JP2009091856A - 横架材と他の構造材との接合構造 - Google Patents

横架材と他の構造材との接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ほぞ穴3を浅くして材の欠損を少なくできるとともに、ほぞ結合が確実な、他の構造材に対する架け横架材の接合構造を得る。
【解決手段】接合構造を、浅く広いほぞ穴3とこれに対応したほぞ4との嵌合構造と架け横架材2の内部を架け横架材2の軸方向に通した引寄せ金物12による引寄せ構造とで構成する。ほぞ穴3は少なくとも、底面5と両側の側壁部6,7及びこれらをつなぐ底壁部8を有し、両側壁6,7はその間隔が上半部9で広く下半部10で狭くされ、上半部9と下半部10との間に肩部11が形成される。架け横架材2の荷重は、肩部11と底壁部8とで分散して支持される。ほぞ結合は差し寸法が小さくても引寄せ金物12によって緊結され、外れるのが防止される。
【選択図】図2

Description

本発明は、柱と横架材、或いは、横架材どうしの接合構造に関する。
木造軸組工法住宅では、横架材(梁、桁)の端部を他の構造材(柱、横架材)とほぞ結合により接合する構造が多く用いられる。ほぞ及びほぞ穴の形状は様々であるが現在ではいわゆるプレカット加工に適した“大入れあり溝接合”が多く用いられている。
プレカット加工では、ルーターと呼ばれる回転刃工具でほぞ穴を切削形成するために、ほぞ穴が正面から見て両側の側壁が相互に平行で底壁が半円弧となったU字形ないし小判形となる。
そして、組み付けに際して、ほぞ穴は、U字形をした側壁のうち両側の直線部分でほぞを下方へ誘導するとともに半円弧状の底壁部で横架材側の荷重を負担する。
「木造住宅工事共通仕様書」、平成12年度(第2版)、財団法人住宅金融普及協会、p.42
前記の“大入れあり溝接合”では、ほぞ穴の側壁が正面から見て相互に平行でU字形であるために、ほぞ側である横架材の荷重の全部が、ほぞ穴の半円弧状をした底壁部へ直接に作用する。このため、底壁部の荷重負担が大きく、ほぞ穴とほぞとの嵌合深さ(差し寸法、通常25mm)、すなわち、側壁部、底壁部の奥行き寸法を浅くすることが難しい。差し寸法が大きいとほぞ穴側では、材(横架材、柱など)の欠損が大きくなり、強度上好ましくない。また、ほぞ側でも突出量が大きくなってほぞ基部に応力が集中しやすく、やはり、強度上好ましくない。
この発明は、材の欠損を少なく頑丈に結合でき、また、インテリアとして梁や桁などを露出させたままとする、いわゆる“あらわし工法”に適した横架材の接合構造の提供を課題とする。
ほぞ穴における左右の側壁部の間隔を上部で広く、下部で狭くし中間を肩部に構成する。ほぞはほぞ穴の形態に合わせる。ほぞとほぞ穴の接合箇所に引寄せ金物による横架材と他の構造材との引寄せ結合構造を併用する。引寄せ金物を材中に配置する。
ほぞ穴の側壁部に形成した肩部によって横架材側荷重の一部が支持され、底壁部の荷重負担が分散される。このため、差し寸法を小さくし、材の欠損を小さくすることができる。引寄せ金物による引寄せ結合構造は、差し寸法が小さくなることによるほぞ結合の脱落を防止し、横架材の接合構造を頑丈なものにする。また、引寄せ金物は、材中に配置されるので露出せず、“あらわし工法”に適合する。
〔実施例1〕
図1は、受け横架材1(幅105mm、梁成150mmの受け梁・・・他の構造材)の側面に架け横架材2(幅105mm、梁成180mmの架け梁)が直交方向の両側から端部を接合している個所であり、受け横架材1の側面にほぞ穴3(図2)が形成され、架け横架材2の端部にほぞ4が形成されている。ほぞ4とほぞ穴3はルーターで加工されたものであり、浅く広いほぞ穴3とこれに対応したほぞ4との嵌合構造を構成する。ほぞ4とほぞ穴3は凹凸に関し逆であるが相互に対応した構造であるから、以下、主としてほぞ穴3について説明する。
ほぞ穴3は底面5と両側の側壁部6,7及びこれらをつなぐ底壁部8を有し、この実施例において前面と上方が開放されている。ほぞ穴3(図2)は、底面5と左右の側壁部6,7及び左右の側壁部6,7の下部をつなぐ底壁部8を有した少なくとも前面が開放された浅溝形である。左右の側壁6,7はその間隔が上半部9で広く下半部10で狭く、上半部9と下半部10がなだらかに接続される肩部11を備えて連続している。底壁部8は中央がもっとも低くなる円弧に形成されている。
ほぞ穴3は、上方の開口幅d1=102mm、全高さd2=132mm、下半部10の幅d3=48mm、肩部11は、半径r1=27.5mmの円弧を内向きと外向きにして2つ連続させ、この部分によって上半部9の側壁部と下半部10の側壁部をなだらかに連続してある。底壁部8は半径r2=24mmの半円弧で構成されている。ほぞ穴3の深さ(側壁部6,7及び底壁部8の奥行き寸法)d4=16mmである。このように、ほぞ穴3は、底面5が平らで、上方の開口幅d1と全高さd2の大きさに比べ、奥行き寸法d4が小さいので、全体として広く浅い。しかも、奥行き寸法d4は16mmであるから、従来の24mmに比べて小さい。
なお、この実施例において、側壁部6,7及び底壁部8はそれぞれ、前面側よりも奥側が広くなる方向に傾斜しており、ほぞ穴3は“ありほぞ穴”構造となっている。
ほぞ4(図3)は、前記ほぞ穴3に対応した形態と構造であり、“ありほぞ”である。
ほぞ穴3とほぞ4との嵌合構造に引寄せ金物12による引寄せ結合構造が付加される。
引寄せ金物12(図5〜10)は、この実施例において、四角穴付き両引きボルト13、座金14、戻り止めナット15、ボルト付き丸型ナット16及び丸型ナット17で構成されている。四角穴付き両引きボルト13は、前後の端面に四角レンチを掛けることができる四角穴18を備えている(図6イ)。戻り止めナット15は、ねじ部に樹脂リング19を備え、締めこむことで樹脂リング19が潰れて戻り止めとなるものである。ボルト付き丸型ナット16は、繋ぎ用の部材であり、ボルト部16aと丸型ナット部16bとからなる(図9ロ)。丸型ナット部16bの頭部は丸筒形で先端から雌ねじ20が形成され、また、先端縁部に工具掛け部21が形成されている。丸型ナット17は、前記のボルト付き丸型ナット16のボルト部と螺合するものであり、内部に雌ねじ22が貫通して形成され、また、先端縁部に工具掛け部23が形成されている。
この引寄せ金物12を利用するには、受け横架材1にほぞ穴3の中央部から材を横断させて貫通孔24を形成しておく(図2)。また、架け横架材2に、ほぞ4の中央部から材の軸方向に沿って通し孔25を形成する(図3)。また、架け横架材2には材の上面から下方へほぞ穴タイプの操作穴26を形成し、前記通し孔25の前端と連通させる。貫通孔24と通し孔25は架け横架材2の軸方向で同じ軸線上となるように位置を合わせておく。通し孔25は、四角穴付き両引きボルト13とほぼ同じ長さとする。操作穴26は、この穴に入れ込んで利用する座金14の大きさと戻り止めナット15を操作する上から必要な最小の規模とするもので、この実施例において、軸方向寸法d5=57mm、横断方向寸法d6=60mm、深さd7=60mmとしている(図3)。
受け横架材1と架け横架材2は、仕口加工の工場にてそれぞれに引寄せ金物を装着した状態に準備される。すなわち、受け横架材1には、貫通孔24に一方からボルト付き丸型ナット16をボルト部を前方として差し込み、貫通孔24の他方からは丸型ナット17を差し込んでボルト付き丸型ナット16と相互に螺合させておく。ボルト付き丸型ナット16、丸型ナット17は、ほぞ穴3の底面5から外部へ突出しないように取り付ける。
架け横架材2は、ほぞ4の通し孔25に四角穴付き両引きボルト13を差し込み、操作穴26内において、その先端に座金14を嵌め、ついで戻り止めナット15を螺合しておく(図5)。座金14と戻り止めナット15を装着することで四角穴付き両引きボルト13は架け横架材2の端部から脱落しない。また、操作穴26の余裕を利用して四角穴付き両引きボルト13の基部を架け横架材2の後端(ほぞ4)から引き込めておく。この状態で受け横架材1と架け横架材2を工場から現場へ搬送する。
現場では、軸組の一部として組み付けてある受け横架材1(他の構造材)のほぞ穴3へ架け横架材2の端部(ほぞ4)を上方から嵌めこみ、上下方向で確実に嵌め合わせる。ついで、左側の架け横架材2の場合は、図1において、操作穴26から四角穴付き両引きボルト13を受け横架材1側へ押し出して、その先端部を受け横架材1の貫通孔24に嵌めたボルト付き丸型ナット16の丸型ナット部16bの雌ねじ20に螺合させる。同様にして、右側の架け横架材2は、四角穴付き両引きボルト13の後端部を受け横架材1の貫通孔24に嵌めた丸型ナット17の雌ねじ22に螺合させる。これらの螺合作業は四角穴付き両引きボルト13の端部に形成された四角穴18を利用して充分に螺合させる。そして、左側及び右側の操作穴26において、それぞれに戻り止めナット15を締め付けて座金14を介し、受け横架材1と架け横架材2とを引寄せ緊締する。
以上のようにして、接合と緊結が完了した状態では、架け横架材2の荷重が受け横架材1で支持される。この場合、ほぞ穴3の両側壁部6,7には肩部11が存在して、架け横架材2の荷重は、底壁部8と共に両側の肩部11でも負担され、広い範囲で分散して負担される。これにより、ほぞ穴3の差し寸法が少なくても、架け横架材2の荷重を充分に支持することができる。そして、引寄せ金物12によって緊結されるので、ほぞ穴3が浅くても、ほぞ嵌合が外れてしまうことはない。
このため、仕口加工による材(受け横架材1、架け横架材2)の欠損量が少ない。
さらに、引寄せ金物12は、架け横架材2の軸方向で材の内部に位置しているので、外部からは見えず、いわゆる“あらわし工法”に好適である。かつ、引寄せ金物12は、材の中心に近いところを軸線に沿って引寄せるので、最も効率が良く、軸心から遠く離れた偏心位置(例えば、材の上面)に引寄せ力が作用する場合に比べ、軸組みや材自体の変形が抑制される。
また、この実施例のように、ほぞ穴3の側壁部6,7と底壁部8が“ありほぞ穴”構造であると、受け横架材1のほぞ穴3へ、架け横架材2のほぞ4を仮に嵌合したときにも、架け横架材2が不測に脱落してしまうのを防止できると共に、引寄せ金物12による両部材の緊結をより強固なものとすることができる。
〔実施例2〕
図11〜13は、受け横架材1(他の構造材)に対して一方から架け横架材2がT字形に接合される場合であって、受け横架材1におけるほぞ穴3の構造、架け横架材2におけるほぞ4の構造及び接合構造の基本は実施例1と同様である。ただ、引寄せ金物12の構成が異なる。
引寄せ金物12は、四角穴付き両引きボルト13、座金14、戻り止めナット15、ボルト付き丸型ナット16、及び座金付きナット27とからなる。座金付きナット27以外は実施例1と同様である。座金付きナット27は、図13のイ、ロに見るように、座金部28とナット部29を一体にした金物であって、座金部28の上面に工具掛け部30が形成され、下面に切刃31を備えている。
受け横架材1のほぞ穴3に貫通して形成した貫通孔24にボルト付き丸型ナット16をボルト部から差し込んでおく。一方、架け横架材2のほぞ4に操作穴26から貫通して形成された通し孔25に四角穴付き両引きボルト13を差し込み、操作穴26の箇所で座金14を介して戻り止めナット15で仮止めしておく。受け横架材1のほぞ穴3に架け横架材2のほぞ4を嵌合し、ついで、架け横架材2側の四角穴付き両引きボルト13を受け横架材1側のボルト付き丸型ナット16の丸型ナット部に充分にねじ込んで受け横架材1と架け横架材2を結合する。そして、貫通孔24の他端側から座金付きナット27のナット部を差し込んで回転工具を用いてねじ込む。座金付きナット27はねじ込まれるにつれて、座金部28が下面の切刃31で材を削りながら沈みこみ、やがて、摩擦抵抗と回転工具の回転力が均衡して停止する。この状態では、架け横架材2が受け横架材1側にボルト付き丸型ナット16と四角穴付き両引きボルト13を介して引寄せられ緊結される。
この構造は、架け横架材2側の四角穴付き両引きボルト13に座金付きナット27を直接に螺合させて引寄せる構成とすることもできる。しかし、その場合は、四角穴付き両引きボルト13が長くなり、架け横架材2を搬送するときに端部から四角穴付き両引きボルト13が突出し、搬送時の邪魔になる。実施例2は、受け横架材1側にボルト付き丸型ナット16を利用することで、搬送上のこの問題を解決したものである。また、座金付きナット27は回転工具でねじ込むにつれて座金部28が材の表面に沈むので、あらかじめ座掘りをしておく必要がない。なお、座金付きナット27は、取付け状態で座金部28の上面が露出するが、T字形の接合箇所は、このような露出箇所は室外側になることが多いので、室内側から目立たず、いわゆる“あらわし工法”に格別な影響はない。
〔実施例3〕
図14〜16は、実施例3を示し、柱32(他の構造材)のほぞ穴3に架け横架材2のほぞ4を正面から突き当てて嵌合する構造で、ほぞ穴3は上方の開口部を有さず、側壁部6,7や底壁部8を“ありほぞ穴”構造としていない。引寄せ金物12は実施例2と同様の構成である。
実施例3の場合は、ほぞ穴3に対してほぞ4を正面から突き当てて嵌合する。図16のように、操作穴26から操作して、四角穴付き両引きボルト13の前端を柱32側のボルト付き丸型ナット16の丸型ナット部16bの雌ねじ20にねじ込み、さらに、操作穴26において座金14と戻り止めナット15を四角穴付き両引きボルト13の前端部に装着して、柱32に架け横架材2を仮止めする。ついで、柱32に形成した貫通孔24の反対側から座金付きナット27を差し込み、ボルト付き丸型ナット16のボルト部16aに螺合させる。そして、座金付きナット27を回転工具で回転させ、前記ボルト部16aとの螺合を進めると共に、柱32に架け横架材2を緊結する。
〔実施例4〕
図17は、架け横架材2の梁成(高さh)が異なる場合の小口形状の例を示したものであり、ほぞ4が見えている。これらの例で、架け横架材2の幅bはいずれも105mmである。図17イの架け横架材2の梁成はh=390mmであり、ほぞ4の上方の開口幅d1=102mm(ほぞ穴3の寸法として記載、以下同じ)、全高さd2=324mm、下半部の幅d3=48mm、ほぞ穴の深さd4=15mm、同ロでは架け横架材2の梁成は105mmであり、上方の開口幅d1=102mm、全高さd2=96mm、下半部の幅d3=48mm、ほぞ穴の深さd4=15mmである。このように、梁成に応じてほぞ穴3、ほぞ4の全高を変え、梁成が大きい場合に梁が捩れるように変形するのを防止している。なお、受け横架材1、架け横架材2とも、負担する荷重の大きさに応じて種々の梁成を採りうる。
〔実施例5〕
図18は、ほぞ穴3の形状の他の例を示したものである。この例で、ほぞ穴3は、左右の側壁部6,7は正面視平行ではなく、正面視で下方に幅が狭まるテーパー配置となっている。そして、上半部9と下半部10との間に肩部11が形成されている。下半部10における側壁部の下部は円弧状の底壁部8となっている。ほぞ穴3の深さ(d4)は、実施例1の場合と同じである。ほぞ穴3は上方が開口した“ありほぞ穴”構造の場合と実施例3のように“ありほぞ穴”としない場合とがある。また、ほぞ穴3、ほぞ4の全高は、梁成に応じて変更される。
この実施例のように、ほぞ穴3の側壁を正面視平行ではなく、下方へすぼまるテーパー構成にすると、架け横架材2の荷重は肩部11に加えて更に側壁部6,7の全域にも分散するので、接合箇所が破壊されるまでの時間が長い、いわゆる、粘りのある構造となる。
〔実施例6〕
図19、20は、同じ技術思想に基づいた継手構造を示したものであり、受け横架材1(他の構造材)の端部と架け横架材2の端部どうしをほぞ穴3とほぞ4とでほぞ結合し、引寄せ金物12で引寄せて緊結してある。ほぞ穴3、ほぞ4の構成は実施例1の場合と同様であり、ほぞ穴3にほぞ4を落とし込んで嵌合する構造である。引寄せ金物12は、受け横架材1の側では、四角穴付き両引きボルト13、座金14、戻り止めナット15からなり、架け横架材2の側では、ボルト付き丸型ナット16と座金14及び戻り止めナット15からなる。この実施例のボルト付き丸型ナット16は、ボルト部16aが四角穴付き両引きボルト13と同程度に長い。
受け横架材1におけるほぞ穴3の底面5に形成した通し孔25に四角穴付き両引きボルト13を通し、その後端に操作穴26において座金14と戻り止めナット15を装着して仮止めしておく。一方、架け横架材2のほぞ4の箇所に形成した通し孔25から操作穴26に向けてボルト付き丸型ナット16のボルト部16aを挿通して、操作穴26において、その前端に座金14及び戻り止めナット15を装着しておく。そして、ほぞ穴3にほぞ4を嵌合して受け横架材1に架け横架材2を仮止めした後、受け横架材1側の四角穴付き両引きボルト13を回動してその前端を架け横架材2側におけるボルト付き丸型ナット16の丸型ナット部16bに螺合させる。ついで、両操作穴26を利用して戻り止めナット15,15をある程度締め付けたら、工具を用いて双方の戻り止めナット15を締め付けて、受け横架材1と架け横架材2とを緊結する。
以上、受け横架材1、架け横架材2ともに幅bが105mmの横架材について実施例を説明したが、横架材の幅が120mmの場合も同様に実施できる。この場合、ほぞ穴3の上方開口部の幅はd1=117mmとなる。使用する引寄せ金物12の構造は図示のものに限定されず、引寄せ力を発揮することができて、材の内部に材の軸線方向に沿って配置されるものであれば採用することができる。
平面図(実施例1)。 分解して示す仕口箇所の斜視図(受け横架材)。 分解して示す仕口箇所の斜視図(架け横架材)。 ほぞ穴の形態を模式的に示した斜視図。 引寄せ金物を透視して示す正面図。 四角穴付き両引きボルトのイは側面図、ロは正面図。 座金のイは正面図、ロは側面図。 戻り止めナットのイは正面図、ロは側面図。 ボルト付き丸型ナットのイは側面図、ロは正面図。 丸型ナットのイは正面図、ロは側面図。 平面図(実施例2)。 正面図。 座金付きナットのイは側面図、ロは縦断面図。 柱の一部を示した斜視図。 架け横架材の一部を示した斜視図。 接合状態を示した正面図(実施例3)。 イ、ロは、ほぞの他の大きさの例を示した側面図(実施例4)。 イ、ロは、ほぞの他の形態を示した正面図(実施例5)。 端部どうしが結合される横架材の斜視図(実施例6)。 結合状態を示す正面図(実施例6)
符号の説明
1 受け横架材(他の構造材)
2 架け横架材
3 ほぞ穴
4 ほぞ
5 底面
6 側壁部(左)
7 側壁部(右)
8 底壁部
9 上半部
10 下半部
11 肩部
12 引寄せ金物
13 四角穴付き両引きボルト
14 座金
15 戻り止めナット
16 ボルト付き丸型ナット
16a ボルト部
16b 丸型ナット部
17 丸型ナット
18 四角穴
19 樹脂リング
20 雌ねじ
21 工具掛け部
22 雌ねじ
23 工具掛け部
24 貫通孔
25 通し孔
26 操作穴
27 座金付きナット
28 座金部
29 ナット部
30 工具掛け部
31 切刃
32 柱
d1 ほぞ穴の上方の開口幅
d2 ほぞ穴の全高さ
d3 ほぞ穴の下半部の幅
d4 ほぞ穴の深さ(奥行き寸法)
d5 操作穴の軸方向寸法
d6 操作穴の横断方向寸法
d7 操作穴の深さ

Claims (3)

  1. 横架材端部を他の構造材に突き当てて接合する個所の接合構造であって、受け側の他の構造材に形成する浅く広いほぞ穴とこれに対応して架け側の横架材端部に形成するほぞとの嵌合構造および架け側横架材に一端を係合しこの横架材の内部を軸方向に通し他端を受け側の他の構造材へ緊締する引寄せ金物による引寄せ結合構造とで構成してあり、ほぞ穴は、底面と左右の側壁部及び左右の側壁部の下部をつなぐ底壁部を有した少なくとも前面が開放された浅溝形であり、左右の側壁はその間隔が上半部で広く下半部で狭く上半部と下半部がなだらかに接続される肩部を備えて連続しており、底壁部は中央がもっとも低くなる円弧に形成されていることを特徴とした横架材の接合構造。
  2. 浅く広いほぞ穴は、前面と上方が開放されていることを特徴とする請求項1に記載の横架材の接合構造。
  3. ほぞ穴における左右の側壁と底壁はあり溝形に形成され、ほぞ穴は前面側が後方よりも狭いあり溝構造とされていることを特徴とした請求項2に記載の横架材の接合構造。
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