JP2009091763A - 手摺り用ブラケット - Google Patents

手摺り用ブラケット Download PDF

Info

Publication number
JP2009091763A
JP2009091763A JP2007261873A JP2007261873A JP2009091763A JP 2009091763 A JP2009091763 A JP 2009091763A JP 2007261873 A JP2007261873 A JP 2007261873A JP 2007261873 A JP2007261873 A JP 2007261873A JP 2009091763 A JP2009091763 A JP 2009091763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion hole
mounting seat
arm
arm portion
fastener
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007261873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4214166B1 (ja
Inventor
Masaharu Sotomura
雅晴 外村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TONOMURA KOGYO CORP
Original Assignee
TONOMURA KOGYO CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TONOMURA KOGYO CORP filed Critical TONOMURA KOGYO CORP
Priority to JP2007261873A priority Critical patent/JP4214166B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4214166B1 publication Critical patent/JP4214166B1/ja
Publication of JP2009091763A publication Critical patent/JP2009091763A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

【課題】 部品点数の増大を招くことなく、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下を防止できる手摺り用ブラケットを提供する。
【解決手段】取付け座部4が該取付け座部4の後面4Aから前方に突出する形状とされていると共に、該取付け座部4に、底部10を有する挿入穴7が、該取付け座部4の前面4Bから後面4A側に延びるようにして形成されている。その挿入穴7の底部10には、壁面固定用留め具を挿通させるための留め具挿通孔11が形成され、その挿入穴7内には、アーム部5の一端側が着脱可能に挿入されている。この構成の下で、留め具挿通孔11に壁面固定用留め具12を挿通させて、その留め具12により取付け座部4を壁面1Aに取付け、その留め具12を、挿入穴7内に挿入されるアーム部5の一端側により隠す。
【選択図】 図3

Description

本発明は、手摺り用ブラケットに関するものである。
建物内には、安全を確保するために、壁面に沿って手摺りが設けられている。手摺りは、一般に、複数の手摺り用ブラケットを介して壁面に取付けられており、各手摺り用ブラケットは、手摺りからの荷重を的確に受け止める。
ところで、手摺り用ブラケットは、一般に、特許文献1に示すように、壁面に固定するための取付け座部と、一端側が取付け座部に取付けられ他端側が取付け座部の前方に突出されるアーム部と、該アーム部の他端部に設けられて手摺りを支持する手摺り支持部と、を備えている。そして、このような手摺り用ブラケットを使用するに際しては、取付け座部が壁面固定用留め具をもって壁面に取付けられ、その取付け座部には、カバー部材が装着される。これにより、手摺り用ブラケットが壁面に強固に固定されるだけでなく、壁面固定用留め具がカバー部材により隠されることになり、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下が防止されることになる。
特開2003−27686
しかし、上記手摺り用ブラケットにおいては、カバー部材により壁面固定用留め具が外部に露出しなくなるものの、そのカバー部材を特別に用意しなければならず、部品点数の増大を招くことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その技術的課題は、部品点数の増大を招くことなく、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下を防止できる手摺り用ブラケットを提供することにある。
前記技術的課題を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
壁面に固定するための取付け座部と、一端側が前記取付け座部に取付けられ他端側が前記取付け座部の前方に突出されるアーム部と、該アーム部の他端部に設けられて手摺りを支持する手摺り支持部と、を備える手摺り用ブラケット において、
前記取付け座部が該取付け座部の後面から前方に突出する形状とされていると共に、該取付け座部に、底部を有する挿入穴が、該取付け座部の前面から後面側に延びるようにして形成され、
前記挿入穴の底部に、壁面固定用留め具を挿通させるための留め具挿通孔が、該挿入穴内と該取付け座部の後面外方とを連通するようにして形成され、
前記アーム部の一端側が前記取付け座部の挿入穴内に着脱可能に挿入されている構成としてある。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2以下の記載の通りとなる。
請求項1に係る発明によれば、取付け座部に、底部を有する挿入穴が形成され、その挿入穴の底部に、壁面固定用留め具を挿通させるための留め具挿通孔が形成されていることから、その留め具挿通孔に壁面固定用留め具を挿通させて、その留め具により取付け座部を壁面に取付けることができ、この後、手摺りを支持させるべく、挿入穴内にアーム部の一端側を挿入すれば、そのアーム部により壁面固定用留め具が隠れ、壁面固定用留め具が外部に露出することはなくなる。このため、カバー部材を特別に用意する必要がなくなり、部品点数の増大を招くことなく、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下を防止できる。
請求項2に係る発明によれば、挿入穴が、正面視非円形状の穴として形成され、アーム部の一端側が、挿入穴の形状に対応して挿入可能な形状とされていることから、アーム部の一端側を挿入穴に挿入することにより、アーム部を挿入穴に対して相対回転不能にできる。しかもこのとき、アーム部が、アーム部の他端側が該アーム部の一端側に対して略直角となるように屈曲されて、アーム部の他端側が取付け座部の上部側に向くように設定されており、アーム部の一端側を挿入穴に挿入するだけの作業により、アーム部を正規の使用姿勢状態に確実に保持できる。このため、この後の作業に迅速に移行できることになる。
請求項3に係る発明によれば、挿入穴内壁に、挿入穴の前端から内方に向けて案内溝が形成され、アーム部が、アーム部の他端側がアーム部の一端側に対して略直角となるように屈曲され、アーム部の一端側外周に、案内溝に摺動可能に嵌合するための突部が形成され、アームの他端側が、突部が案内溝に嵌合されているときに、取付け座部の上部側に向くように設定され、取付け座部に、アーム部の一端側外周を挿入穴の径方向外方に向けて押圧する留めねじが設けられていることから、前記請求項2の場合同様、アーム部の一端側を挿入穴に挿入するだけの作業により、アーム部を正規の使用姿勢状態に確実に保持できるだけでなく、その状態を維持しつつ、挿入穴に対するアームの一端側の進入量を調整できると共に、留めねじにより、そのアーム部の位置を固定できることになる。このため、取付け座部からのアーム部の突出量を所望のものにして、手摺り取付けの作業性、自由度を高めることができる。
請求項4に係る発明によれば、突部が、前記アーム部の一端近辺において突片として形成され、留めねじが取付け座部の前部に配置されていると共に、留めねじの先端部が案内溝内に進入可能となるように設定されていることから、案内溝、突部、留めねじによりアーム部を正規の使用姿勢状態に確実に保持できるだけでなく、留めねじの先端部が、アーム部の突部の移動領域に臨んで、アーム部が取付け座部から抜け出ることを確実に防止できる。
請求項5に係る発明によれば、アーム部の一端側外周に、アーム部の一端からその軸心延び方向内方に向けて案内溝が形成され、挿入穴内壁に、案内溝に摺動可能に嵌合するための突部が形成され、アームの他端側が、突部が案内溝に嵌合されているときに、取付け座部の上部側に向くように設定され、取付け座部に、アーム部の一端側外周を該挿入穴の径方向外方に向けて押圧する留めねじが設けられていることから、アーム部の一端側を挿入穴に挿入するだけの作業により、アーム部を正規の使用姿勢状態に確実に保持できると共に、取付け座部からのアーム部の突出量を所望のものにして、手摺り取付けの作業性、自由度を高めることができる。
請求項6に係る発明によれば、留め具挿通孔が、横方向に比べて上下方向に長く延びる長孔として形成されていることから、壁面が精度良く平坦な垂直面に形成されていなくても、壁面固定用留め具の向きを、上記長孔により多少、変更して、その壁面に対応させることできることになり、壁面に対する壁面固定用留め具の取付け自由度を高めることができる。
請求項7に係る発明によれば、取付け座部の後面に、ばね座を収容するためのばね座収容凹所が、長孔を包含した状態で形成されていることから、そのばね座収容凹所内にばね座を収容して用いることにより、取付け座部を取付けるための壁面の平坦性、平滑性が多少、低下していても、壁面固定用留め具の緩みを防止して長期に亘って取付け座部を壁面に安定して固定できる。
図1〜図3において、符号1Aは、建築物の壁体の壁面であり、その壁面1Aには棒状の手摺り2が実施形態に係る複数の手摺り用ブラケット3を介して取付けられている(図中においては1つのみ示す)。その各ブラケット3は、取付け座部4と、アーム部5と、手摺り支持部6と、をそれぞれ備えており、これらは、本実施形態においては、ロストワックス法を用いて製造され、それら表面には、錆難くするために電解研磨処理が施されている(SUS316相当)。
前記取付け座部4は、図1〜図3に示すように、壁面1Aに直接取付けられて、アーム部5を保持するものである。この取付け座部4は、図1〜図5に示すように、その後面4Aが、壁面1A取付け時にその壁面1Aに沿わせるべく平坦面として形成されている一方、その後面4Aから前面4B側に向けて突出する形状とされている。この突出形状は、後面4A側から前面4B側に向かうに従って次第に縮径されたものとなっており、その前面4Bは、正面視円形状の平坦面をもって、後面4Aに対して一定間隔(例えば3.5cm前後)をあけつつ、平行に配置されている。特に本実施形態においては、荷重を効果的に受けるべく、取付け座部4の上部4Cが、前面4B及び後面4Aに対して略垂直に延びて、壁面1Aに対する取付け時に水平状態となるようにされている一方、その下部4Dは、前面4B側に比して後面4A側ほど下側に位置されて、壁面1Aに対する取付け時にはその壁面1Aに近づくほど下側に向けて進むように傾斜されている。尚、取付け座部4は、前面4Bと後面4Aとの間の周面が滑らかな曲面をもって形成されており、取付け座部4は、ソフトなデザインとされている。
前記取付け座部4には、図1〜図5に示すように、壁面固定用留め具12及びアーム部5を挿入すべく、挿入穴7が形成されている。挿入穴7は、取付け座部4の前面4Bから後面4A側に延びるようにして形成されており、その挿入穴7は、円形部8と案内溝部9とにより形成されて、その開口形状は非円形とされている。円形部8は、挿入穴7における開口の大部分を構成しており、その円形部8は、取付け座部4の前面4Bから後述の底部10まで同一の円形状の径をもって延びている。案内溝部9は、挿入穴7の内壁下部に位置されており、その一端は取付け座部4の前面4Bから外部に開口され、その他端側は挿入穴7の軸心延び方向内方に向けて延ばされている。
前記挿入穴7内には、図3に示すように底部10が設けられている。底部10は、図3〜図5に示すように、取付け座部4の後面4A側近傍に配置されており、この底部10には、挿入穴7内を後面4A外方に連通させるべく留め具挿通孔11が形成されている。また、この挿入穴7内には、図3に示すように、取付け座部4を壁面1Aに取付けるに際して、留め具12が挿入されることになっている。この留め具12は、その頭部12bが挿入穴7内に位置される一方、その軸部12aが留め具挿通孔11を貫通して延び、その貫通した軸部12aは、壁内に予め埋め込まれたインサートナット20に、頭部12bが底部10を介して取付け座部4を壁面1Aに押し付けるまでねじ込まれることになっている。このとき、留め具12が挿入穴7内に挿入された状態になることから、六角レンチによるねじ込みを可能とすべく、その留め具12として、その頭部12b上面に、六角レンチを係合させるための係合穴12cが形成されたものが用いられる。
前記留め具挿通孔11は、図4,図5に示すように、長孔として形成されている。この長孔である留め具挿通孔11は、その長軸が上下方向を向くように配置されており、取付け座部4の後面4Aを壁面1Aに宛うときにも、留め具挿通孔11は、その長軸が上下方向を向くように配置されることになっている。これにより、長孔である留め具挿通孔11を利用して留め具12の向き(軸心延び方向)を若干、変えることができることになり、壁面1Aが精度良く平坦な垂直面に形成されていない場合や、壁内に埋め込まれるインサートナット20のねじ孔の向きが適正な状態から多少、ずれていても、留め具12を的確にねじ込むことができることになる。
前記取付け座部4の後面4Aには、図3〜図5に示すように、ばね座収容凹所13が形成されている。このばね座収容凹所13は、前記挿入穴7の径よりも大きな径をもって、該挿入穴7に対して同心状に配置されており、そのばね座収容凹所13内に留め具挿通孔11が開口されている。このばね座収容凹所13内には、ばね座14が収納されることになり、前述の留め具12の軸部12aは、留め具挿通孔11だけでなく、このばね座14も貫通して外方に延びることになる。
前記取付け座部4には、図1〜図4に示すようにねじ孔15が形成されている。このねじ孔15は、取付け座部4における前部下面に形成されており、そのねじ孔15は、前記案内溝部9の底部からその案内溝部9内に開口されている。このねじ孔15には留めねじ16が螺合されており、その留めねじ16は、案内溝部9を横切って挿入穴7(円形部8内)内に進入できることになっている。
前記アーム部5は、図1〜図3,図6,図7に示すように、本実施形態においては、円柱状部材により形成されている。このアーム部5は、その延び方向略中央部において屈曲されており、そのアーム部5の一端部5aと他端部5bとは略直角な角度を形成している。このアーム部5の一端部5aには、その先端付近において突片部17が設けられており、その突片部17は、アーム部5の他端部5bの延び方向とは逆方向に突出されている。このアーム部5の一端部5aは、取付け座部4が壁面1Aに取付けられた後に、突片部17を取付け座部前面4Bにおける案内溝部9の一端(開口端)から進入させつつ、挿入穴7内に挿入されることになっており、これにより、アーム部5の一端部5aは、挿入穴7に対して相対回転不能となり、アーム部5は、その他端部5bが上方に延びる正規の使用姿勢状態に保持されることになる。
また、アーム部5の一端部5aは、挿入穴7内への挿入に際し、その挿入された状態で変位動できることになっている。これにより、取付け座部4に対するアーム部一端部5aの進入量を調整して、壁面1Aからの手摺り2の離間位置を適宜、調整できることになっている。この調整後のアーム部一端部5aの位置については、前述の留め具16によってアーム部5の一端部5aを挿入穴7内壁(円形部8)に押し付けることにより、固定される。
前記手摺り支持部6は、アーム部5の他端部5bに一体的に形成されている。手摺り支持部6は、アーム部5の他端部5bを横切るように配置されており、その上面は、手摺り2を的確に受け止めるべく、アーム部他端部5bの軸心延び方向内方側に凸となる湾曲面を形成している。この手摺り支持部6には、アーム部5の他端部5bを基準として両側においてねじ挿通孔18が形成されており、この両ねじ挿通孔18を利用して、手摺り支持部6上に載置される手摺り2にねじ19がそれぞれねじ込まれることになっている。
次に、このようなブラケット3の使用方法(取付け方法)について具体的に説明する。
先ず、取付け座部4が壁面1Aに取付けられる。この取付け座部4の取付けに先立ち、その取付け座部4におけるばね座収容凹所13内にばね座14が収容されると共に、留め具12が、その軸部12aを留め具挿通孔11に向くようにしつつ挿入穴7内に挿入される。その上で、取付け座部4の後面4Aが壁面1Aに宛われ、留め具12の軸部12aが留め具挿通孔11及びばね座14を経て壁内に予め埋め込まれたインサートナット20にねじ込まれる。これにより、留め具12の頭部12bが底部10を介して取付け座部4を壁面1Aに押し付けることになり、取付け座部4は、壁面1Aに固定される(押し付け固定)。
この場合、壁面1Aが精度良く平坦な垂直面に形成されていない場合であっても、留め具挿通孔11が長孔であることから、留め具12の向きを若干、変えることができることになり、壁内のインサートナット20に的確に螺合できることになる。しかも、ばね座収容凹所13内にばね座14が収納されており、取付け座部4を取付けるための壁面1Aの平坦性、平滑性が多少、低下していても、留め具12の緩みを防止できることになる。
次に、アーム部5の一端部5aが、突片部17を取付け座部前面4Bにおける案内溝部9の一端開口端から進入させつつ、挿入穴7内に挿入される。これにより、アーム部5の一端部5aが挿入穴7に対して相対回転不能となり、アーム部5は、その他端部5bが上方に向けて延びる正規の使用姿勢状態になると共に、その状態が保持される。
次に、挿入穴7内に対してアーム部5の一端部5aを変位動させることによりその突出量が調整され、その調整の後、留めねじ16がねじ込まれる。これにより、挿入穴7内面(円形部8)にアーム部5の一端部5aが留めねじ16により押し付けられることになり、アーム部5の一端部5aの突出量は所望の状態で固定される。このとき、留めねじ16が、案内溝部9内に、突片部17よりも前側に位置していることから、挿入穴7に対するアーム部5の一端部5aの押し付けが仮に緩んだとしても、留めねじ16の軸部が案内溝部9内に存在する限り、留めねじ16は、該留めねじ16よりも前側に突片部17が移動することを規制することになり、アーム部5が挿入穴7から抜け落ちることが防止される。
次に、手摺り2を手摺り支持部6に載せ、ねじ挿通孔18から留めねじ19を手摺り2にねじ込む。これにより、手摺り2が手摺り支持部6に固定されることになり、手摺り2が壁面1Aに取付けられたことになる。尚、1つのブラケット3に着目して説明したが、このようなブラケット3は複数用いられており、それらは、所定間隔毎に配設されている。
したがって、手摺り2を壁面1Aに取付けるに際して、上記ブラケット3を用いれば、アーム部5により留め具12が隠され、その留め具12が外部に露出することがなくなることから、カバー部材を特別に用意しなくても、留め具12の露出に基づく見栄えの低下を防止できることになる。
また、取付け座部4における案内溝部9とアーム部5の突片部17とにより、アーム部5の一端部5aを挿入穴7に挿入するだけの作業により、アーム部5を正規の使用姿勢状態に確実に保持でき、さらには、アーム部5を正規の使用姿勢状態に維持しつつ、挿入穴7に対するアームの一端部5aの進入量(突出量)を調整できることになり、手摺り2の取付けの作業性、取付け自由度を高めることができる。
以上、実施形態について説明したが本発明にあっては、次のような態様を包含する。
(1)挿入穴7の開口、アーム部5一端部5aの断面形状を、楕円、多角形等の非円形として、アーム部一端部5aを挿入穴7内に挿入したとき、アーム部一端部5aを挿入穴7に対して相対回転不能とすること。
(2)アーム部5の一端部5aに案内溝部9を形成し、その案内溝部9に嵌合する突片部17を挿入穴7内面に形成すること。
(3)アーム部5の屈曲の程度は、略直角に限定されず、適宜、決められること。
(4)案内溝部9に嵌合する要素を、突片部17としてではなく、アーム部5の一端部5aにおいてその延び方向に延びる突部とすること。
尚、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましい或いは利点として記載されたものに対応したものを提供することをも含むものである。
実施形態に係るブラケットにより手摺りが壁面に取付けられた状態を部分的に示す正面図。 図2を右側面から見た右側面図。 実施形態に係るブラケットを示す縦断面図。 実施形態に係る取付け座部を示す正面図。 実施形態に係る取付け座部を示す背面図。 実施形態にアーム部及び手摺り支持部を示す正面図。 図6の右側面図。
符号の説明
1A 壁面
2 手摺り
3 ブラケット
4 取付け座部
4A 後面
4B 前面
5 アーム部
6 手摺り支持部
9 案内溝部
10 底部
11 留め具挿通孔
12 壁面固定用留め具
13 ばね座収容凹所
14 ばね座
16 留めねじ
17 突片部


本発明は、手摺り用ブラケットに関するものである。
建物内には、安全を確保するために、壁面に沿って手摺りが設けられている。手摺りは、一般に、複数の手摺り用ブラケットを介して壁面に取付けられており、各手摺り用ブラケットは、手摺りからの荷重を的確に受け止める。
ところで、手摺り用ブラケットは、一般に、特許文献1に示すように、壁面に固定するための取付け座部と、一端側が取付け座部に取付けられ他端側が取付け座部の前方に突出されるアーム部と、該アーム部の他端部に設けられて手摺りを支持する手摺り支持部と、を備えている。そして、このような手摺り用ブラケットを使用するに際しては、取付け座部が壁面固定用留め具をもって壁面に取付けられ、その取付け座部には、カバー部材が装着される。これにより、手摺り用ブラケットが壁面に強固に固定されるだけでなく、壁面固定用留め具がカバー部材により隠されることになり、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下が防止されることになる。
特開2003−27686
しかし、上記手摺り用ブラケットにおいては、カバー部材により壁面固定用留め具が外部に露出しなくなるものの、そのカバー部材を特別に用意しなければならず、部品点数の増大を招くことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その技術的課題は、部品点数の増大を招くことなく、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下を防止できる手摺り用ブラケットを提供することにある。
前記技術的課題を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
壁面に固定するための取付け座部と、一端側が前記取付け座部に取付けられ他端側が前記取付け座部の前方に突出されるアーム部と、該アーム部の他端部に設けられて手摺りを支持する手摺り支持部と、を備える手摺り用ブラケット において、
前記取付け座部が該取付け座部の後面から前方に突出する形状とされていると共に、該取付け座部に、底部を有する挿入穴が、該取付け座部の前面から後面側に延びるようにして形成され、
前記挿入穴の底部に、壁面固定用留め具を挿通させるための留め具挿通孔が、該挿入穴内と該取付け座部の後面外方とを連通するようにして形成され、
前記アーム部の一端側が前記取付け座部の挿入穴内に着脱可能に挿入され、
前記挿入穴内壁に、該挿入穴の前端から内方に向けて案内溝が形成され、
前記アーム部が、該アーム部の他端側が該アーム部の一端側に対して略直角となるように屈曲され、
前記アーム部の一端側外周に、該アーム部の一端近辺において、前記案内溝に摺動可能に嵌合するための突片が形成され、
前記アームの他端側が、前記突片が前記案内溝に嵌合されているときに、前記取付け座部の上部側に向くように設定され、
前記取付け座部の前部に、前記アーム部の一端側外周を前記挿入穴の径方向外方に向けて押圧する留めねじが設けられ、
前記留めねじの先端部が前記案内溝内に進入可能となるように設定されている構成としてある。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2以下の記載の通りとなる。
請求項1に係る発明によれば、取付け座部に、底部を有する挿入穴が形成され、その挿入穴の底部に、壁面固定用留め具を挿通させるための留め具挿通孔が形成されていることから、その留め具挿通孔に壁面固定用留め具を挿通させて、その留め具により取付け座部を壁面に取付けることができ、この後、手摺りを支持させるべく、挿入穴内にアーム部の一端側を挿入すれば、そのアーム部により壁面固定用留め具が隠れ、壁面固定用留め具が外部に露出することはなくなる。このため、カバー部材を特別に用意する必要がなくなり、部品点数の増大を招くことなく、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下を防止できる。
また、挿入穴内壁に、挿入穴の前端から内方に向けて案内溝が形成され、アーム部が、アーム部の他端側がアーム部の一端側に対して略直角となるように屈曲され、アーム部の一端側外周に、案内溝に摺動可能に嵌合するための突片が形成され、アームの他端側が、突片が案内溝に嵌合されているときに、取付け座部の上部側に向くように設定され、取付け座部に、アーム部の一端側外周を挿入穴の径方向外方に向けて押圧する留めねじが設けられていることからアーム部の一端側を挿入穴に挿入するだけの作業により、アーム部を正規の使用姿勢状態に確実に保持できるだけでなく、その状態を維持しつつ、挿入穴に対するアームの一端側の進入量を調整できると共に、留めねじにより、そのアーム部の位置を固定できることになる。このため、取付け座部からのアーム部の突出量を所望のものにして、手摺り取付けの作業性、自由度を高めることができる。
さらに、アーム部の一端側外周に、そのアーム部の一端近辺において突片形成され、留めねじが取付け座部の前部に配置されていると共に、留めねじの先端部が案内溝内に進入可能となるように設定されていることから、案内溝、突片、留めねじによりアーム部を正規の使用姿勢状態に確実に保持できるだけでなく、留めねじの先端部が、アーム部の突片の移動領域に臨んで、アーム部が取付け座部から抜け出ることを確実に防止できる。
請求項に係る発明によれば、留め具挿通孔が、横方向に比べて上下方向に長く延びる長孔として形成されていることから、壁面が精度良く平坦な垂直面に形成されていなくても、壁面固定用留め具の向きを、上記長孔により多少、変更して、その壁面に対応させることできることになり、壁面に対する壁面固定用留め具の取付け自由度を高めることができる。
請求項に係る発明によれば、取付け座部の後面に、ばね座を収容するためのばね座収容凹所が、長孔を包含した状態で形成されていることから、そのばね座収容凹所内にばね座を収容して用いることにより、取付け座部を取付けるための壁面の平坦性、平滑性が多少、低下していても、壁面固定用留め具の緩みを防止して長期に亘って取付け座部を壁面に安定して固定できる。
図1〜図3において、符号1Aは、建築物の壁体の壁面であり、その壁面1Aには棒状の手摺り2が実施形態に係る複数の手摺り用ブラケット3を介して取付けられている(図中においては1つのみ示す)。その各ブラケット3は、取付け座部4と、アーム部5と、手摺り支持部6と、をそれぞれ備えており、これらは、本実施形態においては、ロストワックス法を用いて製造され、それら表面は、錆難くするために電解研磨処理が施されている(SUS316相当)。
前記取付け座部4は、図1〜図3に示すように、壁面1Aに直接取付けられて、アーム部5を保持するものである。この取付け座部4は、図1〜図5に示すように、その後面4Aが、壁面1A取付け時にその壁面1Aに沿わせるべく平坦面として形成されている一方、その後面4Aから前面4B側に向けて突出する形状とされている。この突出形状は、後面4A側から前面4B側に向かうに従って次第に縮径されたものとなっており、その前面4Bは、正面視円形状の平坦面をもって、後面4Aに対して一定間隔(例えば3.5cm前後)をあけつつ、平行に配置されている。特に本実施形態においては、荷重を効果的に受けるべく、取付け座部4の上部4Cが、前面4B及び後面4Aに対して略垂直に延びて、壁面1Aに対する取付け時に水平状態となるようにされている一方、その下部4Dは、前面4B側に比して後面4A側ほど下側に位置されて、壁面1Aに対する取付け時にはその壁面1Aに近づくほど下側に向けて進むように傾斜されている。尚、取付け座部4は、前面4Bと後面4Aとの間の周面が滑らかな曲面をもって形成されており、取付け座部4は、ソフトなデザインとされている。
前記取付け座部4には、図1〜図5に示すように、壁面固定用留め具12及びアーム部5を挿入すべく、挿入穴7が形成されている。挿入穴7は、取付け座部4の前面4Bから後面4A側に延びるようにして形成されており、その挿入穴7は、円形部8と案内溝部9とにより形成されて、その開口形状は非円形とされている。円形部8は、挿入穴7における開口の大部分を構成しており、その円形部8は、取付け座部4の前面4Bから後述の底部10まで同一の円形状の径をもって延びている。案内溝部9は、挿入穴7の内壁下部に位置されており、その一端は取付け座部4の前面4Bから外部に開口され、その他端側は挿入穴7の軸心延び方向内方に向けて延ばされている。
前記挿入穴7内には、図3に示すように底部10が設けられている。底部10は、図3〜図5に示すように、取付け座部4の後面4A側近傍に配置されており、この底部10には、挿入穴7内を後面4A外方に連通させるべく留め具挿通孔11が形成されている。また、この挿入穴7内には、図3に示すように、取付け座部4を壁面1Aに取付けるに際して、留め具12が挿入されることになっている。この留め具12は、その頭部12bが挿入穴7内に位置される一方、その軸部12aが留め具挿通孔11を貫通して延び、その貫通した軸部12aは、壁内に予め埋め込まれたインサートナット20に、頭部12bが底部10を介して取付け座部4を壁面1Aに押し付けるまでねじ込まれることになっている。このとき、留め具12が挿入穴7内に挿入された状態になることから、六角レンチによるねじ込みを可能とすべく、その留め具12として、その頭部12b上面に、六角レンチを係合させるための係合穴12cが形成されたものが用いられる。
前記留め具挿通孔11は、図4,図5に示すように、長孔として形成されている。この長孔である留め具挿通孔11は、その長軸が上下方向を向くように配置されており、取付け座部4の後面4Aを壁面1Aに宛うときにも、留め具挿通孔11は、その長軸が上下方向を向くように配置されることになっている。これにより、長孔である留め具挿通孔11を利用して留め具12の向き(軸心延び方向)を若干、変えることができることになり、壁面1Aが精度良く平坦な垂直面に形成されていない場合や、壁内に埋め込まれるインサートナット20のねじ孔の向きが適正な状態から多少、ずれていても、留め具12を的確にねじ込むことができることになる。
前記取付け座部4の後面4Aには、図3〜図5に示すように、ばね座収容凹所13が形成されている。このばね座収容凹所13は、前記挿入穴7の径よりも大きな径をもって、該挿入穴7に対して同心状に配置されており、そのばね座収容凹所13内に留め具挿通孔11が開口されている。このばね座収容凹所13内には、ばね座14が収納されることになり、前述の留め具12の軸部12aは、留め具挿通孔11だけでなく、このばね座14も貫通して外方に延びることになる。
前記取付け座部4には、図1〜図4に示すようにねじ孔15が形成されている。このねじ孔15は、取付け座部4における前部下面に形成されており、そのねじ孔15は、前記案内溝部9の底部からその案内溝部9内に開口されている。このねじ孔15には留めねじ16が螺合されており、その留めねじ16は、案内溝部9を横切って挿入穴7(円形部8内)内に進入できることになっている。
前記アーム部5は、図1〜図3,図6,図7に示すように、本実施形態においては、円柱状部材により形成されている。このアーム部5は、その延び方向略中央部において屈曲されており、そのアーム部5の一端部5aと他端部5bとは略直角な角度を形成している。このアーム部5の一端部5aには、その先端付近において突片部17が設けられており、その突片部17は、アーム部5の他端部5bの延び方向とは逆方向に突出されている。このアーム部5の一端部5aは、取付け座部4が壁面1Aに取付けられた後に、突片部17を取付け座部前面4Bにおける案内溝部9の一端(開口端)から進入させつつ、挿入穴7内に挿入されることになっており、これにより、アーム部5の一端部5aは、挿入穴7に対して相対回転不能となり、アーム部5は、その他端部5bが上方に延びる正規の使用姿勢状態に保持されることになる。
また、アーム部5の一端部5aは、挿入穴7内への挿入に際し、その挿入された状態で変位動できることになっている。これにより、取付け座部4に対するアーム部一端部5aの進入量を調整して、壁面1Aからの手摺り2の離間位置を適宜、調整できることになっている。この調整後のアーム部一端部5aの位置については、前述の留め具16によってアーム部5の一端部5aを挿入穴7内壁(円形部8)に押し付けることにより、固定される。
前記手摺り支持部6は、アーム部5の他端部5bに一体的に形成されている。手摺り支持部6は、アーム部5の他端部5bを横切るように配置されており、その上面は、手摺り2を的確に受け止めるべく、アーム部他端部5bの軸心延び方向内方側に凸となる湾曲面を形成している。この手摺り支持部6には、アーム部5の他端部5bを基準として両側においてねじ挿通孔18が形成されており、この両ねじ挿通孔18を利用して、手摺り支持部6上に載置される手摺り2にねじ19がそれぞれねじ込まれることになっている。
次に、このようなブラケット3の使用方法(取付け方法)について具体的に説明する。
先ず、取付け座部4が壁面1Aに取付けられる。この取付け座部4の取付けに先立ち、その取付け座部4におけるばね座収容凹所13内にばね座14が収容されると共に、留め具12が、その軸部12aを留め具挿通孔11に向くようにしつつ挿入穴7内に挿入される。その上で、取付け座部4の後面4Aが壁面1Aに宛われ、留め具12の軸部12aが留め具挿通孔11及びばね座14を経て壁内に予め埋め込まれたインサートナット20にねじ込まれる。これにより、留め具12の頭部12bが底部10を介して取付け座部4を壁面1Aに押し付けることになり、取付け座部4は、壁面1Aに固定される(押し付け固定)。
この場合、壁面1Aが精度良く平坦な垂直面に形成されていない場合であっても、留め具挿通孔11が長孔であることから、留め具12の向きを若干、変えることができることになり、壁内のインサートナット20に的確に螺合できることになる。しかも、ばね座収容凹所13内にばね座14が収納されており、取付け座部4を取付けるための壁面1Aの平坦性、平滑性が多少、低下していても、留め具12の緩みを防止できることになる。
次に、アーム部5の一端部5aが、突片部17を取付け座部前面4Bにおける案内溝部9の一端開口端から進入させつつ、挿入穴7内に挿入される。これにより、アーム部5の一端部5aが挿入穴7に対して相対回転不能となり、アーム部5は、その他端部5bが上方に向けて延びる正規の使用姿勢状態になると共に、その状態が保持される。
次に、挿入穴7内に対してアーム部5の一端部5aを変位動させることによりその突出量が調整され、その調整の後、留めねじ16がねじ込まれる。これにより、挿入穴7内面(円形部8)にアーム部5の一端部5aが留めねじ16により押し付けられることになり、アーム部5の一端部5aの突出量は所望の状態で固定される。このとき、留めねじ16が、案内溝部9内に、突片部17よりも前側に位置していることから、挿入穴7に対するアーム部5の一端部5aの押し付けが仮に緩んだとしても、留めねじ16の軸部が案内溝部9内に存在する限り、留めねじ16は、該留めねじ16よりも前側に突片部17が移動することを規制することになり、アーム部5が挿入穴7から抜け落ちることが防止される。
次に、手摺り2を手摺り支持部6に載せ、ねじ挿通孔18から留めねじ19を手摺り2にねじ込む。これにより、手摺り2が手摺り支持部6に固定されることになり、手摺り2が壁面1Aに取付けられたことになる。尚、1つのブラケット3に着目して説明したが、このようなブラケット3は複数用いられており、それらは、所定間隔毎に配設されている。
したがって、手摺り2を壁面1Aに取付けるに際して、上記ブラケット3を用いれば、アーム部5により留め具12が隠され、その留め具12が外部に露出することがなくなることから、カバー部材を特別に用意しなくても、留め具12の露出に基づく見栄えの低下を防止できることになる。
また、取付け座部4における案内溝部9とアーム部5の突片部17とにより、アーム部5の一端部5aを挿入穴7に挿入するだけの作業により、アーム部5を正規の使用姿勢状態に確実に保持でき、さらには、アーム部5を正規の使用姿勢状態に維持しつつ、挿入穴7に対するアームの一端部5aの進入量(突出量)を調整できることになり、手摺り2の取付けの作業性、取付け自由度を高めることができる。
以上、実施形態について説明したが本発明にあっては、次のような態様を包含する。
(1)挿入穴7の開口、アーム部5一端部5aの断面形状を、楕円、多角形等の非円形として、アーム部一端部5aを挿入穴7内に挿入したとき、アーム部一端部5aを挿入穴7に対して相対回転不能とすること。
(2)アーム部5の一端部5aに案内溝部9を形成し、その案内溝部9に嵌合する突片部17を挿入穴7内面に形成すること。
(3)アーム部5の屈曲の程度は、略直角に限定されず、適宜、決められること。
(4)案内溝部9に嵌合する要素を、突片部17としてではなく、アーム部5の一端部5aにおいてその延び方向に延びる突部とすること。
尚、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましい或いは利点として記載されたものに対応したものを提供することをも含むものである。
実施形態に係るブラケットにより手摺りが壁面に取付けられた状態を部分的に示す正面図。 図2を右側面から見た右側面図。 実施形態に係るブラケットを示す縦断面図。 実施形態に係る取付け座部を示す正面図。 実施形態に係る取付け座部を示す背面図。 実施形態にアーム部及び手摺り支持部を示す正面図。 図6の右側面図。
符号の説明
1A 壁面
2 手摺り
3 ブラケット
4 取付け座部
4A 後面
4B 前面
5 アーム部
6 手摺り支持部
9 案内溝部
10 底部
11 留め具挿通孔
12 壁面固定用留め具
13 ばね座収容凹所
14 ばね座
16 留めねじ
17 突片部


本発明は、手摺り用ブラケットに関するものである。
建物内には、安全を確保するために、壁面に沿って手摺りが設けられている。手摺りは、一般に、複数の手摺り用ブラケットを介して壁面に取付けられており、各手摺り用ブラケットは、手摺りからの荷重を的確に受け止める。
ところで、手摺り用ブラケットは、一般に、特許文献1に示すように、壁面に固定するための取付け座部と、一端側が取付け座部に取付けられ他端側が取付け座部の前方に突出されるアーム部と、該アーム部の他端部に設けられて手摺りを支持する手摺り支持部と、を備えている。そして、このような手摺り用ブラケットを使用するに際しては、取付け座部が壁面固定用留め具をもって壁面に取付けられ、その取付け座部には、カバー部材が装着される。これにより、手摺り用ブラケットが壁面に強固に固定されるだけでなく、壁面固定用留め具がカバー部材により隠されることになり、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下が防止されることになる。
特開2003−27686
しかし、上記手摺り用ブラケットにおいては、カバー部材により壁面固定用留め具が外部に露出しなくなるものの、そのカバー部材を特別に用意しなければならず、部品点数の増大を招くことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その技術的課題は、部品点数の増大を招くことなく、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下を防止できる手摺り用ブラケットを提供することにある。
前記技術的課題を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
壁面に固定するための取付け座部と、一端側が前記取付け座部に取付けられ他端側が前記取付け座部の前方に突出されるアーム部と、該アーム部の他端部に設けられて手摺りを支持する手摺り支持部と、を備える手摺り用ブラケットにおいて、
前記取付け座部が該取付け座部の後面から前方に突出する形状とされていると共に、該取付け座部に、底部を有する挿入穴が、該取付け座部の前面から後面側に延びるようにして形成され、
前記挿入穴の底部に、壁面固定用留め具を挿通させるための留め具挿通孔が、該挿入穴内と該取付け座部の後面外方とを連通するようにして形成され、
前記アーム部の一端側が前記取付け座部の挿入穴内に着脱可能に挿入され、
前記挿入穴の内壁下部に、該挿入穴の前端から内方に向けて案内溝が形成され、
前記アーム部が、該アーム部の他端側が該アーム部の一端側に対して略直角となるように屈曲され、
前記アーム部の一端側外周に、該アーム部の一端近辺において、前記案内溝に摺動可能に嵌合するための突片が形成され、
前記アームの他端側が、前記突片が前記案内溝に嵌合されているときに、前記取付け座部の上部側に向くように設定され、
前記取付け座部の前部下面に、前記案内溝内に臨むようにしてねじ孔が形成され、
前記ねじ孔に、前記アーム部の一端側外周を前記挿入穴の内壁に押し付ける留めねじが螺合され、
前記留めねじの先端部が前記案内溝内に進入可能となるように設定されている構成としてある。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2以下の記載の通りとなる。
請求項1に係る発明によれば、取付け座部に、底部を有する挿入穴が形成され、その挿入穴の底部に、壁面固定用留め具を挿通させるための留め具挿通孔が形成されていることから、その留め具挿通孔に壁面固定用留め具を挿通させて、その留め具により取付け座部を壁面に取付けることができ、この後、手摺りを支持させるべく、挿入穴内にアーム部の一端側を挿入すれば、そのアーム部により壁面固定用留め具が隠れ、壁面固定用留め具が外部に露出することはなくなる。このため、カバー部材を特別に用意する必要がなくなり、部品点数の増大を招くことなく、壁面固定用留め具の露出に基づく見栄えの低下を防止できる。
また、挿入穴内壁下部に、挿入穴の前端から内方に向けて案内溝が形成され、アーム部が、アーム部の他端側がアーム部の一端側に対して略直角となるように屈曲され、アーム部の一端側外周に、案内溝に摺動可能に嵌合するための突片が形成され、アームの他端側が、突片が案内溝に嵌合されているときに、取付け座部の上部側に向くように設定され、取付け座部に、アーム部の一端側外周を挿入穴の内壁に押し付ける留めねじが設けられていることから、アーム部の一端側を挿入穴に挿入するだけの作業により、アーム部を正規の使用姿勢状態に確実に保持できるだけでなく、その状態を維持しつつ、挿入穴に対するアームの一端側の進入量を調整できると共に、留めねじにより、そのアーム部の位置を固定できることになる。このため、取付け座部からのアーム部の突出量を所望のものにして、手摺り取付けの作業性、自由度を高めることができる。
さらに、アーム部の一端側外周に、そのアーム部の一端近辺において突片が形成され、留めねじが取付け座部の前部下面に配置されていると共に、留めねじの先端部が案内溝内に進入可能となるように設定されていることから、案内溝、突片、留めねじによりアーム部を正規の使用姿勢状態に確実に保持できるだけでなく、留めねじの先端部が、アーム部の突片の移動領域に臨んで、アーム部が取付け座部から抜け出ることを確実に防止できる。
請求項2に係る発明によれば、留め具挿通孔が、横方向に比べて上下方向に長く延びる長孔として形成されていることから、壁面が精度良く平坦な垂直面に形成されていなくても、壁面固定用留め具の向きを、上記長孔により多少、変更して、その壁面に対応させることできることになり、壁面に対する壁面固定用留め具の取付け自由度を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、取付け座部の後面に、ばね座を収容するためのばね座収容凹所が、長孔を包含した状態で形成されていることから、そのばね座収容凹所内にばね座を収容して用いることにより、取付け座部を取付けるための壁面の平坦性、平滑性が多少、低下していても、壁面固定用留め具の緩みを防止して長期に亘って取付け座部を壁面に安定して固定できる。
図1〜図3において、符号1Aは、建築物の壁体の壁面であり、その壁面1Aには棒状の手摺り2が実施形態に係る複数の手摺り用ブラケット3を介して取付けられている(図中においては1つのみ示す)。その各ブラケット3は、取付け座部4と、アーム部5と、手摺り支持部6と、をそれぞれ備えており、これらは、本実施形態においては、ロストワックス法を用いて製造され、それら表面は、錆難くするために電解研磨処理が施されている(SUS316相当)。
前記取付け座部4は、図1〜図3に示すように、壁面1Aに直接取付けられて、アーム部5を保持するものである。この取付け座部4は、図1〜図5に示すように、その後面4Aが、壁面1A取付け時にその壁面1Aに沿わせるべく平坦面として形成されている一方、その後面4Aから前面4B側に向けて突出する形状とされている。この突出形状は、後面4A側から前面4B側に向かうに従って次第に縮径されたものとなっており、その前面4Bは、正面視円形状の平坦面をもって、後面4Aに対して一定間隔(例えば3.5cm前後)をあけつつ、平行に配置されている。特に本実施形態においては、荷重を効果的に受けるべく、取付け座部4の上部4Cが、前面4B及び後面4Aに対して略垂直に延びて、壁面1Aに対する取付け時に水平状態となるようにされている一方、その下部4Dは、前面4B側に比して後面4A側ほど下側に位置されて、壁面1Aに対する取付け時にはその壁面1Aに近づくほど下側に向けて進むように傾斜されている。尚、取付け座部4は、前面4Bと後面4Aとの間の周面が滑らかな曲面をもって形成されており、取付け座部4は、ソフトなデザインとされている。
前記取付け座部4には、図1〜図5に示すように、壁面固定用留め具12及びアーム部5を挿入すべく、挿入穴7が形成されている。挿入穴7は、取付け座部4の前面4Bから後面4A側に延びるようにして形成されており、その挿入穴7は、円形部8と案内溝部9とにより形成されて、その開口形状は非円形とされている。円形部8は、挿入穴7における開口の大部分を構成しており、その円形部8は、取付け座部4の前面4Bから後述の底部10まで同一の円形状の径をもって延びている。案内溝部9は、挿入穴7の内壁下部に位置されており、その一端は取付け座部4の前面4Bから外部に開口され、その他端側は挿入穴7の軸心延び方向内方に向けて延ばされている。
前記挿入穴7内には、図3に示すように底部10が設けられている。底部10は、図3〜図5に示すように、取付け座部4の後面4A側近傍に配置されており、この底部10には、挿入穴7内を後面4A外方に連通させるべく留め具挿通孔11が形成されている。また、この挿入穴7内には、図3に示すように、取付け座部4を壁面1Aに取付けるに際して、留め具12が挿入されることになっている。この留め具12は、その頭部12bが挿入穴7内に位置される一方、その軸部12aが留め具挿通孔11を貫通して延び、その貫通した軸部12aは、壁内に予め埋め込まれたインサートナット20に、頭部12bが底部10を介して取付け座部4を壁面1Aに押し付けるまでねじ込まれることになっている。このとき、留め具12が挿入穴7内に挿入された状態になることから、六角レンチによるねじ込みを可能とすべく、その留め具12として、その頭部12b上面に、六角レンチを係合させるための係合穴12cが形成されたものが用いられる。
前記留め具挿通孔11は、図4,図5に示すように、長孔として形成されている。この長孔である留め具挿通孔11は、その長軸が上下方向を向くように配置されており、取付け座部4の後面4Aを壁面1Aに宛うときにも、留め具挿通孔11は、その長軸が上下方向を向くように配置されることになっている。これにより、長孔である留め具挿通孔11を利用して留め具12の向き(軸心延び方向)を若干、変えることができることになり、壁面1Aが精度良く平坦な垂直面に形成されていない場合や、壁内に埋め込まれるインサートナット20のねじ孔の向きが適正な状態から多少、ずれていても、留め具12を的確にねじ込むことができることになる。
前記取付け座部4の後面4Aには、図3〜図5に示すように、ばね座収容凹所13が形成されている。このばね座収容凹所13は、前記挿入穴7の径よりも大きな径をもって、該挿入穴7に対して同心状に配置されており、そのばね座収容凹所13内に留め具挿通孔11が開口されている。このばね座収容凹所13内には、ばね座14が収納されることになり、前述の留め具12の軸部12aは、留め具挿通孔11だけでなく、このばね座14も貫通して外方に延びることになる。
前記取付け座部4には、図1〜図4に示すようにねじ孔15が形成されている。このねじ孔15は、取付け座部4における前部下面に形成されており、そのねじ孔15は、前記案内溝部9の底部からその案内溝部9内に開口されている。このねじ孔15には留めねじ16が螺合されており、その留めねじ16は、案内溝部9を横切って挿入穴7(円形部8内)内に進入できることになっている。
前記アーム部5は、図1〜図3,図6,図7に示すように、本実施形態においては、円柱状部材により形成されている。このアーム部5は、その延び方向略中央部において屈曲されており、そのアーム部5の一端部5aと他端部5bとは略直角な角度を形成している。このアーム部5の一端部5aには、その先端付近において突片部17が設けられており、その突片部17は、アーム部5の他端部5bの延び方向とは逆方向に突出されている。このアーム部5の一端部5aは、取付け座部4が壁面1Aに取付けられた後に、突片部17を取付け座部前面4Bにおける案内溝部9の一端(開口端)から進入させつつ、挿入穴7内に挿入されることになっており、これにより、アーム部5の一端部5aは、挿入穴7に対して相対回転不能となり、アーム部5は、その他端部5bが上方に延びる正規の使用姿勢状態に保持されることになる。
また、アーム部5の一端部5aは、挿入穴7内への挿入に際し、その挿入された状態で変位動できることになっている。これにより、取付け座部4に対するアーム部一端部5aの進入量を調整して、壁面1Aからの手摺り2の離間位置を適宜、調整できることになっている。この調整後のアーム部一端部5aの位置については、前述の留め具16によってアーム部5の一端部5aを挿入穴7内壁(円形部8)に押し付けることにより、固定される。
前記手摺り支持部6は、アーム部5の他端部5bに一体的に形成されている。手摺り支持部6は、アーム部5の他端部5bを横切るように配置されており、その上面は、手摺り2を的確に受け止めるべく、アーム部他端部5bの軸心延び方向内方側に凸となる湾曲面を形成している。この手摺り支持部6には、アーム部5の他端部5bを基準として両側においてねじ挿通孔18が形成されており、この両ねじ挿通孔18を利用して、手摺り支持部6上に載置される手摺り2にねじ19がそれぞれねじ込まれることになっている。
次に、このようなブラケット3の使用方法(取付け方法)について具体的に説明する。
先ず、取付け座部4が壁面1Aに取付けられる。この取付け座部4の取付けに先立ち、その取付け座部4におけるばね座収容凹所13内にばね座14が収容されると共に、留め具12が、その軸部12aを留め具挿通孔11に向くようにしつつ挿入穴7内に挿入される。その上で、取付け座部4の後面4Aが壁面1Aに宛われ、留め具12の軸部12aが留め具挿通孔11及びばね座14を経て壁内に予め埋め込まれたインサートナット20にねじ込まれる。これにより、留め具12の頭部12bが底部10を介して取付け座部4を壁面1Aに押し付けることになり、取付け座部4は、壁面1Aに固定される(押し付け固定)。
この場合、壁面1Aが精度良く平坦な垂直面に形成されていない場合であっても、留め具挿通孔11が長孔であることから、留め具12の向きを若干、変えることができることになり、壁内のインサートナット20に的確に螺合できることになる。しかも、ばね座収容凹所13内にばね座14が収納されており、取付け座部4を取付けるための壁面1Aの平坦性、平滑性が多少、低下していても、留め具12の緩みを防止できることになる。
次に、アーム部5の一端部5aが、突片部17を取付け座部前面4Bにおける案内溝部9の一端開口端から進入させつつ、挿入穴7内に挿入される。これにより、アーム部5の一端部5aが挿入穴7に対して相対回転不能となり、アーム部5は、その他端部5bが上方に向けて延びる正規の使用姿勢状態になると共に、その状態が保持される。
次に、挿入穴7内に対してアーム部5の一端部5aを変位動させることによりその突出量が調整され、その調整の後、留めねじ16がねじ込まれる。これにより、挿入穴7内面(円形部8)にアーム部5の一端部5aが留めねじ16により押し付けられることになり、アーム部5の一端部5aの突出量は所望の状態で固定される。このとき、留めねじ16が、案内溝部9内に、突片部17よりも前側に位置していることから、挿入穴7に対するアーム部5の一端部5aの押し付けが仮に緩んだとしても、留めねじ16の軸部が案内溝部9内に存在する限り、留めねじ16は、該留めねじ16よりも前側に突片部17が移動することを規制することになり、アーム部5が挿入穴7から抜け落ちることが防止される。
次に、手摺り2を手摺り支持部6に載せ、ねじ挿通孔18から留めねじ19を手摺り2にねじ込む。これにより、手摺り2が手摺り支持部6に固定されることになり、手摺り2が壁面1Aに取付けられたことになる。尚、1つのブラケット3に着目して説明したが、このようなブラケット3は複数用いられており、それらは、所定間隔毎に配設されている。
したがって、手摺り2を壁面1Aに取付けるに際して、上記ブラケット3を用いれば、アーム部5により留め具12が隠され、その留め具12が外部に露出することがなくなることから、カバー部材を特別に用意しなくても、留め具12の露出に基づく見栄えの低下を防止できることになる。
また、取付け座部4における案内溝部9とアーム部5の突片部17とにより、アーム部5の一端部5aを挿入穴7に挿入するだけの作業により、アーム部5を正規の使用姿勢状態に確実に保持でき、さらには、アーム部5を正規の使用姿勢状態に維持しつつ、挿入穴7に対するアームの一端部5aの進入量(突出量)を調整できることになり、手摺り2の取付けの作業性、取付け自由度を高めることができる。
以上、実施形態について説明したが本発明にあっては、次のような態様を包含する。
(1)挿入穴7の開口、アーム部5一端部5aの断面形状を、楕円、多角形等の非円形として、アーム部一端部5aを挿入穴7内に挿入したとき、アーム部一端部5aを挿入穴7に対して相対回転不能とすること。
(2)アーム部5の一端部5aに案内溝部9を形成し、その案内溝部9に嵌合する突片部17を挿入穴7内面に形成すること。
(3)アーム部5の屈曲の程度は、略直角に限定されず、適宜、決められること。
(4)案内溝部9に嵌合する要素を、突片部17としてではなく、アーム部5の一端部5aにおいてその延び方向に延びる突部とすること。
尚、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましい或いは利点として記載されたものに対応したものを提供することをも含むものである。
実施形態に係るブラケットにより手摺りが壁面に取付けられた状態を部分的に示す正面図。 図2を右側面から見た右側面図。 実施形態に係るブラケットを示す縦断面図。 実施形態に係る取付け座部を示す正面図。 実施形態に係る取付け座部を示す背面図。 実施形態にアーム部及び手摺り支持部を示す正面図。 図6の右側面図。
符号の説明
1A 壁面
2 手摺り
3 ブラケット
4 取付け座部
4A 後面
4B 前面
5 アーム部
6 手摺り支持部
9 案内溝部
10 底部
11 留め具挿通孔
12 壁面固定用留め具
13 ばね座収容凹所
14 ばね座
16 留めねじ
17 突片部


Claims (7)

  1. 壁面に固定するための取付け座部と、一端側が前記取付け座部に取付けられ他端側が前記取付け座部の前方に突出されるアーム部と、該アーム部の他端部に設けられて手摺りを支持する手摺り支持部と、を備える手摺り用ブラケット において、
    前記取付け座部が該取付け座部の後面から前方に突出する形状とされていると共に、該取付け座部に、底部を有する挿入穴が、該取付け座部の前面から後面側に延びるようにして形成され、
    前記挿入穴の底部に、壁面固定用留め具を挿通させるための留め具挿通孔が、該挿入穴内と該取付け座部の後面外方とを連通するようにして形成され、
    前記アーム部の一端側が前記取付け座部の挿入穴内に着脱可能に挿入されている、
    ことを特徴とする手摺り用ブラケット。
  2. 請求項1において、
    前記挿入穴が、正面視非円形状の穴として形成され、
    前記アーム部が、該アーム部の他端側が該アーム部の一端側に対して略直角となるように屈曲され、
    前記アーム部の一端側が、前記挿入穴の形状に対応して挿入可能な形状とされ、
    前記アーム部は、該アーム部の一端側が前記挿入穴に挿入されているとき、該アーム部の他端側が前記取付け座部の上部側に向くように設定されている、
    ことを特徴とする手摺り用ブラケット。
  3. 請求項1において、
    前記挿入穴内壁に、該挿入穴の前端から内方に向けて案内溝が形成され、
    前記アーム部が、該アーム部の他端側が該アーム部の一端側に対して略直角となるように屈曲され、
    前記アーム部の一端側外周に、前記案内溝に摺動可能に嵌合するための突部が形成され、
    前記アームの他端側が、前記突部が前記案内溝に嵌合されているときに、前記取付け座部の上部側に向くように設定され、
    前記取付け座部に、前記アーム部の一端側外周を前記挿入穴の径方向外方に向けて押圧する留めねじが設けられている、
    ことを特徴とする手摺り用ブラケット。
  4. 請求項3において、
    前記突部が、前記アーム部の一端近辺において突片として形成され、
    前記留めねじが前記取付け座部の前部に配置されていると共に、該留めねじの先端部が前記案内溝内に進入可能となるように設定されている、
    ことを特徴とする手摺り用ブラケット。
  5. 請求項1において、
    前記アーム部の一端側外周に、該アーム部の一端からその軸心延び方向内方に向けて案内溝が形成され、
    前記挿入穴内壁に、前記案内溝に摺動可能に嵌合するための突部が形成され、
    前記アームの他端側が、前記突部が前記案内溝に嵌合されているときに、前記取付け座部の上部側に向くように設定され、
    前記取付け座部に、前記アーム部の一端側外周を前記挿入穴の径方向外方に向けて押圧する留めねじが設けられている、
    ことを特徴とする手摺り用ブラケット。
  6. 請求項1において、
    前記留め具挿通孔が、横方向に比べて上下方向に長く延びる長孔として形成されている、
    ことを特徴とする手摺り用ブラケット。
  7. 請求項6において、
    前記取付け座部の後面に、ばね座を収容するためのばね座収容凹所が、前記長孔を包含した状態で形成されている、
    ことを特徴とする手摺り用ブラケット。


JP2007261873A 2007-10-05 2007-10-05 手摺り用ブラケット Active JP4214166B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261873A JP4214166B1 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 手摺り用ブラケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261873A JP4214166B1 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 手摺り用ブラケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4214166B1 JP4214166B1 (ja) 2009-01-28
JP2009091763A true JP2009091763A (ja) 2009-04-30

Family

ID=40361307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007261873A Active JP4214166B1 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 手摺り用ブラケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4214166B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018178594A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 マツ六株式会社 手摺り用ブラケット

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6533992B2 (ja) * 2016-02-26 2019-06-26 ケイ・プロダクツ株式会社 引き戸用手摺の取付構造、引き戸装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018178594A (ja) * 2017-04-17 2018-11-15 マツ六株式会社 手摺り用ブラケット

Also Published As

Publication number Publication date
JP4214166B1 (ja) 2009-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2012140677A (ru) Модульное опорное устройство, предназначенное для наклонных зубных имплантатов
WO2005120899A1 (ja) ドアミラー及びドアミラーユニット
JP4214166B1 (ja) 手摺り用ブラケット
JP2006345613A5 (ja)
BR102015000650A2 (pt) cartucho para um elemento de inserção de corte
JP2009011648A (ja) 洗面ボウルの取付け構造
JP5627796B2 (ja) エレベータのかご室の手すり装置
JP5234278B2 (ja) 軒樋カバー固定具
JP2010070994A (ja) 手摺りブラケット
JP5117870B2 (ja) 軒樋支持具
US10233624B1 (en) Toilet tank handle assembly
JP5049418B2 (ja) 建付け調整機構を有する建具用開閉体保持金具。
JP6890317B2 (ja) 手摺り用ブラケット
JP4389824B2 (ja) 竪樋用控金具
JP5265802B1 (ja) 取付け具
JP4774384B2 (ja) パイプ取付構造
JP7166617B2 (ja) 手摺の支持構造
JP5101127B2 (ja) 手すりブラケット
KR20190061559A (ko) 싱크대 받침다리
JPH10248663A (ja) 壁付物品の取付構造
JP2007044101A (ja) 家具転倒防止具
JP3104421U (ja) 吊り下げ電灯器具の傘止め金具装置
JP2003119987A (ja) 手摺取付具
JP2005331068A (ja) 取付部材の仮固定構造
JP5344301B2 (ja) 手摺ブラケット

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081031

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4214166

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250