向値を用いて、注目している画素の画素値の変化方向に直交する方向、つまり画素値の変化が小さい方向を算出し、当該方向側(例えば、当該方向を中心とする±45度の範囲)において注目している画素と上記別の画素とが隣接していれば連続性があるとし、隣接していなければ連続性がないと判別する。そして、連続性があると判別した場合には、注目している画素と上記別の画素とを連結して連結領域を作成し、連続性がないと判別した場合には、注目している画素と上記別の画素との連結は行わない。画素連結手段8は、このような連結作業を画素抽出手段7で抽出された画素それぞれに行い、連結領域を作成した際には、当該連結領域に関する情報を記憶手段6に格納する。なお、このように画素を他の画素と連結する処理は従来周知であるから詳細な説明を省略する。また、本実施形態では、隣接画素を8近傍の隣接画素としたが、4近傍の隣接画素としてもよく、好適なものを採用すればよい。
欠陥判別手段9は、記憶手段6に格納されている連結領域に関する情報から当該連結領域のサイズを算出し、連結領域のサイズ(例えば、連結領域の長さや、面積など)が所定値以上であれば、当該連結領域は被検査面110に発生した欠陥120によるものと判別する。なお、上記所定値は、被検査面110に発生する欠陥120の実際上のサイズや、検査対象物100の種類、撮像手段3の解像度など種々の条件を考慮して好適な値に設定すればよい。
そして、欠陥判別手段9は、画素連結手段8で作成された連結領域が欠陥120によるものであると判別した場合には、被検査面110に欠陥120が発生していることを報知する報知信号を外部装置(図示せず)に出力する。なお、欠陥判別手段9は、必要に応じて、欠陥120によるものと判別した連結領域に関する情報(被検査面110上の位置情報)を上記外部装置に出力するようしてもよい。
次に、本実施形態の外観検査装置の動作について図5に示すフローチャートを参照して簡単に説明する。動作が開始されると、入力手段5には、撮像部1の各撮像手段3が撮像した1次元の濃淡画像が入力され、入力手段5は、入力された1次元の濃淡画像を撮像手段3の識別番号や、その撮像順を示す番号などの情報を持たせたラベルを付して記憶手段6に格納する(ステップS1)。
次に、画素抽出手段7は、記憶手段6に記憶されている撮像手段3毎の1次元の濃淡画像から、撮像手段3毎に2次元の濃淡画像を作成し、この2次元の濃淡画像に上述した微分フィルタを用いてフィルタ処理を行って各画素の微分値dx,dyを算出し(ステップS2)、その後に、画素抽出手段7は、濃度差が所定の閾値以上の画素の抽出を行うとともに、抽出した画素毎に微分方向値の算出を行い、画素の抽出結果および微分方向値の算出結果を記憶手段6に格納する(ステップS3)。
次に、画素連結手段8は、記憶手段6に格納された画素の抽出結果および微分方向値の算出結果を読み出し、これらを基にして連結領域を作成し、作成した連結領域にラベリングをして記憶手段6に格納する(ステップS4)。
次に、欠陥判別手段9は、記憶手段6に格納されている連結領域に関する情報を用いて、上述したように連結領域が欠陥120によるものか否かの判別を行い、その判別結果を上記外部装置に出力する(ステップS5)。
上述したステップS1〜S5が繰り返されることで、検査対象物100の外観検査が行われる。
ところで、欠陥120が線状の傷(傷欠陥)である場合、欠陥120は、欠陥120の幅方向に沿った方向の光に対しては、良品部とは異なる反射特性を示すものの、光の照射方向と幅方向との角度が90度に近付けば近付くほど、上記良品部と同様の反射特性を示すことが確かめられており、このような欠陥120を検出するにあたっては、欠陥120の幅方向に対して±45度の範囲の方向から光を照射するのが望ましく、±45度を越えると、欠陥120の検出が困難となる。
本実施形態の外観検査装置では、一方の光照射手段4Aは、光照射方向が上記平行面内において検査対象物100の移動方向Mに平行する形に配置されているので、一方の光照射手段4Aに対応する撮像手段3Aの濃淡画像では、検査対象物の移動方向Mと長さ方向との間の角度が45度〜135度(あるいは225度〜315度)である線状の欠陥120が検出し易くなり、他方の光照射手段4Bは、光照射方向が上記平行面内において検査対象物100の移動方向Mに平行する方向と45度の角度をなす形に配置されているので、他方の光照射手段4Bに対応する撮像手段3Bの濃淡画像では、検査対象物の移動方向Mと長さ方向との間の角度が90度〜180度(あるいは270度〜360度)である線状の欠陥が検出し易くなる。そのため、撮像手段3Aの濃淡画像で検出し難い欠陥120、例えば長さ方向と移動方向Mとの間の角度が90度であるような欠陥120であっても、撮像手段3Bの濃淡画像で検出することができる。
以上述べた本実施形態の外観検査装置によれば、各撮像手段3から得られる濃淡画像は被検査面110に対する光照射方向がそれぞれ異なっているので、ある方向からの光では検出し難い欠陥120であっても別の方向からの光によって検出することができるから、撮像手段3と光照射手段4との組を複数設けるだけの簡単な構成で、欠陥検出の高精度化が図れ、また濃淡画像から濃度差が所定の閾値以上の画素を抽出し、抽出した画素同士を当該画素の隣接画素内で連結して連結領域を作成し、連結領域のサイズが所定値以上であれば当該連結領域を欠陥120によるものと判別するという簡単な処理で欠陥の検出を行っているから、欠陥検出の高速化が図れて、欠陥検出をリアルタイムで行えるようになる。
ところで、本実施形態では、上記角度θを45度としているが、これはあくまでも一例であって、角度θは45度以外であってもよい。ただし、角度θを45度とするほうが、撮像手段3と光照射手段4との組の数を最小値に抑えながらも、欠陥120の検出精度を向上できて、効率が最も良いため好ましい。
なお、本実施形態における撮像部1は、撮像手段3と光照射手段4との組を2組備えているが、これらの組は3組としてもよいし、さらにそれ以上の組としてもよい。また、各光照射手段4の光照射方向間の角度も45度に限られるものではなく、状況に応じて好適な値を採用すればよい。また、本実施形態の外観検査装置では、撮像部1が固定され、検査対象物100が移動されるようになっているが、逆に、検査対象物100が固定されており、撮像部1が移動するようにしてもよい。これらの点は後述する実施形態2,3においても同様である。
(実施形態2)
本実施形態の外観検査装置は、撮像部1における撮像手段3と光照射手段4との位置関係が実施形態1と異なっており、その他の構成は実施形態1と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における撮像部1は、図6に示すように、撮像手段3と光照射手段4との位置関係が実施形態1と異なっている。すなわち、実施形態1においては、図2(b)に示すように、光照射手段4の主光線Pと被検査面110との交点と、撮像手段3の光軸Oと被検査面110との交点とが同じ位置となるようにしていたが、本実施形態においては、図6に示すように、検査対象物100の幅方向(被検査面110の幅方向)を法線方向とする面に平行する面内における光照射手段4の主光線Pと被検査面110との角度θ1と、撮像手段3の光軸Oと被検査面110との角度θ2とは異なる角度とするとともに、光照射手段4の主光線Pと被検査面110との交点の位置と、撮像手段3の光軸Oと被検査面110との交点の位置とを検査対象物100の長さ方向(被検査面110の長さ方向)において距離tだけずらしている。つまり、光照射手段4の主光線Pと被検査面110との交点と、撮像手段3の光軸Oと被検査面110との交点とは異なる位置としている。なお、上記角度θ1,θ2および距離tは、被検査面110に発生する欠陥120の実際上のサイズや、検査対象物100の種類、撮像手段3の解像度など種々の条件を考慮して好適な値に設定すればよい。
実施形態1の場合、図7(a)に示すように、撮像手段3の光軸O上に欠陥120が位置しているとき(撮像面Sに欠陥120が写っているとき)は、欠陥120には、光照射手段4の主光線Pが照射される。そのため、欠陥120には光照射手段4から被検査面110に直接的に照射された光(入射光)L1が入射され、被検査面110で反射された入射光L1からなる反射光L2が撮像手段3の撮像面Sに入射される。
一方、本実施形態の場合、図7(b)に示すように、撮像手段3の光軸O上に欠陥120が位置しているとき(撮像面Sに欠陥120が写っているとき)は、欠陥120には、光照射手段4の主光線Pが照射されない。そのため、欠陥120には、光照射手段4から被検査面110に直接的に照射された光(入射光)L1が被検査面110で拡散されてなる拡散光L3が入射され、欠陥120で反射された拡散光L3が撮像手段3の撮像面Sに入射される。この場合、被検査面110で反射された入射光L1からなる反射光L2は撮像手段3の撮像面Sに入射されない。
以上述べた外観検査装置では、撮像手段3の撮像範囲内の被検査面110の欠陥120には、光照射手段4から直接的に照射された光ではなく、光照射手段4から撮像手段3の撮像範囲内の被検査面110に間接的に照射された光が照射されるので、直接的に光が照射される場合に比べれば、欠陥120からの反射光量は少なくなるが、周囲に対して欠陥120のエッジ部分(欠陥120と良品部との境界部分)からの反射光が強調される(欠陥120のエッジ部分によって反射される光が周囲に対して相対的に増加する)から、欠陥120の形状がより明確になる。
したがって、本実施形態の外観検査装置によれば、欠陥120の検出精度が向上し、その結果、比較的小さい欠陥(微小な欠陥)であっても検出することが可能となる。
(実施形態3)
本実施形態の外観検査装置は、検査部2における画素抽出手段7の動作が実施形態1と異なっており、その他の構成は実施形態1と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における画素抽出手段7は、濃淡画像の画素の濃度差を算出するにあたっては、実施形態1で述べたようなPrewittフィルタではなく、所定方向における画素の濃度差を強調するフィルタを用いて濃淡画像をフィルタ処理することにより濃度差を算出する。具体的には、画素抽出手段7は、上記フィルタとして、濃淡画像の垂直方向Yにおける画素の濃度差を強調する3行3列の第1のフィルタと、濃淡画像の水平方向Xにおける画素の濃度差を強調する3行3列の第2のフィルタとを用い、フィルタ処理を行うにあたっては、第1のフィルタによるフィルタ処理を行った後に、上記第2のフィルタによるフィルタ処理を行う。なお、その他の動作は実施形態1と同様であるから説明を省略する。
第1のフィルタおよび第2のフィルタとしては、例えば、マスクサイズが3×3(3行3列)のSobelフィルタ(Sobelオペレータともいう)を用いている。ここで、図9(a),(b)に示すように、中央の画素(注目画素)を画素Aとし、その8近傍の画素それぞれを画素B〜Iとし、各画素A〜Iにおける画素値をそれぞれa〜iとすると、第1のフィルタを用いたフィルタ処理によれば、注目画素における画素値(濃度差)は、(g+2*h+i)−(b+2*c+d)で与えられる。また、第2のフィルタを用いたフィルタ処理によれば、注目画素における画素値(濃度差)は、(d+2*f+i)−(b+2*e+g)で与えられる。なお、図4における右方向を水平方向Xにおける正方向、図4における下方向を垂直方向Yにおける正方向としている。
そして、本実施形態における画素抽出手段7は、第1のフィルタによるフィルタ処理を行った後に、第2のフィルタによるフィルタ処理を行う(つまり、第1のフィルタによってフィルタ処理された濃淡画像に対して第2のフィルタによるフィルタ処理を行う)ことで得られた各画素の画素値を濃度差をとして用い、このようにして算出した濃度差を所定の閾値と比較することにより、濃度差が所定の閾値以上である画素を抽出し、その抽出結果を記憶手段6に格納する。
一方、微分方向値の算出方法するにあたっては、濃淡画像に第2のフィルタ処理を行うことによって得られる注目画素の画素値を微分値dxとして用い、濃淡画像に第1のフィルタ処理を行うことによって得られる注目画素の画素値を微分値dyとして用いている。すなわち、本実施形態における微分値dxは、(d+2*f+i)−(b+2*e+g)であり、微分値dyは、(g+2*h+i)−(b+2*c+d)である。
次に、本実施形態の外観検査装置の動作について図8に示すフローチャートを参照して簡単に説明する。動作が開始されると、入力手段5には、撮像部1の各撮像手段3が撮像した1次元の濃淡画像が入力され、入力手段5は、入力された1次元の濃淡画像を撮像手段3の識別番号や、その撮像順を示す番号などの情報を持たせたラベルを付して記憶手段6に格納する(ステップS1)。
次に、画素抽出手段7は、記憶手段6に記憶されている撮像手段3毎の1次元の濃淡画像から、撮像手段毎に2次元の濃淡画像を作成し、この2次元の濃淡画像に第1のフィルタを用いてフィルタ処理を行い(ステップS2A)、その後に、第2のフィルタを用いてフィルタ処理を行う(ステップS2B)。画素抽出手段7は、第1および第2のフィルタ処理が行われた濃淡画像から濃度差が所定の閾値以上の画素の抽出を行うとともに、抽出した画素毎に微分方向値の算出を行い、画素の抽出結果および微分方向値の算出結果を記憶手段6に格納する(ステップS3)。
次に、画素連結手段8は、記憶手段6に格納された画素の抽出結果および微分方向値の算出結果を読み出し、これらを基にして連結領域を作成し、作成した連結領域にラベリングをして記憶手段6に格納する(ステップS4)。
次に、欠陥判別手段9は、記憶手段6に格納されている連結領域に関する情報を用いて、上述したように連結領域が欠陥120によるものか否かの判別を行い、その判別結果を上記外部装置に出力する(ステップS5)。
上述したステップS1〜S5が繰り返されることで、検査対象物100の外観検査が行われる。
本実施形態における外観検査装置では、撮像手段3を、濃淡画像における垂直方向Yが上記平行面内において撮像手段3に対応する光照射手段4の光照射方向に沿った方向となる形に配置しているから、濃淡画像の水平方向Xに対する長さ方向の角度が±45度の範囲内にある欠陥120を検出することができる。
そして、本実施形態における画素抽出手段7では、濃淡画像の垂直方向Yにおける画素の濃度差を強調する第1のフィルタを用いることによって、図9(a)に示すように、濃淡画像の水平方向Xに対する長さ方向の角度が±45度の範囲内である欠陥120を強調しているから、このような欠陥120を濃淡画像にさらに現れ易くすることができる。
一方、撮像手段3が、濃淡画像における垂直方向Yが上記平行面内において撮像手段3に対応する光照射手段4の光照射方向に沿った方向となる形に配置されていると、上述したように、濃淡画像の水平方向Xに対する長さ方向の角度が±45度の範囲内にある欠陥120を検出することはできるものの、濃淡画像の水平方向Xに対する欠陥120の長さ方向の角度が±45度に近付くにつれて欠陥120が濃淡画像に現れ難くなる。
しかしながら、画素抽出手段7では、濃淡画像の水平方向Xにおける画素の濃度差を強調する第2のフィルタを用いることによって、図9(b)に示すように、濃淡画像の垂直方向Yに対する長さ方向の角度が±45度の範囲内である欠陥120を強調しているので、濃淡画像の水平方向Xに対する長さ方向の角度が±45度に近付くにつれて欠陥120が濃淡画像に現れ難くなることを抑制できる。
つまり、本実施形態の外観検査装置によれば、濃淡画像の水平方向Xにおける画素の濃度差を強調する第2のフィルタと、濃淡画像の垂直方向Yにおける画素の濃度差を強調する第1のフィルタとを用いることで、被検査面110に発生する欠陥120全てを強調しているから、欠陥検出の高精度化が図れる。その上、フィルタとして最小単位の3行3列のフィルタを用いているので、画素の濃度差に隣接画素の画素値(輝度値)変化を敏感に反映させることができるから、比較的微小な欠陥に対する検出精度の向上が図れる。また、フィルタを用いた演算処理を付加するだけのソフトウェア的な変更だけで欠陥検出の高精度化が図れるので、光照射手段が照射する光の光量を向上させるなどのハードウェア的な変更をしなくて済むから、低コスト化が図れる。
ところで、本実施形態における画素抽出手段7では、第1のフィルタによるフィルタ処理を行った後に、第2のフィルタによるフィルタ処理を行っているが、これはフィルタ処理を同時に行うと、一方向(例えば水平方向X)における画素値の変動(濃度差)が大きい場合に、このような画素値の変動の影響を受けて他方向(例えば垂直方向Y)における濃度差の強調が十分に行えなくなるおそれがあるからである。したがって、第1のフィルタによるフィルタ処理と第2のフィルタによるフィルタ処理とは、順序が逆であってもよい。
なお、本実施形態における画素抽出手段7では、濃淡画像の垂直方向Yにおける濃度差を強調する第1のフィルタと、濃淡画像の水平方向Xにおける濃度差を強調する第2のフィルタとの両方を用いているが、撮像手段3が、濃淡画像における垂直方向Yが上記平行面内において当該撮像手段3に対応する光照射手段4の光照射方向に沿った方向となる形に配置されている場合には、画素抽出手段7は、濃淡画像の水平方向Xにおける画素の濃度差のみを強調する、すなわち第2のフィルタのみを用いるものであってもよい。
このようにすれば、撮像手段3が、濃淡画像における垂直方向Yが上記平行面内において撮像手段3に対応する光照射手段4の光照射方向に沿った方向となる形に配置されている場合でも、濃淡画像の水平方向Xに対する長さ方向の角度が±45度に近付くにつれて欠陥120が濃淡画像に現れ難くなることを抑制できるから、欠陥検出の高精度化が図れる。
また、画素抽出手段7は、濃淡画像の垂直方向Yにおける画素の濃度差のみを強調する、すなわち第1のフィルタのみを用いるものであってもよく、この場合、上記のように配置された撮像手段3の検出対象である濃淡画像の水平方向Xに対する長さ方向の角度が±45度の範囲内にある欠陥120の検出精度を向上できる。
このように本実施形態における画素抽出手段7では、必ずしも第1のフィルタと第2のフィルタの両方を用いる必要はなく、少なくとも一方を用いるものであればよい。
また、本実施形態における画素抽出手段7では、水平方向Xにおける画素の濃度差と、垂直方向Yにおける画素の濃度差とを強調するようにしているが、画素の濃度差を強調する方向は、上記2方向に限定されるものではなく、状況に応じて好適な方向とすることができる。つまり、画素抽出手段7は、濃淡画像の画素の濃度差を算出するにあたっては、所定方向における画素の濃度差を強調するフィルタを用いて濃淡画像をフィルタ処理することにより濃度差を算出するようになっていればよい。このようにすれば、所定方向に対する長さ方向の角度が±45度の範囲内である欠陥120を強調することができるから、欠陥検出の高精度化が図れる。
なお、本実施形態における検査部2は、実施形態1だけではなく、実施形態2にも採用できる。
(a)は実施形態1の外観検査装置の説明図、(b)は同上の外観検査装置のブロック図である。 同上の外観検査装置の説明図である。 同上の外観検査装置の説明図である。 同上における画素抽出手段で用いるフィルタの説明図である。 同上の外観検査装置の検査部の動作のフローチャートである。 実施形態2の外観検査装置の説明図である。 (a)は実施形態1の外観検査装置の説明図、(b)は実施形態2の外観検査装置の説明図である。 実施形態3の外観検査装置の検査部の動作のフローチャートである。 同上における検査部で用いるフィルタの説明図である。 従来の外観検査装置の説明図である。
符号の説明
1 撮像部
2 検査部
3,3A,3B 撮像手段
4,4A,4B 光照射手段
7 画素抽出手段
8 画素連結手段
9 欠陥判別手段
100 検査対象物
110 被検査面
120 欠陥
O,O1,O2 光軸
P,P1,P2 主光線

Claims (6)

  1. 検査対象物の被検査面の一部を撮像する撮像手段および当該撮像手段で撮像する被検査面の一部に光を照射する光照射手段を有し、検査対象物に対して相対的に移動することで撮像手段により被検査面の全部を撮像する撮像部と、当該撮像部の撮像手段より得られた濃淡画像に基づいて被検査面の欠陥を検出する検査部とを備え、
    検査部は、濃淡画像から濃度差が所定の閾値以上の画素を抽出する画素抽出手段と、画素抽出手段で抽出された画素同士を当該画素の隣接画素内で連結して連結領域を作成する画素連結手段と、画素連結手段で作成された連結領域のサイズが所定値以上であれば当該連結領域を欠陥によるものと判別する欠陥判別手段とを有し、
    撮像部は、撮像手段と光照射手段との組を複数組備え、
    各撮像手段は、それぞれの撮像範囲が互いに重ならない位置に配置され、
    各光照射手段は、それぞれの光照射方向が被検査面に平行する面内において互いに交差する位置に配置されていることを特徴とする外観検査装置。
  2. 上記検査対象物は所定の移動方向に移動されるものであって、
    上記撮像部は、上記被検査面に平行する面内において光照射方向が上記移動方向に平行する形に配置された上記光照射手段と、上記被検査面に平行する面内において光照射方向が上記移動方向に平行する方向と45度の角度をなす形に配置された上記光照射手段とを少なくとも1つずつ備えていることを特徴とする請求項1記載の外観検査装置。
  3. 上記検査対象物は被検査面が金属製のものであって、
    上記光照射手段の主光線と上記被検査面との角度と、上記撮像手段の光軸と上記被検査面との角度とは異なる角度であり、
    上記光照射手段の主光線と上記被検査面との交点と、上記撮像手段の光軸と上記被検査面との交点とは異なる位置であることを特徴とする請求項1または2記載の外観検査装置。
  4. 上記画素抽出手段は、上記濃淡画像の画素の濃度差を算出するにあたっては、所定方向における画素の濃度差を強調するフィルタを用いて上記濃淡画像をフィルタ処理することにより濃度差を算出することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の外観検査装置。
  5. 上記撮像手段は、濃淡画像における垂直方向が上記被検査面に平行する面内において当該撮像手段に対応する上記光照射手段の光照射方向に沿った方向となる形に配置され、
    上記画素抽出手段は、上記フィルタとして、上記濃淡画像の水平方向における画素の濃度差を強調する3行3列のフィルタを用いることを特徴とする請求項4記載の外観検査装置。
  6. 上記撮像手段は、濃淡画像における垂直方向が上記被検査面に平行する面内において当該撮像手段に対応する上記光照射手段の光照射方向に沿った方向となる形に配置され、
    上記画素抽出手段は、上記フィルタとして、上記濃淡画像の垂直方向における画素の濃度差を強調する3行3列の第1のフィルタと、上記濃淡画像の水平方向における画素の濃度差を強調する3行3列の第2のフィルタとを用い、フィルタ処理を行うにあたっては、上記第1のフィルタによるフィルタ処理と上記第2のフィルタによるフィルタ処理とを順次行うことを特徴とする請求項4または5記載の外観検査装置。
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